JPH09319438A - 水位管理装置 - Google Patents

水位管理装置

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JPH09319438A
JPH09319438A JP13239896A JP13239896A JPH09319438A JP H09319438 A JPH09319438 A JP H09319438A JP 13239896 A JP13239896 A JP 13239896A JP 13239896 A JP13239896 A JP 13239896A JP H09319438 A JPH09319438 A JP H09319438A
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Yasuhisa Ogata
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水設備のポンプの運転は操作規定に従った
オペレータの判断に任されており、オペレータに対し的
確に支援を行なう操作支援機能が確立されていない課題
があった。 【解決手段】 河川上流側の第1の地点の水位を検出す
る第1の水位検出手段と、前記第1の地点の水位が所定
の水位を越えたか否かを判定する第1の判定手段と、導
水路の水位を検出する第2の水位検出手段と、前記導水
路の水位が警戒水位を越えたか否かを判定する第2の判
定手段と、前記第1の地点の水位が前記所定の水位を越
えると分水ゲートを制御する分水ゲート制御手段と、排
水設備の操作についての支援情報を出力する支援情報出
力手段とを備えるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、河川の水位を管
理、調整して河川流域の洪水や浸水を防ぐための水位管
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の水位管理装置により水
位管理される河川を示す説明図である。図において、1
は水位管理される河川、2は河川1の例えば下流域D1
に設けられた導水路、3は河川1の市街地流域、4は導
水路2へ導かれた河川1の流水が排水される排水用河
川、5は河川1の上流域Aの水位調整用に上流域Aに設
けられた調整池、6は河川1の下流域D2の水位調整用
に設けられた調整池、7は河川1から導水路2への導水
を調整する分岐点Cに設けられた導水路側分水ゲート、
8は河川1の市街地流域の水位を調整するために分岐点
Cに設けられた河川側分水ゲートである。9は水位管理
センタ、10は導水路2の河口Bの付近に設けられたポ
ンプを備えた排水設備、11は導水路2の河口Bの水位
を検出する水位検出装置である。
【0003】図13は、従来の水位管理装置の構成を示
すシステム構成図である。図13において図12と同一
または相当の部分については同一の符号を付し説明を省
略する。図において、21は水位検出装置11により導
水路2の河口Bの水位を監視し、排水設備10の稼働を
制御する遠方監視制御装置である。22はCRTなどの
表示装置を備えた監視端末、23はオペレータによるキ
ー入力操作のための操作卓である。
【0004】図14は、従来の水位管理装置による水位
管理の動作を示すフローチャートであり、以下このフロ
ーチャートに基づいて動作について説明する。
【0005】河川1の上流に降雨があると、この雨水は
河川1に流出し、その一部は上流域Aの調整池5に流入
する。この調整池5は、河川1の急激な増水によるピー
ク値を抑制する機能を有している。この雨水により増水
した河川の流水は下流域D1,D2へ流れ下り、下流域
D1,D2で増水を招く。下流域D1,D2での増水の
ピーク値は調整池6により再度抑制されて、下流域D
1,D2よりさらに下流の市街地流域の浸水や洪水がく
いとめられる。
【0006】しかしながら、調整池5,6の容積は限ら
れているため、調整池5,6が満水になると下流域D2
の水位の上昇を阻止することができなくなり警戒水位を
越える。このような状況では、分水ゲートを操作し、導
水路側分水ゲート7を開くとともに河川側分水ゲート8
を閉じる。この結果、河川1の流水は導水路2へ導か
れ、下流域D2の水位は下降する。
【0007】このようにして河川の流水が導水路2へ導
かれるようになると、遠方監視制御装置21は、水位検
出装置11により検出した導水路2の河口Bの水位を収
集し、収集した水位を判定して現在の水位の状況や判定
結果を監視端末22へ表示する(ステップST1)。オ
ペレータは、監視端末22に表示された前記現在の水位
の状況や判定結果から排水設備10のポンプを稼働させ
る必要があるか否かなどの判断を行ない、必要ありと判
断したときにはポンプの点検作業を行なう(ステップS
T2)。この点検作業終了後、オペレータは排水設備1
0のポンプの稼働、稼働停止などのポンプの運転制御を
行なう(ステップST3)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の水位管理装置は
以上のように構成されているので、ポンプの制御が必要
か否かは操作規定に従ったオペレータの判断に任されて
おり、操作員に対し的確に支援を行なう操作支援機能が
確立されていない課題があった。
