JPH09321452A - 電源装置用耐震型箱体 - Google Patents

電源装置用耐震型箱体

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JPH09321452A
JPH09321452A JP12973296A JP12973296A JPH09321452A JP H09321452 A JPH09321452 A JP H09321452A JP 12973296 A JP12973296 A JP 12973296A JP 12973296 A JP12973296 A JP 12973296A JP H09321452 A JPH09321452 A JP H09321452A
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Hideaki Miyata
英昭 宮田
Noriaki Takahashi
紀昭 高橋
Minoru Otsuka
実 大塚
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Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐震構造でありながら、軽量化と、溶接箇所
数を減らすことができる電源装置用耐震型箱体を得る。 【解決手段】 それぞれ四角形をした上枠体11と下枠
体12とを所定間隔で対向配置し、これら上枠体11と
下枠体12の左右の側部は縦向きの複数の柱13で相互
に連結し、これら上枠体と下枠体の背部はX形筋交い1
4で相互に連結して箱形フレーム2を構成する。箱形フ
レーム2の上枠体11には天井板3を固定し、下枠体1
2には底板4を固定する。箱形フレーム2の左右の側面
には、幅方向の両側部をそれぞれ裏側にコ字状に曲げて
コ字状補強部19aを設けた側板本体19と、これらコ
字状補強部19aの間で側板本体19の裏面に固定した
Z状筋交い20とからなる補強側板21をそれぞれ固定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば充電用等の
電源装置を収納する電源装置用耐震型箱体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所等で使用される電源装置用
箱体には、所定の耐震性が要求されている。
【0003】このような耐震性を満足できる従来の電源
装置用耐震型箱体1は、図8に示す構造であった。
【0004】この電源装置用耐震型箱体1は、箱形フレ
ーム2と、該箱形フレーム2に取り付けられる天井板
3,底板4,左右の側板5とで構成されている。
【0005】箱形フレーム2は、四角形の枠内を格子形
補強体6で補強した左右の側枠体7が左右に所定間隔で
対向配置され、これら左右の側枠体7の上部と下部が複
数の連結アーム8,9で連結され、左右の側枠体7の間
には前後に仕切る補強板10が取り付けられて構成され
ている。この場合、格子形補強体6,側枠体7,連結ア
ーム8,9は、L形や溝形の型鋼、または板金をL形や
溝形に折り曲げたもので形成されている。これら箱形フ
レーム2は、構成部材を溶接することにより構成されて
いる。
【0006】このような箱形フレーム2には、その上面
に天井板3が固定され、底面に底板4が固定され、左右
の側面に側板5がそれぞれ固定されている。これら天井
板3,底板4,側板5の箱形フレーム2に対する固定
は、溶接により行われている。
【0007】このような構造の電源装置用耐震型箱体1
は、最後にその内面や外面に塗装が施される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た如き構造をした従来の電源装置用耐震型箱体1の箱形
フレーム2では、耐震性をもたせるために格子形補強体
6で補強しているので、溶接箇所数が非常に多くなり、
組立工数が増え、コストアップする問題点があり、また
該箱形フレーム2の重量も増え、箱体1の運搬も困難で
あった。
【0009】また、該箱体1が大型で、重量が大きい場
合には、該箱体1が動かし難く、塗装作業もやり難い問
