JPH09321246A - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法

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JPH09321246A
JPH09321246A JP8137824A JP13782496A JPH09321246A JP H09321246 A JPH09321246 A JP H09321246A JP 8137824 A JP8137824 A JP 8137824A JP 13782496 A JP13782496 A JP 13782496A JP H09321246 A JPH09321246 A JP H09321246A
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electrode
film
crown
semiconductor substrate
integrated circuit
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JP8137824A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Sekiguchi
敏宏 関口
Yoshitaka Tadaki
▲芳▼▲隆▼ 只木
Kiyoshi Nakai
潔 中井
Toshikazu Kumai
寿和 熊井
Katsuo Yuhara
克夫 湯原
Kazuhiko Saito
和彦 斉藤
Michio Tanaka
道夫 田中
Michio Nishimura
美智夫 西村
Shinya Nishio
伸也 西尾
Hideki Yamashita
秀樹 山下
Toshiyuki Kaeriyama
敏之 帰山
Seishiyu Chiyou
成洙 趙
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Hitachi Ltd
Texas Instruments Japan Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Texas Instruments Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラウン形状の蓄積容量電極を有するDRA
Mにおいて、蓄積容量電極を形成する際のウェットエッ
チング工程で発生する不良要因となる異物を低減する。 【解決手段】 半導体基板1上に形成される大面積クラ
ウン領域のクラウン形状の芯部材となる酸化シリコン膜
25を、クラウン形状電極の底面部として形成される多
結晶シリコン膜20aと同時に形成される多結晶シリコ
ン膜24およびクラウン形状電極の側面部となる多結晶
シリコン膜20bと同時に形成される多結晶シリコン膜
26によって取り囲み、多結晶シリコンの異方性エッチ
ングによりクラウン側壁部分を形成する時に、側壁部と
なる多結晶シリコンがエッチングされないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置およびその製造技術に関し、特に、高集積化および微
細化に不可欠なメモリセルの形成に適用して有効な技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大容量メモリを代表する半導体メモリと
してDRAMがある。このDRAMのメモリ容量は益々
増大する傾向にあり、それに伴ってDRAMのメモリセ
ルの集積度を向上させる観点からメモリセルの専有面積
も縮小せざるを得ない方向に進んでいる。
【0003】しかし、DRAMのメモリセルにおける情
報蓄積用容量素子(キャパシタ)の蓄積容量値は、DR
AMの動作マージンやソフトエラー等を考慮する観点等
から世代によらず一定量が必要であり、一般に比例縮小
できないことが知られている。
【0004】そこで、限られた小さな占有面積内に必要
な蓄積容量を確保できるようなキャパシタ構造の開発が
進められており、そのようなキャパシタ構造として、例
えば、平成3年6月1日、工業調査会発行、「電子材
料」1991年6月号、p30〜p36に記載のとお
り、クラウン形状のセル構造が知られている。このよう
なクラウンセルは、立体的なキャパシタ構造を有するも
のであるため、前記の要求を満足できるセル構造の一つ
である。
【0005】また、クラウンセルは、キャパシタ電極を
メモリセルの選択MOSFET(Metal Oxide Semicond
uctor Field Effect Transistor )の上層に配置する構
造が一般的であり、この場合、小さな占有面積で大きな
蓄積容量を確保できるとともに、キャパシタ構成部に拡
散層が必要ないためソフトエラーの発生率も大幅に低減
でき、必要とする蓄積容量が小さくてすむという特徴が
ある。
【0006】このような構造にも種々のものがあるが、
その中でもそのキャパシタをビット線の上方に配置す
る、いわゆるキャパシタ・オーバー・ビットライン(Cap
acitorOver Bitline; 以下、COBと略す)構造は、
蓄積電極(ストレージノード)の下地段差がビット線に
よって平坦化されるので、キャパシタを形成する際のプ
ロセス上の負担が小さくなるという特徴がある。また、
ビット線がキャパシタでシールドされるので、高い信号
対雑音(S/N)比が得られるという特徴がある。な
お、COB構造のメモリセルを有するDRAMについて
は、特開平7−122654号公報などに記載がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
クラウン形状のキャパシタとCOB構造を有するDRA
Mの製造工程において、特定の工程時に多量の異物が発
生し、半導体集積回路装置の歩留まりを低下させるとい
う問題があることを本発明者らは見い出した。
【0008】すなわち、クラウン形状のキャパシタ電極
(蓄積ノード)を形成するためには、まず、クラウン底
部の電極となる多結晶シリコン膜およびクラウン形状の
芯部材となるシリコン酸化膜の薄膜を堆積し、次に、こ
れら薄膜をエッチングしてクラウン底部の電極およびク
ラウン形状の芯部材の段差を形成し、次に、それらの段
差にクラウン側面の電極を多結晶シリコンで形成し、さ
らに、クラウン形状の芯部材となる構造部材をエッチン
グして除去する工程を経る必要がある。
【0009】ここで、クラウン側面の電極は、クラウン
底部の電極とクラウン形状の芯部材となる構造部材形成
後、多結晶シリコン膜を全面に形成し、これを異方性エ
ッチングすることにより、クラウン底部の電極とクラウ
ン形状の芯部材となる構造部材の段差にサイドウォール
として形成する方法で製造される。
【0010】このとき、クラウン形状の芯部材となるシ
リコン酸化膜に、予期せぬ段差が存在している場合に
は、前記クラウン側面の電極の形成時に、その予期せぬ
段差部に多結晶シリコン膜のエッチング残りが発生す
る。このエッチング残りは、その後のクラウン形状の芯
部材のエッチング時に剥離し、異物となる。
【0011】上記異物の発生メカニズムを図32を用い
て説明する。図32(a)〜(f)は、クラウン形状の
キャパシタ電極を形成する際に発生する異物の発生メカ
ニズムを示した概念図である。
【0012】まず、半導体基板101に形成された絶縁
膜102、窒化シリコン膜103および酸化シリコンか
らなる絶縁膜104に、半導体基板101にコンタクト
をとるための接続孔105を形成し、半導体基板101
の全面に多結晶シリコンからなる導電性薄膜106を形
成する(図32(a))。接続孔105の底部には、図
示しないが、一般的には不純物が導入された拡散領域が
形成されている。
【0013】次に、クラウン形状の芯部材として使用す
る酸化シリコン膜107を堆積する(図32(b))。
このとき、接続孔105の開口径が酸化シリコン膜10
7の膜厚の2倍以上である場合には、接続孔105によ
って形成された段差が、酸化シリコン膜107によって
埋め込まれず、酸化シリコン膜107に段差108が形
成される。この段差108が予期せぬ段差となって、後
に不良原因となるエッチング残りを発生する。
【0014】次に、導電性薄膜106および酸化シリコ
ン膜107をパターニングして、クラウン形状の底部電
極109および、クラウン形状の芯部材110を形成す
る(図32(c))。
【0015】次に、クラウン形状の側面電極となるを形
成するための多結晶シリコンからなる導電性薄膜111
を形成する(図32(d))。
【0016】次に、導電性薄膜111を異方性エッチン
グすることにより、クラウン形状の芯部材110の側壁
に、クラウン形状の側面電極112を形成する。このと
き、段差108の部分にも、本来クラウン形状の電極形
成には必要のない側壁113も同時に形成される(図3
2(e))。
【0017】最後に、クラウン形状の芯部材110およ
び絶縁膜104をエッチングすることにより、底部電極
109および側面電極112からなるクラウン形状の電
極が形成される(図32(f))。しかし、このとき
に、前記工程で形成された側壁113が、クラウン形状
の芯部材110のエッチングとともに剥離してエッチン
グ液内に遊離し異物となる。この側壁113は、前記芯
部材110のエッチング工程においてはエッチング液に
溶解しない多結晶シリコンからなり、また、導電性であ
るため、この側壁113が異物として半導体基板に再付
着した場合には、ショート不良の原因となるものであ
り、深刻な不良原因として作用する。
【0018】このような予期せぬ段差部は、上記の大面
積クラウンの形成の場合のみならず、酸化シリコン膜1
07に形成されるあらゆる段差が不良を発生させる可能
性を有している。
【0019】また、クラウン形状の芯部材となるシリコ
ン酸化膜の膜厚は、クラウン側面電極の高さを規定する
ものであり、その高さによって蓄積容量値を大きくする
ものであるため、一般に厚くなる。よって、クラウン形
状の芯部材のシリコン酸化膜のエッチングは長時間とな
り、このため、その前工程で除去しきれなかったウェハ
周辺部の残渣あるいは、ウェハ内につくり込まれた不安
定な素子構造部材が、そのエッチング工程で剥離し異物
となる。
【0020】このような異物が、半導体集積回路装置の
不良発生要因となり、歩留まりを低下させるという問題
を生じる。
【0021】本発明の目的は、上記のような異物の発生
を抑制し、半導体集積回路装置の不良の低減と、歩留ま
りの向上を実現することができる技術を提供することに
ある。
【0022】また、本発明の他の目的は、上記のような
エッチング残りの発生するシリコン酸化膜の段差を緩和
してエッチング残りの発生を抑制し、半導体集積回路装
置の不良の低減と、歩留まりの向上を実現することがで
きる技術を提供することにある。
【0023】また、本発明の他の目的は、上記のような
残渣の剥離を防止し、また、不安定な構造部材を安定化
して異物の発生を抑制し、半導体集積回路装置の不良の
低減と、歩留まりの向上を実現することができる技術を
提供することにある。
【0024】また、本発明の他の目的は、上記のような
異物を有効に除去することができる技術を提供すること
にある。
【0025】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0026】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0027】(1)本発明の半導体集積回路装置は、半
導体基板の主面上に形成されたメモリセル選択用MIS
FETを覆って形成される絶縁膜に開口した接続孔と、
接続孔を介してメモリセル選択用MISFETのソース
またはドレイン領域に接続される第1電極と、半導体基
板に対して垂直に設けられ、第1電極に接して設けられ
た第2電極とを含み、第1電極および第2電極からなる
クラウン形状の第1容量電極と、第1容量電極に対向
し、容量絶縁膜を介して設けられた第2容量電極とを含
むDRAMの電荷蓄積容量を有する半導体集積回路装置
であって、半導体基板には、接続孔と同時に形成され、
その開口径が、クラウン形状の第1容量電極の深さの2
倍以上である開孔と、開孔部分に第1電極と同時に形成
される第1被膜と、第1被膜上に形成され、クラウン形
状の第1容量電極の深さと同一の膜厚を有する第2被膜
と、第2電極と同時に形成され、第1被膜および第2被
膜を覆って形成された第3被膜とを有するものである。
【0028】このような半導体集積回路装置によれば、
接続孔と同時に形成される開孔であって、その開口径が
クラウン形状の第1容量電極の深さの2倍以上であるも
のの上部に形成されるクラウン形状様の構造部材であっ
ても、その構造部材を、第1電極と同時に形成される第
1被膜と、クラウン形状の第1容量電極の深さと同一の
膜厚を有する第2被膜と、第1被膜および第2被膜を覆
って形成された第3被膜とを有する構造とするため、前
記開孔によって形成される予期しない段差部に形成され
るはずのエッチング残りが形成されず、異物を発生する
ことがない。このため、半導体集積回路装置の不良を低
減し、歩留まりを向上することができる。
【0029】つまり、第3被膜が異方性エッチングされ
た場合にはエッチング残りを発生させる第2被膜上の第
3被膜を、このようなエッチング残りを発生させる段差
部において異方性エッチングすることなく、第3被膜の
ままで残した構造とするものである。
【0030】このような構造とすることにより、その開
口径がクラウン形状の第1容量電極の深さの2倍以上で
あるような開孔を有する部分においては、クラウン形状
の電極を得ることができなくなるが、当該領域のクラウ
ン形状は、一般に大面積形状のクラウン形状電極を得る
