JP2014140566A - 頭蓋骨用プレート - Google Patents

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Abstract

【課題】頭蓋骨の大きな骨欠損部を修復するのに好適な頭蓋骨用プレートを提供することである。
【解決手段】互いに分断されている複数のプレート片2を備え、上面視において、複数のプレート片2のうち互いに隣接しているプレート片2,2間の境界部23が曲線状である、頭蓋骨用プレート1Aである。上面視において、境界部23が略S字または略逆S字の曲線状である。複数のプレート片2のうち互いに隣接しているプレート片2,2同士を接続している少なくとも1つの接続部材をさらに備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、頭蓋形成術に用いる頭蓋骨用プレートに関する。
従来から、頭蓋骨の骨欠損部に頭蓋骨用プレート(以下、「プレート」と言うことがある。)を嵌合することによって、骨欠損部を修復する頭蓋形成術が行われている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、大きな骨欠損部を修復する場合には、プレートのサイズを大きくする必要がある。
しかし、頭蓋形成術に用いるプレートは、骨欠損部の複雑な形状に対応しているため、プレートのサイズを大きくすると、以下のような問題が生じる。
すなわち、プレートのサイズを大きくすると、製造し難くなるとともに、製造中の負荷が大きくなって不良部位が発生し易くなり、歩留りが低下する。それゆえ、手術日までにプレートを用意するには、歩留りを考慮してプレートを複数個製造する必要がある。また、プレートに不良部位が発生した場合には、プレート全体を作り直す必要があるため、製造時間が長くなり、製造コストも高くなる。
さらに、臨床現場等においては、製造したプレートを骨欠損部に合わせるため、プレートにトリミング等の加工を施すことがある。プレートの加工は、プレートを保持した状態で行うため、プレートのサイズを大きくすると、プレートを保持し難くなり、加工性が低下する。
特開2005−160646号公報
本発明の課題は、頭蓋骨の大きな骨欠損部を修復するのに好適な頭蓋骨用プレートを提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、以下の構成からなる解決手段を見出し、本発明を完成するに至った。
(1)互いに分断されている複数のプレート片を備え、上面視において、前記複数のプレート片のうち互いに隣接している前記プレート片間の境界部が曲線状である、頭蓋骨用プレート。
(2)上面視において、略四半球状ないし略半球状である、前記(1)に記載の頭蓋骨用プレート。
(3)上面視において、前記境界部が略S字または略逆S字の曲線状である、前記(1)または(2)に記載の頭蓋骨用プレート。
(4)前記複数のプレート片は、互いに隣接している第1プレート片および第2プレート片を有し、かつ患者の正中面を含む骨欠損部に嵌合するとともに、前記骨欠損部に嵌合したときの上面視において、前記第1プレート片および前記第2プレート片の間の境界部は、前記正中面を横切っているとともに、前記正中面との交差部から頭蓋骨前方に延びている前方曲線部と、前記前方曲線部に接続しており前記交差部から頭蓋骨後方に延びている後方曲線部とを有し、前記前方曲線部のうち前記交差部から離れている側の端部および前記後方曲線部のうち前記交差部から離れている側の端部はいずれも、前記正中面から離れて位置している、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の頭蓋骨用プレート。
(5)前記複数のプレート片のうち互いに隣接している前記プレート片同士を接続している少なくとも1つの接続部材をさらに備える、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の頭蓋骨用プレート。
(6)前記少なくとも1つの接続部材が板状接続部材である、前記(5)に記載の頭蓋骨用プレート。
(7)前記複数のプレート片は、互いに隣接している第1プレート片および第2プレート片を有し、前記第1プレート片は、第1分断面を有し、前記第2プレート片は、前記第1分断面に対向している第2分断面を有し、前記第1分断面および前記第2分断面の間に介在している第1緩衝部を有する少なくとも1つの緩衝部材をさらに備える、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の頭蓋骨用プレート。
(8)前記第1プレート片は、前記第1分断面に接続している第1上面をさらに有し、前記第2プレート片は、前記第2分断面に接続している第2上面をさらに有し、前記少なくとも1つの緩衝部材は、前記第1上面から前記第2上面に跨って位置している第2緩衝部をさらに有し、前記第2緩衝部を介して前記第1プレート片および前記第2プレート片を接続している少なくとも1つの板状接続部材をさらに備える、前記(7)に記載の頭蓋骨用プレート。
(9)前記少なくとも1つの緩衝部材は、前記第1緩衝部および前記第2緩衝部が一体に成形されている、前記(8)に記載の頭蓋骨用プレート。
(10)前記第1プレート片は、第1下面と、前記第1分断面および前記第1下面の交差部を面取りしてなる第1面取り部とをさらに有し、前記第2プレート片は、第2下面と、前記第2分断面および前記第2下面の交差部を面取りしてなる第2面取り部とをさらに有する、前記(7)〜(9)のいずれかに記載の頭蓋骨用プレート。
