JPH09327387A - コーヒー抽出装置 - Google Patents
コーヒー抽出装置Info
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- JPH09327387A JPH09327387A JP8148853A JP14885396A JPH09327387A JP H09327387 A JPH09327387 A JP H09327387A JP 8148853 A JP8148853 A JP 8148853A JP 14885396 A JP14885396 A JP 14885396A JP H09327387 A JPH09327387 A JP H09327387A
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- A47J—KITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
- A47J31/00—Apparatus for making beverages
- A47J31/24—Coffee-making apparatus in which hot water is passed through the filter under pressure, i.e. in which the coffee grounds are extracted under pressure
- A47J31/34—Coffee-making apparatus in which hot water is passed through the filter under pressure, i.e. in which the coffee grounds are extracted under pressure with hot water under liquid pressure
- A47J31/36—Coffee-making apparatus in which hot water is passed through the filter under pressure, i.e. in which the coffee grounds are extracted under pressure with hot water under liquid pressure with mechanical pressure-producing means
- A47J31/3604—Coffee-making apparatus in which hot water is passed through the filter under pressure, i.e. in which the coffee grounds are extracted under pressure with hot water under liquid pressure with mechanical pressure-producing means with a mechanism arranged to move the brewing chamber between loading, infusing and ejecting stations
- A47J31/3647—Coffee-making apparatus in which hot water is passed through the filter under pressure, i.e. in which the coffee grounds are extracted under pressure with hot water under liquid pressure with mechanical pressure-producing means with a mechanism arranged to move the brewing chamber between loading, infusing and ejecting stations a tape being employed
- A47J31/3652—Coffee-making apparatus in which hot water is passed through the filter under pressure, i.e. in which the coffee grounds are extracted under pressure with hot water under liquid pressure with mechanical pressure-producing means with a mechanism arranged to move the brewing chamber between loading, infusing and ejecting stations a tape being employed the tape including only filtering means, i.e. not including brewing material
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 給湯シリンダー式抽出装置に比べて高濃度の
コーヒー抽出液を得ることができ且つ高速でコーヒーエ
キスを抽出でき、エスプレッソ抽出装置に比べて安価な
濾過方式のコーヒー抽出装置を提供する。 【解決手段】 略常圧高温の湯を生成する水加熱装置
と、水加熱装置で得られた略常圧高温の湯を加圧する加
圧手段を有し水加熱装置に接続される加圧給湯装置と、
加圧給湯装置の吐出口を開閉する開閉弁と、両端が開放
され一端が加圧給湯装置の吐出口に接続されるコーヒー
粉末格納容器と、コーヒー粉末格納容器の他端を覆う板
状フィルターと、フィルター支持部材とを備える。
コーヒー抽出液を得ることができ且つ高速でコーヒーエ
キスを抽出でき、エスプレッソ抽出装置に比べて安価な
濾過方式のコーヒー抽出装置を提供する。 【解決手段】 略常圧高温の湯を生成する水加熱装置
と、水加熱装置で得られた略常圧高温の湯を加圧する加
圧手段を有し水加熱装置に接続される加圧給湯装置と、
加圧給湯装置の吐出口を開閉する開閉弁と、両端が開放
され一端が加圧給湯装置の吐出口に接続されるコーヒー
粉末格納容器と、コーヒー粉末格納容器の他端を覆う板
状フィルターと、フィルター支持部材とを備える。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はコーヒー抽出装置に
関するものである。
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】濾過方式のコーヒー抽出装置として以下
に挙げる装置が従来から使用されている。
に挙げる装置が従来から使用されている。
【０００３】 給湯シリンダー式抽出装置 給湯シリンダー式抽出装置は、図３に示すように、水加
熱装置と、給湯シリンダーと給湯シリンダーに嵌合する
給湯ピストンとを有し水加熱装置に接続される給湯装置
と、一端が給湯シリンダーの吐出口に接続される抽出シ
リンダーと、抽出シリンダーの他端を覆う板状フィルタ
ーと、フィルターを支持するフィルター支えとを備えて
いる。給湯シリンダー式抽出装置においては、弁を介し
て冷水が水加熱装置ヘ流入する。冷水は水加熱装置によ
って加熱され略常圧高温の湯になる。水加熱装置によっ
て生成された湯は弁を介して給湯シリンダーヘ流入す
る。給湯ピストンが作動し、給湯シリンダー内の高温の
湯を給湯シリンダーの吐出口から押し出す。給湯シリン
ダーから押し出された略常圧の高温の湯は、抽出シリン
ダー内のコーヒー粉末の層を通過し、コーヒー粉末に含
まれるコーヒーエキスを抽出する。コーヒー抽出液は板
状フィルターを介して抽出装置から取り出される。コー
ヒー粉末の層を高温の湯が通過するので、比較的高濃度
のコーヒー抽出液が得られる。
熱装置と、給湯シリンダーと給湯シリンダーに嵌合する
給湯ピストンとを有し水加熱装置に接続される給湯装置
と、一端が給湯シリンダーの吐出口に接続される抽出シ
リンダーと、抽出シリンダーの他端を覆う板状フィルタ
ーと、フィルターを支持するフィルター支えとを備えて
いる。給湯シリンダー式抽出装置においては、弁を介し
て冷水が水加熱装置ヘ流入する。冷水は水加熱装置によ
って加熱され略常圧高温の湯になる。水加熱装置によっ
て生成された湯は弁を介して給湯シリンダーヘ流入す
る。給湯ピストンが作動し、給湯シリンダー内の高温の
湯を給湯シリンダーの吐出口から押し出す。給湯シリン
ダーから押し出された略常圧の高温の湯は、抽出シリン
ダー内のコーヒー粉末の層を通過し、コーヒー粉末に含
まれるコーヒーエキスを抽出する。コーヒー抽出液は板
状フィルターを介して抽出装置から取り出される。コー
ヒー粉末の層を高温の湯が通過するので、比較的高濃度
