JPH09322635A - 農作業車の走行装置 - Google Patents

農作業車の走行装置

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JPH09322635A
JPH09322635A JP14530796A JP14530796A JPH09322635A JP H09322635 A JPH09322635 A JP H09322635A JP 14530796 A JP14530796 A JP 14530796A JP 14530796 A JP14530796 A JP 14530796A JP H09322635 A JPH09322635 A JP H09322635A
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孝司 伊藤
Fumio Yoshimura
文夫 吉邨
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Abstract

(57)【要約】 【課題】湿田状態の軟弱な土壌面における農作業車の後
進時に、車体が前傾姿勢となってその前部が土壌面へ当
接することを防止する。 【解決手段】圃場の湿田状態を選択する湿田選択手段1
と、車体2の後進状態を検出する後進検出手段3と、車
体2を走行装置4に対して昇降させる車体昇降手段5、
及び前後傾斜させる前後傾斜手段6とを有し、該湿田選
択手段1による湿田選択時に該後進検出手段3により車
体2の後進状態を検出したときは、自動的に該車体昇降
手段5により予め設定された設定車高位置まで車体2を
上昇させた後、該前後傾斜手段6により車体2を前上げ
傾斜させ、この前上げ傾斜後、更に該車体昇降手段5に
より車体2を最上げ車高位置まで上昇させることを特徴
とする農作業車の走行装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、農作業車の走行
装置に関し、土壌面が軟弱な湿田状態において、後進時
に車体を走行装置に対して上昇させた後、前上げ傾斜さ
せるもの等の分野に属する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】湿田
状態において農作業車を後進させるとき、軟弱な土壌面
のため走行装置が沈下して駆動反力が大となり、車体の
後部が持ち上がり前部が土壌面に当接する前傾姿勢とな
って後進に支障をきたす恐れがある。特に農作業車とし
てのコンバイン等において穀粒タンク内に穀粒が貯留さ
れている場合等では、前記の如き車体の前傾現象が顕著
に現れ、刈取装置の下部側が土壌面に潜り込むため刈刃
部等に泥土が詰まり易く、次からの刈取作業に支障をき
たすと共に、そのメンテナンス等に時間をとられ作業効
率が著しく低下することになる。なお、最悪の状態にお
いては刈刃部等が破損する恐れがある。
【0003】そこでこの発明は、湿田状態の軟弱な土壌
面における後進時に、車体が前傾姿勢となってその前部
が土壌面へ当接することを防止する。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、圃場
の湿田状態を選択する湿田選択手段1と、車体2の後進
状態を検出する後進検出手段3と、車体2を走行装置4
に対して昇降させる車体昇降手段5、及び前後傾斜させ
る前後傾斜手段6とを有し、該湿田選択手段1による湿
田選択時に該後進検出手段3により車体2の後進状態を
検出したときは、自動的に該車体昇降手段5により予め
設定された設定車高位置まで車体2を上昇させた後、該
前後傾斜手段6により車体2を前上げ傾斜させることを
特徴とする農作業車の走行装置の構成とする。
【0005】また、請求項2の発明は、上記の如く、該
前後傾斜手段6により車体2を前上げ傾斜させた後、更
に該車体昇降手段5により車体2を最上げ車高位置まで
上昇させることを特徴とする農作業車の走行装置の構成
とする。
【0006】
【作用、及び発明の効果】請求項1の発明では、湿田に
おける農作業車の作業時に、湿田選択手段1により湿田
を選択設定した状態において、車体2を後進させるとき
は、軟弱な土壌面のため走行装置4が沈下して駆動反力
が大となり、車体2の後部が持ち上がり前部が土壌面に
当接する前傾姿勢となるが、このとき後進検出手段3に
よる後進状態の検出により、例えば、予めコントローラ
等に設定されている車高位置、特に農作業車としてのコ
ンバイン等においては刈取装置の刈刃部等が土壌面へ当