(11)前記第1プレート片および前記第2プレート片の構成材料が、セラミックスである、前記(7)〜(10)のいずれかに記載の頭蓋骨用プレート。
(12)前記複数のプレート片は、互いに隣接している第1プレート片および第2プレート片を有し、前記第1プレート片は、第1分断面と、前記第1分断面に接続している第1上面と、前記第1上面に位置しており前記第1分断面および前記第1上面の交差部に至っている少なくとも1つの第1溝とを有し、前記第2プレート片は、前記第1分断面に対向している第2分断面と、前記第2分断面に接続している第2上面と、前記第2上面に位置しており前記第2分断面および前記第2上面の交差部に至っている少なくとも1つの第2溝とを有し、前記少なくとも1つの第1溝および前記少なくとも1つの第2溝のそれぞれに収容された状態で、前記第1プレート片および前記第2プレート片を接続している少なくとも1つの棒状接続部材をさらに備える、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の頭蓋骨用プレート。
(13)前記少なくとも1つの棒状接続部材の長さは、前記少なくとも1つの第1溝および前記少なくとも1つの第2溝のそれぞれの長さの合計よりも大きい、前記(12)に記載の頭蓋骨用プレート。
(14)前記少なくとも1つの棒状接続部材の両端部は、略球状であり、前記少なくとも1つの第1溝のうち前記第1分断面から離れている側の端部および前記少なくとも1つの第2溝のうち前記第2分断面から離れている側の端部はいずれも、前記少なくとも1つの棒状接続部材の前記両端部のうち一方を収容可能な略半球状である、前記(12)または(13)に記載の頭蓋骨用プレート。
(15)前記複数のプレート片は、互いに隣接している第1プレート片および第2プレート片を有し、前記第1プレート片は、第1分断面と、前記第1分断面に位置している少なくとも1つの凸部または少なくとも1つの凹部とを有し、前記第2プレート片は、前記第1分断面に対向している第2分断面と、前記第2分断面に位置しており前記第1プレート片の前記少なくとも1つの凸部または前記少なくとも1つの凹部に凹凸嵌合可能な少なくとも1つの凹部または少なくとも1つの凸部とを有する、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の頭蓋骨用プレート。
(16)前記少なくとも1つの凸部は、その頂部の幅が基端部の幅よりも大きく、前記少なくとも1つの凹部は、その底部の幅が開口部の幅よりも大きい、前記(15)に記載の頭蓋骨用プレート。
(17)前記少なくとも1つの凸部は、前記基端部から前記頂部に向かうにつれて幅が大きくなっており、前記少なくとも1つの凹部は、前記開口部から前記底部に向かうにつれて幅が大きくなっている、前記(16)に記載の頭蓋骨用プレート。
(18)前記複数のプレート片は、互いに隣接している第1プレート片および第2プレート片を有し、前記第1プレート片は、第1分断面と、前記第1分断面に位置している第1段差部とを有し、前記第2プレート片は、前記第1分断面に対向している第2分断面と、前記第2分断面に位置しており前記第1段差部に重ね合わせ可能な第2段差部とを有する、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の頭蓋骨用プレート。
(19)前記第1プレート片は、前記第1段差部を厚み方向に貫通している少なくとも1つの第1貫通孔をさらに有し、前記第2プレート片は、前記少なくとも1つの第1貫通孔に対応して位置しており前記第2段差部を厚み方向に貫通している少なくとも1つの第2貫通孔をさらに有し、前記少なくとも1つの第1貫通孔および前記少なくとも1つの第2貫通孔のそれぞれに挿通される少なくとも1つの固定部材をさらに備える、前記(18)に記載の頭蓋骨用プレート。
本発明によれば、頭蓋骨の大きな骨欠損部を修復するのに好適な頭蓋骨用プレートを提供できるという効果がある。
(a)〜(c)は、本発明の第1実施形態に係る頭蓋骨用プレートの使用状態を示す概略説明図である。 図1に示す頭蓋骨用プレートの境界部近傍を拡大して示す断面図である。 図1に示す頭蓋骨用プレートが備える板状接続部材を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る頭蓋骨用プレートの境界部近傍を拡大して示す図であり、(a)は分解斜視図、(b)は平面図(上面図)である。 本発明の第2実施形態に係る頭蓋骨用プレートの変形例を示す図であり、境界部近傍を拡大して示す分解斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る頭蓋骨用プレートの境界部近傍を拡大して示す図であり、(a)は分解斜視図、(b)は(a)の変形例を示す分解斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る頭蓋骨用プレートの境界部近傍を拡大して示す分解斜視図である。 (a)〜(c)は、本発明の第1実施形態に係る頭蓋骨用プレートの製造方法の一部を示す工程図である。
<頭蓋骨用プレート>