題点があった。
【0010】本発明の目的は、耐震構造でありながら、
軽量化と、溶接箇所数を減らすことができる電源装置用
耐震型箱体を提供することにある。
【0011】本発明の目的は、耐震構造でありながら、
軽量化と、溶接箇所数を減らすことができ、しかも大型
化しても、取り扱い易い構造の電源装置用耐震型箱体を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の電源装
置用耐震型箱体は、それぞれ四角形をした上枠体と下枠
体とが所定間隔で対向配置され、これら上枠体と下枠体
の左右の側部は縦向きの複数の柱で相互に連結され、こ
れら上枠体と下枠体の背部はX形筋交いで相互に連結さ
れて箱形フレームが構成され、箱形フレームの上枠体に
は天井板が固定され、下枠体には底板が固定され、箱形
フレームの左右の側面には、幅方向の両側部をそれぞれ
裏側にコ字状に曲げてコ字状補強部を設けた側板本体
と、これらコ字状補強部の間で該側板本体の裏面に固定
されたZ状筋交いとからなる補強側板がそれぞれ固定さ
れていることを特徴とする。
【0013】なお、本発明でZ状筋交いとは、文字通り
のZ状のものばかりでなく、反転させた形状(S状)の
もの(反対側から見ればZ状である。)も含むものであ
る。
【0014】このような構造の電源装置用耐震型箱体の
箱形フレームは、補強体として背部にX形筋交いが設け
られているだけであり、軽量化が図れ、また溶接箇所数
を減らすことができる。
【0015】また、箱形フレームの左右の側面には、幅
方向の両側部をそれぞれ裏側にコ字状に曲げてコ字状補
強部を設けた側板本体と、これらコ字状補強部の間で該
側板本体の裏面に固定されたZ状筋交いとからなる補強
側板をそれぞれ固定しているので、箱形フレームの左右
の補強を該補強側板で図ることができる。
【0016】特に、該補強側板の補強構造は、側板本体
のコ字状補強部とZ状筋交いとの組み合わせ構造なの
で、簡単な構造でありながら十分な強度が得られ、溶接
箇所数も少なく、重量増加も最小限に止めることができ
る。
【0017】しかもこのような構造の電源装置用耐震型
箱体では、X形筋交いとZ状筋交いとを用いて補強して
いるので、従来のような箱形フレーム内を仕切る補強板
が不要であり、このため該箱形フレーム内への電源装置
の組み込みを容易に行うことができる。
【0018】請求項2に記載の電源装置用耐震型箱体
は、X形筋交いの中間に横向き筋交いが固定されている
ことを特徴とする。
【0019】このようにX形筋交いの中間に横向き筋交
いを固定していると、箱形フレームの側部のへこみ,ふ
くらみ等の変形を防止でき、従って該箱形フレームの横
方向の耐震強度を向上させることができる。
【0020】請求項3に記載の電源装置用耐震型箱体
は、複数の単位箱体を隣り合わせに連結して構成され、
各単位箱体は、それぞれ四角形をした上枠体と下枠体と
が所定間隔で対向配置され、これら上枠体と下枠体の側
部は縦向きの複数の柱で相互に連結され、これら上枠体
と下枠体の背部はX形筋交いで相互に連結されて箱形フ
レームが構成され、箱形フレームの上枠体には天井板が
固定され、下枠体には底板が固定され、箱形フレームの
左右の側面には、幅方向の両側部をそれぞれ裏側にコ字
状に曲げてコ字状補強部を設けた側板本体と、これらコ
字状補強部の間で該側板本体の裏面に固定されたZ状筋
交いとからなる補強側板がそれぞれ固定された耐震構造
になっていることを特徴とする。
【0021】このように電源装置用耐震型箱体を、複数
の単位箱体を隣り合わせに連結して構成すると、個々の
単位箱体は軽量であり、このため塗装時に該単位箱体を
動かしながら容易に塗装することができ、また運搬や設
置作業も容易に行うことができる。かつまた、複数の単
位箱体を組み合わせ連結して電源装置用耐震型箱体を構
成すると、これら単位箱体を組み合わせる数の増減によ
り、任意の容積のものを容易に形成することができる。
【0022】この場合、単位箱体の箱形フレームは、補
強体として背部にX形筋交いが設けられているだけであ
り、このため軽量化が図れ、また溶接箇所数を減らすこ
とができる。
