JPH09322653A - 植物栽培用ポット - Google Patents

植物栽培用ポット

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JPH09322653A
JPH09322653A JP8163774A JP16377496A JPH09322653A JP H09322653 A JPH09322653 A JP H09322653A JP 8163774 A JP8163774 A JP 8163774A JP 16377496 A JP16377496 A JP 16377496A JP H09322653 A JPH09322653 A JP H09322653A
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JP
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resin
pot
weight
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feedstock
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JP8163774A
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Toshio Ito
寿男 伊藤
Shigeo Yamashita
繁雄 山下
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KOTOBUKI KASEI KK
MARUE SANGYO KK
Original Assignee
KOTOBUKI KASEI KK
MARUE SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通気性、吸水性等に優れ、植物の成長が促進
され、且つ使用後は家庭ゴミ等として容易に処分するこ
とができる植物栽培用ポットを提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン、ポリエステル等の樹
脂、特に廃プラスチック100重量部(以下、部とい
う。)に、紙片、木粉、フライアッシュから選ばれる少
なくとも1種の充填剤を30〜250部、特に40〜2
20部、更には50〜200部を、各種のミキサ、好ま
しくはヘンシェルミキサによって分散、含有させ、この
原料を使用して、射出成形、ブロー成形、真空成形等の
成形法によって植物栽培用ポットを成形する。また、原
料に適量の吸水性樹脂を配合することにより、ポットの
吸水性、保水性を高めることができる。更に、ポリオレ
フィン等を主原料とし、ポリエステル繊維等を配合する
ことにより、ポットを強化することもできる。尚、難燃
剤を配合し、より高温で混合、成形することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、育苗用ポットも含
む、植物栽培用ポット(以下、植栽用ポットという。)
に関する。本発明の植栽用ポットは、鑑賞用の花及び果
菜類等の育苗並びに成育後、花を楽しむ等の目的で所要
期間栽培するための植栽用ポットとして使用することが
できる。
【0002】
【従来の技術】一般に植木鉢等と称される植栽用ポット
としては、従来より、素焼きのポット及びポリプロピレ
ン等、樹脂製のポットが多用されている。また、育苗用
のポットとしては、樹脂製の、通常、その厚さが0.2
〜0.5mm程度と薄いポットが使用されている。これ
らは所要の特性を備えた植栽用ポットとして使用されて
きたが、それぞれ以下のような問題点を有する。
【0003】植物の根の成長には十分な量の酸素と適量
の水が不可欠である。素焼きのポットは適度な通気性を
有するため、土中の根に十分な量の酸素が供給される。
また、吸水性及び保水性にも優れ、常に適量の水が確保
され、且つ底部に排水孔が設けられていることもあっ
て、余剰の水は速やかに排水される。更に、保温性にも
優れ、根の成長が促進され、植物の成長にとって好まし
い特性を有するポットである。しかし、素焼きのポット
はかなり脆いため、取り扱い難く、ひびが入ったり、割
れたりし易いという欠点がある。しかも使用後は不燃物
