JPH09319397A - ディジタル信号処理装置 - Google Patents

ディジタル信号処理装置

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JPH09319397A
JPH09319397A JP8156268A JP15626896A JPH09319397A JP H09319397 A JPH09319397 A JP H09319397A JP 8156268 A JP8156268 A JP 8156268A JP 15626896 A JP15626896 A JP 15626896A JP H09319397 A JPH09319397 A JP H09319397A
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gain
signal
post
post filter
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JP8156268A
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Akira Inoue
晃 井上
Yuji Maeda
祐児 前田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10LSPEECH ANALYSIS TECHNIQUES OR SPEECH SYNTHESIS; SPEECH RECOGNITION; SPEECH OR VOICE PROCESSING TECHNIQUES; SPEECH OR AUDIO CODING OR DECODING
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    • G10L19/04Speech or audio signals analysis-synthesis techniques for redundancy reduction, e.g. in vocoders; Coding or decoding of speech or audio signals, using source filter models or psychoacoustic analysis using predictive techniques
    • G10L19/08Determination or coding of the excitation function; Determination or coding of the long-term prediction parameters
    • G10L19/083Determination or coding of the excitation function; Determination or coding of the long-term prediction parameters the excitation function being an excitation gain
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポストフィルタにより生じるゲイン変動値を
予め知ることにより、最適なスケーリングが行えるよう
にすると共に、ポストフィルタにより生じるゲインの変
動を最適に設定することができるようにする。 【解決手段】 合成フィルタ22で励起信号から音声信
号を合成し、ポストフィルタ24で音声の品質を向上さ
せる。ポストフィルタ24と同様の特性のポストフィル
タ33を用意し、このポストフィルタ33の入出力か
ら、ポストフィルタ24のゲインを予め推量する。この
ポストフィルタ33の入出力から求められたゲインを使
って、ポストフィルタ24でのフィルタ演算を行う際の
最適なスケーリング値を設定すると共に、ゲイン制御回
路27でポストフィルタにより生じるゲインの変動を制
御する際の最適なゲインを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディジタル携帯
電話等において、復号された音声信号の品質を向上させ
るためのポストフィルタ処理を施すのに用いて好適なデ
ィジタル信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】北米や日本で用いられているディジタル
携帯電話では、音声符号化方式として、VSELP(Ve
ctor Sum Excited Linear Prediction)が採用されてい
る。VSELPでは、ピッチ情報と過去の励起信号ベク
トルからピッチに基づく適応信号を形成すると共に、基
底ベクトルを加算して雑音信号を形成し、この適応信号
と雑音信号とを、有音/無音の情報に応じて設定される
ゲインに応じて線形加算して、励起信号を形成し、この
励起信号から、短期合成フィルタで音声信号を合成し、
この合成された音声信号と、入力音声信号とを比較し、
誤差が最小になるような符号を選択して、符号化を行う
ようにしている。したがって、VSELPでは、短期合
成フィルタのパラメータαと、励振源コードIと、ピッ
チ情報Lと、ゲンイβ及びγが伝送されてくる。復号時
には、ピッチ情報Lと過去の励起信号に基づく長期フィ
ルタ状態と、励振源コードIに基づくコードブックの出
力と、ゲインβ及びγとから励起信号が合成され、この
励起信号がパラメータαの予測合成フィルタに供給さ
れ、音声信号が形成される。更に、聴感上の印象を改善
するために、ポストフィルタが用いられる。ポストフィ
ルタで適応的にピッチ周期成分の強調と、ホルマント成
分の強調を行うことで、聴感上の歪みが軽減される。
【0003】即ち、図12は、従来のVSELPの復号
器の構成を示すものである。図12において、151は
長期フィルタ状態である。長期フィルタ状態151は、
過去の励振ベクトルと、入力端子161からのピッチ情
報Lとに基づいた信号bL (n)を出力する。152は
コードブックである。コードブック152は、入力端子
162からの励振源コードIに基づいて、雑音信号c
(n)を出力する。
