JPH09326923A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH09326923A
JPH09326923A JP8143035A JP14303596A JPH09326923A JP H09326923 A JPH09326923 A JP H09326923A JP 8143035 A JP8143035 A JP 8143035A JP 14303596 A JP14303596 A JP 14303596A JP H09326923 A JPH09326923 A JP H09326923A
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JP
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data
specific pattern
image
mixed
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JP8143035A
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English (en)
Inventor
Masayuki Hisatake
真之 久武
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09326923A publication Critical patent/JPH09326923A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が異なった複数の画像データを1つのデ
ータ列に混在して扱うことを可能とする。 【解決手段】 データ構造が異なるデータが混在する多
値画像データDAが入力されると、画像判別部1は、多
値画像データDAにおいてデータ構造が変化する部分を
判別し、制御部3は、画像判別部1による判別結果Cに
したがって、データ構造の変化点に、特定パターン発生
部4による特定パターンを挿入するように、デマルチプ
レクサ5における入力の選択を制御する。これにより、
特定パターンと次の特定パターンとの間には、構造が同
じ画像データが連続する一方、次の特定パターンによっ
て、異なる画像データとなることを後段回路において識
別できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二値から多値の画
像データを一つのデータ列として混在して処理すること
が可能な画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル技術の進歩に伴い、画像デー
タの高品質プリント出力が要求されるようになってき
た。白黒二値の画像を印字出力するプリンタであって
も、近年ではフォントの多種化によって微妙なフォント
の形状の違いを正確に表現してプリント出力することが
望まれている。この要求に対しては、ベクトルフォント
データを例えば600dpiの高解像度ビットマップデ
ータに展開した後、出力解像度が600dpiのプリン
タ装置にビットマップデータを送って印字出力すること
で対応している。
【0003】他方、カラープリンタにあっては表現色数
が豊富であることが要求されており、この要求に応える
べく多階調画像データを画像処理し、これを多階調印字
出力可能なカラープリンタで出力することが頻繁に行な
われるようになってきた。このように近年ではカラー、
白黒を問わず大容量の画像データを処理する必要に迫ら
れている。しかし、大容量の画像データを扱うには、画
像データを一時記憶するためのメモリ容量も大きなもの
を必要とする。このような画像処理装置は高価であるた
め、メモリ容量を小さくすることが装置に低価格化のた
めに望まれている。画像圧縮技術は、こうした問題を解
決するために有効な技術であるが、文字画像や写真画
像、あるいは両者の混在画像を一つの方式で効率よく圧
縮するものはなかった。
【0004】さて、近年では、画像が、連続階調で表現
される写真画像か、背景と文字部の二値データとして表
現できる文字画像かを局部的に判定しつつ画像を分離
し、文字画像と写真画像とをそれぞれに適した圧縮方式
により画像データを圧縮する方法や装置が提案されてい
る(例えば、特開平5−199383号公報に開示され
た技術参照)。この技術は、画素ごとに当該画素が多値
データとして表現される写真画像の一部か、二値データ
として表現される文字画像の一部かを判定し、その判定
結果を画像判別メモリに記憶する一方、多値データと二