【0023】また、箱形フレームの左右の側面には、幅
方向の両側部をそれぞれ裏側にコ字状に曲げてコ字状補
強部を設けた側板本体と、これらコ字状補強部の間で該
側板本体の裏面に固定されたZ状筋交いとからなる補強
側板をそれぞれ固定しているので、箱形フレームの左右
の補強を該補強側板で図ることができる。
【0024】特に、該補強側板の補強構造は、側板本体
のコ字状補強部とZ状筋交いとの組み合わせ構造なの
で、簡単な構造でありながら十分な強度が得られ、溶接
箇所数も少なく、重量増加も最小限に止めることができ
る。
【0025】しかもこのような構造の単位箱体では、X
形筋交いとZ状筋交いとを用いて補強しているので、従
来のような箱形フレーム内を仕切る補強板が不要であ
り、このため該箱形フレーム内への電源装置の組み込み
を容易に行うことができる。
【0026】請求項4に記載の電源装置用耐震型箱体に
おける前後に隣り合う単位箱体は、それぞれのX形筋交
いを向かい合わせ、これらX形筋交いが相互に連結され
ていることを特徴とする。
【0027】このように前後に隣り合う単位箱体を、そ
れぞれのX形筋交いを向かい合わせにして配置すると、
前後が開口する構造となり、電源装置の組み込み等も支
障なく行うことができる。また、向かい合わさったX形
筋交いの隙間を利用して、前後の配線を支障なく行うこ
とができる。
【0028】請求項5に記載の電源装置用耐震型箱体に
おける左右に隣り合う前記単位箱体は、隣り合う補強側
板にZ状筋交いを避けて窓が相対応してそれぞれ設けら
れていることを特徴とする。
【0029】このように左右に隣り合う前記単位箱体
は、隣り合う補強側板にZ状筋交いを避けて窓を相対応
してそれぞれ設けると、左右に隣り合う単位箱体間の配
線を支障なく行うことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は、本発明に係る電
源装置用耐震型箱体1における実施の形態の第1例を示
したものである。
【0031】本例の電源装置用耐震型箱体1において
は、それぞれ四角形をした上枠体11と下枠体12とが
所定間隔で対向配置され、これら上枠体11と下枠体1
2の左右の側部はそれぞれ縦向きの2本の柱13で相互
に連結されて、これら上枠体11と下枠体12の背部は
X形筋交い14で相互に連結されて箱形フレーム2が構
成されている。X形筋交い14は、4本のアーム15を
X形に配置して中央を取付け板16で連結することによ
り構成されている。4本のアーム15と取付け板16と
の連結は、ボルト締め,溶接,リベット締め等で行うこ
とができる。X形筋交い14の中間の取付け板16に
は、横向き筋交い17がボルト締め,溶接,リベット締
め等で固定されている。X形筋交い14の各アーム15
の先端は、上枠体11と下枠体12の取付け板18にボ
ルト締め,溶接,リベット締め等で固定されている。こ
の場合、上枠体11,下枠体12,柱13,X形筋交い
14のアーム15,横向き筋交い17は、L形や溝形の
型鋼、または板金をL形や溝形に折り曲げたもので形成
されている。
【0032】このような箱形フレーム2の上枠体11に
は天井板3が固定され、下枠体12には底板4が固定さ
れている。
【0033】箱形フレーム2の左右の側面には、幅方向
の両側部をそれぞれ裏側にコ字状に曲げてコ字状補強部
19aを設けた側板本体19と、これらコ字状補強部1
9aの間で該側板本体19の裏面に固定されたZ状筋交
い20とからなる補強側板21がそれぞれ固定されてい
る。Z状筋交い20は、上下の横アーム22と、これら
横アーム22間を斜めに連結している斜めアーム23と
で構成されている。横アーム22と斜めアーム23との
相互の連結は、図3に示すように突き合わせて溶接する
ことにより行われている。また、横アーム22と斜めア
ーム23とは、それぞれコ字状のアーム本体22a,2
3aの開口側に直交する向きでフランジ部22b,23
bが設けられた構造となっていて、各フランジ部22
b,23bを側板本体19の裏面に当てて溶接で該側板
本体19に固定されている。側板本体19のコ字状補強
部19aは、側板本体19の上下から寸法Lだけ中央に
