JPH09320184A - ディスク検出装置 - Google Patents

ディスク検出装置

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JPH09320184A
JPH09320184A JP13158096A JP13158096A JPH09320184A JP H09320184 A JPH09320184 A JP H09320184A JP 13158096 A JP13158096 A JP 13158096A JP 13158096 A JP13158096 A JP 13158096A JP H09320184 A JPH09320184 A JP H09320184A
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current
disc
disk
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JP13158096A
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Masanori Niwayama
正紀 庭山
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のディスク回転サーボの整定までの時間
計測を使うディスクサイズ検出法は外乱振動の影響を受
ける、光学的センサを使うディスクサイズ検出法では外
乱光の影響がある、また、ともにCDシングルアダプタ
の単独装填の検出ができないという課題があった。 【解決手段】 スピンドルモータの強制駆動時の起動電
流とモータ電流の時間変化を検出・比較してディスクの
慣性を区分し、CDシングルアダプタ単独装填、ディス
クサイズの判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は各々異なるサイズ
のディスクを対象として光学的に記録あるいは再生を行
う装置に使用されるディスク検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】異なるディスクを扱う光学的記録または
再生装置の代表として、コンパクトディスクプレーヤ
(以下コンパクトディスクをCDと略す)を取り上げて
説明する。CDプレーヤでは、12cm直径の標準のデ
ィスクと、CDシングルと呼ばれる8cm直径のディス
クを再生対象とする。
【0003】図12は従来の技術になるCDプレーヤの
ディスク回転制御装置、即ちCLV(CONSTANT
LINEAR VELOCITY、線速度一定の略)
サーボを中心としたディスク回転制御装置のブロック図
である。図において、1はターンテーブル3に載置され
たコンパクトディスク(以下CDディスク、あるいはデ
ィスクと略す)、2は上記ターンテーブル3を回転駆動
するスピンドルモータ、4は上記ディスク1、スピンド
ルモータ2、ターンテーブル3等を収容する筺体であ
る。15はディスク1に対向して設けられた光学ピック
アップ(以下ピックアップと略す)で、図示しないレー
ザ光源、光学系、光センサ等を内蔵している。16はピ
ックアップ15をディスク径方向に移動させる働きを有
する送りモータ、17はピックアップ15がディスク1
の情報記録領域の最内周部にあることを検知するための
リミットスイッチである。
【0004】5はピックアップ15の出力からサーボ動
作や信号検出に必要な信号を受けこれを加工、出力する
プリアンプ、6は記録情報に含まれるクロック信号を再
生するクロック生成回路、7はクロック生成回路6のク
ロック出力と、図示しない基準クロックとからディスク
線速度の正規線速度からのずれを求める誤差検出回路、
8はゲイン切替回路であって、その目的、働きは後述す
る。9は入力信号を電力増幅してスピンドルモータ2を
駆動するパワーアンプ、10は安定なCLV動作が期待
できないスピンドルモータの回転起動時や回転停止時
に、外部命令(図中のキック・ブレーキ信号)を受けて
スピンドルモータを強制駆動するキック・ブレーキ回路
である。ここでは、強制加速動作をキック、また、回転
停止のための逆転電圧印加動作をブレーキと呼んでい
る。12はフォーカス判定回路であって、光学式プレー
ヤに関する技術として知られている焦点サーボ(フォー
カスサーボ)に関する機能を有し、ディスクから正常な
光量の戻り光、即ち読み取り光が得られているか(フォ
ーカスがあっている)、得られていないか(フォーカス
がはずれている)を判定し、正常な戻り光が得られてい
る場合には図示のフォーカスOK信号を出力する。11
はCDプレーヤシステムの動作を制御する制御回路であ
り、本制御回路の働きについては後述する。
【0005】誤差検出回路7から取り出される正規速度
検出信号について説明する。正規速度検出信号は、ディ
スク1から読取った信号をもとに検出される線速度がほ
ほ正規線速度かどうかを示す信号である。この目的で言
えば、一般に引き込み範囲が有限であるPLL(PHA
SE LOCKED LOOP)技術を用いることの多
いクロック生成回路6が読取り信号に位相ロックしてい
るかどうかで線速度が正規速度近傍かどうかを判断する
方法もある。いずれにしても、線速度が正規速度近傍に
あるか、大きくずれているかを判断する信号は特に新し
い技術でなく、従来からCDプレーヤに備わっている基
本機能である。
【0006】前述のように、CDディスクには2つのサ
イズがあり、その形状の相違から慣性も12cmディス
クが8cmディスクの2.5倍程度と大きく異なる。こ
の結果、スピンドルモータ2に同一の駆動力を与えたと
きの線速度の変化もディスクサイズで異なる。これはC
LVサーボループのループゲインがディスクサイズで異
なることを意味し、サーボの最適性能を得ようとする上
でディスクサイズの相違によるサーボループゲインの変
化が問題となる。このため、従来からなんらかの方法で
