JPH09322998A - 干し具 - Google Patents

干し具

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JPH09322998A
JPH09322998A JP16387696A JP16387696A JPH09322998A JP H09322998 A JPH09322998 A JP H09322998A JP 16387696 A JP16387696 A JP 16387696A JP 16387696 A JP16387696 A JP 16387696A JP H09322998 A JPH09322998 A JP H09322998A
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pillow
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 枕等を大きく変形させることなく干すことが
でき、使用時における取扱いが簡単であるとともに不使
用時における収納性に優れ、しかも作成が容易な干し具
を提供する。 【解決手段】 通気性がよく、かつ折り畳み自在な素材
例えば網状素材等により形成され、左右両側部が開口し
た筒形の基部10の上部中央に、ハンガーHのフックF
を挿通するための孔11を設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は枕等を干すのに適し
た干し具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、枕等の干し具としては、実開平6
−85691号公報、実開平6−72591号公報に開
示されたものがある。
【0003】図8は実開平6−85691号に係わる干
し具の使用状態を示す正面図、図9は同じく不使用状態
を示す部分切断正面図である。
【0004】これらの図に示すように、この干し具は、
収納袋部1と、この収納袋部1内に収納された支持部2
と、この支持部2に設けられ、収納袋部1の上方に突出
したフック2aと、支持部2に吊り下げられた紐体3と
を有している。紐体3には、複数個の摺動体4が取り付
けられている。1aは収納袋部1の下部に設けられたチ
ャックであり、収納袋部1の袋口を形成している。
【0005】このような干し具は次のようにして使用す
る。
【0006】先ず、収納袋部1から紐体3を引き出し、
これら紐体3の間に枕Mを通す。次いで、摺動体4で紐
体3を絞り、枕Mを紐体3に固定する。その後、フック
2aを物干し竿等へ引っ掛けることによって、枕Mを干
すことができる。
【0007】枕Mを干し終えた後は、物干し竿等からフ
ック2aを外して干し具を取り込み、摺動体4を摺動さ
せ紐体3を緩めて、枕Mを抜き取る。そして、図9に示
すように、紐体3および摺動体4を収納袋部1内に収納
して、チャック1aを閉じる。これにより、不使用時に
は干し具をハンガーとして使用することができる。
【0008】図10は実開平6−72591号に係わる
干し具を示す平面図、図11は同じく使用状態説明図で
ある。
【0009】図10に示すように、この干し具は、長方
形状の基部5と、この基部5の周縁に設けられた綿テー
プ6と、この綿テープ6に設けられた留め具7と、基部
5の上下にそれぞれ設けられた吊り紐8とを有してい
る。
【0010】このような干し具は例えば次のようにして
使用する。
【0011】先ず、図11に示すように、枕Mを包むよ
うにして基部5を2つ折りにし、その上端を留め具7で
連結して枕Mを保持する。次いで、吊り紐8,8を物干
し竿S等へ通すことによって、枕Mを干すことができ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の干し具
には次のような問題があった。
【0013】図8、図9に示した干し具では、枕Mが紐
体3で局部的に保持されるようになっていたので、枕M
に紐体3がくい込みやすく、したがって、枕Mが大きく
変形してしまうという問題があった。
【0014】また、枕Mを紐体3で保持する際や紐体3
から抜き取る際には、摺動体4をいちいち摺動させて紐
体3を絞ったり緩めたりしなければならず、操作が煩雑
であった。さらに、干し具として使用した後に、ハンガ
ーとして利用しようとする場合には、図9に示したよう
に、紐体3および摺動体4を収納袋部1内に収納してチ
ャック1aを閉じなければならず、その作業も面倒なも
のであった。
【0015】しかも、この干し具を普通のハンガー(家
庭において一般に使用されているハンガー)として利用
することができるようにするためには、その幅を普通の