寄った中央側に設けられている。Z状筋交い20の上下
の横アーム22は、コ字状補強部19aの上下の端部に
図2に示すように対応させて設けられている。
【0034】箱形フレーム2の左右の側面に対するこれ
ら補強側板21の固定は、側板本体19の上下の平坦部
19bを上枠体11と下枠体12の側面に当てて、補強
側板21と箱形フレーム2との相互の接触部分をそれぞ
れ溶接することにより行われている。
【0035】このような電源装置用耐震型箱体1の正面
の開口部には、図示しないが扉が開閉自在に取付けられ
ている。かかる電源装置用耐震型箱体1の内部には、電
源装置が組み込まれる。この際、各柱13は電気部品取
付け部材としても用いられる。
【0036】このような構造の電源装置用耐震型箱体1
の箱形フレーム2は、補強体として背部にX形筋交い1
4が設けられているだけであり、軽量化が図れ、また溶
接箇所数を減らすことができる。
【0037】また、箱形フレーム2の左右の側面には、
幅方向の両側部をそれぞれ裏側にコ字状に曲げてコ字状
補強部19aを設けた側板本体19と、これらコ字状補
強部19aの間で該側板本体19の裏面に固定されたZ
状筋交い20とからなる補強側板21をそれぞれ固定し
ているので、箱形フレーム2の左右の補強を該補強側板
21で図ることができる。
【0038】特に、該補強側板21の補強構造は、側板
本体19のコ字状補強部19aとZ状筋交い20との組
み合わせ構造なので、簡単な構造でありながら十分な強
度が得られ、溶接箇所数も少なく、重量増加も最小限に
止めることができる。
【0039】しかもこのような構造の電源装置用耐震型
箱体1では、X形筋交い14とZ状筋交い20とを用い
て補強しているので、従来のような箱形フレーム2内を
仕切る補強板10が不要であり、このため該箱形フレー
ム2内への電源装置の組み込みを容易に行うことができ
る。
【0040】また、X形筋交い14の中間には、横向き
筋交い17を固定しているので、箱形フレーム2の横方
向の耐震強度を向上させることができる。
【0041】図4は、横アーム22と斜めアーム23と
の側板本体19に対する溶接の好ましい例を示したもの
である。本例では、図示のように各フランジ部22b,
23bに所定間隔で円形の孔24をあけ、これら孔24
の内周に沿ってフランジ部22b,23bを側板本体1
9に溶接している。
【0042】このようにして溶接すると、側板本体19
の表面で溶接箇所が窪むのを抑制することができる。こ
のため従来は、溶接歪みにより側板本体19の表面にで
きる窪みが大きく、この窪みをパテで埋めて平らにして
塗装をする際のパテの埋め込みに多量のパテが必要であ
ったが、本例の場合には円形の溶接のため溶接歪みを小
さくするような力が働き、窪みが小さくなり、少量のパ
テで表面を平らにすることができる。
【0043】図5及び図6は、本発明に係る電源装置用
耐震型箱体1における実施の形態の第2例を示したもの
である。
【0044】本例の電源装置用耐震型箱体1は、図5に
示すように複数の単位箱体1´を隣り合わせに連結して
所要の容積をもつように構成されている。
【0045】各単位箱体1´は、図1に示す電源装置用
耐震型箱体1を所要の大きさに形成して用いるものであ
って、それぞれ四角形をした上枠体11と下枠体12と
が所定間隔で対向配置され、これら上枠体12と下枠体
13の側部は縦向きの複数の柱13で相互に連結され、
これら上枠体12と下枠体13の背部はX形筋交い14
で相互に連結されて箱形フレーム2が構成され、箱形フ
レーム2の上枠体11には天井板3が固定され、下枠体
12には底板4が固定され、箱形フレーム2の左右の側
面には、幅方向の両側部をそれぞれ裏側にコ字状に曲げ
てコ字状補強部19aを設けた側板本体19と、これら
コ字状補強部19aの間で該側板本体19の裏面に固定
されたZ状筋交い20とからなる補強側板21がそれぞ
れ固定された耐震構造になっている。左右に隣り合わせ
になる側の補強側板21には、Z状筋交い20を避けて
窓25が相対応してそれぞれ設けられている。また、前
後に隣り合う単位箱体1´は、それぞれのX形筋交い1
