JPH09322596A - ステッピングモータの駆動回路 - Google Patents
ステッピングモータの駆動回路Info
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- JPH09322596A JPH09322596A JP13919596A JP13919596A JPH09322596A JP H09322596 A JPH09322596 A JP H09322596A JP 13919596 A JP13919596 A JP 13919596A JP 13919596 A JP13919596 A JP 13919596A JP H09322596 A JPH09322596 A JP H09322596A
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- Japan
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- phase
- current
- stepping motor
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- phase current
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 3相のステッピングモータの駆動回路の改善
に関する。 【解決手段】 各マイクロステップごとに供給するステ
ップ相電流Inを生成する際に In =Io(sin θn ) θn:n番目のマイクロステップにおける前記ステッピン
グモータの電気的回転角 各励磁モードにおいて、電気的回転角を角度等分する方
法でステップ相電流Inを設定すること。
に関する。 【解決手段】 各マイクロステップごとに供給するステ
ップ相電流Inを生成する際に In =Io(sin θn ) θn:n番目のマイクロステップにおける前記ステッピン
グモータの電気的回転角 各励磁モードにおいて、電気的回転角を角度等分する方
法でステップ相電流Inを設定すること。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はステッピングモータ
の駆動回路に関し、更に詳しく言えば、プリンタや複写
機などに用いられる3相励磁のステッピングモータをマ
イクロステップ駆動する駆動回路の改善を目的とする。
近年、5相のステッピングモータよりも駆動回路が簡素
化でき、かつ2相のステッピングモータよりも低振動の
駆動が実現出来るため、3相のステッピングモータの要
求が市場で高まってきており、その駆動回路の改善が要
求されてきている。
の駆動回路に関し、更に詳しく言えば、プリンタや複写
機などに用いられる3相励磁のステッピングモータをマ
イクロステップ駆動する駆動回路の改善を目的とする。
近年、5相のステッピングモータよりも駆動回路が簡素
化でき、かつ2相のステッピングモータよりも低振動の
駆動が実現出来るため、3相のステッピングモータの要
求が市場で高まってきており、その駆動回路の改善が要
求されてきている。
【0002】
【従来の技術】以下で、従来例に係る3相のステッピン
グモータの駆動回路について図面を参照しながら説明す
る。この駆動回路は3相のステッピングモータの3つの
コイルに、それぞれ位相が120°ずつずれている相電
流を供給する。この相電流は、理想的には正弦波形を描
くような相電流がステッピングモータの3つのコイルに
供給されるようにしたい。この波形が正弦波形に近づく
ほど回転が滑らかになり、振動が少なくなるからであ
る。
グモータの駆動回路について図面を参照しながら説明す
る。この駆動回路は3相のステッピングモータの3つの
コイルに、それぞれ位相が120°ずつずれている相電
流を供給する。この相電流は、理想的には正弦波形を描
くような相電流がステッピングモータの3つのコイルに
供給されるようにしたい。この波形が正弦波形に近づく
ほど回転が滑らかになり、振動が少なくなるからであ
る。
【0003】しかし、駆動回路がディジタル制御である
ため、マイコンなどから出力される駆動に係るクロック
の立上がりで規定されるマイクロステップごとに相電流
を供給する必要があり(この各ステップ毎に供給する相
電流を以下でステップ電流と称する)、その結果各相の
相電流(Iu,Iv,Iw)は図7に示すように擬似的
に正弦波形となるような階段状の波形を生成している。
ため、マイコンなどから出力される駆動に係るクロック