ハンガーと同程度にする必要があるが、この干し具の幅
を普通のハンガーと同程度にしたのでは、紐体3,3
(図8参照)の間隔が狭いものとなるため、比較的小さ
な枕については安定した状態で干すことが可能であるか
もしれないが、大きな枕についてはその両端部分が紐体
3から大きくはみ出すこととなるため安定した状態で干
すことは不可能である。干し具の幅を大きくして紐体
3,3の間隔が大きくなるようにすれば、大きな枕を比
較的安定した状態で干すことは可能であるかもしれない
が、そうすると逆に、小さな枕は干せなくなってしま
う。また、干し具の幅を大きくすると、普通のハンガー
としては利用できなくなるし、したがってまた収納性も
悪くなってしまう。
【0016】図10、図11に示した干し具では、使用
時には、枕Mを包むようにして基部5を2つ折りにし、
その上端を留め具7で連結して枕Mを保持する必要があ
るから、その操作が煩雑である。この操作は、予め基部
5を2つ折りにしてその上端を留め具7で連結し、基部
5を筒状としておくことによって簡略化することが可能
であるかもしれない。
【0017】しかしながら、いずれにしても、基部5が
2つ折りにされてその上端が留め具7で連結されること
によって枕Mが保持される構造であることに変わりはな
いため、干し具および枕Mが風で煽られて大きく揺れる
と留め具7が外れてしまうおそれがあり、安心して枕を
干しておくことができない。
【0018】また、この干し具は、不使用時における収
納性が必ずしも良いとはいえない。
【0019】すなわち、この干し具は、不使用時には折
り畳んで収納しておくことが可能ではあるけれども、折
り畳んだ際に、基部5の上下縁に設けられた吊り紐8や
綿テープ6に設けられた留め具7が嵩張るため、収納性
が必ずしも良くはない。また、吊り紐8や留め具7があ
ってこれらが嵩張るため、折り畳みにくい。
【0020】さらに、上述した従来の干し具は、いずれ
も、部品点数が多く、作成が煩雑であるという問題も有
していた。
【0021】本発明の目的は、以上のような問題を解決
し、枕等を大きく変形させることなく干すことができ、
使用時における取扱いが簡単であるとともに不使用時に
おける収納性に優れており、しかも、作成が容易な干し
具を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の干し具は、通気性がよく、かつ折り畳
み自在な素材より形成され、左右両側部が開口した筒形
の基部と、この基部の上部の中央に設けられ、ハンガー
のフックを挿通するための孔とを具備したことを特徴と
する。
【0023】請求項2記載の干し具は、請求項1記載の
干し具において、前記基部は横長に形成されていること
を特徴とする。
【0024】請求項3記載の干し具は、請求項1または
2記載の干し具において、前記基部は網状の素材よりな
り、基部の上部の網目が基部の中央部の網目よりも細か
くなっていることを特徴とする。
【0025】請求項4記載の干し具は、請求項1,2,
または3記載の干し具において、前記基部は網状の素材
よりなり、基部の下部の網目が基部の中央部の網目より
も細かくなっていることを特徴とする。
【0026】請求項5記載の干し具は、請求項1,2,
3,または4記載の干し具において、前記孔の縁にはバ
イアステープが設けられており、このバイアステープは
孔の縁から上方へテーパ状に突設されていることを特徴
とする。
【0027】請求項6記載の干し具は、請求項1,2,
3,4,または5記載の干し具において、前記基部の下
部の中央には被掛け部が設けられていることを特徴とす
る。
【0028】請求項7記載の干し具は、請求項6記載の
干し具において、前記被掛け部は補強材で補強されてい
ることを特徴とする。
【0029】
【作用効果】請求項1記載の干し具は例えば次のように
して使用する。
【0030】先ず、普段家庭内で使用しているハンガー
を用意し、このハンガーを基部の開口から基部内へ入れ
てそのフックを基部の上部中央に形成された孔から突出
させる。次いで、基部内へ干し物、例えば枕等を入れ、
フックを物干し竿等へ引っ掛けることによって、枕等を
干すことができる。基部は通気性の良い素材で筒形に形
成されているので、枕等を大きく変形させることなく良
好に、しかも安心して干すことができる。
【0031】すなわち、この請求項1記載の干し具によ
れば、普段家庭内で使用しているハンガーを利用するこ
とによって簡単に枕等を干すことができる。
【0032】枕等を干し終えた後は、物干し竿等からフ
ックを外して干し具を取り込み、基部内から枕等を取り
出すとともにハンガーを抜き取る。
【0033】基部は、折り畳み自在な素材で筒形に形成
