JPH09325329A - 液晶表示用部材の作製方法 - Google Patents

液晶表示用部材の作製方法

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JPH09325329A
JPH09325329A JP14590396A JP14590396A JPH09325329A JP H09325329 A JPH09325329 A JP H09325329A JP 14590396 A JP14590396 A JP 14590396A JP 14590396 A JP14590396 A JP 14590396A JP H09325329 A JPH09325329 A JP H09325329A
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JP
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film
weight
parts
layer
sample
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JP14590396A
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English (en)
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Isamu Michihashi
勇 道端
Hitoshi Nara
仁司 奈良
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産効率がよく、巻乱れなどのブロッキング
を防ぐことが出来、透明性の高いフィルムを提供する。 【解決手段】 透明樹脂フィルムの製膜及び当該透明樹
脂フィルムの表面加工を行う工程において、製膜後これ
を巻取ることなく片面または両面に表面加工を行うこと
を特徴とする液晶表示用部材の作製方法、及び透明樹脂
フィルムの製膜及び当該透明樹脂フィルムのブロッキン
グ防止加工を行う工程において、製膜後巻取ることなく
片面または両面にブロッキング防止機能を有する層を設
けることを特徴とする液晶表示用部材の作製方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示用部材の作
製方法に関するものであり、特に偏光板用保護フィルム
や位相差板等に適した作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、偏光板用保護フィルムを作製する
には、樹脂フィルムをロール状に巻取った状態で購入し
て、これをもう一度塗布工程などの生産設備に載せて表
面加工等を施していた。
【0003】又、従来偏光板用保護フィルムとしてはト
リアセチルセルロースのような樹脂をフィルム状に製膜
したものそれ自体を用いており、これに何らかの付加価
値を持たせようとするには適当な化合物をあらかじめ練
りこんだ樹脂組成物を用いてフィルムを作製し、偏光板
用保護フィルムに供していた。
【0004】付加価値のひとつとして、製造工程におけ
る巻取りでの巻乱れを引き起こしたり、あるいは一旦巻
取った透明樹脂フィルムが巻乱れを起こして取扱い困難
な状態になってしまう原因となるブロッキング現象を抑
える機能を付加するために、微粒子を含有させた樹脂組
成物を用いて偏光板用保護フィルムを作製していた。
【0005】この方法によれば樹脂組成物の調整時に必
要な操作を行えばあとは製膜工程のみで完成し、所望の
フィルムを簡便に提供できていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は付加価値を有
する偏光板用保護フィルム及び位相差板の製造方法とし
てはまったく新しい「インライン塗布」による表面加工
法を提案するものである。
【0007】また付加価値のひとつとして巻乱れなどの
ブロッキングを防ぐために偏光板用保護フィルム等とし
て用いる透明樹脂フィルム中に微粒子を練り込んで存在
させることがあるが、一方微粒子化合物があまり多いと
フィルムの透明性は低下してしまう傾向にある。
【0008】高コントラストであればバックライトの光
量が小さくても液晶画面は見易い。結果的に少ない消費
電力量で済む訳であるが、この点において液晶モジュー
ルに組み込む偏光板の透明性の影響が大きい。通常偏光
板の透明性は偏光板用保護フィルムを4枚重ね合わせた
状態で評価することになる、あるいは位相差板を組み込
んだ場合はこの透明性をも加味して評価することになる
ので、偏光板用保護フィルム1枚あたり、あるいは位相
差板の透明性をいかに高くするかを工夫する必要があ
る。従って、前述の微粒子の単位面積あたり含有量が大
きいほど透明性は低くなるので、ブロッキング性を改良
し、かつ透明性確保することは困難であった。
【0009】これらを解決することが本発明の目的であ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)透明樹
脂フィルムの製膜及び当該透明樹脂フィルムの表面加工
を行う工程において、製膜後これを巻取ることなく片面
または両面に表面加工を行うことを特徴とする液晶表示
用部材の作製方法という、従来とはまったく異なる新た
な発想を提案するものである。すなわち液晶表示用部材
としての偏光板用保護フィルムや位相差板用の透明樹脂
フィルムを製膜する者と、その表面加工を行う者とは異
なるのが通常であり、従来この両方を技術分野とする当
業者は存在しなかった。本発明者らが初めて両技術を融
合させた本発明を見い出すに至ったのである。そして、
偏光板用保護フィルムや位相差板等のような液晶表示用
部材のうちでも表面加工を施す必要性の高い偏光板用保
護フィルムの作製において本発明を適用する場合が特に
効果的であり好ましい。
【0011】また本発明は、(2)透明樹脂フィルムの
製膜及び当該透明樹脂フィルムのブロッキング防止加工
を行う工程において、製膜後巻取ることなく片面または
両面にブロッキング防止機能を有する層を設けることを
特徴とする液晶表示用部材の作製方法に関するものであ
り、これによりブロッキング性改良等の点で生産効率よ
く、且つ透明性等の点で高光学性能の偏光板用保護フィ
ルム及び位相差板を作製することができる。すなわち巻
取り段階で既にブロッキング防止加工を施された状態に
することが本発明の効果なのである。そして、偏光板用
保護フィルムや位相差板等の様な液晶表示用部材の内で
も表面加工を施す必要性の高い液晶表示用部材の作製に
おいて本発明を適用する場合が特に効果的であり好まし
い。
【0012】(2)で示した発明の更に好ましい態様
は、(2a)ポリカーボネート系透明樹脂フィルムの製
膜及びポリカーボネート系透明樹脂フィルムのブロッキ
ング防止加工を行う工程において、製膜後巻取ることな