の立上がりで規定されるマイクロステップごとに相電流
を供給する必要があり(この各ステップ毎に供給する相
電流を以下でステップ電流と称する)、その結果各相の
相電流(Iu,Iv,Iw)は図7に示すように擬似的
に正弦波形となるような階段状の波形を生成している。
【0004】本発明の発明者などにより、図8に示すよ
うに
うに
【0005】
【数2】
【0006】θ:ステッピングモータの電気的回転角θ Io:相電流の最大値 なる波形を描くべき相電流の、各マイクロステップごと
に供給するステップ電流(In)を生成する際に
に供給するステップ電流(In)を生成する際に
【0007】
【数3】
【0008】n:n番目のマイクロステップ θn:n番目のマイクロステップにおける電気的回転角 なるステップ電流(In)を供給するという方法が提案さ
れていた。例えば図8のθn とθn+1 の間のステップに
ついて考えると、θn 〜θn+1 の区間でIn =Io(sin
θ)の面積を求め、これを1ステップあたりのステッ
プ角(θn+1 −θn)で割って平均化して各ステップ毎
のステップ電流を設定しているので、各ステップごとに
電流の平均値を求めていることにより全体の波形がより
正弦波形に近づき、滑らかな回転をすることができ、振
動・騒音の低減をすることができるという利点がある。
れていた。例えば図8のθn とθn+1 の間のステップに
ついて考えると、θn 〜θn+1 の区間でIn =Io(sin
θ)の面積を求め、これを1ステップあたりのステッ
プ角(θn+1 −θn)で割って平均化して各ステップ毎
のステップ電流を設定しているので、各ステップごとに
電流の平均値を求めていることにより全体の波形がより
正弦波形に近づき、滑らかな回転をすることができ、振
動・騒音の低減をすることができるという利点がある。
【0009】この方法によって得られた各励磁モードの
ステップ電流の分割比(相電流の最大値を1としたとき
の各ステップ電流の比を%であらわしたもの)を図9に
示す。
ステップ電流の分割比(相電流の最大値を1としたとき
の各ステップ電流の比を%であらわしたもの)を図9に
示す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の駆動回路によると、以下に示すような問題が生じて
いた。例えば上記回路で励磁モードをW2−3相励磁か
ら2W2−3相励磁へ切替える場合について考える。
来の駆動回路によると、以下に示すような問題が生じて
いた。例えば上記回路で励磁モードをW2−3相励磁か
ら2W2−3相励磁へ切替える場合について考える。
【0011】ここで図10は励磁モードをW2−3相励
磁から2W2−3相励磁へ切替える際のクロック(C
K)とその際のステップ電流(In)との関係を示すグ
ラフであって、図11は、図10に対応したモータの回
転位置とクロック(CK)との関係を説明する状態遷移
図である。このとき、図10に示すようにクロック(C
K)が1,2,3,・・・・と増加するにつれてステップ電
流は13%,39%,61%と増加し、擬似的に正弦波
になるように階段波形を描く。
磁から2W2−3相励磁へ切替える際のクロック(C
K)とその際のステップ電流(In)との関係を示すグ
ラフであって、図11は、図10に対応したモータの回
転位置とクロック(CK)との関係を説明する状態遷移
図である。このとき、図10に示すようにクロック(C
K)が1,2,3,・・・・と増加するにつれてステップ電
流は13%,39%,61%と増加し、擬似的に正弦波
になるように階段波形を描く。
【0012】次いで図10において、クロック(CK)
が4の時点でステップ電流が80%に達し、その後、励
磁モードをW2−3相励磁から2W2−3相励磁に切替
える場合を考える。このとき、本来ならW2−3相励磁
での相電流が80%であるため、2W2−3相励磁での
相電流も80%から切り替わるのが望ましい。
が4の時点でステップ電流が80%に達し、その後、励
磁モードをW2−3相励磁から2W2−3相励磁に切替
える場合を考える。このとき、本来ならW2−3相励磁
での相電流が80%であるため、2W2−3相励磁での
相電流も80%から切り替わるのが望ましい。
【0013】しかし、従来の方法ではステップ電流を求
める際に相電流の各マイクロステップ毎の平均電流を求
めており、図9に示すように、W2−3相での相電流が
80%の状態に対応する2W2−3相励磁の相電流は7
5%と83%の2通りあり、いずれも80%に合致しな
いので、クロック(CK)が5の時点ではいずれの状態