されており、図10に示した従来の干し具における留め
具7や吊り紐8が設けられてはいないので、ハンガーを
抜き取った後は容易に小さく折り畳むことができ、適所
に収納することができる。
【0034】一方、干し具から抜き取ったハンガーは、
通常通り洋服掛けとして使用することができる。
【0035】すなわち、この請求項1記載の干し具は、
普段家庭内で使用しているハンガーを有効に利用し得る
構成、すなわち、筒形基部の上部中央に、ハンガーのフ
ックを挿通するための孔を設けた構成となっているの
で、干し具自身はその構成が簡素化されて小さく折り畳
むことができるとともに、上記ハンガーはそのまま普段
通り家庭内で使用することができるから、極めて収納性
に優れている。
【0036】また、請求項1記載の干し具は、例えば次
のようにして簡単に作成することができる。
【0037】先ず、四角形の素材を用意し、その上下端
を縫着して左右両側部が開口した筒形の基部を作成す
る。
【0038】次いで、この基部の上部の中央に、ハンガ
ーのフックを挿通するための孔を形成する。
【0039】これによって干し具が完成する。
【0040】このように、請求項1記載の干し具は、簡
単に作成することができる。
【0041】しかも、従来の干し具における専用の支持
部2や紐体3(図8)、あるいは留め具7や吊り紐8
(図10)が不要であるから、その分、部品点数が少な
くて済み、生産性に優れている。
【0042】請求項2記載の干し具によれば、請求項1
記載の干し具において、基部が横長に形成されているの
で、横長形状の枕等を安定した状態で干すことができ
る。
【0043】請求項3記載の干し具によれば、請求項1
または2記載の干し具において、基部は網状の素材より
なっているので、通気性が高く、基部に保持された枕等
が乾燥しやすいという利点が得られる。
【0044】さらに、基部の上部の網目が基部の中央部
の網目よりも細かくなっているので、基部に対してハン
ガーを出し入れする際に、ハンガーが基部の上部に引っ
掛かりにくくなり、ハンガーの出し入れをスムーズに行
なうことができる。
【0045】請求項4記載の干し具によれば、請求項
1,2,または3記載の干し具において、前記基部が網
状の素材よりなり、基部の下部の網目が基部の中央部の
網目よりも細かくなっているので、次のような作用効果
が得られる。
【0046】枕等の干し物は、基部によって吊るされた
状態となるから、基部の下方に行くにしたがって基部に
対して強く接することとなる。
【0047】したがって、基部が網状の素材で構成され
ていると、基部の下方に行くほど、干し物が、網状素材
の網目からはみ出そうとする傾向が生じる。このため、
網目が大きすぎると、干し物の網目からのはみ出し量が
大きくなってしまう。
【0048】一方、網状の素材は、その網目が小さくな
るほど、その通気性が小さくなる傾向がある。このた
め、網状の素材で構成されている基部の網目が、基部全
体に亙って小さすぎると、通気性が低下してしまうおそ
れがある。
【0049】これに対して、請求項4記載の干し具によ
れば、基部の下部の網目が基部の中央部の網目よりも細
かくなっている(逆にいえば中央部の網目が下部の網目
よりも大きくなっている)ので、干し物が網目からはみ
出し難くなって変形しにくくなると同時に、所望の通気
性が得られることとなる。
【0050】請求項5記載の干し具によれば、請求項
1,2,3,または4記載の干し具において、孔の縁に
バイアステープが設けられているので、孔縁が補強され
て破損しにくくなるという効果が得られる。
【0051】さらに、ハンガーのフックを孔に挿通する
際に、フックが孔の縁に引っ掛かりにくくなるので、挿
通し易くなるという効果も得られる。
【0052】しかも、バイアステープは、孔の縁から上
方へテーパ状に突設されているので、次のような作用効
果が得られる。
【0053】すなわち、物干し竿等へ干し具を吊り下げ
るためにフックを持ち上げると、フック下方に位置する
ハンガーの首部分がテーパ状のバイアステープの内側に
当接することとなり、ハンガーに対する基部のずれが抑
えられることとなる。
【0054】したがって、この請求項5記載の干し具に
よれば、安定した吊り下げ状態が得られる。
【0055】請求項6記載の干し具によれば、請求項
1,2,3,4,または5記載の干し具において、基部
の下部の中央に被掛け部が設けられているので、他の吊
下体やさらにもう一つの本件の干し具を、この被掛け部
に連結して吊り下げることができる。
【0056】したがって、例えばベランダ等の狭いスペ
ースにおいても場所を取らずに複数個の枕等を干すこと
ができるという効果が得られる。
【0057】さらに、この請求項6記載の構成と上述し