く片面または両面にブロッキング防止機能を有する層を
設けることを特徴とする液晶表示用部材の作製方法であ
る。ポリカーボネート類は構造的に、液晶表示用部材と
して用いる場合には、透明性が充分とはいえないという
性質があるが、他の特性(例えば寸法安定性に優れるな
ど)をいかしてポリカーボネート系透明樹脂フィルムを
偏光板用保護フィルムや位相差板等の様な液晶表示用部
材、特に偏光板用保護フィルムとして使いこなしたいと
いう発明者等の要求を満たす為には本発明(2a)は極
めて重要である。
【0013】また(2)で示した発明の好ましい態様
は、(2b)透明樹脂フィルムの製膜及び当該透明樹脂
フィルムに微粒子含有活性線硬化樹脂層を塗設する工程
において、製膜後巻取ることなく片面または両面に微粒
子含有活性線硬化樹脂層を設けることを特徴とする液晶
表示用部材の作製方法である。液晶表示用部材としての
例えば偏光板用保護フィルムに耐久性を付与するために
活性線硬化樹脂層を設けると、ブロッキング防止性がよ
くないという傾向があり、ブロッキング防止加工技術が
特に必要になってくる。本発明により耐久性及びブロッ
キング防止機能に優れた偏光板用保護フィルム等の液晶
表示用部材を作製することができるのである。
【0014】以下、本発明の構成要件について各々説明
をする。
【0015】本発明に係る液晶表示用部材としての透明
樹脂フィルムとは偏光板用保護フィルムとして用いるこ
とのできるものであればいずれでもよく、例えば酢酸セ
ルロース系樹脂フィルム、ポリエステル系フィルム、ポ
リカーボネート系フィルム、ノルボルネン系樹脂フィル
ム、ポリアリレート系フィルム及びポリスルホン系フィ
ルムなどが挙げられる。
【0016】本発明に係る偏光板用保護フィルムとして
は特に寸法安定性の高いものが好ましく、そのようなフ
ィルムを用いることによって本発明の効果であるブロッ
キング防止機能があり、かつ透明性の確保とともに偏光
板の優れた寸法安定性を達成することができるのであ
る。例えば、寸法収縮率が90℃で60時間熱処理を施
す前後で、長尺方向及び巾手方向の寸法収縮率が共に−
0.06%以上かつ0.06%以下である透明樹脂フィ
ルムを用いることが好ましい。
【0017】寸法安定性が良い透明樹脂フィルムとして
は例えばポリカーボネート系フィルム、ノルボルネン系
樹脂フィルム、ポリアリレート系フィルム及びポリスル
ホン系フィルムなどが挙げられる。このなかでも前述の
ごとく本発明にはポリカーボネート系フィルムを用いる
ことが特に好ましい。
【0018】本発明に好ましく用いられるポリカーボネ
ート製造用単量体としては、具体的には4,4′−ジヒ
ドロキシジフェニルアルカン又はこれらのハロゲン置換
体からホスゲン法又はエステル交換法によって得られる
ものであり、例えば4,4′−ジヒドロキシジフェニル
メタン、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエタン、
4,4′−ジヒドロキシジフェニルブタン等を挙げるこ
とができる。
【0019】本発明に使用されるポリカーボネート樹脂
よりなる保護フィルムはポリスチレン系樹脂あるいはメ
チルメタクリレート系樹脂あるいはセルロースアセテー
ト系樹脂等の透明樹脂と混合して使用しても良いし、ま
たセルロースアセテート系フィルムの少なくとも一方の
面にポリカーボネート系樹脂を積層してもよい。本発明
において使用できるポリカーボネート系樹脂フィルムの
作製方法は特に限定されるものではない。すなわち押し
出し法によるフィルム、溶媒キャスト法によるフィル
ム、カレンダー法によるフィルムなどのいずれを使用し
ても良い。本発明においては1軸延伸フィルムあるいは
2軸延伸フィルムを使用してもよいが、表面精度が優
れ、光学的等方性・異方性が小さいので好ましいのは溶
媒キャストフィルムである。
【0020】本発明において使用されるポリカーボネー
ト系樹脂フィルムはガラス転移点(Tg)が110℃以
上であって、吸水率(23℃水中、24時間の条件で測
定した値)が0.3%以下のものを使用するのがよい。
より好ましくはTgが120℃以上であって、吸水率が
0.2%以下のものを使用するのが良い。
【0021】本発明である(1)透明樹脂フィルムの製
膜及び当該透明樹脂フィルムの表面加工を行う工程にお
いて、製膜後これを巻取ることなく片面または両面に表
面加工を行うことを特徴とする偏光板用保護フィルムま
たは位相差板の作製方法ついて、より具体的に述べる。
【0022】まず本発明に係る「製膜後これを巻取るこ
となく表面加工を行う」ことについて述べる。偏光板用
保護フィルムの製膜工程は、透明樹脂組成物を通常はス
テンレスバンド上に均一に熱溶融押し出し、又は、流延
し、乾燥させた後ステンレスバンド上から剥離して巻取
る方法が一般的である。本発明は前述の「熱溶融押し出
し、又は、流延」と「巻取り」との間のいずれかの段階
において表面加工処理を行うものである。従って、「熱
溶融押し出し、又は、流延→乾燥→表面加工→乾燥→巻
取り」という工程であってもよいし、「熱溶融押し出
し、又は、流延→表面加工→乾燥→巻取り」という工程
であってもよい。また「表面加工」が複数であってもよ
いし、「乾燥」がいわゆる予備乾燥と本乾燥に分かれて
いてもよいし、またそれが送風乾燥や熱乾燥などであっ
てもよい。
【0023】本発明に係る表面加工とは、偏光板用保護
フィルム等のような液晶表示用部材の表面に特定の機能
を付与することを目的として透明樹脂フィルムの片面又
は両面に施すことをいい、具体的には特定の目的を持っ
て処理をすること(例えば、コロナ放電)、及びより好
ましくは特定の組成物を塗布することによって機能性層
(例えば、易接着性層)を設けることをいう。
【0024】表面加工によって付与する具体的機能とし
ては、例えば偏光板用保護フィルムと偏光膜等の隣接層
との接着を容易にすることを目的とする易接着機能、透
明樹脂フィルムの丸まりを抑えることを目的とするカー
ル防止機能、透明樹脂フィルムが静電気等の電気を帯び
るのを抑えることを目的とする帯電防止機能、耐物理的
衝撃性や耐薬品性を付与するためのクリアハード機能、
不要な反射光を抑える防眩機能やアンチリフレクション
機能など種々がある。また、透明樹脂フィルムを作製す
る際に取扱い易くすることを目的とするブロッキング防
止機能もある。表面加工層とはこれら種々の機能を単独
あるいは複数果たすべく設けられるものである。
【0025】本発明の具体的実施態様としては、透明樹
脂を熱溶融押し出し、又は、流延→表面加工→乾燥→巻
取り、という工程において表面加工が、易接着加工、
ブロッキング防止加工、防眩加工、カール防止加
工、クリアハード加工、アンチリフレクション加
工、帯電防止加工、であることが好ましく、またこれ
らからを複数組み合わせたものであってもよい。
【0026】例えば、 片面にからの加工を施し反対面にカール防止加工
を施すもの、 片面に帯電防止加工し、かつ防眩機能をも有するクリ