ことを目的としておらず、結果的にクラウン形状が得ら
れていたものであることから、本発明のような構造とし
てクラウン形状が得られなくとも、半導体集積回路装置
の機能としては問題は生じない。
【0031】なお、本発明の半導体集積回路装置におい
て、第1被膜および第3被膜を多結晶シリコン、第2被
膜をシリコン酸化物とすることができる。
【0032】このような場合には、シリコン酸化物であ
る第2被膜を多結晶シリコンである第3被膜が覆うよう
な構造となるため、クラウン形状の芯部材であるシリコ
ン酸化物のエッチング時に第3被膜がハードマスクの作
用をし、第2被膜のエッチングがされないようにするこ
とができ、(1)記載の構造とすることができる。ま
た、上記シリコン酸化物および多結晶シリコンは、半導
体集積回路装置の製造において多用される材料であり、
製造工程上の経験を有効に活用することもできる。
【0033】(2)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、半導体基板の主面上に形成されたメモリセル選
択用MISFETを覆って形成される絶縁膜に開口した
接続孔と、接続孔を介してメモリセル選択用MISFE
Tのソースまたはドレイン領域に接続される第1電極
と、半導体基板に対して垂直に設けられ、第1電極に接
して設けられた第2電極とを含み、第1電極および第2
電極からなるクラウン形状の第1容量電極と、第1容量
電極に対向し、容量絶縁膜を介して設けられた第2容量
電極とを含むDRAMの電荷蓄積容量を含む半導体集積
回路装置の製造方法であって、(a)半導体基板の主面
上にメモリセル選択用MISFETを形成し、半導体基
板の全面に絶縁膜を形成する工程、(b)絶縁膜に接続
孔、および、その開口径がクラウン形状の第1容量電極
の深さの2倍以上となる開孔を形成する工程、(c)半
導体基板の全面に第1多結晶シリコン膜およびシリコン
酸化膜を形成する工程、(d)シリコン酸化膜および第
1多結晶シリコン膜をパターニングし、接続孔の上部に
第1多結晶シリコン膜からなる第1電極およびシリコン
酸化膜からなるクラウン形状の芯部材を、開孔の上部に
第1多結晶シリコン膜からなる第1被膜およびシリコン
酸化膜からなる第2被膜を形成する工程、(e)半導体
基板の全面に第2多結晶シリコン膜を形成する工程、
(f)開孔の上部に形成された第1被膜および第2被膜
上の第2多結晶シリコン膜の上層に、第2被膜により形
成された段差を覆うようにフォトレジストを選択的に形
成する工程、(g)第2多結晶シリコン膜をフォトレジ
ストをマスクとして異方性エッチングすることにより、
クラウン形状の芯部材および第1電極の側壁に第2電極
を形成する工程、(h)クラウン形状の芯部材であるシ
リコン酸化膜を除去する工程、を有するものである。
【0034】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、前記(1)記載の半導体集積回路装置を容易
に製造することができる。
【0035】すなわち、クラウン形状の芯部材の側壁を
形成する前に、そのクラウン形状の芯部材であるシリコ
ン酸化膜に存在する予期せぬ段差部分にフォトレジスト
を形成し、これをマスクとして、予期せぬ段差部分に多
結晶シリコンからなる側壁が形成されないようにするも
のである。
【0036】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記(f)工程において、半導体基板の周辺部
である製造プロセスの管理領域外の領域をも、フォトレ
ジストで覆うものである。
【0037】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、半導体基板の周辺部に、シリコン酸化膜のエ
ッチング工程におけるハードマスクとなる多結晶シリコ
ン膜が形成され、半導体基板の周辺部に残存した前工程
での残渣を剥離し難くすることができる。この結果、異
物の発生を抑制し、半導体集積回路装置の不良低減と歩
留まりの向上をすることができる。
【0038】前記(h)工程におけるシリコン酸化膜の
エッチング工程は、そのエッチングされるシリコン酸化
膜の膜厚が大きいため、エッチング量が大きく、処理時
間も長いものとなる。そのため、それまでの工程におい
て剥離することなく付着していた半導体基板周辺部にお
ける残渣物が、剥離される可能性が高くなる。この、残
渣物が剥離し、異物となった場合には、前記エッチング
残り同様に不良の原因となるため、本発明では、通常は
製造プロセスの管理領域外にある半導体基板の周辺部を
管理下に置き、当該領域にハードマスクを形成したもの
である。
【0039】また、そのハードマスクは、クラウン側面
電極となる第2多結晶シリコン膜を流用するものであ
り、工程が増加することもない。
【0040】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、フォトレジストとして、ネガ形のフォトレジス
トを用いるものである。
【0041】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、ネガ形のフォトレジストを用いるため、メモ
リセルのクラウン電極形成領域でのレジスト残りの発生
を防止することができる。
【0042】すなわち、メモリセルのクラウン電極形成
領域は、最も微細化が要求される領域であり、また、立
体構造が形成されている領域でもある。このような領域
にポジ形のレジストを適用した場合、立体構造下部に露
光光が到達せず、レジストの露光不良部分を生じる場合
が生じる。ポジ形レジストの露光不良は、レジスト残り
を生じる可能性が極めて高く、その後の工程において問
題を生じる可能性が大きい。
【0043】一方、本発明の基になるエッチング残りを
生じるような領域は、微細化が要求されている領域では
なく、逆に微細パターンが形成されていないが故に本問
題を生じているような領域である。このような領域に、
ネガ形のレジストを用いることは、ほとんど問題を生じ
ることはない。
【0044】よって、メモリセル領域のレジスト残りの
問題を防ぐことを優先して、ネガ形のフォトレジストを
用いるものである。
【0045】(3)本発明の半導体集積回路装置は、半
導体基板の主面上に形成されたメモリセル選択用MIS
FETを覆って形成される絶縁膜に開口した接続孔と、
接続孔を介してメモリセル選択用MISFETのソース
またはドレイン領域に接続される第1電極と、半導体基
板に対して垂直に設けられ、第1電極に接して設けられ
た第2電極とを含み、第1電極および第2電極からなる
クラウン形状の第1容量電極と、第1容量電極に対向
し、容量絶縁膜を介して設けられた第2容量電極とを含
むDRAMの電荷蓄積容量を有する半導体集積回路装置
であって、半導体基板には、接続孔と同時に形成される
単一または複数の開孔と、開孔部分に、第1電極と同時
に形成される第1電極よりも面積の大きい第3電極、お
よび第2電極と同時に形成される第4電極からなる大面
積クラウン形状の電極とを有し、開孔の開口径が、クラ
ウン形状の電極の深さの2倍以下のものである。
【0046】このような半導体集積回路装置によれば、
大面積クラウン形状の電極を有するものであっても、大
面積クラウンの底部電極を構成する第3電極が、クラウ
ン形状の電極深さの2倍以下の開孔により半導体基板と
接続されているため、大面積クラウン形状の芯部材とな
るシリコン酸化膜に予期せぬ段差が形成されることがな
く、よって、段差部に形成される第2および第4電極形
成時のエッチング残りが形成されることがない。この結
果、そのような段差部からの異物の発生を防止すること
ができ、半導体集積回路装置の不良の低減および歩留ま
りの向上を実現することが可能となる。
【0047】また、本発明の半導体集積回路装置では、
(1)記載のような構造ではなく、大面積のクラウン形
状に電極が形成できるため、大面積クラウン電極を容量
電極として正常に適用することができる。
【0048】(4)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、半導体基板の主面上に形成されたメモリセル選
択用MISFETを覆って形成される絶縁膜に開口した
接続孔と、接続孔を介してメモリセル選択用MISFE
Tのソースまたはドレイン領域に接続される第1電極
と、半導体基板に対して垂直に設けられ、第1電極に接
して設けられた第2電極とを含み、第1電極および第2
電極からなるクラウン形状の第1容量電極と、第1容量
電極に対向し、容量絶縁膜を介して設けられた第2容量
電極とを含むDRAMの電荷蓄積容量を有する半導体集
積回路装置であって、(a)半導体基板の主面上にメモ
リセル選択用MISFETを形成し、半導体基板の全面
に絶縁膜を形成する工程、(b)絶縁膜に接続孔、およ
び、その開口径がクラウン形状の第1容量電極の深さの
2倍以下となる単一または複数個の開孔を形成する工
程、(c)半導体基板の全面に第1多結晶シリコン膜お
よびシリコン酸化膜を形成する工程、(d)シリコン酸
化膜および第1多結晶シリコン膜をパターニングし、接
続孔の上部に第1多結晶シリコン膜からなる第1電極お
よびシリコン酸化膜からなるクラウン形状の芯部材を、
単一または複数個の開孔の上部に第1多結晶シリコン膜
からなる第1電極よりも面積の大きい第3電極およびシ
リコン酸化膜からなる大面積クラウン形状の芯部材を形
成する工程、(e)半導体基板の全面に第2多結晶シリ
コン膜を形成する工程、(f)第2多結晶シリコン膜を
異方性エッチングすることにより、接続孔の上部の第1
電極およびクラウン形状の芯部材の側壁に第2電極を、
単一または複数個の開孔の上部の第3電極および大面積
クラウン形状の芯部材の側壁に第4電極を形成する工
程、(g)クラウン形状の芯部材および大面積クラウン
形状の芯部材であるシリコン酸化膜を除去する工程、を
有するものである。
【0049】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、前記(3)記載の半導体集積回路装置を製造
することができる。
【0050】すなわち、(a)工程において形成される
開孔は、(c)工程で形成されるシリコン酸化膜の膜厚
の2倍以下であるため、シリコン酸化膜により完全に埋
め込まれ、当該部分のシリコン酸化膜上に予期せぬ段差
を生じることがない。このため、(f)工程における第
2多結晶シリコン膜の異方性エッチングにおいても、シ
リコン酸化膜上にエッチング残りを発生せず、半導体集
積回路装置の不良の低減と歩留まりの向上を実現でき
る。
【0051】(5)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、半導体基板の主面上に形成されたメモリセル選
択用MISFETを覆って形成される絶縁膜に開口した
接続孔と、接続孔を介してメモリセル選択用MISFE
Tのソースまたはドレイン領域に接続される第1電極
と、半導体基板に対して垂直に設けられ、第1電極に接
して設けられた第2電極とを含み、第1電極および第2
電極からなるクラウン形状の第1容量電極と、第1容量
電極に対向し、容量絶縁膜を介して設けられた第2容量
電極とを含むDRAMの電荷蓄積容量を有する半導体集
積回路装置の製造方法であって、(a)半導体基板の全
面に第1電極となる第1多結晶シリコン膜およびクラウ
ン形状の芯部材となるシリコン酸化膜を形成する工程、
(b)シリコン酸化膜および第1多結晶シリコン膜をパ
ターニングして、クラウン形状の芯部材および第1電極
を形成する工程、(c)半導体基板の全面に第2電極と
なる第2多結晶シリコン膜を形成する工程、(d)第2
多結晶シリコン膜を異方性エッチングすることによりク
ラウン形状の芯部材および第1電極の側壁に第2電極を
形成する工程、(e)クラウン形状の芯部材であるシリ
コン酸化膜を除去する工程、を有し、(a)工程におけ
るシリコン酸化膜を段差平坦性に優れたシリコン酸化膜
とするものである。
【0052】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、(a)工程におけるシリコン酸化膜を段差平
坦性に優れたシリコン酸化膜とするため、シリコン酸化
膜形成時の下地に開孔、段差等があったとしても、シリ
コン酸化膜表面を平坦化することができ、(b)工程に
おいて意図した部分にのみ段差を形成することができ
る。そのため、(d)工程において形成されるシリコン
酸化膜段差部の第2多結晶シリコン膜の側壁は、意図し
た部分にのみ形成され、第2電極となる側壁以外の側壁
は形成されない。その結果、(e)工程におけるシリコ
ン酸化膜のエッチング工程において異物が発生せず、半
導体集積回路装置の不良の低減および歩留まりの向上を
実現することができる。
【0053】なお、本発明おいて、段差平坦性に優れた
シリコン酸化膜は、PSG膜、BSG膜、BPSG膜ま
たはSOG膜から選択された単一の被膜またはそれらの
組合せとすることができる。
【0054】(6)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、半導体基板の主面上に形成されたメモリセル選
択用MISFETを覆って形成される絶縁膜に開口した
接続孔と、接続孔を介してメモリセル選択用MISFE
Tのソースまたはドレイン領域に接続される第1電極
と、半導体基板に対して垂直に設けられ、第1電極に接
して設けられた第2電極とを含み、第1電極および第2
電極からなるクラウン形状の第1容量電極と、第1容量
電極に対向し、容量絶縁膜を介して設けられた第2容量
電極とを含むDRAMの電荷蓄積容量を有する半導体集
積回路装置の製造方法であって、(a)半導体基板の全
面に第1電極となる第1多結晶シリコン膜およびクラウ