接して泥土中へ潜ることを回避可能な車高位置まで、車
体2を走行装置4に対し車体昇降手段5により自動的に
上昇させると共に、この設定車高位置に達した後、前後
傾斜手段6により車体2を前上げ傾斜させて、該刈刃部
等が土壌面へ当接することを回避させる。
【0007】請求項2の発明では、上記の如く、湿田を
選択設定して車体2を後進させるときに、車体2を該設
定車高位置まで自動的に上昇させると共に、この設定車
高位置において該前後傾斜手段6により車体2を前上げ
傾斜させた後、更に、車体2を該車体昇降手段5により
自動的に最上げ車高位置まで上昇させる。このように、
請求項1における作用の如く、軟弱な土壌面において農
作業車を後進させるときに、予め設定された車高位置に
上昇させ、この設定車高位置において前上げ傾斜させる
ことにより、後進時の駆動反力により車体2が前傾姿勢
となりその前部が土壌面に当接し、特にコンバイン等に
おいては刈取装置の刈刃部等が泥土中に潜り、次からの
刈取作業に支障をきたすが如き不具合を防止することが
できるから、作業効率の低下を抑制できると共に、刈刃
部等を破損する恐れもない。
【0008】また、請求項2における作用の如く、車体
2の後進状態を検出したときに、一旦、刈取装置の刈刃
部等が土壌面へ当接することを回避可能な設定車高位置
まで上昇させ、この設定車高位置において前上げ傾斜を
行った後、更に後進しながら二段的に最上げ車高位置ま
で上昇させることにより、最初の後進検出時には車体2
の上昇を必要最小限に止めて、素早く前上げ傾斜を行う
ことができるから、作業効率の低下を極力防止すること
ができる。
【0009】なお、車体2を前上げ傾斜させて最上げ車
高位置とすることにより、前後バランスが後方へ移動し
て走行姿勢が良好になると共に、車体の上昇や前上げ傾
斜を自動的に処理することができるからオペレータの操
作が容易となる。
【0010】
【実施例】以下に、この発明の実施例を農作業車として
穀類の収穫を行うコンバインについて図面に基づき説明
する。コンバインの車台7の下部側に土壌面を走行する
左右一対の走行クロ−ラ8を有する走行装置4を配設
し、該車台7上にフィ−ドチェン9に挟持して供給され
る穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を選別回収して一
時貯留する穀粒タンク10を備えた脱穀装置11を載設
する。この脱穀装置11の前方側に前端位置から立毛穀
稈を分草する分草体12と、分草された穀稈を引き起こ
す引起部13と、引き起こされた穀稈を刈り取る刈刃部
14と、この刈り取られた穀稈を後方側へ搬送しながら
横倒れ姿勢に変更して該フィ−ドチェン9へ受渡しす
る、掻込搬送部15を有する刈取装置16を、車台7の
前端部へ懸架部17によって懸架支持すると共に、油圧
駆動による昇降シリンダ18によって土壌面に対し昇降
自在に装架して設ける。
【0011】該刈取装置16の一側にコンバインの操作
制御を行う操作装置19と、この操作のための操作席2
0とを設け、この操作席20の後方側に該穀粒タンク1
0を配置すると共に、これらの走行装置4,脱穀装置1
1,刈取装置16,操作装置19等によってコンバイン
の車体2を構成する。前記車台7の中央左右側に縦方向
に固着した左右の縦フレ−ム21の前側下部に支持枠2
2を各々設け、この左右の支持枠22にローリングメタ
ル23を固定し、この左右のローリングメタル23に回
動可能に軸支した前部ローリング軸24の内側端部と外
側端部に、各々上部アーム25aと下部アーム25bと
を側面視く字状に軸止して前部ローリングアーム25を
形成し、この左右の前部ローリングアーム25の下部ア
ーム25bの下端部位置と、左右の縦フレ−ム21の外
側下方に各々位置する左右の転輪フレーム26の前部側
位置とを回動可能にピン27により連結して構成する。
【0012】該左右の縦フレ−ム21の後側下部に各々
固定したピッチングメタル28にピッチング軸29を回
動可能に軸支し、このピッチング軸29の左右側に各々
左右のピッチングアーム30の一端部を軸止すると共
に、その他端部と、平面視H字状の連結アーム31の左
右側一端部とを回動可能にピン32により連結する。左
右の後部ローリング軸33の内側端部と外側端部に、各
々上部アーム34aと下部アーム34bとを側面視く字
状に軸止して後部ローリングアーム34を形成すると共
に、該左右の後部ローリング軸33の上部アーム34a
と下部アーム34bの間に該連結アーム31の左右側他