た請求項4記載の構成とを組み合わせた場合には、次の
ような作用効果が得られる。
【0058】すなわち、例えば、さらにもう一つの本件
の干し具を被掛け部に連結して吊り下げた場合、基部は
その被掛け部において下方向に引っ張られることとなる
が、基部の下部の網目が比較的細かくなっているので、
その分、基部の伸びが軽減されることとなる。
【0059】したがって、他の吊下体やさらにもう一つ
の本件の干し具を被掛け部に連結して吊り下げた場合で
も、基部の形が崩れにくくなり、枕等が変形しにくくな
るという効果が得られる。
【0060】請求項7記載の干し具によれば、請求項6
記載の干し具において、被掛け部が補強材で補強されて
いるので、複数個の干し具を上下方向に連ねて吊り下げ
た場合でも、その重さに耐えることができ、より多くの
枕等を同時に干すことができるという効果が得られる。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0062】<第1の実施の形態>図1は本発明に係る
干し具の第1の実施の形態を示す斜視図、図2は長方形
に裁断された素材の平面図である。
【0063】図1において、10は通気性がありかつ折
り畳み自在な素材Aよりなる基部であり、左右両側部1
0c、10dが開口した筒形に形成されている。本実施
の形態では、通気性のよい素材として網状の素材を用い
ているが、これに限られるものではない。また、網目の
大きさは、この実施の形態においては均一であるが、例
えば後述する第2の実施の形態におけるように適宜網目
の大きさを変えることもできる。
【0064】基部10の左右両側部10c,10dの開
口縁にはバイアステープ15が設けられている。
【0065】11は基部10の上部10aの中央に形成
された平面視略楕円形の孔であり、普段家庭内で使用さ
れているハンガーのフックを挿通することが可能な大き
さとなっている。この孔11の縁にはバイアステープ1
1aが設けられており、このバイアステープ11aは、
孔11の縁から上方へテーパ状に突設されている。
【0066】このような干し具は、例えば次のようにし
て作成される。
【0067】先ず、図2に示すように、長方形の素材A
を用意し、その上下端A1,A2を縫着して連結する。
これにより、左右両側部10c,10dが開口した筒形
の基部10が作成される。
【0068】次いで、基部10の上部10aの中央に孔
11を形成する。
【0069】その後、両側部10c,10dの開口縁、
および孔11の縁にバイアステープを15,11aを逢
着する。これにより、干し具が完成する。
【0070】以上のように、この干し具は、簡単に作成
することができる。
【0071】しかも、従来の干し具における専用の支持
部2や紐体3(図8)、あるいは留め具7や吊り紐8
(図10)が不要であるから、その分、部品点数が少な
くて済み、生産性に優れている。
【0072】なお、本実施の形態では孔11の縁と基部
10の左右両側部10c、10dの開口縁とにそれぞれ
バイアステープ11a,15を設けたが、これらのバイ
アステープ11a,15は必ずしも設けなくてもよい。
これらバイアステープを設けない場合には、より一層簡
単に干し具を作成することができる。
【0073】また、基部10は、予め筒状に形成されて
いる素材を所定の長さに切断することによっても作成す
ることができる。
【0074】さらに、孔11は、素材に予め形成してお
いてもよい。
【0075】図3(a)(b),図4(a)(b)は、
いずれも使用状態を説明するための斜視図である。
【0076】本実施の形態の干し具は次のようにして使
用する。
【0077】先ず、普段家庭内で使用しているハンガー
Hを用意し、図3(a)に示すように、基部10の開口
の一方(図では左側部10cの開口)を広げて基部10
内へ入れ、図3(b)に示すように、フックFを孔11
から突出させる。
【0078】次いで、図4(a)に示すように、基部1
0内に干し物(例えば枕M)を入れる。なお、干し物と
しては、他に座布団、クッション、縫いぐるみ等を入れ
ることができる。
【0079】その後、図4(b)に示すように、フック
Fを物干し竿S等へ引っ掛けることによって、枕M等を
干すことができる。基部10は通気性の良い素材で筒形
に形成されているので、枕M等を大きく変形させること
なく良好に干すことができる。しかも、基部10は図1
1に示した従来のもののように留め具7によって筒状に
形成されているわけではないので、多少風が強い日にも
安心して干すことができる。
【0080】すなわち、この実施の形態の干し具によれ
ば、普段家庭内で使用しているハンガーHを利用するこ
とによって簡単に枕M等を干すことができる。
