JPH09326692A - 位相同期ループ回路 - Google Patents

位相同期ループ回路

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JPH09326692A
JPH09326692A JP8163785A JP16378596A JPH09326692A JP H09326692 A JPH09326692 A JP H09326692A JP 8163785 A JP8163785 A JP 8163785A JP 16378596 A JP16378596 A JP 16378596A JP H09326692 A JPH09326692 A JP H09326692A
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Japan
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phase
clock
input
circuit
ring oscillator
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JP8163785A
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Shinji Yonemura
新司 米村
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Texas Instruments Japan Ltd
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Texas Instruments Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 周波数安定度および位相追随性に優れた信頼
性の高い同期クロックを得る。 【解決手段】 基準クロック発振回路13、位相周波数
比較器14、チャージポンプ・フィルタ16および電圧
制御型リングオッシレータ18によりアナログPLL回
路が構成されている。電圧制御型リングオッシレータ1
8は、n段(nは2以上の整数)のインバータ回路IV
0,IV1,…IVn をリング状にカスケード接続してな
り、各インバータ回路間のタップに一定のピッチで位相
の異なる内部クロックCK0,CK1,…CKm (mは2以
上の整数)を生成する。位相比較器10およびセレクタ
12は、基準信号SEi の位相に同期クロックCKs の
位相が追随するように、リングオッシレータ18からの
複数個の内部クロックCK0,CK1,…CKm の中から基
準信号SEi に最も位相の近い内部クロックCKi を随
時選択し、同期クロックCKs として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0010】
【発明の属する技術分野】本発明は、位相同期ループ
(PLL: Phase−Locked Loop )回路に関する。
【0020】
【従来の技術】図12に、PLL回路の応用例の1つと
して、たとえばCDプレーヤ等のディジタル記録システ
ムや長距離伝送のデータ通信システムにおいて再生また
は受信信号に含まれるジッタを除去するための時間軸補
正回路の基本構成を示す。図13に、この時間軸補正回
路における各部の信号の波形を示す。
【0030】ジッタを含む再生二値化信号たとえばEF
M信号SEi は、D型フリップフロップ回路からなるラ
ッチ回路100のデータ入力端子(D)に入力されると
ともに、同期クロック生成回路102にも入力される。
同期クロック生成回路102はPLL回路からなり、入
力EFM信号SEi に同期した所定周波数の同期クロッ
クCKs を出力する。この同期クロックCKs がラッチ
回路100のクロック入力端子(CK)に入力され、同
期クロックCKs の各立ち上がりエッジで入力EFM信
号SEi の論理値がラッチ回路100にラッチされる。
これにより、ラッチ回路100の出力端子(Q)には、
同期クロックCKs の整数倍のパルス幅を有する(時間
ずれのない)EFM信号SE0 が得られる。この時間軸
を補正されたEFM信号SE0 は同期クロックCKs と
共に次段の復調回路(図示せず)に送られ、そこでEF
M信号SE0 に含まれる14ビットのチャンネル・デー
タが同期クロックCKs のタイミングで識別され、元の
8ビットのデータ・ビットに変換(復調)される。
【0040】図14に、上記のような同期クロック生成
回路102に用いられている従来の典型的なディジタル
PLL回路の構成を示す。図15に、このPLL回路に