になっているかが不定であり、当然モータの静止も不定
となる。図10,図11ではこの時点で83%を選択し
た場合を示している。
める際に相電流の各マイクロステップ毎の平均電流を求
めており、図9に示すように、W2−3相での相電流が
80%の状態に対応する2W2−3相励磁の相電流は7
5%と83%の2通りあり、いずれも80%に合致しな
いので、クロック(CK)が5の時点ではいずれの状態
になっているかが不定であり、当然モータの静止も不定
となる。図10,図11ではこの時点で83%を選択し
た場合を示している。
【0014】従って、図11に示すように励磁が切り替
わった時点でモータの回転位置がずれてしまう。また図
10,図11では励磁が切り替わった時点で83%を選
択した場合を示しているが、モータの回転状態などによ
っては75%を選択してしまう場合もある。このように
励磁モード切替の際にモータの回転位置が不安定になっ
てしまい、プリンタなどに適用した場合には印字ずれな
どが生じてしまうという問題があった。
わった時点でモータの回転位置がずれてしまう。また図
10,図11では励磁が切り替わった時点で83%を選
択した場合を示しているが、モータの回転状態などによ
っては75%を選択してしまう場合もある。このように
励磁モード切替の際にモータの回転位置が不安定になっ
てしまい、プリンタなどに適用した場合には印字ずれな
どが生じてしまうという問題があった。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の欠点
に鑑みて成されたもので、駆動部は、
に鑑みて成されたもので、駆動部は、
【0016】
【数4】
【0017】θ:ステッピングモータの電気的回転角θ Io:相電流の最大値 なる波形を描くべき相電流を供給するとき、0〜2πま
での電気的回転角をn 分割するマイクロステップごとに
供給する相電流であるステップ電流(In)を生成する際
に
での電気的回転角をn 分割するマイクロステップごとに
供給する相電流であるステップ電流(In)を生成する際
に
【0018】
【数5】
【0019】θn:n番目のマイクロステップにおける前
記ステッピングモータの電気的回転角 各励磁モードに於いて、電気的回転角を角度等分する方
法でステップ電流(In)を設定することにより、上記課
題を解決するものである。
記ステッピングモータの電気的回転角 各励磁モードに於いて、電気的回転角を角度等分する方
法でステップ電流(In)を設定することにより、上記課
題を解決するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下で、本発明の実施形態に係る
ステッピングモータの駆動回路について図面を参照しな
がら説明する。図1は本発明の実施形態に係るステッピ
ングモータの駆動回路の構成を説明する図であって、図
2はステッピングモータの駆動状態を説明する図であ
る。
ステッピングモータの駆動回路について図面を参照しな
がら説明する。図1は本発明の実施形態に係るステッピ
ングモータの駆動回路の構成を説明する図であって、図
2はステッピングモータの駆動状態を説明する図であ
る。
【0021】この駆動回路は、図1に示すようにマイコ
ン(11)と,ドライバ(12)とを備え,U,V,W
相の3つのコイルを有する3相のステッピングモータ
(15)に相電流(Iu,Iv,Iw)を供給してこれ
を駆動する回路である。上記回路の構成について以下で
説明する。マイコン(11)は制御部の一例であって、
種々の制御信号やステッピングモータ(M)の回転状態
を設定するクロック(CK)などを出力してドライバ
(12)の制御を司る回路である。
ン(11)と,ドライバ(12)とを備え,U,V,W
相の3つのコイルを有する3相のステッピングモータ
(15)に相電流(Iu,Iv,Iw)を供給してこれ
を駆動する回路である。上記回路の構成について以下で
説明する。マイコン(11)は制御部の一例であって、
種々の制御信号やステッピングモータ(M)の回転状態
を設定するクロック(CK)などを出力してドライバ
(12)の制御を司る回路である。
【0022】ドライバ(12)は駆動部の一例であって
カウンタ(13)及び駆動ユニット(14)を有し、マ
イコン(11)の制御下でステッピングモータ(15)
に相電流(Iu,Iv,Iw)を供給して、ステッピン
グモータ(15)を駆動する回路である。カウンタ(1
3)はマイコン(11)からのクロック(CK)をカウ
ントして、そのカウント結果(CC)を駆動ユニット
(14)に出力するものである。