【0009】また、ポンプの運転が必要か否かを判定す
る要素も導水路2の河口Bの水位のみを用いているの
で、河川の水位の正確な把握による下流域の洪水や浸水
の発生の的確な回避がオペレータの経験に左右される課
題があった。
【0010】さらに、突発的な豪雨により下流域の洪水
や浸水の発生が考えられる緊急事態になった場合に、オ
ペレータがポンプの運転を必要と判断しても、ポンプが
実際に稼働するまでに事前点検等の時間を要する結果、
前記緊急事態に対し即座に対応できない課題があった。
【0011】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、河川の水位の把握とその水位の把
握に基づいた河川水位の調整や管理をオペレータの経験
に左右されることなく的確に行なって、浸水や洪水の発
生を未然に防ぐことを可能にする水位管理装置を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る水位管理装置は、河川の上流側の第1の地点の水位を
検出する第1の水位検出手段と、該第1の水位検出手段
により検出された水位が所定の水位を越えたか否かを判
定する第1の判定手段と、前記導水路の水位を検出する
第2の水位検出手段と、該第2の水位検出手段により検
出された水位が警戒水位を越えたか否かを判定する第2
の判定手段と、前記第1の水位検出手段により検出した
前記水位が所定の水位を越えると前記分水ゲートを制御
して前記導水路へ前記河川の流水を導き前記分水ゲート
より下流側の前記河川の水位を調整する分水ゲート制御
手段と、前記排水設備の操作についての支援情報を出力
する支援情報出力手段とを備えるようにしたものであ
る。
【0013】請求項2記載の発明に係る水位管理装置
は、河川から導水路へ分岐する第3の地点の水位を検出
する第3の水位検出手段と、該第3の水位検出手段によ
り検出された水位が警戒水位や指定水位を越えたか否か
を判定する第3の判定手段と、該第3の水位検出手段に
より検出された水位が前記指定水位を下回ると分水ゲー
トを制御して平常時の状態に復帰させる分水ゲート制御
手段と、第2の判定手段により導水路の水位が警戒水位
を下回ったとの判定が行なわれると排水設備の状態を平
常に戻すための支援情報を出力する支援情報出力手段と
を備えたものである。
【0014】請求項3記載の発明に係る水位管理装置
は、第2の水位検出手段により検出した水位が警戒水位
を越えると排水設備の運転操作について支援する運転操
作支援情報を出力する支援情報出力手段を備えるように
したものである。
【0015】請求項4記載の発明に係る水位管理装置
は、排水設備で稼働させるポンプ台数およびその運転操
作について支援する運転操作支援情報を出力する支援情
報出力手段を備えるようにしたものである。
【0016】請求項5記載の発明に係る水位管理装置
は、第1の水位検出手段により検出した水位が指定水位
を越えると排水設備を稼働させるための事前点検につい
て支援する稼働準備支援情報を出力する支援情報出力手
段を備えるようにしたものである。
【0017】請求項6記載の発明に係る水位管理装置
は、第1の地点の水位が指定水位を越えたとの判定を第
1の判定手段が行なうことで、分水ゲートの制御開始時
間を予測する分水ゲート制御予測手段と、該分水ゲート
制御予測手段により予測された前記制御開始時間になる
と前記分水ゲートの制御を開始する分水ゲート制御手段
とを備えるようにしたものである。
【0018】請求項7記載の発明に係る水位管理装置
は、第1の地点の水位の増加率に応じて予め得られてい
る分水ゲートの制御開始時間データをもとに分水ゲート
を制御する開始時間を予測する分水ゲート制御予測手段
を備えるようにしたものである。
【0019】請求項8記載の発明に係る水位管理装置
は、第1の地点の水位が指定水位を越えたことを第1の
判定手段が判定すると、排水設備を自動運転する排水設
備自動運転手段を備えるようにしたものである。
【0020】請求項9記載の発明に係る水位管理装置
は、第1の地点の水位が指定水位を越えたことを第1の
判定手段が判定すると、排水設備自動運転手段による排
水設備の自動運転の開始時間を予測する排水設備稼働予
測手段と、前記予測された開始時間になると前記排水設
備の運転を開始する排水設備自動運転手段とを備えるよ
うにしたものである。
【0021】請求項10記載の発明に係る水位管理装置
は、第1の地点の水位の増加率に応じて予め得られてい
る排水設備の自動運転開始時間データをもとに前記排水
設備の自動運転の開始時間を予測する排水設備稼働予測
手段を備えるようにしたものである。
【0022】請求項11記載の発明に係る水位管理装置
は、検出された水位が警戒水位を越えたか否かを判定す
る第1の判定手段を備えるようにしたものである。
【0023】請求項12記載の発明に係る水位管理装置
は、第1の地点における河川の両岸付近および中央付近
の水位を検出する第1の水位検出手段と、該第1の水位
検出手段により検出された両岸付近および中央付近の水
位のうちの少なくとも2箇所以上で検出された水位をも
とに前記第1の地点の水位が警戒水位や指定水位を越え
たか否かを判定する第1の判定手段と、第2の地点にお
ける河川の両岸付近および中央付近の水位を検出する第
2の水位検出手段と、該第2の水位検出手段により検出