ディスクサイズを検知し、そこから得られるディスクサ
イズ情報に応じて図示のゲイン切替信号を生成し、ゲイ
ン切替回路8でゲインを切替えて、サーボループ特性を
最適化することが行われてきた。具体的には、12cm
ディスクと8cmディスクの場合では、前者は後者の場
合より2倍から3倍だけCLVサーボ系のゲインを上げ
る設計がなされる。
【0007】さて、上記説明は本来の再生対象であるデ
ィスクのサイズに関する議論であるが、さらにCDプレ
ーヤにおいてはCDシングルアダプタという特殊なアク
セサリを考慮する必要があり、特にそのCDシングルア
ダプタの単独装着が問題となる。図18はいわゆるCD
シングルアダプタの使い方を説明する図であり、CDシ
ングルアダプタ19に、8cmのディスク1を装着した
ものである。CDシングルアダプタ19は、機構上か
ら、12cmディスクは扱えるが8cmディスクが扱え
ないCDプレーヤにおいて、8cmディスクを再生する
場合に使われるものであり、図18に示すように、8c
mディスク1の周囲をツメで引っかけて、外径を12c
mにするドーナッツ状の構造を有している。
【0008】CDシングルアダプタが正しく使われる場
合には、CDプレーヤは12cmディスクと判断して再
生動作を行えばよいので特に問題はないが、8cmディ
スクを装着しないでCDシングルアダプタだけをCDプ
レーヤに装着する誤操作が考えられる。多くのCDプレ
ーヤでは、CDシングルアダプタをローディングすると
図17のようになる(CDシングルアダプタ単独挿入を
行うと、CDプレーヤのローディング機構によっては内
部でひっかかり取り出せなくなる可能性もあるが、本発
明ではこの問題は扱わず、ローディング・イジェクトが
可能であるという前提で説明する)。この状態では、ス
ピンドルモータ2およびターンテーブル3にはなんら機
械的負荷のない状態になる。
【0009】さらに、操作者が引き起こす誤った操作例
として、ディスクを裏返してプレーヤに装着すること
(以下、裏入れと呼ぶ)が考えられる。
【0010】以上示したように、8cmディスクか12
cmディスクかの判定はCLVサーボにとって必要であ
り、ディスクサイズ検出装置にその機能が求められる。
さらに上記CDシングルアダプタ単独挿入の状態やディ
スク裏入れの状態をCDプレーヤ自体が検知できない
と、表示装置を使って、上記のような誤操作に関し操作
者に警告を発することができず、操作者の誤解や操作知
識の不足による不要な修理依頼を防ぐことができない。
【0011】従来例1.次にディスクサイズの検出の従
来例を示す。処理フローについて図14と図16を用い
て説明する。図16は8cmディスクと12cmディス
クにおける再生起動後のディスク回転数の時間変化を説
明する図である。図の実線と破線はそれぞれ8cmディ
スク、12cmディスクの特性を示している。図14の
ステップ101でピックアップ15をディスクの最内周
に移動させる。これは、制御回路11が図示しない手段
によって送りモータ16を回転起動させ、リミットスイ
ッチ17がONになった位置で送りモータを停止させる
手順により行われる。ステップ102でピックアップ1
5による光学読取り動作を開始させる。この光学読取り
の過程でフォーカス判定回路12が機能し、記録面があ
って正常な戻り光量が得られるとフォーカスOK信号を
出力し、それを制御回路11が検知する。ステップ10
3でフォーカスOK判定を行い、戻り光がなくNOの判
断のときはステップ104でディスク裏入れか、CDシ
ングルアダプタ単独挿入かのいずれかであるという決定
・出力を行う。この場合、図による説明は略すが、再生
起動動作を取りやめ、表示部にERROR等の警告表示
を出力したり、さらに、装填されたディスクをイジェク
トするように動作するよう設計することが多い。ステッ
プ103でフォーカスOK(YES)であると判断する
と、ステップ105でタイマーT1をカウント起動す
る。これは図16の時間軸t=0のタイミングである。
ステップ106で一定時間スピンドルモータ2をキック
する。これは制御回路からキック・ブレーキ回路10に
対して送られるキック・ブレーキ信号をキックのモード
にすることで行われる。キック動作時のスピンドルモー
タ印加電圧は、パワーアンプ9の最大出力電圧として説
明する。ディスク1の回転が極端に遅いときには正規速
度検出信号の信頼度が落ちる場合があり、この対策とし
て回転起動に際して、正規回転に達しない程度の短い時
間強制加速を行う。このキック期間は図16のt=0か
らt=tkまでである。ステップ107でCLVサーボ
を起動させる。CLVサーボを起動した後しばらくはデ
ィスク回転が正規回転より大きく下回っているので、速
度誤差が大きく、その結果パワーアンプ9の出力は最大
出力電圧となり、キック動作時の印加電圧と同等にな
る。この場合、12cmディスクと8cmディスクでは
前者の慣性がかなり大きいので、図16に示すように1
2cmディスクのほうが速度増加は遅い。
【0012】ステップ108で正規速度検出信号をモニ
ターし、ステップ109で正規速度でない(NO)と判
断するとステップ108に戻ってモニターを継続する。
ステップ109で正規である(YES)と判断すると、
ステップ110でタイマーT1の値を基準時間T0と大
小比較する。最大加速を行ったとき8cmディスクでは
図16のt8なる時間で正規回転に達し、12cmディ
スクではt12で正規回転に達するとすると(t12>
t8)、T0はt8とt12の中間の値が選ばれてい
る。ステップ110でYESならばディスク回転に達し
たときのT1がT0より大きいということでディスクは
(裏入れでなく)正常方向の12cmであるとして、ス
テップ111でディスクサイズとして正常方向の12c
mであるという決定・出力を行う。ステップ110でN
Oならば、ディスクは8cmであるとしてステップ11
2でディスクサイズとして正常方向の8cmであるとい
う決定・出力を行う。正常方向のディスクが検出される