おける高周波クロックおよび分周クロックの波形(位相
関係)を示す。
【0050】このディジタルPLL回路において、分周
クロック生成回路104には、たとえば水晶発振回路
(図示せず)より200MHzの高周波基準クロックH
CKが入力される。分周クロック生成回路104は、こ
の高周波基準クロックHCKを分周比8で分周し、高周
波基準クロックHCKの周期THCK ずつ位相のずれた8
個の50MHzの分周クロックCK0,CK1,…CK7 を
生成する。
【0060】セレクタ106は、分周クロック生成回路
104からの8個の分周クロックCK0,CK1,…CK7
の中のいずれか1つ(CKi )を選択し、その選択した
分周クロックCKi を同期クロックCKs として出力す
る。位相比較器108は、基準信号である入力EFM信
号SEi と同期クロックCKs の位相を比較し、比較結
果をセレクタ106に与える。たとえば、位相比較器1
08をD型フリップフロップで構成し、そのデータ入力
端子に同期クロックCKs を入力し、クロック入力端子
に入力EFM信号SEi を入力した場合、入力EFM信
号SEi の立ち上げエッジで同期クロックCKs の論理
値がラッチ(検出)されることになる。
【0070】いま、同期クロックCKs としてたとえば
分周クロックCK0 が選択されており、位相比較器10
8でラッチされた論理値が“H”であるとすると、セレ
クタ106は同期クロックCKs の位相を遅らせるよう
同期クロックCKs をCK0からCK1 ,CK2 …と順
次切り換え、その度毎に位相比較器108でラッチされ
る論理値を調べる。そして、ラッチされた論理値が
“L”に変わったところの分周クロック(たとえばCK
3 )でいったん同期クロックCK0 の切り換え(位相シ
フト)を止める。その後、たとえば、位相比較器108
で“L”の論理値が続けてラッチされたときは、セレク
タ106は同期クロックCKs の位相を進めるように逆
方向(たとえばCK3 →CK2 →…)に切り換える操作
を行う。このようにして、入力EFM信号SEi の位相
に同期クロックCKs の位相が追随するように、8個の
分周クロックCK0,CK1,…CK7 の中から入力EFM
信号SEi に最も位相の近い分周クロックCKi を随時
選択して、同期クロックCKsとして出力する。
【0080】図16に、従来のディジタルPLL回路の
別の構成例を示す。このPLL回路において、遅延クロ
ック生成回路110は、たとえば8個の遅延バッファD
B0〜DB7 を直列に接続してなり、基準クロック発振
回路(図示せず)からの基準クロックCKR に対して、
各バッファDB間のタップより位相がTCK/8ずつ異な
る8個の遅延クロックCK0,CK1,…CK7 を出力する
ようにしている。これらの遅延クロックCK0,CK1,…
CK7 は、上記分周クロックCK0,CK1,…CK7 に相
当するものである。各遅延バッファDBi は、たとえば
インバータを2個直列接続してなるものである。この構
成によれば、基準クロックCKR の周波数は同期クロッ
クCKs と同じ(上記の例では50MHz)でよい。
【0090】上記のようなディジタルPLL回路は、ア
ナログ式のPLL回路と比較して、調整が不要で経時変
化が少ないという利点を有している。
【0100】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来のディジタルPLL回路では、分周または
遅延クロックを生成するうえで次のような問題があっ
た。すなわち、図14のPLL回路では、同期クロック
CKs よりも周波数が格段に高い(上記の例では8倍
の)高周波基準クロックHCKを用いるため、高価な高
周波基準クロック発振回路が必要であるばかりか、消費
電力が大きいという欠点がある。また、図16のPLL
回路では、遅延クロック生成回路110における遅延バ
ッファDBの1段当たりの遅延時間が電源電圧や温度に
依存して変動しやすいため、各遅延クロックCK0,CK
1,…CK7 の位相の精度が低下しやすく、信頼性の高い
同期クロックCKs を得るのが難しいという欠点があ
る。
【0110】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、高周波の基本クロックを用いることなく周波数
安定度および位相追随性に優れた信頼性の高い同期クロ
ックが得られる位相同期ループ回路を提供することを目
的とする。
【0120】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のうち請求項1に記載の発明は、所与の基
準信号に対して位相が同期した同期クロックを生成する
ための位相同期ループ回路において、所定の周波数を有