値データとを混在した状態で画像データメモリに格納す
る。そして、元の多値画像データを得る場合には、画像
データメモリから読み出した混在画像データを、画像判
別メモリから読み出した判別情報にしたがって画素ごと
に二値データ画像伸長部または多値データ画像伸長部で
処理した結果を合成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、二値データと多値データとが混在した状態で格納さ
れている混在画像データから元の多値画像データに復元
する場合に、画素ごとの属性を判別する情報が必要であ
る。このため、元の多値画像データを高速に復元するに
は混在画像データを記憶する画像データメモリと判別情
報を記憶する画像判別メモリとをそれぞれ独立したもの
で構成しなければならず、メモリ装置の記憶容量がそれ
ほど削減できないという問題があった。なお、画像デー
タメモリと画像判別メモリとを一つのメモリ装置で実現
することも可能ではあるが、この場合、メモリ装置から
読み出した混在画像データを一旦小容量のバッファメモ
リに記憶するとともに、読み出した混在画像データ対応
する判別情報を引き続きメモリから読み出して復元処理
を行なわなければならないため、処理時間が長くなると
いう問題がある。本発明は、上述した問題に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、判別情報を必要
とせずに二値画像データや多値画像データのようにその
構造が異なった複数の画像データを1つのデータ列に混
在して扱うことを可能として、画像処理の際に必要とな
るメモリ容量の削減を図った画像処理装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した問題を解決する
ために、本発明にあっては、データ構造が異なるデータ
が混在する画像データを処理する画像処理装置におい
て、入力された画像データのデータ構造が変化する部分
を検出する第1の検出手段と、前記第1の検出手段によ
り検出された部分に、データ構造の変化を示す特定パタ
ーンのデータを挿入する特定パターン挿入手段とを具備
することを特徴としている。また、データ構造が異なる
データが混在する画像データを処理する画像処理装置に
おいて、入力された画像データ中に特定パターンが存在
するのを検出する第3の検出手段と、前記第3の検出手
段によって特定パターンが存在するのが検出された場合
に、入力された画像データの出力先を切り換える切換手
段と、出力先に出力される画像データから前記特定パタ
ーンを削除する削除手段とを具備することを特徴として
いる。
【0007】(作用)本発明の画像データの入力側にお
いては、第1の検出手段が入力画像データのデータ構造
の変化点を検出し、この検出にしたがって特定パターン
挿入手段がデータ構造の変化を示す特定パターンを入力
画像データに挿入する。したがって、特定パターンの後
にはデータ構造が変化した画像データが次の特定パター
ンまで連続する。また、本発明の画像データの出力側に
おいては、第3の検出手段がデータ構造の異なる複数種
類の画像データの中に、挿入された特定パターンと一致
するパターンがあるかどうかを検出する。第3の検出手
段が画像データ内に特定パターンと一致するデータの存
在を確認した場合、切換手段が出力先を当該特定パター
ンに応じて切り換える一方、削除手段が特定パターン削
除する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。本実施形態にかかる画像処理
装置は、多値画像データを入力する際、文字や図形(線
画)などのテキスト画像部分については二値化し、残り
の写真などの自然画像部分については多値のままとし
て、両者を混在させて処理する一方、出力する際には、
両者を分離して取り出すものである。
【0009】(入力側)まず、本実施形態の入力側につ
いて説明する。図1は、かかる入力側の構成を示すブロ
ック図である。この図において、多値画像データDA
は、図示せぬスキャナなどの画像入力装置により供給さ
れるものである。なお、本実施形態においては、説明の
便宜上、多値画像データDAを8ビット/画素としてい
る。
【0010】画像判別部1は、入力された多値画像デー
タDAが所定の画素単位ごとにテキスト画像部分の一部
であるか、自然画像部分の一部であるかを判定して、そ
の判定結果Cを出力するものである。かかる判定方法と
しては、例えば、所定の画素単位からなるクラスタに含
まれるエッジの個数を所定の閾値と比較する方法や、当