と、図示しないが、制御回路11はゲイン切替え信号を
出力してCLVサーボ特性を切替えるよう設定し、一
方、図16に示すようにディスクの回転はその後CLV
サーボの働きで一定の線速度になる。なお、制御回路1
1のディスクサイズの決定による出力として、図示しな
い表示部へディスクサイズを表す表示を行なわせる設計
例もある。
【0013】従来例2.図13は上記とは異なるディス
クサイズ検出手段を示すものであり、図12からの変更
点を中心に示している。本図と処理フローチャート図1
5を用いて説明する。図13は図12に対し、発光ダー
オード13とフォトトランジスタ14が追加され、さら
に制御回路の処理が異なり、制御回路A18を用いてい
る。本図で記載を略した部分は図12と共通である。図
13において、発光ダイオード13とフォトトランジス
タ14はディスク1中心から半径R1=50mmの位置
に図示のようにディスク1をはさんで、対向して配置さ
れている。図における実線のディスクは8cmディスク
を、破線で示したディスクは12cmディスクを示して
いる。図から明らかなように、8cmディスクの場合は
発光ダイオード13の光が遮るもののない状態でフォト
トランジスタ14に入射し、このトランジスタ14をO
Nさせる。一方12cmディスクの場合とCDシングル
アダプタの場合には、それらが光を遮るため、フォトト
ランジスタ14には光が入射せず、フォトトランジスタ
はOFFの状態となる。このようにフォトトランジスタ
14のON、あるいはOFFの信号でディスクサイズに
関する情報が得られ、制御回路A18に取り込まれる。
発光ダイオード13とフォトトランジスタ14の周辺回
路についての具体的かつ詳細な説明は従来から多く事例
があるので、説明を省く。
【0014】図15を用いて、本従来例の処理フローを
説明する。図15のステップ201でピックアップ15
をディスク1の最内周に移動させ、ステップ202で光
学読取り動作を開始し、ステップ203でフォーカスO
K信号の状態を判断する。ステップ203でフォーカス
がOKでない(NO)場合は、ディスク1が裏かCDシ
ングルアダプタ単独挿入ということになる。その場合、
ステップ204でフォトトランジスタ14の状態を判定
し、それがON(YES)ならばステップ206でディ
スク1が8cmで裏入れであると決定・出力する。ステ
ップ204でフォトトランジスタ14がOFF(NO)
の場合には、ステップ205で12cmディスク裏入れ
かCDシングルアダプタ単独挿入のいずれかという決定
・出力を行う。ステップ203でフォーカスがOK(Y
ES)の場合には戻り光がある、即ち記録面が正常な位
置にあるということになる。ステップ207でフォトト
ランジスタ14の状態を判定し、ON(YES)であれ
ばステップ208で正常方向の8cmディスクと決定す
る。一方ステップ207でフォトトランジスタ14がO
FFであれば、ステップ209で正常方向の12cmデ
ィスクであると決定する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】CDシングルアダプタ
の単独挿入の識別の可否も含め、前記従来技術になる2
種類のディスクサイズ検出手段のもっている課題を以下
にまとめる。
【0016】従来例1について、 本方式はディスクサイズ決定の一連の動作の間、ディ
スクからの信号の読取りが連続して安定であることを前
提にしている。一方、車載用途のCDプレーヤやポータ
ブル用途のCDプレーヤではその動作途中で外乱振動が
印加され、読取り動作が途切れる場合が多い。一般に読
取り動作の復活はディスクを回転数をゼロから正規回転
に加速するのと同等程度の時間を要すること、振動の継
続状態が不定のため復活にどれだけ時間がかかるかも不
定になることから、振動で一度再生が途切れるとタイマ
ーT1の時間計測が全く無効になり、信頼性の高いディ
スクサイズ検出ができない。 CDシングルアダプタの単独挿入については、ディス
ク裏入れと区別ができない。
【0017】従来例2について、 一般に高価である光学部品、例えばフォトトランジス
タが必要である。 太陽光や照明光が外乱光としてCDプレーヤ筺体内部
に侵入し、それによりフォトトランジスタ14が誤検知
する危険性がある。あるいはそれ故に遮光対策が必要で
ある。 CDシングルアダプタの単独挿入と12cmディスク
の裏入れが区別できない。
【0018】以上示すように、従来のディスクサイズ検
出法にはそれぞれ異なってはいるが課題があり、また共
通にCDシングルアダプタ単独挿入の確実な識別はでき
ない。この発明は上記の問題点を解消するためになされ
たものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係るディスク
検出装置は、各々異なる直径のディスクを対象とし、デ
ィスクに回転駆動力を与えるモータ、このモータへの駆
動電力を供給する電力供給回路、及びディスクの回転制
御を行う回転制御手段を有する記録または再生装置で使
われるものであって、モータに所定の電圧を印加して回
転起動させるモータ起動手段、モータの駆動電流を検出
するモータ電流検出手段、モータ起動手段とモータ電流
検出手段によりモータの起動電流と回転起動後のモータ
電流を検出し、両電流に基づきディスクの直径を判定す
る手段を有するものである。
【0020】また、上記構成において、ディスクの直径
の判定は、モータの起動電流と回転起動後のモータ電流
の差の時間変化を検出してなされるものである。
【0021】また、ディスクの直径の判定は、モータの
起動電流と回転起動後のモータ電流の比の時間変化を検
出してなされるものである。
【0022】また、モータ電流検出手段は、モータへの
電力供給回路の電源端子の電流あるいはグランド端子の
電流を検出するよう構成したものである。
【0023】また、上記構成において、電力供給回路
は、ディスク駆動モータ以外の他の負荷への電力供給も
行うものであって、上記モータ回転起動の際に、この電