ン形状の芯部材となるシリコン酸化膜を形成する工程、
(b)シリコン酸化膜の表面を平坦化する工程、(c)
シリコン酸化膜および第1多結晶シリコン膜をパターニ
ングして、クラウン形状の芯部材および第1電極を形成
する工程、(d)半導体基板の全面に第2電極となる第
2多結晶シリコン膜を形成する工程、(e)第2多結晶
シリコン膜を異方性エッチングすることによりクラウン
形状の芯部材および第1電極の側壁に第2電極を形成す
る工程、(f)クラウン形状の芯部材であるシリコン酸
化膜を除去する工程、を有するものである。
【0055】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、(a)工程において形成されるシリコン酸化
膜の表面に段差を有しているものであっても、(b)工
程においてシリコン酸化膜の表面を平坦化するため、
(c)工程において意図した部分にのみ段差を形成する
ことができる。そのため、(e)工程において形成され
るシリコン酸化膜段差部の第2多結晶シリコン膜の側壁
は、意図した部分にのみ形成され、第2電極となる側壁
以外の側壁は形成されない。その結果、(f)工程にお
けるシリコン酸化膜のエッチング工程において異物が発
生せず、半導体集積回路装置の不良の低減および歩留ま
りの向上を実現することができる。
【0056】なお、本発明において、(b)工程の平坦
化工程は、CMP法を用いてシリコン酸化膜を研磨する
ことによりその表面を平坦化する工程、またはバイアス
スパッタ法を用いてシリコン酸化膜をエッチバックする
ことによりその表面を平坦化する工程、の何れかの工程
とすることができる。
【0057】(7)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、半導体基板の主面に半導体集積回路素子が形成
された半導体集積回路装置の製造方法であって、(a)
半導体基板の主面に半導体集積回路素子を構成しない第
1被膜を形成する工程、(b)第1被膜をパターニング
することにより、第1被膜による段差を形成する工程、
(c)段差の部分に、第2被膜の側壁を形成する工程、
(d)第1被膜を除去して、側壁からなる半導体集積回
路素子の構造部材を形成する工程、を有し、(d)工程
における第1被膜の除去を、半導体基板を回転させつつ
第1被膜をエッチング処理するスピンエッチャーにより
行うものである。
【0058】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、クラウン形状の電極形成の場合のように、半
導体集積回路素子を構成しない第1被膜であるクラウン
形状の芯部材を形成し、その段差部に第2被膜の側壁で
あるクラウン側面電極を形成し、第1被膜であるクラウ
ン形状の芯部材を除去する工程を有する製造方法であっ
ても、第1被膜の除去を、半導体基板を回転させつつ第
1被膜をエッチング処理するスピンエッチャーにより行
うため、その第1被膜のエッチング処理時に発生した異
物を有効に除去することができる。
【0059】すなわち、前記工程のような第1被膜のエ
ッチング処理は、一般にエッチング量が多く、特に、半
導体基板周辺部に付着した残渣が剥離しやすいものであ
るが、本発明では、スピンエッチャーを用いるため、特
に異物発生量の多い半導体基板外周部のエッチング液を
半導体基板中心部に流入させることなく外部に流出させ
ることができる。つまり、多量異物の発生源である半導
体基板外周部の残渣を半導体基板中心部に再付着させる
ことなく、半導体基板外部に排除することができる。
【0060】また、スピンエッチャーは、そのエッチン
グ処理を枚葉式で行うものであるため、常に新しいエッ
チング液によりエッチング処理を行うものである。つま
り、バッチ式のエッチング処理のように、エッチング液
内に浮遊する異物の再付着を発生することがない。
【0061】これらの結果、半導体基板への異物再付着
を抑制し、半導体集積回路装置の不良の発生および歩留
まりの低下を低減することができる。
【0062】なお、第1被膜を酸化シリコン膜、第2被
膜の側壁からなる半導体集積回路素子の構造部材をDR
AMの電荷蓄積容量の電極であるクラウン形状の電極の
一部とすることができる。
【0063】さらに、本発明では、第1被膜を除去した
後に、半導体基板の裏面を洗浄する工程を組み合わせる
ことができる。
【0064】スピンエッチャーによる枚葉処理において
は、裏面洗浄がされず、裏面が汚染される可能性もあ
る。そのため、スピンエッチャーによるエッチング処理
の後には、半導体基板の裏面を洗浄する工程を追加する
ことが有効である。これにより、その後のバッチ式のエ
ッチング処理等の処理漕の汚染を防止することができ
る。
【0065】(8)本発明の半導体集積回路装置は、半
導体基板の主面上に形成されたMISFETのゲート電
極となる第1配線と、MISFETのソースまたはドレ
イン領域に接続され、第1配線を覆う絶縁膜上に形成さ
れた第2配線とを有し、第2配線の形成後に、段差を有
する第1被膜の段差部に第2被膜からなる側壁を形成
し、その後第1被膜を除去することによって得られる側
壁からなる構造部材を有する半導体集積回路装置であっ
て、第2配線の配線端辺が、第1配線の配線端辺の上部
以外の領域に設けられているものである。
【0066】このような半導体集積回路装置によれば、
第2配線の配線端辺が、第1配線の配線端辺の上部以外
の領域に設けられているため、第1配線と第2配線との
端辺を揃えた重なりは生じず、互いに交差する部分を除
き、長い領域で深い段差を形成することがない。これに
より、このような深い段差が存在する場合には必然的に
発生するであろうエッチング残りを発生せず、エッチン
グ残りの剥離による異物の発生を防止することができ
る。この結果、半導体集積回路装置の不良の低減と歩留
まりの向上を実現できる。
【0067】すなわち、従来は、往々にして第1配線の
直上にその端辺を揃えて第2配線を形成していたが、本
発明では、そのようなレイアウトとはせず、第1配線と
第2配線の端辺を互いにずらせたレイアウトとするもの
であり、第1配線と第2配線の交差部分を除き、段差の
最大高さを配線層1層分の高さとするものである。
【0068】なお、第1配線と第2配線の端辺のずらせ
方は、下層配線である第1配線の幅を広くし、上層配線
である第2配線を第1配線よりも狭い幅で第1配線の上
部に形成する構成のもの、あるいは、第1配線の幅を、
第2配線の幅よりも狭くし、第2配線で第1配線を覆う
ような構成とするもののいずれの構成であっても構わな
い。前者の構成の場合には、第2配線のパターニングの
際、その下地は幅の広い第1配線となっているため、露
光マージンがとりやすいという利点がある。
【0069】また、本発明では、第1配線を、ビット線
の上層に電荷蓄積容量を有する構造のDRAMを構成す
るメモリセル選択用MISFETのゲート電極であるワ
ード線とし、第2配線を、メモリセル選択用MISFE
Tのソースまたはドレイン領域に接続されるビット線と
することができる。
【0070】このようなビット線の上層に電荷蓄積容量
を有する構造のDRAMにおいては、電荷蓄積容量素子
の形成時に前記段差に付着した残渣物が異物となり不良
を発生しているという問題が生じているため、本発明
は、この対策として有効である。
【0071】(9)本発明の半導体集積回路装置は、半
導体基板の主面に形成された複数の不純物半導体領域
と、半導体基板の主面上に形成された絶縁膜の上層に形
成された複数の配線層とを有し、複数の不純物半導体領
域のうち一の不純物半導体領域と他の不純物半導体領域
とが、配線層により絶縁膜に開口した接続孔を介して接
続されるように設計されたコンタクトチェインを含む半
導体集積回路装置であって、配線層下に形成される接続
孔のうち少なくとも1つの接続孔の開口径を、絶縁膜を
半導体基板まで確実に開口させるに十分な開口径とする
ものである。
【0072】このような半導体集積回路装置によれば、
配線層下に形成される接続孔のうち少なくとも1つの接
続孔の開口径を、絶縁膜を半導体基板まで確実に開口さ
せるに十分な開口径とするため、配線層は、十分な開口
径の接続孔を介して確実に半導体基板に接続され、容易
に剥離することがない。この結果、コンタクトチェイン
を形成する配線層の剥離により、その配線層が異物とな
って半導体基板に再付着することがなく、半導体集積回
路装置の不良の発生および歩留まり低下の要因となるこ
とがない。
【0073】すなわち、コンタクトチェインは、その目
的から、接続孔を加工精度以下で設計する場合がある
が、このような場合、接続孔は正常に開口されず、その
ような接続孔の上部に形成された配線層が、エッチング
処理工程において剥離することがある。本来、正常に開
孔が形成されていれば、エッチング処理により剥離する
ことはないが、上記のような場合には、剥離する場合が
ある。特に、クラウン形状に電極を形成する際のクラウ
ン形状の芯部材のエッチング工程のようにエッチング量
が多い場合には、上記不具合が生じやすい。
【0074】そこで本発明は、配線層下部に形成される
接続孔の少なくとも1つを正常に開口するに必要な開口
径とするものである。
【0075】なお、本発明では、配線層下に形成される
接続孔のうち少なくとも一の接続孔を不純物半導体領域
以外の半導体基板の主面に接続されるものとしてもよ
い。
【0076】このような場合には、不純物半導体領域以
外の半導体基板の主面に接続される接続孔は、不純物半
導体領域以外に接続されるため、コンタクトチェインの
抵抗値測定には寄与することはできないが、この接続孔
により確実に半導体基板に接続され、配線層はエッチン
グ工程において容易に剥離されることはない。一方、不
純物半導体領域上に開口した接続孔は全てコンタクトチ
ェインの抵抗値測定に供することができ、必要な抵抗値
を得るためのコンタクトチェインの数を少なくすること
ができる。すなわち、配線層を半導体基板に確実に接続
するための接続孔を不純物半導体領域上に形成した場合
には、これをコンタクトチェインの抵抗値測定に利用す
ることができない場合が生じ、必要な抵抗値を得るため
のコンタクトチェインの数を多くしなければならない
が、配線層を半導体基板に確実に接続するための専用の
接続孔を設ける場合には、そのような不具合が生じるこ
とがない。
【0077】(10)本発明の半導体集積回路装置の製
造方法は、半導体集積回路装置の製造方法であって、
(a)半導体基板の主面に複数の不純物半導体領域を形
成する工程、(b)半導体基板の主面上に絶縁膜を形成
する工程、(c)少なくとも不純物半導体領域の両端部
を含む位置の絶縁膜に接続孔を開口する工程、(d)半
導体基板の主面に導電膜を形成し、複数の不純物半導体
領域のうち一の不純物半導体領域と他の不純物半導体領
域とが接続孔を介して接続されるように設計された配線
層を、導電膜をパターニングすることにより形成する工
程、(e)不純物半導体領域および配線層により構成さ
れるコンタクトチェインを用いて、接続孔における接続
状況を検査する工程を有し、配線層の下部に形成される
接続孔のうち、少なくとも一の接続孔の開口径を、絶縁
膜を半導体基板まで確実に開口させるに十分な開口径と
するものである。
【0078】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、配線層の剥離のないコンタクトチェインを形
成し、半導体集積回路装置の製造工程における微細なコ
ンタクト状況のモニタとすることができる。
【0079】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、(a)半導体基板の主面に複数の不純物半導体
領域を形成する工程、(b)半導体基板の主面上に絶縁
膜を形成する工程、(c)不純物半導体領域の一端上の
絶縁膜に半導体基板まで確実に開口されるに十分な開口
径で、また、不純物半導体領域の他端上の絶縁膜に任意
の開口径で、接続孔を形成する工程、(d)半導体基板
の主面に導電膜を形成し、複数の不純物半導体領域のう
ち一の不純物半導体領域と他の不純物半導体領域とが接
続孔を介して接続されるように設計された配線層を、導
電膜をパターニングすることにより形成する工程、
(e)不純物半導体領域および配線層により構成される
コンタクトチェインを用いて、接続孔における接続状況
を検査する工程を有するものとすることができる。
【0080】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、不純物半導体領域上に、配線層を確実に半導
体基板に接続するための接続孔を有するコンタクトチェ
インを形成するため、配線層の剥離がなく、かつ、微細
なコンタクト状況をモニタすることができる。
【0081】さらに、本発明の半導体集積回路装置の製
造方法は、(a)半導体基板の主面に複数の不純物半導
体領域を形成する工程、(b)半導体基板の主面上に絶
縁膜を形成する工程、(c)不純物半導体領域以外の半
導体基板上の絶縁膜に半導体基板まで確実に開口される
に十分な開口径で、また、不純物半導体領域の両端上の
絶縁膜に任意の開口径で接続孔を形成する工程、(d)
半導体基板の主面に導電膜を形成し、複数の不純物半導
体領域のうち一の不純物半導体領域と他の不純物半導体
領域とが接続孔を介して接続されるように設計され、不
純物半導体領域以外の半導体基板上の接続孔を含む配線
層を、導電膜をパターニングすることにより形成する工
程、(e)不純物半導体領域および配線層により構成さ
れるコンタクトチェインを用いて、接続孔における接続
状況を検査する工程を有するものとすることができる。
【0082】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、不純物半導体領域以外の半導体基板上に、配