された両岸付近および中央付近の水位のうちの少なくと
も2箇所以上で検出された水位をもとに前記第2の地点
の水位が警戒水位を越えたか否かを判定する第2の判定
手段と、第3の地点における河川の両岸付近および中央
付近の水位を検出する第3の水位検出手段と、該第3の
水位検出手段により検出された両岸付近および中央付近
の水位のうちの少なくとも2箇所以上で検出された水位
をもとに前記第3の地点の水位が警戒水位や指定水位を
越えたか否かを判定する第3の判定手段とを備えるよう
にしたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1の水位
管理装置により水位管理される河川を示す説明図であ
る。図において、1は水位管理される河川、2は河川1
の例えば下流域D1に設けられた導水路、3は河川1の
市街地流域、4は導水路2へ導かれた河川1の流水が排
水される排水用河川、5は河川1の上流域Aの水位を調
整する上流域Aに設けられた調整池、6は河川1の下流
域D2の水位調整用に設けられた調整池、7は河川1か
ら導水路2への流入調整用に分岐点Cに設けられた導水
路側分水ゲート(分水ゲート)、8は河川1の市街地流
域の水位を調整するために分岐点Cに設けられた河川側
分水ゲート(分水ゲート)である。9は水位管理セン
タ、10は導水路2の河口Bの付近に設けられたポンプ
を備えた排水設備、31は河川1の上流域Aの水位を検
出する第1の水位検出装置(第1の水位検出手段)、3
2は導水路2の河口Bの水位を検出する第2の水位検出
装置(第2の水位検出手段)、33は河川1の導水路2
への分岐点Cの水位が警戒水位や指定水位(警戒水位よ
り低い)を越えているか否かを検出する第3の水位検出
装置(第3の水位検出手段)である。
【0025】第1の水位検出装置31、第2の水位検出
装置32、第3の水位検出装置33には、フロートを用
いて水位を検出し、そのフロートの上下した位置に応じ
た電圧信号、電流信号を検出したりその平均を算出して
水位情報を生成するフロート式水位検出装置、流水内へ
浸した電極間の電気抵抗を検出したりその平均を算出し
て水位情報を生成する電極式水位検出装置など、従来か
ら用いられている種々の水位測定装置を用いることが可
能である。
【0026】また、第1の水位検出装置31、第2の水
位検出装置32、第3の水位検出装置33には、検出し
た水位情報を有線あるいは無線により電話交換網を介し
て送信したり、専用回線を介して送信する例えばテレメ
ータ送信装置31a,32a,33aが備えられてい
る。
【0027】また、導水路側分水ゲート7および河川側
分水ゲート8には、水位管理センタから送られてくるゲ
ート制御信号を有線あるいは無線により電話交換網を介
して受信したり、専用回線を介して受信するテレメータ
受信装置7a,8a、テレメータ受信装置7a,8aに
より受信したゲート制御信号によりゲートを自動的に開
閉するゲート自動開閉装置(分水ゲート制御手段)7
b,8bが備えられている。
【0028】図2は、水位管理装置の構成を示すシステ
ム構成図である。図2において図1と同一または相当の
部分については同一の符号を付し説明を省略する。図に
おいて、41は第1の水位検出装置31、第2の水位検
出装置32、第3の水位検出装置33により得られた河
川1の上流域A、導水路2の河口B、分岐点Cの水位情
報を収集、監視し、前記各地点の水位が警戒水位を越え
たか否かを判定し、警戒水位を越えたと判定すると分水
ゲート7,8の開閉を制御したり、排水設備10のポン
プの運転操作についての支援情報を出力する遠方監視制
御装置である。
【0029】このため遠方監視制御装置には、第1の水
位検出装置31、第2の水位検出装置32、第3の水位
検出装置33で得られた水位情報を有線あるいは無線に
より電話交換網を介して受信したり専用回線を介して受
信し、さらに導水路側分水ゲート7や河川側分水ゲート
8のテレメータ受信装置7a,8aへゲート制御信号を
有線あるいは無線により電話交換網を介して送信したり
専用回線を介して送信するテレメータ送受信装置41
a、前記各地点の水位が警戒水位、警戒水位よりも低い
指定水位を越えたか否かを判定するための判定プログラ
ム(第1の判定手段,第2の判定手段,第3の判定手
段)41h、各種支援情報の中から排水設備10のポン
プの運転についての支援情報を選択して監視端末42へ
出力する支援情報・出力プログラム(支援情報出力手
段)41i、操作卓43から入力された操作信号をもと
に排水設備10のポンプを運転するためのポンプ制御プ
ログラム、前記各分水ゲートを制御して下流側の前記河
川1の水位を調整する分水ゲート制御プログラム(分水
ゲート制御手段)41jなどが備えられている。42は
CRTなどの監視端末、43はオペレータによるキー入
力操作のための操作卓である。
【0030】次に動作について説明する。図3は、この
水位管理装置の動作を示すフローチャートであり、先ず
上流域Aの水位を第1の水位検出装置31により検出
し、上流域A地点の水位情報をテレメータ送受信装置4
1aにより収集する。そして、この上流域A地点の水位
が警戒水位を越えているか否かを判定する(ステップS
T11)。この判定結果が警戒水位を越えている場合に
は、導水路側分水ゲート7を全開、河川側分水ゲート8
を全閉にする(ステップST12)。