カウンタ(13)及び駆動ユニット(14)を有し、マ
イコン(11)の制御下でステッピングモータ(15)
に相電流(Iu,Iv,Iw)を供給して、ステッピン
グモータ(15)を駆動する回路である。カウンタ(1
3)はマイコン(11)からのクロック(CK)をカウ
ントして、そのカウント結果(CC)を駆動ユニット
(14)に出力するものである。
【0023】駆動ユニット(14)は、カウント結果
(CC)に基づいてU,V,W相各相の相電流(Iu,
Iv,Iw)を生成してステッピングモータ(15)に
供給する回路であって、
(CC)に基づいてU,V,W相各相の相電流(Iu,
Iv,Iw)を生成してステッピングモータ(15)に
供給する回路であって、
【0024】
【数6】
【0025】θ:ステッピングモータの電気的回転角θ Io:相電流の最大値 なる波形を描くべき相電流の、0〜2πまでの回転角を
n 分割するマイクロステップごとに供給する相電流であ
るステップ電流(In)を生成する際に
n 分割するマイクロステップごとに供給する相電流であ
るステップ電流(In)を生成する際に
【0026】
【数7】
【0027】θn:n番目のマイクロステップにおける電
気的回転角 各励磁モードにおいて、電気的回転角を角度等分する方
法でステップ電流(In)を生成している点が従来と異な
る。この詳細については後に動作を説明しながら説明す
る。以下で上記回路の動作について説明する。この回路
によれば、マイコン(11)から種々の制御信号,ステ
ッピングモータ(15)の回転状態を設定するクロック
(CK)などがドライバ(12)のカウンタ(13)に
出力される。
気的回転角 各励磁モードにおいて、電気的回転角を角度等分する方
法でステップ電流(In)を生成している点が従来と異な
る。この詳細については後に動作を説明しながら説明す
る。以下で上記回路の動作について説明する。この回路
によれば、マイコン(11)から種々の制御信号,ステ
ッピングモータ(15)の回転状態を設定するクロック
(CK)などがドライバ(12)のカウンタ(13)に
出力される。
【0028】カウンタ(13)はこのクロック(CK)
をカウントし、このカウント結果(CC)を駆動ユニッ
ト(14)に出力する。駆動ユニット(14)はこのカ
ウント結果(CC)に基づいて、ステッピングモータ
(15)のコイル(U,V,W)に供給する相電流(I
u,Iv,Iw)を生成する。この相電流(Iu,I
v,Iw)は、図2に示すように正弦波形を描くように
変化し、U相の相電流(Iu),V相の相電流(I
v),W相の相電流(Iw)は、位相角がそれぞれ12
0°ずつずれている。
をカウントし、このカウント結果(CC)を駆動ユニッ
ト(14)に出力する。駆動ユニット(14)はこのカ
ウント結果(CC)に基づいて、ステッピングモータ
(15)のコイル(U,V,W)に供給する相電流(I
u,Iv,Iw)を生成する。この相電流(Iu,I
v,Iw)は、図2に示すように正弦波形を描くように
変化し、U相の相電流(Iu),V相の相電流(I
v),W相の相電流(Iw)は、位相角がそれぞれ12
0°ずつずれている。
【0029】このような相電流(Iu,Iv,Iw)を
ステッピングモータ(15)に供給することにより、ク
ロック(CK)の立上がりに同期してステッピングモー
タ(15)が所定のマイクロステップを刻むようにステ
ッピングモータ(15)が回転し、駆動制御される。本
実施形態に係る駆動回路では、上述のように駆動ユニッ
ト(14)が
ステッピングモータ(15)に供給することにより、ク
ロック(CK)の立上がりに同期してステッピングモー
タ(15)が所定のマイクロステップを刻むようにステ
ッピングモータ(15)が回転し、駆動制御される。本
実施形態に係る駆動回路では、上述のように駆動ユニッ
ト(14)が
【0030】
【数8】
【0031】θ:ステッピングモータの電気的回転角θ Io:相電流の最大値 なる波形を描くべき相電流の、0〜2πまでの回転角を
n 分割するマイクロステップごとに供給するステップ相
電流(In)を生成する際に
n 分割するマイクロステップごとに供給するステップ相
電流(In)を生成する際に
【0032】
【数9】
【0033】θn:n番目のマイクロステップにおける電
気的回転角 各励磁モードに於いて、電気的回転角を角度等分する方
法でステップ電流を設定している。すなわち、図3に示
すように、例えばπ/12のときには、θ=π/12を
Ir=sin θに代入して得られる値0.26をπ/12
〜2π/12のステップの際のステップ電流(I1)と