端部を各々回動可能に軸支する。該左右の後部ローリン
グアーム34の下部アーム34bの下端部位置と、該左
右の転輪フレーム26の後部側位置とを回動可能にピン
35により連結して構成する。
【0013】該右のピッチングアーム30の他端部側を
上方へ延長し、その上端部と、油圧等によって伸縮作用
するピッチングシリンダ36の可動側ピストン36aの
先端部とをピン連結すると共に、このピッチングシリン
ダ36の固定側を右の縦フレ−ム21の上側突起部に回
動可能にピン連結する。該左右の前部ローリングアーム
25の上部アーム25aの上端部と、該左右の後部ロー
リングアーム34の上部アーム34aの中間部とを各々
4点平行リンクを形成可能に左右の連結杆37によって
回動可能にピン連結して構成する 該左右の後部ローリングアーム34の上部アーム34a
を、連結杆37の連結位置より更に上方側へ延長し、そ
の上端部と、油圧等によって伸縮作用する左右のローリ
ングシリンダ38の可動側ピストン38aの先端部とを
ピン連結すると共に、この左右のローリングシリンダ3
8の固定側と、左右のピッチングアーム30の他端部か
ら突出させた突起部とを、帯状の保持板39により各々
両側より挾む状態で回動可能にピン連結し、この連結部
をリンク39aを介して揺動可能に該左右の縦フレーム
21に各々連結して構成する。
【0014】このように、該左右の前部及び後部ローリ
ングアーム25,34と、左右のローリングシリンダ3
8等の作用により、車体2を昇降又は左右傾斜させる車
体昇降手段5を構成すると共に、該ピッチングアーム3
0とピッチングシリンダ36等の作用により、車体2を
前後傾斜させる前後傾斜手段6を構成する。前記左右の
転輪フレーム26の後端上部側に、各々左右の後部転輪
40を回動可能に支持する後部転輪受41aと、この後
部転輪受41aを前後調節可能に保持する支持ア−ム4
1とを後方に向け固着すると共に、該左右の転輪フレー
ム26の外側面下部側に、各々所定の間隔をおいて複数
個の接地転輪42を遊転自在に軸支する。これら左右の
後部転輪40及び複数個の接地転輪42と、車台7の前
端部に装架した走行用ミッションケ−ス43から動力を
伝達する駆動輪44とに、前記左右の走行クロ−ラ8を
各々巻掛け張設して構成する。42aは補助転輪を示
す。
【0015】該ピッチングシリンダ36の伸縮ストロー
クを検出する前後ストロークセンサ45を該シリンダ3
6に隣接して設け、このセンサ45の作用アームとピッ
チングアーム30の上端部近傍とをロット45aにより
連結すると共に、該左右のローリングシリンダ38の伸
縮ストロークを検出する左右ストロークセンサ46を該
左右のシリンダ38上に設け、このセンサ46の作用ア
ームとローリングアーム38の上端連結部とをロット4
6aにより連結して構成する。
【0016】車体2のピッチング作用による前後傾斜を
検出する前後傾斜センサ47と、車体2のローリング作
用による左右傾斜を検出する左右傾斜センサ48とを前
記穀粒タンク10の下部側空間の車台7上に配置すると
共に、車体2の後進状態を検出する後進検出手段3(後
進スイッチ)を、主変速レバー51の後進操作により検
出可能な位置に係合配置すると共に、車速を検出する車
速センサ52を該ミッションケース43の伝動経路に係
合配置して構成する。
【0017】圃場の湿田状態を選択する湿田選択手段1
(湿田スイッチ)及びこの湿田スイッチの照光ランプ1
aと、該前後及び左右傾斜センサ47,48による傾斜
状態の検出により車体2の水平状態への調整制御を自動
的に行わせる前後スイッチ49及び左右スイッチ50
と、車体2を前後左右に適宜に傾斜させる4箇の押ボタ
ンからなる手動の傾斜スイッチ53と、車体2を前記走
行装置4に対して昇降させる手動の車高スイッチ54
と、前記刈取装置16を土壌面に対して昇降させる刈取
上下スイッチ55を係合作用させるパワステレバー56
と、前記脱穀装置11及び刈取装置16の作用を検出さ
せる刈脱スイッチ57を係合する刈脱レバー58と、該
主変速レバー51とを各々前記操作装置19の一側に配
置して構成する。
【0018】CPUを主体として車体2の車高や傾斜状
態と車速の演算制御を行うコントローラ59を該操作装
置19の近傍に内装し、図4に示す如く、該コントロー
ラ59の入力側に、前記湿田スイッチ1(湿田選択手
段),後進スイッチ3(後進検出手段),前後ストロー
クセンサ45,両左右ストロークセンサ46,前後傾斜
センサ47,左右傾斜センサ48,前後スイッチ49,
左右スイッチ50,車速センサ52,傾斜スイッチ5