アハード加工を施すもの、あるいは更に反対面にカール
防止加工を施すもの、のような態様が好ましい。
【0027】本発明に係る易接着加工とは、例えば偏光
板用保護フィルムとその隣接層、代表的には偏光膜とを
接着し易くする機能を付与することをいう。例えばコロ
ナ放電処理、火炎処理、紫外線処理、高周波処理、グロ
ー放電処理、活性プラズマ処理、レーザー処理、オゾン
酸化処理などの表面活性化処理を施したり、易接着層を
設けたりすることによって易接着加工を施すことができ
るが、特に易接着層を設けることが好ましい。
【0028】本発明にて好ましく用いられる易接着加工
としての塗設される易接着層として特に好ましいもの
は、−COOM(Mは水素原子またはカチオンを表
す。)基を有する高分子化合物を含有する層を含むもの
であり、更に好ましい態様は偏光板用保護フィルム側に
−COOM基を有する高分子化合物を含有する層を設
け、それに隣接させて偏光膜側に親水性高分子化合物を
主たる成分として含む層を設けたものである。ここでい
う−COOM基を有する高分子化合物として好ましいも
のは例えば−COOM基を有する酢酸ビニル−マレイン
酸共重合体である。このような高分子化合物は単独で又
は2種以上併用して用いられ、好ましい重量平均分子量
は500〜500,000程度のものである。
【0029】また親水性高分子化合物としては好ましく
は、親水性セルロース誘導体(例えば、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシセルロー
ス等)、ポリビニルアルコール誘導体(例えば、ポリビ
ニルアルコール、酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体、ポリビニルアセタール、ポリビニルホルマール、ポ
リビニルベンザール等)、天然高分子化合物(例えば、
ゼラチン、カゼイン、アラビアゴム等)、親水性ポリエ
ステル誘導体(例えば、部分的にスルホン化されたポリ
エチレンテレフタレート等)、ポリビニル誘導体(例え
ば、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルインダゾール、ポリビニルピラゾール
等)が挙げられ、単独あるいは2種以上併用して用いら
れる。
【0030】ブロッキング防止加工とは、透明樹脂フィ
ルムの取扱易さを付与するものであるが、例えば、製膜
した透明樹脂フィルムをロール状に巻取る際の巻乱れを
防いだり、生じた巻乱れの修復を容易にする等の機能を
付与するものである。
【0031】ブロッキング防止加工の具体的な方法とし
ては、微粒子含有層を設けるのが代表的であるが、前述
のような易接着層としての機能を果たすことを目的とし
て層を設けたような場合もブロッキング防止機能を発揮
する。
【0032】微粒子含有層とは後述する微粒子を含む層
全般をいうが、実質的に微粒子化合物からなる層である
場合や、バインダー中に微粒子化合物が存在するような
層であってもよい。
【0033】ここでいう微粒子とはブロッキング防止機
能を発揮するものであって、無機微粒子粉末や有機微粒
子粉末が挙げられるが、無機微粒子粉末としては、酸化
ケイ素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化アルミ
ニウム、酸化鉄、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タル
ク、カオリン、硫酸カルシウム等の粉末があげられる。
又、有機微粒子粉末としては、ポリメタアクリル酸メチ
ル樹脂、ポリアクリル酸エチル樹脂、ポリアクリル酸ブ
チル樹脂や、シリコーン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ
エステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル酸エステ
ル−スチレン系重合体樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、
メラミン系樹脂、更にポリイミド系樹脂、ポリオレフィ
ン系樹脂、ポリ弗化エチレン樹脂等の粉末がある。
【0034】このようなブロッキング改良効果を発揮す
る微粒子粉末の体積平均粒径としては、0.005〜
0.1μmのものを使用するのが好ましく、その使用量
は0.01〜1g/m2程度が好ましい。これらのうち
でも、本発明を奏する上で、好ましく用いられるのは疎
水性の無機微粒子粉末であり、特にシリカ等の酸化珪素
微粒子を用いるのが特に好ましい。具体例としては、ア
エロジルR−972(日本アエロジル(株)製)が好ま
しいものとして挙げられる。
【0035】防眩加工とは、液晶表示画面のギラつきを
防止する機能を付与するものであるが、具体的には微粒
子含有層を設けることによって行う方法が好ましい。防
眩加工で好ましく用いられる微粒子もブロッキング防止
加工で用いられる微粒子と同じ組成をなすものであっ
て、このときは体積平均粒径0.1〜10μm程度のも
のが好ましく用いられる。
【0036】このように適切な粒径の微粒子を選択する
ことによってブロッキング改良効果及び防眩効果の両方
を発揮することも期待できる。
【0037】このような微粒子含有層が、実質的に微粒
子化合物からなる層の場合は、このような微粒子を実質
的に溶解せず、かつ透明樹脂フィルム表面をわずかに溶
解する溶媒を選択し、これに微粒子を分散させ塗布・乾
燥し、透明樹脂フィルムの片面又は両面に当該層を有す
る態様が具体例として挙げられる。
【0038】また、バインダー中に微粒子化合物が存在
する層の場合は、バインダーとして適切な高分子化合物
を選択し、これに微粒子を分散させ塗布・乾燥し、透明
樹脂フィルムの片面又は両面に当該層を有する態様が具
体例として挙げられる。このときバインダーとしては、
同時にクリアハード機能をも果たすものであると更に好
ましい。クリアハード機能とは透明樹脂フィルム表面が
耐擦傷性、耐薬品性などの耐久性を備えるようにするも
のをいうが、具体的には活性線硬化性樹脂を用いて層を
形成するのが最も好ましい。
【0039】本発明において、微粒子含有層のバインダ
ーとして好ましく用いられる活性線硬化性樹脂とは、紫
外線や電子線のような活性線照射により架橋反応などを
経て硬化する樹脂をいう。活性線硬化性樹脂としては紫
外線硬化性樹脂や電子線硬化性樹脂などが代表的なもの
として挙げられるが、紫外線や電子線以外の活性線照射
によって硬化する樹脂でもよい。
【0040】紫外線硬化性樹脂の例としては紫外線硬化
性ポリエステルアクリレート系樹脂、紫外線硬化性アク
リルウレタン系樹脂、紫外線硬化性アクリル酸エステル
系樹脂、紫外線硬化性メタクリル酸エステル系樹脂、紫
外線硬化性ポリエステルアクリレート系樹脂及び紫外線
硬化性ポリオールアクリレート系樹脂などが挙げられ
る。本発明の効果を顕著に、また簡易に発揮するために
