JPH09321646A - 相互変調歪み防止装置を備えたワイヤレス受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】相互変調歪みによる妨害周波数信号を発生させ
ずに複数のワイヤレスマイクを同時有効利用可とし通話
品質劣化のないワイヤレス受信装置を提供する。 【解決手段】アンテナを介しワイヤレスマイクからの無
線信号を受信し、ＲＦ増幅し、復調して音声信号を取り
出すワイヤレス受信機５であって、その受信端に対し混
合分配器及びアンテナブースタが接続されているか否か
を検出する検出手段１５と、混合分配器３及びアンテナ
ブースタ１が接続されている場合、受信した高周波信号
がＲＦ増幅器９を迂回するよう切替える切替手段７、
８、１７、１４とを含み、ワイヤレス受信機に対し混合
分配器及びアンテナブースタを接続した場合、内蔵する
ＲＦ増幅器９をオフし受信した高周波信号に該ＲＦ増幅
器を迂回させるようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナブースタ
及び混合分配器と高周波入力端から混合分配器に対し直
流電流を供給する機能を有するワイヤレス受信機とから
なるワイヤレス受信装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の受信装置としては、一般
に、図２に示すようなものがあった。図２は従来のワイ
ヤレス受信装置の構成を示すブロック図である。以下、
図２に基づき従来のワイヤレス受信装置の構成について
説明する。

【０００３】図２において、１〜１ｎはアンテナで受信
したＲＦ信号（高周波信号）を増幅するアンテナブース
タ、２〜２ｎは同軸ケーブル、３はアンテナブースタ１
〜１ｎからの信号を混合入力し複数のワイヤレス受信機
２５〜２５ｎに対して分配出力する混合分配器、４〜４
ｎは同軸ケーブル、２５〜２５ｎはアンテナで受信した
高周波信号から音声信号を再生するワイヤレス受信機で
ある。

【０００４】また、６は受信した高周波信号から希望す
る周波数帶の信号のみを取り出すバンドパス（帶域通
過）フィルタ（ＢＰＦ）、９は受信した高周波信号を増
幅するＲＦ増幅器である。尚、ワイヤレス受信機２５〜
２５ｎはこのＲＦ増幅器が装備されているので、アンテ
ナブースタ１〜１ｎ及び混合分配器３を接続せずに単体
で使用することも可能である。

【０００５】また、１０は受信した希望する周波数帶の
信号と局部発振周波数信号とを混合して中間周波数信号
に変換するミキサ、１１は局部発振周波数信号を発生す
る局部発振器、１２はミキサ１０からの中間周波数信号
を増幅するＩＦ増幅器、１３は中間周波数信号から低周
波の音声信号を抽出する復調器、１６は混合分配器３及
びアンテナブースタ１〜１ｎに対して直流電流を供給す
る直流電源である。また、上記において、ＢＰＦ６、Ｒ
Ｆ増幅器９、ミキサ１０、局部発振器１１、ＩＦ増幅器
１２、復調器１３及び直流電源１６はワイヤレス受信機
２５〜２５ｎ内に配備される。

【０００６】次に、図２を参照して、上記従来のワイヤ
レス受信装置の動作について説明する。まず、ワイヤレ
スマイク（図示せず）から送信された無線電波をアンテ
ナで受信し、アンテナブースタ１〜１ｎで増幅し高周波
信号として出力する。アンテナブースタ１〜１ｎからの
高周波信号は同軸ケーブル２〜２ｎを経由して混合分配
器３に入力され、そこで複数の高周波信号と混合され、
混合された信号は複数のワイヤレス受信機２５〜２５ｎ
に対し分配出力される。

【０００７】混合分配器３から分配出力された各高周波
信号はそれぞれ同軸ケーブル４〜４ｎを経由して接続さ
れているワイヤレス受信機２５〜２５ｎに送信される。
ワイヤレス受信機２５〜２５ｎにおいて受信した高周波
信号はＢＰＦ６を通して高周波信号から受信を希望する
周波数帶のみを出力する。ＲＦ増幅器９はその希望する
周波数帶の高周波信号を増幅してミキサ１０に送り、そ
こで増幅された高周波信号は局部発振器１１からの局部
発振周波数信号と混合され中間周波数信号として出力さ
れる。

