JPH0728067U - 収納シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、シートを簡単に袋体にして収納物
の増減に応じて広げたり或いは収縮出来る収納シートの
提供を目的とするものである。 【構成】 シートの左右両側に紐通部を形成すると共に
紐通部の上端に紐引出孔を設け、紐通部下端に紐係架孔
を設け、下端を固定して紐引出孔より引き出した紐を紐
係架孔を通して引き締めることにより両側が閉じられて
袋体を形成する収納シートである。付加的構成要件とし
て、シートの両側の一部に襠片の一部を取り付けたもの
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、偏平なシートの両側を引き締めることにより袋体を形成する収納シ ートに関するものである。

【０００２】 〔従来の技術〕 従来、偏平なシートをボタンやスライドファスナーで袋状にするものや、シー トの縁をプリーツやギャザーで収縮して袋を形成したものはある。しかし、シー トから簡単に袋になり、かつ、収納物の増減に応じて袋を肩に掛けたり手提げの 状態のままで、大きさを変え得るものはなかった。

【０００３】 〔考案が解決しようとする課題〕 本考案は、上記の事情に鑑みて、シートを簡単に袋体にし、収納物の増減に応 じて広げたり或いは収縮出来る収納シートの提供を目的とするものである。

【０００４】 〔課題を解決するための手段〕 本考案は、上記課題を解決するために、シートの左右両側に紐通部を形成する と共に紐通部の上端に紐引出孔を設け、紐通部下端に紐係架孔を設け、下端を固 定して紐引出孔より引き出した紐を紐係架孔を通して引き締めることにより両側 が閉じられて袋体を形成するものである。また、付加的構成要件として、シート の両側の一部に襠片の一部を取り付けたものである。

【０００５】 〔作用〕 本考案は、前述の手段を講じたので、偏平なシートに収納物を置いて巻き込み 紐引出孔よりひき出されている紐を紐係架孔に通して引き上げると自重によりシ ートの両側が絞りこまれて袋体となるものである。さらに、両側の襠片は収納物 が多くて両側の絞り込みが緩くなった場合に収納物が露顕しないように覆うもの である。

【０００６】 〔実施例〕 本考案の実施例について説明する。

【０００７】 図１は裏面を例示している。シート１の上端を舌片状部２に形成し、シート１ の両側を舌片状部２の近傍に到って折り曲げて紐通部３を形成し、舌片状部２の 裏面に見返し２Ａを縫着し、面ファスナー４を設けている。２Ｂは下端の見返し である。紐通部のほぼ中央の内側に円形シートの一部を取り付けて襠片５を形成 している。シート１の長手方向中央部に芯材９を添着しておくと、収納物が小量 でも袋体の形状を保持できる。舌片状部２或いは芯材９の位置に中空部を形成し てポケットにしてもよい。ポケット開口部はファスナーや釦などの係止部材を設 けてもよい。紐通部３の下端にはループを突設して紐係架孔を形成したものであ る。

【０００８】 図２は表面を例示している。紐通部３の上端に紐引出孔６を設け、紐通部下端 内部に下端を固定した紐７を紐引出孔６より引きだし、シートの下方には面ファ スナー４に対応する面ファスナー４Ａを設けたものである。 紐７の下端は縫着しても或いは紐通部下端に孔を設けてこの孔に通し、結びこ ぶを設けて抜け止め手段を講じてもよい。

【０００９】 本考案は、一端を舌片状に形成したシートを例示したが、舌片を形成しない方 形でもよいことは当然である。また、下端の紐係架孔８はループにしないでハト メ孔でもよい。紐通部もシートの両側を折り曲げて中空にした場合を例示したが 複数の孔を並設し順次紐をくぐらせてもよい。

【００１０】 図３は使用状態を例示したものである。シートを広げて収納物を巻き込み、紐 引出孔６より引き出された紐７を紐係架孔８に通して引き上げると、収納物の自 重により紐が引き締められ、シートの両側が閉じられて袋体を形成する。この時 収納物の量が多いとシートの両側の絞り込みが緩くなるが、襠片５が内側に立ち 上がるので収納物が露顕することがない。本実施例の襠片は円形の場合を図示し たが、方形でも三角形でも他のデザインでもよい。また、シート両側の襠片５を 一体的に裁断して形成してもよい。いずれの場合も、襠片は一部が取り付けられ 他の部分を遊離させておく。そうすれば、紐を引き締めてギャザーが形成された 場合にギャザーとは無関係に襠片が立ち上がって収納物が露顕しない。また、襠 片は図示しないが、紐引出孔６或いは紐係架孔８の裏側に一部を取り付けてもよ い。この場合はギャザーが形成されると襠片は吊り下がることになる。引き出さ れた紐は結ぶか、或いは連続的に一体に形成してもよい。また、適宜の把手部材 を設けてもよい。 〔考案の効果〕

【００１２】 上記の構成により、収納物を入れて紐係架孔に通した紐を上方に引き上げると 自重により紐が締まり、シートの両側が絞り込まれて閉じ、舌片の面ファスナー ４を面ファスナー４Ａに係合させると収納物は袋体に収納された状態になる。 この時、襠片は一部のみ取り付けてあるから、遊離部分はギャザーが形成され てもギャザー部分に影響されることなく両側の絞り込み部分を内側から覆うこと になる。

【００１３】 収納物の出し入れは従来の袋物と同様に紐を肩に掛けた状態で出来、更に収納 物の増減により調整された両側の絞り込み状態に応じて舌片を移動させることが できる。即ちシートを巻く状態にして袋体を大小自在に変形させることが可能で ある。従ってスポーツ時の着替品の収納袋として、また旅行時の携帯にも適する ものである。

【００１４】 上記のように、本考案は簡単な構成でありながら、従来の包装具には得られな い顕著な新規性を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す裏面平面図である。

【図２】本考案の実施例を示す表面平面図である。

【図３】本考案実施例の使用状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１・・・・・シート ２・・・・・舌片状部 ３・・・・・紐通部 ４・４Ａ・・面ファスナー ５・・・・・襠片 ６・・・・・紐引出孔 ７・・・・・紐 ８・・・・・紐係架孔 ９・・・・・芯材

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シートの左右両側に紐通部を形成すると
   共に紐通部の上端に紐引出孔を設け、紐通部下端に紐係
   架孔を設け、下端を固定して紐引出孔より引き出した紐
   を紐係架孔を通して引き締めることにより両側が閉じら
   れて袋体を形成する収納シート。
2. 【請求項２】 シートの両側の一部に襠片の一部を取り
   付けた請求項１記載の収納シート。