3,車高スイッチ54,刈取上下スイッチ55,刈脱ス
イッチ57等を各々接続すると共に、出力側へ、前記ピ
ッチングシリンダ36を作動させる伸長側のピッチング
電磁弁60と短縮側のピッチング電磁弁61,左右のロ
ーリングシリンダ38を作動させる伸長側の左右のロー
リング電磁弁62と短縮側の左右のローリング電磁弁6
3,アンロード弁64等を各々接続して構成する。
【0019】車体2の前後・左右の水平制御において、
車体2がピッチングを起こして前後側に傾斜するとき
は、前後スイッチ49のONと前後傾斜センサ47によ
る傾斜の検出によって、コントローラ59の制御により
ピッチングシリンダ36を作動して、ピッチングアーム
30の上下回動作用により、連結アーム31を介して左
右の後部ローリングアーム34を昇降させ、この後部ロ
ーリングアーム34により左右の転輪フレーム26の後
部側を前部ローリング軸24を支点として上下動させ
て、車台7に対して左右の走行クロ−ラ8を同時に昇降
させることにより、相対的に車体2を前後傾斜させて水
平状態に調整することができる。
【0020】また、車体2がローリングを起こして左右
側に傾斜するときは、左右スイッチ50のONと左右傾
斜センサ48による傾斜の検出によって、コントローラ
59の制御により左又は右のローリングシリンダ38を
作動して、前部及び後部ローリングアーム25,34と
連結杆37による平行リンク作用により左又は右の転輪
フレーム26を平行に上下動させて、車台7に対して左
又は右の走行クロ−ラ8を昇降させることにより、相対
的に車体2を左右傾斜させて水平状態に調整することが
できる。
【0021】また、車体2がピッチングとローリングを
同時に起こして前後側及び左右側に傾斜するときは、前
後スイッチ49及び左右スイッチ50のONと、前後傾
斜センサ47及び左右傾斜センサ48による傾斜の検出
によって、コントローラ59の制御によりピッチングシ
リンダ36と左又は右のローリングシリンダ38を各別
に作動して、ピッチングアーム30及び両ローリングア
ーム25,34の作用により左又は右の転輪フレーム2
6を各別に傾斜又は平行に上下動させて、車台7に対し
て左又は右の走行クロ−ラ8を各別に昇降させることに
より、相対的に車体2を前後傾斜及び左右傾斜させて水
平状態に調整することができる。
【0022】また、車体2を走行クロ−ラ8に対して平
行に昇降させるときは、車高スイッチ54のONにより
左右のローリングシリンダ38を同時に同量作動させ
て、左右の両ローリングアーム25,34の上下回動作
用により、左右の転輪フレーム26を平行に上下動させ
て、車台7に対して左右の走行クロ−ラ8を同一に昇降
させることにより、相対的に車体2を平行に昇降させる
ことができる。
【0023】湿田におけるコンバインの作業時に、湿田
スイッチ1(湿田選択手段)をONして湿田モードと
し、刈脱レバー58の入り操作により刈脱スイッチ57
をONし、前後スイッチ49と左右スイッチ50をON
し、パワステレバー56の操作による刈取上下スイッチ
55のONにより刈取装置16を上昇させた状態におい
て、図5のフローチャートと図6の作業パターンに示す
如く、主変速レバー51を前進から後進へ切り替え操作
したときは、後進スイッチ3(後進検出手段)がONす
ると共に、前進作業時にコントローラ59により設定さ
れている設定車高位置が、車体2の前上げ傾斜時に、走
行装置4に対して車体2の後部を下降させて相対的に前
部を上昇させる前上げピッチング可能な車高(具体的に
は車台7の後部と走行クローラ8が干渉しない車高)位
置が確認されたときは、自動的に前後傾斜手段6により
ピッチングシリンダ36を伸長してピッチングアーム3
0を回動させ、このピッチングアーム30から連結アー
ム31を介して左右の後部ローリング軸33により後部
ローリングアーム34を上昇させて、このローリングア
ーム34により左右の転輪フレーム26を引き上げて、
相対的に車体2を前上げピッチングさせる。
【0024】この前上げピッチング時におけるピッチン
グシリンダ36の伸長作用を、前後ストロークセンサ4
5によるストロークエンドの検出により停止させた後、
更に自動的に車体昇降手段5により左右のローリングシ
リンダ38を伸長して前部及び後部ローリングアーム2
5,34を回動させ、この両ローリングアーム25,3
4により左右の転輪フレームを均等に押し下げて、相対
的に車体2を左右のストロークセンサ46のストローク
エンド検出による最上げ車高位置まで上昇させる。これ