は、紫外線硬化性樹脂を用いることが好ましい。
【0041】微粒子含有層の他の例としては、他の表面
加工層中に微粒子化合物を含有させたもの前記表面加工
層で微粒子化合物を含有させたものも挙げられる。例え
ば易接着層、帯電防止層、カール防止加工層等で微粒子
化合物を含む層であってもよい。またこのような微粒子
含有層が前記〜の表面加工層の上に更に設けるもの
であってもよく、片面に微粒子含有層を設け、反対面に
他の表面加工層を設けたものであってもよい。
【0042】カール防止加工とは、これを施した面を内
側にして丸まろうとする機能を付与するものであるが、
この加工を施すことによって、透明樹脂フィルムの片面
に何らかの表面加工を施したり、両面に異なる程度・種
類の表面加工を施した際に、その面を内側にしてカール
しようとする力をキャンセルし、結果としてカールを防
止する働きをするものである。
【0043】例えば、透明樹脂フィルムの片面に易接着
層を本発明の作製方法で塗設し、また逆面にカール防止
加工を本発明の作製方法で塗設するような態様が挙げら
れる。
【0044】カール防止加工の具体的方法としては、溶
剤塗布によるもの、透明樹脂層を塗設するもの等が挙げ
られる。溶剤塗布による方法とは、具体的には偏光板用
保護フィルムとして用いる透明樹脂フィルムを溶解させ
る溶剤又は膨潤させる溶剤を含む組成物を塗布すること
によって行われる。用いる溶剤としては溶解させる溶剤
及び/又は膨潤させる溶剤の混合物の他さらに溶解させ
ない溶剤を含む場合もあり、これらを透明樹脂フィルム
のカール度合や樹脂の種類によって適宜の割合で混合し
た組成物及び塗布量を用いて行う。この他にも、クリア
ハード加工や帯電防止加工を施してもカール防止機能を
発揮する場合がある。
【0045】クリアハード加工とは、防眩加工の際のバ
インダーのひとつとして述べた、クリアハード機能を果
たすものをいい、同様に、好ましいものは前述の活性線
硬化樹脂層を塗設する方法である。
【0046】帯電防止加工とは、透明樹脂フィルムの取
り扱いの際に、これが帯電するのを防ぐ機能を付与する
ものであり、具体的には、イオン導電性物質や導電性微
粒子を含有する層を設けることによって行う。
【0047】ここでイオン導電性物質とは電気伝導性を
示し、電気を運ぶ担体であるイオンを含有する物質のこ
とであるが、例としてはイオン性高分子化合物を挙げる
ことができる。
【0048】イオン性高分子化合物としては、特公昭4
9−23828号、同49−23827号、同47−2
8937号にみられるようなアニオン性高分子化合物;
特公昭55−734号、特開昭50−54672号、特
公昭59−14735号、同57−18175号、同5
7−18176号、同57−56059号等にみられる
ような、主鎖中に解離基をもつアイオネン型ポリマー;
特公昭53−13223号、同57−15376号、特
公昭53−45231号、同55−145783号、同
55−65950号、同55−67746号、同57−
11342、同57−19735号、特公昭58−56
858号、同61−27853号、同62−9346号
にみられるような、側鎖中にカチオン性解離基をもつカ
チオン性ペンダント型ポリマー;等を挙げることができ
る。
【0049】また、導電性微粒子の例としては導電性を
有する金属酸化物が挙げられる。
【0050】金属酸化物の例としては、ZnO、TiO
2、SnO2、Al23、In23、SiO2、MgO、
BaO、MoO2、V25等、或いはこれらの複合酸化
物が好ましく、特にZnO、TiO2及びSnO2が好ま
しい。異種原子を含む例としては、例えばZnOに対し
てはAl、In等の添加、TiO2に対してはNb、T
a等の添加、又SnO2に対しては、Sb、Nb、ハロ
ゲン元素等の添加が効果的である。これら異種原子の添
加量は0.01mol%〜25mol%の範囲が好まし
いが、0.1mol%〜15mol%の範囲が特に好ま
しい。
【0051】また、これらの導電性を有する金属酸化物
粉体の体積抵抗率は107Ωcm特に105Ωcm以下で
あって、1次粒子径が100Å以上0.2μm以下で、
高次構造の長径が300Å以上6μm以下である特定の
構造を有する粉体を導電層に体積分率で0.01%以上
20%以下含んでいることが好ましい。
【0052】次に本発明である(2)透明樹脂フィルム
の製膜及び当該透明樹脂フィルムのブロッキング防止加
工を行う工程において、製膜後巻取ることなく片面又は
両面にブロッキング防止機能を有する層を設けることを
特徴とする偏光板用保護フィルム又は位相差板の作製方
法の具体的実施態様を述べる。
【0053】本発明に係る「製膜後これを巻取ることな
く片面又は両面にアンチブロック機能を有する層を設け
る」ことについては、偏光板用保護フィルムの製膜工程
は、(1)で述べたのと同じく透明樹脂組成物をステン
レスバンド上に均一に熱溶融押し出し、又は、流延し、
乾燥させた後ステンレスバンド上から剥離して巻取る方
法が一般的である。
【0054】本発明は前述の「熱溶融押し出し、又は、
流延」と「巻取り」との間のいずれかにおいてブロッキ
ング防止機能を有する層を設けるものである。従って、
「熱溶融押し出し、又は、流延→乾燥→ブロッキング防
止加工→乾燥→巻取り」という工程であってもよいし、
「熱溶融押し出し、又は、流延→ブロッキング防止加工
→乾燥→巻取り」という工程であってもよい。また「ブ
ロッキング防止加工」が複数であってもよいし、「乾
燥」がいわゆる予備乾燥と本乾燥に分かれていてもよい
し、また送風乾燥や熱乾燥などであってもよい。
【0055】透明樹脂を熱溶融押し出し、又は、流延→
ブロッキング防止加工→乾燥→巻取り、という工程にお
いてブロッキング防止加工は一つであっても複数であっ
てもよい。ブロッキング防止加工としては微粒子層や微
粒子含有層を設けたり、またさらに易接着層としての機
能を果たすことを目的として層を設けたような場合も含
む。
【0056】本発明に係る液晶表示用部材としての偏光
板とは、偏光子を含む偏光膜に偏光板用保護フィルムを
張り合わせた部分を含むものをいい、また当該部分のほ
か位相差板を含んでいてもよい。この張り合わせには通
常接着剤を使用し、この接着剤としては、例えばポリビ
ニルアルコール、ポリビニルブチラール等のポリビニル
アルコール系接着剤や、ブチルアルコール等のビニル系
ラテックスを用いることができる。また本発明に係る偏
光板の主たる構成要素である偏光膜とは、一定方向の偏
波面の光だけを通す素子であり、現在知られている代表
的な偏光膜は、ポリビニルアルコール系偏光フィルム
で、これはポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素を
染色させたものと二色性染料を染色させたものがある。
これらは、ポリビニルアルコール水溶液を製膜し、これ
を一軸延伸させて染色するか、染色した後一軸延伸して