【0004】長期フィルタ状態151の出力は、入力端
子163からのゲインβを乗算する乗算器153に供給
される。コードブック152の出力は、入力端子164
からのゲインγを乗算する乗算器154に供給される。
乗算器153及び154の出力が加算器155に供給さ
れる。加算器155により、励起信号ベクトルex
(n)が形成される。この励起信号ベクトルが短期合成
フィルタ156に供給される。
【0005】短期合成フィルタ156には、入力端子1
65からのパラメータαが設定される。短期合成フィル
タ156により、音声信号が合成される。この音声信号
は、ポストフィルタ157に供給される。ポストフィル
タ157は、適応的にピッチ周期成分の強調と、ホルマ
ント成分の強調を行うものである。このポストフィルタ
157の出力が出力端子158から取り出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、VSEL
Pのような符号化方式では、聴感上の歪みを軽減するた
めに、復号時に、ポストフィルタ157が挿入される。
このようなポストフィルタ157を、固定小数点演算に
より実現する場合、フィルタ処理のゲイン変動値はフィ
ルタ処理前には知ることができないので、フィルタ処理
のスケーリングは、ゲインが最大となる場合を考慮し
て、予めマージンを多めに取っておく必要がある。この
ため、ポストフィルタ157に入力される被フィルタリ
ング信号が小さく、フィルタ処理のゲインががそれほど
大きくない場合には、フィルタ処理に十分な精度がとれ
ないという問題がある。
【0007】つまり、励起信号ベクトルex(n)は、
ピッチ情報L及び過去の励起信号ベクトル状態に基づい
て生成される信号ベクトルbL (n)と、コードブック
から雑音信号c(n)の、有音/無音情報(β,γ)に
基づく線形和であり、 e(x)=βbL (n)+γc(n) (1) で表される。これを、短期合成フィルタ156により合
成して、ポストフィルタ157に入力される復号音声信
号s(n)が得られる。
【0008】上式より、励起信号ベクトルex(n)
は、信号ベクトルbL (n)及び雑音信号c(n)と比
例しているように見える。しかし、信号ベクトルb
L (n)と雑音信号c(n)とは、互いに影響を及ぼし
合っており、互いに独立しているものではない。また、
励起信号ベクトルex(n)は、長期フィルタ状態r
(n)にフィードバックしており、図13に示すよう
に、 r(n)=r(n+N) (0≦n<Lmax −N) r(Lmax −N+n)=ex(n) として表され、ピッチ情報Lから長期フィルタ出力bL
(n)が bL (n)=r(Lmax −L+n) (0≦n≦N) として求められる。なお、Nは信号ベクトル長、Lmax
は過去の励起信号ベクトル状態である。これにより、b
L (n)は、信号ex(n)から得られたものであり、
長期フィルタ出力bL (n)と、励起信号ex(n)と
は比例していない。
【0009】ポストフィルタ157でのフィルタ処理に
よるゲイン変動値がフィルタ処理前に分かれば、このゲ
イン変動値から、ポストフィルタ157を固定小数点演
算で演算する場合に、フィルタ処理のスケーリングを最
適に設定しておくことができ、精度の向上が図れる。ま
た、ポストフィルタ157を介されることによりゲイン
変動が生じるので、ポストフィルタ157の後段に、ゲ
イン制御回路を設けることが考えられる。フィルタ処理
のゲイン変動値がフィルタ処理前に分かれば、このフィ
ルタのゲイン変動値を使って、ポストフィルタ157の
後段のゲイン制御回路のゲインを最適に設定することが
できる。
【0010】したがって、この発明の目的は、ポストフ
ィルタにより生じるゲイン変動値を予め知ることによ
り、最適なスケーリングが行え、ポストフィルタの精度
を向上することができるディジタル信号処理装置を提供
することにある。
【0011】この発明の更に他の目的は、ポストフィル
タにより生じるゲイン変動値を予め知ることにより、ポ
ストフィルタにより生じるゲインの変動を最適に設定す
ることができるディジタル信号処理装置を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、フィルタリ
ング信号が供給される第1のフィルタ手段と、第1のフ
ィルタ手段でのフィルタ演算に対するスケーリング処理
を行うスケーリング手段と、第1のフィルタ手段で生じ
るゲイン変動を補正するためのゲイン制御手段と、第1
のフィルタ手段と同様の特性を有し、疑似フィルタリン
グ信号が供給される第2のフィルタ手段と、第2のフィ
ルタ手段に対する入力信号とその出力信号とから第2の
フィルタ手段のゲインを求めるゲイン演算手段とからな
り、ゲイン演算手段で求められた第2のフィルタのゲイ
ンを用いて、スケーリング手段のスケーリング値及びゲ
イン制御手段のゲイン補正値を制御するようにしたこと
を特徴とするディジタル信号処理装置である。
【0013】この発明は、励起信号から音声信号を合成
する第1の合成フィルタ手段と、第1の合成フィルタ手
段の出力をフィルタリング処理する第1のポストフィル
タ手段と、第1のポストフィルタ手段でのフィルタ演算
に対するスケーリング処理を行うスケーリング手段と、
第1のポストフィルタ手段で生じるゲイン変動を補正す
るためのゲイン制御手段と、第1の合成フィルタ手段と
同様の特性を有し、疑似励起信号から疑似信号を合成す
る第2の合成フィルタ手段と、第1のフィルタ手段と同
様の特性を有し、第2の合成フィルタ手段の出力をフィ
ルタリング処理する第2のポストフィルタ手段と、第2
のポストフィルタ手段に対する入力信号とその出力信号
とから第2のポストフィルタ手段のゲインを求めるゲイ
ン演算手段とからなり、ゲイン演算手段で求められた第
2のポストフィルタ手段のゲインを用いて、スケーリン
グ手段のスケーリング値及びゲイン制御手段のゲイン補
正値を制御するようにしたことを特徴とするディジタル
信号処理装置である。
【0014】復号された音声信号を処理するポストフィ
ルタと同様の特性の他のフィルタが用意され、この他の
フィルタにより、音声信号を処理するポストフィルタの
ゲインを予め推量することができる。このため、音声信