する基準クロックを発生する基準クロック発生手段と、
複数段のインバータをリング状にカスケード接続してな
り、各段のタップに位相が異なる複数の内部クロックを
生成する電圧制御型のリングオッシレータと、前記リン
グオッシレータ内の選択された1つの前記タップより得
られる代表的な前記内部クロックと前記基準クロック発
生手段からの前記基準クロックの位相を比較し、前記代
表的な内部クロックが前記基準クロックに位相をロック
されるように発振周波数を制御するための制御電圧を前
記電圧制御型発振器に与える位相比較手段と、前記リン
グオッシレータ内の複数個の前記タップよりそれぞれ得
られる複数個の前記内部クロックを入力し、それら複数
個の前記内部クロックの中で前記基準信号に位相が同期
しているものをいずれか1つ選択し、選択した前記内部
クロックを前記同期クロックとして出力するセレクタ手
段とを有することを特徴とする。
【0130】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成において、前記各段のインバータは第1お
よび第2の入力と第1および第2の出力とを有し、前記
第1の出力の論理値は前記制御電圧に依存する信号伝搬
遅延時間をおいて前記第1の入力の論理値が反転したも
のであり、前記第2の出力の論理値は前記信号伝搬遅延
時間をおいて前記第2の入力の論理値が反転したもので
あり、前記第1の入力と前記第2の入力とは互いに論理
値が常に逆の関係にあり、前記第1の出力と前記第2の
出力とは互いに論理値が常に逆の関係にあることを特徴
とする。
【0140】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明の構成において、前記基準クロック発生
手段からの前記基準クロックを任意の分周率で分周し、
その分周によって得られる分周基準クロックを前記位相
比較手段に与える第1の分周手段を有することを特徴と
する。
【0150】請求項4に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明の構成において、前記リングオッシレー
タからの代表的な前記内部クロックを任意の分周率で分
周して、その分周により得られる分周内部クロックを前
記位相比較手段に与える第2の分周手段を有することを
特徴とする。
【0160】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図11を参照して本
発明の実施例を説明する。
【0170】図1に、本発明の一実施例によるディジタ
ルPLL回路の構成を示す。このディジタルPLL回路
において、位相比較器10およびセレクタ12は上記し
た従来のディジタルPLL回路(図14および図16)
における位相比較器108およびセレクタ106にそれ
ぞれ相当するものでよい。
【0180】このデイジタルPLL回路の主たる特徴
は、基準信号(たとえば上記入力EFM信号SEi )の
位相に追随または同期するような同期クロックCKs を
得るために必要な一定の位相ピッチを有する複数個のク
ロックCK0,CK1,…CKn をアナログPLL回路によ
り生成する点にある。本実施例において、このアナログ
PLL回路は、基準クロック発振回路13、位相周波数
比較器14、チャージポンプ・フィルタ16および電圧
制御型リングオッシレータ18から構成されている。
【0190】位相周波数比較器14の一方の入力端子に
は、たとえば水晶発振器からなる基準クロック発振回路
13より一定周波数たとえば50MHzの基準クロック
CKR が入力される。電圧制御型リングオッシレータ1
8は、n段(nは2以上の整数)のインバータ回路IV
0,IV1,…IVn をリング状にカスケード接続してな
り、各インバータ回路間のタップに一定のピッチで位相
の異なる内部クロックCK0,CK1,…CKm (mは2以
上の整数)を生成する。これらの内部クロックCK0,C
K1,…CKm はセレクタ12に並列(同時)に与えられ
るとともに、その中の1つ(たとえばCKm )が代表的
内部クロックとして位相周波数比較器14の他方の入力
端子にも供給される。
【0200】後述するように、このリングオッシレータ
18より、高い精度で一定の位相ピッチを有する複数個
たとえば8個の内部クロックCK0,CK1,…CK7 を安
定に得ることができる。その場合、位相比較器10およ
びセレクタ12は、基準信号(たとえば上記入力EFM
信号SEi )の位相に同期クロックCKs の位相が追随
するように、リングオッシレータ18からの8個の内部
クロックCK0,CK1,…CK7 の中から入力EFM信号
SEi に最も位相の近い内部クロックCKi を随時選択