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る頭蓋骨用プレートについて、図1〜図3を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のプレート1Aは、頭蓋骨100の骨欠損部101に嵌合して骨欠損部101を修復するものである。このようなプレート1Aの構成材料としては、例えばセラミックス、金属、合成樹脂等が挙げられる。セラミックスとしては、例えばアルミナ、ジルコニア等が挙げられる。金属としては、例えばチタン、チタン合金、コバルト−クロム合金、ステンレス鋼(SUS)等が挙げられる。合成樹脂としては、例えばポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、超高分子量ポリエチレン樹脂等が挙げられる。なお、超高分子量ポリエチレン樹脂は、重量平均分子量が100万以上のポリエチレン樹脂であり、例えば低圧の懸濁重合法によってエチレンモノマーを反応させつつ、反応時間を長くすることによって製造することができる。超高分子量ポリエチレン樹脂の重量平均分子量としては、通常、100万〜700万程度である。
また、プレート1Aの厚さとしては、通常、3〜5mm程度であるが、強度を維持可能な限り、これに限定されるものではない。例えば、プレート1Aの構成材料として金属等を採用する場合には、プレート1Aの厚さを1mm程度にすることができる。
ここで、本実施形態のプレート1Aは、互いに分断されている複数のプレート片2を備えている。このような構成によれば、次のような効果が得られる。すなわち、本実施形態の骨欠損部101は、頭蓋骨100のうち前頭骨、頭頂骨、蝶形骨および側頭骨に跨って位置しているとともに、前頭骨の大半を占めている。このような大きな骨欠損部101をプレートによって修復するには、上述の通り、プレートのサイズを大きくする必要がある。本実施形態のプレート1Aは、複数のプレート片2を備えていることから、複数のプレート片2のそれぞれを比較的小さなサイズで構成しつつ、プレート1A全体のサイズを大きくすることが可能となる。
具体的には、上面視において、プレート1Aを略四半球状(略半ドーム状)ないし略半球状(略ドーム状)にすることができる。上面視とは、プレート1Aの上面側からプレート1Aを見た状態を意味するものとする。プレート1Aの上面とは、プレート1Aを骨欠損部101に嵌合したとき、プレート1Aのうち患者の頭皮側に位置する面のことを意味するものとする。本実施形態では、後述する第1プレート片21の第1上面212側および第2プレート片22の第2上面222側からプレート1Aを見た状態が上面視になる。そして、この上面視において、本実施形態のプレート1Aは、その全体形状が上述した骨欠損部101に対応する略四半球状に構成されている。
また、本実施形態では、複数のプレート片2のそれぞれを比較的小さなサイズで構成しつつ別々に製造できることから、複数のプレート片2に分断されていない1枚の大きなプレートを製造する場合よりも製造が容易になるとともに、製造中に各プレート片2に加わる負荷を小さくして不良部位が発生するのを抑制することができる。しかも、プレート片2に不良部位が発生したとしても、複数のプレート片2のうち不良部位が発生したプレート片2のみを作り直せばよいことから、プレート全体を作り直す場合よりも製造時間を短縮でき、製造コストも削減できる。
また、本実施形態では、上述の通り、複数のプレート片2のそれぞれを比較的小さなサイズで構成しつつ別々に製造できることから、小型の製造装置を採用することができる。具体例を挙げると、セラミックス圧粉体作製装置、CAM(computer aided manufacturing)装置、焼成炉、洗浄装置等は小型のものを採用することができる。
さらに、臨床現場等でプレート1Aにトリミング等の加工を施す場合、本実施形態では、複数のプレート片2のうち加工が必要な部位を含むプレート片2のみを保持すればよいことから、優れた加工性を発揮することが可能となる。
特に、本実施形態では、プレート1Aの構成材料としてセラミックスを採用するときに、その有用性が向上する。すなわち、セラミックスからプレートを製造する場合には、通常、プレート状の圧粉体を加工して焼成するが、焼成前の圧粉体は脆いので、そのサイズを大きくすると、加工中に加わる負荷によって割れるおそれがある。また、大きなサイズの圧粉体を均等な圧力で加工するのは困難である。本実施形態では、上述の通り、複数のプレート片2のそれぞれを比較的小さなサイズで構成しつつ別々に製造できることから、加工中に圧粉体に加わる負荷を小さくして圧粉体が割れるのを抑制しつつ、均等な圧力で圧粉体を加工することができ、結果として高品質なセラミックス製のプレート1Aを歩留りよく得ることが可能となる。
ここで、本実施形態の複数のプレート片2は、互いに隣接している第1プレート片21および第2プレート片22を有する。そして、本実施形態では、上面視において、複数のプレート片2のうち互いに隣接しているプレート片2,2間、すなわち第1プレート片21および第2プレート片22の間の境界部23が曲線状である。このような構成によれば、プレート1Aを骨欠損部101に嵌合したとき、プレート1Aが境界部23を境に外方または内方へ折れ曲がるのを抑制することができる。この理由としては、以下の理由が推察される。
すなわち、境界部23を全長にわたって1つの直線で構成していると、プレート1Aを骨欠損部101に嵌合したとき、プレート1Aが境界部23を境に外方または内方へ折れ曲がる傾向にある。これは、プレート1Aを骨欠損部101に嵌合したとき、両者の形状またはサイズ等の誤差によって発生する応力が、境界部23に加わることに起因していると推察される。本実施形態では、上面視において、境界部23が曲線状であることから、上述した誤差が曲線状の境界部23によって吸収されて境界部23に加わる応力が小さくなり、結果としてプレート1Aが境界部23を境に外方または内方へ折れ曲がるのを抑制できると推察される。なお、本実施形態の境界部23は、上述した効果が得られる限り、上面視において直線状の部位を含んでいてもよい。すなわち、本実施形態の境界部23は、その全長にわたって実質的に曲線状であればよい。