し、2π/12のときには、θ=2π/12をIr=si
n θに代入して得られる値0.5を2π/12〜3π/
12のステップの際のステップ電流(I2)としてい
る。
気的回転角 各励磁モードに於いて、電気的回転角を角度等分する方
法でステップ電流を設定している。すなわち、図3に示
すように、例えばπ/12のときには、θ=π/12を
Ir=sin θに代入して得られる値0.26をπ/12
〜2π/12のステップの際のステップ電流(I1)と
し、2π/12のときには、θ=2π/12をIr=si
n θに代入して得られる値0.5を2π/12〜3π/
12のステップの際のステップ電流(I2)としてい
る。
【0034】こうして得られたステップ電流(In)
(n=0,1,・・・・)を用いてステッピングモータの駆
動をする。この結果、0〜πまでを12分割している励
磁モードすなわちW2−3相励磁では、各ステップ電流
(In)の相電流の最大値(Io)との比率を%であら
わすと、I0=0%,I1=26%,I2=50%,I
3=71%,I4=87%,I5=94%,I6=10
0%,I7=94%,I8=87%,I9=71%,I
10=50%,I11=26%なる値を得る。
(n=0,1,・・・・)を用いてステッピングモータの駆
動をする。この結果、0〜πまでを12分割している励
磁モードすなわちW2−3相励磁では、各ステップ電流
(In)の相電流の最大値(Io)との比率を%であら
わすと、I0=0%,I1=26%,I2=50%,I
3=71%,I4=87%,I5=94%,I6=10
0%,I7=94%,I8=87%,I9=71%,I
10=50%,I11=26%なる値を得る。
【0035】このようにして得られた2相〜4W2−3
相励磁までの各励磁モードでのステップ電流を図4に示
す。図4において電流比率とは相電流の最大値を100
%としたときのステップ電流の比率を示している。例え
ばW2−3相励磁では0.26,50,71,87,9
6,100%である。
相励磁までの各励磁モードでのステップ電流を図4に示
す。図4において電流比率とは相電流の最大値を100
%としたときのステップ電流の比率を示している。例え
ばW2−3相励磁では0.26,50,71,87,9
6,100%である。
【0036】上記の方法でステップ電流を設定すると、
図4に示すように、各励磁モードは電流比率の共通する
位置を持っている。例えば2−3相励磁では電流比率5
0%の状態があるが、W2−3相励磁,2W2−3相励
磁,4W2−3相励磁のそれぞれにも電流比率50%の
状態がある。同様にして2−3相には電流比率87%の
状態があるが、W2−3相励磁,2W2−3相励磁,4
W2−3相励磁のそれぞれにも電流比率87%の状態が
ある。
図4に示すように、各励磁モードは電流比率の共通する
位置を持っている。例えば2−3相励磁では電流比率5
0%の状態があるが、W2−3相励磁,2W2−3相励
磁,4W2−3相励磁のそれぞれにも電流比率50%の
状態がある。同様にして2−3相には電流比率87%の
状態があるが、W2−3相励磁,2W2−3相励磁,4
W2−3相励磁のそれぞれにも電流比率87%の状態が
ある。
【0037】以下で本発明の特徴となる励磁モード切替
の際の動作について説明する。ここでは励磁モードを2
−3相励磁からW2−3相励磁に切替える場合につい
て、図5,図6を参照しながら説明する。ここで図5は
励磁モードを2−3相励磁からW2−3相励磁へ切替え
る際のクロック(CK)とその際のステップ電流(I
n)との関係を示すグラフであって、図6は、図5に対
応したモータの回転位置とクロックとの関係を説明する
状態遷移図である。
の際の動作について説明する。ここでは励磁モードを2
−3相励磁からW2−3相励磁に切替える場合につい
て、図5,図6を参照しながら説明する。ここで図5は
励磁モードを2−3相励磁からW2−3相励磁へ切替え
る際のクロック(CK)とその際のステップ電流(I
n)との関係を示すグラフであって、図6は、図5に対
応したモータの回転位置とクロックとの関係を説明する
状態遷移図である。
【0038】このとき、図5に示すようにクロック(C
K)が1,2,3,・・・・と増加するにつれてステップ電
流(In)は50%,87%,100%と増加し、擬似
的に正弦波になるように階段波形を描く。次いで図5に
おいて、クロック(CK)が4の時点でステップ電流が
87%になり、励磁モードを2−3相励磁からW2−3
相励磁に切替える場合を考える。
K)が1,2,3,・・・・と増加するにつれてステップ電