該クラスタ内部の最大画素値と最小画素値との差分の大
きさを所定の閾値と比較する方法などがあり、公知の文
字/写真判定方法を応用して用いればよい。以下の説明
において、1クラスタを構成する所定の画素単位は8画
素とする。これは、1クラスタに含まれる8画素を全て
二値化処理した際に生成されるデータ量を、元の多値画
像データ1画素が有するデータ量と同じ8ビットにさせ
て、多値画像データDAと二値画像データDBとを混在
させても特別なビット処理を施す必要がないようにする
ためである。
【0011】二値化処理部2は、例えば、入力された多
値画像データDAを所定の閾値を用いて単純に二値化処
理するものである。なお、本実施形態にあっては多値画
像データDAと二値画像データDBとは8画素単位に混
在するのであるから、二値化処理部2においても、8画
素を一括して二値化処理して8ビットにまとめて出力す
るようにしてもよい。また、制御部3は、マルチプレク
サ5の選択を制御するものであり、その制御内容につい
ては後述する。特定パターン発生部4は、8ビットの整
数倍の長さを有する特定パターンを発生するものであ
る。
【0012】このような構成にかかる入力側の動作につ
いて説明する。図1の構成においては、図示せぬスキャ
ナなどの画像入力装置により画像が読み込まれて、その
多値画像データDAが供給される。その際、制御部3
は、画像判別部1の判別結果Cにしたがって、次のよう
にマルチプレクサ5を制御する。すなわち、制御部3
は、入力された多値画像データDAが画像判定部1によ
ってテキスト画像から自然画像に変化したと判定された
時点において、特定パターン発生部4による特定パター
ンが挿入されるようにマルチプレクサ5の選択を制御す
る。引き続き、制御部3は、画像データの変化が判定さ
れる時点までの期間、多値画像データDAが選択される
ようマルチプレクサ5の選択を制御する。一方、制御部
3は、入力された多値画像データDAが自然画像からテ
キスト画像に変化した場合も同様に、まず画像データに
変化したと判定された時点において特定パターンを挿入
し、その後は二値画像データDBが選択されるようマル
チプレクサ5の選択を制御する。この際、デマルチプレ
クサ5の出力たる混在画像データ列が、多値画像データ
DAと二値画像データDBとのいずれから開始されるか
を予め取り決めておけば、特定パターンを1種類にする
ことができる。なぜなら、特定パターンは、画像データ
特徴変化点だけを示せばよいからである。なお、混在画
像データ列が最初に二値画像データDBで開始されるな
らば、混在画像データ列は特定パターンから始まること
となる。
【0013】図2に、画像判別部1における判定結果C
に応じて多値画像データDAと二値画像データDBがど
のように混在されるかを示す。判定結果Cが「1」の場
合にそのクラスタの画像の性質が自然画像であること
を、「0」の場合にテキスト画像であることを、それぞ
れ示すものとすると、図2のように判定結果Cが「1」
に対応した部分には多値画像データDAが連続し、判定
結果Cが「0」に対応した部分には二値画像データDB
が連続している。判定結果Cが反転した部分、すなわち
画像データの性質が変化した境界には特定パターンが挿
入され、その後は判定結果Cのレベルに対応した画像デ
ータが続くことになる。
【0014】以上の説明においては、画像判別部1では
8画素単位のクラスタごとに画像データの属性を判別す
るようにしたが、画素単位ごとに判別するようにしても
よい。しかしながら、通常の画像データの場合には、自
然画像の領域やテキスト画像の領域が大きなブロックと
なって連続することが多く、画素単位ごとに判別するこ
とはあまり有効な策とはいえない。
【0015】(出力側)次に、入力側により多値画像デ
ータDAと二値画像データDBとが混在した混在画像デ
ータ列から両者を分離する出力側について説明する。図
3は、かかる出力側の構成を示すブロック図である。
【0016】この図において、特定パターン検出部11
は、混在画像データ列の中から特定パターンを検出する
ものであり、その検出に応じて検出結果Pを出力する。
制御部12は、検出結果Pにしたがって特定パターン削
除部13およびデマルチプレクサ14をそれぞれ次のよ
うに制御するものである。すなわち、制御部12は、検
出結果Pが特定パターンの検出を示すものであれば、特
定パターン削除部13に対し、混在画像データ列から特
定パターンを削除するように制御するとともに、デマル
チプレクサ14に対する制御信号Qのレベルを反転させ
る。デマルチプレクサ14は、例えば、制御信号Qのレ
ベルが「1」の場合に入力データを多値画像データDA