として廃棄する以外に処分する方法がない。
【0004】一方、樹脂製のポットは成形が容易であ
り、色、デザイン、寸法等も容易に変更することがで
き、強度が大きく、且つ軽量であって取り扱い易い。し
かし、通気性、吸水性等はまったくなく、保温性にも乏
しい。そのため、土中の根に十分な酸素が行き渡らず、
植物の成育にとっては好ましいポットではない。しかも
使用後の処分は素焼き以上に厄介であり、廃棄物として
処分した場合も、分解はほとんどせず、長期間そのまま
放置されることになる。また、一般に燃焼熱が高いた
め、焼却処分した場合は、炉の内壁等を傷めることが多
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するものであり、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等の他、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステ
ル樹脂など、各種樹脂に、その半分量程度以上の多量の
故紙等の紙片、及び木粉などの充填剤を含有させた原料
を使用し、射出成形、真空成形、ブロー成形等の種々の
成形法によって得られる植栽用ポットを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明の植栽用ポット
は、樹脂100重量部に、紙片、木粉及びフライアッシ
ュから選ばれる少なくとも1種の充填剤30〜250重
量部を分散、含有させた樹脂組成物からなることを特徴
とする。
【0007】上記「樹脂」としては、低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィ
ンホモポリマー及びエチレンとブテン−1、オクテン−
1等を共重合させた線状低密度ポリエチレンなどを使用
することができる。また、エチレンとプロピレン、酢酸
ビニル及びメチルアクリレート、エチルアクリレート、
メチルメタアクリレート等のアクリル酸エステルなどと
の共重合体を用いることもできる。更に、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリ
エステル樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル及びポリ
アミド等の樹脂を使用することもできる。このように、
本発明では、熱可塑性であって射出成形等によって容易
に植栽用ポットを成形することができる樹脂であればい
ずれも用いることができる。
【0008】この樹脂としては、成形が容易であり、且
つ安価な上記のポリオレフィン及びエチレン系の共重合
体が好ましい。このポリオレフィン等の密度、分子量な
どは特に限定はされない。しかし、得られる植栽用ポッ
トに十分な強度及び賦形性等を付与するためには、その
メルトインデックス(以下、MIと略す。)が1〜50
g/10分程度のものが好ましい。このMIは、特に5
〜40g/10分、更には10〜30g/10分の範囲
であることがより好ましい。樹脂のMIがこの範囲であ
れば、紙片等を配合した後も十分な流動性を有し、成形
が容易である。また、得られる植栽用ポットの強度等も
十分に高く、使用中に容易に変形したり、破損したりす
ることがない。
【0009】上記「紙片」として未使用の紙を用いるの
はコスト上、現実的ではなく、通常は故紙を使用する。
故紙としては、新聞紙、ダンボール紙、厚紙ボード紙及
びワードプロセッサ、ファクシミリ等において使用され
る上質紙等、安価に大量に入手することができるもので
あれば、特にその種類等は問わない。これら故紙は洗
浄、調質及び乾燥等の処理を特に要することなく、その
まま使用することができる。そのため、故紙にはサイズ
剤、充填剤、顔料及びインキなどがそのまま混入又は付
着しているが、本発明の用途ではまったく問題なく用い
ることができる。但し、故紙の種類等によって、植栽用
ポットの強度、通気性及び吸水性等が変化し、その外
観、感触等も異なるため、故紙の種類等を特定すること
により、植栽用ポットの品質、外観等をより均質なもの
とすることもできる。
【0010】また、紙片の寸法が過大であると、樹脂と
の攪拌、混合に長時間を要し、且つ樹脂中に均一に混入
させることができない。そのような場合は、紙片を予め
長辺又は長径が50mm以下、特に20mm以下、更に