から、好ましくはホウ素化合物で耐久性処理を行ったも
のが用いられている。
【0057】本発明に係る液晶表示用部材として位相差
板とは、STN−LCDから出射する各波長の楕円偏光
を、方位角のそろった直線偏光に近似させ、白黒表示S
TNを実現する補償フィルムである。又、TFT−LC
Dにおいても、色補償あるいは視野角特性改良の観点か
ら利用され、LCDの高品位になくてはならない部材と
なりつつある。
【0058】一般に位相差板はポリカーボネート等の透
明プラステックフィルムを精度よく一軸延伸することで
均一な複屈折性を付与した光学フィルムである。また、
最近はデイスコティック液晶を透明プラステックフィル
ム上に塗設し、配向させた位相差板も実用化されてい
る。
【0059】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0060】〔実施例1〕 〈試料1−1の作製と性能評価〉ポリカーボネート樹脂
(粘度平均分子量4万、ビスフェノールA型)100重
量部、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−
ブチルフェニル)−ベンゾトリアゾール1.0重量部、
メチレンクロライド478重量部、メタノール42重量
部を密閉容器に投入し、加圧下80℃にて撹拌しながら
完全に溶解し、ドープ組成物Aを得た。これを濾過し
て、33℃にてステンレスバンド上に均一に流延し5分
間乾燥させ、次に65℃で乾燥させた。ステンレスバン
ド上から剥離後、多数のロールで搬送させながら乾燥さ
せて膜厚50μmのポリカーボネートフィルムAを作製
し(ステンレスバンドに接している面をb面とし、もう
一方の面をa面とする)、これを巻取る前に、易接着層
(A)用塗布液を下層液(1)、上層液(1)の順にa
面に各々20ml/m2塗布し、100℃にて10分間
乾燥させてから巻取り、試料1−1を得た。尚、最後の
巻取りはわずかなブロッキング現象を起こしたのみで顕
著な巻乱れをおこすことはなかった。
【0061】 易接着層(A)用塗布液 下層液(1) 高分子化合物a(下記「化1」構造) 0.5g アセトン 60ml 酢酸エチル 30ml トルエン 10ml 上層液(1) 完全鹸化型ポリビニルアルコール 0.5g サポニン(メルク(株)製) 0.03g 純水 50ml メタノール 50ml
【0062】
【化1】
【0063】このようにして作製した試料1−1を用い
て、下記〜の手順に従い偏光板を作製した。
【0064】 厚さ120μmのポリビニルアルコー
ルフィルムをヨウ素1重量部、ヨウ化カリウム2重量
部、ホウ酸4重量部を含む水溶液に浸漬し、50℃で4
倍に延伸し乾燥して偏光膜を得た。
【0065】 偏光膜を長手方向30cm、巾手方向
18cmに切り取って、固形分2wt%のポリビニルア
ルコール接着剤槽中に1〜2秒間浸漬する。
【0066】 長手方向30cm、巾手方向18cm
に切り取った試料1−1を2枚用意して、そのうち1枚
を、易接着層を設けた面(a面)を上にしてガラス板上
に置く。
【0067】 の偏光膜に付着した過剰の接着剤を
軽く取り除きの試料1−1上にのせて、更にその上
に、もう一枚の試料1−1を易接着層を設けた面(a
面)を下にして積層する。
【0068】 ハンドローラーで上記で積層された
偏光膜と試料1−1との積層物の端部から過剰の接着剤
及び気泡を取り除いて張り合わせる。ハンドローラーの
圧力は2〜3kg/cm2、ローラスピードは約2m/
minとした。
【0069】 で得た偏光板を80℃の乾燥器中で
2分間乾燥した。
【0070】このようにして作製した偏光板について偏
光膜と試料1−1との接着性を評価した。
【0071】1)初期接着;偏光膜と試料1−1とを張
り合わせた後、手で剥離しようとしたところ材料破壊が
起こった。すなわち接着性は良好であった。
【0072】2)耐熱湿性;75℃で90%RHの条件
に500時間放置し、外観変化を観察し、端部からの剥
離の幅を測定したところ、0.5mm以内であった。す
なわち耐熱湿下においても接着性は良好であった。
【0073】以上の結果より、本発明の方法で易接着加
工した偏光板用保護フィルムは充分な接着性能を有する
ことがわかった。
【0074】〈試料1−2の作製と性能評価〉 (ドープ組成物C−1) ポリカーボネート樹脂 (ビスフェノールA型 粘度平均分子量 40000) 97重量部 2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル) ベンゾトリアゾール 1重量部 メチレンクロライド 398重量部 メタノール 22重量部 以上を密閉容器に投入し、加圧下80℃にて撹拌しなが
ら完全に溶解した。
【0075】 (ドープ組成物C−2) ポリカーボネート樹脂 (ビスフェノールA型 粘度平均分子量 40000) 3重量部 メチレンクロライド 80重量部 メタノール 20重量部 アエロジルR−972(日本アエロジル(株)製) 0.5重量部 以上を分散機にて撹拌し分散した。
【0076】(ドープ組成物C)ドープ組成物C−1に
ドープ組成物C−2を添加し、撹拌してドープ組成物C
を得た。
【0077】ドープ組成物Cを用いて試料1の作製の際
と同じく膜厚50μmのポリカーボネートフィルムBを
作製し、これを巻取る前に易接着層(A)用塗布液を下
層液(1)、上層液(1)の順にa面に各々20ml/
2塗布し、100℃にて10分間乾燥させてから、b
面に下記の紫外線硬化性樹脂組成物Aを乾燥膜厚3.5
μmとなるように塗布し、80℃にて5分間乾燥した。
次に60W/cm高圧水銀灯を10cmの距離から4秒
間照射して紫外線硬化樹脂層(A)を形成させた。
【0078】 (紫外線硬化性樹脂組成物A) アクリルウレタン樹脂 90重量部 アクリル系樹脂 10重量部 ポリイソシアネート 1重量部 光重合開始剤 5重量部 アエロジルR−972(日本アエロジル(株)製) 1重量部 メチルエチルケトン 100重量部 酢酸エチル 100重量部 イソプロピルアルコール 100重量部 以上を撹拌しながら、超音波分散した。
【0079】その後これをロール状に巻取って試料1−
2を得た。
【0080】尚、最後の巻取りの際にはほとんどブロッ
キング現象を起こさず巻乱れを起こすことはなかった。
【0081】このようにして作製した試料1−2の耐擦
傷性能を評価した。
【0082】1)鉛筆硬度;紫外線硬化樹脂層側につい
てJISK5401を準用し、荷重100gにて測定し
たところ、傷付きなく、良好な耐擦傷性を示した。
【0083】2)スチールウール硬度;紫外線硬化樹脂
層側についてスチールウール(#0000)で荷重1k
gをかけて5往復摩擦したところ、傷付きなく、良好な
耐擦傷性を示した。
【0084】3)また試料1での評価と同じにして易接
着層側を偏光膜に接着させて接着性を評価したところ、
試料1−2を用いて作製した偏光板用保護フィルムは良
好な接着性能を有することがわかった。