【０００８】ミキサ１０からの中間周波数信号はＩＦ増
幅器１２で増幅され、復調器１３に出力され、そこで検
波されて音声信号に復調される。また、直流電源１６は
同軸ケーブル４〜４ｎ及び２〜２ｎを通し混合分配器３
及びアンテナブースタ１〜１ｎに対して直流電流を供給
する。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のワイヤレス受信装置においては、上記のように、ア
ンテナとワイヤレス受信機との間にＲＦ増幅器を有する
アンテナブースタ及び混合分配器を接続して使用する場
合は別として、通常、アンテナから直接ワイヤレス受信
機の入力に接続して使用することが多いため、ワイヤレ
ス受信機の高周波信号の入力端とミキサとの間にはＲＦ
増幅器を設けて利得を持たせ、ミキサを含む次段回路の
ＮＦ（雑音指数）をマスクするような回路構成としてい
る。すなわち、ＲＦ増幅器を設けないと、ＮＦが大きく
なりＲＦ利得が不足してしまうため、受信感度が劣化し
てしまうという問題があるからである。

【００１０】しかし、その反面、ワイヤレス受信機にＲ
Ｆ増幅器を設けると、複数のワイヤレスマイクが同時に
受信アンテナに接近した場合、ワイヤレス受信機のＲＦ
増幅器における相互変調歪みにより妨害周波数信号が発
生して、それにより希望周波数の受信信号が妨害される
か、または使用されていないワイヤレスマイクの送信周
波数となって他の受信機に受信され、それを誤動作させ
てしまうという問題があった。

【００１１】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、複数のワイヤレスマイクを同時に使
用するため混合分配器及びアンテナブースタが接続され
ている場合、ワイヤレス受信機ではＲＦ増幅器を使用せ
ず、ＲＦ増幅器における相互変調歪みによる妨害周波数
信号を発生させないようにして、複数のワイヤレスマイ
クを同時に有効に利用することができ、通話品質の劣化
を防止したワイヤレス受信装置を提供することを目的と
する。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明による相互変調歪
み防止装置を備えたワイヤレス受信装置は、ＢＰＦとＲ
Ｆ増幅器とミキサと復調器とを有し、無線信号を受信し
復調して音声信号を取り出すワイヤレス受信機を使用す
るワイヤレス受信装置であって、ワイヤレス受信機の受
信端に対し、混合分配器及びアンテナブースタが接続さ
れているか否かを検出する検出手段と、混合分配器及び
アンテナブースタが接続されている場合、受信した高周
波信号がＲＦ増幅器を側路する（迂回して使用しない）
よう切替える切替手段とを含み、ワイヤレス受信機に内
蔵するＲＦ増幅器は混合分配器及びアンテナブースタを
接続せず単体で使用する場合にのみ機能するようにした
ものである。

【００１３】本発明によれば、複数のワイヤレスマイク
を同時に使用するため混合分配器及びアンテナブースタ
が接続されている場合、ワイヤレス受信装置のＮＦはア
ンテナブースタでマスクし、アンテナブースタと混合分
配器とによりＲＦ利得を獲得しておき、ワイヤレス受信
機ではＲＦ増幅器を使用せず、ＲＦ増幅器における相互
変調歪みによる妨害周波数信号を発生させないようにし
て、複数のワイヤレスマイクを同時に有効に利用するこ
とができ、通話品質の劣化を防止した優れたワイヤレス
受信装置が得られる。