し、同期クロックCKs として出力することになる。
【0210】図2にチャージポンプ・フィルタ16の回
路構成例を示す。図3に位相周波数比較器14およびチ
ャージポンプ・フィルタ16の作用を示す。
【0220】この位相周波数比較器14は、基準クロッ
ク発振回路13からの基準クロックCKR とリングオッ
シレータ18からの代表的内部クロックCKm とを入力
し、CKR に対してCKm の位相が遅れているときは相
補的出力信号(Ga,Gb )のうちGa の論理値を
“H”、Gb の論理値を“L”とし、反対にCKR より
もCKm の位相が進んでいるときはGa の論理値を
“L”、Gb の論理値を“H”とする。また、位相周波
数比較器14は、基準クロックCKR の周波数fR と代
表的内部クロックCKm の周波数fm との比較も行い、
fR >fm のときは相補的出力信号(Ga,Gb )を
(“H”,“L”)とし、fR <fm のときは(Ga,G
b )を(“L”,“H”)とする。
【0230】チャージポンプ・フィルタ16は、入力部
のインバータ20と、チャージポンプ部のPMOSトラ
ンジスタ22およびNMOSトランジスタ24と、フィ
ルタ部の抵抗26およびコンデンサ28と、PMOSト
ランジスタ22およびNMOSトランジスタ24にそれ
ぞれ電流を供給するための電流源I1 ,I2 とから構成
されている。周波数比較器14からの相補的出力信号
(Ga,Gb )のうちGaはインバータ20を介してPM
OSトランジスタ22のゲート端子に与えられ、Gb は
NMOSトランジスタ24のゲート端子に直接与えられ
る。
【0240】上記のように、基準クロックCKR に対し
て代表的内部クロックCKm の位相が遅れていて周波数
比較器14からの相補的出力信号(Ga,Gb )が
(“H”,“L”)のときは、チャージポンプ・フィル
タ16においてPMOSトランジスタ22がオンになる
と同時にNMOSトランジスタ24がオフになり、電源
電圧VB の端子、電流源I1 よりPMOSトランジスタ
22を介してコンデンサ28に充電電流が流れ、出力電
圧Vc が上昇する。
【0250】逆に、CKR に対してCKm の位相が進ん
でいて相補的出力信号(Ga,Gb )が(“L”,
“H”)のときは、チャージポンプ・フィルタ16にお
いてPMOSトランジスタ22がオフでNMOSトラン
ジスタ24がオンになり、NMOSトランジスタ24を
介してコンデンサ28が放電し、出力電圧Vc が下が
る。
【0260】チャージポンプ・フィルタ16の出力電圧
Vc は、電圧制御型リングオッシレータ18の発振周波
数を可変制御するための制御電圧としてリングオッシレ
ータ18に供給される。
【0270】図4に、本実施例による電圧制御型リング
オッシレータ18の構成例を示す。このリングオッシレ
ータ18は、リング状に直列またはカスケード接続され
た4段の2入力/2出力型インバータ回路IV0 ,IV
1 ,IV2 ,IV3 と、チャージポンプ・フィルタ16
からの制御電圧Vc に応じたバイアス電圧VP ,VNを
各々のインバータ回路IV0 〜IV3 に供給するバイア
ス制御回路30と、位相周波数比較器14へのフィード
バック用の代表的内部クロックCKm を出力するための
差動アンプ32とから構成されている。
【0280】このリングオッシレータ18では、リング
状に直列またはカスケード接続された4段のインバータ
回路(IV0 〜IV3 )間の4対のタップ(FP0 ,F
N0),(FP1 ,FN1 ),(FP2 ,FN2 ),
(FP3 ,FN3 )より8個の内部クロック(CK0 ,
CK4 ),(CK5 ,CK1 ),(CK2 ,CK6 ),
(CK7 ,CK3 )が生成される。また、この構成例で
差動アンプ32より出力される代表的内部クロックCK
m は内部クロックCK7 に相当する。
【0290】図5に、リングオッシレータ18内のバイ
アス制御回路30の構成例を示す。このバイアス制御回
路30はバイアス抵抗40,42を含むCMOS回路か
らなり、PMOSトランジスタ44,46はカレントミ
ラー回路を構成し、入力部のNMOSトランジスタ48
は電流バイアス制御回路を構成し、出力部のNMOSト
ランジスタ50は負荷素子を構成する。
【0300】チャージポンプ・フィルタ16からの制御
電圧Vc はNMOSトランジスタ48のゲート端子に与
えられる。この制御電圧Vc が高くなると、バイアス抵
抗40を流れる電流i40が増大するぶんバイアス抵抗4
2を流れる電流i42が減少することにより、ノードNP
の電位つまり高電位側の第1の出力電圧VP は低下す
る。また、ノードNP の電位が低くなることで、PMO
Sトランジスタ46の電圧降下分が低下し、そのぶんノ