力供給回路から他の負荷への電力供給出力が変動しない
よう制御する手段を有しているものである。
【0024】また、モータ起動電流の正常値範囲に関す
るデータを保持する手段、このデータと計測された起動
電流の比較を行う起動電流比較手段、起動電流比較手段
の比較結果に応じ、記録または再生装置の異常の有無を
判断する手段とを有しているものである。
【0025】また、モータ電流の実際の変化の速度と対
象とするディスクで想定される電流変化速度とを比較す
る手段、想定されるよりも大きい変化速度のときCDシ
ングルアダプタが単独で装填されたと判断する手段を有
しているものである。
【0026】また、モータ電流の実際の変化の速度と対
象とするディスクで想定される電流変化速度とを比較す
る手段、想定されるよりも小さい変化速度のときに異常
と判断する手段を有しているものである。
【0027】また、CDシングルアダプタ単独装填か対
象ディスク装填かの判定はモータ起動後の第1の時点で
行い、ディスクの直径の判定はそれより後の第2の時点
で行うよう制御する手段を有しているものである。
【0028】
【発明の実施の形態】具体的に本発明の実施の形態を述
べる前に、本発明のすべての実施の形態に共通する基本
原理に関して説明する。図2はモ一タ印加電源Vdとス
ピンドルモータ2の等価回路であり、Imはモータ電
流、Rmは巻線抵抗、Vrは起電力である。スピンドル
モータは回転数Nに比例した起電力を発生し、この結果
モータ電流は回転数に応じて下式のようになる。 Im=(Vd−Vr)/Rm =Vd/Rm−KN/Rm ここで回転数ゼロ(N=0)の場合のImはVd/Rm
であり、これを起動電流(Is)と呼ぶ。Kは比例常数
であり、回転数が上がるとモータ電流Imは回転数に比
例した値の電流減少が生じる。一方、図3は現実の動作
を示すものである。本図はCDシングルアダプタが単独
で装着された場合(図では2点鎖線)、と8cmディス
クの場合(実線)と、12cmディスクの場合(破線)
の3つの場合において、スピンドルモータ2に一定の電
圧を与えて回転起動させたときのモータ回転数N(上
図)とモータ電流Im(下図)の時間変化を示した図で
ある。
【0029】スピンドルモータ電流が上式が示すように
時間とともに直線的に減少しないのは、モータ軸受け部
等の機械的負荷の存在のためである。CDシングルアダ
プタ単独の場合は、スピンドルモータの慣性は最も小さ
く、極めて高速に回転数Nが上昇し、同時にモータ電流
Imも急激に減少する。12cmディスクがターンテー
ブルに装着された場合は最も慣性が大きいので、相対的
に最もゆっくりと回転数が上昇し、同時にモータ電流の
減少の時間変化も小さい。8cmディスクの場合は両者
の中間の変化である。なお、図3におけるディスク回転
数Nの基準線500rpmとは、ディスクの最内周部で
線速度一定のサーボをかけたときの平均的正規回転数で
ある。また時間t=0で回転起動し、t=tadはディ
スクなしの場合に500rpmに達する時間、t=t8
は8cmディスクが500rpmに達する時間、t=t
12は12cmディスクが500rpmに達する時間と
する。本発明はモータを回転起動したときに、ディスク
有無、ディスクサイスに応じてモータ電流の時間変化が
以上のように異なった変化をみせることを利用したもの
である。
【0030】実施の形態1.本発明の実施の形態1を、
図1、図3、図4、図5を用いて説明する。図1は本発
明に係るディスク検出手段のブロック図である。本図に
おいて、符号1から10と15から17は従来例と同一
内容であり、符号50以上が新たな要素である。51は
A/D(アナログ/デジタル)変換部を内蔵した制御回
路C、50はスピンドルモータ2の電流を電圧信号(モ
ータ電流信号Vimと呼ぶ)に変換し、その出力を制御
回路C51のA/D変換部に伝える電流/電圧変換回路
である。
【0031】図4は電流/電圧変換回路50の構成例を
示したもので、他の図と同一符号は同一部分を示す。ス
ピンドルモータ2に関し、説明のためにモータ巻き線を
追加記入している。52は検出抵抗Rsである。なお、
本図でパワーアンプ9は、正電源、負電源の正負電源が
供給され、対グランドで正負の信号を出力できるもので
ある。本図の回路ではモータ電流Imが検出抵抗Rs5
2を流れ、その両端にモータ電流信号Vim=Rs×I
mの電圧が生じることで電圧出力を得ることができる。
【0032】図5は図1に示すシステムにおける制御回
路C51の処理シーケンスを示すフローチャートであ
り、これと前述の図3を用いて実施の形態1の動作を説
明する。図5において、ステップ501で光学ピックア
ップ15をディスク1の最内周に移動させ、ステップ5
02で光学読取りを開始し、ステップ503で戻り光の
有無、即ちフォーカスOK信号を判定する。ステップ5
03でフォーカスOK(YES)ならば、ステップ50
5でフラグFを1にセットし、ステップ503でフォー
カスOKでない(NO)ならば、ステップ504でフラ
グFをゼロクリアする。ステップ506でキック・ブレ
ーキ信号を用いて、キック・ブレーキ回路10を制御し
てスピンドルモータキック(強制加速)のモードにす
る。このタイミングは図3のt=0である。その直後に
ステップ507でモータ電流信号Vimを電流/電圧変
換回路50から取り込み、制御回路C51内でA/D変
換し、ステップ508で起動電流値Vimsとして一時
記憶する。ここではA/D変換後のディジタル数値も同
じ変数表記を用いる。ステップ509でTs1なるウェ
イトを行う。このTs1とは、例えば、図3のtadに
相当する時間である。
【0033】ウェイトの後ステップ510で再度Vim
を取り込み、A/D変換し、ステップ511で、記憶し
ている起動電流Vimsとの差を取り、ΔVimとす
る。ステップ512でΔVimと固定値A1の大小関係
を判断する。また、ΔVimがA1より小さい場合は、
ステップ514で別の固定値A2と大小比較する。ここ