【００１４】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、高周波信号を受信する受信端とＢＰＦとＲＦ増幅器
とミキサと復調器とを有し、無線信号を受信し復調して
音声信号を取り出すワイヤレス受信機を使用するワイヤ
レス受信装置であって、前記受信端に対し混合分配器及
びアンテナブースタが接続されているか否かを検出する
検出手段と、混合分配器及びアンテナブースタの接続が
検出された場合、受信した高周波信号がＲＦ増幅器を迂
回するよう切替える切替手段とを含み、ワイヤレス受信
機に対し混合分配器及びアンテナブースタを接続した場
合、内蔵するＲＦ増幅器をオフし受信した高周波信号に
該ＲＦ増幅器を迂回させるようにしたものであり、ワイ
ヤレス受信機の相互変調歪みを低減し、使用されていな
いワイヤレスマイクの送信周波数として他のワイヤレス
受信機を誤動作させるようなことがなく、複数のワイヤ
レスマイクを同時に有効に利用することができ、通話品
質の劣化を防止した高品質のワイヤレス受信装置を提供
することができるという作用を有する。

【００１５】本発明の請求項２に記載の発明は、前記検
出手段がワイヤレス受信機から混合分配器及びアンテナ
ブースタに流れる直流電流を検出する電流検出器であ
り、前記切替手段は前記電流検出器から電流検出信号を
受信して直流電流を検出したか否かの制御信号を出力す
る切替制御と、直流電流を検出したとき前記切替制御か
らの制御信号に従い前記ＲＦ増幅器を迂回する迂回路を
形成するスイッチと、直流電流を検出したとき前記該切
替制御からの前記制御信号に従い前記ＲＦ増幅器の電源
をオフするオン／オフ信号を出力するＯＮ／ＯＦＦ制御
とからなるようにしたものであり、簡単な回路構成によ
り、複数のワイヤレスマイクを同時に有効に利用するこ
とができ、通話品質の劣化を防止した高品質のワイヤレ
ス受信装置を提供することができるという作用を有す
る。

【００１６】本発明の請求項３に記載の発明は、アンテ
ナを介しワイヤレスマイクからの無線信号を受信し、Ｒ
Ｆ増幅し、復調して音声信号を取り出すワイヤレス受信
機による受信方法において、前記ワイヤレス受信機とア
ンテナとの間に混合分配器及びアンテナブースタを使用
しているか否かを検出し、前記混合分配器及びアンテナ
ブースタを使用していることを検出したとき前記ＲＦ増
幅する工程を迂回する各工程からなるようにしたもので
あり、ワイヤレス受信機の相互変調歪みを低減し、使用
されていないワイヤレスマイクの送信周波数として他の
ワイヤレス受信機を誤動作させるようなことがなく、複
数のワイヤレスマイクを同時に有効に利用することがで
き、通話品質の劣化を防止した高品質のワイヤレス受信
装置を提供することができるという作用を有する。

【００１７】以下、添付図面、図１に基づき本発明の一
実施の形態を詳細に説明する。図１は本発明の一実施の
形態におけるワイヤレス受信装置の構成を示すブロック
図である。まず、図１を参照して、本発明の一実施の形
態における相互変調歪み防止装置を備えたワイヤレス受
信装置の構成について説明する。

【００１８】図１において、１〜１ｎはＲＦ増幅器から
構成されアンテナで受信したワイヤレスマイクからの無
線信号を増幅してＲＦ信号（高周波信号）を出力するア
ンテナブースタ、１ｎはアンテナブースタ１と同一構成
及び作用を有するｎ番目のアンテナブースタ、２〜２ｎ
はそれぞれアンテナブースタ１〜１ｎと混合分配器３と
を接続しその間で高周波信号を伝送する同軸ケーブル、
３は混合回路、分配回路、増幅回路、それらの回路を駆
動する電源回路、アンテナブースタに供給する電源回路
で構成されアンテナブースタ１〜１ｎからの信号を混合
入力し複数のワイヤレス受信機５〜５ｎに対して分配出
力する混合分配器である。

【００１９】また、４〜４ｎは混合分配器３と複数のワ
イヤレス受信機５〜５ｎとを接続しその間で高周波信号
を伝送する同軸ケーブル、５〜５ｎはＢＰＦ６、スイッ
チ７、８、ＲＦ増幅器９、ミキサ１０、局部発振器１
１、ＩＦ増幅器１２、復調器１３、ＯＮ／ＯＦＦ制御１
４、電流検出器１５、直流電源１６、切替制御１７によ
り構成され、アンテナで受信した高周波信号から音声信
号を再生するワイヤレス受信機、５ｎはワイヤレス受信
機５と同一構成及び作用を有するｎ番目のワイヤレス受
信機、６は帶域通過（通過帶域制限）フィルタで構成さ
れアンテナかまたは混合分配器３が接続されたワイヤレ
ス受信機５〜５ｎの受信端（図示せず）から受信した高
周波信号から希望する周波数帶の高周波信号のみを取り
出すバンドパスフィルタ（ＢＰＦ）である。