号を処理するポストフィルタでのフィルタ演算を固定小
数点演算で行う場合に、最適なスケーリングが行なえ
る。また、このようにして求められたゲインを用いるこ
とで、ポストフィルタにより生じるゲインの変動を最適
に補正することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、この発明の基本
構成を示すものである。図1において、フィルタ1では
フィルタ処理が固定小数点演算により行われるとする。
フィルタ1でのフィルタ演算を固定小数点演算により行
う場合、フィルタ1により生じるゲイン変動値が分かれ
ば、スケーリング処理により、語長を有効に利用するこ
とができ、精度の高いフィルタ演算処理が行なえること
になる。そこで、フィルタ1のフィルタ演算をスケーリ
ング処理して行うために、スケーリング値計算回路3
と、シフト回路4及び5を設ける。
【0016】また、フィルタ1によりゲイン変動が生じ
た場合、フィルタ1でのゲイン変動が分かれば、フィル
タ1の後段に、フィルタ1でのゲイン変動に対応し、そ
のゲインと反対方向のゲインを付加することで、フィル
タ1でのゲイン変動を補償できる。このようにフィルタ
1により生じるゲイン変動を補償するために、ゲイン制
御回路6を設ける。
【0017】ここで、フィルタ1のゲインは、フィルタ
1の入力信号と、その出力信号とから求めることができ
るが、フィルタ1が適応型の処理を行う場合には、この
演算は、フィルタ1でのフィルタ演算を完了した後でな
ければ得られない。これに対して、最適なスケーリング
を行うためには、フィルタ1でのフィルタ演算を完了す
る前に、フィルタ1のゲインを推量しておく必要があ
る。
【0018】そこで、フィルタ1と同様な特性のフィル
タ11を用意し、このフィルタ11を使って、フィルタ
1のゲインを推量しておく。このフィルタ11を使って
推量したゲインを用いれば、フィルタ11の演算をスケ
ーリング処理により行う場合に最適なスケーリングが行
なえる。また、ゲイン制御回路6によりゲイン補償を行
う場合に、最適なゲイン補償が行なえる。
【0019】即ち、図1において、入力端子2に被フィ
ルタリング信号s1 (n)が供給される。この入力端子
2からの信号s1 (n)は、シフト回路4により、スケ
ーリング演算回路3からのスケーリング値に基づいてシ
フトされる。このシフト回路4の出力がポストフィルタ
1に供給される。フィルタ1により、この信号s
1 (n)に対して、フィルタリング演算が施される。フ
ィルタ1の出力がシフト回路5に供給される。シフト回
路5は、シフト回路4でのシフト量に対応して、それと
は反対方向にビットシフトするものである。シフト回路
5の出力s2 (n)がゲイン制御回路6に供給される。
ゲイン制御回路6により、フィルタ1でのゲイン変動が
補償される。ゲイン制御回路6の出力s3 (n)が出力
端子7から出力される。
【0020】一方、入力端子12には、疑似フィルタリ
ング信号p−s1 (n)が供給される。この疑似フィル
タリング信号p−s1 (n)がフィルタ11に供給され
ると共に、ゲイン計算回路13に供給される。フィルタ
11の出力p−s2 (n)がゲイン計算回路13に供給
される。
【0021】ゲイン計算回路13は、フィルタ11の入
力信号ベクトルp−s1 (n)に比例する値α1 (n)
と、フィルタ11の出力信号ベクトルp−s2 (n)に
比例する値振幅α2 (n)とから、フィルタ11による
ゲイン変動Gを G=α2 (n)/α1 (n) として計算する。
【0022】フィルタ11は、ポストフィルタ1と同様
な特性である。このため、ゲイン計算回路13により求
められたフィルタ11のゲインは、フィルタ1のゲイン
に対応する。したがって、ゲイン計算回路13で求めら
れたゲインを用いれば、フィルタ1でフィルタ演算を行
うのに先んじて、ポストフィルタ1のゲインに対応する
ゲインを予め求めることができる。
【0023】ゲイン計算回路13で求められたゲイン
は、スケリーング回路3に供給される。これにより、フ
ィルタ1でフィルタ演算を行う際のスケーリングが最適
に行われる。即ち、ゲイン計算回路13により求められ
たゲインが大きい程、スケリーング値Kが小さく設定さ
れる。
【0024】また、ゲイン計算回路13で求められたゲ
インがゲイン制御回路6に供給される。ゲイン制御回路
6により、フィルタ1のゲイン変動が補償される。即
ち、ゲイン計算回路13で求められたゲインが補償され
るように、ゲイン制御回路6で、ゲインが乗じられる。
【0025】このように、フィルタ1によるゲインの変
動が分からない場合には、それと同様な特性のフィルタ
11を用意しておけば、フィルタ1によるゲインに対応
するゲインを予め推量することができる。このような基
本原理に基づいて、ポストフィルタに対する最適なスケ
ーリングが行えると共に、ポストフィルタにより生じる
ゲイン補償が行なえる音声信号の復号器の構成を考察し
ていくことにする。
【0026】励起信号に対する合成フィルタで、音声信
号が合成できるような場合の構成は、図2に示すように
なる。ここで、合成フィルタ22としては、図3に示す
ような線形予測係数フィルタ(LPC)や、図4に示す
ような偏自己相関(PARCOR)係数フィルタ、図5
に示すような線スペクトラル対(LSP)係数フィルタ
等が用いられる。
【0027】このような構成では、図2に示すように、
励起信号ex11(n)に対して合成フィルタ22を設け
ることで、音声信号s11(n)が得られる。この音声信
号s11(n)に対してポストフィルタ24を設けること
で、音声信号の品質が改善される。
【0028】ポストフィルタ24のフィルタ演算を固定
小数点演算により行う場合、ポストフィルタ24により
生じるゲイン変動値が分かれば、スケーリング処理によ
り、語長を有効に利用することができ、精度の高いフィ
ルタ演算処理が行なえることになる。そこで、ポストフ
ィルタ24のフィルタ演算をスケーリング処理して行う
ために、スケーリング値計算回路25と、シフト回路2
3及び26を設ける。
【0029】また、ポストフィルタ24によりゲイン変
動が生じた場合、ポストフィルタ24でのゲイン変動が