4を向かい合わせ、これらX形筋交い14が相互にボル
トで連結されている。この場合、X形筋交い14の相互
連結は、相互の取付け板16を向かい合わせて、アーム
15を取付け板16に固定するボルトを共締めすること
により行われている。なお、X形筋交い14の相互連結
は、相互の取付け板16をアーム15の取付け箇所とは
別の位置でボルト締めすることにより行うこともでき
る。
【0046】前後左右の単位箱体1´の連結は、ボルト
の締結により行われている。
【0047】このように電源装置用耐震型箱体1を、複
数の単位箱体1´を隣り合わせに連結して構成すると、
個々の単位箱体1´は軽量であり、このため塗装時に該
単位箱体1´を動かしながら容易に塗装することがで
き、また運搬や設置作業も容易に行うことができる。か
つまた、複数の単位箱体1´を組み合わせ連結して電源
装置用耐震型箱体1を構成すると、これら単位箱体1´
を組み合わせる数の増減により、任意の容積のものを容
易に形成することができる。
【0048】この場合、単位箱体1´の箱形フレーム2
は、補強体として背部にX形筋交い14が設けられてい
るだけであり、このため軽量化が図れ、また溶接箇所数
を減らすことができる。
【0049】また、箱形フレーム2の左右の側面には、
幅方向の両側部をそれぞれ裏側にコ字状に曲げてコ字状
補強部19aを設けた側板本体19と、これらコ字状補
強部19aの間で該側板本体19の裏面に固定されたZ
状筋交い20とからなる補強側板21をそれぞれ固定し
ているので、箱形フレーム2の左右の補強を該補強側板
21で図ることができる。
【0050】特に、該補強側板21の補強構造は、側板
本体19のコ字状補強部19aとZ状筋交い20との組
み合わせ構造なので、簡単な構造でありながら十分な強
度が得られ、溶接箇所数も少なく、重量増加も最小限に
止めることができる。
【0051】しかもこのような構造の電源装置用耐震型
箱体1では、X形筋交い14とZ状筋交い20とを用い
て補強しているので、従来のような箱形フレーム2内を
仕切る補強板10が不要であり、このため該箱形フレー
ム2内への電源装置の組み込みを容易に行うことができ
る。
【0052】また、この電源装置用耐震型箱体1におい
ては、前後に隣り合う単位箱体1´を、それぞれのX形
筋交い14を向かい合わせにして配置しているので、前
後が開口する構造となり、電源装置の組み込み等も支障
なく行うことができる。また、向かい合わさったX形筋
交い14の隙間を利用して、前後の配線を支障なく行う
ことができる。
【0053】また、この電源装置用耐震型箱体1におい
て、左右に隣り合う単位箱体1´は、隣り合う補強側板
21にZ状筋交い20を避けて窓25を相対応してそれ
ぞれ設けているので、左右に隣り合う単位箱体1´間の
配線を支障なく行うことができる。
【0054】固有振動数の指針として、社団法人 日本
電気協会発行の電子力発電所耐震設計技術指針(JEAG46
01-1970 .JEAG4601・補-1984 )がある。この指針で
は、安全保障上特に緊要なものは、耐震性の固有振動数
を20Hz 以上とすることになっている。その試験方法
は、木鎚で叩く方法である。
【0055】この試験方法に則り、図1に示す本例の電
源装置用耐震型箱体1の固有振動数を測定した。この測
定は、図7に示すように、該電源装置用耐震型箱体1を
試験用ベース26に固定し、この電源装置用耐震型箱体
1をI〜IVの4方向から木鎚で叩き、そのとき叩く方向
と反対側の面に振動を検出する検出器27を取付けて該
電源装置用耐震型箱体1の振動を検出した。即ち、電源
装置用耐震型箱体1を木鎚で叩くと、検出器27には加
速度に比例した電圧が発生し、この発生した電圧を増幅
器28で増幅し、アナライザ29で波形解析し、X−Y
プロッタ30に結果を出力してプロットした。
【0056】図1に示す本発明の構造の電源装置用耐震
型箱体1(本発明品)を6基と、図8に示す従来構造の
電源装置用耐震型箱体1(従来品)を6基とを用いて、
それぞれを木鎚で叩いて測定した固有振動数試験結果の
平均値を表1に示す。
【0057】
【表1】 この表1から明らかなように、本発明品によれば従来品