でA1、A2について説明する。いま、スピンドルモー
タ2自身の特性やキック時の印加電圧値が平均的特性の
場合を考える。図3のt=0でのモータ電流値、即ち起
動電流に対応するモータ電流信号値をVimsとする。
CDシングルアダプタ単独挿入のようにスピンドルモー
タの負荷がない場合、t=tadのタイミングのモータ
電流信号の起動電流に対する平均的減少量をΔVima
dとする。同様に、ディスクが8cmの場合、tadに
おける起動電流に対する平均的減少量をΔVim8と
し、ディスクが12Cmの場合ΔVim12とする。
【0034】いま、固定値A1をΔVimadとΔVi
m8の中間値とすると、現実のシステムでt=tadに
おけるΔVimがA1より大きいということはディスク
がない状態であろうという判断ができる。また、固定値
A2をΔVim8とΔVim12の中間値とすると、現
実のシステムでt=tadにおけるΔVimがA2より
大きいということはディスクなしかディスクが8cmと
いうことが言える。以上の原理で図5のステップ512
の大小比較でYESということは負荷がない、即ちCD
シングルアダプタ単独挿入という判断ができ、ステップ
513でその旨を決定する。
【0035】ステップ512の判定がNOならば8cm
か12cmのディスクが存在することが判断できる。ス
テップ514の大小判断でYESということはディスク
が8cmということになり、ステップ515で以前記憶
したフォーカスOK信号、即ちフラグFが1ならばステ
ップ516で正規方向の8cmディスクという決定がな
される。ステップ515でフラグF=0ならば、ステッ
プ517で8cmディスクの裏入れと決定する。ステッ
プ514でNOならば12cmということになり、ステ
ップ518でフラグF=1ならば、ステップ519で正
規方向の12cmディスクと決定する。逆にステップ5
18でフラグF=0ならば、ステップ520で12Cm
ディスクの裏入れと決定する。このような過程でなされ
るディスクのサイズや裏表の判定、CDシングルアダプ
タ単独挿入の判定の結果を受けて、例えば図示しない裏
入れの警告表示や、図示しないCDシングルアダプタ単
独挿入の警告表示を行う。
【0036】なお、本実施の形態1では、フォーカス判
定、即ち記録面の有無の判定を組み合わせてディスクサ
イズ、種類のみならず裏入れの判定も行なっているが、
フォーカス判定処理、及びその結果のフラグFを用いな
い状態でも、少なくともディスクサイズとCDシングル
アダプタの単独挿入の識別が可能であるということは前
述の説明から容易に判るであろう。
【0037】実施の形態2.上記実施の形態1では、モ
ータ電流の変化を起動電流との差として扱っているが、
例えばモータの巻線抵抗やキック時の印加電圧が個々に
異なり、平均的特性から大きくずれると、起動電流もそ
の後のモータ電流も、その絶対値も変化し、判定基準A
1、A2の妥当性が低下する。この意味で、モータ電流
を起動電流からの差で扱うのでなく、起動電流に対する
比率で扱うと、上記個々の特性の相違の影響を緩和でき
る。このような実施の形態2を実施したCDプレーヤ構
成は図1と共通であるが、制御回路の処理が異なり、制
御回路として制御回路D53を用いる。
【0038】図6はモータ電流を起動電流に対する比率
で扱う場合の制御回路D53の処理フローであり、図5
に対しステップ番号にダッシュを付けた処理ステップの
みが異なる。図6のステップ508’では、起動電流に
対するモータ電流信号Vimを取り込んでVimsとし
て記憶するとともに、あらかじめROM(読み出し専用
メモリ)領域に記憶している平均的起動電流値Vims
0との比kを求め、これも記憶する。このkを使い、図
6のステップ512’では図5の固定値A1をA1×k
に、ステップ514’では図5の固定値A2をA2×k
に置き換えて大小判定を行う。即ち、例えば起動電流の
平均値に対して、実際の測定値が20%大きい場合(k
=1.2)には、固定値A1、A2も20%大きくして
判定に用いるということであり、モータ起動電流のばら
つきを打ち消した判定がなされる。
【0039】実施の形態3.実施の形態1では、ディス
クサイズ検出をt=tadのタイミングで行なっている
が、このようにスピンドルキック開始からあまり時間を
おかずに判定を行う場合、CDシングルアダプタ単独挿
入であれば、スピンドルモータの回転数が極端に上昇す
ることがなく、この点はモータの寿命や騒音の点で有利
である。一方ディスクがある場合には、その回転数がか
なり小さいので、モータ電流の変化、即ちモータ電流信
号Vimの変化もかなり小さく、A/D変換回路の分解
能の高さを要求することになる。この点を緩和するのが
実施の形態3である。
【0040】実施の形態3は実施の形態1と同様なシス
テムであるが、制御回路の処理のみが異なり、この意味
で図1の構成図において制御回路が制御回路E54とな
る。以下に図7の処理フローと図3を用いて説明する。
図7の処理フローのステップ701から713まではそ
れぞれ図5のステップ501からステップ513と同一
の処理である。即ち、スピンドルモータのキック起動か
ら時間Ts1経過後のモータ電流信号をもとに固定値A
1と比較し、まずCDシングルアダプタか否かを判断す
る点までは図5と共通である。ステップ712でNOの
判定の場合、これは8cmか12cmのディスクのいず
れかであることが判明する。その後、ステップ714で
Ts1’なる時間ウェイトを行う。この場合、Ts1+
Ts1’=Ts2とし、Ts2は図3に示すように、デ
ィスクが8cmディスクの場合に概略正規回転数に達す
る所要時間である。ステップ715でVimを取り込
み、ステップ716で記憶している起動電流値Vims
との差を取ってΔVimsとし、ステップ717で新た
な固定値A3と比較する。
【0041】ここでA3について説明する。いま、スピ
ンドルモータ自身の特性やキック時の印加電圧値が平均
的特性の場合を考える。図3のt=0でのモータ電流
