JPH09323147A - 金型冷却回路における異常検出装置 - Google Patents

金型冷却回路における異常検出装置

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JPH09323147A
JPH09323147A JP14032796A JP14032796A JPH09323147A JP H09323147 A JPH09323147 A JP H09323147A JP 14032796 A JP14032796 A JP 14032796A JP 14032796 A JP14032796 A JP 14032796A JP H09323147 A JPH09323147 A JP H09323147A
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JP
Japan
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cooling water
cooling
reference value
cooling circuit
mold
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Pending
Application number
JP14032796A
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English (en)
Inventor
Mitsuhisa Taketo
光久 竹藤
Yasunobu Iwao
安修 岩尾
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型の冷却回路の詰まりや冷却水漏れを確実
に検出する。 【解決手段】 金型Dの鋳抜ピン17に供給される冷却
水流入量F1 を冷却水流入量検出手段S1 で検出すると
ともに、鋳抜ピン17から排出される冷却水流出量F2
を冷却水流出量検出手段S2 で検出し、それらを基準値
Kと比較する。冷却水流入量F1 及び冷却水流出量F2
が等しく、且つ何れも基準値Kに達していなければ、鋳
抜ピン17の内部に異物が詰まって冷却水の流れが妨げ
られていると判断する。また冷却水流入量F1 が基準値
Kに等しいにも関わらず、冷却水流出量F2 が基準値K
に達していなければ、鋳抜ピン17の亀裂や折損等の原
因により冷却水漏れが発生していると判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金型の内部に設け
た冷却回路に冷却水を循環させることにより該金型を冷
却する金型冷却回路に関し、特にその冷却回路の異常を
検出する異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳物製品に鋳抜孔を形成するために使用
される鋳抜ピンは溶湯との接触により加熱されるため、
その内部を流通する冷却水により冷却される。鋳抜ピン
は鋳抜ピン本体の内部に形成した盲孔の内部に冷却水パ
イプを遊嵌させた2重構造を有しており、盲孔の内周面
と冷却水パイプの外周面との間に円環状の冷却水通路が
形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ボルト孔の
ような小径の鋳抜孔を形成するための鋳抜ピンは、それ
自体の直径が小径になるため、冷却水通路の流路断面積
も小さくなって異物等が詰まり易くなる。また異物の詰
まりを防止すべく冷却水通路の流路断面積を大きくする
と、鋳抜ピン本体の肉厚が減少して亀裂や折損等が発生
し易くなる問題がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、金型の冷却回路の詰まりや冷却水漏れを確実に検出
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、金型の内部に設けた
冷却回路に冷却水を循環させることにより該金型を冷却
する金型冷却回路において、冷却回路への冷却水流入量
を検出する冷却水流入量検出手段と、冷却回路からの冷
却水流出量を検出する冷却水流出量検出手段と、前記冷
却水流入量及び冷却水流出量を基準値と比較して冷却回
路の異常を検出する異常検出手段とを備えたことを特徴
とする。
【0006】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記異常検出手段は、冷却水流入量
及び冷却水流出量が共に基準値未満であるときに冷却回
路の詰まりを検出することを特徴とする。
【0007】また請求項3に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記異常検出手段は、冷却水流入量