は5mm以下、例えば3mm程度となるように粗砕して
から使用することが望ましい。尚、故紙を使用する場合
は、通常、この粗砕化の処理を必要とする。粗砕化は種
々の方法によって実施することができるが、先ず、紙片
を裁断機によって適宜大きさに裁断した後、この裁断さ
れたものをミル等によって粗砕する方法が、効率よく所
望の大きさの砕片を得ることができるため好ましい。こ
の粗砕化された紙片中には、原料の成形性及び得られる
植栽用ポットの強度、通気性及び吸水性等を損なわない
程度の量の紙粉が混入していても構わない。
【0011】上記「充填剤」としては、上記の紙片の他
に「木粉」及び「フライアッシュ」を用いることができ
る。木粉は、通常、鋸屑をボールミル等の粉砕機によっ
て粉砕精選したものであるが、本発明では、鋸屑をその
まま使用することもできる。また、フライアッシュは、
煙道ガス中のシリカを主とする細かい灰であるが、石炭
を燃焼した場合、重油を燃焼した場合等、どのようなも
のも使用することができる。このフライアッシュは、上
記「樹脂組成物」の成形時の流動性を向上させる作用を
有する。しかし、相当な微粒子であるため、十分な通気
性等を有する植栽用ポットとするためには、所要量の紙
片或いは木粉を併用することが好ましい。尚、充填剤と
しては、第6発明のように、容易に大量のものを入手す
ることができ、且つ安価である紙片、特に故紙を使用す
ることが好ましい。
【0012】上記の紙片他の充填剤は、樹脂100重量
部に対して30〜250重量部含有させる。充填剤が3
0重量部未満では、得られる植栽用ポットの通気性、保
水性及び保温性等が不十分となる。また、ポットが適度
に脆くならず、使用後、適当な大きさに引き裂いて家庭
ゴミとして簡単に廃棄することができなくなる。一方、
充填剤の配合量が250重量部を越える場合は、成形時
の樹脂組成物の流動性が低下するため、所望形状のポッ
トの成形が難しくなる。それに、たとえポットを成形す
ることができたとしても、強度の小さい非常に脆いもの
となってしまって実用に供することはできない。
【0013】上記の充填剤の配合量は、40〜220重
量部、特に50〜200重量部の範囲が好ましい。この
程度の配合量であれば、成形は容易であって、且つ通気
性、保水性等に優れた植栽用ポットを得ることができ
る。また、特に厚さが0.2〜0.5mm程度と薄い育
苗用ポットでは、充填剤が多量である場合は成形がより
難しい。そのため、充填剤の上限を150重量部、特に
100重量部程度とすることが好ましい。尚、この育苗
用ポットは真空成形、ブロー成形によって成形されるこ
とが多い。しかし、真空成形では、深絞りによってポッ
ト底面周縁が極端に薄くなってしまって実用に供し得な
いこともある。そのため、真空成形では、充填剤を70
〜80重量部程度と、特に少量とすることが好ましい。
また、特に厚さが薄い育苗用ポットは、ブロー成形によ
って成形することが好ましい。
【0014】上記の充填剤は、樹脂組成物の流動性、成
形性、及び得られる植栽用ポットの強度、通気性、吸水
性等を損なわない範囲で、その一部を、一般に充填剤と
して樹脂に配合されている他のものに置き換えることも
できる。そのような充填剤としては、炭酸カルシウム、
タルク、クレー、シリカ及びアルミナ等の無機充填剤が
挙げられる。これらの無機充填剤は、紙片等と同時にミ
キサ内に供給してもよいが、樹脂が溶融した状態で徐々
に添加するか、樹脂に予め含有させておけばより均一に
分散させることができる。
【0015】樹脂中に充填剤を「分散、含有」させるに
は、通常、ミキサを使用する。ミキサとしては、リボン
ブレンダー、回転コーンミキサ、ロータリーミキサ等、
各種のものを使用し得る。しかし、攪拌、混合性能に優
れ、樹脂が溶融した状態で、樹脂と紙片等とを均一に混
練、混合することもできるヘンシェルミキサの使用がよ
り好ましい。このヘンシェルミキサは、混練、混合ばか
りではなく、ある程度の粒度調整の機能をも有する。ま
た、ミキサ内への樹脂と充填剤との投入順序は特に問わ
ないが、例えば150〜190℃程度に加熱されたミキ
サ内に、先ず、紙片等の充填剤を投入してミキサ内に分
散させ、その後、樹脂を投入する等の方法であってもよ
い。
【0016】紙片及び樹脂等の攪拌、混合は、一般にか
なりの高速でなされる。そのため、摩擦によってミキサ
内は相当に昇温する。故紙或いは木粉等は通常数%から