ードNN の電位つまり低電位側の出力電圧VN は上昇す
る。制御電圧Vc が低くなると、逆の作用により、高電
位側の第1の出力電圧VP が上昇すると同時に低電位側
の出力電圧VN が低下する。
【0310】図6に、リングオッシレータ18内の各段
のインバータ回路IVi (i=0,1,2,3)の構成例を示す。
図7に、このインバータ回路IVi の等価回路と各部の
信号の波形(位相関係)を示す。
【0320】このインバータ回路IVi は、入力部の一
対のPMOSトランジスタ52,54と、電流バイアス
制御用のPMOSトランジスタ56およびNMOSトラ
ンジスタ58,60とから構成される。
【0330】PMOSトランジスタ52およびNMOS
トランジスタ58からなるCMOS回路と、PMOSト
ランジスタ54およびNMOSトランジスタ60からな
るCMOS回路とは互いに等価(対称)である。
【0340】一方のCMOS回路(52,58)におけ
るPMOSトランジスタ52のゲート端子には前段のイ
ンバータ回路IVi-1 (たとえばIV0 )からの第1の
出力(CK0 )がこのインバータ回路IVi (たとえば
IV1 )における第1の入力Sとして供給され、PMO
Sトランジスタ52とNMOSトランジスタ58間のノ
ードNa にはこのインバータ回路IVi (IV1 )にお
ける第1の出力S-'(CK5 )が得られる。NMOSト
ランジスタ58のゲート端子には、バイアス制御回路3
0からの低電位側のバイアス電圧VN が供給される。
【0350】他方のCMOS回路(54,60)におけ
るPMOSトランジスタ54のゲート端子には前段のイ
ンバータ回路IVi-1 (IV0 )からの第2の出力(C
K4)がこのインバータ回路IVi (IV1 )における
第2の入力S- として供給され、PMOSトランジスタ
54とNMOSトランジスタ60間のノードNb よりこ
のインバータ回路IVi (IV1 )における第2の出力
S’(CK1 )が取り出される。NMOSトランジスタ
60のゲート端子には、バイアス制御回路30からの低
電位側の出力電圧(バイアス電圧)VN が供給される。
【0360】バイアス用のPMOSトランジスタ56お
よびNMOSトランジスタ58,60は、ほぼ線形領域
で動作する。したがって、相補的な第1および第2の入
力(S,S- )が(“H”,“L”)のときは、一方の
入力PMOSトランジスタ52がオフで他方の入力PM
OSトランジスタ54がオンになり、ノードNa の電位
(第1の出力S-')は“L”レベル、ノードNb の電位
(第2の出力S’)は“H”レベルになる。また、第1
および第2の入力(S,S- )が(“L”,“H”)の
ときは、一方の入力PMOSトランジスタ52がオンで
他方の入力PMOSトランジスタ54がオフになり、ノ
ードNa の電位(第1の出力S-')は“H”レベル、ノ
ードNb の電位(第2の出力S’)は“L”レベルにな
る。
【0370】このように、第1の入力Sの論理値が或る
時間遅れをもって反転したものが第1の出力S-'の論理
値となる。同様に、第2の入力S- の論理値がほぼ同じ
時間遅れをもって反転したものが第2の出力S’の論理
値となる。また、第1の入力Sと第2の入力S- とは互
いに論理値が常に逆の関係にあり、第1の出力S-'と第
2の出力S' も互いに論理値が常に逆の関係にある。
【0380】各段のインバータ回路IVi における信号
伝搬遅延時間td は、バイアス制御回路30からのバイ
アス電圧VP ,VN に依存して変化し、ひいてはチャー
ジポンプ・フィルタ16からの制御電圧Vc に依存して
変化する。
【0390】上記のように、位相周波数比較器14にお
いて基準クロックCKR に対して代表的内部クロックC
Km の位相が遅れていると、チャージポンプ・フィルタ
16より出力される制御電圧Vc が高くなり、バイアス
制御回路30より出力される高電位側の第1のバイアス
電圧VP が低下すると同時に低電位側のバイアス電圧V
N が上昇する。そうすると、各段のインバータ回路IV
i において各MOSトランジスタのドレイン電流が増大
することにより、論理値反転または遷移のための信号伝
搬速度が速くなるとともに、前段のインバータ回路IV
i-1 から第1および第2の入力S,S- を受け取るため
の信号伝搬速度および次段のインバータ回路IVi+1 へ
第1および第2の出力S-',S’を伝えるための信号伝
搬速度がそれぞれ速くなり、結果として内部クロックC
Kは周波数が高くなり位相が進む方向に変化する。
【0400】反対に、位相周波数比較器14において基
準クロックCKR に対して代表的内部クロックCKm の
位相が進んでいると、チャージポンプ・フィルタ16よ