が基準値に等しく、且つ冷却水流出量が基準値未満であ
るときに冷却回路からの冷却水の漏出を検出することを
特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0009】図1〜図4は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はシリンダブロックの横断面図、図2はシリン
ダブロックを鋳造する金型の横断面図、図3は異常検出
装置のブロック図、図4は異常検出のフローチャートで
ある。
【0010】図1に示すように、アルミニューム合金製
のシリンダブロック1は、複数のシリンダボアを囲繞す
るシリンダブロック外壁2と、このシリンダブロック外
壁2の下部に一体に連なるクランクケース3とから構成
される。シリンダブロック外壁2には、エンジン冷却水
が循環するウオータジャケット4と、デッキ面5に図示
せぬシリンダヘッドを結合するボルト孔の下孔となる段
付きの鋳抜孔6,6と、潤滑油通路を構成する鋳抜孔7
とが形成される。またクランクケース3の内部には、図
示せぬクランクシャフトのジャーナル部を支持するジャ
ーナル支持壁8が一体に形成される。
【0011】次に、図2に基づいて前記シリンダブロッ
ク1を鋳造するための金型Dの構造を説明する。
【0012】金型Dは、昇降自在な上型11と、左右方
向に開閉自在に2分割された一対の側壁12,13と、
両側壁12,13を摺動自在に支持する下型14とより
構成されており、これら上型11、側壁12,13及び
下型14間にアルミニューム溶湯が注入されるキャビテ
ィ15が画成される。
【0013】前記ウオータジャケット4を形成するため
の中子16が、両側壁12,13間のキャビティ15に
図示せぬ支持手段を介して支持される。また上型11の
上面に設けた冷却水ブロック19,19,20には鋳抜
ピン17,17,18が設けられており、それら鋳抜ピ
ン17,17,18は上型11を下方に貫通して中子1
6の外側のキャビティ15内に突出する。鋳抜ピン1
7,17は前記ボルト孔の下孔となる鋳抜孔6,6を形
成するためのものであり、また鋳抜ピン18は前記潤滑
油通路を構成する鋳抜孔7を形成するためのものであ
る。尚、図2では鋳抜ピン17,17を2本、鋳抜ピン
18を1本示しているが、金型Dの図示せぬ断面位置に
更に多数の鋳抜ピンが配置されている。
【0014】図3には、金型Dの冷却回路の一例である
鋳抜ピン17が示される。鋳抜ピン17は、外側の鋳抜
ピン本体23と、その内部に軸方向に穿設された盲孔2
4と、その盲孔24の内部に遊嵌する冷却水パイプ25
とから構成されており、盲孔24の内周面と冷却水パイ
プ25の外周面との間に冷却水通路26が画成される。
冷却水ブロック19には前記冷却水パイプ25に連なる
冷却水供給管21と、前記冷却水通路26に連なる冷却
水排出管22とが接続される。冷却水供給源27から冷
却水供給管21を経て鋳抜ピン17に供給された冷却水
は、冷却水パイプ25及び冷却水通路26の内部を流れ
る間に鋳抜ピン17を冷却し、温度上昇した冷却水は冷
却水排出管22を経て排出される。
【0015】冷却水供給源27から冷却水パイプ25に
冷却水を供給する冷却水供給管21には、そこを流れる
冷却水の流量(即ち、冷却水流入量F1 )を検出する冷
却水流入量検出手段S1 と、冷却水の流通を遮断するモ
ータバルブよりなるコントロールバルブV1 とが設けら
れる。また冷却水通路26から冷却水を排出する冷却水
排出管22には、そこを流れる冷却水の流量(即ち、冷
却水流出量F2 )を検出する冷却水流出量検出手段S2
と、冷却水の流通を遮断するモータバルブよりなるコン
トロールバルブV2 とが設けられる。
【0016】金型Dの作動を制御する電子制御ユニット
Uは鋳抜ピン17の異常を検出する機能を備えており、
冷却水流入量検出手段S1 及び冷却水流出量検出手段S
2 から入力される冷却水流入量F1 及び冷却水流出量F
2 を基準値Kと比較し、その結果に基づいてコントロー
ルバルブV1 ,V2 を制御する。
【0017】次に、図4のフローチャートを参照しなが
ら本発明の実施例を作用について説明する。
【0018】先ず、ステップS1において、鋳抜ピン1
7に流入する冷却水流入量F1 を冷却水流入量検出手段
1 で検出するとともに、鋳抜ピン17から流出する冷
却水流出量F2 を冷却水流出量検出手段S2 で検出し、
続いて冷却水流入量F1 及び冷却水流出量F2 を基準値
Kと比較する。前記比較の結果、ステップS2で鋳抜ピ
ン17に流入する冷却水流入量F1 及び鋳抜ピン17か
ら流出する冷却水流出量F2 が何れも基準値Kに等しい
場合には、鋳抜ピン17は正常であると判断する。
【0019】一方、ステップS3で冷却水流入量F1