値、即ち起動電流に対応するモータ電流信号値をVim
sとする。ディスクが8cmの場合、t=Ts2(Ts
1+Ts1’)におけるモータ電流値の起動電流に対す
る平均的減少量をΔVim8とし、ディスクが12cm
の場合ΔVim12とする。いま、固定値A3をΔVi
m8とΔVim12の中間値とすると、現実のシステム
でt=Ts2におけるΔVimがA3より大きいという
ことはディスクが8cmということになる。即ち、ステ
ップ717でΔVimがA3より大きい(YES)場合
は、ディスクが8cmであると判断され、ステップ71
8で記憶しているフラグFが1の場合には(YES)ス
テップ719で正常方向の8cmディスクと決定・出力
を行う。ステップ718でフラグF=0ならば、ステッ
プ720で8cmディスクの裏入れと決定する。一方ス
テップ717でNOならばディスクは12cmと判断さ
れ、ステップ721でフラグF=lならば、ステップ7
22で正常方向の12cmディスクであると決定・出力
する。またステップ721でフラグF=0ならば、ステ
ップ723で12cmディスクの裏入れと決定・出力す
る。
【0042】実施の形態4.以上に示した実施の形態で
は、図4に示した回路のごとく、モータ電流の検知を、
文字どおり直接モータ電流を検出することで行なってい
る。図4の事例では、前述のように、パワーアンブ9を
正負電源で駆動しており、そのため電流検出抵抗52の
一方をグランドに接続することが可能であり、片電源で
動作する簡便なA/D変換回路に接続する上で有利であ
る。一方、パワーアンプとしてはいわゆるBTL(BA
LANCED TRANSLESS)回路構成で、片電
源のものを使う事例が多く、この場合スピンドルモータ
の2つの駆動端子の電位が共に変化することになり、A
/D変換器への接続が困難となるか、いわゆる差動増幅
器のような追加回路が必要となろう。発明の形態4はこ
のようなBTL構成のパワーアンプを用いる場合にモー
タ電流信号を取り出す方法を示す。
【0043】図8は図1のパワーアンプ9と電流/電圧
変換回路50の部分に代わるものを示したものである。
図8において、2はスピンドルモータであってこれまで
のものと同一であるが、接続を明確に示すために内部の
巻き線を具体的に示している。9aはパワーアンプであ
って、この場合はBTL構成を有する集積回路であり、
2つの入力端子、2つの出力端子、正電源端子、グラン
ド端子を有し、内蔵の2つの増幅器が互いに逆位相で増
幅するよう接続されている。52aはRsなる抵抗であ
り、機能は図4の場合と同様で電流を電圧に変換する働
きで用いられる。この抵抗の降下電圧を制御回路C51
のA/D変換器の入力としている。図8において、パワ
ーアンプ9aの2つの入力の片方には基準電圧が印加さ
れ、他方の入力はスピンドルモータ2の駆動信号が入力
される。これは図示しない前段の回路が例えば+5V電
源のみで動作し、かつ基準電圧(例えば+2.5V)を
仮想グランドとしてサーボ信号を処理する場合に一般的
に用いられる接続法である。
【0044】電流検出抵抗Rs52aはパワーアンプ9
aのグランド端子とグランドの間に接続される。一般に
BTL増幅器のグランド端子には負荷電流(Im)にほ
ほ同じ電流と、負荷電流に相関がなく、集積回路自身が
消費する電流(Ic)が加算された電流(Ir)が流れ
る。この意味でグランド端子電流を検出する方法は正し
くスピンドルモータ電流のみを検出できているとは言え
ないが、前述の図5のステップ511にあるように、モ
ータ電流の変化のみを扱う(起動電流とその後のモータ
電流の差をとって扱う)ので集積回路の定常的消費電流
は打ち消される。このようにパワーアンプがBTL構成
であっても、その回路のグランド電流を検出し、それを
モータ電流信号として使うことが可能である。
【0045】図9は図8とは逆にパワーアンプ機能をも
つ集積回路の電源端子側に電流検出抵抗Rs52aを接
続した例であり、図8とは同一符号により同一部分を示
す。図9では、制御回路C51の電源端子とパワーアン
プ9aの正電源端子に、例えば+5Vを共通に給電して
おり、動作の前提として制御回路に内蔵されるA/D変
換回路がほぼ電源電圧に近い入力電圧までA/D変換で
きるものとする。この接続の場合も、電流検出抵抗Rs
52aには、負荷電流、即ちスピンドルモータ電流(I
m)と集積回路の消費電流(Ic)が流れるが、図8の
場合と全く同様な理由で集積回路自身の消費電流は制御
回路の演算で打ち消される。このようにパワーアンプが
BTL構成であっても、その回路の電源電流を検出し、
それをモータ電流信号として使うことが可能である。
【0046】実施の形態5.CDプレーヤの具体的設計
では、通常4つのパワーアンプが使われる。それらはス
ピンドルモータ用、送りモータ用、フォーカスサーボ用
(焦点サーボ用)、トラッキングサーボ用(トラック追
従サーボ用)である。近年これら4つのパワーアンプを
ひとつの集積回路に内蔵する設計事例が多い。この場合
図8、図9に示したグランド、あるいは電源端子を使っ
たスピンドルモータ電流検知において問題を生じる。そ
れは、ディスクサイズ検出の際にスピンドルモータ以外
にもいずれかのサーボが動作していると、その負荷電流
もグランド、あるいは電源端子に流れ、純粋にスピンド
ルモータ電流のみを検出しているとは言えなくなること
である。
【0047】この問題への回答を実施の形態5として説
明する。実施の形態5で使われるシステムは図1と共通
であるが、制御回路の処理が異なり、制御回路F55を
用いる(図示しない)。パワーアンプは上記の4チャン
ネルの集積回路であるが、図では1チャンネルのみ表現
している。以下に図10を用い、制御回路F55の処理
フローを説明する。図10は図5に示す処理フローのス
テップ505のあとに505aを、図5のステップの5
16、519の後にステップ521とステップ522を
追加した以外は同一処理である。ステップ505aは、
ステップ502で起動した光学読取り動作を停止させる