【0031】続いて、第2の水位検出装置32により導
水路2の河口Bの水位を検出し、河口Bの水位情報をテ
レメータ送受信装置41aにより収集する。そして、こ
の河口Bの水位が警戒水位を越えているか否かを判定プ
ログラム41hにより判定する(ステップST13)。
この判定結果が警戒水位を越えている場合には、排水設
備10のポンプの運転についての支援情報を支援情報・
出力プログラム41iにより各種支援情報の中から選択
して監視端末42へ出力する(ステップST14)。
【0032】この支援情報は、排水設備10のポンプ運
転台数についての支援情報も含んでおり、このポンプ運
転台数についての支援情報は例えば図4に示す予め設定
されている運転台数決定テーブルTBL1を現在の河口
Bの水位情報をもとに参照して、必要なポンプ運転台数
を決定して監視端末42へ表示出力する。
【0033】あるいはまた、図5に示すように、河口B
の平常時の水位からの増加率を演算して求め、これをも
とに増加率が大きい場合には短時間のうちに急激に水位
が上昇したと判定し、ポンプ運転台数を運転台数決定テ
ーブルTBL2から選択して決定し、監視端末42へ表
示出力する。
【0034】オペレータは、この支援情報に基づいて排
水設備10のポンプの運転制御を行なう(ステップST
15)。一方、判定結果が警戒水位を越えていない場合
には、排水設備10のポンプの運転停止についての支援
情報を各種支援情報の中から選択して監視端末42へ出
力する(ステップST16)。オペレータは、この支援
情報に基づいて排水設備10のポンプ運転停止制御を行
なう(ステップST17)。
【0035】続いて、第3の水位検出装置33により分
岐点Cの水位を検出し、分岐点Cの水位情報をテレメー
タ送受信装置41aにより収集する。そして、この分岐
点Cの水位が警戒水位を越えているか否かを判定する
(ステップST18)。この判定結果が警戒水位を越え
ている場合にはステップST13へ戻り、ステップST
13以降の処理を繰り返す。また、前記判定結果が警戒
水位を越えていない場合には、さらに指定水位を下回っ
ているか否かを判定する(ステップST19)。この判
定結果が指定水位を下回っている場合には、導水路側分
水ゲート7を全閉にするためのゲート制御信号をテレメ
ータ送受信装置41aによりテレメータ受信装置7aへ
送信するとともに、河川側分水ゲート8を全開にするた
めのゲート制御信号をテレメータ送受信装置41aによ
りテレメータ受信装置8aへ送信し、導水路側分水ゲー
ト7を全閉、河川側分水ゲート8を全開にする(ステッ
プST20)。一方、指定水位を下回っていない場合、
つまり警戒水位と指定水位との間のときにはステップS
T18へ戻り、ステップST18以降の処理を繰り返
す。
【0036】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、導水路側分水ゲート7および河川側分水ゲート8の
開閉の制御は、上流域Aの水位が警戒水位を越えている
か否かを判定することで行なわれるため、上流流域Aの
水位の上昇が下流域D1,D2、さらに市街地流域3で
の河川1の水位の上昇として現われる前に導水路側分水
ゲート7および河川側分水ゲート8が制御されて、河川
1の流水は導水路2へ導かれることになる。この結果、
市街地流域3での河川1の水位の上昇は防がれて、市街
地流域3での浸水や洪水が防止できる効果がある。
【0037】また、導水路2の河口Bの水位が上昇して
警戒水位を越えると支援情報・出力プログラムにより監
視端末42へ出力される支援情報をもとにオペレータは
排水設備10のポンプを運転制御し、導水路2の流水を
排水用河川4へ強制的に排水するため、排水設備10付
近の浸水も防ぐことができる効果がある。
【0038】実施の形態2.第1の水位検出装置31、
第2の水位検出装置32、第3の水位検出装置33によ
る水位の検出は、河川の上流域A、導水路2の河口B、
分岐点Cにおける一点での水位検出でもよいが、複数の
点、例えば両岸と中央などのように3ヵ所の水位を検出
してもよく、このように構成したときには水位の検出精
度が向上し、さらに水位管理装置としての水位管理精度
も向上することになる。
【0039】図6は、このように構成したときの上流域
Aに配置された第1の水位検出装置を示す配置図であ
り、第1の水位検出装置51,52,53には検出した
水位情報を有線あるいは無線により電話交換網を介して
送信したり、専用回線を介して送信する例えばテレメー
タ送信装置51a,52a,53aが備えられている。
【0040】図7は、この発明の実施の形態2による水
位管理装置の上流域Aの水位判定処理の動作を示すフロ
ーチャートであり、他の動作は図2に示すフローチャー
トと同様であると考えてよい。この水位判定処理の動作
では、第1の水位検出装置51,52,53により3点
で得られた水位情報のうち、2点以上の水位観測点で得
られた水位情報が警戒水位を越えている場合に警戒水位
を越えていると判定する多数決処理を行なう(ステップ
ST21,ステップST22)。
【0041】従って、この実施の形態2では、川底、川
幅、流木などによる流れへの影響により誤った水位判定
結果が得られることがなくなって水位の検出精度が向上
し、さらに水位管理装置としての信頼性も向上する効果
がある。
【0042】実施の形態3.図8は、この発明の実施の