十数%の水分を含んでいるが、この昇温時の熱によって
この水分が高々1%程度にまで減少し、故紙等は乾燥さ
れる。そして、更に攪拌を続けることにより、ミキサ内
の温度が樹脂の融点を越え、溶融、流動化した樹脂中に
故紙等が均一に分散し、混練、混合される。尚、このよ
うに樹脂が流動化した時点では、残存している水分は気
化、散逸し難く、成形性が損なわれることもある。その
ため、故紙、木粉等はミキサ内に投入する前に予め十分
に乾燥しておくことがより好ましい。また、樹脂組成物
の攪拌、混合に先立ってミキサ内を予め適宜温度に加熱
しておけば、故紙等に含まれる水分をより効率的に除去
することができる。
【0017】上記のようにして混合した原料は、ペレタ
イザーによってペレットとした後、射出成形機等に供給
してもよいし、ヘンシェルミキサからそのまま射出成形
機等に供給してもよい。造粒はホットカット、コールド
カット或いはアンダーウォーターカット等、種々の方法
によって行うことができるが、アンダーウォーターカッ
トでは造粒後の乾燥工程が必要となる。ペレットの形
状、寸法は特に制限されないが、例えば直径が1〜3m
m、長さが1〜5mm程度の円柱状のもの等が一般的で
ある。尚、ヘンシェルミキサでは、溶融状態の内容物を
成形機等、他の機器へ移送することが極めて容易、簡便
であり、ミキサから射出成形機等へ樹脂組成物を直接供
給することができる。
【0018】本発明では、上記のように、樹脂と紙片等
の攪拌、混合、或いは造粒及び成形には、特に特殊な装
置、操作等はまったく必要としない。そして、混合は、
樹脂の種類によっても異なるが、室温(例えば20〜3
0℃程度)から190℃程度で行うことができる。ま
た、造粒をする場合は、造粒機のバーレル及びダイスの
温度を120〜180℃程度とすることが好ましい。更
に、成形は、射出成形、真空成形、ブロー成形等、成形
法によっても異なるが、通常、金型に供給される樹脂組
成物の温度を160〜200℃程度として実施すること
が好ましい。尚、射出成形機の金型内面にメッキ処理を
施した場合、原料は流動し易く、植栽用ポットの表面が
より平滑になるととともに、樹脂の流動による特有の模
様を付けることもできる。
【0019】本発明において、樹脂は、前記の樹脂をそ
れぞれ単独で用いることが好ましいが、2種以上を併用
してもよい。樹脂は、分子構造、融点、流動性等も異な
り、相溶性に乏しい組み合わせもある。しかし、本発明
の場合、成形性及び得られる植栽用ポットの強度等、特
に厳しい特性は要求されず、相当に広い範囲で併用する
ことができる。従って、特に廃プラスチックを使用する
ことができ、この場合は、樹脂の種類、そのMI、添加
剤等、明らかでない場合が多いが、本発明の用途では十
分に使用可能であり、むしろコストの面からは廃プラス
チックの使用がより好ましい。
【0020】また、樹脂には、組成物の改質及び得られ
る植栽用ポットの特性の向上のため、特定の樹脂或いは
添加剤等を配合することもできる。例えば第2発明のよ
うに、上記樹脂100重量部に対して5〜10重量部の
吸水性樹脂を分散、含有させることもできる。このよう
に、吸水性樹脂を含有させた場合、得られる植栽用ポッ
トの吸水性及び保水性が向上する。吸水性樹脂として
は、澱粉、セルロース等をカルボキシメチル化したも
の、ポリアクリル酸塩系、ポリビニルアルコール系、ポ
リアクリルアミド系及びポリオキシエチレン系など種々
のものを用いることができる。この吸水性樹脂の含有量
が5重量部未満では、植栽用ポットの吸水性及び保水性
が十分に向上しない。また、10重量部含有せれば十分
な効果が奏され、それ以上の配合は必要なく、コストの
上昇を招くため好ましくない。
【0021】また、第3発明は、上記樹脂100重量部
に対して5〜20重量部の樹脂繊維を分散、含有させた
ものである。ほとんどの樹脂は繊維にすることができる
が、本発明では、例えばポリエチレン等の比較的低融点
の樹脂を主体とする廃プラスチックを使用し、これにポ
リアミド、ポリエチレンテレフタレート等の相対的に融
点の高い樹脂からなる繊維を配合することが好ましい。
この繊維は、ヘンシェルミキサによって混練、混合する
場合、及び射出成形時等においても、ポリエチレン等の
成形温度などでは完全には溶融せず、植栽用ポットの強
度を向上させることができる。