また、上面視において、境界部23は略S字または略逆S字の曲線状であるのが好ましい。本実施形態では、上面視において、境界部23は緩やかな略逆S字の曲線状である。このような構成によれば、境界部23が比較的簡単な構成になることから、製造が容易になり、しかも境界部23が曲線状であることによる上述した効果を効率よく得ることが可能となる。
また、本実施形態の骨欠損部101は、図1(c)に示すように、患者の正中面Sを含んでいる。正中面Sとは、患者の身体を左右に等分する平面のことを意味するものとする。本実施形態では、骨欠損部101が正中面Sを含んでいることから、プレート1A、すなわち複数のプレート片2は、正中面Sを含む骨欠損部101に嵌合することになる。本実施形態では、境界部23と、正中面Sに沿って存在している頭部血管との接触を抑制する上で、以下のような構成を有する。
すなわち、骨欠損部101に嵌合したときの上面視において、本実施形態の境界部23は、正中面Sを横切っている。また、本実施形態の境界部23は、正中面Sとの交差部231から頭蓋骨前方に延びている前方曲線部232と、前方曲線部232に接続しており交差部231から頭蓋骨後方に延びている後方曲線部233とを有する。そして、本実施形態では、前方曲線部232のうち交差部231から離れている側の端部232a、および後方曲線部233のうち交差部231から離れている側の端部233aがいずれも、正中面Sから離れて位置している。これらの構成によれば、境界部23が正中面Sに沿って存在している頭部血管と接触し難くなり、頭部血管の損傷を抑制することができる。なお、図1中、X,YおよびZの各矢印は、患者から見た方向を示しており、X1は前方、X2は後方、Y1は左方、Y2は右方、Zは上方をそれぞれ示している。この点、後述の図8においても同様である。
一方、本実施形態の第1プレート片21は、図2に示すように、第1分断面211と、第1分断面211に接続している第1上面212とを有する。また、本実施形態の第2プレート片22は、第1分断面211に対向している第2分断面221と、第2分断面221に接続している第2上面222とを有する。第1上面212および第2上面222はいずれも、骨欠損部101と嵌合したときに患者の頭皮側に位置する面である。
また、本実施形態の第1プレート片21は、第1下面213をさらに有する。同様に、本実施形態の第2プレート片22は、第2下面223をさらに有する。第1下面213および第2下面223はいずれも、骨欠損部101と嵌合したときに患者の脳側に位置する面である。
本実施形態の第1プレート片21は、第1分断面211および第1下面213の交差部を面取りしてなる第1面取り部214をさらに有する。同様に、本実施形態の第2プレート片22は、第2分断面221および第2下面223の交差部を面取りしてなる第2面取り部224をさらに有する。これらの構成によれば、骨欠損部101に嵌合するとき、第1プレート片21および第2プレート片22の上述した互いの交差部同士が接触して欠損するのを抑制することができる。
ここで、本実施形態のプレート1Aは、複数のプレート片2のうち互いに隣接しているプレート片2,2同士、すなわち第1プレート片21および第2プレート片22を接続している少なくとも1つの接続部材をさらに備えている。本実施形態の接続部材は、図2および図3に示すように、板状接続部材3である。板状接続部材3の数は、少なくとも1つである限り、特に限定されるものではなく、プレート片2の形状、大きさ等に応じて、所望の数を採用することができる。第1プレート片21および第2プレート片22において、板状接続部材3の数は、1〜3つ程度が適当であり、接続安定性の観点から2〜3つであるのが好ましい。板状接続部材3の構成材料としては、例えば上述したプレート1Aで例示したのと同じセラミックス、金属、合成樹脂等が挙げられる。
また、本実施形態のプレート1Aは、図2に示すように、少なくとも1つの緩衝部材4をさらに備えている。本実施形態の緩衝部材4は、第1緩衝部41および第2緩衝部42を有する。本実施形態の第1緩衝部41は、上述した第1分断面211および第2分断面221の間に介在している。本実施形態の第2緩衝部42は、第1上面212から第2上面222に跨って位置している。そして、上述した本実施形態の板状接続部材3は、第2緩衝部42を介して第1プレート片21および第2プレート片22を接続している。これらの構成によれば、第1緩衝部41によって第1分断面211および第2分断面221が互いに接触して欠損するのを抑制することができる。また、第2緩衝部42によって板状接続部材3ならびに第1上面212および第2上面222が互いに接触して欠損するのを抑制することができる。上述した構成は、プレート1Aの構成材料にセラミックスを採用する場合に好適である。なお、プレート1Aの構成材料に金属、合成樹脂等を採用する場合には、緩衝部材4の使用を省略することができる。
緩衝部材4の数は、少なくとも1つである限り、特に限定されるものではなく、プレート片2の形状、大きさ等に応じて、所望の数を採用することができる。第1プレート片21および第2プレート片22において、緩衝部材4の数は、上述した板状接続部材3の数と同じである。緩衝部材4の構成材料としては、例えば上述したプレート1Aで例示したのと同じ合成樹脂等が挙げられる。
本実施形態の緩衝部材4は、第1緩衝部41および第2緩衝部42が一体に成形されている。このような構成によれば、緩衝部材4の取り付けが比較的簡単になり、かつ部品数を少なくできることから、手術時間を短縮することができる。