分かれば、ポストフィルタ24の後段に、ポストフィル
タ24でのゲイン変動に対応し、そのゲインと反対方向
のゲインを付加することで、ポストフィルタ24でのゲ
イン変動を補償できる。このようにポストフィルタ24
により生じるゲイン変動を補償するために、ゲイン制御
回路27を設ける。
【0030】そして、ポストフィルタ24でのゲインを
推量するために、合成フィルタ22と同様な特性の合成
フィルタ32と、ポストフィルタ24と同様な特性のポ
ストフィルタ33とを設ける。合成フィルタ32に対し
て、疑似励起信号p−ex11(n)を与えて、疑似音声
信号p−s11(n)を得、この疑似音声信号p−s
11(n)をポストフィルタ33に与え、ポストフィルタ
33の入力信号と出力信号とを使って、ポストフィルタ
33のゲインを求め、これにより、ポストフィルタ24
のゲインを推量する。このポストフィルタ33を使って
推量したゲインを用いれば、ポストフィルタ24の演算
をスケーリング処理により行う場合に最適なスケーリン
グが行なえる。また、ゲイン制御回路27によりゲイン
補償を行う場合に、最適なゲイン補償が行なえる。
【0031】即ち、図2において、入力端子21に励起
信号ex11(n)が供給される。この入力端子21から
の励起信号ex11(n)は、合成フィルタ22に供給さ
れる。合成フィルタ22で、励起信号ex11(n)から
音声信号s11(n)が合成される。この信号s11(n)
がシフト回路23に供給される。シフト回路23によ
り、合成フィルタ22で合成された信号s11(n)が、
スケーリング演算回路25からのスケーリング値に基づ
いてシフトされる。このシフト回路23の出力がポスト
フィルタ24に供給される。ポストフィルタ24によ
り、合成フィルタ22からの信号s11(n)に対して、
フィルタリング演算が施される。ポストフィルタ24で
のフィルタ演算は、固定小数点演算により実現される。
ポストフィルタ24の出力がシフト回路26に供給され
る。シフト回路26は、シフト回路23でのシフト量に
対応して、それとは反対方向にビットシフトするもので
ある。シフト回路26の出力s12(n)がゲイン制御回
路27に供給される。ゲイン制御回路27は、ポストフ
ィルタ24により生じるゲイン変動を補償するためのも
のである。このゲイン制御回路27の出力s13(n)が
出力端子28から出力される。
【0032】一方、入力端子31から疑似励起信号p−
ex11(n)が供給される。この疑似励起信号p−ex
11(n)が合成フィルタ32に供給される。この合成フ
ィルタ32は、合成フィルタ22と同様な構成とされて
いる。合成フィルタ32により疑似音声信号p−s11
合成される。合成フィルタ32の出力がポストフィルタ
33に供給されると共に、ゲイン計算回路34に供給さ
れる。ポストフィルタ33の出力がゲイン計算回路34
に供給される。ポストフィルタ33は、ポストフィルタ
24と同様な特性とされる。
【0033】ゲイン計算回路34は、ポストフィルタ3
3の入力信号ベクトルp−s11(n)に比例する値と、
フィルタ33の出力信号ベクトルp−s12(n)に比例
する値とから、フィルタ33によるゲイン変動を計算す
る。
【0034】合成フィルタ32は、合成フィルタ22と
同様な特性である。また、ポストフィルタ33は、ポス
トフィルタ24と同様な特性である。このため、ゲイン
計算回路34により求められたポストフィルタ33のゲ
インは、ポストフィルタ24のゲインに対応する。
【0035】ゲイン計算回路34で求められたゲイン
は、スケーリング値計算回路25に供給される。これに
より、ポストフィルタ24でフィルタ演算を行う際のス
ケーリングが最適に行われる。また、ゲイン計算回路3
4で求められたゲインがゲイン制御回路27に供給され
る。ゲイン制御回路27により、ポストフィルタ24の
ゲイン変動が補償される。
【0036】次に、励起信号ベクトルがピッチ情報に基
づくインパルス系列発生器出力と、白色雑音発生器出力
の有音/無音情報の線形和で表される場合について考察
する。
【0037】図6に示すように、励起信号ex21(n)
は、ピッチ情報Lに基づくインパルス系列を発生するイ
ンパルス系列発生器41のインパルス信号hL21 (n)
と、白色雑音発生器42からの雑音信号c21(n)と
の、有音/無音情報(β,γ)の線形和 ex21(n)=βbL (n)+γc(n) で示されているとする。そして、このようにして得られ
る励起信号ex21(n)に対して合成フィルタ46を設
けることで、音声信号s21(n)が得られる。この音声
信号s21(n)に対してポストフィルタ49を設けるこ
とで、音声信号の品質が改善される。
【0038】ポストフィルタ49のフィルタ演算を固定
小数点演算により行う場合、ポストフィルタ49により
生じるゲイン変動値が分かれば、スケーリング処理によ
り、語長を有効に利用することができ、精度の高いフィ
ルタ演算処理が行なえることになる。そこで、ポストフ
ィルタ49のフィルタ演算をスケーリング処理して行う
ために、スケーリング値計算回路48と、シフト回路4
7及び48を設ける。
【0039】また、ポストフィルタ49によりゲイン変
動が生じた場合、ポストフィルタ49でのゲイン変動が
分かれば、ポストフィルタ49の後段に、ポストフィル
タ49でのゲイン変動に対応し、そのゲインと反対方向
のゲインを付加することで、ポストフィルタ49でのゲ
イン変動を補償できる。このようにポストフィルタ49
により生じるゲイン変動を補償するために、ゲイン制御
回路51を設ける。
【0040】そして、ポストフィルタ49でのゲインを
推量するために、合成フィルタ46と同様な特性の合成
フィルタ61と、ポストフィルタ49と同様な特性のポ
ストフィルタ63とを設ける。合成フィルタ61に対し
て、疑似励起信号p−ex21(n)を与えて、疑似音声
信号p−s21(n)を得、この疑似音声信号p−s
21(n)をフィルタ63に与え、フィルタ63の入力信
号と出力信号とを使ってフィルタ63のゲインを求め、
これにより、ポストフィルタ49のゲインを推量する。
このフィルタ63を使って推量したゲインを用いれば、
ポストフィルタ49の演算をスケーリング処理により行