【0022】上記繊維の含有量が5重量部未満では、植
栽用ポットの強度がそれほど向上しない。また、含有量
が20重量部を越えると、ミキサによる攪拌、混合時
に、紙片等の均一な分散を妨げ、且つ樹脂組成物の流動
性が低下するため、成形性も低下し、好ましくない。こ
の樹脂繊維の含有量は、8〜17重量部、特に10〜1
5重量部程度が好ましい。この範囲の含有量であれば、
植栽用ポットは十分に強化され、しかも、紙片等の混合
は容易であり、成形性の低下もない。
【0023】更に、第4発明は、上記樹脂100重量部
に対して0.5〜5重量部の難燃剤を分散、含有させた
ものである。樹脂がポリオレフィン等、比較的低融点の
ものである場合は、紙片等の攪拌、混合、及び射出成形
等は比較的低温で行うことができ、操作も容易である。
これに対して、例えばポリエチレンテレフタレート等の
比較的高融点の樹脂を使用する場合は、攪拌、混合及び
成形ともに高温にする必要がある。しかし、特に比較的
長時間を要する攪拌、混合を、200℃を越える高温、
特に220℃前後或いはこれを越える高温で実施した場
合、紙片は熱劣化して分解し始め、混合を続けるうちに
炭化してしまう。この場合に、樹脂組成物に難燃剤を配
合しておけば、温度を200〜210程度にまで高めて
も、攪拌、混合及び成形を何ら問題なく行うことができ
る。
【0024】難燃剤としては、通常、樹脂に配合して使
用される各種のものを使用することができる。例えばト
リクレジルホスフェート、ジフェニルオクチルホスフェ
ート、トリス−β−クロルエチルホスフェート、トリブ
チルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリス
ジブロムプロピルホスフェート及びクロロホスフェート
等の有機リン系の難燃剤を使用することができる。
【0025】また、酸価スズ、三酸化アンチモン、水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウム、第一リン酸アン
モニウム、ホウ酸亜鉛及びスルファミン酸アンモニウム
等の無機系の難燃剤を用いることもできる。この他、含
ハロゲンリン酸塩系、塩素系、臭素系等、種々の難燃剤
がある。しかし、ハロゲン系のように、分解した場合に
有害ガスを発生するようなものは好ましくない。更に、
無機系のものは比較的多量の配合を要し、得られる植栽
用ポットの強度の低下が懸念される。そのため、有機リ
ン系のものの使用が好ましい。
【0026】上記の難燃剤の含有量が0.5重量部未満
では、十分な難燃効果が奏されず、攪拌、混合温度が2
00℃を越えるような場合は、紙片等の熱分解が始まる
ことがある。また、含有量が5重量部であれば、特に上
記の有機リン系の難燃剤であれば、所要の難燃性が得ら
れ、それ以上の配合は必要ない。この難燃剤の含有量は
攪拌、混合の温度等を勘案し、所要量とすればよい。
【0027】更に、本発明では、例えば樹脂と紙片等の
充填剤との分散性が不良であり、又は樹脂組成物の流動
性が低く、成形性に劣る場合は、第5発明のように、非
常に分子量の低い重合体などを添加し、分散性、流動性
等を向上させることもできる。この低分子量の重合体と
しては、分子量が200〜高々10000、特に500
〜3000程度の低分子量ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン等が挙げられる。これらはMIでいえば
100〜200g/10分、更には300g/10分或
いはこれを越える非常にMIの高い重合体である。ま
た、分散性及び流動性を向上させるためには、ジオクチ
ルフタレート等のフタル酸ジエステル、ジオクチルアジ
ペート等の脂肪族二塩基性酸エステル、トリクレジルホ
スフェート等のリン酸エステルなどの可塑剤を使用する
こともできる。
【0028】本発明においては、上記の各種の樹脂等の
他、通常、樹脂組成物の成形性或いは成形品の特性の向
上のために使用される酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤
等を、必要に応じて適量配合することもできる。尚、必
要に応じて配合する各種樹脂及び添加剤等は、それぞれ
を単独でヘンシェルミキサ等の内部に投入してもよい。
しかし、予め樹脂に分散、混合させ、コンパウンドとし
てからミキサ内に投入すれば、より均一に分散させるこ