と比較して固有振動数が7Hz 改善された。
【0058】また、実験によると、図1に示す本発明品
は図8に示す従来品に比べて、組立作業においては約30
%の工数低減が図れ、重量においては約30%軽減でき
た。
【0059】また、図5に示す分割タイプの構造にする
と、分割塗装作業により作業性の向上が図れ、更に個々
の箱体の軽量化により、運搬作業や設置作業も楽にな
る。
【0060】
【発明の効果】請求項1に記載の電源装置用耐震型箱体
は、それぞれ四角形をした上枠体と下枠体とを所定間隔
で対向配置し、これら上枠体と下枠体の左右の側部は縦
向きの複数の柱で相互に連結し、これら上枠体と下枠体
の背部はX形筋交いで相互に連結して箱形フレームを構
成しているので、このような構造の箱形フレームの補強
体は背部のX形筋交いだけであり、軽量化が図れ、また
溶接箇所数を減らすことができる。
【0061】また、箱形フレームの左右の側面には、幅
方向の両側部をそれぞれ裏側にコ字状に曲げてコ字状補
強部を設けた側板本体と、これらコ字状補強部の間で該
側板本体の裏面に固定されたZ状筋交いとからなる補強
側板をそれぞれ固定しているので、箱形フレームの左右
の補強を該補強側板で図ることができる。
【0062】特に、この補強側板の補強構造は、側板本
体のコ字状補強部とZ状筋交いとの組み合わせ構造なの
で、簡単な構造でありながら十分な強度が得られ、溶接
箇所数も少なく、重量増加も最小限に止めることができ
る。
【0063】しかもこのような構造の電源装置用耐震型
箱体では、X形筋交いとZ状筋交いとを用いて補強して
いるので、従来のような箱形フレーム内を仕切る補強板
が不要であり、このため該箱形フレーム内への電源装置
の組み込みを容易に行うことができる。
【0064】請求項2に記載の電源装置用耐震型箱体で
は、X形筋交いの中間に横向き筋交いを固定しているの
で、箱形フレームの側部の変形を防止することができ、
該箱形フレームの横方向の耐震強度を向上させることが
できる。
【0065】請求項3に記載の電源装置用耐震型箱体
は、複数の単位箱体を隣り合わせに連結して構成してい
るので、個々の単位箱体は軽量であり、このため塗装時
に該単位箱体を動かしながら容易に塗装することがで
き、また運搬や設置作業も容易に行うことができる。か
つまた、複数の単位箱体を組み合わせ連結して電源装置
用耐震型箱体を構成しているので、これら単位箱体を組
み合わせる数の増減により、任意の容積のものを容易に
形成することができる。
【0066】また、単位箱体の箱形フレームは、補強体
として背部にX形筋交いが設けられているだけであり、
このため軽量化が図れ、また溶接箇所数を減らすことが
できる。
【0067】また、箱形フレームの左右の側面には、幅
方向の両側部をそれぞれ裏側にコ字状に曲げてコ字状補
強部を設けた側板本体と、これらコ字状補強部の間で該
側板本体の裏面に固定されたZ状筋交いとからなる補強
側板をそれぞれ固定しているので、箱形フレームの左右
の補強を該補強側板で図ることができる。
【0068】特に、該補強側板の補強構造は、側板本体
のコ字状補強部とZ状筋交いとの組み合わせ構造なの
で、簡単な構造でありながら十分な強度が得られ、溶接
箇所数も少なく、重量増加も最小限に止めることができ
る。
【0069】しかもこのような構造の単位箱体では、X
形筋交いとZ状筋交いとを用いて補強しているので、従
来のような箱形フレーム内を仕切る補強板が不要であ
り、このため該箱形フレーム内への電源装置の組み込み
を容易に行うことができる。
【0070】請求項4に記載の電源装置用耐震型箱体で
は、前後に隣り合う単位箱体を、それぞれのX形筋交い
を向かい合わせにして配置しているので、前後が開口す
る構造となり、電源装置の組み込み等も支障なく行うこ
とができる。また、向かい合わさったX形筋交いの隙間
を利用して、前後の配線を支障なく行うことができる。
【0071】請求項5に記載の電源装置用耐震型箱体に
おける左右に隣り合う前記単位箱体は、隣り合う補強側
板にZ状筋交いを避けて窓が相対応してそれぞれ設けて
いるので、左右に隣り合う単位箱体間の配線を支障なく