のコーヒー抽出液が得られる。
【０００４】 エスプレッソ抽出装置 エスプレッソ抽出装置は、図４に示すように、水ポンプ
と、水加熱装置と、小容量の再加熱装置と、抽出シリン
ダーと抽出シリンダーに嵌合する第１ピストンと第２ピ
ストンとを有し再加熱装置に接続される抽出装置とを備
えている。第２ピストンは板状フィルターを内蔵してい
る。エスプレッソ抽出装置においては、弁を介して冷水
が水ポンプヘ流入する。水ポンプは約７ｋｇ／ｃｍ2 ｇ
の吐出圧で逆止弁を介して冷水を水加熱装置ヘ圧送す
る。所定量の冷水を圧送した後水ポンプは停止する。高
圧の冷水は水加熱装置によって加熱されて高温高圧（約
７ｋｇ／ｃｍ2 ｇ）の湯になる。高温高圧の湯は逆止弁
を介して再加熱装置ヘ流入し、再加熱され、より高温高
圧（約１５ｋｇ／ｃｍ2 ｇ）の湯になる。弁が開き、小
容量の再加熱装置内の全ての高温高圧（約１５ｋｇ／ｃ
ｍ2 ｇ）の湯が、第１ピストンを介して、減圧されつつ
湯と蒸気の混合体となって抽出シリンダーヘ流入し、第
１ピストンと第２ピストンとに挟まれて圧縮されたコー
ヒー粉末をプレウェッティングし且つ蒸らす。水ポンプ
が作動し冷水を水加熱装置ヘ圧送する。水加熱装置内の
高温高圧（約７ｋｇ／ｃｍ2 ｇ）の湯が流入した冷水に
押され、再加熱装置を通過し、第１ピストンを介して抽
出シリンダーヘ流入し、抽出シリンダー内の蒸らされた
コーヒー粉末の層を通過し、コーヒー粉末に含まれるコ
ーヒーエキスを抽出する。コーヒー抽出液は第２ピスト
ンが内蔵する板状フィルターを介して抽出装置から取り
出される。プレウェッティングされ且つ蒸らされたコー
ヒー粉末の層を高温の湯が通過するので高濃度のコーヒ
ー抽出液が得られる。高圧の湯が抽出シリンダーに供給
され抽出シリンダー内の圧力が急速に立ち上がるので、
コーヒーエキスの高速抽出が可能である。
と、水加熱装置と、小容量の再加熱装置と、抽出シリン
ダーと抽出シリンダーに嵌合する第１ピストンと第２ピ
ストンとを有し再加熱装置に接続される抽出装置とを備
えている。第２ピストンは板状フィルターを内蔵してい
る。エスプレッソ抽出装置においては、弁を介して冷水
が水ポンプヘ流入する。水ポンプは約７ｋｇ／ｃｍ2 ｇ
の吐出圧で逆止弁を介して冷水を水加熱装置ヘ圧送す
る。所定量の冷水を圧送した後水ポンプは停止する。高
圧の冷水は水加熱装置によって加熱されて高温高圧（約
７ｋｇ／ｃｍ2 ｇ）の湯になる。高温高圧の湯は逆止弁
を介して再加熱装置ヘ流入し、再加熱され、より高温高
圧（約１５ｋｇ／ｃｍ2 ｇ）の湯になる。弁が開き、小
容量の再加熱装置内の全ての高温高圧（約１５ｋｇ／ｃ
ｍ2 ｇ）の湯が、第１ピストンを介して、減圧されつつ
湯と蒸気の混合体となって抽出シリンダーヘ流入し、第
１ピストンと第２ピストンとに挟まれて圧縮されたコー
ヒー粉末をプレウェッティングし且つ蒸らす。水ポンプ
が作動し冷水を水加熱装置ヘ圧送する。水加熱装置内の
高温高圧（約７ｋｇ／ｃｍ2 ｇ）の湯が流入した冷水に
押され、再加熱装置を通過し、第１ピストンを介して抽
出シリンダーヘ流入し、抽出シリンダー内の蒸らされた
コーヒー粉末の層を通過し、コーヒー粉末に含まれるコ
ーヒーエキスを抽出する。コーヒー抽出液は第２ピスト
ンが内蔵する板状フィルターを介して抽出装置から取り
出される。プレウェッティングされ且つ蒸らされたコー
ヒー粉末の層を高温の湯が通過するので高濃度のコーヒ
ー抽出液が得られる。高圧の湯が抽出シリンダーに供給
され抽出シリンダー内の圧力が急速に立ち上がるので、
コーヒーエキスの高速抽出が可能である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】給湯シリンダー式抽出
装置には、プレウェッティングと蒸らしの工程がないの
で十分に高濃度のコーヒー抽出液を得ることができない
という問題がある。また、給湯シリンダー内の湯が給湯
ピストンに押されて抽出シリンダーへ流入するので、抽
出シリンダー内の圧力の立ち上がりが遅く、コーヒーエ
キスの高速抽出ができないという問題もある。エスプレ
ッソ抽出装置には、高温高圧の湯を格納する再加熱装置
を強固な耐圧構造とする必要があり、また高圧の冷水を
加熱する水加熱装置も耐圧構造にする必要があり、更に
水ポンプ、逆止弁等を配設する必要があるので装置が高
価になるという問題がある。本発明は上記問題に鑑みて
なされたものであり、給湯シリンダー式抽出装置に比べ
て高濃度のコーヒー抽出液を得ることができ且つ高速で
コーヒーエキスを抽出でき、エスプレッソ抽出装置に比
べて安価な濾過方式のコーヒー抽出装置を提供すること
を目的とする。
装置には、プレウェッティングと蒸らしの工程がないの
で十分に高濃度のコーヒー抽出液を得ることができない
という問題がある。また、給湯シリンダー内の湯が給湯
ピストンに押されて抽出シリンダーへ流入するので、抽
出シリンダー内の圧力の立ち上がりが遅く、コーヒーエ
キスの高速抽出ができないという問題もある。エスプレ
ッソ抽出装置には、高温高圧の湯を格納する再加熱装置
を強固な耐圧構造とする必要があり、また高圧の冷水を
加熱する水加熱装置も耐圧構造にする必要があり、更に
水ポンプ、逆止弁等を配設する必要があるので装置が高
価になるという問題がある。本発明は上記問題に鑑みて
なされたものであり、給湯シリンダー式抽出装置に比べ
て高濃度のコーヒー抽出液を得ることができ且つ高速で
コーヒーエキスを抽出でき、エスプレッソ抽出装置に比
べて安価な濾過方式のコーヒー抽出装置を提供すること
を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、略常圧高温の湯を生成する水加
熱装置と、水加熱装置で得られた略常圧高温の湯を加圧
する加圧手段を有し水加熱装置に接続される加圧給湯装
置と、加圧給湯装置の吐出口を開閉する開閉弁と、両端
が開放され一端が加圧給湯装置の吐出口に接続されるコ
ーヒー粉末格納容器と、コーヒー粉末格納容器の他端を
覆う板状フィルターと、フィルター支持部材とを備える
ことを特徴とする濾過方式のコーヒー抽出装置を提供す
る。本発明に係るコーヒー抽出装置においては、加圧給
湯装置で加圧された湯がコーヒー粉末格納容器ヘ供給さ
れ、コーヒー粉末格納容器内のコーヒー粉末の層を通過
し、コーヒー粉末に含まれるコーヒーエキスを抽出す
る。本発明に係るコーヒー抽出装置においては、加圧給
湯装置で加圧された湯がコーヒー粉末格納容器へ供給さ
れるので、コーヒー粉末格納容器内の圧力が急速に立ち
上がる。従って、本発明に係るコーヒー抽出装置は、給
湯シリンダー式抽出装置に比べてコーヒーエキスを高速
で抽出できる。また、コーヒーエキスの抽出に先立って
加圧給湯装置の吐出口を開閉する開閉弁を短時間開閉し
て少量の湯をコーヒー粉末格納容器へ供給すればコーヒ
ー粉末をプレウエッティングし且つ蒸らすことができ、
給湯シリンダー式抽出装置に比べてコーヒー抽出液の濃
度を高めることができる。本発明に係るコーヒー抽出装
置が備える略常圧高温の湯を生成する水加熱装置は、エ
スプレッソ抽出装置が備える高圧高温の湯を生成する水
加熱装置と異なり耐圧構造にする必要は無い。また本発
明に係るコーヒー抽出装置にはポンプや逆止弁を有さな
い。従って、本発明に係るコーヒー抽出装置はエスプレ
ッソ抽出装置に比べて安価である。
に、本発明においては、略常圧高温の湯を生成する水加
熱装置と、水加熱装置で得られた略常圧高温の湯を加圧
する加圧手段を有し水加熱装置に接続される加圧給湯装
置と、加圧給湯装置の吐出口を開閉する開閉弁と、両端
が開放され一端が加圧給湯装置の吐出口に接続されるコ
ーヒー粉末格納容器と、コーヒー粉末格納容器の他端を
覆う板状フィルターと、フィルター支持部材とを備える
ことを特徴とする濾過方式のコーヒー抽出装置を提供す
る。本発明に係るコーヒー抽出装置においては、加圧給
湯装置で加圧された湯がコーヒー粉末格納容器ヘ供給さ
れ、コーヒー粉末格納容器内のコーヒー粉末の層を通過
し、コーヒー粉末に含まれるコーヒーエキスを抽出す
る。本発明に係るコーヒー抽出装置においては、加圧給
湯装置で加圧された湯がコーヒー粉末格納容器へ供給さ
れるので、コーヒー粉末格納容器内の圧力が急速に立ち
上がる。従って、本発明に係るコーヒー抽出装置は、給
湯シリンダー式抽出装置に比べてコーヒーエキスを高速
で抽出できる。また、コーヒーエキスの抽出に先立って
加圧給湯装置の吐出口を開閉する開閉弁を短時間開閉し
て少量の湯をコーヒー粉末格納容器へ供給すればコーヒ
ー粉末をプレウエッティングし且つ蒸らすことができ、
給湯シリンダー式抽出装置に比べてコーヒー抽出液の濃
度を高めることができる。本発明に係るコーヒー抽出装
置が備える略常圧高温の湯を生成する水加熱装置は、エ
スプレッソ抽出装置が備える高圧高温の湯を生成する水
加熱装置と異なり耐圧構造にする必要は無い。また本発