【0085】〈試料1−3の作製と評価〉試料1−1の
作製において易接着層用塗布液を塗布した後、巻取るこ
となく、b面に下記の紫外線硬化性樹脂組成物B(防眩
用微粒子を含有する)を乾燥膜厚3.5μmとなるよう
に塗布し、80℃にて5分間乾燥した。次に60W/c
m高圧水銀灯を10cmの距離から4秒間照射して防眩
機能を有する紫外線硬化樹脂層Bを形成させた。その後
これをロール状に巻取って試料1−3を得た。
【0086】 (紫外線硬化性樹脂組成物B) アクリルウレタン樹脂 90重量部 アクリル系樹脂 10重量部 ポリイソシアネート 1重量部 光重合開始剤 5重量部 アエロジル200(日本アエロジル(株)製) 2重量部 シリカ微粒子(平均粒子径1.8μm) 4重量部 メチルエチルケトン 100重量部 酢酸エチル 100重量部 イソプロピルアルコール 100重量部 以上を撹拌しながら、超音波分散した。
【0087】尚、最後の巻取りの際にはブロッキング現
象を起こさず巻乱れは生じなかった。
【0088】〔実施例2〕 〈試料2−1の作製〉実施例1における試料1−1の作
製において易接着層(A)用塗布液(下層液(1)、上
層液(1))を塗布した後、巻取ることなく、その反対
側の面に下記易接着層(B)用下層液(1)、下記上層
液(2)の順に各々20ml/m2塗布し、100℃に
て10分間乾燥させてから巻取り、試料2−1を得た。
【0089】 易接着層(B)用塗布液 下層液(2) 高分子化合物a 0.5g アセトン 60ml 酢酸エチル 30ml トルエン 10ml 上層液(2) 完全ケン化型ポリビニルアルコール 0.5g サポニン(メルク(株)製) 0.03g 下記フィラー原液(1) 0.25g 水 50ml メタノール 50ml 〈フィラー原液(1)の作製〉 アエロジル200(日本アエロジル(株)製) 1g 水 50ml メタノール 50ml 以上を撹拌しながら、超音波分散した。
【0090】〈試料2−2の作製〉実施例1における試
料1−1の作製において易接着層(A)用塗布液を塗布
した後、巻取ることなく、その反対側に紫外線硬化性樹
脂組成物Aを乾燥膜厚3.5μmとなるように塗布し、
80℃にて5分間乾燥してから、60W/cm高圧水銀
灯を10cmの距離から4秒間照射して紫外線硬化樹脂
層(A)を形成させた。これをロール状に巻取って試料
2−2を得た。
【0091】〈試料2−3の作製〉実施例1における試
料1−1の作製において易接着層(A)用塗布液を塗布
した後、巻取ることなく、その反対側の面に下記帯電防
止層用塗布液を20ml/m2となるように塗布し、1
分乾燥して帯電防止層を形成した。ここで巻取ることな
く続いて紫外線硬化性樹脂組成物Aを乾燥膜厚3.5μ
mとなるように塗布し、80℃にて5分間乾燥してか
ら、60W/cm高圧水銀灯を10cmの距離から4秒
間照射して紫外線硬化樹脂層(A)を形成させた。これ
をロール状に巻取って試料2−3を得た。
【0092】 (帯電防止層用塗布液) K−1 0.5重量部 ジアセチルセルロースの5%アセトン溶液 10重量部 メタノール 55重量部 アセトン 35重量部
【0093】
【化2】
【0094】〈試料2−4の作製〉実施例1における試
料1−1の作製において易接着層(A)用塗布液を塗布
した後、巻取ることなく、その反対側の面を後述表1記
載の溶剤(イ)処理用塗布液を分散しウェット膜厚10
μmになるように塗布し、100℃で乾燥してからロー
ル状に巻取って試料2−4を得た。
【0095】〈試料2−5の作製〉実施例1における試
料1−1の作製において易接着層(A)用塗布液を塗布
した後、巻取ることなく、その反対側の面に上記の帯電
防止層用塗布液を20ml/m2となるように塗布し、
1分乾燥して帯電防止層を形成した。これをロール状に
巻取って試料2−5を得た。
【0096】〈試料2−6の作製〉実施例1における試
料1−1の作製において易接着層(A)用塗布液を塗布
した後、巻取ることなく、その反対側に紫外線硬化性樹
脂組成物Dを乾燥膜厚3、5μmとなるように塗布し、
80℃にて5分間乾燥して紫外線硬化樹脂層(D)を形
成させた。これをロール状に巻取って試料2−6を得
た。
【0097】 (紫外線硬化性樹脂組成物D) アクリルウレタン樹脂 90重量部 アクリル系樹脂 10重量部 ポリイソシアネート 1重量部 光重合開始剤 5重量部 アエロジル200(日本アエロジル(株)製) 1重量部 メチルエチルケトン 100重量部 酢酸エチル 100重量部 イソプロピルアルコール 100重量部 以上を撹拌しながら、超音波分散した。
【0098】〈試料2−7の作製〉セルローストリアセ
テート(酢化度61.0%)100重量部、トリフェニ
ルホスフェート9重量部、2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール8重量部、メチレンクロライド430重量部、メタ
ノール90重量部を密閉容器に投入し、加圧下80度に
て撹拌しながら完全に溶解し、ドープ組成物Bを得た。
これを濾過して、33℃にてステンレスバンド上に均一
に流延し、剥離が可能になるまで溶媒を蒸発させたとこ
ろで、ステンレスバンド上から剥離後、多数のロールで
搬送させながら乾燥させて膜厚80μmのトリアセチル
セルロースフィルムCを作製し(ステンレスバンドに接
している面をb面とし、もう一方の面をa面とす
る。)、これを巻取る前にa面に紫外線硬化性樹脂組成
物Aを乾燥膜厚3.5μmになるように塗布し、80℃
にて5分間乾燥して紫外線硬化樹脂層(A)を形成させ
た。これをロール状に巻取って試料2−7を得た。
【0099】〈試料2−8の作製〉試料2−7の作製の
際の膜厚80μmのトリアセチルセルロースフィルムC
を巻取ることなく、まずb面に易接着層(A)用塗布液
を下層液(1)及び上層液(2)の順に各々20ml/
2塗布して、100℃にて10分間乾燥し、次にa面
に上記帯電防止層用塗布液を20ml/m2となるよう
に塗布し、1分乾燥して帯電防止層を形成した。ここで
巻取ることなく続いて紫外線硬化性樹脂組成物Aを乾燥
膜厚3.5μmとなるように塗布し、80℃にて5分間
乾燥してから、60W/cm高圧水銀灯を10cmの距
離から4秒間照射して紫外線硬化樹脂層(A)を形成さ
せた。これをロール状に巻取って試料2−8を得た。
【0100】〈試料2−9の作製〉試料2−7の作製の
際の膜厚80μmのトリアセチルセルロースフィルムC
を巻取ることなく、a面に下記表1記載の溶剤(ロ)処
理用塗布液を分散しウェット膜厚10μmになるように
塗布し、100℃で乾燥してからロール状に巻取って試
料2−9を得た。
【0101】
【表1】
【0102】〈試料2−10の作製〉窒素で置換した内
容量1000mlの反応容器に、Pd(CH3CN)
4(BF42 1.5gをニトロメタン100mlに溶
かした溶液を仕込み、これを室温下で撹拌しながら、8
−カルボキシメチルテトラシクロ[4.4.0.