り出力される制御電圧Vc が低くなり、バイアス制御回
路30より出力される高電位側の第1のバイアス電圧V
P が上昇すると同時に低電位側のバイアス電圧VN が低
下する。そうすると、格段のインバータ回路IVi にお
いて各MOSトランジスタのドレイン電流が減少するこ
とにより、論理値反転または遷移のための信号伝搬速度
が遅くなるとともに、前段のインバータ回路IVi-1 か
ら第1および第2の入力S,S- を受け取るまでの信号
伝搬速度および次段のインバータ回路IVi+1 へ第1お
よび第2の出力S-',S’を伝えるまでの信号伝搬速度
が遅くなり、結果として内部クロックCKは周波数が低
くなり位相が遅れる方向に変化する。
【0410】再び図4において、第1段のインバータ回
路IV0 から第4段のインバータ回路IV3 までの相前
後する2つの段(IV0 とIV1 ),(IV1 とIV2
),(IV2 とIV3 )の間では、前段のインバータ
回路IVi の第1および第2の出力(S-',S’)が並
列的に次段のインバータ回路IVi+1 の第1および第2
の入力(S,S- )となるが、第4段のインバータ回路
IV3 と第1のインバータ回路IV0 との間では前段の
インバータ回路IV3 の第1および第2の出力(S-',
S’)がクロスして(たすき掛けで)次段のインバータ
回路IV0 の第2および第1の入力(S- ,S)となっ
ている。これは4段(偶数段)のインバータ回路IV0
〜IV3 でリングオッシレータ18を構成するためであ
る。
【0420】かかる構成のリングオッシレータ18で
は、デューティ比50%のパルスがリング状にカスケー
ド接続された4段のインバータ回路IV0 〜IV3 のル
ープ内を無限に転送されるような動作が行われる。1個
のパルスについて着目すると、任意の位相から1周期経
過後の次の位相に戻るまで、このループを2周すること
(つまり8個分のインバータ回路IVを通ること)にな
る。
【0430】たとえば、第1段のインバータ回路IV0
と第2段のインバータ回路IV1 間の第1段の第1タッ
プFP0 でパルスが“H”に立ち上がったとする。そう
すると、このパルスは、第2段のインバータ回路IV1
を通った時点で(第2段の第1タップFP1 で)“L”
に反転し、次に第3段のインバータ回路IV2 を通った
時点で(第3段の第1タップFP2 で)“H”に戻り、
次に第4段のインバータ回路IV3 を通った時点で(第
4段の第1タップFP3 で)“L”に反転し、次に第1
段のインバータ回路IV0 を通ると第1段の第2タップ
FN0 に出て“H”となる。この時、第1段の第1タッ
プFP0 の論理値は“L”である。つまり、4段のイン
バータ回路IV0 〜IV3 を一巡しても位相はまだ元に
は戻らない(1周期は経っていない)。さらに、この第
1段の第2タップFN0 から“H”のパルスが第2タッ
プ(FN0 →FN1→FN2 →FN3 )経由で4段のイ
ンバータ回路IV0 〜IV3 を一巡すると、第1段の第
1タップPT0 に戻って論理値“H”となる。
【0440】このように、1個のパルスが8個分のイン
バータ回路IVまたは8個分のタップPT(NT)を通
るのに要する時間が内部クロックCKの1周期となる。
したがって、相前後する2つのタップ間(たとえばFP
0 とFP1 )の信号伝搬遅延時間td つまりそれらタッ
プ(FP0 ,FP1 )より得られる2つの内部クロック
(CK0 ,CK1 )間の位相差(ピッチ)td は、内部
クロックCKの1周期TCKをタップ数(8個)で除した
値(TCK/8)として規定される。
【0450】そして、電源電圧や温度等が変動しても、
上記のようなアナログPLL機能により代表的内部クロ
ックCKm (CK7 )が基準クロックCKR に位相ない
し周波数をロックされることにより、他の全ての内部ク
ロックCK0 〜CK6 も基準クロックCKR に位相ない
し周波数をロックされ、内部クロック間の位相ピッチt
d は正確に一定値(TCK/8)に維持される。
【0460】上記のように、リングオッシレータ18よ
り、基準クロックCKR に位相ないし周波数がロックさ
れ、かつ高い精度で一定の位相ピッチ(TCK/8)を有
する8個の内部クロックCK0,CK1,…CK7 が得られ
る。
【0470】セレクタ12は、リングオッシレータ18
からの8個の内部クロックCK0,CK1,…CK7 の中の
いずれか1つ(CKi )を選択し、その選択した内部ク
ロックCKi を同期クロックCKs として出力する。位
相比較器10は、基準信号である入力EFM信号SEi
と同期クロックCKs の位相を比較し、比較結果をセレ
クタ12に与える。セレクタ12は、位相比較器108