本実施形態の緩衝部材4が有する第2緩衝部42は、ワッシャーとして機能する部位である。この機能を向上させる観点から、本実施形態では、第2緩衝部42の面積が、板状接続部材3の面積よりも大きい。
また、本実施形態では、上述した板状接続部材3を第1プレート片21および第2プレート片22にそれぞれ取り付ける上で、次のような構成を有する。すなわち、本実施形態の板状接続部材3は、その両端部に位置している一対の貫通孔31,31を有する。また、本実施形態の緩衝部材4は、第2緩衝部42の両端部に位置している一対の貫通孔43,43をさらに有する。そして、本実施形態のプレート1Aは、固定部材である一対のスクリュー5,5をさらに備えている。これらの構成によれば、一対のスクリュー5,5のそれぞれを、貫通孔31,43の順に挿入し、さらに第1プレート片21の第1下面213または第2プレート片22の第2下面223にまでねじ込むことによって、板状接続部材3を第1プレート片21および第2プレート片22にそれぞれ取り付けることが可能となる。
スクリュー5の構成材料としては、例えば上述したプレート1Aで例示したのと同じセラミックス、金属、合成樹脂等が挙げられる。プレート1A、すなわち第1プレート片21および第2プレート片22の構成材料にセラミックスを採用する場合には、スクリュー5の構成材料に合成樹脂を採用するのが好ましい。これにより、板状接続部材3を第1プレート片21および第2プレート片22にそれぞれ取り付けるときに、セラミックス製の第1プレート片21および第2プレート片22が欠損するのを抑制することができる。なお、本実施形態では、板状接続部材3の固定部材にスクリュー5を採用したが、スクリュー5に代えて、例えば先端部が広がるアンカーボルト等の他の固定部材を採用することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るプレートについて、図4および図5を参照して詳細に説明する。なお、図4および図5においては、上述した図1〜図3と同一の構成部分には同一の符号を付して説明は省略する場合がある。
本実施形態では、第1プレート片21および第2プレート片22の接続構造が、上述した第1実施形態と異なる。具体的に説明すると、図4に示すように、本実施形態のプレート1Bでは、第1プレート片21が、第1上面212に位置しており第1分断面211および第1上面212の交差部215に至っている少なくとも1つの第1溝216をさらに有する。同様に、本実施形態のプレート1Bでは、第2プレート片22が、第2上面222に位置しており第2分断面221および第2上面222の交差部225に至っている少なくとも1つの第2溝226をさらに有する。そして、本実施形態のプレート1Bは、少なくとも1つの第1溝216および少なくとも1つの第2溝226のそれぞれに収容された状態で、第1プレート片21および第2プレート片22を接続している少なくとも1つの棒状接続部材6をさらに備えている。これらの構成によっても、第1プレート片21および第2プレート片22を接続することが可能となる。
第1プレート片21および第2プレート片22において、第1溝216および第2溝226のそれぞれの数は、1〜3つ程度が適当であり、接続安定性の観点から2〜3つであるのが好ましい。この点、棒状接続部材6の数についても同様である。棒状接続部材6の構成材料としては、例えば上述したプレート1Aで例示したのと同じセラミックス、金属、合成樹脂等が挙げられる。
本実施形態では、図4(b)に示すように、棒状接続部材6の長さL1が、第1溝216の長さL2および第2溝226の長さL3の合計、すなわち式:L2+L3から算出される値よりも大きい。このような構成によれば、境界部23に適度な隙間を形成できるので、プレート1Bを骨欠損部101に嵌合したときの両者の形状またはサイズ等の誤差を境界部23によって吸収し易くなり、境界部23に加わる応力を小さくすることができる。その結果、プレート1Bを骨欠損部101に嵌合したとき、プレート1Bが境界部23を境に外方または内方へ折れ曲がるのを抑制できる。なお、棒状接続部材6の長さL1は、上述した効果が得られる範囲内で境界部23に形成される隙間が小さくなるように設定するのが好ましい。
また、本実施形態では、その変形例として、図5に示すような構成を採用することができる。すなわち、本変形例では、図5に示すように、棒状接続部材6の両端部6a,6aが、略球状である。また、第1溝216のうち第1分断面211から離れている側の端部216a、および第2溝226のうち第2分断面221から離れている側の端部226aがいずれも、棒状接続部材6の両端部6a,6aのうち一方を収容可能な略半球状である。これらの構成によれば、棒状接続部材6が第1溝216および第2溝226から抜け出すのを抑制することができる。
その他の構成は、上述した第1実施形態に係るプレート1Aと同様であるので、説明を省略する。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るプレートについて、図6を参照して詳細に説明する。なお、図6においては、上述した図1〜図5と同一の構成部分には同一の符号を付して説明は省略する場合がある。