明に係るコーヒー抽出装置にはポンプや逆止弁を有さな
い。従って、本発明に係るコーヒー抽出装置はエスプレ
ッソ抽出装置に比べて安価である。
【０００７】本発明の好ましい態様においては、加圧給
湯装置は、水加熱装置で得られた略常圧高温の湯を１乃
至３ｋｇ／ｃｍ2 ｇに加圧する。内圧が１乃至３ｋｇ／
ｃｍ2 ｇの加圧給湯装置は、エスプレッソ抽出装置が備
える内圧が約１５ｋｇ／ｃｍ2 ｇの再加熱装置とは異な
り、強固な耐圧構造とする必要は無い。この結果、本発
明に係るコーヒー抽出装置はエスプレッソ抽出装置に比
べて更に安価になる。本発明の好ましい態様において
は、加圧給湯装置は、加熱以外の方法で湯を加圧する。
加熱以外の方法で湯を加圧することにより、湯を容易に
所望の圧力に加圧することができる。本発明の好ましい
態様においては、加圧給湯装置は、シリンダーとシリン
ダーに嵌合するピストンとピストン駆動手段とにより構
成される。シリンダーとシリンダーに嵌合するピストン
とピストン駆動手段とにより構成される加圧装置は、容
易に市場で入手できる。本発明の好ましい態様において
は、加圧給湯装置の吐出口とコーヒー粉末格納容器の前
記一端との間にシャワーノズル状の分流器が配設され
る。シャワーノズル状の分流器に湯を通し、シャワー状
の多数の線状湯流をコーヒー粉末格納容器に供給するこ
とにより、コーヒー粉末に満遍なく湯が供給される。こ
の結果、高濃度のコーヒー抽出液が得られる。本発明の
好ましい態様においては、コーヒー粉末格納容器の他端
と板状フィルターとの間にペーパーフィルターが配設さ
れる。コーヒー粉末格納容器の他端と板状フィルターと
の間にペーパーフィルターを配設することにより、板状
フィルターの目詰まりが防止される。ペーパーフィルタ
ーの目詰まりは、ペーパーフィルターを使い捨てとする
ことにより防止できる。
湯装置は、水加熱装置で得られた略常圧高温の湯を１乃
至３ｋｇ／ｃｍ2 ｇに加圧する。内圧が１乃至３ｋｇ／
ｃｍ2 ｇの加圧給湯装置は、エスプレッソ抽出装置が備
える内圧が約１５ｋｇ／ｃｍ2 ｇの再加熱装置とは異な
り、強固な耐圧構造とする必要は無い。この結果、本発
明に係るコーヒー抽出装置はエスプレッソ抽出装置に比
べて更に安価になる。本発明の好ましい態様において
は、加圧給湯装置は、加熱以外の方法で湯を加圧する。
加熱以外の方法で湯を加圧することにより、湯を容易に
所望の圧力に加圧することができる。本発明の好ましい
態様においては、加圧給湯装置は、シリンダーとシリン
ダーに嵌合するピストンとピストン駆動手段とにより構
成される。シリンダーとシリンダーに嵌合するピストン
とピストン駆動手段とにより構成される加圧装置は、容
易に市場で入手できる。本発明の好ましい態様において
は、加圧給湯装置の吐出口とコーヒー粉末格納容器の前
記一端との間にシャワーノズル状の分流器が配設され
る。シャワーノズル状の分流器に湯を通し、シャワー状
の多数の線状湯流をコーヒー粉末格納容器に供給するこ
とにより、コーヒー粉末に満遍なく湯が供給される。こ
の結果、高濃度のコーヒー抽出液が得られる。本発明の
好ましい態様においては、コーヒー粉末格納容器の他端
と板状フィルターとの間にペーパーフィルターが配設さ
れる。コーヒー粉末格納容器の他端と板状フィルターと
の間にペーパーフィルターを配設することにより、板状
フィルターの目詰まりが防止される。ペーパーフィルタ
ーの目詰まりは、ペーパーフィルターを使い捨てとする
ことにより防止できる。
【０００８】本発明の好ましい態様においては、コーヒ
ー抽出装置は、加圧給湯装置の吐出口を開閉する開閉弁
を短時間開閉し少量の加圧された高温の湯をコーヒー粉
末格納容器ヘ供給してコーヒー粉末をプレウエッティン
グし且つ蒸らし、次いで前記開閉弁を開き加圧給湯装置
内の残余の全ての加圧された高温の湯をコーヒー粉末格
納容器ヘ供給してコーヒーエキスを抽出する制御手段を
備える。加圧給湯装置の吐出口を開閉する開閉弁を短時
間開閉して少量の加圧された高温の湯をコーヒー粉末格
納容器ヘ供給してコーヒー粉末をプレウェッティングし
且つ蒸らし、次いで加圧給湯装置内の残余の全ての加圧
された湯をコーヒー粉末格納容器ヘ供給して蒸らされコ
ーヒー粉末の層を通過させることにより、高濃度のコー
ヒー抽出液を得ることができる。本発明の好ましい態様
においては、前記制御手段は加圧給湯装置の吐出口を開
閉する開閉弁を複数回短時間開閉してプレウエッティン
グと蒸らしとを複数回行う。加圧給湯装置の吐出口を開
閉する開閉弁を複数回短時間開閉してプレウエッティン
グと蒸らしとを複数回行うことにより、コーヒー粉末を
確実に満遍なくプレウェッティングし且つ蒸らすことが
でき、コーヒー抽出液の濃度を高めることができる。本
発明の好ましい態様においては、コーヒー抽出装置は、
加圧給湯装置の吐出口を開閉する開閉弁を短時間開放し
少量の加圧された高温の湯をコーヒー粉末格納容器ヘ供
給してコーヒー粉末をプレウエッティングし、次いで開
閉弁の開度を短時間絞ってコーヒー粉末を蒸らし、次い
で前記開閉弁を開き加圧給湯装置内の残余の全ての加圧
された高温の湯をコーヒー粉末格納容器ヘ供給してコー
ヒーエキスを抽出する制御手段を備える。短時間開放し
た開閉弁の開度を短時間絞ることによっても、プレウェ
ッティングしたコーヒー粉末を蒸らすことができる。本
発明の好ましい態様においては、前記制御手段は加圧給
湯装置の吐出口を開閉する開閉弁の開放と開度の絞りと
を複数回行ってプレウエッティングと蒸らしとを複数回
行う。加圧給湯装置の吐出口を開閉する開閉弁の開放と
開度の絞りとを複数回行ってプレウエッティングと蒸ら
しとを複数回行うことにより、コーヒー粉末を確実に満
遍なくプレウェッティングし且つ蒸らすことができ、コ
ーヒー抽出液の濃度を高めることができる。
ー抽出装置は、加圧給湯装置の吐出口を開閉する開閉弁
を短時間開閉し少量の加圧された高温の湯をコーヒー粉
末格納容器ヘ供給してコーヒー粉末をプレウエッティン
グし且つ蒸らし、次いで前記開閉弁を開き加圧給湯装置
内の残余の全ての加圧された高温の湯をコーヒー粉末格
納容器ヘ供給してコーヒーエキスを抽出する制御手段を
備える。加圧給湯装置の吐出口を開閉する開閉弁を短時
間開閉して少量の加圧された高温の湯をコーヒー粉末格
納容器ヘ供給してコーヒー粉末をプレウェッティングし
且つ蒸らし、次いで加圧給湯装置内の残余の全ての加圧
された湯をコーヒー粉末格納容器ヘ供給して蒸らされコ
ーヒー粉末の層を通過させることにより、高濃度のコー
ヒー抽出液を得ることができる。本発明の好ましい態様
においては、前記制御手段は加圧給湯装置の吐出口を開
閉する開閉弁を複数回短時間開閉してプレウエッティン
グと蒸らしとを複数回行う。加圧給湯装置の吐出口を開
閉する開閉弁を複数回短時間開閉してプレウエッティン
グと蒸らしとを複数回行うことにより、コーヒー粉末を
確実に満遍なくプレウェッティングし且つ蒸らすことが
でき、コーヒー抽出液の濃度を高めることができる。本
発明の好ましい態様においては、コーヒー抽出装置は、
加圧給湯装置の吐出口を開閉する開閉弁を短時間開放し
少量の加圧された高温の湯をコーヒー粉末格納容器ヘ供
給してコーヒー粉末をプレウエッティングし、次いで開
閉弁の開度を短時間絞ってコーヒー粉末を蒸らし、次い
で前記開閉弁を開き加圧給湯装置内の残余の全ての加圧
された高温の湯をコーヒー粉末格納容器ヘ供給してコー
ヒーエキスを抽出する制御手段を備える。短時間開放し
た開閉弁の開度を短時間絞ることによっても、プレウェ
ッティングしたコーヒー粉末を蒸らすことができる。本
発明の好ましい態様においては、前記制御手段は加圧給
湯装置の吐出口を開閉する開閉弁の開放と開度の絞りと
を複数回行ってプレウエッティングと蒸らしとを複数回
行う。加圧給湯装置の吐出口を開閉する開閉弁の開放と
開度の絞りとを複数回行ってプレウエッティングと蒸ら
しとを複数回行うことにより、コーヒー粉末を確実に満
遍なくプレウェッティングし且つ蒸らすことができ、コ
ーヒー抽出液の濃度を高めることができる。
【０００９】本発明の好ましい態様においては、コーヒ
ー抽出装置は、高温の湯を加圧する前に加圧給湯装置の
吐出口を開閉する開閉弁を短時間開閉し少量の高温の湯
をコーヒー粉末格納容器ヘ供給してコーヒー粉末をプレ
ウエッティングし且つ蒸らし、次いで加圧給湯装置によ
り高温の湯を加圧し、次いで前記開閉弁を開き加圧給湯
装置内の全ての加圧された高温の湯をコーヒー粉末格納
容器ヘ供給してコーヒーエキスを抽出する制御手段を備
える。本発明の好ましい態様においては、コーヒー抽出
装置は、高温の湯を加圧する前に加圧給湯装置の吐出口
を開閉する開閉弁を短時間開放し少量の高温の湯をコー
ヒー粉末格納容器ヘ供給し、次いで開閉弁の開度を短時
間絞り、上記前記開閉弁の短時間の開放と短時間の開度
の絞りとを複数回繰り返してコーヒー粉末のプレウエッ