流(In)は50%,87%,100%と増加し、擬似
的に正弦波になるように階段波形を描く。次いで図5に
おいて、クロック(CK)が4の時点でステップ電流が
87%になり、励磁モードを2−3相励磁からW2−3
相励磁に切替える場合を考える。
【0039】このとき、ステップ電流は
【0040】
【数10】
【0041】で設定しているので、図4に示すように、
ステップ電流が87%の状態は2−3相にも、W2−3
相励磁にも存在するので、図5に示すように同じ相電流
87%で2−3相からW2−3相励磁に切り替わり、図
6の状態遷移図に示すように切替の際には同じ回転位置
(図6の4の位置)でモータが静止して次のW2−3相
に切り替わり、再び同じ回転位置から動作する。
ステップ電流が87%の状態は2−3相にも、W2−3
相励磁にも存在するので、図5に示すように同じ相電流
87%で2−3相からW2−3相励磁に切り替わり、図
6の状態遷移図に示すように切替の際には同じ回転位置
(図6の4の位置)でモータが静止して次のW2−3相
に切り替わり、再び同じ回転位置から動作する。
【0042】従って、図9に示す従来のように異なる励
磁モードで同じステップ電流の値が存在しない為、励磁
モード切替の際にモータの回転位置が不安定になってし
まうという問題を抑止する事が可能になる。なお、本実
施形態では励磁モードを2−3相励磁からW2−3相励
磁に切替えた場合について説明しているが、本発明はこ
れに限らず、図4に示すように分割数が少ない相(例え
ば2相励磁)から分割数が多い相(例えば4W2−3相
励磁)に切り替わる際には、分割数が多い相には必ず分
割数が少ない相のステップ電流に対応するステップ電流
が存在する(例えば2−3相励磁の50%は、W2−3
相励磁,2W2−3相励磁,4W2−3相励磁のいずれ
にも存在する)ので、このような切替の際には本実施形
態と同様の効果を奏する。また分割数が多い相から分割
数が少ない相に切り替わるときでも、ステップ電流が同
じ値をもつところで切り替えた場合も同様の効果を奏す
る。
磁モードで同じステップ電流の値が存在しない為、励磁
モード切替の際にモータの回転位置が不安定になってし
まうという問題を抑止する事が可能になる。なお、本実
施形態では励磁モードを2−3相励磁からW2−3相励
磁に切替えた場合について説明しているが、本発明はこ
れに限らず、図4に示すように分割数が少ない相(例え
ば2相励磁)から分割数が多い相(例えば4W2−3相
励磁)に切り替わる際には、分割数が多い相には必ず分
割数が少ない相のステップ電流に対応するステップ電流
が存在する(例えば2−3相励磁の50%は、W2−3
相励磁,2W2−3相励磁,4W2−3相励磁のいずれ
にも存在する)ので、このような切替の際には本実施形
態と同様の効果を奏する。また分割数が多い相から分割
数が少ない相に切り替わるときでも、ステップ電流が同
じ値をもつところで切り替えた場合も同様の効果を奏す
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明の3相のステ
ッピングモータの駆動回路によれば、
ッピングモータの駆動回路によれば、
【0044】
【数11】
【0045】θ:ステッピングモータの電気的回転角θ Io:相電流の最大値 なる波形を描くべき相電流の、0〜2πまでの電気的回
転角をn 分割するマイクロステップごとに供給するステ
ップ相電流(In)を生成する際に In =Io(sin θn ) θn:n番目のマイクロステップにおける電気的回転角 各励磁モードに於いて、電気的回転角を角度等分する方
法でステップ相電流(In)を生成しているので、励磁モ
ード切替の際に回転位置が不安定になってしまい、プリ
ンタなどに適用した場合に印字ずれが生じるるという従
来生じていた問題を抑止する事が可能になる。
転角をn 分割するマイクロステップごとに供給するステ
ップ相電流(In)を生成する際に In =Io(sin θn ) θn:n番目のマイクロステップにおける電気的回転角 各励磁モードに於いて、電気的回転角を角度等分する方
法でステップ相電流(In)を生成しているので、励磁モ
ード切替の際に回転位置が不安定になってしまい、プリ
ンタなどに適用した場合に印字ずれが生じるるという従
来生じていた問題を抑止する事が可能になる。
【図1】本発明の実施形態に係るステッピングモータの
駆動回路の構成を説明する図である。
駆動回路の構成を説明する図である。
【図2】本発明の実施形態に係るステッピングモータの
駆動回路の動作を説明する第1の図である。