う場合に最適なスケーリングが行なえる。また、ゲイン
制御回路51によりゲイン補償を行う場合に、最適なゲ
イン補償が行なえる。
【0041】即ち、図6において、インパルス系列発生
器41からは、ピッチ情報Lに基づくインパルス系列信
号hL21 (n)が発生される。インパルス系列発生器4
1の出力は、有音/無音の情報を示すゲインβを乗算す
る乗算器43に供給される。乗算器53の出力が加算器
45に供給される。
【0042】白色雑音発生器42は、雑音信号c
21(n)を発生する。白色雑音発生器42の出力は、有
音/無音の情報を示すゲインγを乗算する乗算器44に
供給される。乗算器44の出力が加算器45に供給され
る。
【0043】加算器45により、励起信号ベクトルex
21(n)が形成される。この励起信号ベクトルex
21(n)は、 ex21(n)=βhL21 (n)+γc21(n) として表される。この励起信号ベクトルex21(n)が
合成フィルタ46に供給される。合成フィルタ46によ
り、音声信号が合成される。
【0044】合成フィルタ46により合成された信号s
21(n)がシフト回路47に供給される。シフト回路4
7により、合成フィルタ46で合成された音声信号が、
スケーリング演算回路48からのスケーリング値に基づ
いてシフトされる。このシフト回路47の出力がポスト
フィルタ49に供給される。ポストフィルタ49は、音
声品質を向上させるための処理を行うものである。ポス
トフィルタ49により、合成フィルタ46からの信号に
対して、フィルタ演算が施される。ポストフィルタ49
でのフィルタ演算は、固定小数点演算により実現され
る。ポストフィルタ49の出力がシフト回路50に供給
される。シフト回路50は、シフト回路47でのシフト
量に応じて、そのシフトと反対方向にビットシフトする
ものである。シフト回路50の出力s22(n)がゲイン
制御回路51に供給される。ゲイン制御回路51は、ポ
ストフィルタ49により生じるゲイン変動を補償するた
めのものである。このゲイン制御回路51の出力s
23(n)が出力端子52から出力される。
【0045】一方、合成フィルタ61は合成フィルタ4
6と同様な構成であり、合成フィルタ61には、入力端
子62から疑似励起信号p−ex21(n)が供給され
る。合成フィルタ61により、疑似音声信号p−s
21(n)が合成される。この疑似音声信号ps21(n)
がポストフィルタ63に供給されると共に、ゲイン計算
回路64に供給される。ポストフィルタ63の出力がゲ
イン計算回路64に供給される。ポストフィルタ63
は、ポストフィルタ49と同様な特性とされる。
【0046】ゲイン計算回路64は、ポストフィルタ6
3の入力信号ベクトルp−s11(n)に比例する値と、
ポストフィルタ63の出力信号ベクトルp−s22(n)
に比例する値とから、フィルタ63によるゲインを計算
する。
【0047】合成フィルタ61は、合成フィルタ46と
同様な特性である。ポストフィルタ63は、ポストフィ
ルタ49と同様な特性である。このため、ゲイン計算回
路64により求められたポストフィルタ63のゲイン
は、ポストフィルタ49のゲインに対応する。
【0048】ゲイン計算回路64で求められたゲイン
は、スケリーング値計算回路48に供給される。これに
より、ポストフィルタ49でフィルタ演算を行う際のス
ケーリングが最適に行われる。また、ゲイン計算回路6
4で求められたゲインがゲイン制御回路51に供給され
る。ゲイン制御回路51により、ポストフィルタ49の
ゲイン変動が補償される。
【0049】次に、励起信号ベクトルが、ピッチ情報に
基づく過去の励起信号ベクトル状態と雑音信号との、有
音/無音情報の線形和で表される場合の例について考察
する。
【0050】図7に示すように、励起信号ex31(n)
は、ピッチ情報Lと過去の励起信号ベクトル状態により
形成される信号ベクトルbL31 (n)と、白色雑音発生
器72からの雑音信号c31(n)と、有音/無音情報
(β,γ)との線形和 ex31(n)=βbL31 (n)+γc31(n) で示されているとする。そして、このようにして得られ
る励起信号ex31(n)に対して合成フィルタ76を設
けることで、音声信号s31(n)が得られる。この音声
信号s31(n)に対してポストフィルタ79を設けるこ
とで、音声信号の品質が改善される。
【0051】ポストフィルタ79のフィルタ演算を固定
小数点演算により行う場合、ポストフィルタ79により
生じるゲイン変動値が分かれば、スケーリング処理によ
り、語長を有効に利用することができ、精度の高いフィ
ルタ演算処理が行なえることになる。そこで、ポストフ
ィルタ79のフィルタ演算をスケーリング処理して行う
ために、スケーリング値計算回路78と、シフト回路7
7及び80を設ける。
【0052】また、ポストフィルタ79によりゲイン変
動が生じた場合、ポストフィルタ79でのゲイン変動が
分かれば、ポストフィルタ79の後段に、ポストフィル
タ79でのゲイン変動に対応し、そのゲインと反対方向
のゲインを付加することで、ポストフィルタ79でのゲ
イン変動を補償できる。このようにポストフィルタ79
により生じるゲイン変動を補償するために、ゲイン制御
回路81を設ける。
【0053】そして、ポストフィルタ79でのゲインを
推量するために、合成フィルタ76と同様な特性の合成
フィルタ91と、ポストフィルタ79と同様な特性のポ
ストフィルタ93とを設ける。合成フィルタ91に対し
て、疑似励起信号p−ex31(n)を与えて、疑似音声
信号p−s31(n)を得、この疑似音声信号p−s
31(n)をポストフィルタ93に与え、ポストフィルタ
93の入力信号と出力信号とを使って、ポストフィルタ
93のゲインを求め、これにより、ポストフィルタ79
のゲインを推量する。このポストフィルタ93を使って
推量したゲインを用いれば、ポストフィルタ79の演算
をスケーリング処理により行う場合に最適なスケーリン
グが行なえる。また、ゲイン制御回路81によりゲイン
補償を行う場合に、最適なゲイン補償が行なえる。
【0054】即ち、図7において、ピッチ情報Lと、過
去の励起信号ベクトル状態に基づいて、信号発生器71