ものである。ステップ521はステップ506で開始し
たスピンドルキックを停止させる処理であり、ステップ
522は光学読取り動作を再び起動する処理であり、決
定したディスクサイズに応じてCLVサーボのゲインを
設定し、通常の再生動作を進めていく。
【0048】図10のステップ506からステップ51
0が真にディスクサイズを決めるために必要な処理であ
るが、この期間には上記の処理により光学読取り動作が
なされておらず、唯一スピンドルモータのみが動作して
いる。この意味で、ひとつの集積回路に複数のパワーア
ンプが同居していても、その電源端子、あるいはグラン
ド端子の電流変化を生じるのはスピンドルモータの電流
のみとなり、図8、図9の方法でスピンドルモータ電流
の変化が正しく検出可能である。
【0049】実施の形態6.本発明のさらなる応用とし
て、例えば変形したディスクが、装置の構造に触れてデ
ィスクの回転の負荷が極端に重くなっている状態のよう
に、スピンドルモータにキック動作を命令した後のモー
タ電流に関し、時間経過に対してほとんど起動電流値か
ら減少しない場合、あるいは逆に起動電流が異常な値で
ある場合に、それを検出することが可能である。このよ
うな検出は図1のシステムで可能である。ただし、制御
回路は制御回路G56として図1の場合とは異なる。図
11は新たな制御回路G56の処理フローの例である。
図11の処理と図5の処理で同一符号は同一処理内容を
示すが、図11ではステップ507a、507b、51
4a、514bが追加されている。図11のステップ5
07aでは、スピンドルキック直後のモータ電流信号V
imが、ROMに記憶している上限値VimsMと下限
値VimsLの間にあるかどうかを判断する。上限値と
下限値は例えばそれぞれ平均的起動電流値の+30%、
−30%の値を選んでおく。
【0050】ステップ507aで、起動電流が適正範囲
内(YES)ならステップ508の処理に向かい、適正
範囲外(NO)ならばステップ507bでシステムの異
常とし、例えばその後、図示しない表示装置で「システ
ムの異常です」といった表示処理を行うことが考えられ
る。ステップ514aはステップ514で時間に対する
モータ電流の変化が8cmディスクの場合よりは小さい
(ディスク慣性が大きい)場合に処理され、ここでΔV
imを新たな固定値A4と大小比較する。固定値A4
は、時刻Ts1において本来の12cmディスクが示す
ΔVimより小さい値が選ばれる。言い換えれば、存在
し得る12cmディスクよりも慣性が大きいときのΔV
imに相当する値にA4を選ぶ。ステップ514aでこ
のようなA4に対しVimが大きいと判定すると、ディ
スクは12cmディスクであるとしてステップ518に
向かう。逆にVimがA4より小さければやはり異常状
態としてステップ514bでその旨を出力する。この場
合、前述のように、ディスクの変形による装置構造との
接触等も考えられるので、例えば図示しない表示装置に
「ディスクをチェックしてください」という意味の警告
を発するという方法もあろう。
【0051】
【発明の効果】以上示したように、本発明によれば、従
来技術の課題を解決して確実にディスクサイズのみなら
ずCDシングルアダプタ単独挿入の検出が可能である。
即ち光学センサを使う場合のような外乱光の対策は不要
であり、振動によってディスクサイズの信頼性が低下す
ることもない。
【0052】また、本発明の別の主旨によれば、デジタ
ル数値の差をとると言う簡便な処理でディスク検出が可
能である。
【0053】また、本発明の別の主旨によれば、検出対
象であるモータの個々の特性のばらつきにも対応でき、
より確実な判定を可能にしている。
【0054】また、本発明の別の主旨によれば、スピン
ドルモータ駆動回路から簡便な方法でモータ電流を検知
することによりディスク検出が可能である。
【0055】また、本発明の別の主旨によれば、一般に
価格や実装面積に関しメリットのある複数の駆動回路
(パワーアンプ)を内蔵した電力供給回路にも簡便なモ
ータ電流検知法が適用できる。
【0056】また、本発明の別の主旨によれば、スピン
ドルモータの巻き線の断線といったシステムの異常状態
への識別能力が高まり、操作者への警告や故障診断等に
関し、より詳細な情報を提供することが可能である。
【0057】また、本発明の別の主旨によれば、ディス
ク変形等によるモータが回転しないといった異常への識
別能力が高まり、操作者への警告や故障診断等に関し、
より詳細な情報を提供することが可能である。
【0058】また、本発明の別の主旨によれば、限られ
たA/D変換器の分解能の制約のなかでCDシングルア
ダブタの単独挿入、ディスクサイズの判定の信頼度を上
げることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るディスク検出
装置を示すブロック図である。
【図2】 この発明の原理を説明するためのモータの等
価回路である。
【図3】 この発明の原理を説明するためのキック状態
でのスピンドルモータ回転数とモータ電流の時間変化を
示す図である。
【図4】 この発明に使用される電流/電圧変換回路を
示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る制御回路の処
理フローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る制御回路の処
理フローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態3に係る制御回路の処
理フローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態4に係るモータ電流検
出回路を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態4に係る他のモータ電