からの比較結果に基づいて、現時点で入力EFM信号S
Ei に最も位相の近い分周クロックCKi を内部クロッ
クCK0,CK1,…CK7 の中から選択して、同期クロッ
クCKs として出力する。
【0480】本実施例のディジタルPLL回路では、リ
ングオッシレータ18よりセレクタ12に与えられる内
部クロックCK0,CK1,…CK7 の周波数および位相が
電源電圧や温度等の変動に対して安定しているため、セ
レクタ12より出力される同期クロックCKs は周波数
安定度に優れ、かつ基準信号ESi の位相に確実かつ迅
速に追従することができる。
【0490】また、本実施例のディジタルPLL回路で
は、基準クロックCKR が所望の同期クロックCKs と
同一周波数のものでよいため、高周波クロック(HC
K)が不要である。したがって、基準クロック発振回路
13に高価な高周波発振器を用いる必要がないばかり
か、回路内の消費費力も少なくて済む。
【0500】上記した実施例におけるリングオッシレー
タ18は4段の2入力/2出力型インバータ回路IV0
〜IV3 をリング状にカスケード接続しているが、この
4段型は一例にすぎないものであり、任意の段数で構成
することが可能である。
【0510】図8に、3段の2入力/2出力型インバー
タ回路IV0 〜IV3 をリング状にカスケード接続して
なるリングオッシレータの構成例を示す。このような奇
数段構成のリングオッシレータでは、上記偶数段(4
段)構成(図4)のようなクロス接続をとるタップは1
つもなく、各段のインバータ回路IVi の第1および第
2の出力(S-',S’)はそのまま並列的に次段のイン
バータ回路IVi+1 の第1および第2の入力(S,S
- )となる。
【0520】図9に、図8のリングオッシレータ内の3
対のタップ(FP0 ,FN0 ),(FP1 ,FN1 ),
(FP2 ,FN2 ),(FP3 ,FN3 )に得られる6
個の内部クロック(CK0 ,CK3 ),(CK4 ,CK
1 ),(CK2 ,CK5 )の波形(位相関係)を示す。
【0530】図10に、上記実施例のディジタルPLL
回路のアナログPLL部にプログラマブルカウンタ6
2,64を設けてなるPLLシンセサイザの構成例を示
す。このPLLシンセサイザにおいて、たとえばプログ
ラムカウンタ62,64の分周比M,Nをそれぞれ2,
4と設定すると、基準クロックCKR に対して2倍の周
波数で位相をロックされた複数個の内部クロックCK0
,CK1 …CKm がリングオッシレータ18より得ら
れる。これにより、たとえば基準信号ESi のデータレ
ートが変化しても、プログラムカウンタ62,64の分
周比M,Nを変えるだけで、基準信号ESi に適応する
ことができる。
【0540】図11に、上記実施例のディジタルPLL
回路の一変形例としてのプログラマブル位相シフタの構
成を示す。この位相シフタにおいて、位相周波数比較器
14には、上記実施例の基準クロックCKR の代わりに
任意の入力クロックCKINが入力される。プログラマブ
ルセレクタ66は、リングオッシレータ18内のタップ
をプログラマブルに切り換えることによって、入力クロ
ックCKINに対して任意の位相差を有する出力クロック
CKOUT を生成する。
【0550】上記実施例におけるディジタルPLL回路
の構成は本発明の一例にすぎないものであり、本発明の
技術思想の範囲内で種々の変形が可能である。たとえ
ば、位相比較器10およびセレクタ12と等価な機能を
奏する種々のセレクタ回路が従来より知られており、そ
れらのセレクタ回路を本発明に用いることはもちろん可
能である。また、上記実施例における位相周波数比較器
14およびチャージポンプ・フィルタ16もアナログP
LL回路において周知な他の形式の位相比較器およびル
ーブ・フィルタで置き換えることが可能である。上記実
施例における電圧制御型リングオッシレータ18の構成
も一例であり、設計上の種々の選択が可能である。
【0560】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ディジタルPLL回路で用いる位相ピッチの一定な複数
のクロックを電圧制御型リングオッシレータにより生成
するようにし、このリングオッシレータより得られるク
ロックの位相をアナログPLL部により基準クロックに
ロックさせるようにしたので、高周波の基本クロックを
用いることなく周波数安定度および位相追随性に優れた
信頼性の高い同期クロックを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるディジタルPLL回
路の構成を示すブロック図である。
【図2】実施例におけるチャージポンプ・フィルタの回
路構成例を示す回路図である。