線層を確実に半導体基板に接続するための専用の接続孔
を有するコンタクトチェインを形成するため、配線層の
剥離がなく、かつ、微細なコンタクト状況をモニタする
ことができる。また、不純物半導体領域上に形成される
接続孔は全てコンタクトチェインの抵抗値測定に供する
ことができるため、コンタクトチェインの数を減少し、
半導体基板の占有領域を小さくすることができる。
【0083】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
る全図において同一機能を有するものは同一の符号を付
し、その繰り返しの説明は省略する。
【0084】(実施の形態1)図1(a)は、本発明の
一実施の形態であるDRAMの一例をそのメモリセル領
域について示した断面図であり、(b)は、大面積クラ
ウン領域について示した断面図である。
【0085】大面積クラウン形状が形成される部分は、
大面積クラウン形状の電極として利用する場合もある
が、メモリセル領域のクラウン形状電極を形成する際に
意図せず形成される場合もある。このような領域とし
て、露光時のマスク合わせに利用されるマーカ等を例示
することができる。また、大面積クラウン形状の電極と
して利用する場合は、TEG(Test Elementary Group
e)内のパターン等を例示することができる。
【0086】本実施の形態1のDRAMのメモリセル領
域は、半導体基板1と、半導体基板1の主面上に形成さ
れたメモリセルの選択用MOSFETと、選択用MOS
FETに接続される電荷蓄積用の蓄積容量素子およびビ
ット線BLとを有するものである。
【0087】半導体基板1は、例えばp- 形のシリコン
(Si)単結晶からなり、その上部には、例えば二酸化
シリコン(SiO2 )からなる素子分離用のフィールド
絶縁膜2が形成されている。また、半導体基板1の上部
には、pウェル3が形成されている。pウェル3には、
例えばp形不純物のホウ素が導入されている。
【0088】メモリセルの選択用MOSFETは、フィ
ールド絶縁膜2で囲まれた活性領域上に形成され、1つ
の活性領域に2個の選択用MOSFETが形成されてい
る。また、選択用MOSFETは、pウェル3の活性領
域上に形成されたゲート絶縁膜4を介して半導体基板1
上に形成された多結晶シリコン膜5aおよびタングステ
ンシリサイド(WSi2 )膜5bからなるゲート電極5
と、ゲート電極5の両側のpウェル3に互いに離間して
形成された一対のn形半導体領域6a,6bとを有す
る。ゲート電極5は、DRAMのワード線WLとして作
用するものであり、n形半導体領域6a,6bには、例
えばn形不純物のリンまたはヒ素(As)が導入されて
いる。n形半導体領域6aは、2個の選択用MOSFE
Tに共有され、また、n形半導体領域6a,6bの間に
選択用MOSFETのチャネル領域が形成される。ゲー
ト絶縁膜4は、例えばSiO2 からなる。
【0089】ゲート電極5(ワード線WLでもある)の
上面および側面は、例えばSiO2からなる絶縁膜7
a,酸化シリコン膜7bを介して、例えば窒化シリコン
からなるキャップ絶縁膜8およびサイドウォール9によ
り被覆されている。絶縁膜7a,酸化シリコン膜7b
は、キャップ絶縁膜8およびサイドウォール9を形成す
る際のWSi2 膜5bを構成する金属による成膜処理装
置の汚染防止、およびキャップ絶縁膜8およびサイドウ
ォール9への熱応力の緩和のために設けられるものであ
る。
【0090】これらのキャップ絶縁膜8は、例えばBP
SG(Boro Phospho Silicate Glass)からなる層間絶縁
膜10によって被覆されている。そして、層間絶縁膜1
0には、半導体基板1の上層部の半導体領域6aが露出
するような接続孔11aおよび半導体基板1の上層部の
半導体領域6bが露出するような接続孔11bが形成さ
れている。これら接続孔11a, 11bの直径は、例え
ば0.3〜0.4μm程度である。なお、キャップ絶縁膜8
およびサイドウォール9は、接続孔11aおよび接続孔
11bを自己整合的に開口する際のエッチングストッパ
として作用させることができる。
【0091】層間絶縁膜10上には、ビット線BLが形
成されている。このビット線BLは、多結晶シリコン膜
12およびタングステンシリサイド(WSi2 )膜13
から構成され、接続孔11aを介して半導体領域6aと
電気的に接続されている。この互いに隣接するビット線
BLの間隔は、例えば0.7〜1.0μm程度である。
【0092】多結晶シリコン膜12と層間絶縁膜10と
の間には、接続孔11aを形成する際にエッチングマス
クとなった多結晶シリコン膜14が残されている。この
多結晶シリコン膜14は、接続孔11a形成時における
エッチング選択比を高くするための膜で、例えば低抵抗
ポリシリコンからなり、ビット線BLの一部でもある。
【0093】ビット線BLの上面および側面は、絶縁膜
15a,酸化シリコン膜15bを介して、例えばSiO
2 からなるキャップ絶縁膜16およびサイドウォール1
7によって被覆されている。さらに、このキャップ絶縁
膜16およびサイドウォール17は、窒化シリコン膜1
8によって被覆されている。この窒化シリコン膜18
は、キャパシタ19を形成した後の下地の絶縁膜を除去
する際にエッチングストッパとして機能する膜である。
【0094】このビット線BLの上層には、円筒形のク
ラウン形状を有するキャパシタ19が形成されている。
キャパシタ19は、低抵抗ポリシリコンからなり、接続
孔11bを介して半導体領域6bに接続される第1電極
である多結晶シリコン膜20aおよび半導体基板1に対
して垂直方向に立設された第2電極である多結晶シリコ
ン膜20bからなるキャパシタ電極20と、例えば窒化
シリコン膜上にSiO2 膜が堆積されて形成されている
キャパシタ絶縁膜21と、例えば低抵抗ポリシリコンか
らなり、所定の配線と電気的に接続されているプレート
電極22とから構成される。
【0095】一方、大面積クラウン領域は、半導体基板
1のpウェル3上に形成されたゲート絶縁膜4、層間絶
縁膜10および窒化シリコン膜18に開口した接続孔2
3を介して半導体基板1に接続される多結晶シリコン膜
24と、その多結晶シリコン膜24上に形成される酸化
シリコン膜25と、その酸化シリコン膜25を覆うよう
に形成される多結晶シリコン膜26とから主に構成され
るものである。
【0096】接続孔23は、接続孔11bと同時に形成
されるものであるが、その開口径は、接続孔11bより
も大きく、酸化シリコン膜25の膜厚の2倍以上を有す
るものである。したがって、酸化シリコン膜25の表面
には、接続孔23の段差に起因する段差27が形成され
る。段差27は、多結晶シリコン膜26の表面にも同様
に形成される。このような段差27が存在する場合に
は、後に説明する多結晶シリコン膜20bの形成工程に
おいて、段差27の部分に多結晶シリコン膜26の側壁
が形成されることとなるが、本発明においては、そのよ
うな側壁を形成せず、多結晶シリコン膜26を、酸化シ
リコン膜25の表面において連続した膜とするものであ
る。これにより、酸化シリコン膜15bと同時に形成さ
れるクラウン形状の芯部材のエッチング工程において、
酸化シリコン膜15bのエッチングを防止し、多結晶シ
リコン膜26の剥離を防止するものである。この結果、
多結晶シリコン膜26の剥離に起因する異物の発生を抑
制し、半導体集積回路装置の歩留まりを向上することが
できる。
【0097】なお、酸化シリコン膜25は、クラウン形
状のキャパシタ電極20の形成工程において形成される
クラウン形状の芯部材となる酸化シリコン膜の形成と同
時に形成されるものである。また、多結晶シリコン膜2
6は、第2電極となる多結晶シリコン膜20bと同時に
形成されるものである。
【0098】また、多結晶シリコン膜26上には、メモ
リセル領域のキャパシタ19の構造と同様に、キャパシ
タ絶縁膜21およびプレート電極22が形成されてい
る。
【0099】次に、前記DRAMの製造方法について、
図2〜図16を用いて説明する。
【0100】まず、図2に示すように、p- 形シリコン
単結晶からなる半導体基板1の表面に熱酸化処理を施し
て、酸化シリコン膜28を形成した後、窒化シリコン膜
29をCVD法により堆積する。上記酸化シリコン膜の
厚さは、例えば13nmであり、上記窒化シリコン膜の
厚さは、例えば140nmである。
【0101】次に、フォトレジストをマスクにして、後
にフィールド絶縁膜2が形成される半導体基板1上に位
置する窒化シリコン膜29をエッチングする。次いで、
上記フォトレジストを除去した後に、図3に示すよう
に、このパターニングされた窒化シリコン膜29をマス
クにして選択酸化を行うことにより、半導体基板1の主
面に素子分離用のフィールド絶縁膜2を形成する。この
フィールド絶縁膜2は、酸化シリコン膜であり、その膜
厚は約400nmである。
【0102】次に、窒化シリコン膜29を熱リン酸溶液
により除去した後、フォトレジストをマスクにして、n
形不純物(例えばリン(P))をイオン注入により半導体
基板1のメモリセルアレイの形成領域に導入し、次い
で、上記フォトレジストを除去した後に、半導体基板1
に熱拡散処理を施すことによりpウェル3を形成する。
【0103】次に、半導体基板1の表面をフッ酸溶液で
エッチングして、酸化シリコン膜28を除去した後に、
半導体基板1の表面に厚さ約10nmの酸化シリコン膜
(図示せず)を形成する。次いで、チャネル領域7での
不純物濃度を最適化して、所望するメモリセル選択用M
ISFETのしきい値電圧を得るために、pウェル3の
活性領域の主面にp形不純物(例えば、フッ化ボロン
(BF2)) をイオン注入する。
【0104】次に、図4に示すように、半導体基板1の
表面をフッ酸溶液でエッチングして上記酸化シリコン膜
を除去した後に、半導体基板1の表面にメモリセル選択
用MISFETのゲート絶縁膜4を形成する。このゲー
ト絶縁膜4は熱酸化法で形成され、その膜厚は約9nm
である。
【0105】次に、図5に示すように、半導体基板1の
全面にPが導入された多結晶シリコン膜5aおよびWS
2 膜5bを順次堆積する。多結晶シリコン膜5aおよ
びWSi2 膜5bはCVD法で形成され、これらの膜厚
は、例えばそれぞれ70nmおよび150nmである。
次に、WSi2 膜5b上に酸化シリコン膜からなる絶縁
膜7aおよび窒化シリコン膜からなるキャップ絶縁膜8
を順次堆積する。絶縁膜7aおよびキャップ絶縁膜8は
CVD法で形成され、これらの膜厚は、例えばそれぞれ
10nmおよび200nmである。
【0106】次に、図6に示すように、フォトレジスト
をマスクにして、キャップ絶縁膜8、絶縁膜7a、WS
2 膜5bおよび多結晶シリコン膜5aからなる積層膜
を順次エッチングすることにより、多結晶シリコン膜5
aおよびWSi2 膜5bからなるメモリセル選択用MI
SFETのゲート電極5を形成する。
【0107】次に、上記フォトレジストを除去した後、
半導体基板1に熱酸化処理を施すことにより、ゲート電
極5を構成する多結晶シリコン膜5aおよびWSi2
5bの側壁に薄い酸化シリコン膜7bを形成する。
【0108】次に、図7に示すように、上記積層膜をマ
スクにしてpウェル3の主面にn形不純物(例えば、
P)をイオン注入し、このn形不純物を引き伸ばし拡散
することにより、メモリセル選択用MISFETのn形
の半導体領域(ソース領域、ドレイン領域)を形成す
る。
【0109】n形の半導体領域は、活性領域の中央部に
位置する半導体領域6aとメモリセル選択用MISFE
Tのチャネル領域7を挟んで、活性領域の両端部に位置
する半導体領域6bに区分される。上記半導体領域6a
には後にビット線BLが接続され、上記半導体領域6b
には後に情報蓄積用容量素子の蓄積電極SNが接続され
る。
【0110】その後、半導体基板1上にCVD法により
堆積された窒化シリコン膜(図示せず)をRIE(Reac
tive Ion Etching)などの異方性エッチングでエッチン
グして、メモリセル選択用MISFETのゲート電極5
の側壁にサイドウォール9を形成する。
【0111】なお、メモリセル選択用MISFETのゲ
ート電極5上のキャップ絶縁膜8およびゲート電極5の
側壁の窒化シリコン膜からなるサイドウォール9は、ゲ
ート電極5とその上層に形成される導電層とを電気的に
分離するために設けられる。また、ゲート電極5上の絶
縁膜7aは、ゲート電極5とその上に位置するキャップ
絶縁膜8とを接触させないために設けられ、酸化シリコ
ン膜7bは、ゲート電極5と窒化シリコン膜からなるサ
イドウォール9とを接触させないために設けられる。
【0112】このサイドウォール9を形成した後、pウ
ェル3の主面に前記n形不純物(P)よりも高濃度に砒
素(As)をイオン注入することにより、メモリセル選
択用MISFETのソース領域、ドレイン領域をLDD
(Lightly Doped Drain)構造としてもよい。
【0113】次に、図8に示すように、半導体基板1上
に酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜10をCVD法で
堆積した後、例えば、化学的機械研磨(Chemical Mecha
nical Polishing ;CMP)法によって前記層間絶縁膜
10を平坦化し、次いで、Pが導入された多結晶シリコ
ン膜14を半導体基板1上に堆積する。その後、フォト
レジストをマスクにして多結晶シリコン膜14、層間絶
縁膜10およびゲート絶縁膜4と同一層の絶縁膜を順次
エッチングすることにより、メモリセル選択用MISF
ETの一方の半導体領域6a上に接続孔11aを形成す
る。
【0114】次に、上記フォトレジストを除去した後、
半導体基板1上にPが導入された多結晶シリコン膜12
およびWSi2 膜13をCVD法で順次堆積し、続い