【0081】枕Mを干し終えた後は、物干し竿S等から
フックFを外して干し具を取り込み、基部10内から枕
Mを取り出すとともに、ハンガーHを抜き取る。
【0082】基部10は、折り畳み自在な素材で筒形に
形成されており、図10に示した従来の干し具における
留め具7や吊り紐8が設けられてはいないので、ハンガ
ーHを抜き取った後は容易に小さく折り畳むことがで
き、適所に収納することができる。
【0083】一方、干し具から抜き取ったハンガーH
は、通常通り洋服掛けとして使用することができる。
【0084】すなわち、この実施の形態の干し具は、普
段家庭内で使用しているハンガーHを有効に利用し得る
構成、すなわち、筒形基部10の上部中央に、ハンガー
HのフックFを挿通するための孔11を設けた構成とな
っているので、干し具自身はその構成が簡素化されて容
易に小さく折り畳むことができるとともに、ハンガーH
はそのまま普段通り家庭内で使用することができるか
ら、極めて収納性に優れている。
【0085】また、干し具の孔11の縁にはバイアステ
ープ11aが設けられているので、孔縁が補強されて破
損しにくくなるとともに、フックFを孔11に挿通する
際、フックFが孔11の縁に引っ掛かりにくくなるの
で、フックFを挿通し易い。
【0086】しかも、バイアステープ11aは、孔11
の縁から上方へテーパ状に突設されているので、次のよ
うな作用効果が得られる。
【0087】すなわち、物干し竿S等へ干し具を吊り下
げるためにフックFを持ち上げると、図4(b)に示す
ように、フック下方に位置するハンガーの首部分H1が
テーパ状のバイアステープ11aの内側に当接すること
となり、ハンガーHに対する基部10のずれが抑えられ
ることとなる。
【0088】したがって、この干し具によれば、安定し
た吊り下げ状態が得られる。
【0089】なお、基部10の縦横寸法は、上述したよ
うな使用状態が得られる範囲で任意に設定することがで
き、縦長状態にも横長状態にも構成することができる。
図5に示すように、基部の幅Wを広くして横長に形成す
れば(横長に形成した基部を符号20で示す)、横長の
枕Mを一層安定した状態で保持することができる。
【0090】<第2の実施の形態>図6は本発明に係る
干し具の第2の実施の形態を示す斜視図である。
【0091】この実施の形態の干し具が、上述した第1
の実施の形態の干し具と異なる点は、図6に示すよう
に、基部30の上部30aおよび下部30bの網目が基
部30の中央部30cの網目よりも細かくなっている
点、基部30の下部30bの中央に被掛け部35が設け
られている点にある。
【0092】図6において、基部30の上部30a、下
部30bは、通気性が大きく損なわれない程度の細かい
網目となっている。
【0093】被掛け部35は高強度の布よりなり、その
中央部に弛みをもたせるようにして両端部分が基部30
に縫着されている。36は被掛け部35を補強するため
の高強度の布からなる補強材であり、基部30の内側よ
り被掛け部35に当てがわれて縫着されている。結果と
して、被掛け部35および補強材36は基部30を挟み
込むようにして逢着されている。
【0094】このような干し具によれば、前述した第1
の実施の形態の干し具によって得られる作用効果に加え
て、さらに次のような作用効果が得られる。
【0095】(i)基部30の上部30aの網目が中央
部30cの網目よりも細かくなっているので、基部30
に対してハンガーH(図3参照)を出し入れする際に、
ハンガーH(特にそのフックF)が基部の上部30aに
引っ掛かりにくくなり、ハンガーHの出し入れをスムー
ズに行なうことができる。
【0096】(ii)枕M等の干し物は、基部によって
吊るされた状態となるから、基部の下方に行くにしたが
って基部に対して強く接することとなる。
【0097】したがって、基部が網状の素材で構成され
ていると、基部の下方に行くほど、干し物が、網状素材
の網目からはみ出そうとする傾向が生じる。このため、
網目が大きすぎると、干し物の網目からのはみ出し量が
大きくなってしまう。
【0098】一方、網状の素材は、その網目が小さくな
るほど、その通気性が小さくなる傾向がある。このた
め、網状の素材で構成されている基部の網目が、基部全
体に亙って小さすぎると、通気性が低下してしまうおそ
れがある。
【0099】これに対して、この第2の実施の形態の干
し具によれば、基部30の下部30bの網目が基部の中
央部30cの網目よりも細かくなっている(逆にいえば
中央部30cの網目が下部30bの網目よりも大きくな
っている)ので、枕M等の干し物が網目からはみ出し難
くなって変形しにくくなると同時に、所望の通気性が得
られることとなる。