から信号bL31 が発生される。この信号bL31 が有音/
無音の情報を示すゲインβを乗算する乗算器73に供給
される。乗算器73の出力が加算器75に供給される。
【0055】白色雑音発生器72から、雑音信号c
31(n)が発生される。この雑音信号が有音/無音の情
報を示すゲインγを乗算する乗算器74に供給される。
乗算器74の出力が加算器75に供給される。
【0056】加算器75により、励起信号ベクトルex
31(n)が形成される。この励起信号ベクトルex
31(n)は、 ex31(n)=βbL31 (n)+γc31(n) として表される。この励起信号ベクトルex31(n)が
合成フィルタ76に供給される。合成フィルタ76によ
り、音声信号s31(n)が合成される。
【0057】合成フィルタ76により合成された音声信
号s31(n)がシフト回路77に供給される。シフト回
路77により、合成フィルタ76で合成された音声信号
が、スケーリング演算回路78からのスケーリング値に
基づいてシフトされる。このシフト回路77の出力がポ
ストフィルタ79に供給される。ポストフィルタ79
は、音声品質を向上させるための処理を行うものであ
る。ポストフィルタ79により、合成フィルタ76から
の信号に対して、フィルタ演算が施される。ポストフィ
ルタ79でのフィルタ演算は、固定小数点演算により実
現される。ポストフィルタ79の出力がシフト回路80
に供給される。シフト回路80は、シフト回路77での
シフト量に応じて、そのシフトと反対方向にビットシフ
トするものである。シフト回路80の出力s32(n)が
ゲイン制御回路81に供給される。ゲイン制御回路81
は、ポストフィルタ79により生じるゲイン変動を補償
するためのものである。このゲイン制御回路81の出力
33(n)が出力端子82から出力される。
【0058】一方、合成フィルタ91は合成フィルタ7
6と同様な構成であり、合成フィルタ91には、入力端
子92から疑似励起信号p−ex31(n)が供給され
る。合成フィルタ91により、疑似音声信号p−s
31(n)が合成される。この疑似音声信号p−s
31(n)がポストフィルタ93に供給されると共に、ゲ
イン計算回路94に供給される。ポストフィルタ93の
出力がゲイン計算回路94に供給される。ポストフィル
タ93は、ポストフィルタ79と同様な特性とされる。
【0059】ゲイン計算回路94は、ポストフィルタ9
3の入力信号ベクトルp−s31(n)に比例する値と、
ポストフィルタ93の出力信号ベクトルp−s32(n)
に比例する値とから、ポストフィルタ93によるゲイン
を計算する。
【0060】合成フィルタ91は、合成フィルタ76と
同様な特性である。ポストフィルタ93は、ポストフィ
ルタ79と同様な特性である。このため、ゲイン計算回
路94により求められたポストフィルタ93のゲイン
は、ポストフィルタ79のゲインに対応する。
【0061】ゲイン計算回路94で求められたゲイン
は、スケーリング値計算回路78に供給される。これに
より、ポストフィルタ79でフィルタ演算を行う際のス
ケーリングが最適に行われる。また、ゲイン計算回路9
4で求められたゲインがゲイン制御回路81に供給され
る。ゲイン制御回路81により、ポストフィルタ79の
ゲイン変動が補償される。
【0062】ところで、図7において、合成フィルタ9
1に与える疑似励起信号p−ex31(n)としては、合
成フィルタ76に与えられる励起信号ex31(n)と同
様な信号であることが望ましい。ところが、励起信号e
31(n)は、ピッチ情報Lと過去の励起信号ベクトル
状態により形成される信号ベクトルbL31 (n)と、白
色雑音発生器42からの雑音信号c31(n)と、有音/
無音情報(β,γ)との線形和 ex31(n)=βbL31 (n)+γc31(n) で示されており、励起信号ex31(n)と同様の疑似励
起信号p−ex31(n)を作るのは困難である。
【0063】そこで、図8に示すように、疑似励起信号
p−ex41(n)として、ピッチ情報Lに基づくインパ
ルス系列信号hL41 (n)を用いることが考えられる。
【0064】即ち、図9において、インパルス系列発生
器101からは、ピッチ情報Lに基づくインパルス系列
信号hL41 (n)が発生される。このインパルス系列信
号hL41 (n)が合成フィルタ91に供給される。合成
フィルタ91の出力がポストフィルタ93に供給される
と共に、ゲイン計算回路94に供給される。ポストフィ
ルタ93の出力がゲイン計算回路94に供給される。
【0065】ゲイン計算回路94により、ポストフィル
タ93の入力信号ベクトルに比例する値と、ポストフィ
ルタ93の出力信号ベクトルに比例する値とから、ポス
トフィルタ93のゲインが計算される。ゲイン計算回路
94で求められたゲインは、スケーリング値計算回路7
8に供給される。これにより、ポストフィルタ79でフ
ィルタ演算を行う際のスケーリングが最適に行われる。
また、ゲイン計算回路94で求められたゲインがゲイン
制御回路81に供給される。ゲイン制御回路81によ
り、ポストフィルタ49のゲイン変動が補償される。
【0066】また、図9に示すように、疑似励起信号p
−ex51(n)として、ピッチ情報Lに基づくインパル
ス信号p−hL51 (n)と、雑音信号p−c51(n)と
の、有音/無音情報(β,γ)の線形和を用いることが
考えられる。
【0067】即ち、図9において、インパルス系列発生
器111からは、ピッチ情報Lに基づくインパルス系列
信号p−hL51 (n)が発生される。このインパルス系
列信号p−hL51 (n)がゲインβを乗じる乗算器11
3に供給される。乗算器113の出力が加算器115に
供給される。白色雑音発生器112からは、雑音信号p
−c52(n)が発生される。この雑音信号p−c
52(n)がゲインγを乗じる乗算器114に供給され
る。乗算器114の出力が乗算器115に供給される。
【0068】加算器115により、ピッチ情報Lに基づ
くインパルス信号p−hL51 (n)と、雑音信号p−c
52(n)との、有音/無音情報(β,γ)の線形和が求
められ、疑似励起信号p−ex51(n)が、 p−ex51(n)=β・p−hL51 (n)+γ・p−c