【００２０】また、７、８はディジタル的にオン／オフ
制御できる素子（例えば、トランジスタまたはＩＣ素
子）で構成され受信した高周波信号をＲＦ増幅器９に入
力するか直接ミキサ１０に送るかを切替えるスイッチ、
９はトランジスタ、ＦＥＴ、ＩＣ（集積回路）等の能動
素子で構成され、外部からのオン／オフ信号により電源
がオン／オフされ、希望する周波数帶の高周波信号を増
幅するＲＦ増幅器である。尚、ワイヤレス受信機５〜５
ｎは、アンテナブースタ１〜１ｎ及び混合分配器３を接
続せずに単体で使用する場合には、このＲＦ増幅器９を
接続することによりワイヤレス受信機５〜５ｎのＮＦを
低減し、ＲＦ利得を増幅することができる。

【００２１】また、１０はトランジスタ、ＦＥＴ、ＩＣ
（集積回路）等の能動素子で構成され、受信した希望す
る周波数帶の高周波信号と局部発振周波数信号とを混合
して中間周波数信号に変換するミキサ、１１はＶＣＯ
（電圧制御）回路により構成され希望する音声信号を抽
出するための局部発振周波数信号を発生する局部発振
器、１２はＩＣ（集積回路）等により構成されミキサ１
０からの中間周波数信号を増幅するＩＦ増幅器、１３は
ＩＣ（集積回路）等により構成され中間周波数信号から
低周波の音声信号を抽出する復調器である。

【００２２】また、１４はトランジスタ、ＦＥＴ、ＩＣ
（集積回路）等の能動素子で構成され、外部からの制御
信号により作動してＲＦ増幅器９の電源をオン／オフす
るオン／オフ信号を出力するＯＮ／ＯＦＦ制御（電源Ｏ
Ｎ／ＯＦＦ制御回路）、１５は直流電流を検出する回路
（例えば、抵抗、ＩＣ（集積回路）等）で構成され、混
合分配器３に対する同軸ケーブル４〜４ｎに流れる直流
電流を検出してこのワイヤレス受信機５〜５ｎに混合分
配器３が接続されているか否かを検出する電流検出器
（直流電流検出回路）である。

【００２３】また、１６は安定化電源回路で構成され混
合分配器３及びアンテナブースタ１〜１ｎ及びその他に
対して直流電流を供給する直流電源、１７はディジタル
的に作動する回路（例えば、トランジスタ、ＩＣ（集積
回路）等）で構成され、電流検出器１５から直流電流を
検出したという電流検出信号を受信してワイヤレス受信
機５〜５ｎに混合分配器３が接続されていることを確認
すると、スイッチ７、８及びＯＮ／ＯＦＦ制御１４に対
しディジタル的に制御（オン／オフ制御）する制御信号
を出力して、ＢＰＦ６とミキサ１０とを直接接続し、Ｒ
Ｆ増幅器９の電源をオフするように制御する切替制御で
ある。

【００２４】次に、図１を参照して、本発明の一実施の
形態における相互変調歪み防止装置を装備したワイヤレ
ス受信装置の動作について説明する。まず、アンテナブ
ースタ１〜１ｎはアンテナで受信したワイヤレスマイク
からの無線信号を増幅してＲＦ信号（高周波信号）を出
力し、高周波信号は同軸ケーブル２〜２ｎを介して伝送
され、混合分配器３に対し入力混合される。混合分配器
３に入力混合された高周波信号は複数のワイヤレス受信
機５に対して分配出力される。