流検出回路を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態5に係る制御回路の
処理フローチャートである。
【図11】 この発明の実施の形態6に係る制御回路の
処理フローチャートである。
【図12】 従来のディスク検出装置の第1の例を示す
ブロック図である。
【図13】 従来のディスク検出装置の第2の例の主要
部分を示すブロック図である。
【図14】 従来のディスク検出装置の第1の例におけ
る制御回路の処理フローチャートである。
【図15】 従来のディスク検出装置の第2の例におけ
る制御回路の処理フローチャートである。
【図16】 従来のディスク検出装置の第1の例を説明
するモータ回転数の時間変化を示す図である。
【図17】 CDシングルアダプタを装填したCDプレ
ーヤの断面図である。
【図18】 CDシングルアダプタの使い方を説明する
斜視図である。
【符号の説明】
1 コンパクトディスク(略称ディスク)、2 スピン
ドルモータ、3 ターンテーブル、4 筺体、5 プリ
アンプ、6 クロック生成回路、7 誤差検出回路、8
ゲイン切替回路、9、9a パワーアンプ、10 キ
ック・ブレーキ回路、12 フォーカス判定回路、15
光学ピックアップ、16 送りモータ、17 リミツ
トスイツチ、19 CDシングルアダプタ、50 電流
/電圧変換回路、51 制御回路C、52、52a 検
出抵抗、53 制御回路D、54 制御回路E、55
制御回路F、56 制御回路G。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々異なる直径のディスクを対象とし、
    ディスクに回転駆動力を与えるモータ、このモータへの
    駆動電力を供給する電力供給回路、及びディスクの回転
    制御を行う回転制御手段を有する記録または再生装置で
    使われるディスク検出装置であって、モータに所定の電
    圧を印加して回転起動させるモータ起動手段、モータの
    駆動電流を検出するモータ電流検出手段、モータ起動手
    段とモータ電流検出手段によりモータの起動電流と回転
    起動後のモータ電流を検出し、両電流に基づきディスク
    の直径を判定する手段を有することを特徴とするディス
    ク検出装置。
  2. 【請求項2】 ディスクの直径の判定は、モータの起動
    電流と回転起動後のモータ電流の差の時間変化を検出し
    てなされることを特徴とする請求項1記載のディスク検
    出装置。
  3. 【請求項3】 ディスクの直径の判定は、モータの起動
    電流と回転起動後のモータ電流の比の時間変化を検出し
    てなされることを特徴とする請求項1記載のディスク検
    出装置。
  4. 【請求項4】 モータ電流検出手段は、モータへの電力
    供給回路の電源端子の電流あるいはグランド端子の電流
    を検出するよう構成されたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれか一項記載のディスク検出装置。
  5. 【請求項5】 電力供給回路は、ディスク駆動モータ以
    外の他の負荷への電力供給も行うものであって、上記モ
    ータ回転起動の際に、この電力供給回路から他の負荷へ
    の電力供給出力が変動しないよう制御する手段を有して
    いることを特徴とする請求項4記載のディスク検出装
    置。
  6. 【請求項6】 モータ起動電流の正常値範囲に関するデ
    ータを保持する手段、このデータと計測された起動電流
    の比較を行う起動電流比較手段、起動電流比較手段の比
    較結果に応じ、記録または再生装置の異常の有無を判断
    する手段とを有していることを特徴とする請求項1乃至
    請求項5のいずれか一項記載のディスク検出装置。
  7. 【請求項7】 モータ電流の実際の変化の速度と対象と
    するディスクで想定される電流変化速度とを比較する手
    段、想定されるよりも大きい変化速度のときCDシング
    ルアダプタが単独で装填されたと判断する手段を有して
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか
    一項記載のディスク検出装置。
  8. 【請求項8】 モータ電流の実際の変化の速度と対象と
    するディスクで想定される電流変化速度とを比較する手
    段、想定されるよりも小さい変化速度のときに異常と判
    断する手段を有していることを特徴とする請求項1乃至
    請求項7のいずれか一項記載のディスク検出装置。
  9. 【請求項9】 CDシングルアダプタ単独装填か対象デ
    ィスク装填かの判定はモータ起動後の第1の時点で行
    い、ディスクの直径の判定はそれより後の第2の時点で
    行うよう制御する手段を有していることを特徴とする請
    求項1乃至請求項8のいずれか一項記載のディスク検出
    装置
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005069297A1 (ja) * 2004-01-19 2005-07-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 記録媒体の種類を判定する情報処理装置および情報処理装置において実行される記録媒体への領域形成方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005069297A1 (ja) * 2004-01-19 2005-07-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 記録媒体の種類を判定する情報処理装置および情報処理装置において実行される記録媒体への領域形成方法

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