として出力端子Aへ出力する一方、制御信号Qのレベル
が「0」の場合に入力データを二値画像データDBとし
て出力端子Bへ出力するものである。ここで、本実施形
態にあっては、混在画像データ列の最初が多値画像デー
タDAであるから、制御信号Qの初期レベルを「1」と
している。
【0017】次に、出力側の動作について説明する。混
在画像データ列の最初が多値画像データDAならば、そ
の多値画像データDAは、特定パターン削除部13をス
ルー状態としてデマルチプレクサ14の入力端子に供給
される。制御信号Qの初期レベルは「1」であるから、
デマルチプレクサ14に入力された多値画像データDA
は、出力端子Aから出力される。その後、混在画像デー
タが二値画像データDBに変わった場合、その直前に挿
入された特定パターンが特定パターン検出部11により
検出される。検出されると、その検出結果Pにしたがっ
た制御が制御部12により実行される結果、当該二値画
像データDBの直前に存在する特定パターンが削除され
てデマルチプレクサ14の入力端子に供給される。この
場合、制御信号Pのレベルは反転して「0」となるか
ら、デマルチプレクサ14に入力された二値画像データ
DBは、出力端子Bから出力されることとなる。
【0018】以降、多値画像データDAと二値画像デー
タDBとの境には、特定パターンが挿入されているた
め、その度ごとに制御信号Qが反転するとともに、混在
画像データ列から特定パターンが削除される。したがっ
て、デマルチプレクサ14の出力端子Aからは多値画像
データDAが、また、出力端子Bからは多値画像データ
DAが、ぞれぞれ出力されることとなる。なお、画像デ
ータのはじまりが二値画像データDBならば、混在画像
データ列の最初が特定パターンであるから、制御信号Q
のレベルが初期値「1」から「0」となって、デマルチ
プレクサ14においては最初に出力端子Bが選択される
とともに、最初の特定パターンが削除されて、その後の
二値画像データDBが出力端子Bから出力される。以降
の動作は、混在データが最初に多値画像DAの場合と同
様である。
【0019】このように本実施形態によれば、多値画像
データDAや二値画像データDBのように、データ構造
が互い異なる画像データが混在画像データ列として供給
された場合であっても、異なるデータの境が検出されて
特定パターンが挿入される一方、復元時には、挿入され
た特定パターンが検出されてその検出結果に応じてデー
タの出力先が切り換えられることによって、画像データ
がデータ構造ごとに分配されるようになっている。した
がって、データ構造等の判別情報を必要とせずに、構造
が異なった複数の画像データを1つのデータ列に混在し
て扱うことが可能となり、画像処理の際に必要となるメ
モリ容量の削減を図ることができるのである。
【0020】(特定パターン)ここで、本実施形態にか
かる特定パターンに求められる性質について説明する。
かかる特定パターンは、上述のように、構造の異なる画
像データを区別するため、それらの境目に挿入されるも
のであるから、混在させる複数の画像データの各々に存
在しないデータ列を選択すればよい。このようなパター
ンを選択することが難しい場合、出現確率が低い画像デ
ータの組み合わせを選んで特定パターンとすることが考
えられる。一般的に、組み合せる画像データの個数が多
いほど出現確率が低い組み合わせの選択が容易になる
が、反面、特定パターンに対する冗長性が大きくなり、
その結果、構造の変化点が多ければそれだけ混在画像デ
ータの大きさも大きくなってしまう。このように組み合
せる画像データの個数を多くして特定パターンを作成す
ることは実用的とは言い難い。また、特定パターンに一
致する画像データの組み合わせが入力画像データの中に
存在する可能性がある。このような場合、そのまま画像
データを混在させると、特定パターンを抽出することが
できなくなって、混在画像データ列から、構造が異なっ
た元の複数の画像データに分離することができなくなる
ときがある。そこで、混在する複数の画像データごと
に、予め、特定パターンに一致した画像データの組み合
わせを視覚的にほぼ等価な別の画像データの組み合わせ
に置き換え、その後に複数の画像データを混在する構成
を本発明者は提案する。これにより、混在画像の中に
は、画像データの構造が変化する部分以外には特定パタ
ーンが出現しなくなり、構造が異なる画像データの境目
に挿入された特定パターンを確実に抽出することができ
るようになる。
【0021】この考え方にしたがった画像処理装置の構
成を図4に示す。なお、この図において、画像判別部