【００２５】混合分配器３から分配出力された高周波信
号はそれぞれ同軸ケーブル４〜４ｎを通してワイヤレス
受信機５〜５ｎの受信端に対し伝送される。ワイヤレス
受信機５〜５ｎの受信端に受信した高周波信号はまずバ
ンドパスフィルタ（ＢＰＦ）６において希望する周波数
帶の高周波信号のみが取り出される。この説明において
は、図１に示すように、ワイヤレス受信機５〜５ｎに対
し混合分配器３及びアンテナブースタ１〜１ｎが接続さ
れているので、直流電源１６から同軸ケーブル４〜４ｎ
を介して混合分配器３に対し直流電流が供給されてお
り、電流検出器１５がそれを検出して切替制御１７に対
し直流電流を検出したという電流検出信号を出力する。

【００２６】切替制御１７は電流検出器１５から電流検
出信号を受けるとスイッチ７、８及びＯＮ／ＯＦＦ制御
１４に対しディジタル的に制御（オンまたはオフ制御）
する制御信号（この場合は、直流電流検出時であるから
オン制御である）を出力する。スイッチ７、８は切替制
御１７からオン制御の制御信号を受けて切替接点を７ａ
及び８ａ側に切替え、ＢＰＦ６に受信した高周波信号が
ＲＦ増幅器９を側路する（迂回して使用しない）ようＢ
ＰＦ６を直接ミキサ１０に接続する。また、切替制御１
７からのオン制御の制御信号はＯＮ／ＯＦＦ制御１４に
出力され、そこからＲＦ増幅器９に対しその電源をオフ
するオン／オフ信号を出力して、ＲＦ増幅器９の機能を
停止する。

【００２７】尚、上記の説明では、ワイヤレス受信機５
〜５ｎに対しアンテナブースタ１〜１ｎ及び混合分配器
３を接続している場合について説明したが、ワイヤレス
受信機５〜５ｎに対しアンテナブースタ１〜１ｎ及び混
合分配器３を接続していない、すなわち、単体で使用す
る場合には、直流電源１６から同軸ケーブル４〜４ｎを
介して直流電流が流れないので、電流検出器１５がそれ
を検出して切替制御１７に対し電流検出信号により直流
電流を検出していないということを通知する。切替制御
１７はスイッチ７、８及びＯＮ／ＯＦＦ制御１４に対し
ディジタル的にオフ制御する制御信号を出力する。

【００２８】スイッチ７、８は切替制御１７からオフ制
御の制御信号を受けて切替接点を７ｂ及び８ｂ側に切替
え、ＢＰＦ６に受信した高周波信号をＲＦ増幅器９に出
力しＲＦ増幅してからミキサ１０に接続するように動作
する。その際、切替制御１７からのオフ制御の制御信号
はＯＮ／ＯＦＦ制御１４にも出力され、そこからＲＦ増
幅器９に対しその電源をオンするオン／オフ信号を出力
して、ＲＦ増幅器９の機能を復帰し受信した高周波信号
を増幅する。ワイヤレス受信機５〜５ｎに対しアンテナ
ブースタ１〜１ｎ及び混合分配器３を接続していない場
合には、このＲＦ増幅器９を接続することによりワイヤ
レス受信機５〜５ｎのＮＦを低減し、ＲＦ利得を増幅す
ることができる。

【００２９】ミキサ１０はスイッチ８からのＢＰＦ６か
ら直接入力した希望する周波数帶の高周波信号かまたは
ＲＦ増幅器９で増幅された希望する周波数帶の高周波信
号を入力し、局部発振器１１からの局部発振周波数信号
と混合して音声信号を抽出するための中間周波数信号に
変換し出力する。中間周波数信号はＩＦ増幅器１２で増
幅され、復調器１３でその中間周波数信号が復調されそ
こから低周波の音声信号が抽出され出力される。

【００３０】以上説明したように、本実施の形態におけ
る相互変調歪み防止装置を備えたワイヤレス受信装置に
よれば、多数のワイヤレスマイクが受信アンテナに接近
した場合でも、相互変調歪みによる希望受信周波数に対
する妨害、または使用されていないワイヤレスマイクの
送信周波数となって他の受信機に受信され、それを誤動
作させるようなことがなく、複数のワイヤレスマイクを
同時に有効に利用することができ、通話品質の劣化を防
止した高品質のワイヤレス受信装置を提供することがで
きる。