ティングと蒸らしとを複数回行い、次いで前記開閉弁を
閉じ加圧給湯装置により高温の湯を加圧し、次いで前記
開閉弁を開き加圧給湯装置内の全ての加圧された高温の
湯をコーヒー粉末格納容器ヘ供給してコーヒーエキスを
抽出する制御手段を備える。加圧前の高温の湯をコーヒ
ー粉末格納容器ヘ少量供給してプレウェッティングと蒸
らしとを行っても良い。本発明の好ましい態様において
は、前記制御手段はコーヒー粉末のプレウエッティング
と蒸らしとを行った後、高温の湯を加圧する前に前記開
閉弁を開き加圧給湯装置内の高温の湯の一部をコーヒー
粉末格納容器ヘ供給してコーヒーエキスを抽出し、次い
で前記開閉弁を閉じ加圧給湯装置により高温の湯を加圧
し、次いで前記開閉弁を開き加圧給湯装置内の全ての加
圧された高温の湯をコーヒー粉末格納容器ヘ供給してコ
ーヒーエキスを抽出する。加圧する前の湯でコーヒーエ
キスを抽出し、コーヒー粉末と湯とを馴染ませておくこ
とにより、加圧した高温の湯をコーヒー粉末格納容器ヘ
供給する際にコーヒー粉末が流動化して湯と混在し、コ
ーヒー抽出液の濃度が低下する事態の発生が防止され
る。
ー抽出装置は、高温の湯を加圧する前に加圧給湯装置の
吐出口を開閉する開閉弁を短時間開閉し少量の高温の湯
をコーヒー粉末格納容器ヘ供給してコーヒー粉末をプレ
ウエッティングし且つ蒸らし、次いで加圧給湯装置によ
り高温の湯を加圧し、次いで前記開閉弁を開き加圧給湯
装置内の全ての加圧された高温の湯をコーヒー粉末格納
容器ヘ供給してコーヒーエキスを抽出する制御手段を備
える。本発明の好ましい態様においては、コーヒー抽出
装置は、高温の湯を加圧する前に加圧給湯装置の吐出口
を開閉する開閉弁を短時間開放し少量の高温の湯をコー
ヒー粉末格納容器ヘ供給し、次いで開閉弁の開度を短時
間絞り、上記前記開閉弁の短時間の開放と短時間の開度
の絞りとを複数回繰り返してコーヒー粉末のプレウエッ
ティングと蒸らしとを複数回行い、次いで前記開閉弁を
閉じ加圧給湯装置により高温の湯を加圧し、次いで前記
開閉弁を開き加圧給湯装置内の全ての加圧された高温の
湯をコーヒー粉末格納容器ヘ供給してコーヒーエキスを
抽出する制御手段を備える。加圧前の高温の湯をコーヒ
ー粉末格納容器ヘ少量供給してプレウェッティングと蒸
らしとを行っても良い。本発明の好ましい態様において
は、前記制御手段はコーヒー粉末のプレウエッティング
と蒸らしとを行った後、高温の湯を加圧する前に前記開
閉弁を開き加圧給湯装置内の高温の湯の一部をコーヒー
粉末格納容器ヘ供給してコーヒーエキスを抽出し、次い
で前記開閉弁を閉じ加圧給湯装置により高温の湯を加圧
し、次いで前記開閉弁を開き加圧給湯装置内の全ての加
圧された高温の湯をコーヒー粉末格納容器ヘ供給してコ
ーヒーエキスを抽出する。加圧する前の湯でコーヒーエ
キスを抽出し、コーヒー粉末と湯とを馴染ませておくこ
とにより、加圧した高温の湯をコーヒー粉末格納容器ヘ
供給する際にコーヒー粉末が流動化して湯と混在し、コ
ーヒー抽出液の濃度が低下する事態の発生が防止され
る。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明の実施例に係る濾過方式の
コーヒー抽出装置を、図１、２に基づいて説明する。図
１に示すように、上水道に弁１を介して水加熱装置２が
接続されている。水加熱装置２に弁３を介して加圧給湯
装置４が接続されている。加圧給湯装置４は水加熱装置
２の下方に配設されている。加圧給湯装置４は、給湯シ
リンダー４ａと、給湯シリンダー４ａに嵌合する給湯ピ
ストン４ｂと、図示しない給湯ピストン駆動装置とを有
している。給湯シリンダー４ａの一端が縮径されて吐出
口の上流域４ａ1 が形成されている。縮径部の端部にフ
ランジ状の抽出シリンダーキャップ４ａ2 が形成されて
いる。吐出口の下流域４ａ3 は抽出シリンダーキャップ
４ａ2 内で漏斗状に拡径されている。吐出口の上流域４
ａ1 を開閉するバルブ５が配設されている。漏斗状に拡
径された吐出口の下流域４ａ3 内に、シャワーノズル状
の分流器が６が配設されている。抽出シリンダー７が、
一端を抽出シリンダーキャップ４ａ2 に対峙させて、抽
出シリンダーキャップ４ａ2 に隣接して配設されてい
る。抽出シリンダー７と同径の大径筒部８ａと小径筒部
８ｂとを有するフィルター支え８が、大径筒部８ａを抽
出シリンダー７の他端に対峙させて、抽出シリンダー７
に隣接して配設されている。板状フィルター９がフィル
ター支え８の大径筒部８ａに内嵌し、フィルター支え８
によって支持されている。フィルター支え８の大径筒部
８ａは、ペーパーフィルター１０を間に挟んで、抽出シ
リンダー７の他端に当接している。ペーパーフィルター
１０は板状フィルター９とフィルター支え８の大径筒部
８ａとにより支持されている。弁１、３、水加熱装置
２、図示しない給湯ピストン駆動装置、バルブ５等の作
動を制御する図示しない制御装置が配設されている。
コーヒー抽出装置を、図１、２に基づいて説明する。図
１に示すように、上水道に弁１を介して水加熱装置２が
接続されている。水加熱装置２に弁３を介して加圧給湯
装置４が接続されている。加圧給湯装置４は水加熱装置
２の下方に配設されている。加圧給湯装置４は、給湯シ
リンダー４ａと、給湯シリンダー４ａに嵌合する給湯ピ
ストン４ｂと、図示しない給湯ピストン駆動装置とを有
している。給湯シリンダー４ａの一端が縮径されて吐出
口の上流域４ａ1 が形成されている。縮径部の端部にフ
ランジ状の抽出シリンダーキャップ４ａ2 が形成されて
いる。吐出口の下流域４ａ3 は抽出シリンダーキャップ
４ａ2 内で漏斗状に拡径されている。吐出口の上流域４
ａ1 を開閉するバルブ５が配設されている。漏斗状に拡
径された吐出口の下流域４ａ3 内に、シャワーノズル状
の分流器が６が配設されている。抽出シリンダー７が、
一端を抽出シリンダーキャップ４ａ2 に対峙させて、抽
出シリンダーキャップ４ａ2 に隣接して配設されてい
る。抽出シリンダー７と同径の大径筒部８ａと小径筒部
８ｂとを有するフィルター支え８が、大径筒部８ａを抽
出シリンダー７の他端に対峙させて、抽出シリンダー７
に隣接して配設されている。板状フィルター９がフィル
ター支え８の大径筒部８ａに内嵌し、フィルター支え８
によって支持されている。フィルター支え８の大径筒部
８ａは、ペーパーフィルター１０を間に挟んで、抽出シ
リンダー７の他端に当接している。ペーパーフィルター
１０は板状フィルター９とフィルター支え８の大径筒部
８ａとにより支持されている。弁１、３、水加熱装置
２、図示しない給湯ピストン駆動装置、バルブ５等の作
動を制御する図示しない制御装置が配設されている。
【００１１】上記構成を有する本実施例に係るコーヒー
抽出装置の作動を説明する。コーヒー抽出装置の初期状
態において、図１に示すように、給湯ピストン４ｂは給
湯シリンダー４ａから離脱した退避位置にあり、バルブ
５は閉鎖されている。フィルター支え８の大径筒部８ａ
は、ペーパーフィルター１０を間に挟んで、抽出シリン
ダー７の他端に当接している。抽出シリンダー７は抽出
シリンダーキャップ４ａ2 から間隔を隔てている。図１
で２重矢印で示すように、上水道１から弁１を介して略
常圧の冷水が水加熱装置２ヘ供給される。水加熱装置２
により略常圧の冷水が加熱されて約９５℃の略常圧の湯
が生成される。弁３が所定時間開放され、図１で３重矢
印で示すように、水加熱装置２で生成された略常圧の湯
が、所定量だけ下方の給湯シリンダー４ａヘ流入する。
抽出装置の作動を説明する。コーヒー抽出装置の初期状
態において、図１に示すように、給湯ピストン４ｂは給
湯シリンダー４ａから離脱した退避位置にあり、バルブ
５は閉鎖されている。フィルター支え８の大径筒部８ａ
は、ペーパーフィルター１０を間に挟んで、抽出シリン
ダー７の他端に当接している。抽出シリンダー７は抽出
シリンダーキャップ４ａ2 から間隔を隔てている。図１
で２重矢印で示すように、上水道１から弁１を介して略
常圧の冷水が水加熱装置２ヘ供給される。水加熱装置２
により略常圧の冷水が加熱されて約９５℃の略常圧の湯
が生成される。弁３が所定時間開放され、図１で３重矢
印で示すように、水加熱装置２で生成された略常圧の湯
が、所定量だけ下方の給湯シリンダー４ａヘ流入する。
【００１２】図２（ａ）に示すように、給湯シリンダー
４ａ内に所定量の湯１００が溜まる。抽出シリンダー７
内に、図示しない供給装置からコーヒー粉末２００が供
給される。図２（ｂ）に示すように、図示しない給湯ピ
ストン駆動装置が作動し、給湯ピストン４ｂが給湯シリ
ンダー４ａ内に進入し、給湯シリンダー４ａ内の空気を
圧縮し給湯シリンダー４ａ内の湯１００を１〜３ｋｇ／
ｃｍ2 ｇに加圧する。一体化した抽出シリンダー７とフ
ィルター支え８とが図示しない駆動装置により駆動さ
れ、抽出シリンダー７の一端が抽出シリンダーキャップ
４ａ2 に圧接し、給湯シリンダー４ａの吐出口の下流域
