JPH09320478A - フィルターボックスおよびマグネトロンの製造方法 - Google Patents

フィルターボックスおよびマグネトロンの製造方法

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JPH09320478A
JPH09320478A JP13316296A JP13316296A JPH09320478A JP H09320478 A JPH09320478 A JP H09320478A JP 13316296 A JP13316296 A JP 13316296A JP 13316296 A JP13316296 A JP 13316296A JP H09320478 A JPH09320478 A JP H09320478A
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JP
Japan
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filter box
lid
magnetron
tubular portion
tubular
Prior art date
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Pending
Application number
JP13316296A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyo Ohira
秀世 大平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Hokuto Electronics Corp
Original Assignee
Toshiba Hokuto Electronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第5高調波などの高調波の漏洩を抑制し、漏
洩する電磁波を少なくしたマグネトロンの製造方法を提
供すること。 【解決手段】 筒状部14bの端部から鍔状に広がる周
縁部14cが筒状部14bに対して斜めに形成されたフ
ィルターボックス14を、マグネトロン本体11から突
出した陰極端子12部分を囲むように配置する工程と、
折り曲げられた壁部15bが外周部15aの延長部分に
形成された蓋15を、この蓋15の壁部15bがフィル
ターボックス14の周縁部14cを囲むように配置する
工程と、蓋15の壁部15bと外周部15aの断面がU
字を形成し、蓋15の壁部15bと蓋15の外周部15
a間にフィルターボックス14の周縁部14cが挟まれ
るように壁部15bを折り曲げる工程とからなってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不要輻射を少なく
したフィルターボックス、および、マグネトロンの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マグネトロンは、電子レンジ用など高周
波信号の発生源としていろいろな用途に利用されてい
る。ここで、従来のマグネトロンについてそのフィルタ
ーボックス部分を中心に右半分を示した図4を参照して
説明する。
【0003】符号41はマグネトロン本体で、マグネト
ロン本体41の下方に陰極端子42が突出している。陰
極端子42には、マグネトロン本体41から出るノイズ
を抑制するフィルター43が接続されている。フィルタ
ー43は、インダクタ43aとコンデンサ43bで構成
されている。また、陰極端子42やインダクタ43aは
フィルターボックス44で囲まれ、フィルターボックス
44の開口は蓋45で覆われている。なお、コンデンサ
43bはフィルターボックス44を貫通するように設け
られている。
【0004】上記した構成のマグネトロンでは、陰極端
子42を通して電磁波が漏洩する。しかし、これらの電
磁波はフィルターボックス44や蓋45などによるシー
ルド効果、あるいは、フィルター43で阻止される。こ
の場合、フィルターボックス44や蓋45のシールド効
果をよくするためには、フィルターボックス44と蓋4
5との良好な電気的接触が必要となる。
【0005】ここで、フィルターボックス44と蓋45
を固定する方法について、これらの右半分を示した図5
を参照して説明する。図5では、図4に対応する部分に
は同一の符号を付し、重複する説明は一部省略してい
る。
【0006】図5(a)において、符号44はフィルタ
ーボックスで、フィルターボックス44は、第1の筒状
部44aや第1の筒状部44aから外側に膨らんだ第2
の筒状部44b、そして、第2の筒状部44bの端部か
ら直角方向に広がる周縁部44cなどから構成されてい
る。なお、第1の筒状部44aは断面した開口が円形の
円筒で、また、第2の筒状部44bは断面した開口が矩
形になっている。また、フィルターボックス44は第1
の筒状部44a部分がマグネトロン本体41に固定され
る。
【0007】また、フィルターボックス44の開口部を
覆う蓋45は、フィルターボックス44の周縁部44c
と接する平坦な外周部45aや、外周部45aから垂直
方向に折り曲がった壁部45bなどから構成されてい
る。なお、蓋45の壁部45bには、フィルターボック
ス44の周縁部44c側に折り曲げられるように、例え
ば、4隅部分に切り欠きが設けられている。そして、こ
のような構造の蓋45が、その壁部45bがフィルター
ボックス44の周縁部44c先端と接するように配置さ
れる。このとき、図5(b)に拡大して示すように、フ