て、WSi2 膜13の上に酸化シリコン膜からなる絶縁
膜15aおよびキャップ絶縁膜16を順次堆積する。
【0115】その後、図9に示すように、フォトレジス
トをマスクにして、キャップ絶縁膜16、絶縁膜15
a、WSi2 膜13および多結晶シリコン膜12からな
る積層膜、および多結晶シリコン膜14を順次エッチン
グすることにより、多結晶シリコン膜14、多結晶シリ
コン膜12およびWSi2 膜13からなるビット線BL
を形成する。ビット線BLは、接続孔11aを通じてメ
モリセル選択用MISFETの一方の半導体領域6aに
接続されている。
【0116】次に、上記フォトレジストを除去した後、
半導体基板1に熱酸化処理を施すことによリ、ビット線
BLを構成する多結晶シリコン膜14、多結晶シリコン
膜12およびWSi2 膜13の側壁に薄い酸化シリコン
膜15bを形成する。
【0117】次に、図10に示すように、半導体基板1
上にCVD法で堆積された酸化シリコン膜(図示せず)
をRIEなどの異方性エッチングでエッチングして、ビ
ット線BLの側壁にサイドウォール17を形成する。そ
の後、半導体基板1上に窒化シリコン膜18をCVD法
で堆積する。
【0118】次に、図11(a)に示すように、半導体
基板1上に酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜30をC
VD法で堆積した後、この層間絶縁膜30の表面を、例
えばCMP法によって平坦化し、次いで、半導体基板1
上にPが導入された多結晶シリコン膜31をCVD法で
堆積し、フォトレジストをマスクにして多結晶シリコン
膜31、層間絶縁膜30、窒化シリコン膜18、層間絶
縁膜10およびゲート絶縁膜4と同一層の絶縁膜を順次
エッチングすることにより、メモリセル選択用MISF
ETの他方の半導体領域6bの上に接続孔11bを形成
する。
【0119】このとき、図11(b)に示すように、大
面積クラウン領域においても、フォトレジストをマスク
にして多結晶シリコン膜31、層間絶縁膜30、窒化シ
リコン膜18、層間絶縁膜10およびゲート絶縁膜4と
同一層の絶縁膜が順次エッチングされ、接続孔23が形
成される。接続孔23は、接続孔11bよりもその径が
大きいものである。
【0120】次に、図12に示すように、上記フォトレ
ジストを除去した後、半導体基板1上にPが導入された
多結晶シリコン膜20aおよび酸化シリコン膜25をC
VD法で順次堆積する。上記多結晶シリコン膜20aは
接続孔11b内および接続孔23内にも堆積されて、メ
モリセル選択用MISFETの他方の半導体領域6bお
よび大面積クラウン領域における半導体基板1のpウェ
ル3に接続されている。また、メモリセル領域において
は、酸化シリコン膜25は接続孔11b内に完全に埋め
込まれているが、大面積クラウン領域においては、酸化
シリコン膜25は接続孔23を埋め込むには至らない。
これは、接続孔23の開口径が、酸化シリコン膜25の
膜厚の2倍以上であるためであり、このため、その内側
に段差27を生じることとなる。
【0121】次に、図13に示すように、フォトレジス
トをマスクにして、酸化シリコン膜25をエッチング
し、続いて多結晶シリコン膜20aおよび多結晶シリコ
ン膜31を順次エッチングする。加工された多結晶シリ
コン膜20aおよび多結晶シリコン膜31は、メモリセ
ル領域においては情報蓄積用容量素子の蓄積電極SNの
一部を形成する。
【0122】次に、上記フォトレジストを除去した後、
図14に示すように、多結晶シリコン膜32を半導体基
板1上にCVD法で堆積する。このとき、メモリセル領
域においては、接続孔11bが酸化シリコン膜25によ
り完全に埋め込まれているため、段差部についての多結
晶シリコン膜32はクラウン形状の側壁となる部分にの
み形成されているが、大面積クラウン領域においては、
クラウン形状の側壁だけでなく、段差27の部分にも多
結晶シリコン膜32が形成される。このような状況で多
結晶シリコン膜32を異方性エッチングすれば、段差2
7に多結晶シリコン膜32の側壁が形成され、後に異物
となる問題を生じる。
【0123】そこで、本発明では、図15に示すよう
に、大面積クラウン領域にのみ、フォトレジスト33を
設け、これをマスクとして、多結晶シリコン膜32の異
方性エッチングを行う。これにより、大面積クラウン領
域においては、酸化シリコン膜25が、多結晶シリコン
膜32により覆われた状態が保持され、段差27の部分
で多結晶シリコン膜32の側壁を形成することがない。
一方、メモリセル領域においては、多結晶シリコン膜3
2を異方性エッチングすることにより、酸化シリコン膜
25の段差部分に多結晶シリコン膜32の側壁である第
2電極(多結晶シリコン膜20b)が形成される。
【0124】次いで、図16に示すように、例えば、フ
ッ酸溶液を用いたウエットエッチングにより酸化シリコ
ン膜25および層間絶縁膜30を除去して、多結晶シリ
コン膜20a、多結晶シリコン膜20bおよび多結晶シ
リコン膜31からなるクラウン形状のキャパシタ電極2
0を形成する。このとき、大面積クラウン領域において
は、酸化シリコン膜25は多結晶シリコン膜24、多結
晶シリコン膜32および多結晶シリコン膜31により完
全に囲まれているため、前記エッチング処理により除去
されることがない、この結果、多結晶シリコン膜32が
剥離して異物となり不良を発生することがない。
【0125】最後に、窒化シリコン膜(図示せず)をC
VD法で半導体基板1上に堆積し、続いて、酸化処理を
施すことにより、窒化シリコン膜の表面に酸化シリコン
膜を形成して、酸化シリコン膜および窒化シリコン膜か
らなるキャパシタ絶縁膜21を蓄積電極SNの表面に形
成する。その後、半導体基板1上に多結晶シリコン膜
(図示せず)をCVD法で堆積し、この多結晶シリコン
膜をフォトレジストをマスクにしてエッチングすること
により、プレート電極22を形成して、図1に示すDR
AMがほぼ完成する。
【0126】なお、メタル配線等については、公知の技
術を用いることができるため説明を省略する。
【0127】本実施の形態1のDRAMによれば、大面
積クラウン領域において異物の発生に原因となる多結晶
シリコン膜32の剥離を抑制することができる。その結
果、DRAMの不良を低減し、歩留まりを向上すること
ができる。
【0128】なお、本実施の形態1において、フォトレ
ジスト33は、ネガ形のフォトレジストとすることがで
きる。この場合、メモリセル領域でのレジスト残りによ
る不良の発生を抑制することができる。すなわち、ポジ
形のフォトレジストを用いると、メモリセル領域では、
その集積度が高く、また、クラウン形状のような立体構
造を有するため、クラウン形状の底部において露光光が
十分に到達せず、露光不良を発生する恐れがある。しか
しながら、ネガ形のフォトレジストを用いると、集積度
の低い大面積クラウン領域に露光されるため、このよう
な露光不良の発生が低くなる。
【0129】また、本実施の形態1において、半導体基
板1のウェハ周辺部分にもフォトレジスト33を形成
し、これをマスクとして多結晶シリコン膜32のエッチ
ングをすることができる。この場合には、その次工程で
ある酸化シリコン膜25のウェットエッチングの際に、
ウェハ周辺部からの前工程における残渣物の剥離を抑制
し、異物による不良の発生を低減することができる。す
なわち、前工程において形成されたウェハ周辺部の残渣
物を、多結晶シリコン膜32をそれらの最上層に形成す
ることにより、酸化シリコン膜25のウェットエッチン
グの際のハードマスクとして作用させ、前記ウェットエ
ッチングの工程中での残渣の剥離を防止するものであ
る。この結果、DRAMの不良の低減と、歩留まりの向
上を実現することができる。
【0130】さらに、前記ウェットエッチングのにより
酸化シリコン膜25をエッチングする工程に代えて、ス
ピンエッチャーを用いて酸化シリコン膜25をエッチン
グする工程とすることができる。このような場合には、
ウェハ周辺部の残渣が剥離しても、エッチング液はウェ
ハ周辺部から内部に拡散することはないので、エッチン
グ液中の浮遊した異物がウェハ中心部に再付着すること
を防止することができる。異物の多くがウェハ周辺部か
ら発生している場合には特に有効である。また、スピン
エッチャーによるエッチング処理では、常に新しいエッ
チング液が供給されるため、エッチング液内に浮遊して
いる異物が再付着するという事態が起こらない。この結
果、半導体集積回路装置の不良を低減し、歩留まりを向
上することができる。
【0131】(実施の形態2)図17(a)は、本発明
の他の実施の形態であるDRAMの一例をそのメモリセ
ル領域について示した断面図であり、(b)は、大面積
クラウン領域について示した断面図である。
【0132】メモリセル領域については、実施の形態1
と同様であるため説明を省略する。
【0133】本実施の形態2のDRAMの大面積クラウ
ン領域には、半導体基板1のpウェル3上に、ゲート絶
縁膜4と同一の層として形成される酸化シリコン膜3
4、層間絶縁膜10、窒化シリコン膜18および層間絶
縁膜30に開口された複数の接続孔35が形成され、層
間絶縁膜30上に、接続孔35を介してpウェル3に接
続される大面積クラウン容量36が形成されている。
【0134】接続孔35は、メモリセル領域の接続孔1
1bと同程度の開口径を有するものである。
【0135】大面積クラウン容量36は、接続孔35を
介してpウェル3に接続される多結晶シリコン膜37、
接続孔35の開口時にハードマスクとして使用される多
結晶シリコン膜31およびクラウン形状の側面となる多
結晶シリコン膜38からなる大面積クラウン電極36a
と、キャパシタ絶縁膜21と、多結晶シリコン膜からな
るプレート電極22とで構成されている。
【0136】本実施の形態2の大面積クラウン容量36
は、実施の形態1の大面積クラウンとは異なり、容量素
子として利用できるものである。この場合、接続孔35
の下部のpウェル3には図示しないが不純物拡散領域を
設ける必要がある。
【0137】次に、本実施の形態2のDRAMの製造方
法について、図18〜図21を用いて説明する。
【0138】選択MOSFETの製造工程、ビット線B
Lおよびビット線BLを覆う層間絶縁膜30および多結
晶シリコン膜31の形成までは実施の形態1と同様であ
るので説明を省略する。
【0139】図18に示すように、フォトレジストをマ
スクにして多結晶シリコン膜31、層間絶縁膜30、窒
化シリコン膜18、層間絶縁膜10およびゲート絶縁膜
4と同一層の酸化シリコン膜34を順次エッチングする
ことにより、メモリセル選択用MISFETの他方の半
導体領域6bの上に接続孔11bおよび接続孔35を形
成する。このとき、接続孔35は、接続孔11bと同程
度の開口径で開口する。
【0140】次に、図19に示すように、上記フォトレ
ジストを除去した後、半導体基板1上にPが導入された
多結晶シリコン膜37をCVD法で堆積する。上記多結
晶シリコン膜37は接続孔11b内および接続孔35内
にも堆積されて、メモリセル選択用MISFETの他方
の半導体領域6bおよび大面積クラウン領域における半
導体基板1のpウェル3に接続されている。
【0141】次に、図20に示すように、酸化シリコン
膜39を半導体基板1の全面に堆積し、フォトレジスト
をマスクにして、酸化シリコン膜39、多結晶シリコン
膜37および多結晶シリコン膜31をエッチングし、さ
らに半導体基板1の全面に多結晶シリコン膜40を堆積
する。このとき、メモリセル領域および大面積クラウン
領域において、酸化シリコン膜39は接続孔11bおよ
び接続孔35内に完全に埋め込まれる。これは、接続孔
35の開口径が、酸化シリコン膜25の膜厚の2倍以下
であるためであり、このため、酸化シリコン膜39に
は、クラウン形状の側面となる段差を除き段差27を生
じることがない。
【0142】次に、図21に示すように、多結晶シリコ
ン膜40を異方性エッチングし、クラウン形状の電極の
側面となる多結晶シリコン膜20bおよび多結晶シリコ
ン膜38を形成する。このとき、酸化シリコン膜39の
表面はメモリセル領域のみならず大面積クラウン領域に
おいても平坦であるため、酸化シリコン膜39の表面に
エッチング残りを生じることがない。
【0143】次いで、例えば、フッ酸溶液を用いたウェ
ットエッチングにより酸化シリコン膜39および層間絶
縁膜30を除去して、クラウン形状のキャパシタ電極2
0および大面積クラウン電極36aを形成する。この後
の工程については実施の形態1と同様であるため説明を
省略する。
【0144】本実施の形態2では、前記ウェットエッチ
ングの処理の際、酸化シリコン膜39の表面にエッチン
グ残りが存在しないため、異物を発生することなく、D
RAMの不良を低減し、歩留まりを向上することができ
る。
【0145】なお、本実施の形態2においても、実施の
形態1と同様にウェハ周辺部にレジストを設けて前記ウ
ェットエッチングを行ってもよい。
【0146】また、前記ウェットエッチングに代えてス
ピンエッチャーを用いたエッチング処理としてもよいこ
とは実施の形態1と同様である。
【0147】(実施の形態3)図22(a)は、本発明
のさらに他の実施の形態であるDRAMの一例をそのメ
モリセル領域について示した断面図であり、(b)は、
大面積クラウン領域について示した断面図である。
【0148】メモリセル領域については、実施の形態1
と同様であるため説明を省略する。
【0149】本実施の形態3のDRAMの大面積クラウ
ン領域には、半導体基板1のpウェル3上に、ゲート絶
縁膜4と同一の層として形成される酸化シリコン膜3
4、層間絶縁膜10、窒化シリコン膜18に開口された
単一かつ大口径の接続孔41が形成され、接続孔41を
介してpウェル3に接続される大面積クラウン容量42