52(n) として求められる。このようにして形成された疑似励起
信号p−ex51(n)が合成フィルタ91に供給され
る。
【0069】合成フィルタ91の出力がポストフィルタ
93に供給されると共に、ゲイン計算回路94に供給さ
れる。ポストフィルタ93の出力がゲイン計算回路94
に供給される。ゲイン計算回路94により、ポストフィ
ルタ93のゲインが計算される。ゲイン計算回路94で
求められたゲインは、スケーリング値計算回路78に供
給される。これにより、ポストフィルタ79でフィルタ
演算を行う際のスケーリングが最適に行われる。また、
ゲイン計算回路94で求められたゲインがゲイン制御回
路81に供給される。ゲイン制御回路81により、ポス
トフィルタ49のゲイン変動が補償される。
【0070】なお、ピッチ情報Pに基づくインパルス系
列発生器の出力でなるピッチ周期のインパルス系列のピ
ッチ位置は、励起信号ベクトルのピッチ位置に同期させ
ることが考えられる。ピッチ位置は、励起信号ベクトル
のピークサーチを行うことで、おおよそ知ることができ
る。
【0071】更に、図10に示すように、信号発生器7
1から発生されるピッチ情報Lと過去の励起信号ベクト
ル状態に基づく信号bL61 を、疑似励起信号p−ex61
(n)として用いることが考えられる。
【0072】即ち、図10において、信号発生器71か
ら発生されるピッチ情報Lと過去の励起信号ベクトル状
態に基づく信号bL61 が、疑似励起信号p−ex
61(n)として、合成フィルタ91に供給される。合成
フィルタ91の出力がポストフィルタ93に供給される
と共に、ゲイン計算回路94に供給される。ポストフィ
ルタ93の出力がゲイン計算回路94に供給される。ゲ
イン計算回路94により、フィルタ93のゲインが計算
される。ゲイン計算回路94で求められたゲインは、ス
ケーリング値計算回路78に供給される。これにより、
ポストフィルタ79でフィルタ演算を行う際のスケーリ
ングが最適に行われる。また、ゲイン計算回路94で求
められたゲインがゲイン制御回路81に供給される。ゲ
イン制御回路81により、ポストフィルタ79のゲイン
変動が補償される。
【0073】図11は、以上の考察を基に、VSELP
の復号器を実現した例である。図11において、121
は長期フィルタ状態である。長期フィルタ状態121に
は、過去の励振ベクトルが与えられると共に、入力端子
120から、受信されたピッチ情報Lが与えられる。長
期フィルタ状態121は、受信されたピッチ情報Lと、
過去の励起信号ベクトル状態に基づいた信号b
L61 (n)を形成する。形成された信号bL61 (n)が
乗算器122に供給される。
【0074】123はコードブックである。コードブッ
ク123には、入力端子124から、受信された励振源
コードIが供給される。コードブック123により、こ
の励振源コードIに基づいて基底ベクトルが加算され、
雑音信号c61(n)が形成される。この雑音信号c
61(n)が乗算器125に供給される。
【0075】乗算器122には、入力端子126から、
受信されたゲインβが供給される。乗算器125には、
入力端子127から、受信されたゲインγが供給され
る。乗算器122により、信号bL61 (n)にゲインβ
が乗じられる。乗算器125により、雑音信号c
61(n)にゲインγが乗じられる。
【0076】乗算器122及び125の出力が加算器1
30に供給される。加算器130により、励起信号ベク
トルex61(n)が形成される。この励起信号ベクトル
ex61(n)は、 ex61(n)=βbL61 (n)+γc61(n) として表される。この励起信号ベクトルex61(n)
は、短期合成フィルタ131に供給されると共に、長期
フィルタ状態121にフィードバックされる。
【0077】短期合成フィルタ131には、端子128
から、パラメータαが与えられる。短期合成フィルタ1
31により、音声信号が合成される。合成された音声信
号は、シフト回路132に供給される。シフト回路13
2により、スケーリング演算回路133からのスケーリ
ング値に基づいてシフトされる。このシフト回路133
の出力がポストフィルタ134に供給される。
【0078】ポストフィルタ134は、音声品質を向上
させるための処理を行うフィルタものである。ポストフ
ィルタ134により、短期合成フィルタ131からの信
号に対して、フィルタ演算が施される。ポストフィルタ
134でのフィルタ演算は、固定小数点演算により実現
される。ポストフィルタ134の出力がシフト回路13
5に供給される。シフト回路135は、シフト回路13
2でのシフト量に応じて、そのシフトと反対方向にビッ
トシフトするものである。シフト回路135の出力がゲ
イン制御回路136に供給される。ゲイン制御回路13
6は、ポストフィルタ134により生じるゲイン変動を
補償するためのものである。このゲイン制御回路136
の出力が復号信号として出力端子137から出力され
る。
【0079】また、長期フィルタ状態121からの信号
L61 (n)は、疑似励起信号p−ex61(n)として
短期合成フィルタ141に供給される。短期合成フィル
タ141には、端子128からパラメータαが供給され
る。短期合成フィルタ141は、短期合成フィルタ12
7と同様に構成される。
【0080】短期合成フィルタ141の出力p−ex61
(n)がポストフィルタ142に供給されると共に、ゲ
イン計算回路143に供給される。ポストフィルタ14
2の出力がゲイン計算回路143に供給される。ポスト
フィルタ142は、ポストフィルタ134と同様な特性
とされる。
【0081】ゲイン計算回路143には、ポストフィル
タ142の入力信号ベクトルp−s61(n)と、ポスト
フィルタ142の出力信号ベクトルp−s62(n)が供
給される。ゲイン計算回路143は、ポストフィルタ1
42の入力信号ベクトルps61(n)に比例する値と、
ポストフィルタ142の出力信号ベクトルp−s
62(n)に比例する値とから、ポストフィルタ142に
よるゲインを計算する。
【0082】ゲイン計算回路143で求められたゲイン
は、スケリーング値計算回路133に供給される。これ
により、ポストフィルタ134でフィルタ演算を行う際