とができ好ましい。
【0029】また、本発明では、第7発明のように、第
1の樹脂100重量部に、紙片、木粉及びフライアッシ
ュから選ばれる少なくとも1種の充填剤30〜250重
量部を分散、含有させた第1の樹脂組成物からなるポッ
ト本体と、第2の樹脂100重量部に、顔料0.11〜
3重量部を分散、含有させた第2の樹脂組成物からなる
表層とによって構成される植栽用ポットとすることもで
きる。
【0030】上記「表層」を構成する顔料を含有する
「第2の樹脂」としては、特に未使用のものを用いるこ
とが好ましい。それによって、より外観に優れた美しい
植栽用ポットを得ることができる。上記「顔料」として
は、鉛白(塩基性炭酸鉛、白色)、鉛丹(四三酸化鉛、
赤色)、黄鉛(クロム酸鉛)、群青(含イオウ、ナトリ
ウム−アルミノシリケート、青色)、二酸化チタン(白
色)及び鉄黒(四三酸化鉄、黒色)等、各種のものがあ
る。これらを好みの色調、濃淡等によって樹脂組成物に
適量含有させればよい。
【0031】この表層に模様を有する植栽用ポットは、
例えば二色成形機によって、一方の押出機から上記「第
2の樹脂組成物」を供給することにより、容易に成形す
ることができる。この着色、模様付けのための第2の樹
脂組成物に用いられる第2の樹脂は、0.1〜3重量
部、特に0.2〜1.5重量部程度の顔料を含有する。
この第2の樹脂は、樹脂に直接上記の顔料を配合したも
のではなく、顔料を20重量部程度或いは更に高濃度に
含有するマスターバッチを、顔料を含有しない樹脂に1
〜10重量部程度配合して調製することが好ましい。
尚、顔料の配合量は、所望の色調、色の濃淡等によって
適量とすればよい。また、第2の樹脂は、第1の樹脂と
同種、同類の樹脂、又は廃プラスチックの場合は、でき
るだけ主たる樹脂に近い樹脂を使用して調製することが
好ましい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を具体
的に説明する。 実施例1 入手した故紙に特に何らの処理を施すことなくミルによ
って粗砕化した。この粒径3mm程度に粗砕化した故紙
を、170℃に設定されたヘンシェルミキサに投入し、
ミキサの運転を開始した。次いで、このミキサ内に主と
してポリエチレンからなる廃プラスチックを、廃プラス
チック100重量部に対して故紙51重量部となる量比
で投入した。
【0033】上記の廃プラスチックは、灰色と黒色の斑
模様の外観を呈したものであり、その平均的なMIは1
5g/10分程度のものであった。攪拌、混合を約10
分間続けた後、プラスチックと故紙とが混ざり合った流
動性を有する混合物を、造粒機に供給した。この時点で
の混合物の温度は、攪拌による摩擦によって185℃前
後に昇温していた。造粒機のバーレルの温度を150
℃、ダイスの温度を170℃とし、ホットカットにより
直径2mm、長さ4mmの円柱状のペレットとした。
【0034】その後、このペレットをバーレル温度を1
70℃に設定した押出機に投入し、190℃に設定され
た射出成形機の金型内に射出した。射出操作は何ら問題
なく行うことができ、得られた植栽用ポットは強度、外
観等、特に問題はなかった。金型から取り出した植栽用
ポット1個の重量は260gであった。この植栽用ポッ
トを室内に放置し、3日後に再び重量を測定したところ
268gであった。この重量増は混入している故紙の吸
水によるものと考えられる。また、重量が増加した植栽
用ポットを、内部に水が入らないようにして樹脂容器中
の水道水に室温で24時間浸漬したところ、その重量は
285gと大きく増加した。
【0035】植栽用ポットを水道水から取り出し、再び
室内に放置し、3日後に重量を測定したところ268g
に減少していた。このように本発明の植栽用ポットは、
吸水性及び保水性に優れ、容易に吸水するとともに、吸
収された水が急激に失われるようなこともない。また、
この植栽用ポットを使用して、朝顔を栽培してみたが、
根の成長は早く、茎は太く、葉は大きく、大輪の美しい
花が多数咲いた。このように順調な成育がみられるの
は、上記の吸水性、保水性の他に、この植栽用ポットが
通気性等にも優れていることを示唆するものである。
【0036】尚、この栽培期間を通じて、植栽用ポット
が変形したり破損したりすることはまったくなかった。
そして、朝顔の花のシーズン終了後、土等をポットから
取り出し、空になった植栽用ポットを足で踏みつけて細