本実施形態では、第1プレート片21および第2プレート片22の接続構造が、上述した第1,第2実施形態と異なる。具体的に説明すると、図6(a)に示すように、本実施形態のプレート1Cでは、第1プレート片21が、第1分断面211に位置している少なくとも1つの凹部217をさらに有する。また、本実施形態のプレート1Cでは、第2プレート片22が、第2分断面221に位置しており第1プレート片21の少なくとも1つの凹部217に凹凸嵌合可能な少なくとも1つの凸部227をさらに有する。これらの構成によれば、凸部227および凹部217を互いに凹凸嵌合させることによって、第1プレート片21および第2プレート片22を接続することが可能となる。
第1プレート片21および第2プレート片22において、凸部227および凹部217のそれぞれの数は、1〜3つ程度が適当であり、接続安定性の観点から2〜3つであるのが好ましい。
本実施形態では、凹凸嵌合させた凸部227および凹部217が互いに横方向に外れるのを抑制する上で、次のような構成を有する。すなわち、本実施形態の凸部227は、その頂部227aの幅が基端部227bの幅よりも大きい。また、本実施形態の凹部217は、その底部217aの幅が開口部217bの幅よりも大きい。
また、凹凸嵌合させた凸部227および凹部217が互いに横方向に外れるのを抑制する上で、本実施形態では、その変形例として、図6(b)に示すような構成を採用することができる。すなわち、本変形例では、図6(b)に示すように、凸部227は、基端部227bから頂部227aに向かうにつれて幅が大きくなっており、凹部217は、開口部217bから底部217aに向かうにつれて幅が大きくなっている。
なお、本実施形態では、第1プレート片21が凹部217を有し、第2プレート片22が凸部227を有するが、逆の構成を採用することもできる。すなわち、第1プレート片21が、第1分断面211に位置している凸部をさらに有し、第2プレート片22が、第2分断面221に位置しており第1プレート片21の凸部に凹凸嵌合可能な凹部をさらに有する構成にすることができる。
その他の構成は、上述した第1,第2実施形態に係るプレート1A,1Bと同様であるので、説明を省略する。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係るプレートについて、図7を参照して詳細に説明する。なお、図7においては、上述した図1〜図6と同一の構成部分には同一の符号を付して説明は省略する場合がある。
本実施形態では、第1プレート片21および第2プレート片22の接続構造が、上述した第1〜第3実施形態と異なる。具体的に説明すると、図7に示すように、本実施形態のプレート1Dでは、第1プレート片21が、第1分断面211に位置している第1段差部218をさらに有する。また、本実施形態のプレート1Dでは、第2プレート片22が、第2分断面221に位置しており第1段差部218に重ね合わせ可能な第2段差部228をさらに有する。これらの構成によれば、第1段差部218および第2段差部228を互いに重ね合わせることによって、第1プレート片21および第2プレート片22を接続することが可能となる。
また、本実施形態では、第1プレート片21および第2プレート片22を強固に接続する上で、次のような構成を有する。すなわち、本実施形態の第1プレート片21は、第1段差部218を第1プレート片21の厚み方向に貫通している少なくとも1つの第1貫通孔219をさらに有する。また、本実施形態の第2プレート片22は、少なくとも1つの第1貫通孔219に対応して位置しており第2段差部228を第2プレート片22の厚み方向に貫通している少なくとも1つの第2貫通孔229をさらに有する。そして、本実施形態のプレート1Dは、少なくとも1つの第1貫通孔219および少なくとも1つの第2貫通孔229のそれぞれに挿通される図示しない少なくとも1つの固定部材をさらに備えている。
第1プレート片21および第2プレート片22において、第1貫通孔219および第2貫通孔229のそれぞれの数は、1〜3つ程度が適当であり、接続安定性の観点から2〜3つであるのが好ましい。この点、固定部材の数についても同様である。固定部材としては、例えば上述したスクリュー5、先端部が広がるアンカーボルト等が挙げられる。
なお、第1段差部218および第2段差部228を互いに重ね合わせたとき、第1段差部218および第2段差部228の互いに対向する面を、テーパ嵌合可能なテーパ面で構成することができる。
その他の構成は、上述した第1〜第3実施形態に係るプレート1A〜1Cと同様であるので、説明を省略する。
<頭蓋骨用プレートの製造方法>
次に、本発明の一実施形態に係る頭蓋骨用プレートの製造方法について、上述したプレート1Aを製造する場合を例にとって、図8を参照して詳細に説明する。
本実施形態のプレート1Aの製造方法は、以下の(I)〜(IV)の工程を含む。
(I)図8(a)に示すように、骨欠損部101を有する頭蓋骨100の複数の断層データに基づいて頭蓋骨100の3次元データ110を得る工程。
(II)図8(b)に示すように、得られた3次元データ110に基づいて骨欠損部101の骨形状データを得、得られた骨形状データに基づいて1枚の未分断プレート図面1aを作成する工程。
(III)図8(c)に示すように、作成した未分断プレート図面1aに、境界部23に相当する分断線23aを設定してプレート1Aの加工図面1A’を得る工程。
(IV)得られた加工図面1A’に基づいてプレート1Aの加工データを得、得られた加工データに基づいてプレート1Aを製造する工程。
ここで、上述した工程(I)における3次元データ110は、例えばコンピュータ断層撮影(CT)、核磁気共鳴画像法(MRI)等の画像診断装置を用いて得ることができる。また、上述した工程(III)では、分断線23aの位置を、得られるプレート1Aにおける複数のプレート片2のそれぞれが比較的小さなサイズになるように設定するのが好ましい。