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電源装置用耐震型箱体における実
施の形態の第1例の分解斜視図である。
【図2】図1で用いている補強側板の裏面側の要部斜視
図である。
【図3】図2に示す補強側板のZ状筋交いにおけるコー
ナ部の正面図である。
【図4】補強側板の側板本体に対するZ状筋交いの溶接
の仕方を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る電源装置用耐震型箱体における実
施の形態の第2例の斜視図である。
【図6】第2例で用いている補強側板の斜視図である。
【図7】電源装置用耐震型箱体の固有振動数の測定の仕
方を示す斜視図である。
【図8】従来の電源装置用耐震型箱体の分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 電源装置用耐震型箱体 1´ 単位箱体 2 箱形フレーム 3 天井板 4 底板 5 側板 6 格子形補強体 7 側枠体 8,9 連結アーム 10 補強板 11 上枠体 12 下枠体 13 柱 14 X形筋交い 15 アーム 16 取付け板 17 横向き筋交い 18 取付け板 19 側板本体 19a コ字状補強部 20 Z状筋交い 21 補強側板 22 横アーム 23 斜めアーム 22a,23a アーム本体 22b,23b フランジ部 24 孔 25 窓 26 試験用ベース 27 検出器 28 増幅器 29 アナライザ 30 X−Yプロッタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ四角形をした上枠体と下枠体と
    が所定間隔で対向配置され、これら上枠体と下枠体の左
    右の側部は縦向きの複数の柱で相互に連結され、これら
    上枠体と下枠体の背部はX形筋交いで相互に連結されて
    箱形フレームが構成され、 前記箱形フレームの前記上枠体には天井板が固定され、
    前記下枠体には底板が固定され、 前記箱形フレームの左右の側面には、幅方向の両側部を
    それぞれ裏側にコ字状に曲げてコ字状補強部を設けた側
    板本体と、これらコ字状補強部の間で該側板本体の裏面
    に固定されたZ状筋交いとからなる補強側板がそれぞれ
    固定されていることを特徴とする電源装置用耐震型箱
    体。
  2. 【請求項2】 前記X形筋交いの中間には横向き筋交い
    が固定されていることを特徴とする請求項1に記載の電
    源装置用耐震型箱体。
  3. 【請求項3】 複数の単位箱体を隣り合わせに連結して
    構成され、 前記各単位箱体は、 それぞれ四角形をした上枠体と下枠体とが所定間隔で対
    向配置され、これら上枠体と下枠体の側部は縦向きの複
    数の柱で相互に連結され、これら上枠体と下枠体の背部
    はX形筋交いで相互に連結されて箱形フレームが構成さ
    れ、 前記箱形フレームの前記上枠体には天井板が固定され、
    前記下枠体には底板が固定され、 前記箱形フレームの左右の側面には、幅方向の両側部を
    それぞれ裏側にコ字状に曲げてコ字状補強部を設けた側
    板本体と、これらコ字状補強部の間で該側板本体の裏面
    に固定されたZ状筋交いとからなる補強側板がそれぞれ
    固定された耐震構造になっていることを特徴とする電源
    装置用耐震型箱体。
  4. 【請求項4】 前後に隣り合う前記単位箱体は、それぞ
    れのX形筋交いを向かい合わせ、これらX形筋交いが相
    互に連結されていることを特徴とする請求項3に記載の
    電源装置用耐震型箱体。
  5. 【請求項5】 左右に隣り合う前記単位箱体は、隣り合
    う前記補強側板に前記Z状筋交いを避けて窓が相対応し
    てそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項3ま
    たは4に記載の電源装置用耐震型箱体。
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