が形成されている。
【0150】大面積クラウン容量42は、接続孔35を
介してpウェル3に接続される多結晶シリコン膜43、
接続孔35の開口時にハードマスクとして使用される多
結晶シリコン膜31およびクラウン形状の側面となる多
結晶シリコン膜38からなる大面積クラウン電極と、キ
ャパシタ絶縁膜21と、多結晶シリコン膜からなるプレ
ート電極22とで構成されている。
【0151】本実施の形態3の大面積クラウン容量36
は、実施の形態2と同様に、容量素子として利用できる
ものである。この場合、接続孔41の下部のpウェル3
には図示しないが不純物拡散領域を設ける必要がある。
【0152】次に、本実施の形態3のDRAMの製造方
法について、図23および図24を用いて説明する。
【0153】選択MOSFETの製造工程、ビット線B
Lおよびビット線BLを覆う層間絶縁膜30、多結晶シ
リコン膜31および接続孔41の開口工程までは実施の
形態1と同様であるので説明を省略する。ただ、接続孔
41は、接続孔11bと同程度の開口径で開口する必要
はなく、単一の大きな口径を有する接続孔として開口す
れば十分である。
【0154】図23に示すように、半導体基板1上にP
が導入された多結晶シリコン膜43および酸化シリコン
膜44をCVD法で堆積する。多結晶シリコン膜43は
接続孔11b内および接続孔41内にも堆積されて、メ
モリセル選択用MISFETの他方の半導体領域6bお
よび大面積クラウン領域における半導体基板1のpウェ
ル3に接続されている。また、酸化シリコン膜44は、
大面積クラウン領域における接続孔41においても、そ
の表面は平坦な形状を有している。このような段差の埋
め込み性に優れた酸化シリコン材料としては、PSG、
BSG、BPSGあるいはSOG等を例示することがで
きる。
【0155】次に、フォトレジストをマスクにして、酸
化シリコン膜44、多結晶シリコン膜43および多結晶
シリコン膜31をエッチングし、さらに多結晶シリコン
膜を全面に堆積して異方性エッチングを行えば、図24
に示すように、クラウン形状の側面である多結晶シリコ
ン膜20bおよび多結晶シリコン膜38を形成すること
ができる。このとき、平坦性に優れた酸化シリコン膜4
4を用いるため、多結晶シリコン膜20aおよび多結晶
シリコン膜38の形成の際の異方性エッチングにおい
て、酸化シリコン膜44の表面にエッチング残りを形成
することがない。その結果、次工程であるウェットエッ
チングの際に異物を発生せず、DRAMの不良を低減
し、歩留まりを向上できる。
【0156】ウェットエッチング以降の工程について
は、実施の形態2と同様であるため説明を省略する。
【0157】なお、本実施の形態3において、酸化シリ
コン膜44の平坦性が十分でない場合であっても、図2
5に示すように、酸化シリコン膜44の最低高さがクラ
ウン形状の深さを確保するに十分な高さとなるように、
酸化シリコン膜44を厚く堆積し、その後CMP等の平
坦化技術を用いて、酸化シリコン膜44を平坦化し、図
24のような形状としてもよい。さらに、平坦化技術
は、CMPに限らず、バイアススパッタ等を利用したエ
ッチバック法を用いてもよい。
【0158】また、前記ウェットエッチングに代えてス
ピンエッチャーを用いたエッチング処理としてもよいこ
とは実施の形態1と同様である。
【0159】(実施の形態4)図26(a)は、本発明
の一実施の形態である半導体集積回路装置の配線部分に
ついて示した上面図であり、図26(b)は、そのb−
b断面図である。
【0160】本実施の形態4の半導体集積回路装置は、
半導体基板1上に形成された下層配線45と、下層配線
45を覆う層間絶縁膜46と、下層配線45上の層間絶
縁膜46の上層に形成された上層配線47と、上層配線
47を覆う絶縁膜48とを含むものである。
【0161】また、上層配線47の端辺49aは、下層
配線45の端辺49bの真上から配線の内側に形成され
ているものである。すなわち、上層配線47の幅が下層
配線45の幅より狭く、上層配線47と下層配線45の
中心位置を揃えて形成されているものである。
【0162】このような半導体集積回路装置によれば、
上層配線47と下層配線45の端辺をずらせた位置に形
成しているため、上層配線47および下層配線45によ
り形成される絶縁膜48の段差50をなだらかにするこ
とができる。その結果、上層配線47の形成後にクラウ
ン形状の側壁を形成する場合のように、側壁を設ける段
差を意図的に形成し、この段差に側壁を形成した後、そ
の段差を構成していた被膜を除去するような場合であっ
ても、意図しない段差に形成される側壁を構成する被膜
のエッチング残りを発生せず、そのようなエッチング残
りに起因する異物を発生することがない。この結果、半
導体集積回路装置の不良を低減し、歩留まりを向上する
ことができる。
【0163】比較として、下層配線と上層配線との端辺
を揃えた場合の断面図を図27に示す。このような場合
に形成される段差51は、図26の段差50に比較して
急峻となり、この段差51の部分に前記のような側壁の
エッチング残りが形成されやすくなる。対して、本実施
の形態4の場合、段差50がなだらかであるためエッチ
ング残りが発生しにくいことは前記のとおりである。
【0164】なお、本実施の形態4において、下層配線
45をDRAMのワード線WL、上層配線47をDRA
Mのビット線BLとすることができる。このような場合
には、クラウン形状の蓄積容量電極の形成の際に発生す
るエッチング残りの対策に適用することができる。
【0165】また、本発明は、図28に示すように、上
層配線47を下層配線45上で終端するような場合にも
適用することができる。このような場合においても、絶
縁膜48の段差50は、上層配線47の端辺を下層配線
45の端辺の直上からずらせた位置に形成しているた
め、なだらかな形状を有するものとなっている。この結
果、段差50の近傍にはエッチング残りは形成され難
く、異物の発生を抑制することができる。
【0166】さらに、本発明は、図29に示すように、
上層配線47のパッドを下層配線45のパッド上で終端
するような場合にも適用することができる。このような
場合においても、絶縁膜48の段差50は、上層配線4
7の端辺を下層配線45の端辺の直上からずらせた位置
に形成しているため、なだらかな形状を有するものとな
っている。この結果、段差50の近傍にはエッチング残
りは形成され難く、異物の発生を抑制することができ
る。
【0167】(実施の形態5)図30(a)は、本発明
の他の実施の形態である半導体集積回路装置のコンタク
トチェイン領域について示した上面図であり、図30
(b)は、そのb−b断面図を示す。
【0168】本実施の形態5のコンタクトチェインは、
半導体基板1の主面に形成されたフィールド絶縁膜2に
囲まれた活性領域に、不純物半導体領域52を有し、半
導体基板1の主面上に形成された層間絶縁膜53に開口
した第1の接続孔54と第2の接続孔55を介して導電
膜56により隣接する不純物半導体領域52間を接続す
るものであり、導電膜56と不純物半導体領域52とが
チェイン状に多数接続されているものである。また、接
続孔54の開口径は任意の開口径であり図30において
は小さな開孔として表しているが、接続孔55は、半導
体基板1の表面である不純物半導体領域52に確実に接
続されるに十分な開口径を有するものである。
【0169】このようなコンタクトチェインによれば、
導電膜56を接続孔55を介して、確実に半導体基板1
に付着させることができるため、コンタクトチェイン形
成後に、エッチング量が多く、また長時間のエッチング
処理に曝されるような状況であっても、導電膜56が容
易に剥離されることがなく、剥離した導電膜56が異物
となることによる不良の発生を防止し、半導体集積回路
装置の歩留まりを向上させることができる。
【0170】すなわち、コンタクトチェインの本来の目
的として、コンタクトが正常になされているか否かを検
証するための開口径の小さな接続孔を形成する必要があ
るが、導電膜56の下部に形成される接続孔が、その口
径の小さなものばかりである時は、導電膜56が全く半
導体基板1に接続されていない状況を生じることとな
る。このような状況は、コンタクトチェインの目的から
必然的に生じるものではあるが、前記のような剥離の原
因となる不具合を生じることにもなる。本発明は、コン
タクトチェインの本来の目的を開口径は任意の開口径を
有する接続孔54により達成し、同時に、剥離による不
具合を半導体基板1に確実に接続するに必要な開口径を
有する接続孔55により対処するものである。
【0171】また、本実施の形態5のコンタクトチェイ
ンを有する半導体集積回路装置の製造方法においては、
公知の方法により、半導体基板1状にフィールド絶縁膜
2および不純物半導体領域52を形成し、層間絶縁膜5
3を堆積した後、接続孔54,55を開口して導電膜5
6となる薄膜を堆積後、前記薄膜をエッチングして導電
膜56を形成することができる。さらにこのコンタクト
チェインを用いて、半導体集積回路装置の製造工程にお
けるコンタクト状況のプロセスモニタとすることができ
る。このような場合、十分小さな開口径の開孔を接続孔
54に適用して、プロセスモニタとしての感度を確保し
つつ、導電膜56の剥離の発生がないように対処するこ
とができる。これにより、プロセスモニタとしての性能
を損なうことなく異物の発生を防止して、半導体集積回
路装置の不良の低減と歩留まりの向上を図ることができ
る。
【0172】なお、本実施の形態5のコンタクトチェイ
ンは、図31に示すように、導電膜56の下部に任意の
開孔径を有する接続孔54を二つ設け、さらに、不純物
半導体領域52に接続されないが、フィールド絶縁膜2
に確実に接続されるに十分な開口径を有する接続孔55
を有するものとしてもよい。このような場合には、コン
タクトチェインとしての機能は二つの接続孔54により
実現し、導電膜56の剥離を防止する機能は接続孔55
により実現できるため、コンタクトチェインの抵抗値測
定に必要な長さを前記の場合に比較して半分にすること
ができる。すなわち、不純物半導体領域52に接続され
る二つの接続孔をともにコンタクトチェインの抵抗値測
定に供し、かつ、導電膜56の剥離を防止して、半導体
集積回路装置の不良の低減と歩留まりの向上を図ること
ができる。
【0173】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでも
ない。
【0174】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
【0175】本発明によれば、半導体集積回路装置の不
良を低減して歩留まりを向上することができる。
【0176】また、歩留まりを向上の結果、開発初期段
階での歩留まりの確保ができ、様々なプロセスの検討が
可能となり、開発期間の短縮を図ることができる。
【0177】さらに、その結果、メモリセルサイズの縮
小化が行え、以後のセルサイズ縮小の要求に対しても十
分なシュリンク性を確保することができる。
【0178】これらの効果により、半導体集積回路装置
の製品競争力を高揚することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施の形態であるDRA
Mの一例をそのメモリセル領域について示した断面図で
あり、(b)は、大面積クラウン領域について示した断
面図である。
【図2】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造工
程の一例を工程順に示した断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造工
程の一例を工程順に示した断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造工
程の一例を工程順に示した断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造工
程の一例を工程順に示した断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造工
程の一例を工程順に示した断面図である。
【図7】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造工
程の一例を工程順に示した断面図である。
【図8】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造工
程の一例を工程順に示した断面図である。
【図9】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造工
程の一例を工程順に示した断面図である。
【図10】本発明の一実施の形態であるDRAMの一例
を工程順に示した断面図である。
【図11】(a)は、本発明の一実施の形態であるDR
AMの製造工程の一例をそのメモリセル領域について示
した断面図であり、(b)は、大面積クラウン領域につ
いて示した断面図である。
【図12】(a)は、本発明の一実施の形態であるDR
AMの製造工程の一例をそのメモリセル領域について示
した断面図であり、(b)は、大面積クラウン領域につ
いて示した断面図である。
【図13】(a)は、本発明の一実施の形態であるDR
AMの製造工程の一例をそのメモリセル領域について示
した断面図であり、(b)は、大面積クラウン領域につ
いて示した断面図である。
【図14】(a)は、本発明の一実施の形態であるDR
AMの製造工程の一例をそのメモリセル領域について示
した断面図であり、(b)は、大面積クラウン領域につ
いて示した断面図である。
【図15】(a)は、本発明の一実施の形態であるDR