形態3による水位管理装置の構成を示すシステム構成
図、図9はこの水位管理装置の支援情報出力手段の動作
を示すフローチャートである。図8において図2と同一
または相当の部分については同一の符号を付し説明を省
略する。この実施の形態3の水位管理装置の遠方監視制
御装置41は、第1の水位検出装置31により検出した
水位が指定水位(警戒水位より低い)を越えると、ポン
プを含む排水設備10の事前点検について支援する稼働
準備支援情報を監視端末42へ出力する支援情報・出力
プログラム41bを備えている。監視端末42は、稼働
準備支援情報を即座にCRTなどの表示装置へ表示出力
し、オペレータに対しポンプ運転準備のための事前点検
開始のためのガイダンスを行なう。オペレータは、この
ガイダンスにより排水設備10のポンプの事前点検を開
始し、ポンプが確実に動作することを確認したり必要な
作業を行なう。この結果、ポンプの運転が必要なときに
ポンプが動作しないなどのトラブルを未然に防ぐことが
可能となり、排水設備10の周辺の浸水を防止すること
ができる。
【0043】実施の形態4.図10は、この発明の実施
の形態4の水位管理装置の構成を示すシステム構成図で
ある。図において、41cは第1の水位検出装置31あ
るいは図6に示す第1の水位検出装置51,52,53
により検出された上流域Aの水位が指定水位を越えたと
の判定を判定プログラム41hが行なうと、ゲート自動
開閉装置7b,8bによる導水路側分水ゲート7、河川
側分水ゲート8の制御開始時間を予測する分水ゲート制
御予測手段である。41dは上流域Aの水位が指定水位
を越えたとの判定を判定プログラムが行なうと、排水設
備10のポンプの自動運転の開始時間を予測する排水設
備稼働予測手段、41eは排水設備の自動運転を行なう
排水設備自動運転手段であり、排水設備10のポンプの
自動運転の開始時間になると前記ポンプの自動運転を開
始するための指令信号を出力するタイマを備えている。
【0044】41fは前記分水ゲート制御予測手段41
cにより予測された導水路側分水ゲート7、河川側分水
ゲート8の制御開始時間になると、前記ゲート自動開閉
装置7b,8bによる導水路側分水ゲート7、河川側分
水ゲート8の制御を開始するためのゲート制御信号を出
力する、前記制御開始時間がセットされるタイマ(分水
ゲート制御手段)である。これら、分水ゲート制御予測
手段41c、排水設備稼働予測手段41d、排水設備自
動運転手段41e、タイマ41fは、遠方監視制御装置
41に設けられている。
【0045】図11は、遠方監視制御装置41による導
水路側分水ゲート7、河川側分水ゲート8や排水設備1
0の制御動作を示すフローチャートである。遠方監視制
御装置41は上流域Aの水位情報を収集し、さらに収集
した水位が指定水位を越えているか否かを判定する(ス
テップST41)。越えている場合には、導水路側分水
ゲート7、河川側分水ゲート8の制御開始時間を分水ゲ
ート制御予測手段41cにより予測し、予測した制御開
始時間をタイマ41fへセットする(ステップST4
2)。続いて、排水設備10のポンプの運転開始時間を
排水設備稼働予測手段41dにより予測し、予測した運
転開始時間を排水設備自動運転手段41eのタイマへセ
ットする(ステップST43)。一方、収集した上流域
Aの水位が指定水位を下回ったときには前記各タイマを
リセットする(ステップST44)。
【0046】分水ゲート制御予測手段41cで行なう各
分水ゲートの制御開始時間の予測および排水設備稼働予
測手段41dで行なう排水設備10のポンプ自動運転の
開始時間の予測は例えば次のようにして行なうことが可
能である。上流域Aでの水位の上昇は時間的に遅れて下
流域D1,D2の水位の上昇として現われる。この時間
的な遅れの平均値Tは経験的に得られている。そして、
前記平均値Tは、降雨量およびその増加率、河川1の上
流域Aでの水位およびその増加率、降雨地域、前回降雨
のあった日から今回の降雨までの時間的な間隔などに応
じて変動する。従って、前記平均値Tの補正値を、降雨
量およびその増加率、河川1の上流域Aでの水位および
その増加率、降雨地域、前記時間的な間隔などに応じて
予めデータベースとして確立しておく。
【0047】前記各分水ゲートの制御開始時間の予測や
前記ポンプ自動運転の開始時間の予測を行なうときに
は、前記データベースから前記降雨量およびその増加
率、河川1の上流域Aでの水位およびその増加率、降雨
地域、前回降雨のあった日から今回の降雨までの時間的
な間隔などに応じた最適な補正値を選択して、上流域A
での水位の上昇が下流域D1の水位の上昇として現われ
るまでの前記平均値Tを前記選択した補正値により補正
して求める。なお、前記降雨量およびその増加率、河川
1の上流域Aでの水位およびその増加率、降雨地域、前
記時間的な間隔などの条件は予め人為的に最新の情報を
収集してデータベースへ入力しておく。なお、前記降雨
量およびその増加率、河川1の上流域Aでの水位および
その増加率、前記時間的な間隔などは、雨量計や第1の
水位検出装置31により収集した情報から自動的に得る
ことも可能である。
【0048】従って、この実施の形態4によれば、休
日、夜間など人が駐在していない状況でも上流域Aの水
位が指定水位を越えると、分水ゲート制御予測手段41
cで行なった各分水ゲートの制御開始時間の予測結果お