1、二値化処理部2、制御部3、特定パターン発生部
4、およびマルチプレクサ5は、それぞれ図1に示すも
のと同一であるので、その説明を省略する。図4に示し
た画像処理装置には、マルチプレクサ5に多値画像デー
タDAと二値画像データDBとを混在させる前段階にお
いて、それぞれの画像データにおいて特定パターンと一
致する画像データを予め検出し、これを特定パターン以
外のデータ列を有するパターンに置換するパターン置換
部20が備えられる。
【0022】詳細には、パターン置換部20は、比較器
26、27および選択器28、29により構成され、こ
のうち比較器26は、多値画像データDAと特定パター
ンとを比較し、両者が一致するか否かを判定するもので
ある。同様に、比較器27は、二値画像データDBと特
定パターンとを比較し、両者が一致するか否かを判定す
るものである。ここで、選択器28は、比較器26によ
って多値画像データDAと特定パターンとが一致した判
定された場合、その入力端子Aに入力された置換パター
ンPT1を比較器26の出力によって選択し、後段のマ
ルチプレクサ5に供給する一方、多値画像データDAと
特定パターンとが一致しない判定された場合、その入力
端子Bに入力される多値画像データDAをそのままマル
チプレクサ5に供給する。同様に、選択器29は、比較
器27によって二値画像データDBと特定パターンとが
一致した判定された場合、その入力端子Aに入力される
置換パターンPT2を比較器27の出力によって選択
し、後段のマルチプレクサ5に供給する一方、二値画像
データDBと特定パターンとが一致しない判定された場
合、その入力端子Bに入力される二値画像データDBを
そのままマルチプレクサ5に供給する。
【0023】次に、図4における画像処理装置の構成に
おいて、特定パターンおよび置換パターンPT1、2の
具体例について説明する。特定パターンとしては、上述
のように出現確率の低い画像データの組み合わせを選択
すればよいのであるから、本実施形態にかかる画像処理
装置のように1画素当たり8ビットの情報を有する画像
データに対しては、例えば(FF)H(00)H(FF)
Hというデータ列を選択する。置換パターンPT1は、
このような特定パターンに視覚的にほぼ等価な画像デー
タ列を選択する。例えば255レベルの画素値(FF)
Hをそれより1ランク下の254レベルの画素値(F
E)Hで置き換えても1画素の置換であれば、置換した
ことは視覚的に認知することができない。また、0レベ
ルの画素値(00)Hをそれより1ランク上の1レベル
の画素値(01)Hで置き換えても同様である。したが
って、ここでは(FF)H(00)H(FE)Hを置換パ
ターンPT1として選択する。一方、二値画像データに
対する置換パターンPT2は、ビットパターンが類似し
たデータに置換すればよい。例えば(FF)Hに対して
は(7F)Hや、(FE)Hのビットパターンが類似して
おり、(00)Hに対しては(80)Hや(01)Hなど
のビットパターンが類似しているので、このようなデー
タを組み合せて置換パターンPT2を構成することがで
きる。もちろん、置換パターンPT1と置換パターンP
T2とを共通化することもできる。
【0024】さて、図4に示した画像処理装置において
は、パターン置換部20を、比較器と選択器とを用いて
構成したが、図5のように構成してもよい。すなわち、
パターン置換部20のうち、一つの画像データを一つの
置換パターンに置換する置換部30を、1画素8ビット
の入力データを1画素分入力される毎に順次ラッチする
8ビットのラッチ31〜33と、これらラッチの出力を
それぞれ比較データ(FF)H、(00)H、(FF)H
と一致しているか否かを比較する比較器34〜36と、
各比較器の比較結果を3入力とするNAND回路37と
から構成する。このうち、比較器34〜36の各出力
は、それぞれ入力データが比較データと一致した場合に
「1」とする。また、ラッチ31は、NAND回路37
の出力信号が「0」となった場合に、その時点でラッチ
しているデータの最下位ビットのみをクリアにする。
【0025】このような構成において、画像データがラ
ッチ31〜33にそれぞれ1画素分入力される毎に順次
ラッチされる。各ラッチの出力は8ビットの比較器34
〜36においてそれぞれ比較データ(FF)H、(0
0)H、(FF)Hと一致しているか否かが判定され、入
力した画像データが特定パターンの(FF)H(00)H
(FF)Hと一致した場合において、比較器の出力がすべて
「1」となって、NAND回路37の出力が「0」とな
る。これにより、ラッチ31は、その時点でラッチした