らの前上げピッチングと最上げ車高位置の状態は後進時
持続させる。
【0025】なお、前進作業時に設定された設定車高位
置が低く、そのまま前上げ傾斜させたときは車台7の後
部と走行クローラ8との干渉が、前後ストロークセンサ
45の検出位置からコントローラ59によって算出され
るときは、この設定車高位置を干渉回避可能な位置まで
自動的に上昇変更させる。このように、湿田におけるコ
ンバインの作業時に車体2を後進させるとき、軟弱な土
壌面のため車体2が沈下して駆動反力が大となり、車体
2の後部が持ち上がり刈取装置16の前部が土壌面に当
接する前傾姿勢となる。特にこの傾向は穀粒タンク10
内に穀粒が貯留されている場合に顕著に現れるが、この
とき、設定車高位置が車体2の前上げ傾斜に適応できる
車高であればそのままで、適応できないときは車体昇降
手段5により車高を上昇させた後、自動的に前後傾斜手
段6により車体2を前上げ傾斜させる前上げピッチング
を行う。
【0026】この前上げピッチングにより、後進時の駆
動反力で車体2が前傾姿勢となっても、刈取装置16の
刈刃部14や掻込搬送部15の前端側が上昇して土壌面
から離れるから、該刈刃部14や掻込搬送部15の前端
側が泥土中に潜り、次からの刈取作業に支障をきたすが
如き不具合を防止することができ、作業効率の低下を抑
制できると共に、刈刃部14等を破損する恐れもない。
【0027】車体2の前上げピッチングを行った後、更
に二段的に車高を車体昇降手段5により最上げ車高位置
まで上昇させることにより、最初の後進検出時には車体
2の上昇を必要最小限に止めて、素早く前上げピッチン
グを行うことができるから、作業効率の低下を極力防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】走行装置における走行クロ−ラの昇降機構を示
す側面図。
【図2】走行装置における走行クロ−ラの昇降機構を示
す平面図。
【図3】走行装置における車台の前上げ傾斜状態を示す
側面図。
【図4】車体水平の自動制御を行う電気回路を示すブロ
ック図。
【図5】後進時に車体を傾斜又は昇降させる手順を示す
フローチャート。
【図6】車体の前後・左右制御又は昇降制御を行う作業
パターンを示す行程表。
【図7】コンバインの全体を示す側面図。
【符号の説明】
1. 湿田選択手段 2. 車体 3. 後進検出手段 4. 走行装置 5. 車体昇降手段 6. 前後傾斜手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 孝司 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 吉邨 文夫 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 白方 幹也 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圃場の湿田状態を選択する湿田選択手段
    1と、車体2の後進状態を検出する後進検出手段3と、
    車体2を走行装置4に対して昇降させる車体昇降手段
    5、及び前後傾斜させる前後傾斜手段6とを有し、該湿
    田選択手段1による湿田選択時に該後進検出手段3によ
    り車体2の後進状態を検出したときは、自動的に該車体
    昇降手段5により予め設定された設定車高位置まで車体
    2を上昇させた後、該前後傾斜手段6により車体2を前
    上げ傾斜させることを特徴とする農作業車の走行装置。
  2. 【請求項2】 上記の如く、該前後傾斜手段6により車
    体2を前上げ傾斜させた後、更に該車体昇降手段5によ
    り車体2を最上げ車高位置まで上昇させることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の農作業車の走行装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108496583A (zh) * 2017-02-24 2018-09-07 中国农业机械化科学研究院呼和浩特分院 圆捆卷捆机

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CN108496583A (zh) * 2017-02-24 2018-09-07 中国农业机械化科学研究院呼和浩特分院 圆捆卷捆机
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