【図3】実施例における位相周波数比較器およびチャー
ジポンプ・フィルタの作用を示す図である。
【図4】実施例における電圧制御型リングオッシレータ
の回路構成例を示すブロック図である。
【図5】実施例におけるリングオッシレータ内のバイア
ス制御回路の構成例を示す回路図である。
【図6】実施例におけるリングオッシレータ内の各段の
インバータ回路の構成例を示す回路図である。
【図7】実施例におけるリングオッシレータ内の各段の
インバータ回路の等価回路図と各部の信号の波形(位相
関係)を示すクロック波形図である。
【図8】実施例の一変形例による3段型リングオッシレ
ータの構成例を示すブロック図である。
【図9】図8のリングオッシレータ内の各タップより得
られる内部クロックの波形(位相関係)を示すクロック
波形図である。
【図10】実施例のディジタルPLL回路を用いたPL
Lシンセサイザの構成例を示すブロック図である。
【図11】実施例のディジタルPLL回路の一変形例と
してのプログラマブル位相シフタの構成を示すブロック
図である。
【図12】PLL回路を含む時間軸補正回路の基本構成
を示すブロック図である。
【図13】図12の時間軸補正回路の各部の信号の波形
を示す信号波形図である。
【図14】従来の典型的なディジタルPLL回路の構成
を示すブロック図である。
【図15】図14のディジタルPLL回路における高周
波クロックおよび分周クロックの波形(位相関係)を示
すクロック波形図である。
【図16】従来のディジタルPLL回路の別の構成例を
示すブロック図である。
【符号の説明】
10 位相比較器 12 セレクタ 13 基準クロック発振回路 14 位相周波数比較器 16 チャージポンプ・フィルタ 18 電圧制御型リングオッシレータ 30 バイアス制御回路 IV0 〜IV3 2入力/2出力型インバータ回路 62,64 プログラマブルカウンタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所与の基準信号に対して位相が同期した
    同期クロックを生成するための位相同期ループ回路にお
    いて、 所定の周波数を有する基準クロックを発生する基準クロ
    ック発生手段と、 複数段のインバータをリング状にカスケード接続してな
    り、各段のタップに位相の異なる複数の内部クロックを
    生成する電圧制御型リングオッシレータと、 前記リングオッシレータ内の選択された1つの前記タッ
    プより得られる代表的な前記内部クロックと前記基準ク
    ロック発生手段からの前記基準クロックの位相を比較し
    て、前記代表的内部クロックが前記基準クロックに位相
    をロックされるように発振周波数を制御するための制御
    電圧を前記リングオッシレータに与える位相比較手段
    と、 前記リングオッシレータ内の複数個の前記タップよりそ
    れぞれ得られる複数個の前記内部クロックを入力し、そ
    れら複数個の前記内部クロックの中で前記基準信号に位
    相が同期しているものをいずれか1つ選択し、選択した
    前記内部クロックを前記同期クロックとして出力するセ
    レクタ手段とを有する位相同期ループ回路。
  2. 【請求項2】 前記各段のインバータは第1および第2
    の入力と第1および第2の出力とを有し、前記第1の出
    力の論理値は前記制御電圧に依存する信号伝搬遅延時間
    をおいて前記第1の入力の論理値が反転したものであ
    り、前記第2の出力の論理値は前記信号伝搬遅延時間を
    おいて前記第2の入力の論理値が反転したものであり、
    前記第1の入力と前記第2の入力とは互いに論理値が常
    に逆の関係にあり、前記第1の出力と前記第2の出力と
    は互いに論理値が常に逆の関係にあることを特徴とする
    請求項1に記載の位相同期ループ回路。
  3. 【請求項3】 前記基準クロック発生手段からの前記基
    準クロックを任意の分周率で分周し、その分周によって
    得られる分周基準クロックを前記位相比較手段に与える
    第1の分周手段を有することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の位相同期ループ回路。
  4. 【請求項4】 前記リングオッシレータからの代表的な
    前記内部クロックを任意の分周率で分周し、その分周に
    よって得られる分周内部クロックを前記位相比較手段に
    与える第2の分周手段を有することを特徴とする請求項
    1または2に記載の位相同期ループ回路。
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