ィルターボックス44の周縁部44cと蓋45の外周部
45aはほぼ全体に亘って接触している。
【0008】このようにフィルターボックス44の開口
を覆うように蓋45を被せた後、例えば、かしめ刃51
(図5(a))などを利用して、図5(c)の円A内で
示すように、蓋45の壁部45bをフィルターボックス
44の周縁部44c方向に折り曲げる。このような壁部
45bの折り曲げによって、フィルターボックス44の
周縁部44cが蓋45の外周部45aと壁部45b間に
挟まれ、フィルターボックス44と蓋45が電気的に接
触する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】マグネトロンから漏洩
する電磁波には、発振周波数に対応する基本波の他に第
2、第3、…などの各高調波が含まれている。そして、
マグネトロンを使用するマイクロ波装置に対しては漏洩
する電磁波の減少が求められている。このため、高調波
の抑制が必要とされている。
【0010】本発明は、上記した要求を満たすために、
第5高調波などの高調波の漏洩を抑制し、漏洩する電磁
波を少なくしたフィルターボックス、およびマグネトロ
ンの製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、マグネトロン
本体に固定される第1の筒状部と、この第1の筒状部よ
り外側に膨らんだ第2の筒状部と、この第2の筒状部の
端部から鍔状に広がる周縁部とを具備したフィルターボ
ックスにおいて、前記周縁部はその先端方向が前記第2
の筒状部から離れる下向きで、かつ、前記第2の筒状部
の面に対して斜めに形成されている。
【0012】また、本発明のマグネトロンの製造方法
は、筒状部の端部から鍔状に広がる周縁部が前記筒状部
に対して斜めに形成されたフィルターボックスを、マグ
ネトロン本体から突出した陰極端子部分を囲むように配
置する工程と、折り曲げられた壁部が外周部の延長部分
に形成された蓋を、この蓋の前記壁部が前記フィルター
ボックスの前記周縁部を囲むように配置する工程と、前
記蓋の前記壁部と前記外周部の断面がU字を形成し、前
記蓋の前記壁部と前記蓋の前記外周部間に前記フィルタ
ーボックスの前記周縁部が挟まれるように前記壁部を折
り曲げる工程とからなっている。
【0013】上記した構造のフィルターボックスでマグ
ネトロンを構成した場合、フィルターボックスの周縁部
がその先端方向が斜め下向きに形成されている。したが
って、マグネトロンの製造工程において、フィルターボ
ックスの開口部を覆うように蓋を配置した際、フィルタ
ーボックスの周縁部と蓋の外周部のほとんどが接触状態
になっていない。この状態で、蓋の壁部と外周部がU字
を形成するように壁部を折り曲げ、U字になった蓋の壁
部と外周部間にフィルターボックスの周縁部を挟んでい
る。このとき、フィルターボックスの周縁部が当初、斜
めに形成されていたためにスプリング効果が生じ、フィ
ルターボックスと蓋との電気的接触がよくなり、例えば
第5高調波が抑制される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、そ
のフィルターボックス部分を中心に右半分を示した図1
を参照して説明する。符号11はマグネトロン本体で、
マグネトロン本体11の下方に陰極端子12が突出して
いる。陰極端子12には、マグネトロン本体11から出
るノイズを抑制するフィルター13が接続されている。
フィルター13はインダクタ13aとコンデンサ13b
で形成されている。そして、陰極端子12やインダクタ
13aを囲むようにフィルターボックス14が配置され
ている。なお、コンデンサ13bはフィルターボックス
14を貫通するような形に設けられている。
【0015】フィルターボックス14は、第1の筒状部
14aや、この第1の筒状部14aに例えば連続した構
造の第2の筒状部14b、そして、第2の筒状部14b
の端部から外側に鍔状に広がる周縁部14cなどから構
成されている。第1の筒状部14aは断面した開口が円
形の円筒をしている。また、第2の筒状部14bは、第
1の筒状部14aから外側に膨らみ、断面した開口は矩
形で、その開口部分の面積は第1の筒状部14aの開口
部分の面積より大きくなっている。また、周縁部14c
は、その先端方向が第2の筒状部14aと反対方向に離
れるように斜め下向きに形成されている。そして、フィ
ルターボックス14は第1の筒状部14a部分がマグネ
トロン本体11に固定される。
【0016】また、符号15は、フィルターボックス1
4の開口を覆う蓋で、鍔状に広がる平坦な外周部15a
や、外周部15aから延長して上方に折り曲がった壁部
15bなどから構成されている。なお、壁部15bは全
体がほぼ正方形となっており、その4隅部分に切り欠き
などが形成され、例えば、内側に折り曲げられるように
なっている。このような構造の蓋15がフィルターボッ
クス14の開口を覆うように配置される。このとき、例
えば、蓋15の外周部15aと壁部15bの境界部分に
フィルターボックス14の周縁部14c先端が接するよ
うに配置される。 また、フィルターボックス14の周
縁部14cは斜め下向きに形成されている。したがっ
て、図1(b)で拡大して示されるように、フィルター
ボックス14の周縁部14cと蓋15の平坦な外周部1
4aはほとんどの部分が接触せず離れている。
【0017】このようにフィルターボックス14の開口
を覆うように蓋15を被せた後、例えば、かしめ刃21
(図1(a))などを用いて、図1(c)で示すよう
に、蓋15の壁部15bをフィルターボックス14の周