４ａ3 に接続される。給湯ピストン４ｂと給湯シリンダ
ー４ａとの当接部、フィルター支え８の大径筒部８ａと
抽出シリンダー７の他端との圧接部、抽出シリンダー７
の一端と抽出シリンダーキャップ４ａ2との圧接部は、
Ｏリングによりシールされる。
４ａ内に所定量の湯１００が溜まる。抽出シリンダー７
内に、図示しない供給装置からコーヒー粉末２００が供
給される。図２（ｂ）に示すように、図示しない給湯ピ
ストン駆動装置が作動し、給湯ピストン４ｂが給湯シリ
ンダー４ａ内に進入し、給湯シリンダー４ａ内の空気を
圧縮し給湯シリンダー４ａ内の湯１００を１〜３ｋｇ／
ｃｍ2 ｇに加圧する。一体化した抽出シリンダー７とフ
ィルター支え８とが図示しない駆動装置により駆動さ
れ、抽出シリンダー７の一端が抽出シリンダーキャップ
４ａ2 に圧接し、給湯シリンダー４ａの吐出口の下流域
４ａ3 に接続される。給湯ピストン４ｂと給湯シリンダ
ー４ａとの当接部、フィルター支え８の大径筒部８ａと
抽出シリンダー７の他端との圧接部、抽出シリンダー７
の一端と抽出シリンダーキャップ４ａ2との圧接部は、
Ｏリングによりシールされる。
【００１３】図２（ｃ）に示すように、バルブ５が短時
間開放される。１〜３ｋｇ／ｃｍ2 ｇに加圧された少量
の湯１００が、給湯ピストン４ｂによって給湯シリンダ
ー４ａから押し出され、吐出口の上流域４ａ1 を通って
漏斗状の吐出口の下流域４ａ3 に達し、シャワーノズル
状の分流器６の表面全域に広がって分流器６を通り、シ
ャワー状の多数の線状湯流となって、抽出シリンダー７
ヘ供給され、抽出シリンダー７内のコーヒー粉末２００
をプレウェッティングする。図２（ｄ）に示すように、
バルブ５が短時間閉鎖され、プレウェッティングされた
コーヒー粉末２００が蒸らされる。プレウェッティング
と蒸らしの工程で得られる微量の抽出液はペーパーフィ
ルター１０、板状フィルター９、フィルター支え８を通
ってコーヒーカップ３００ヘ滴下される。
間開放される。１〜３ｋｇ／ｃｍ2 ｇに加圧された少量
の湯１００が、給湯ピストン４ｂによって給湯シリンダ
ー４ａから押し出され、吐出口の上流域４ａ1 を通って
漏斗状の吐出口の下流域４ａ3 に達し、シャワーノズル
状の分流器６の表面全域に広がって分流器６を通り、シ
ャワー状の多数の線状湯流となって、抽出シリンダー７
ヘ供給され、抽出シリンダー７内のコーヒー粉末２００
をプレウェッティングする。図２（ｄ）に示すように、
バルブ５が短時間閉鎖され、プレウェッティングされた
コーヒー粉末２００が蒸らされる。プレウェッティング
と蒸らしの工程で得られる微量の抽出液はペーパーフィ
ルター１０、板状フィルター９、フィルター支え８を通
ってコーヒーカップ３００ヘ滴下される。
【００１４】図２（ｅ）に示すように、バルブ５が開放
される。１〜３ｋｇ／ｃｍ2 ｇに加圧された残余の全て
の湯１００が、給湯ピストン４ｂによって給湯シリンダ
ー４ａから押し出され、吐出口の上流域４ａ1 を通って
漏斗状の吐出口の下流域４ａ3 に達し、シャワーノズル
状のストレーナ６の表面全域に広がってストレーナ６を
通り、シャワー状の多数の線状湯流となって、抽出シリ
ンダー７ヘ供給される。１〜３ｋｇ／ｃｍ2 ｇに加圧さ
れた湯１００は、プレウェッティングされ蒸らされたコ
ーヒー粉末２００の層を通過し、コーヒー粉末に含まれ
るコーヒーエキスを抽出する。コーヒー抽出液は、ペー
パーフィルター１０と板状フィルター９とを通過し、フ
ィルター支え８を通ってコーヒー抽出装置から流出し、
コーヒーカップ３００ヘ流入する。
される。１〜３ｋｇ／ｃｍ2 ｇに加圧された残余の全て
の湯１００が、給湯ピストン４ｂによって給湯シリンダ
ー４ａから押し出され、吐出口の上流域４ａ1 を通って
漏斗状の吐出口の下流域４ａ3 に達し、シャワーノズル
状のストレーナ６の表面全域に広がってストレーナ６を
通り、シャワー状の多数の線状湯流となって、抽出シリ
ンダー７ヘ供給される。１〜３ｋｇ／ｃｍ2 ｇに加圧さ
れた湯１００は、プレウェッティングされ蒸らされたコ
ーヒー粉末２００の層を通過し、コーヒー粉末に含まれ
るコーヒーエキスを抽出する。コーヒー抽出液は、ペー
パーフィルター１０と板状フィルター９とを通過し、フ
ィルター支え８を通ってコーヒー抽出装置から流出し、
コーヒーカップ３００ヘ流入する。
【００１５】図２（ｆ）に示すように、湯１００が押し
出された後に給湯シリンダー４ａ内に残った１〜３ｋｇ
／ｃｍ2 ｇの圧力の空気が、給湯ピストン４ｂによって
給湯シリンダー４ａから押し出され、同時にペーパーフ
ィルター１０と板状フィルター９を内蔵するフィルター
支え８とが、図示しない駆動装置に駆動されて抽出シリ
ンダー７から離れる。抽出シリンダー７内のコーヒー滓
２００′が、１〜３ｋｇ／ｃｍ2 ｇの圧力の空気に押さ
れて、抽出シリンダー７から押し出され、ペーパーフィ
ルター１０上に落ちる。図示しない駆動装置によって使
用済のペーパーフィルター１０が駆動され、コーヒー滓
２００′を乗せたまま側方へ移動して廃棄される。同時
に図示しない駆動装置によって未使用のペーパーフィル
ター１０が駆動され、フィルター支え８上に載置され
る。抽出シリンダー７が図示しない駆動装置によって駆
動され、抽出シリンダーキャップ４ａ2 から離れ、未使
用のペーパーフィルター１０が載置されたフィルター支
え８に当接する。
出された後に給湯シリンダー４ａ内に残った１〜３ｋｇ
／ｃｍ2 ｇの圧力の空気が、給湯ピストン４ｂによって
給湯シリンダー４ａから押し出され、同時にペーパーフ
ィルター１０と板状フィルター９を内蔵するフィルター
支え８とが、図示しない駆動装置に駆動されて抽出シリ
ンダー７から離れる。抽出シリンダー７内のコーヒー滓
２００′が、１〜３ｋｇ／ｃｍ2 ｇの圧力の空気に押さ
れて、抽出シリンダー７から押し出され、ペーパーフィ
ルター１０上に落ちる。図示しない駆動装置によって使
用済のペーパーフィルター１０が駆動され、コーヒー滓
２００′を乗せたまま側方へ移動して廃棄される。同時
に図示しない駆動装置によって未使用のペーパーフィル
ター１０が駆動され、フィルター支え８上に載置され
る。抽出シリンダー７が図示しない駆動装置によって駆
動され、抽出シリンダーキャップ４ａ2 から離れ、未使
用のペーパーフィルター１０が載置されたフィルター支
え８に当接する。
【００１６】上記説明から分かるように、本実施例に係
るコーヒー抽出装置においては、加圧給湯装置４で加圧
された湯が抽出シリンダー７へ供給されるので、抽出シ
リンダー７内の圧力が急速に立ち上がる。従って、本発
明に係るコーヒー抽出装置は、給湯シリンダー式抽出装
置に比べてコーヒーエキスを高速で抽出できる。本実施
例に係るコーヒー抽出装置が備える略常圧の湯を生成す
る水加熱装置２は、エスプレッソ抽出装置が備える高圧
の湯を生成する水加熱装置と異なり耐圧構造にする必要
は無い。また本実施例に係るコーヒー抽出装置にはポン
プや逆止弁を有さない。従って、本実施例に係るコーヒ
ー抽出装置はエスプレッソ抽出装置に比べて安価であ
る。
るコーヒー抽出装置においては、加圧給湯装置４で加圧
された湯が抽出シリンダー７へ供給されるので、抽出シ
リンダー７内の圧力が急速に立ち上がる。従って、本発
明に係るコーヒー抽出装置は、給湯シリンダー式抽出装
置に比べてコーヒーエキスを高速で抽出できる。本実施
例に係るコーヒー抽出装置が備える略常圧の湯を生成す
る水加熱装置２は、エスプレッソ抽出装置が備える高圧
の湯を生成する水加熱装置と異なり耐圧構造にする必要
は無い。また本実施例に係るコーヒー抽出装置にはポン
プや逆止弁を有さない。従って、本実施例に係るコーヒ
ー抽出装置はエスプレッソ抽出装置に比べて安価であ
る。
【００１７】本実施例に係るコーヒー抽出装置が備える
内圧が１乃至３ｋｇ／ｃｍ2 ｇの加圧給湯装置４は、エ
スプレッソ抽出装置が備える内圧が約１５ｋｇ／ｃｍ2
ｇの再加熱装置とは異なり、強固な耐圧構造とする必要
は無い。この結果、本実施例に係るコーヒー抽出装置は
エスプレッソ抽出装置に比べて更に安価になる。
内圧が１乃至３ｋｇ／ｃｍ2 ｇの加圧給湯装置４は、エ
スプレッソ抽出装置が備える内圧が約１５ｋｇ／ｃｍ2
ｇの再加熱装置とは異なり、強固な耐圧構造とする必要
は無い。この結果、本実施例に係るコーヒー抽出装置は
エスプレッソ抽出装置に比べて更に安価になる。
【００１８】本実施例に係るコーヒー抽出装置が備える
加圧給湯装置４は、加熱以外の方法で、具体的には給湯
ピストン４ｂの移動によって湯を加圧する。加熱によっ
て湯を加圧する場合には、加熱容器の温度を監視しつつ
加熱せねばならず所望の圧力に加圧するのは容易でない
が、加熱以外の方法で湯を加圧すれば、容易に所望の圧
力に加圧することができる。
加圧給湯装置４は、加熱以外の方法で、具体的には給湯
ピストン４ｂの移動によって湯を加圧する。加熱によっ