よび排水設備稼働予測手段41dで行なう排水設備10
のポンプ自動運転の開始時間の予測結果に応じて、導水
路側分水ゲート7や河川側分水ゲート8の開閉、排水設
備10のポンプの運転などが自動的に制御されることに
なり、突発的な河川の増水などに対処できる効果があ
る。
【0049】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば河川の上流側の第1の地点の水位を検出する第1の
水位検出手段と、該第1の水位検出手段により検出され
た水位が所定の水位を越えたか否かを判定する第1の判
定手段と、導水路の水位を検出する第2の水位検出手段
と、該第2の水位検出手段により検出された水位が警戒
水位を越えたか否かを判定する第2の判定手段と、前記
第1の水位検出手段により検出した前記水位が所定の水
位を越えると前記分水ゲートを制御して前記導水路へ前
記河川の流水を導き前記分水ゲートより下流側の前記河
川の水位を調整する分水ゲート制御手段と、前記排水設
備の操作についての支援情報を出力する支援情報出力手
段とを備えるように構成したので、河川の上流の水位が
前記所定の水位を越えると分水ゲートが制御されるの
で、河川の上流の水位が豪雨により突発的に上昇するよ
うな状況に対しても分水ゲートによる水位の調整を適切
に行なうことができる効果がある。
【0050】請求項2記載の発明によれば、第2の判定
手段により導水路の水位が警戒水位を下回ったとの判定
が行なわれると排水設備の状態を平常に戻すための支援
情報を出力する支援情報出力手段を備えるように構成し
たので、分水ゲートや排水設備の平常時の状態への復帰
を円滑に行なうことができる効果がある。
【0051】請求項3記載の発明によれば、第2の水位
検出手段により検出した導水路の水位が警戒水位を越え
ると排水設備の運転操作について支援する運転操作支援
情報を出力する支援情報出力手段を備えるように構成し
たので、前記導水路の水位に基づいた排水設備の運転に
より導水路を含む河川の水位の調整や管理をオペレータ
の経験に左右されることなく的確に行なうことができ、
特に前記導水路の排水設備付近の浸水や洪水の発生を有
効に防ぐことができる効果がある。
【0052】請求項4記載の発明によれば、排水設備で
稼働させるポンプ台数およびその運転操作について支援
する運転操作支援情報を出力する支援情報出力手段を備
えるように構成したので、前記排水設備で稼働させるポ
ンプ台数をオペレータの経験に左右されることなく的確
に知ることができ、前記排水設備のポンプ稼働を効率的
に行ない、水位の適切な管理や調整ができる効果があ
る。
【0053】請求項5記載の発明によれば、第1の水位
検出手段により検出した水位が指定水位を越えると排水
設備を稼働させるための事前点検について支援する稼働
準備支援情報を出力する支援情報出力手段を備えるよう
に構成したので、河川の下流域の水位が警戒水位に達す
る前に排水設備を稼働させるための事前点検を開始する
ことが可能となり、河川の上流の水位が豪雨により突発
的に上昇するような状況に対しても遅れることなく適切
なタイミングで排水設備のポンプを稼働させることがで
きる効果がある。
【0054】請求項6記載の発明によれば、第1の地点
の水位が指定水位を越えたとの判定を第1の判定手段が
行なうことで、分水ゲートの制御開始時間を予測する分
水ゲート制御予測手段と、該分水ゲート制御予測手段に
より予測された前記制御開始時間になると前記分水ゲー
トの制御を開始する分水ゲート制御手段とを備えるよう
に構成したので、分水ゲートの制御を自動的かつ適切に
開始することができ、さらに休日、夜間などの人が駐在
していない状況下で突発的な豪雨などにより河川上流側
の水位が上昇しても的確な分水ゲートの制御を行なうこ
とができる効果がある。
【0055】請求項7記載の発明によれば、第1の地点
の水位の増加率に応じて予め得られている分水ゲートの
制御開始時間データをもとに分水ゲートを制御する開始
時間を予測する分水ゲート制御予測手段を備えるように
構成したので、分水ゲートの制御を第1の地点の水位の
増加率に応じて適切に開始することができ、さらに休
日、夜間などの人が駐在していない状況下で突発的な豪
雨などにより河川上流側の水位が上昇してもより正確な
時間に分水ゲートの制御を開始することができる効果が
ある。
【0056】請求項8記載の発明によれば、第1の地点
の水位が指定水位を越えたことを第1の判定手段が判定
すると、排水設備を自動運転する排水設備自動運転手段
を備えるように構成したので、排水設備のポンプの制御
を自動的に開始することができ、さらに休日、夜間など
の人が駐在していない状況下で突発的な豪雨などにより
河川上流側の水位が上昇しても排水設備のポンプの制御
を行なうことができる効果がある。
【0057】請求項9記載の発明によれば、第1の地点
の水位が指定水位を越えると、排水設備自動運転手段に
よる排水設備の自動運転の開始時間を予測する排水設備
稼働予測手段と、前記予測された開始時間になると前記
排水設備の運転を開始する排水設備自動運転手段とを備
えるように構成したので、排水設備のポンプの運転制御
を自動的かつ適切に開始することができ、さらに休日、
夜間などの人が駐在していない状況下で突発的な豪雨な
どにより河川上流側の水位が上昇しても的確な排水設備