AMの製造工程の一例をそのメモリセル領域について示
した断面図であり、(b)は、大面積クラウン領域につ
いて示した断面図である。
【図16】(a)は、本発明の一実施の形態であるDR
AMの製造工程の一例をそのメモリセル領域について示
した断面図であり、(b)は、大面積クラウン領域につ
いて示した断面図である。
【図17】(a)は、本発明の他の実施の形態であるD
RAMの一例をそのメモリセル領域について示した断面
図であり、(b)は、大面積クラウン領域について示し
た断面図である。
【図18】(a)は、本発明の他の実施の形態であるD
RAMの製造工程の一例をそのメモリセル領域について
示した断面図であり、(b)は、大面積クラウン領域に
ついて示した断面図である。
【図19】(a)は、本発明の他の実施の形態であるD
RAMの製造工程の一例をそのメモリセル領域について
示した断面図であり、(b)は、大面積クラウン領域に
ついて示した断面図である。
【図20】(a)は、本発明の他の実施の形態であるD
RAMの製造工程の一例をそのメモリセル領域について
示した断面図であり、(b)は、大面積クラウン領域に
ついて示した断面図である。
【図21】(a)は、本発明の他の実施の形態であるD
RAMの製造工程の一例をそのメモリセル領域について
示した断面図であり、(b)は、大面積クラウン領域に
ついて示した断面図である。
【図22】(a)は、本発明のさらに他の実施の形態で
あるDRAMの一例をそのメモリセル領域について示し
た断面図であり、(b)は、大面積クラウン領域につい
て示した断面図である。
【図23】(a)は、本発明のさらに他の実施の形態で
あるDRAMの製造工程の一例をそのメモリセル領域に
ついて示した断面図であり、(b)は、大面積クラウン
領域について示した断面図である。
【図24】(a)は、本発明のさらに他の実施の形態で
あるDRAMの製造工程の一例をそのメモリセル領域に
ついて示した断面図であり、(b)は、大面積クラウン
領域について示した断面図である。
【図25】(a)は、本発明のさらに他の実施の形態で
あるDRAMの製造工程の他の例をそのメモリセル領域
について示した断面図であり、(b)は、大面積クラウ
ン領域について示した断面図である。
【図26】(a)は、本発明の一実施の形態である半導
体集積回路装置の配線部分について示した上面図であ
り、(b)は、そのb−b断面図である。
【図27】比較例として一般的なの半導体集積回路装置
の配線部分について示した断面図である。
【図28】(a)は、本発明の一実施の形態である半導
体集積回路装置の配線部分の他の例について示した上面
図であり、(b)は、そのb−b断面図である。
【図29】(a)は、本発明の一実施の形態である半導
体集積回路装置の配線部分のさらに他の例について示し
た上面図であり、(b)は、そのb−b断面図である。
【図30】(a)は、本発明の他の実施の形態である半
導体集積回路装置のコンタクトチェイン領域について示
した上面図であり、(b)は、そのb−b断面図であ
る。
【図31】(a)は、本発明の他の実施の形態である半
導体集積回路装置のコンタクトチェイン領域の他の例に
ついて示した上面図であり、(b)は、そのb−b断面
図である。
【図32】(a)〜(f)は、クラウン形状のキャパシ
タ電極を形成する際に発生する異物の発生メカニズムを
示した概念図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 フィールド絶縁膜 3 pウェル 4 ゲート絶縁膜 5 ゲート電極 5a 多結晶シリコン膜 5b タングステンシリサイド膜(WSi2 ) 6a 半導体領域 6b 半導体領域 7 チャネル領域 7a 絶縁膜 7b 酸化シリコン膜 8 キャップ絶縁膜 9 サイドウォール 10 層間絶縁膜 11a 接続孔 11b 接続孔 12 多結晶シリコン膜 13 タングステンシリサイド膜(WSi2 ) 14 多結晶シリコン膜 15a 絶縁膜 15b 酸化シリコン膜 16 キャップ絶縁膜 17 サイドウォール 18 窒化シリコン膜 19 キャパシタ 20 キャパシタ電極 20a 多結晶シリコン膜 20b 多結晶シリコン膜 21 キャパシタ絶縁膜 22 プレート電極 23 接続孔 24 多結晶シリコン膜 25 酸化シリコン膜 26 多結晶シリコン膜 27 段差 28 酸化シリコン膜 29 窒化シリコン膜 30 層間絶縁膜 31 多結晶シリコン膜 32 多結晶シリコン膜 33 フォトレジスト 34 酸化シリコン膜 35 接続孔 36 大面積クラウン容量 36a 大面積クラウン電極 37 多結晶シリコン膜 38 多結晶シリコン膜 39 酸化シリコン膜 40 多結晶シリコン膜 41 接続孔 42 大面積クラウン容量 43 多結晶シリコン膜 44 酸化シリコン膜 45 下層配線 46 層間絶縁膜 47 上層配線 48 絶縁膜 49a,49b 端辺 50 段差 51 段差 52 不純物半導体領域 53 層間絶縁膜 54 接続孔 55 接続孔 56 導電膜 101 半導体基板 102 絶縁膜 103 窒化シリコン膜 104 絶縁膜 105 接続孔 106 導電性薄膜 107 酸化シリコン膜 108 段差 109 底部電極 110 芯部材 111 導電性薄膜 112 側面電極 113 側壁 BL ビット線 SN 蓄積電極 WL ワード線
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/336 (72)発明者 只木 ▲芳▼▲隆▼ 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 中井 潔 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 熊井 寿和 茨城県稲敷郡美浦村木原2350 日本テキサ ス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 湯原 克夫 茨城県稲敷郡美浦村木原2350 日本テキサ ス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 斉藤 和彦 茨城県稲敷郡美浦村木原2350 日本テキサ ス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 田中 道夫 茨城県稲敷郡美浦村木原2350 日本テキサ ス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 西村 美智夫 茨城県稲敷郡美浦村木原2350 日本テキサ ス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 西尾 伸也 茨城県稲敷郡美浦村木原2350 日本テキサ ス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 山下 秀樹 茨城県稲敷郡美浦村木原2350 日本テキサ ス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 帰山 敏之 茨城県稲敷郡美浦村木原2350 日本テキサ ス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 趙 成洙 茨城県稲敷郡美浦村木原2350 日本テキサ ス・インスツルメンツ株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の主面上に形成されたメモリ
    セル選択用MISFETを覆って形成される絶縁膜に開
    口した接続孔と、前記接続孔を介して前記メモリセル選
    択用MISFETのソースまたはドレイン領域に接続さ
    れる第1電極と、前記半導体基板に対して垂直に設けら
    れ、前記第1電極に接して設けられた第2電極とを含
    み、前記第1電極および第2電極からなるクラウン形状
    の第1容量電極と、前記第1容量電極に対向し、容量絶
    縁膜を介して設けられた第2容量電極とを含むDRAM
    の電荷蓄積容量を有する半導体集積回路装置であって、 前記半導体基板には、前記接続孔と同時に形成され、そ
    の開口径が、前記クラウン形状の第1容量電極の深さの
    2倍以上である開孔と、前記開孔部分に前記第1電極と
    同時に形成される第1被膜と、前記第1被膜上に形成さ
    れ、前記クラウン形状の第1容量電極の深さと同一の膜
    厚を有する第2被膜と、前記第2電極と同時に形成さ
    れ、前記第1被膜および第2被膜を覆って形成された第
    3被膜とを有することを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置であ
    って、 前記第1被膜および前記第3被膜は、多結晶シリコンか
    らなり、前記第2被膜は、シリコン酸化物からなること
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板の主面上に形成されたメモリ
    セル選択用MISFETを覆って形成される絶縁膜に開
    口した接続孔と、前記接続孔を介して前記メモリセル選
    択用MISFETのソースまたはドレイン領域に接続さ
    れる第1電極と、前記半導体基板に対して垂直に設けら
    れ、前記第1電極に接して設けられた第2電極とを含
    み、前記第1電極および第2電極からなるクラウン形状
    の第1容量電極と、前記第1容量電極に対向し、容量絶
    縁膜を介して設けられた第2容量電極とを含むDRAM
    の電荷蓄積容量を含む半導体集積回路装置の製造方法で
    あって、 (a)前記半導体基板の主面上に前記メモリセル選択用
    MISFETを形成し、前記半導体基板の全面に絶縁膜
    を形成する工程、 (b)前記絶縁膜に前記接続孔、および、その開口径が
    前記クラウン形状の第1容量電極の深さの2倍以上とな
    る開孔を形成する工程、 (c)前記半導体基板の全面に第1多結晶シリコン膜お
    よびシリコン酸化膜を形成する工程、 (d)前記シリコン酸化膜および前記第1多結晶シリコ
    ン膜をパターニングし、前記接続孔の上部に前記第1多
    結晶シリコン膜からなる前記第1電極および前記シリコ
    ン酸化膜からなるクラウン形状の芯部材を、前記開孔の
    上部に前記第1多結晶シリコン膜からなる第1被膜およ
    び前記シリコン酸化膜からなる第2被膜を形成する工
    程、 (e)前記半導体基板の全面に第2多結晶シリコン膜を
    形成する工程、 (f)前記開孔の上部に形成された前記第1被膜および
    前記第2被膜上の前記第2多結晶シリコン膜の上層に、
    前記第2被膜により形成された段差を覆うようにフォト
    レジストを選択的に形成する工程、 (g)前記第2多結晶シリコン膜を前記フォトレジスト
    をマスクとして異方性エッチングすることにより、前記
    クラウン形状の芯部材および前記第1電極の側壁に前記
    第2電極を形成する工程、 (h)前記クラウン形状の芯部材である前記シリコン酸
    化膜を除去する工程、 を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、 前記(f)工程において、前記半導体基板の周辺部であ
    る製造プロセスの管理領域外の領域をも、前記フォトレ
    ジストで覆うことを特徴とする半導体集積回路装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の半導体集積回路
    装置の製造方法であって、 前記フォトレジストは、ネガ形のフォトレジストである
    ことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 半導体基板の主面上に形成されたメモリ
    セル選択用MISFETを覆って形成される絶縁膜に開
    口した接続孔と、前記接続孔を介して前記メモリセル選
    択用MISFETのソースまたはドレイン領域に接続さ
    れる第1電極と、前記半導体基板に対して垂直に設けら
    れ、前記第1電極に接して設けられた第2電極とを含
    み、前記第1電極および第2電極からなるクラウン形状
    の第1容量電極と、前記第1容量電極に対向し、容量絶
    縁膜を介して設けられた第2容量電極とを含むDRAM
    の電荷蓄積容量を有する半導体集積回路装置であって、 前記半導体基板には、前記接続孔と同時に形成される単
    一または複数の開孔と、前記開孔部分に、前記第1電極
    と同時に形成される前記第1電極よりも面積の大きい第
    3電極、および前記第2電極と同時に形成される第4電
    極からなる大面積クラウン形状の電極とを有し、前記開
    孔の開口径が、前記クラウン形状の電極の深さの2倍以
    下であることを特徴とする半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 半導体基板の主面上に形成されたメモリ
    セル選択用MISFETを覆って形成される絶縁膜に開
    口した接続孔と、前記接続孔を介して前記メモリセル選
    択用MISFETのソースまたはドレイン領域に接続さ
    れる第1電極と、前記半導体基板に対して垂直に設けら
    れ、前記第1電極に接して設けられた第2電極とを含
    み、前記第1電極および第2電極からなるクラウン形状
    の第1容量電極と、前記第1容量電極に対向し、容量絶
    縁膜を介して設けられた第2容量電極とを含むDRAM
    の電荷蓄積容量を有する半導体集積回路装置であって、 (a)前記半導体基板の主面上に前記メモリセル選択用