データの最下位ビットのみをクリアして、(FF)H
ら(FE)Hに置換して出力する。したがって、入力さ
れた画像データがたまたま特定パターンと一致する(F
F)H(00)H(FF)Hであっても、それらは視覚的
には認知できない(FF)H(00)H(FE)H に置換
される。なお、比較器34〜36への比較データは、い
うまでもなく特定パターンに一致するものである。上記
説明では、(FF)H、(00)H、(FF)Hとした
が、これらは上述したように任意である。このように、
図4に示した置換部30は、任意の画像データが特定パ
ターンと一致したことを検出すると、直ちに置換パター
ンに置き換えることができる。
【0026】(応用例)次に、本発明による画像処理装
置を応用したシステムの構成例について説明する。図6
は、その構成を示すブロック図である。この図において
は、スキャナなどで原稿を走査して得られた多値画像デ
ータが、適応二値化処理部41に入力される。適応二値
化処理部41は、文字や図形などのテキスト画像部分と
残りの写真などの自然画像部分とを識別する識別情報を
生成するとともに、全領域を所定の二値化方式で処理し
た二値画像データと、入力データと同じ多値画像データ
とを出力するものである。混在処理部42は、上述した
実施形態の入力側(図1あるいは図4参照)に相当する
ものであって、識別情報を基にして構造の異なる複数の
画像データを1つの画像データ列に混在して出力する。
混在された画像データは1つのコード情報と見なすこと
ができるので、公知のLZ符号化アルゴリズムに代表さ
れるユニバーサル符号化方式等により圧縮を行なう圧縮
部43にて情報圧縮された後、図示しない蓄積装置に格
納されたり、通信回線を経てデータ転送等される。
【0027】一方、図示しない蓄積装置や通信装置より
データ転送された圧縮データは、圧縮部43と同一のア
ルゴリズムにより伸長部44にて混在画像データ列に復
元される。そして、この混在画像データ列は、上述した
実施形態の出力側(図3参照)により構成された分離処
理部45において、自然画像部分に対応した多値画像デ
ータとテキスト画像部分に対応した二値画像データとに
分離される。画像データをプリンタやディスプレイに出
力する場合、画像データの構造を揃える必要があるの
で、多値化処理部46において二値画像データを公知の
投影法などのアルゴリズムにより多値化処理し、これを
マルチプレクサ47にて分離処理部45が出力した多値
画像データとを選択して出力すればよい。
【0028】このようなシステムでは、情報量の多い多
値画像データの中からテキスト画像部分のように二値化
処理しても画質劣化がほとんどない部分を二値化処理す
ることで情報量を削減することができ、さらに、識別情
報を別途保持する必要なく、構造が異なる画像データを
一つのデータ列にまとめることができるため、情報圧縮
装置としても本発明を応用することができる。
【0029】(変形例)上述した各種の説明において、
構造が異なる画像データとは、画像データが表現できる
階調レベル数が異なるものと規定したが、解像度が異な
る場合もデータ構造が異なると規定してもよい。また、
カラー画像データにおいて表現色空間が異なる場合を画
像構造が異なると規定してもよい。さらに階調数/解像
度/色空間の組合せにより、データ構造が異なると規定
してもよい。また、上述した実施形態においては混在さ
せる画像データは2種類の場合を例に説明を行なった
が、混在させる画像データの種類はそれに限定されるも
のではない。すなわち、一般に、N種類の構造の画像デ
ータを混在させる場合、ある構造の画像データが他の構
造の画像データに変化する組み合わせは、N2通りだけ
存在する。したがって、この場合に画像データの変化を
特定するのに必要な特定パターンの個数もN2個、すな
わち、N(N−1)/2個である。
【0030】また、画像データの中には1ページ内にお
いて、背景濃度と文字濃度との組み合わせが異なったテ
キスト領域が複数存在することがある。図1における二
値化処理部2は、所定の閾値にしたがって単純に二値化
処理を行なうものとしたが、このような画像に対応する
ために所定のクラスタごとに二値化の際に用いる閾値を
適応的に変化させながら二値化処理を行なうようにして
もよい。このように多値画像データと適応二値化処理画
像データとを混在させる場合、多値画像データDAから
二値画像データDBに切り替わる部分に挿入される特定
パターンに、引き続き適応二値化領域の背景濃度と文字
濃度とを示す情報を付加した後、二値画像データDBを
連ねるようにすればよい。図7はこのように、特定パタ