駆動回路の動作を説明する第1の図である。
【図3】従来例に係るステッピングモータの駆動回路に
おけるステップ電流の波形の一例を説明する図である。
おけるステップ電流の波形の一例を説明する図である。
【図4】本発明の実施形態に係るステッピングモータの
駆動回路の各励磁モードごとのステップ電流を説明する
図である。
駆動回路の各励磁モードごとのステップ電流を説明する
図である。
【図5】本実施形態に係るステッピングモータの駆動回
路の励磁モード切替の際の動作を説明する第1の図であ
る。
路の励磁モード切替の際の動作を説明する第1の図であ
る。
【図6】本実施形態に係るステッピングモータの駆動回
路の励磁モード切替の際の動作を説明する第2の図であ
る。
路の励磁モード切替の際の動作を説明する第2の図であ
る。
【図7】従来例に係る3相のステッピングモータに供給
される相電流の波形を示す図である。
される相電流の波形を示す図である。
【図8】従来例に係るステッピングモータの駆動回路に
おけるステップ電流の生成状態を説明する図である。
おけるステップ電流の生成状態を説明する図である。
【図9】従来例に係るステッピングモータの駆動回路の
各励磁モードごとのステップ電流を説明する図である。
各励磁モードごとのステップ電流を説明する図である。
【図10】従来例に係るステッピングモータの駆動回路
の励磁モード切替の際の動作を説明する第1の図であ
る。
の励磁モード切替の際の動作を説明する第1の図であ
る。
【図11】従来例に係るステッピングモータの駆動回路
の励磁モード切替の際の動作を説明する第2の図であ
る。
の励磁モード切替の際の動作を説明する第2の図であ
る。
(11) マイコン(制御部) (12) ドライバ(駆動部) (13) カウンタ (14) 駆動ユニット (15) ステッピングモータ (In) ステップ電流 (Io) 相電流の最大値 (θ) ステッピングモータの回転角 (U,V,W) コイル (Iu,Iv,Iw) 各相に供給される相電流
Claims (1)
- 【請求項1】 3相のステッピングモータの駆動に係る
クロックを生成する制御部と、 前記駆動クロックに基づいて前記3相のステッピングモ
ータに供給する相電流を設定して前記ステッピングモー
タに供給してマイクロステップ駆動する駆動部とを有す
るステッピングモータの駆動回路であって、 前記駆動部は、 【数1】 θ:ステッピングモータの電気的回転角θ Io:相電流の最大値 なる波形を描くべき相電流を供給するとき、0〜2πま
での電気的回転角をn 分割するマイクロステップごとに
供給する相電流であるステップ電流(In)を生成する際
に In =Io(sin θn ) θn:n番目のマイクロステップにおける前記ステッピン
グモータの電気的回転角 なるステップ電流(In)を設定する事を特徴とする3相
のステッピングモータの駆動回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13919596A JPH09322596A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | ステッピングモータの駆動回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13919596A JPH09322596A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | ステッピングモータの駆動回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09322596A true JPH09322596A (ja) | 1997-12-12 |
Family
ID=15239777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13919596A Pending JPH09322596A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | ステッピングモータの駆動回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09322596A (ja) |
-
1996
- 1996-05-31 JP JP13919596A patent/JPH09322596A/ja active Pending
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