び冷却水流出量F2 が等しく、且つ共に基準値Kに達し
ていなければ、鋳抜ピン17の内部に異物が詰まって冷
却水の流れが妨げられていると判断する。またステップ
S4で冷却水流入量F1 が基準値Kに等しいにも関わら
ず、冷却水流出量F2 が基準値Kに達していなければ、
鋳抜ピン本体23の亀裂等の原因により冷却水漏れが発
生していると判断する。まらステップS5で冷却水流入
量F1 が基準値Kに等しく、且つ冷却水流出量F2 がゼ
ロになっていれば、鋳抜ピン本体23の折損等の原因に
より冷却水の全量が漏れていると判断する。
【0020】而して、ステップS3,S4,S5の何れ
かで異常が検出されると、ステップS6でコントロール
バルブV1 ,V2 を閉弁して冷却水の流通を停止すると
ともに、ステップS7で金型Dの作動を停止する。この
ように、冷却水流入量F1 と冷却水流出量F2 とを基準
値Kと比較することにより鋳抜ピン17の異常を確実に
検出することができる。特に、鋳抜ピン17の折損を放
置すると溶湯が冷却回路に浸入して金型Dの損傷や鋳造
品質の低下の原因となるが、本発明によれば鋳抜ピン1
7の折損を確実に検出して早期に対処することができ
る。
【0021】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0022】例えば、実施例では冷却回路として鋳抜ピ
ン17を例示したが、本発明は金型Dの任意の部分を冷
却する冷却回路の異常検出に対して適用することが可能
である。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、冷却水流
入量検出手段で検出した冷却水流入量と、冷却水流出量
検出手段で検出した冷却水流出量とを基準値と比較して
冷却回路の異常を検出するので、冷却回路の詰まりや冷
却回路からの冷却水の漏出を確実に知って鋳造品質を確
保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリンダブロックの横断面図
【図2】シリンダブロックを鋳造する金型の横断面図
【図3】異常検出装置のブロック図
【図4】異常検出のフローチャート
【符号の説明】
D 金型 F1 冷却水流入量 F2 冷却水流出量 K 基準値 S1 冷却水流入量検出手段 S2 冷却水流出量検出手段 U 異常検出手段(電子制御ユニット) 17 鋳抜ピン(冷却回路)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型(D)の内部に設けた冷却回路(1
    7)に冷却水を循環させることにより該金型(D)を冷
    却する金型冷却回路において、 冷却回路(17)への冷却水流入量(F1 )を検出する
    冷却水流入量検出手段(S1 )と、 冷却回路(17)からの冷却水流出量(F2 )を検出す
    る冷却水流出量検出手段(S2 )と、 前記冷却水流入量(F1 )及び冷却水流出量(F2 )を
    基準値(K)と比較して冷却回路(17)の異常を検出
    する異常検出手段(U)と、を備えたことを特徴とす
    る、金型冷却回路における異常検出装置。
  2. 【請求項2】 前記異常検出手段(U)は、冷却水流入
    量(F1 )及び冷却水流出量(F2 )が共に基準値
    (K)未満であるときに冷却回路(17)の詰まりを検
    出することを特徴とする、請求項1記載の金型冷却回路
    における異常検出装置。
  3. 【請求項3】 前記異常検出手段(U)は、冷却水流入
    量(F1 )が基準値(K)に等しく、且つ冷却水流出量
    (F2 )が基準値(K)未満であるときに冷却回路(1
    7)からの冷却水の漏出を検出することを特徴とする、
    請求項1記載の金型冷却回路における異常検出装置。
JP14032796A 1996-06-03 1996-06-03 金型冷却回路における異常検出装置 Pending JPH09323147A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011092974A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Toyota Motor Corp ダイカスト鋳造型および鋳抜きピン着脱構造
JP2012045574A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Toyama Prefecture 金型異常の検知システム
CN108247014A (zh) * 2018-03-30 2018-07-06 广东鸿图武汉压铸有限公司 一种压铸高压冷却型芯针的断针检测装置及方法

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