て湯を加圧する場合には、加熱容器の温度を監視しつつ
加熱せねばならず所望の圧力に加圧するのは容易でない
が、加熱以外の方法で湯を加圧すれば、容易に所望の圧
力に加圧することができる。
【００１９】本実施例に係るコーヒー抽出装置が備える
加圧給湯装置４は、給湯シリンダー４ａと給湯シリンダ
ー４ａに嵌合する給湯ピストン４ｂと図示しない給湯ピ
ストン駆動装置とにより構成される。これらの装置は容
易に市場で入手できる。
加圧給湯装置４は、給湯シリンダー４ａと給湯シリンダ
ー４ａに嵌合する給湯ピストン４ｂと図示しない給湯ピ
ストン駆動装置とにより構成される。これらの装置は容
易に市場で入手できる。
【００２０】本実施例に係るコーヒー抽出装置において
は、給湯シリンダー４ａの吐出口４ａ2 と抽出シリンダ
ー７の一端との間にシャワーノズル状の分流器６が配設
されているので、給湯シリンダー４ａから押し出された
湯は、シャワーノズル状の分流器６の表面全域に広がっ
て分流器６を通り、シャワー状の多数の線状湯流となっ
て、抽出シリンダー７ヘ供給される。この結果、抽出シ
リンダー７内のコーヒー粉末２００に満遍なく湯が供給
される。この結果、高濃度のコーヒー抽出液が得られ
る。
は、給湯シリンダー４ａの吐出口４ａ2 と抽出シリンダ
ー７の一端との間にシャワーノズル状の分流器６が配設
されているので、給湯シリンダー４ａから押し出された
湯は、シャワーノズル状の分流器６の表面全域に広がっ
て分流器６を通り、シャワー状の多数の線状湯流となっ
て、抽出シリンダー７ヘ供給される。この結果、抽出シ
リンダー７内のコーヒー粉末２００に満遍なく湯が供給
される。この結果、高濃度のコーヒー抽出液が得られ
る。
【００２１】本実施例に係るコーヒー抽出装置において
は、抽出シリンダー７と板状フィルター９との間にペー
パーフィルター１０が配設されているので、板状フィル
ター９の目詰まりが防止される。ペーパーフィルター１
０は使い捨てであり、１回のコーヒー抽出毎に交換され
るので、目詰まりしない。
は、抽出シリンダー７と板状フィルター９との間にペー
パーフィルター１０が配設されているので、板状フィル
ター９の目詰まりが防止される。ペーパーフィルター１
０は使い捨てであり、１回のコーヒー抽出毎に交換され
るので、目詰まりしない。
【００２２】本実施例に係るコーヒー抽出装置は、バル
ブ５を短時間開閉して少量の加圧された湯を抽出シリン
ダー７ヘ供給し、次いでバルブ５を開いて給湯シリンダ
ー４ａ内の残余の全ての加圧された湯を抽出シリンダー
７ヘ供給する制御装置を備えているので、コーヒー粉末
２００をプレウェッティングし、蒸らし、蒸らしたコー
ヒー粉末２００の層に湯を通してコーヒーエキスを抽出
することができる。この結果、給湯シリンダー式抽出装
置に比べて高濃度のコーヒー抽出液を得ることができ
る。
ブ５を短時間開閉して少量の加圧された湯を抽出シリン
ダー７ヘ供給し、次いでバルブ５を開いて給湯シリンダ
ー４ａ内の残余の全ての加圧された湯を抽出シリンダー
７ヘ供給する制御装置を備えているので、コーヒー粉末
２００をプレウェッティングし、蒸らし、蒸らしたコー
ヒー粉末２００の層に湯を通してコーヒーエキスを抽出
することができる。この結果、給湯シリンダー式抽出装
置に比べて高濃度のコーヒー抽出液を得ることができ
る。
【００２３】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
は上記実施例に限定されない。給湯ピストン４ｂを駆動
して給湯シリンダー４ａ内の湯を加圧する代わりに、コ
ンプレッサで生成し、或いはボンベに蓄えた圧縮空気を
給湯シリンダー４ａ内へ吹き込んで給湯シリンダー４ａ
内の湯を加圧しても良い。バルブ５を複数回短時間開閉
し、プレウエッティングと蒸らしとを複数回行っても良
い。１回のプレウエッティングではコーヒー粉末が満遍
なく加湿されない可能性があるが、複数回プレウエッテ
ィングすることにより、コーヒー粉末が確実に満遍なく
加湿され且つ蒸らされる。この結果、コーヒー抽出液の
濃度が高まる。バルブ５を短時間開閉するのに代えて、
バルブ５を短時間開放し次いでバルブ５の開度を短時間
絞っても良い。バルブ５の開度を短時間絞ることによっ
てもプレウエッティングしたコーヒー粉末を蒸らすこと
ができる。この場合、バルブ５の短時間の開放と短時間
の開度の絞りとを複数回繰り返しても良い。複数回繰り
返すことにより、コーヒー粉末が確実に満遍なく加湿さ
れ且つ蒸らされる。この結果、コーヒー抽出液の濃度が
高まる。
は上記実施例に限定されない。給湯ピストン４ｂを駆動
して給湯シリンダー４ａ内の湯を加圧する代わりに、コ
ンプレッサで生成し、或いはボンベに蓄えた圧縮空気を
給湯シリンダー４ａ内へ吹き込んで給湯シリンダー４ａ
内の湯を加圧しても良い。バルブ５を複数回短時間開閉
し、プレウエッティングと蒸らしとを複数回行っても良
い。１回のプレウエッティングではコーヒー粉末が満遍
なく加湿されない可能性があるが、複数回プレウエッテ
ィングすることにより、コーヒー粉末が確実に満遍なく
加湿され且つ蒸らされる。この結果、コーヒー抽出液の
濃度が高まる。バルブ５を短時間開閉するのに代えて、
バルブ５を短時間開放し次いでバルブ５の開度を短時間
絞っても良い。バルブ５の開度を短時間絞ることによっ
てもプレウエッティングしたコーヒー粉末を蒸らすこと
ができる。この場合、バルブ５の短時間の開放と短時間
の開度の絞りとを複数回繰り返しても良い。複数回繰り
返すことにより、コーヒー粉末が確実に満遍なく加湿さ
れ且つ蒸らされる。この結果、コーヒー抽出液の濃度が
高まる。
【００２４】給湯シリンダー４ａ内の湯を加圧する前に
バルブ５を短時間開閉し、少量の湯を自重で抽出シリン
ダー７へ供給してプレウェッティングと蒸らしとを行
い、次いで給湯シリンダー４ａ内の湯を加圧し、次いで
バルブ５を開いて給湯シリンダー４ａ内の全ての加圧さ
れた湯を抽出シリンダー７へ供給してコーヒーエキスを
抽出しても良い。この場合、バルブ５の短時間の開閉を
複数回繰り返しても良い。給湯シリンダー４ａ内の湯を
加圧する前にバルブ５を短時間開放し次いでバルブ５の
開度を短時間絞り、バルブ５の短時間の開放と短時間の
開度の絞りとを複数回繰り返してプレウェッティングと
蒸らしとを複数回行い、次いで給湯シリンダー４ａ内の
湯を加圧し、次いでバルブ５を開いて給湯シリンダー４
ａ内の全ての加圧された湯を抽出シリンダー７へ供給し
てコーヒーエキスを抽出しても良い。前２段に記載した
ごとく加圧する前の湯を用いてプレウェッティングと蒸
らしとを行う場合、プレウエッティングと蒸らしとを行
った後、給湯シリンダー４ａ内の湯を加圧する前にバル
ブ５を開放し給湯シリンダー４ａ内の湯の一部を自重で
抽出シリンダー７へ供給してコーヒーエキスを抽出し、
次いでバルブ５を閉じ給湯シリンダー４ａ内の湯を加圧
し、次いでバルブ５を開き給湯シリンダー４ａ内の全て
の加圧された湯を抽出シリンダー７へ供給してコーヒー
エキスを抽出しても良い。プレウエッティングと蒸らし
とを行った直後に加圧した湯を抽出シリンダー７へ供給
すると、加圧された湯が高速で抽出シリンダー７へ流入
し、コーヒー粉末が流動化して湯と混在するおそれがあ
る。コーヒー粉末が流動化して湯と混在すると、コーヒ
ー粉末の層を湯が通過する場合に比べてコーヒー抽出液
の濃度が低下する。プレウエッティングと蒸らしとを行
った直後に加圧する前の湯を自重で抽出シリンダー７へ
供給すると、湯は比較的低速で抽出シリンダー７へ流入
し、コーヒー粉末を流動化させることなくコーヒー粉末
の層を通過する。この結果、コーヒー粉末と湯とが馴染
む。次いで加圧された湯が高速で抽出シリンダー７へ流
入するが、コーヒー粉末は既に湯と馴染んでいるので、
流動化しない。この結果コーヒー抽出液の濃度の低下が
防止される。
バルブ５を短時間開閉し、少量の湯を自重で抽出シリン
ダー７へ供給してプレウェッティングと蒸らしとを行
い、次いで給湯シリンダー４ａ内の湯を加圧し、次いで
バルブ５を開いて給湯シリンダー４ａ内の全ての加圧さ
れた湯を抽出シリンダー７へ供給してコーヒーエキスを
抽出しても良い。この場合、バルブ５の短時間の開閉を
複数回繰り返しても良い。給湯シリンダー４ａ内の湯を
加圧する前にバルブ５を短時間開放し次いでバルブ５の
開度を短時間絞り、バルブ５の短時間の開放と短時間の
開度の絞りとを複数回繰り返してプレウェッティングと
蒸らしとを複数回行い、次いで給湯シリンダー４ａ内の
湯を加圧し、次いでバルブ５を開いて給湯シリンダー４
ａ内の全ての加圧された湯を抽出シリンダー７へ供給し
てコーヒーエキスを抽出しても良い。前２段に記載した
ごとく加圧する前の湯を用いてプレウェッティングと蒸
らしとを行う場合、プレウエッティングと蒸らしとを行
った後、給湯シリンダー４ａ内の湯を加圧する前にバル
ブ５を開放し給湯シリンダー４ａ内の湯の一部を自重で