のスケーリングが最適に行われる。また、ゲイン計算回
路143で求められたゲインがゲイン制御回路136に
供給される。ゲイン制御回路136により、ポストフィ
ルタ134で生じたゲイン変動が補償される。
【0083】なお、上述の例では、主に、圧縮方式とし
てVSELPを用いた場合について説明したが、この発
明は、他の圧縮方式にも同様に適用できる。
【0084】
【発明の効果】この発明によれば、復調された音声信号
を処理するポストフィルタと同様の特性の他のポストフ
ィルタが用意され、このポストフィルタにより、音声信
号を処理するポストフィルタのゲインを予め推量するこ
とができる。このため、ポストフィルタでのフィルタ演
算を固定小数点演算で行う場合に、最適なスケーリング
が行なえる。また、このようにして求められたゲインを
用いることで、ポストフィルタにより生じるゲインの変
動を最適に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示すブロック図で
ある。
【図2】この発明の第2の実施形態を示すブロック図で
ある。
【図3】合成フィルタの一例のブロック図である。
【図4】合成フィルタの他の例のブロック図である。
【図5】合成フィルタの更に他の例のブロック図であ
る。
【図6】この発明の第3の実施形態を示すブロック図で
ある。
【図7】この発明の第4の実施形態を示すブロック図で
ある。
【図8】この発明の第5の実施形態を示すブロック図で
ある。
【図9】この発明の第6の実施形態を示すブロック図で
ある。
【図10】この発明の第7の実施形態を示すブロック図
である。
【図11】この発明が適用されたVSELP復調器の一
例のブロック図である。
【図12】従来のVSELP復調器の一例のブロック図
である。
【図13】従来のVSELP復調器の説明に用いる略線
図である。
【符号の説明】
1,24,49,79,134・・・ポストフィルタ,
11,33,63,93,142・・・同様な特性のポ
ストフィルタ,6,27,51,81,136・・・ゲ
イン制御回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルタリング信号が供給される第1の
    フィルタ手段と、 上記第1のフィルタ手段でのフィルタ演算に対するスケ
    ーリング処理を行うスケーリング手段と、 上記第1のフィルタ手段で生じるゲイン変動を補正する
    ためのゲイン制御手段と、 上記第1のフィルタ手段と同様の特性を有し、疑似フィ
    ルタリング信号が供給される第2のフィルタ手段と、 上記第2のフィルタ手段に対する入力信号とその出力信
    号とから上記第2のフィルタ手段のゲインを求めるゲイ
    ン演算手段と、 からなり、 上記ゲイン演算手段で求められた上記第2のフィルタの
    ゲインを用いて、上記スケーリング手段のスケーリング
    値及び上記ゲイン制御手段のゲイン補正値を制御するよ
    うにしたことを特徴とするディジタル信号処理装置。
  2. 【請求項2】 励起信号から音声信号を合成する第1の
    合成フィルタ手段と、 上記第1の合成フィルタ手段の出力をフィルタリング処
    理する第1のポストフィルタ手段と、 上記第1のポストフィルタ手段でのフィルタ演算に対す
    るスケーリング処理を行うスケーリング手段と、 上記第1のポストフィルタ手段で生じるゲイン変動を補
    正するためのゲイン制御手段と、 上記第1の合成フィルタ手段と同様の特性を有し、疑似
    励起信号から疑似信号を合成する第2の合成フィルタ手
    段と、 上記第1のフィルタ手段と同様の特性を有し、上記第2
    の合成フィルタ手段の出力をフィルタリング処理する第
    2のポストフィルタ手段と、 上記第2のポストフィルタ手段に対する入力信号とその
    出力信号とから上記第2のポストフィルタ手段のゲイン
    を求めるゲイン演算手段と、 からなり、 上記ゲイン演算手段で求められた上記第2のポストフィ
    ルタ手段のゲインを用いて、上記スケーリング手段のス
    ケーリング値及び上記ゲイン制御手段のゲイン補正値を
    制御するようにしたことを特徴とするディジタル信号処
    理装置。
  3. 【請求項3】 上記第1及び第2の合成フィルタは、線
    形予測係数フィルタである請求項2記載のディジタル信
    号処理装置。
  4. 【請求項4】 上記第1及び第2の合成フィルタは、偏
    自己相関係数フィルタである請求項2記載のディジタル
    信号処理装置。
  5. 【請求項5】 上記第1及び第2の合成フィルタは、線
    スペクトル対フィルタである請求項2記載のディジタル
    信号処理装置。
  6. 【請求項6】 上記励起信号は、ピッチ情報に基づく信
    号と、雑音信号との線形和によるものである請求項2〜
    5記載のディジタル信号処理装置。
  7. 【請求項7】 上記励起信号は、過去の励起信号とピッ
    チ情報とに基づく信号と雑音信号との線形和によるもの
    である請求項2〜5記載のディジタル信号処理装置。
  8. 【請求項8】 上記励起信号は、過去の励起信号とピッ
    チ情報とに基づく信号と、雑音信号との線形和によるも
    のであり、上記疑似励起信号は、ピッチ情報に基づく信
    号である請求項2〜5記載のディジタル信号処理装置。
  9. 【請求項9】 上記励起信号は、過去の励起信号とピッ
    チ情報とに基づく信号と、雑音信号との線形和によるも
    のであり、上記疑似励起信号は、ピッチ情報に基づく信
    号と雑音信号との線形和によるものである請求項2〜5
    記載のディジタル信号処理装置。
  10. 【請求項10】 上記励起信号は、過去の励起信号とピ
    ッチ情報とに基づく信号と、雑音信号との線形和による
    ものであり、上記疑似励起信号は、上記過去の励起信号
    とピッチ情報とに基づく信号である請求項2〜5記載の
    ディジタル信号処理装置。
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