2.5.17.10]−3−ドデセン150gをニトロメタ
ン150mlに溶解した溶液を加え、1時間反応させた
後、500mlのメタノールを加え、析出した樹脂を濾
過して回収した。得られた樹脂をメタノール300ml
と濃塩酸40mlの混合液で洗浄した。さらにメタノー
ルで洗浄した後、60℃で真空乾燥し、ノルボルネン系
樹脂を得た。
【0103】ノルボルネン系樹脂100重量部、2−
(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール1.0重量部、メチレンクロ
ライド430重量部、メタノール90重量部を密閉容器
に投入し、加圧下で80℃にて撹拌しながら完全に溶解
し、ドープ組成物Cを得た。これを濾過して、33℃に
てスレンレスバンド上に均一に流延し、5分間乾燥さ
せ、ステンレスバンド上から剥離後、多数のロールで搬
送させながら乾燥させて膜厚80μmのノルボルネン系
フィルムを作製し(ステンレスバンドに接している面を
b面とし、もう一方の面をa面とする。)、これを巻取
る前にa面に易接着層(A)用塗布液を下層液(1)及
び上層液(2)の順に各々20ml/m2塗布して、1
00℃にて10分間乾燥し、次にb面に紫外線硬化性樹
脂組成物Aを乾燥膜厚3.5μmとなるように塗布し、
80℃にて5分間乾燥して紫外線硬化樹脂層Aを形成さ
せた。
【0104】これをロール状に巻取って試料2−10を
得た。
【0105】〈試料2−11の作製〉試料2−10の作
製の際の膜厚80μmのノルボルネン系フィルムのa面
に易接着層(A)を設けたものを、これを巻取ることな
く引続きb面に前記帯電防止層用塗布液を20ml/m
2となるように塗布し、1分乾燥して帯電防止層を形成
した。ここで巻取ることなく続いて紫外線硬化性樹脂組
成物Aを乾燥膜厚3.5μmとなるように塗布し、80
℃にて5分間乾燥してから、60W/cm高圧水銀灯を
10cmの距離から4秒間照射して紫外線硬化樹脂層を
形成させた。これをロール状に巻取って試料2−11を
得た。
【0106】〈試料2−12の作製〉試料2−10の作
製の際の膜厚80μmのノルボルネン系フィルムCのa
面に易接着層(A)を設けたものを、これを巻取ること
なく引続きb面に溶剤(ハ)処理用塗布液を分散しウェ
ット膜厚10μmになるように塗布し、100℃で乾燥
してからロール状に巻取って試料2−12を得た。
【0107】〈試料2−13の作製〉 (ドープ組成物D−1) ポリカーボネート樹脂 (ビスフェノールA型 粘度平均分子量 40000) 97重量部 2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル) ベンゾトリアゾール 1重量部 メチレンクロライド 398重量部 メタノール 22重量部 以上を密閉容器に投入し、加圧下80℃にて撹拌しなが
ら完全に溶解した。
【0108】 (ドープ組成物D−2) ポリカーボネート樹脂 3重量部 (ビスフェノールA型 粘度平均分子量 40000) メチレンクロライド 80重量部 メタノール 20重量部 アエロジルR−972(日本アエロジル(株)製) 0.12重量部 以上を分散機にて撹拌し分散した。
【0109】(ドープ組成物D)ドープ組成物D−1に
ドープ組成物D−2を添加し、撹拌してドープ組成物D
を得た。
【0110】これを濾過して、33℃にてステンレスバ
ンド上に均一に流延し、5分間乾燥させ、次に65℃で
乾燥させた。ステンレスバンド上から剥離後、多数のロ
ールで搬送させながら乾燥させて膜厚50μmのポリカ
ーボネートフィルムDを作製し、これを巻取る前に、b
面に下記紫外線硬化性樹脂組成物Cを乾燥膜厚3.5μ
mとなるように塗布し、80℃にて5分間乾燥してか
ら、60W/cm高圧水銀灯を10cmの距離から4秒
間照射して紫外線硬化樹脂層を形成させた。これをロー
ル状に巻取って試料2−13を得た。
【0111】 (紫外線硬化性樹脂組成物C) アクリルウレタン樹脂 90重量部 アクリル系樹脂 10重量部 ポリイソシアネート 1重量部 光重合開始剤 5重量部 アエロジルR−972(日本アエロジル(株)製) 0.12重量部 メチルエチルケトン 100重量部 酢酸エチル 100重量部 イソプロピルアルコール 100重量部 以上を撹拌しながら、超音波分散した。
【0112】〈試料2−14の作製〉 (ドープ組成物E−1) セルローストリアセテート(酢化度61.0%) 97重量部 トリフェニルホスフェート 9重量部 2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル) ベンゾトリアゾール 8重量部 メチレンクロライド 350重量部 メタノール 20重量部 以上を密閉容器に投入し、加圧下80℃にて撹拌しなが
ら完全に溶解した。
【0113】 (ドープ組成物E−2) セルローストリアセテート(酢化度61.0%) 3重量部 メチレンクロライド 80重量部 メタノール 20重量部 アエロジルR−972(日本アエロジル(株)製) 0.12重量部 以上を分散機で撹拌、分散した。
【0114】(ドープ組成物E)ドープ組成物E−1に
ドーブ組成物E−2を添加し撹拌しドーブ組成物Eを得
た。
【0115】これを濾過して、33℃にてステンレスバ
ンド上に均一に流延し、剥離が可能になるまで溶媒を蒸
発させたところで、ステンレスバンド上から剥離後、多
数のロールで搬送させながら乾燥させて膜厚80μmの
トリアセチルセルロースフィルムEを作製し(ステンレ
スバンドに接している面をb面とし、もう一方の面をa
面とする。)、これを巻取る前にb面に紫外線硬化性樹
脂組成物Cを乾燥膜厚3.5μmになるように塗布し、
80℃にて5分間乾燥して紫外線硬化樹脂層Cを形成さ
せた。これをロール状に巻取って試料2−14を得た。
【0116】〈比較試料1の作製〉セルローストリアセ
テート(酢化度61.0%)100重量部、トリフェニ
ルホスフェート9重量部、2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール8重量部、メチレンクロライド430重量部、メタ
ノール90重量部を密閉容器に投入し、加圧下80度に
て撹拌しながら完全に溶解し、ドープ組成物Fを得た。
これを濾過して、33℃にてステンレスバンド上に均一
に流延し、剥離が可能になるまで溶媒を蒸発させたとこ
ろで、ステンレスバンド上から剥離後、多数のロールで
搬送させながら乾燥させて膜厚80μmのトリアセチル
セルロースフィルムを作製した。これをロール状に巻取
ろうとしたが、巻取れなかった。
【0117】〈比較試料2の作製〉 (ドープ組成物G−1) セルローストリアセテート(酢化度61.0%) 97重量部 トリフェニルホスフェート 9重量部 2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル) ベンゾトリアゾール 8重量部 メチレンクロライド 350重量部 メタノール 20重量部 以上を密閉容器に投入し、加圧下80℃にて撹拌しなが