【0100】(iii)基部30の下部の中央に被掛け
部35が設けられているので、図7に示すように、さら
にもう一つの本件の干し具40(あるいは他の任意の吊
下体。以下同じ)を、この被掛け部35に連結して吊り
下げることができる。
【0101】したがって、例えばベランダ等の狭いスペ
ースにおいても場所を取らずに複数個の枕M等を干すこ
とができる。
【0102】(iv)図7に示したように、例えば、さ
らにもう一つの本件の干し具40を被掛け部35に連結
して吊り下げた場合、基部30はその被掛け部35にお
いて下方向に引っ張られることとなるが、基部30の下
部30bの網目が比較的細かくなっているので、その
分、基部30の伸びが軽減されることとなる。
【0103】したがって、さらにもう一つの本件の干し
具40を被掛け部35に連結して吊り下げた場合でも、
基部30の形が崩れにくくなり、枕M等が変形しにくく
なる。
【0104】(v)被掛け部35が補強材36で補強さ
れているので、複数個の干し具を上下方向に連ねて吊り
下げた場合でも、その重さに耐えることができ、より多
くの枕M等を同時に干すことができる。
【0105】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能
である。
【0106】例えば、 基部は、布製、合成樹脂製等の様々な素材により形成
することができる。
【0107】基部は左右両側部が開口した筒形に形成
されていればよく、例えば、基部の中央部が左右両側部
に比べて太く形成されているもの(樽形状のもの)等で
もよい。
【0108】バイアステープは、色彩を施したものを
用いてもよい。このような色彩を施したバイアステープ
を用いることにより、左右両側部の開口や孔の位置が目
視しやすくなり、ハンガーを出し入れする際の操作等が
より行ないやすくなる。
【0109】被掛け部35の形状は任意であり、例え
ばループ状にしても良い。
【0110】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る干し具の第1の実施の形態を示す
斜視図。
【図2】長方形に裁断された素材の平面図。
【図3】(a)(b)は使用状態説明図。
【図4】(a)(b)は使用状態説明図。
【図5】変形例を示す斜視図。
【図6】本発明に係る干し具の第2の実施の形態を示す
斜視図。
【図7】使用状態説明図。
【図8】従来技術の説明図。
【図9】従来技術の説明図。
【図10】従来技術の説明図。
【図11】従来技術の説明図。
【符号の説明】
10 基部 10a 上部 11 孔 20 基部 30 基部 30a 上部 30b 下部 30c 中央部 35 被掛け部 36 補強材 H ハンガー F フック

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性がよく、かつ折り畳み自在な素材
    より形成され、左右両側部が開口した筒形の基部と、こ
    の基部の上部の中央に設けられ、ハンガーのフックを挿
    通するための孔とを具備したことを特徴とする干し具。
  2. 【請求項2】 前記基部は横長に形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の干し具。
  3. 【請求項3】 前記基部は網状の素材よりなり、基部の
    上部の網目が基部の中央部の網目よりも細かくなってい
    ることを特徴とする請求項1または2記載の干し具。
  4. 【請求項4】 前記基部は網状の素材よりなり、基部の
    下部の網目が基部の中央部の網目よりも細かくなってい
    ることを特徴とする請求項1,2,または3記載の干し
    具。
  5. 【請求項5】 前記孔の縁にはバイアステープが設けら
    れており、このバイアステープは孔の縁から上方へテー
    パ状に突設されていることを特徴とする請求項1,2,
    3,または4記載の干し具。
  6. 【請求項6】 前記基部の下部の中央には被掛け部が設
    けられていることを特徴とする請求項1,2,3,4,
    または5記載の干し具。
  7. 【請求項7】 前記被掛け部は補強材で補強されている
    ことを特徴とする請求項6記載の干し具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7047678B1 (en) * 2003-10-10 2006-05-23 Quixote, Design, Inc. Display apparatus for plush items
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