のポンプ制御を行なうことができる効果がある。
【0058】請求項10記載の発明によれば、第1の地
点の水位の増加率に応じて予め得られている排水設備の
自動運転開始時間データをもとに前記排水設備の自動運
転の開始時間を予測する排水設備稼働予測手段を備える
ように構成したので、排水設備のポンプの運転制御を第
1の地点の水位の増加率に応じて決定した時間になると
開始することができ、さらに休日、夜間などの人が駐在
していない状況下で突発的な豪雨などにより河川上流側
の水位が上昇してもより正確な時間に前記排水設備のポ
ンプの制御を開始することができる効果がある。
【0059】請求項11記載の発明によれば、検出され
た水位が警戒水位を越えたか否かを判定する第1の判定
手段を備えるように構成したので、河川の上流の水位が
前記警戒水位を越えると分水ゲートが制御されるので、
河川の上流の水位が豪雨により突発的に上昇するような
状況に対しても分水ゲートによる水位の調整を適切に行
なうことができる効果がある。
【0060】請求項12記載の発明によれば、河川の両
岸付近および中央付近の水位を検出する第1の水位検出
手段、第2の水位検出手段、第3の水位検出手段と、両
岸付近および中央付近の水位のうちの少なくとも2箇所
以上で検出された水位をもとに検出した水位が警戒水位
や指定水位を越えたか否かを判定する第1の判定手段、
第3の判定手段と、両岸付近および中央付近の水位のう
ちの少なくとも2箇所以上で検出された水位をもとに検
出した水位が警戒水位を越えたか否かを判定する第2の
判定手段とを備えるように構成したので、水位検出の際
の精度が向上し、より信頼性の高い水位管理を行なうこ
とができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による水位管理装置
により水位管理される河川を示す説明図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による水位管理装置
の構成を示すシステム構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による水位管理装置
の動作を示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1による水位管理装置
の運転台数決定テーブルを示す説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による水位管理装置
の運転台数決定テーブルを示す説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による水位管理装置
の上流域に配置された第1の水位検出装置を示す配置図
である。
【図7】 この発明の実施の形態2による水位管理装置
の上流域の水位判定処理の動作を示すフローチャートで
ある。
【図8】 この発明の実施の形態3による水位管理装置
の構成を示すシステム構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態3による水位管理装置
の支援情報出力手段の動作を示すフローチャートであ
る。
【図10】 この発明の実施の形態4による水位管理装
置の構成を示すシステム構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態4による水位管理装
置の遠方監視制御装置における導水路側分水ゲート、河
川側分水ゲート、排水設備の制御動作を示すフローチャ
ートである。
【図12】 従来の水位管理装置により水位管理される
河川を示す説明図である。
【図13】 従来の水位管理装置の構成を示すシステム
構成図である。
【図14】 従来の水位管理装置による水位管理の動作
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
7 導水路側分水ゲート(分水ゲート)、7b,8b
ゲート自動開閉装置(分水ゲート制御手段)、8 河川
側分水ゲート(分水ゲート)、10 排水設備、31,
51,52,53 第1の水位検出装置(第1の水位検
出手段)、32第2の水位検出装置(第2の水位検出手
段)、33 第3の水位検出装置(第3の水位検出手
段)、41b,41i 支援情報・出力プログラム(支
援情報出力手段)、41f タイマ(分水ゲート制御手
段)、41h 判定プログラム(第1の判定手段、第2
の判定手段、第3の判定手段)、41j 分水ゲート制
御プログラム(分水ゲート制御手段)。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 河川に設けられた分水ゲートにより導水
    路へ導かれた河川の流水を排水設備により排水し河川下
    流域の水位の管理、調整を行なう水位管理装置におい
    て、前記河川の上流側の第1の地点の水位を検出する第
    1の水位検出手段と、該第1の水位検出手段により検出
    された水位が所定の水位を越えたか否かを判定する第1
    の判定手段と、前記導水路の水位を検出する第2の水位
    検出手段と、該第2の水位検出手段により検出された水
    位が警戒水位を越えたか否かを判定する第2の判定手段
    と、前記第1の水位検出手段により検出した前記水位が