特に、上述した工程(III)では、分断線23aの位置を、患者の側頭筋または頭髪の存在する位置に設定するのが好ましい。このような構成によれば、得られるプレート1Aを骨欠損部101に嵌合したとき、境界部23の上方に患者の筋肉等の軟組織または頭髪が存在するようになるので、境界部23を外観上見え難くすることができる。
一方、プレート1Aの構成材料に金属および合成樹脂等を採用する場合には、上述した工程(IV)におけるプレート1Aの製造は、切削加工等によって行うことができる。また、プレート1Aの構成材料にセラミックス等を採用する場合には、上述した工程(IV)におけるプレート1Aの製造は、通常、焼成工程を含む。したがって、この場合には、焼成による収縮率を考慮して圧粉体を加工し、この圧粉体を焼成することによってプレート1Aを得るのが好ましい。
特に、上述した工程(IV)では、複数のプレート片2のそれぞれを別々に製造してプレート1Aを得るのが好ましい。これにより、複数のプレート片2のそれぞれを別々に製造することによる上述した効果を得ることが可能となる。
なお、上述した工程(IV)では、必要に応じて、1枚の未分断プレートを製造した後、得られた未分断プレートを複数のプレート片2に分断することによってプレート1Aを得てもよい。また、本実施形態では、プレート1Aを製造する場合を例にとって説明したが、上述したプレート1B〜1Dについても、プレート1Aと同様にして製造することができる。
<頭蓋形成術>
次に、本発明の一実施形態に係る頭蓋形成術について、上述したプレート1Aを用いる場合を例にとって説明する。
本実施形態の頭蓋形成術では、まず、プレート1Aを滅菌した後、術場に持ち込む。このとき、手術時間を短縮する観点から、プレート1Aは、予め複数のプレート片2のそれぞれを組み合わせた状態で術場に持ち込むのが好ましい。
次に、プレート1Aを骨欠損部101に嵌合する。このとき、プレート1Aを骨欠損部101に合わせるため、プレート1Aにトリミング等の加工を施す場合には、複数のプレート片2のうち加工が必要な部位を含むプレート片2のみを保持して加工すればよい。
以上のような手順を経て、本実施形態のプレート1Aを用いた頭蓋形成術を行うことができる。なお、本実施形態では、プレート1Aを用いる場合を例にとって説明したが、上述したプレート1B〜1Dについても、プレート1Aと同様の手順で頭蓋形成術を行うことができる。
以上、本発明に係るいくつかの実施形態について例示したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることは言うまでもない。
例えば、上述の第1実施形態においては、複数のプレート片2が第1プレート片21および第2プレート片22を有する構成について説明した。すなわち、上述の第1実施形態では、複数のプレート片2の数が2つであるが、複数のプレート片2の数は、2つに限定されるものではなく、骨欠損部101の大きさ等に応じて、所望の数を採用することができる。プレート片2の数は、2〜3つ程度が適当である。
また、上述の第1実施形態においては、上面視において、境界部23を略逆S字の曲線状にしたが、これに代えて、境界部23を、例えば波線状、円弧状等の他の曲線状にすることができる。
また、上述の第4実施形態の構成に代えて、第1分断面211および第2分断面221を、互いにテーパ嵌合可能なテーパ状に構成することができる。
1A〜1D 頭蓋骨用プレート
2 プレート片
21 第1プレート片
211 第1分断面
212 第1上面
213 第1下面
214 第1面取り部
215 交差部
216 第1溝
216a 端部
217 凹部
217a 底部
217b 開口部
218 第1段差部
219 第1貫通孔
22 第2プレート片
221 第2分断面
222 第2上面
223 第2下面
224 第2面取り部
225 交差部
226 第2溝
226a 端部
227 凸部
227a 頂部
227b 基端部
228 第2段差部
229 第2貫通孔
23 境界部
231 交差部
232 前方曲線部
232a 端部
233 後方曲線部
233a 端部
3 板状接続部材
31 貫通孔
4 緩衝部材
41 第1緩衝部
42 第2緩衝部
43 貫通孔
5 スクリュー
6 棒状接続部材
6a 両端部
100 頭蓋骨
101 骨欠損部

Claims (19)

  1. 互いに分断されている複数のプレート片を備え、
    上面視において、前記複数のプレート片のうち互いに隣接している前記プレート片間の境界部が曲線状である、頭蓋骨用プレート。
  2. 上面視において、略四半球状ないし略半球状である、請求項1に記載の頭蓋骨用プレート。
  3. 上面視において、前記境界部が略S字または略逆S字の曲線状である、請求項1または2に記載の頭蓋骨用プレート。
  4. 前記複数のプレート片は、互いに隣接している第1プレート片および第2プレート片を有し、かつ患者の正中面を含む骨欠損部に嵌合するとともに、
    前記骨欠損部に嵌合したときの上面視において、前記第1プレート片および前記第2プレート片の間の境界部は、前記正中面を横切っているとともに、前記正中面との交差部から頭蓋骨前方に延びている前方曲線部と、前記前方曲線部に接続しており前記交差部から頭蓋骨後方に延びている後方曲線部とを有し、
    前記前方曲線部のうち前記交差部から離れている側の端部および前記後方曲線部のうち前記交差部から離れている側の端部はいずれも、前記正中面から離れて位置している、請求項1〜3のいずれかに記載の頭蓋骨用プレート。