ーンに固有情報が付加された混在画像データ列を示す図
である。すなわち、本願における識別子とは、解像度
や、階調数などの画像データ構造を示すもののみなら
ず、上記濃度等を示す情報のように、画像データ構造に
関連するものも含むものである。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力された画像データにおけるデータ構造の変化点を検
出し、その部分に特定パターンを挿入するようにしたの
で、特定パターンと次の特定パターンとの間には、構造
が同じ画像データが連続する一方、特定パターンを検出
することによって、データ構造が異なる画像データを後
段回路において識別できる。このため、別途識別情報を
保持することなく1つのデータ列に構造が異なる複数の
画像データを混在することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかる画像処理装置の入
力側の構成を示すブロック図である。
【図2】 同入力側において、多値画像データと二値画
像データとがどのように混在されるかを示す図である。
【図3】 本発明の実施形態にかかる画像処理装置の出
力側の構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施形態にかかる他の画像処理装置
であって、特定パターンに一致する画像データを他の画
像データに置換する構成を示すブロック図である。
【図5】 特定パターンに一致する画像データを他の画
像データに置換する他の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明による画像処理装置の応用例の構成を
示すブロック図である。
【図7】 特定パターンに続いて固有情報が付加された
場合の混在画像データ列を示す図である。
【符号の説明】
1……画像判別部(第1の検出手段)、2……二値化処
理部、3……制御部、4……特定パターン発生部、5…
…マルチプレクサ(3、4、5により特定パターン挿入
部)、11……特定パターン検出部(第3の検出手
段)、12……制御部、13……特定パターン削除部
(削除手段)、14……デマルチプレクサ(12、14
により切換手段)、26,27……比較器(第2の検出
手段)、28,29……選択器(置換手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ構造が異なるデータが混在する画
    像データを処理する画像処理装置において、 入力された画像データのデータ構造が変化する部分を検
    出する第1の検出手段と、 前記第1の検出手段により検出された部分に、データ構
    造の変化を示す特定パターンのデータを挿入する特定パ
    ターン挿入手段とを具備することを特徴とする画像処理
    装置。
  2. 【請求項2】 入力された画像データ中に、前記特定パ
    ターンと一致するデータを検出する第2の検出手段と、 前記第2の検出手段によって、前記特定パターンと一致
    するデータが検出された場合、一致するデータを前記特
    定パターンと異なるデータに置き換える置換手段とを備
    えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記特定パターン挿入手段は、前記特定
    パターンに、当該パターンの直後における画像データの
    構造を示す識別子を付加することを特徴とする請求項1
    記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 データ構造が異なるデータが混在する画
    像データを処理する画像処理装置において、 入力された画像データ中に特定パターンが存在するのを
    検出する第3の検出手段と、 前記第3の検出手段によって特定パターンの存在が検出
    された場合に、入力された画像データの出力先を、当該
    特定パターンに応じて切り換える切換手段と、 出力先に出力される画像データから前記特定パターンを
    削除する削除手段とを具備することを特徴とする画像処
    理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006350615A (ja) * 2005-06-15 2006-12-28 Shinko Electric Co Ltd プリンタシステム、プリンタ、および画像データ転送方法

Cited By (2)

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