    MISFETを形成し、前記半導体基板の全面に絶縁膜
    を形成する工程、 (b)前記絶縁膜に前記接続孔、および、その開口径が
    前記クラウン形状の第1容量電極の深さの2倍以下とな
    る単一または複数個の開孔を形成する工程、 (c)前記半導体基板の全面に第1多結晶シリコン膜お
    よびシリコン酸化膜を形成する工程、 (d)前記シリコン酸化膜および前記第1多結晶シリコ
    ン膜をパターニングし、前記接続孔の上部に前記第1多
    結晶シリコン膜からなる前記第1電極および前記シリコ
    ン酸化膜からなるクラウン形状の芯部材を、前記単一ま
    たは複数個の開孔の上部に前記第1多結晶シリコン膜か
    らなる前記第1電極よりも面積の大きい第3電極および
    前記シリコン酸化膜からなる大面積クラウン形状の芯部
    材を形成する工程、 (e)前記半導体基板の全面に第2多結晶シリコン膜を
    形成する工程、 (f)前記第2多結晶シリコン膜を異方性エッチングす
    ることにより、前記接続孔の上部の前記第1電極および
    前記クラウン形状の芯部材の側壁に前記第2電極を、前
    記単一または複数個の開孔の上部の前記第3電極および
    前記大面積クラウン形状の芯部材の側壁に第4電極を形
    成する工程、 (g)前記クラウン形状の芯部材および前記大面積クラ
    ウン形状の芯部材である前記シリコン酸化膜を除去する
    工程、 を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 半導体基板の主面上に形成されたメモリ
    セル選択用MISFETを覆って形成される絶縁膜に開
    口した接続孔と、前記接続孔を介して前記メモリセル選
    択用MISFETのソースまたはドレイン領域に接続さ
    れる第1電極と、前記半導体基板に対して垂直に設けら
    れ、前記第1電極に接して設けられた第2電極とを含
    み、前記第1電極および第2電極からなるクラウン形状
    の第1容量電極と、前記第1容量電極に対向し、容量絶
    縁膜を介して設けられた第2容量電極とを含むDRAM
    の電荷蓄積容量を有する半導体集積回路装置の製造方法
    であって、 (a)前記半導体基板の全面に前記第1電極となる第1
    多結晶シリコン膜およびクラウン形状の芯部材となるシ
    リコン酸化膜を形成する工程、 (b)前記シリコン酸化膜および前記第1多結晶シリコ
    ン膜をパターニングして、前記クラウン形状の芯部材お
    よび前記第1電極を形成する工程、 (c)前記半導体基板の全面に前記第2電極となる第2
    多結晶シリコン膜を形成する工程、 (d)前記第2多結晶シリコン膜を異方性エッチングす
    ることにより前記クラウン形状の芯部材および前記第1
    電極の側壁に前記第2電極を形成する工程、 (e)前記クラウン形状の芯部材である前記シリコン酸
    化膜を除去する工程、を有し、 前記(a)工程におけるシリコン酸化膜を段差平坦性に
    優れたシリコン酸化膜とすることを特徴とする半導体集
    積回路装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、 前記段差平坦性に優れたシリコン酸化膜は、PSG膜、
    BSG膜、BPSG膜またはSOG膜から選択された単
    一の被膜またはそれらの組合せであることを特徴とする
    半導体集積回路装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 半導体基板の主面上に形成されたメモ
    リセル選択用MISFETを覆って形成される絶縁膜に
    開口した接続孔と、前記接続孔を介して前記メモリセル
    選択用MISFETのソースまたはドレイン領域に接続
    される第1電極と、前記半導体基板に対して垂直に設け
    られ、前記第1電極に接して設けられた第2電極とを含
    み、前記第1電極および第2電極からなるクラウン形状
    の第1容量電極と、前記第1容量電極に対向し、容量絶
    縁膜を介して設けられた第2容量電極とを含むDRAM
    の電荷蓄積容量を有する半導体集積回路装置の製造方法
    であって、 (a)前記半導体基板の全面に前記第1電極となる第1
    多結晶シリコン膜およびクラウン形状の芯部材となるシ
    リコン酸化膜を形成する工程、 (b)前記シリコン酸化膜の表面を平坦化する工程、 (c)前記シリコン酸化膜および前記第1多結晶シリコ
    ン膜をパターニングして、前記クラウン形状の芯部材お
    よび前記第1電極を形成する工程、 (d)前記半導体基板の全面に前記第2電極となる第2
    多結晶シリコン膜を形成する工程、 (e)前記第2多結晶シリコン膜を異方性エッチングす
    ることにより前記クラウン形状の芯部材および前記第1
    電極の側壁に前記第2電極を形成する工程、 (f)前記クラウン形状の芯部材である前記シリコン酸
    化膜を除去する工程、 を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の半導体集積回路装置
    の製造方法であって、 前記(b)工程は、CMP法を用いて前記シリコン酸化
    膜を研磨することによりその表面を平坦化する工程、ま
    たはバイアススパッタ法を用いて前記シリコン酸化膜を
    エッチバックすることによりその表面を平坦化する工
    程、の何れかの工程であることを特徴とする半導体集積
    回路装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 半導体基板の主面に半導体集積回路素
    子が形成された半導体集積回路装置の製造方法であっ
    て、 (a)前記半導体基板の主面に前記半導体集積回路素子
    を構成しない第1被膜を形成する工程、 (b)前記第1被膜をパターニングすることにより、前
    記第1被膜による段差を形成する工程、 (c)前記段差の部分に、第2被膜の側壁を形成する工
    程、 (d)前記第1被膜を除去して、前記側壁からなる前記
    半導体集積回路素子の構造部材を形成する工程、 を有し、前記(d)工程における第1被膜の除去を、前
    記半導体基板を回転させつつ前記第1被膜をエッチング
    処理するスピンエッチャーにより行うものであることを
    特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の半導体集積回路装置
    の製造方法であって、 前記第1被膜は、シリコン酸化からなり、前記第2被膜
    の側壁からなる前記半導体集積回路素子の構造部材は、
    DRAMの電荷蓄積容量の電極であるクラウン形状の電
    極の一部を構成する多結晶シリコンからなる構造部材で
    あることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項12または13記載の半導体集
    積回路装置の製造方法であって、 前記第1被膜を除去した後に、前記半導体基板の裏面を
    洗浄することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 半導体基板の主面上に形成されたMI
    SFETのゲート電極となる第1配線と、前記MISF
    ETのソースまたはドレイン領域に接続され、前記第1
    配線を覆う絶縁膜上に形成された第2配線とを有し、前
    記第2配線の形成後に、段差を有する第1被膜の前記段
    差部に第2被膜からなる側壁を形成し、その後前記第1
    被膜を除去することによって得られる前記側壁からなる
    構造部材を有する半導体集積回路装置であって、 前記第2配線の配線端辺が、前記第1配線の配線端辺の
    上部以外の領域に設けられていることを特徴とする半導
    体集積回路装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の半導体集積回路装置
    であって、 前記第2配線の配線端辺が、前記第1配線の配線端辺の
    内側に設けられていることを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  17. 【請求項17】 請求項15または16記載の半導体集
    積回路装置であって、 前記第1配線は、ビット線の上層に電荷蓄積容量を有す
    る構造のDRAMを構成するメモリセル選択用MISF
    ETのゲート電極であるワード線であり、前記第2配線
    は、前記メモリセル選択用MISFETのソースまたは
    ドレイン領域に接続される前記ビット線であることを特
    徴とする半導体集積回路装置。
  18. 【請求項18】 半導体基板の主面に形成された複数の
    不純物半導体領域と、前記半導体基板の主面上に形成さ
    れた絶縁膜の上層に形成された複数の配線層とを有し、
    前記複数の不純物半導体領域のうち一の不純物半導体領
    域と他の不純物半導体領域とが、前記配線層により前記
    絶縁膜に開口した接続孔を介して接続されるように設計
    されたコンタクトチェインを含む半導体集積回路装置で
    あって、 前記配線層下に形成される接続孔のうち少なくとも1つ
    の接続孔の開口径は、前記絶縁膜を前記半導体基板まで
    確実に開口させるに十分な開口径であることを特徴とす
    る半導体集積回路装置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の半導体集積回路装置
    であって、 前記配線層は、前記配線層下に形成される接続孔のうち
    少なくとも一の接続孔を介して、前記不純物半導体領域
    以外の前記半導体基板の主面に接続されていることを特
    徴とする半導体集積回路装置。
  20. 【請求項20】 半導体集積回路装置の製造方法であっ
    て、 (a)半導体基板の主面に複数の不純物半導体領域を形
    成する工程、 (b)前記半導体基板の主面上に絶縁膜を形成する工
    程、 (c)少なくとも前記不純物半導体領域の両端部を含む
    位置の前記絶縁膜に接続孔を開口する工程、 (d)前記半導体基板の主面に導電膜を形成し、前記複
    数の不純物半導体領域のうち一の不純物半導体領域と他
    の不純物半導体領域とが前記接続孔を介して接続される
    ように設計された配線層を、前記導電膜をパターニング
    することにより形成する工程、 (e)前記不純物半導体領域および前記配線層により構
    成されるコンタクトチェインを用いて、前記接続孔にお
    ける接続状況を検査する工程、を有し、 前記配線層の下部に形成される接続孔のうち、少なくと
    も一の接続孔の開口径を、前記絶縁膜を前記半導体基板
    まで確実に開口させるに十分な開口径とすることを特徴
    とする半導体集積回路装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の半導体集積回路装置
    の製造方法であって、 (a)半導体基板の主面に複数の不純物半導体領域を形
    成する工程、 (b)前記半導体基板の主面上に絶縁膜を形成する工
    程、 (c)前記不純物半導体領域の一端上の前記絶縁膜に前
    記半導体基板まで確実に開口されるに十分な開口径で、
    また、前記不純物半導体領域の他端上の前記絶縁膜に任
    意の開口径で、接続孔を形成する工程、 (d)前記半導体基板の主面に導電膜を形成し、前記複
    数の不純物半導体領域のうち一の不純物半導体領域と他
    の不純物半導体領域とが前記接続孔を介して接続される
    ように設計された配線層を、前記導電膜をパターニング
    することにより形成する工程、 (e)前記不純物半導体領域および前記配線層により構
    成されるコンタクトチェインを用いて、前記接続孔にお
    ける接続状況を検査する工程、 を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  22. 【請求項22】 請求項20記載の半導体集積回路装置
    の製造方法であって、 (a)半導体基板の主面に複数の不純物半導体領域を形
    成する工程、 (b)前記半導体基板の主面上に絶縁膜を形成する工
    程、 (c)前記不純物半導体領域以外の前記半導体基板上の
    前記絶縁膜に前記半導体基板まで確実に開口されるに十
    分な開口径で、また、前記不純物半導体領域の両端上の
    前記絶縁膜に任意の開口径で接続孔を形成する工程、 (d)前記半導体基板の主面に導電膜を形成し、前記複
    数の不純物半導体領域のうち一の不純物半導体領域と他
    の不純物半導体領域とが前記接続孔を介して接続される
    ように設計され、前記不純物半導体領域以外の前記半導
    体基板上の前記接続孔を含む配線層を、前記導電膜をパ
    ターニングすることにより形成する工程、 (e)前記不純物半導体領域および前記配線層により構
    成されるコンタクトチェインを用いて、前記接続孔にお
    ける接続状況を検査する工程、 を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100498604B1 (ko) * 1997-12-30 2006-05-16 주식회사 하이닉스반도체 반도체 소자의 전하 저장 전극 형성 방법

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