抽出シリンダー７へ供給してコーヒーエキスを抽出し、
次いでバルブ５を閉じ給湯シリンダー４ａ内の湯を加圧
し、次いでバルブ５を開き給湯シリンダー４ａ内の全て
の加圧された湯を抽出シリンダー７へ供給してコーヒー
エキスを抽出しても良い。プレウエッティングと蒸らし
とを行った直後に加圧した湯を抽出シリンダー７へ供給
すると、加圧された湯が高速で抽出シリンダー７へ流入
し、コーヒー粉末が流動化して湯と混在するおそれがあ
る。コーヒー粉末が流動化して湯と混在すると、コーヒ
ー粉末の層を湯が通過する場合に比べてコーヒー抽出液
の濃度が低下する。プレウエッティングと蒸らしとを行
った直後に加圧する前の湯を自重で抽出シリンダー７へ
供給すると、湯は比較的低速で抽出シリンダー７へ流入
し、コーヒー粉末を流動化させることなくコーヒー粉末
の層を通過する。この結果、コーヒー粉末と湯とが馴染
む。次いで加圧された湯が高速で抽出シリンダー７へ流
入するが、コーヒー粉末は既に湯と馴染んでいるので、
流動化しない。この結果コーヒー抽出液の濃度の低下が
防止される。
【００２５】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明に係るコー
ヒー抽出装置においては、加圧給湯装置で加圧された湯
がコーヒー粉末格納容器ヘ供給され、コーヒー粉末格納
容器内のコーヒー粉末を通過し、コーヒー粉末に含まれ
るコーヒーエキスを抽出する。本発明に係るコーヒー抽
出装置においては、加圧給湯装置で加圧された湯がコー
ヒー粉末格納容器へ供給されるので、コーヒー粉末格納
容器内の圧力が急速に立ち上がる。従って、本発明に係
るコーヒー抽出装置は、給湯シリンダー式抽出装置に比
べてコーヒーエキスを高速で抽出できる。また、コーヒ
ーエキスの抽出に先立って加圧給湯装置の吐出口を開閉
する開閉弁を短時間開閉して少量の湯をコーヒー粉末格
納容器へ供給すればコーヒー粉末をプレウエッティング
し且つ蒸らすことができ、給湯シリンダー式抽出装置に
比べてコーヒー抽出液の濃度を高めることができる。本
発明に係るコーヒー抽出装置が備える略常圧高温の湯を
生成する水加熱装置は、エスプレッソ抽出装置が備える
高圧高温の湯を生成する水加熱装置と異なり耐圧構造に
する必要は無い。また本発明に係るコーヒー抽出装置に
はポンプや逆止弁を有さない。従って、本発明に係るコ
ーヒー抽出装置はエスプレッソ抽出装置に比べて安価で
ある。
ヒー抽出装置においては、加圧給湯装置で加圧された湯
がコーヒー粉末格納容器ヘ供給され、コーヒー粉末格納
容器内のコーヒー粉末を通過し、コーヒー粉末に含まれ
るコーヒーエキスを抽出する。本発明に係るコーヒー抽
出装置においては、加圧給湯装置で加圧された湯がコー
ヒー粉末格納容器へ供給されるので、コーヒー粉末格納
容器内の圧力が急速に立ち上がる。従って、本発明に係
るコーヒー抽出装置は、給湯シリンダー式抽出装置に比
べてコーヒーエキスを高速で抽出できる。また、コーヒ
ーエキスの抽出に先立って加圧給湯装置の吐出口を開閉
する開閉弁を短時間開閉して少量の湯をコーヒー粉末格
納容器へ供給すればコーヒー粉末をプレウエッティング
し且つ蒸らすことができ、給湯シリンダー式抽出装置に
比べてコーヒー抽出液の濃度を高めることができる。本
発明に係るコーヒー抽出装置が備える略常圧高温の湯を
生成する水加熱装置は、エスプレッソ抽出装置が備える
高圧高温の湯を生成する水加熱装置と異なり耐圧構造に
する必要は無い。また本発明に係るコーヒー抽出装置に
はポンプや逆止弁を有さない。従って、本発明に係るコ
ーヒー抽出装置はエスプレッソ抽出装置に比べて安価で
ある。
【００２６】内圧が１乃至３ｋｇ／ｃｍ2 ｇの加圧給湯
装置は、エスプレッソ抽出装置が備える内圧が約１５ｋ
ｇ／ｃｍ2 ｇの再加熱装置とは異なり、強固な耐圧構造
とする必要は無い。この結果、本発明に係るコーヒー抽
出装置はエスプレッソ抽出装置に比べて更に安価にな
る。加熱以外の方法で湯を加圧することにより、湯を容
易に所望の圧力に加圧することができる。シリンダーと
シリンダーに嵌合するピストンとピストン駆動手段とに
より構成される加圧装置は、容易に市場で入手できる。
シャワーノズル状の分流器に湯を通し、シャワー状の多
数の線状湯流をコーヒー粉末格納容器に供給することに
より、コーヒー粉末に満遍なく湯が供給され、且つ湯と
コーヒー粉末とが流動状態で混在する事態の発生が防止
される。この結果、高濃度のコーヒー抽出液が得られ
る。コーヒー粉末格納容器の他端と板状フィルターとの
間にペーパーフィルターを配設することにより、板状フ
ィルターの目詰まりが防止される。ペーパーフィルター
の目詰まりは、ペーパーフィルターを使い捨てとするこ
とにより防止できる。
装置は、エスプレッソ抽出装置が備える内圧が約１５ｋ
ｇ／ｃｍ2 ｇの再加熱装置とは異なり、強固な耐圧構造
とする必要は無い。この結果、本発明に係るコーヒー抽
出装置はエスプレッソ抽出装置に比べて更に安価にな
る。加熱以外の方法で湯を加圧することにより、湯を容
易に所望の圧力に加圧することができる。シリンダーと
シリンダーに嵌合するピストンとピストン駆動手段とに
より構成される加圧装置は、容易に市場で入手できる。
シャワーノズル状の分流器に湯を通し、シャワー状の多
数の線状湯流をコーヒー粉末格納容器に供給することに
より、コーヒー粉末に満遍なく湯が供給され、且つ湯と
コーヒー粉末とが流動状態で混在する事態の発生が防止
される。この結果、高濃度のコーヒー抽出液が得られ
る。コーヒー粉末格納容器の他端と板状フィルターとの
間にペーパーフィルターを配設することにより、板状フ
ィルターの目詰まりが防止される。ペーパーフィルター
の目詰まりは、ペーパーフィルターを使い捨てとするこ
とにより防止できる。
【００２７】加圧給湯装置の吐出口を開閉する開閉弁を
短時間開閉し少量の加圧された高温の湯をコーヒー粉末
格納容器ヘ供給してコーヒー粉末をプレウェッティング
し且つ蒸らし、次いで加圧給湯装置内の残余の全ての加
圧された湯をコーヒー粉末格納容器ヘ供給して蒸らされ
コーヒー粉末の層を通過させることにより、高濃度のコ
ーヒー抽出液を得ることができる。加圧給湯装置の吐出
口を開閉する開閉弁を複数回短時間開閉しコーヒー粉末
のプレウェッティングと蒸らしとを複数回行うことによ
り、コーヒー粉末を確実に満遍なくプレウェッティング
し且つ蒸らすことができ、コーヒー抽出液の濃度を高め
ることができる。短時間開放した開閉弁の開度を短時間
絞ることによっても、プレウェッティングしたコーヒー
粉末を蒸らすことができる。加圧給湯装置の吐出口を開
閉する開閉弁の開放と開度の絞りとを複数回行いコーヒ
ー粉末のプレウェッティングと蒸らしとを複数回行うこ
とにより、コーヒー粉末を確実に満遍なくプレウェッテ
ィングし且つ蒸らすことができ、コーヒー抽出液の濃度
を高めることができる。
短時間開閉し少量の加圧された高温の湯をコーヒー粉末
格納容器ヘ供給してコーヒー粉末をプレウェッティング
し且つ蒸らし、次いで加圧給湯装置内の残余の全ての加
圧された湯をコーヒー粉末格納容器ヘ供給して蒸らされ
コーヒー粉末の層を通過させることにより、高濃度のコ
ーヒー抽出液を得ることができる。加圧給湯装置の吐出
口を開閉する開閉弁を複数回短時間開閉しコーヒー粉末
のプレウェッティングと蒸らしとを複数回行うことによ
り、コーヒー粉末を確実に満遍なくプレウェッティング
し且つ蒸らすことができ、コーヒー抽出液の濃度を高め
ることができる。短時間開放した開閉弁の開度を短時間
絞ることによっても、プレウェッティングしたコーヒー
粉末を蒸らすことができる。加圧給湯装置の吐出口を開
閉する開閉弁の開放と開度の絞りとを複数回行いコーヒ
ー粉末のプレウェッティングと蒸らしとを複数回行うこ
とにより、コーヒー粉末を確実に満遍なくプレウェッテ
ィングし且つ蒸らすことができ、コーヒー抽出液の濃度
を高めることができる。
【００２８】加圧前の高温の湯をコーヒー粉末格納容器
ヘ少量供給してプレウェッティングと蒸らしとを行って
も良い。加圧する前の湯でコーヒーエキスを抽出し、コ
ーヒー粉末と湯とを馴染ませておくことにより、加圧し
た高温の湯をコーヒー粉末格納容器ヘ供給する際にコー
ヒー粉末が流動化して湯と混在し、コーヒー抽出液の濃
度が低下する事態の発生が防止される。
ヘ少量供給してプレウェッティングと蒸らしとを行って
も良い。加圧する前の湯でコーヒーエキスを抽出し、コ
ーヒー粉末と湯とを馴染ませておくことにより、加圧し
た高温の湯をコーヒー粉末格納容器ヘ供給する際にコー
ヒー粉末が流動化して湯と混在し、コーヒー抽出液の濃
度が低下する事態の発生が防止される。
【図１】本発明の実施例に係るコーヒー抽出装置の構成
図である。
図である。
【図２】本発明の実施例に係るコーヒー抽出装置の作動
を説明する図である。
を説明する図である。
【図３】給湯シリンダー式抽出装置の構成図である。