縁部14c方向に折り曲げる。なお、蓋15の壁部15
bをフィルターボックス14の周縁部14c方向に折り
曲げた状態が図1(d)の円A内に拡大して示されてい
る。
【0018】図1(d)から分かるように、蓋15の壁
部15bが折り曲がった状態では、蓋15の外周部15
aと壁部15bはその断面がU字状になり、フィルター
ボックス14の周縁部14cが蓋15の外周部15aと
壁部15b間に挟まれている。したがって、この部分で
は、上から順に、蓋15の壁部15b、そして、フィル
ターボックス14の周縁部14c、さらに蓋15の外周
部15aと3層構造になっている。そして、このような
3層構造によってフィルターボックス14と蓋15が電
気的に接触している。
【0019】上記した構造によれば、蓋15の外周部1
5aと壁部15bがU字状に折り曲がり、フィルターボ
ックス14の周縁部14cの両面と蓋15が接触してい
る。このとき、図1(a)、(b)で示したように、フ
ィルターボックス14の周縁部14cが斜め下向きにテ
ーパを持たせてあったため、周縁部14cにスプリング
のような力が発生する。この結果、例えば周縁部14c
先端における蓋15との電気的な接触が良好となり、シ
ールド効果が向上する。
【0020】ここで、この発明におけるシールド効果に
ついて図2を参照して説明する。図2では、図1に対応
する部分には同一の符号を付し重複する説明は一部省略
している。符号14はフィルターボックス、また、符号
15は蓋を示している。そして、蓋15の壁部15bを
折り曲げる前段階において、フィルターボックス14の
周縁部14cの上端と下端間の寸法Tを、それぞれ0m
m、0.2mm、0.4mm、0.6mmとし、その
後、蓋15の壁部15bをフィルターボックス14の周
縁部14cと接するように折り曲げた。そして、この場
合のフィルターボックス14と蓋15の接触箇所から漏
洩する第5高調波を測定した。その結果が図3で示され
ている。図3において、T=0mmは、フィルターボッ
クス14の周縁部14cが円筒部から直角に形成された
場合で、従来例に対応している。また、実験は、電子レ
ンジ用マグネトロンを用い、発振周波数は2450MH
zとなっている。第5高調波の中心周波数は12250
MHzで、実験では11750MHz〜12750MH
z帯の最大値を測定している。
【0021】従来例(T=0mm)のときの第5高調波
は−31.4dBmであるが、T=0.2mmで14.
8dBm改善され、T=0.6mmでは19.4dBm
改善されている。このようにフィルターボックス14の
周縁部14cの上端と下端間の寸法Tが大きいほど、即
ち、周縁部14cのテーパが急なほど第5高調波の漏洩
が少なくなっている。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、電波漏洩の少ないマグ
ネトロンを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を説明する概略の構造図で
ある。
【図2】本発明によるシールド効果を説明する概略の構
造図である。
【図3】本発明によるシールド効果を説明する図であ
る。
【図4】従来例を説明する概略の構造図である。
【図5】従来例を説明する概略の構造図である。
【符号の説明】
11…マグネトロン本体 12…陰極端子 13…フィルター 13a…インダクタ 13b…コンデンサ 14…フィルターボックス 14a…第1の筒状部 14b…第2の筒状部 14c…周縁部 15…蓋 15a…外周部 15b…壁部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネトロン本体に固定される第1の筒
    状部と、この第1の筒状部より外側に膨らんだ第2の筒
    状部と、この第2の筒状部の端部から鍔状に広がる周縁
    部とを具備したフィルターボックスにおいて、前記周縁
    部はその先端方向が前記第2の筒状部から離れる下向き
    で、かつ、前記第2の筒状部の面に対して斜めに形成さ
    れたことを特徴とするフィルターボックス。
  2. 【請求項2】 筒状部の端部から鍔状に広がる周縁部が
    前記筒状部に対して斜めに形成されたフィルターボック
    スを、マグネトロン本体から突出した陰極端子部分を囲
    むように配置する工程と、折り曲げられた壁部が外周部
    の延長部分に形成された蓋を、この蓋の前記壁部が前記
    フィルターボックスの前記周縁部を囲むように配置する
    工程と、前記蓋の前記壁部と前記外周部の断面がU字を
    形成し、前記蓋の前記壁部と前記蓋の前記外周部間に前
    記フィルターボックスの前記周縁部が挟まれるように前
    記壁部を折り曲げる工程とからなるマグネトロンの製造
    方法。
JP13316296A 1996-05-28 1996-05-28 フィルターボックスおよびマグネトロンの製造方法 Pending JPH09320478A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1515590A1 (en) * 2003-09-10 2005-03-16 Toshiba Hokuto Electronics Corporation Microwave oven with reduced electromagnetic noise

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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