【００３１】

【発明の効果】本発明による多重方法は、以上説明した
ように構成し、特に、ワイヤレス受信機の受信端に対し
混合分配器及びアンテナブースタが接続されているか否
かを検出する検出手段と、混合分配器及びアンテナブー
スタが接続されている場合、受信した高周波信号がＲＦ
増幅器を迂回させるよう切替える切替手段とを含み、ワ
イヤレス受信機に内蔵するＲＦ増幅器は混合分配器及び
アンテナブースタを接続せず単体で使用する場合にのみ
機能するようにしたことにより、ワイヤレス受信機の相
互変調歪みを低減し、使用されていないワイヤレスマイ
クの送信周波数として他のワイヤレス受信機を誤動作さ
せるようなことがなく、複数のワイヤレスマイクを同時
に有効に利用することができ、通話品質の劣化を防止し
た高品質のワイヤレス受信装置を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態におけるワイヤレス受信
装置の構成を示すブロック図

【図２】従来のワイヤレス受信装置の構成を示すブロッ
ク図

【符号の説明】

１ アンテナブースタ １ｎ ｎ番目のアンテナブースタ ２、２ｎ 同軸ケーブル ３ 混合分配器 ４、４ｎ 同軸ケーブル ５ ワイヤレス受信機 ５ｎ ｎ番目のワイヤレス受信機 ６ ＢＰＦ（帶域通過フィルタ、または通過帶域制限フ
ィルタ） ７，８ スイッチ ９ ＲＦ増幅器 １０ ミキサ １１ 局部発振器 １２ ＩＦ増幅器 １３ 復調器 １４ ＯＮ／ＯＦＦ制御 １５ 電流検出器 １６ 直流電源 １７ 切替制御 ２５ ワイヤレス受信機 ２５ｎ ｎ番目のワイヤレス受信機

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成８年８月２３日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】高周波信号を受信する受信端とＢＰＦとＲ
   Ｆ増幅器とミキサと復調器とを有し、無線信号を受信し
   復調して音声信号を取り出すワイヤレス受信機を使用す
   るワイヤレス受信装置であって、前記受信端に対し混合
   分配器及びアンテナブースタが接続されているか否かを
   検出する検出手段と、混合分配器及びアンテナブースタ
   の接続が検出された場合、受信した高周波信号がＲＦ増
   幅器を迂回するよう切替える切替手段とを含み、ワイヤ
   レス受信機に対し混合分配器及びアンテナブースタを接
   続した場合、内蔵するＲＦ増幅器をオフし受信した高周
   波信号に該ＲＦ増幅器を迂回させるようにしたことを特
   徴とするワイヤレス受信装置。
2. 【請求項２】前記検出手段はワイヤレス受信機から混合
   分配器及びアンテナブースタに流れる直流電流を検出す
   る電流検出器であり、前記切替手段は前記電流検出器か
   ら電流検出信号を受信して直流電流を検出したか否かの
   制御信号を出力する切替制御と、直流電流を検出したと
   き前記切替制御からの制御信号に従い前記ＲＦ増幅器を
   迂回する迂回路を形成するスイッチと、直流電流を検出
   したとき前記該切替制御からの前記制御信号に従い前記
   ＲＦ増幅器の電源をオフするオン／オフ信号を出力する
   ＯＮ／ＯＦＦ制御とからなることを特徴とする請求項１
   記載のワイヤレス受信装置。
3. 【請求項３】アンテナを介しワイヤレスマイクからの無
   線信号を受信し、ＲＦ増幅し、復調して音声信号を取り
   出すワイヤレス受信機による受信方法において、前記ワ
   イヤレス受信機とアンテナとの間に混合分配器及びアン
   テナブースタを使用しているか否かを検出し、前記混合
   分配器及びアンテナブースタを使用していることを検出
   したとき前記ＲＦ増幅する工程を迂回する各工程からな
   ることを特徴とするワイヤレス受信機による受信方法。