片とし、一般の家庭ゴミとして処分することができた。
また、樹脂としてポリプロピレンを主体とする廃プラス
チックを使用して同様に植栽用ポットを成形し、朝顔を
栽培してみたが、成形性等に何ら問題はなく、成育状況
も同様に良好であった。更に、樹脂100重量部に対し
て故紙を100重量部にしてみたが、攪拌、混合及び成
形はまったく同様に行うことができ、朝顔の成育も良好
であった。
【0037】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。例えば
樹脂のすべて或いはその一部を生分解性樹脂とすること
もできる。生分解性樹脂を使用することにより、植栽用
ポットをそのまま或いは細片として土中に埋めてしまえ
ば、紙片等の充填剤ばかりではなく、樹脂そのものも分
解してしまうため、環境汚染等の問題がほとんどない。
【0038】
【発明の効果】第1発明によれば、樹脂に、特に故紙等
紙片などの充填剤を適量配合することにより、通気性、
吸水性、保水性等に優れ、植物の根に適量の酸素と水分
とが供給され、植物の成育に適した植栽用ポットを容易
に得ることができる。この植栽用ポットは、使用後は、
適宜の大きさに破り、家庭ゴミとして処分することがで
き、環境上の問題も少ない。また、第2〜3発明のよう
に、樹脂に、適量の吸水性樹脂、樹脂繊維を配合するこ
とにより、植栽用ポットの吸水性、強度等を向上させる
ことができる。
【0039】更に、第4発明のように、樹脂に難燃剤を
配合することにより、高温での混合、成形が可能とな
り、樹脂が、例えばポリエチレンテレフタレート等の比
較的融点の高いものであっても、紙片等の熱劣化による
熱分解、或いは炭化等を生ずることなく、攪拌、混合等
をすることができる。また、第5発明のように、非常に
低分子量のポリエチレン等を適量配合することにより、
樹脂と紙片等との分散性及び樹脂組成物の流動性を高め
ることもできる。
【0040】第7発明では、ポット本体の表面に、顔料
を含有する樹脂からなる表層を設けることにより、色彩
及び模様を有する植栽用ポットとすることがてき、更に
商品価値を高めることもできる。尚、本発明では、樹脂
として生分解性樹脂を使用することもでき、その場合
は、使用後、廃棄した植栽用ポットは、そのほとんどが
分解してしまって環境上の問題は更に少なくなる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂100重量部に、紙片、木粉及びフ
    ライアッシュから選ばれる少なくとも1種の充填剤30
    〜250重量部を分散、含有させた樹脂組成物からなる
    ことを特徴とする植物栽培用ポット。
  2. 【請求項2】 上記樹脂100重量部に対して5〜10
    重量部の吸水性樹脂を分散、含有させた請求項1記載の
    植物栽培用ポット。
  3. 【請求項3】 上記樹脂100重量部に対して5〜20
    重量部の樹脂繊維を分散、含有させた請求項1又は2記
    載の植物栽培用ポット。
  4. 【請求項4】 上記樹脂100重量部に対して0.5〜
    5重量部の難燃剤を分散、含有させた請求項1乃至3の
    いずれか1項に記載の植物栽培用ポット。
  5. 【請求項5】 上記樹脂組成物に、平均分子量が300
    〜10000のポリエチレン、ポリプロピレン及びポリ
    ブテンから選ばれる少なくとも1種を分散、含有させた
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の植物栽培用ポッ
    ト。
  6. 【請求項6】 上記充填剤は紙片であり、その含有量は
    50〜200重量部である請求項1乃至4のいずれか1
    項に記載の植物栽培用ポット。
  7. 【請求項7】 第1の樹脂100重量部に、紙片、木粉
    及びフライアッシュから選ばれる少なくとも1種の充填
    剤30〜250重量部を分散、含有させた第1の樹脂組
    成物からなるポット本体と、第2の樹脂100重量部
    に、顔料0.1〜3重量部を分散、含有させた第2の樹
    脂組成物からなる表層とによって構成されることを特徴
    とする植物栽培用ポット。
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