  5. 前記複数のプレート片のうち互いに隣接している前記プレート片同士を接続している少なくとも1つの接続部材をさらに備える、請求項1〜4のいずれかに記載の頭蓋骨用プレート。
  6. 前記少なくとも1つの接続部材が板状接続部材である、請求項5に記載の頭蓋骨用プレート。
  7. 前記複数のプレート片は、互いに隣接している第1プレート片および第2プレート片を有し、
    前記第1プレート片は、第1分断面を有し、
    前記第2プレート片は、前記第1分断面に対向している第2分断面を有し、
    前記第1分断面および前記第2分断面の間に介在している第1緩衝部を有する少なくとも1つの緩衝部材をさらに備える、請求項1〜4のいずれかに記載の頭蓋骨用プレート。
  8. 前記第1プレート片は、前記第1分断面に接続している第1上面をさらに有し、
    前記第2プレート片は、前記第2分断面に接続している第2上面をさらに有し、
    前記少なくとも1つの緩衝部材は、前記第1上面から前記第2上面に跨って位置している第2緩衝部をさらに有し、
    前記第2緩衝部を介して前記第1プレート片および前記第2プレート片を接続している少なくとも1つの板状接続部材をさらに備える、請求項7に記載の頭蓋骨用プレート。
  9. 前記少なくとも1つの緩衝部材は、前記第1緩衝部および前記第2緩衝部が一体に成形されている、請求項8に記載の頭蓋骨用プレート。
  10. 前記第1プレート片は、第1下面と、前記第1分断面および前記第1下面の交差部を面取りしてなる第1面取り部とをさらに有し、
    前記第2プレート片は、第2下面と、前記第2分断面および前記第2下面の交差部を面取りしてなる第2面取り部とをさらに有する、請求項7〜9のいずれかに記載の頭蓋骨用プレート。
  11. 前記第1プレート片および前記第2プレート片の構成材料が、セラミックスである、請求項7〜10のいずれかに記載の頭蓋骨用プレート。
  12. 前記複数のプレート片は、互いに隣接している第1プレート片および第2プレート片を有し、
    前記第1プレート片は、第1分断面と、前記第1分断面に接続している第1上面と、前記第1上面に位置しており前記第1分断面および前記第1上面の交差部に至っている少なくとも1つの第1溝とを有し、
    前記第2プレート片は、前記第1分断面に対向している第2分断面と、前記第2分断面に接続している第2上面と、前記第2上面に位置しており前記第2分断面および前記第2上面の交差部に至っている少なくとも1つの第2溝とを有し、
    前記少なくとも1つの第1溝および前記少なくとも1つの第2溝のそれぞれに収容された状態で、前記第1プレート片および前記第2プレート片を接続している少なくとも1つの棒状接続部材をさらに備える、請求項1〜4のいずれかに記載の頭蓋骨用プレート。
  13. 前記少なくとも1つの棒状接続部材の長さは、前記少なくとも1つの第1溝および前記少なくとも1つの第2溝のそれぞれの長さの合計よりも大きい、請求項12に記載の頭蓋骨用プレート。
  14. 前記少なくとも1つの棒状接続部材の両端部は、略球状であり、
    前記少なくとも1つの第1溝のうち前記第1分断面から離れている側の端部および前記少なくとも1つの第2溝のうち前記第2分断面から離れている側の端部はいずれも、前記少なくとも1つの棒状接続部材の前記両端部のうち一方を収容可能な略半球状である、請求項12または13に記載の頭蓋骨用プレート。
  15. 前記複数のプレート片は、互いに隣接している第1プレート片および第2プレート片を有し、
    前記第1プレート片は、第1分断面と、前記第1分断面に位置している少なくとも1つの凸部または少なくとも1つの凹部とを有し、
    前記第2プレート片は、前記第1分断面に対向している第2分断面と、前記第2分断面に位置しており前記第1プレート片の前記少なくとも1つの凸部または前記少なくとも1つの凹部に凹凸嵌合可能な少なくとも1つの凹部または少なくとも1つの凸部とを有する、請求項1〜4のいずれかに記載の頭蓋骨用プレート。
  16. 前記少なくとも1つの凸部は、その頂部の幅が基端部の幅よりも大きく、
    前記少なくとも1つの凹部は、その底部の幅が開口部の幅よりも大きい、請求項15に記載の頭蓋骨用プレート。
  17. 前記少なくとも1つの凸部は、前記基端部から前記頂部に向かうにつれて幅が大きくなっており、
    前記少なくとも1つの凹部は、前記開口部から前記底部に向かうにつれて幅が大きくなっている、請求項16に記載の頭蓋骨用プレート。
  18. 前記複数のプレート片は、互いに隣接している第1プレート片および第2プレート片を有し、
    前記第1プレート片は、第1分断面と、前記第1分断面に位置している第1段差部とを有し、
    前記第2プレート片は、前記第1分断面に対向している第2分断面と、前記第2分断面に位置しており前記第1段差部に重ね合わせ可能な第2段差部とを有する、請求項1〜4のいずれかに記載の頭蓋骨用プレート。
  19. 前記第1プレート片は、前記第1段差部を厚み方向に貫通している少なくとも1つの第1貫通孔をさらに有し、
    前記第2プレート片は、前記少なくとも1つの第1貫通孔に対応して位置しており前記第2段差部を厚み方向に貫通している少なくとも1つの第2貫通孔をさらに有し、
    前記少なくとも1つの第1貫通孔および前記少なくとも1つの第2貫通孔のそれぞれに挿通される少なくとも1つの固定部材をさらに備える、請求項18に記載の頭蓋骨用プレート。
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