ら完全に溶解した。
【0118】 (ドープ組成物G−2) セルローストリアセテート(酢化度61.0%) 3重量部 メチレンクロライド 80重量部 メタノール 20重量部 アエロジルR−972(日本アエロジル(株)製) 0.5重量部 以上を分散機で撹拌、分散した。
【0119】(ドープ組成物G)ドープ組成物G−1に
ドーブ組成物G−2を添加し撹拌しドーブ組成物Gを得
た。
【0120】後は比較試料1の作製と同じにして80μ
mのトリアセチルセルロースフィルムを作製し、これを
ロール状に巻き取って比較試料2を得た。
【0121】〈比較試料3の作製〉比較試料2のアエロ
ジルR−972の0.5重量部を0.25重量部にした
以外は同じにして、比較試料3を作製した。
【0122】〈比較試料4の作製〉比較試料2のアエロ
ジルR−972の0.5重量部を0.12重量部にした
以外は同じにして、比較試料4を作製した。
【0123】〈比較試料5の作製〉 (ドープ組成物H−1) ポリカーボネート樹脂(ビスフェノールA型、粘度平均分子量40000) 97重量部 2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル) ベンゾトリアゾール 1重量部 メチレンクロライド 398重量部 メタノール 22重量部 以上を密閉容器に投入し、加圧下80℃にて撹拌しなが
ら完全に溶解した。
【0124】 (ドープ組成物H−2) ポリカーボネート樹脂(ビスフェノールA型、粘度平均分子量40000) 3重量部 メチレンクロライド 80重量部 メタノール 20重量部 アエロジルR−972(日本アエロジル(株)製) 0.5重量部 以上を分散機で撹拌、分散した。
【0125】(ドープ組成物H)ドープ組成物H−1に
ドーブ組成物H−2を添加し撹拌しドーブ組成物Hを得
た。
【0126】ドープ組成物Hを用いて比較試料1の作製
の際と同じくして膜厚50μmのポリカーボネートフィ
ルム比較試料5を作製した。
【0127】〔巻き姿〕保護フィルムを10kg/mの
テンションで500m巻きとり、23℃55%RHの雰
囲気下で1週間放置した後、巻き姿の状態を下記に示す
3段階に評価した。
【0128】○・・・BBの発生や巻きみだれの発生が
ない。
【0129】△・・・1cm幅未満のBBの発生があ
る。
【0130】1cm未満の巻きみだれの発生がある。
【0131】×・・・1cm幅以上のBBの発生があ
る。
【0132】1cm以上の巻きみだれの発生がある。
【0133】BBとはフィルムが密着して巻しんのコア
まで黒っぽく帯状に透けて見える状態をいう。BB部分
はフィルムが変形してしまうため、BBは発生しない方
が好ましい。
【0134】巻きみだれはフィルムエッジの最大ズレを
測定した。巻きみだれは発生しない方が好ましい。
【0135】〈ブロッキング性測定及び評価方法〉試料
(巾35mm、長さ950mm)を直径50mmのコア
に1kgの荷重をかけて6周巻き付け、試料が緩まない
ように試料の両端を両面テープ(巾30mm、長さ5m
m)で張り付けておく。
【0136】コアを抜き取り、23℃、55%RH雰囲
気下で24時間放置後、電子天秤上に試料を載せ、1分
間10mm押し込み、そのときの応力を測定する。
【0137】次に試料を解いて1周巻にして、同じよう
に応力を測定する。
【0138】6周巻いたときの応力から1周巻いたとき
の応力の6倍を差し引いて試料のブロッキング力を算出
する。
【0139】本発明試料2−1〜6は比較試料5に対
し、本発明試料2−7〜2−14および比較試料3,4
は比較試料2に対してのブロッキング性を評価した。値
は小さいほど良い。
【0140】〔透過率〕分光光度計にて偏光板にした試
料500nmにおける透過率を測定した。
【0141】本発明試料 2−1〜2−6は比較試料5
を100%とした。
【0142】本発明試料 2−7〜2−14及び比較試
料3,4は比較試料2を100%とした。
【0143】〈湿熱耐久性〉前記方法で作成した偏光板
1〜17の片面に粘着剤を塗工したものをガラス板に貼
合し、各々の偏光度を測定した。65℃、95%RHの
恒温恒湿槽の中に700時間放置して偏光度を測定し、
偏光度の変化率を求めた。
【0144】本発明でいう偏光度は、 〔(H11−H1)/(H11+H1)〕1/2×100(%) で示され、H11は2枚の偏光板の重ね合わせ時におい
て、偏光板の配向方向が同一方向になるように重ね合わ
せた状態で分光光度計を用いて測定した透過率(%)、
1は2枚の偏光板の重ね合わせ時において、偏光板の
配向方向が互いに直交する方向になるように重ね合わせ
た状態で測定した透過率(%)である。
【0145】偏光度の測定は東京電色(株)TOPSC
AN TC−1800LPを使用した。
【0146】〈判定基準〉 ○ :偏光度変化率 10%以下 △ :偏光度変化率 10〜25% × :偏光度変化率 25〜40% ××:偏光度変化率 40%以上
【0147】
【表2】
【0148】表2より明らかなごとく、比較試料1を見
るとインライン加工をしないとブロッキングが非常にひ
どくうまく巻きとることができないことがわかる。
【0149】本発明2−1〜2−6と比較試料5を比べ
るとインライン加工をすることでブロッキングが良好
で、巻き姿も良好でかつ、偏光板の透過率も良好になる
ことがわかる。
【0150】本発明2−2〜2−5と2−1,2−6を
比べるとインライン加工で疎水性の微粒子を添加するこ
とでさらに湿熱耐久性もより良好になることがわかる。
【0151】本発明2−14と比較試料4を比べるとイ
ンライン加工でブロッキングも巻き姿も良好であること
がわかる。
【0152】本発明2−7〜9と比較試料2〜4を比べ
るとインライン加工でブロッキングが良好で、巻き姿も
良好でかつ偏光板の透過率も良好になることがわかる。
【0153】
【発明の効果】本発明により、生産効率がよく、巻乱れ
などのブロッキングを防ぐことが出来、透明性の高いフ
ィルムを提供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明樹脂フィルムの製膜及び当該透明樹
    脂フィルムの表面加工を行う工程において、製膜後これ
    を巻取ることなく片面または両面に表面加工を行うこと
    を特徴とする液晶表示用部材の作製方法。
  2. 【請求項2】 透明樹脂フィルムの製膜及び当該透明樹
    脂フィルムのブロッキング防止加工を行う工程におい
    て、製膜後巻取ることなく片面または両面にブロッキン
    グ防止機能を有する層を設けることを特徴とする液晶表
    示用部材の作製方法。
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