【図４】エスプレッソ抽出装置の構成図である。
１、３ 弁 ２ 水加熱装置 ４ 加圧給湯装置 ４ａ 給湯シリンダー ４ｂ 給湯ピストン ５ バルブ ６ 分流器 ７ 抽出シリンダー ８ フィルター支え ９ 板状フィルター １０ ペーパーフィルター １００ 湯 ２００ コーヒー粉末 ２００′コーヒー滓 ３００ コーヒーカップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川端 秋雄 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株式 会社内
Claims (14)
- 【請求項１】 略常圧高温の湯を生成する水加熱装置
と、水加熱装置で得られた略常圧高温の湯を加圧する加
圧手段を有し水加熱装置に接続される加圧給湯装置と、
加圧給湯装置の吐出口を開閉する開閉弁と、両端が開放
され一端が加圧給湯装置の吐出口に接続されるコーヒー
粉末格納容器と、コーヒー粉末格納容器の他端を覆う板
状フィルターと、フィルター支持部材とを備えることを
特徴とする濾過方式のコーヒー抽出装置。 - 【請求項２】 加圧給湯装置は、水加熱装置で得られた
略常圧高温の湯を１乃至３ｋｇ／ｃｍ2 ｇに加圧するこ
とを特徴とする請求項１に記載のコーヒー抽出装置。 - 【請求項３】 加圧給湯装置は、加熱以外の方法で湯を
加圧することを特徴とする請求項１又は２に記載のコー
ヒー抽出装置。 - 【請求項４】 加圧給湯装置は、シリンダーとシリンダ
ーに嵌合するピストンとピストン駆動手段とにより構成
されることを特徴とする請求項１乃至３の何れか１項に
記載のコーヒー抽出装置。 - 【請求項５】 加圧給湯装置の吐出口とコーヒー粉末格
納容器の前記一端との間にシャワーヘッド状の分流器が
配設されることを特徴とする請求項１乃至４の何れか１
項に記載のコーヒー抽出装置。 - 【請求項６】 コーヒー粉末格納容器の他端と板状フィ
ルターとの間にペーパーフィルターが配設されることを
特徴とする請求項１乃至５の何れか１項に記載のコーヒ
ー抽出装置。 - 【請求項７】 加圧給湯装置の吐出口を開閉する開閉弁
を短時間開閉し少量の加圧された高温の湯をコーヒー粉
末格納容器ヘ供給してコーヒー粉末をプレウエッティン
グし且つ蒸らし、次いで前記開閉弁を開き加圧給湯装置
内の残余の全ての加圧された高温の湯をコーヒー粉末格
納容器ヘ供給してコーヒーエキスを抽出する制御手段を
備えることを特徴とする請求項１乃至６の何れか１項に
記載のコーヒー抽出装置。 - 【請求項８】 前記制御手段は加圧給湯装置の吐出口を
開閉する開閉弁を複数回短時間開閉してプレウエッティ
ングと蒸らしとを複数回行うことを特徴とする請求項７
に記載のコーヒー抽出装置。 - 【請求項９】 加圧給湯装置の吐出口を開閉する開閉弁
を短時間開放し少量の加圧された高温の湯をコーヒー粉
末格納容器ヘ供給してコーヒー粉末をプレウエッティン
グし、次いで開閉弁の開度を短時間絞ってコーヒー粉末
を蒸らし、次いで前記開閉弁を開き加圧給湯装置内の残
余の全ての加圧された高温の湯をコーヒー粉末格納容器
ヘ供給してコーヒーエキスを抽出する制御手段を備える
ことを特徴とする請求項１乃至６の何れか１項に記載の
コーヒー抽出装置。 - 【請求項１０】 前記制御手段は加圧給湯装置の吐出口
を開閉する開閉弁の開放と開度の絞りとを複数回行って
プレウエッティングと蒸らしとを複数回行うことを特徴
とする請求項９に記載のコーヒー抽出装置。 - 【請求項１１】 高温の湯を加圧する前に加圧給湯装置
の吐出口を開閉する開閉弁を短時間開閉し少量の高温の
湯をコーヒー粉末格納容器ヘ供給してコーヒー粉末をプ
レウエッティングし且つ蒸らし、次いで加圧給湯装置に
より高温の湯を加圧し、次いで前記開閉弁を開き加圧給
湯装置内の全ての加圧された高温の湯をコーヒー粉末格
納容器ヘ供給してコーヒーエキスを抽出する制御手段を
備えることを特徴とする請求項１乃至６の何れか１項に
記載のコーヒー抽出装置。 - 【請求項１２】 前記制御手段は加圧給湯装置の吐出口
を開閉する開閉弁を複数回短時間開閉してプレウエッテ
ィングと蒸らしとを複数回行うことを特徴とする請求項
１１に記載のコーヒー抽出装置。 - 【請求項１３】 高温の湯を加圧する前に加圧給湯装置
の吐出口を開閉する開閉弁を短時間開放し少量の高温の
湯をコーヒー粉末格納容器ヘ供給し、次いで開閉弁の開
度を短時間絞り、上記前記開閉弁の短時間の開放と短時
間の開度の絞りとを複数回繰り返してコーヒー粉末のプ
レウエッティングと蒸らしとを複数回行い、次いで前記
開閉弁を閉じ加圧給湯装置により高温の湯を加圧し、次
いで前記開閉弁を開き加圧給湯装置内の全ての加圧され
た高温の湯をコーヒー粉末格納容器ヘ供給してコーヒー
エキスを抽出する制御手段を備えることを特徴とする請
求項１乃至６の何れか１項に記載のコーヒー抽出装置。 - 【請求項１４】 前記制御手段はコーヒー粉末のプレウ
エッティングと蒸らしとを行った後、高温の湯を加圧す
る前に前記開閉弁を開き加圧給湯装置内の高温の湯の一
部をコーヒー粉末格納容器ヘ供給してコーヒーエキスを
抽出し、次いで前記開閉弁を閉じ加圧給湯装置により高
温の湯を加圧し、次いで前記開閉弁を開き加圧給湯装置
内の全ての加圧された高温の湯をコーヒー粉末格納容器
ヘ供給してコーヒーエキスを抽出することを特徴とする
請求項１１乃至１３の何れか１項に記載のコーヒー抽出
装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8148853A JPH09327387A (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | コーヒー抽出装置 |
| DE69700226T DE69700226T2 (de) | 1996-06-11 | 1997-06-10 | Kaffee-Extraktionsgerät mit einem Regelventil zum Regeln der Druck-Heisswasserzufuhr zu einer Extraktionskammer |
| US08/872,171 US5878654A (en) | 1996-06-11 | 1997-06-10 | Coffee extracting apparatus having a control valve for controlling a feed of pressed hot water to an extracting container |
| EP97109383A EP0812559B1 (en) | 1996-06-11 | 1997-06-10 | Coffee extracting apparatus having a control valve for controlling a feed of pressed hot water to an extracting container |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8148853A JPH09327387A (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | コーヒー抽出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09327387A true JPH09327387A (ja) | 1997-12-22 |
Family
ID=15462209
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8148853A Pending JPH09327387A (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | コーヒー抽出装置 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5878654A (ja) |
| EP (1) | EP0812559B1 (ja) |
| JP (1) | JPH09327387A (ja) |
| DE (1) | DE69700226T2 (ja) |
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- 1997-06-10 DE DE69700226T patent/DE69700226T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1997-06-10 EP EP97109383A patent/EP0812559B1/en not_active Expired - Lifetime
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