    前記所定の水位を越えると前記分水ゲートを制御して前
    記導水路へ前記河川の流水を導き前記分水ゲートより下
    流側の前記河川の水位を調整する分水ゲート制御手段
    と、前記排水設備の操作についての支援情報を出力する
    支援情報出力手段とを備えていることを特徴とする水位
    管理装置。
  2. 【請求項2】 河川から導水路へ分岐する第3の地点の
    水位を検出する第3の水位検出手段と、該第3の水位検
    出手段により検出された水位が警戒水位や指定水位を越
    えたか否かを判定する第3の判定手段とを備え、分水ゲ
    ート制御手段は、前記第3の水位検出手段により検出さ
    れた水位が前記指定水位を下回ると分水ゲートを制御し
    て平常時の状態に復帰させ、支援情報出力手段は、第2
    の判定手段により導水路の水位が警戒水位を下回ったと
    の判定が行なわれると排水設備の状態を平常に戻すため
    の支援情報を出力することを特徴とする請求項1記載の
    水位管理装置。
  3. 【請求項3】 支援情報出力手段は、第2の水位検出手
    段により検出した水位が警戒水位を越えると排水設備の
    運転操作について支援する運転操作支援情報を出力する
    ことを特徴とする請求項2記載の水位管理装置。
  4. 【請求項4】 支援情報出力手段は、排水設備で稼働さ
    せるポンプ台数およびその運転操作について支援する運
    転操作支援情報を出力することを特徴とする請求項3記
    載の水位管理装置。
  5. 【請求項5】 支援情報出力手段は、第1の水位検出手
    段により検出した水位が指定水位を越えると排水設備を
    稼働させるための事前点検について支援する稼働準備支
    援情報を出力することを特徴とする請求項2から請求項
    4のうちのいずれか1項記載の水位管理装置。
  6. 【請求項6】 第1の地点の水位が指定水位を越えたと
    の判定を第1の判定手段が行なうことで、分水ゲートの
    制御開始時間を予測する分水ゲート制御予測手段と、該
    分水ゲート制御予測手段により予測された前記制御開始
    時間になると分水ゲート制御手段は前記分水ゲートの制
    御を開始することを特徴とする請求項5記載の水位管理
    装置。
  7. 【請求項7】 分水ゲート制御予測手段は、第1の地点
    の水位の増加率に応じて予め得られている分水ゲートの
    制御開始時間データをもとに分水ゲートを制御する開始
    時間を予測することを特徴とする請求項6記載の水位管
    理装置。
  8. 【請求項8】 第1の地点の水位が指定水位を越えたこ
    とを第1の判定手段が判定すると、排水設備を自動運転
    する排水設備自動運転手段を備えていることを特徴とす
    る請求項6または請求項7記載の水位管理装置。
  9. 【請求項9】 第1の地点の水位が指定水位を越えたこ
    とを第1の判定手段が判定すると、排水設備自動運転手
    段による排水設備の自動運転の開始時間を予測する排水
    設備稼働予測手段を有し、前記排水設備自動運転手段
    は、前記予測された開始時間になると前記排水設備の運
    転を開始することを特徴とする請求項8記載の水位管理
    装置。
  10. 【請求項10】 排水設備稼働予測手段は、第1の地点
    の水位の増加率に応じて予め得られている排水設備の自
    動運転開始時間データをもとに前記排水設備の自動運転
    の開始時間を予測することを特徴とする請求項9記載の
    水位管理装置。
  11. 【請求項11】 第1の判定手段は、検出された水位が
    警戒水位を越えたか否かを判定することを特徴とする請
    求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の水位管
    理装置。
  12. 【請求項12】 第1の水位検出手段は、第1の地点に
    おける河川の両岸付近および中央付近の水位を検出し、
    第1の判定手段は前記第1の水位検出手段により検出さ
    れた両岸付近および中央付近の水位のうちの少なくとも
    2箇所以上で検出された水位をもとに前記第1の地点の
    水位が警戒水位や指定水位を越えたか否かを判定し、第
    2の水位検出手段は、第2の地点における河川の両岸付
    近および中央付近の水位を検出し、第2の判定手段は前
    記第2の水位検出手段により検出された両岸付近および
    中央付近の水位のうちの少なくとも2箇所以上で検出さ
    れた水位をもとに前記第2の地点の水位が警戒水位を越
    えたか否かを判定し、第3の水位検出手段は、第3の地
    点における河川の両岸付近および中央付近の水位を検出
    し、第3の判定手段は前記第3の水位検出手段により検
    出された両岸付近および中央付近の水位のうちの少なく
    とも2箇所以上で検出された水位をもとに前記第3の地
    点の水位が警戒水位や指定水位を越えたか否かを判定す
    ることを特徴とする請求項1から請求項9のうちのいず
    れか1項記載の水位管理装置。
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