JPH09319211A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH09319211A
JPH09319211A JP8158989A JP15898996A JPH09319211A JP H09319211 A JPH09319211 A JP H09319211A JP 8158989 A JP8158989 A JP 8158989A JP 15898996 A JP15898996 A JP 15898996A JP H09319211 A JPH09319211 A JP H09319211A
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JP8158989A
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Yasunori Unagida
恭典 鰻田
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残留した現像剤を現像剤担持体上で電気的に
攪乱移動させることによって画像履歴を完全に解消す
る。 【解決手段】 現像剤担持体1上の現像剤Gを現像剤層
厚規制部材2により均一化し、潜像担持体3と現像剤担
持体1との間に現像電界4を作用させ、現像剤担持体1
上の現像剤Gで潜像担持体3上の静電潜像に現像する現
像装置において、現像剤担持体1の現像位置の下流側で
現像剤層厚規制位置の上流側には現像剤担持体1に対向
して履歴解消部材5を配置し、この履歴解消部材5に
は、現像剤担持体1上で残留現像剤G’が電気的に攪乱
移動せしめられる攪乱電界生成手段6(例えば履歴解消
部材5の表面にその軸方向に沿い且つ交番電界が印加さ
れる螺旋状電極7を形成すると共に、履歴解消部材5を
回転させる態様)を具備させる。更に、必要に応じて履
歴解消部材5に機械的攪乱手段8を具備させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を用いた複写機やプリンタ等の画像形成装置に用いられ
る現像装置に係り、特に、現像剤層厚規制部材によって
現像剤担持体への現像剤付着量を規制し、潜像担持体と
現像剤担持体との間に現像電界を作用させ、現像剤担持
体上の現像剤で潜像担持体上の静電潜像を現像する現像
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスにおいて、現像工程は
現像位置で現像剤担持体上の現像剤が現像剤担持体と潜
像担持体との間に生じた現像電界の作用によって潜像担
持体上の静電潜像に付着して終了する。このとき、現像
位置を通過した後の現像剤担持体上には、画像部に対応
して現像剤が消費された部分と、非画像部に対応して現
像剤が残存した部分(非消費部)との間で履歴の差が生
じる。この履歴の差が現像剤担持体上に残った状態で画
像(特にハーフトーン)を現像すると、現像剤の消費部
と非消費部との履歴の差による濃度差が発生する。これ
をゴースト現象(以下ゴースト)と言う。
【0003】従来この種のゴーストに対する履歴解消方
式としては、現像剤層厚規制部材の上流側に、磁気的、
機械的、電気的に現像剤担持体上の現像剤を剥離するた
めの履歴解消部材を設けるものがある。例えば現像剤層
厚規制部材よりも上流側に、履歴消去用マグネットを設
けることにより、前履歴の消去が行われゴーストの発生
を防止している(例えば特開昭55−100578号公
報参照)。また、機械的な現像剤剥離手段によるゴース
ト改善の例として、現像剤層厚規制部材よりも上流側に
弾性ローラを設けて履歴解消を行っているもの(例えば
特開平4−43379号公報参照)やロール上に植毛さ
れたブラシ部材を設けたもの(例えば特開平2−287
474号公報参照)がある。更に、現像後に電界発生手
段を設けることにより、現像剤担持体上の現像剤を剥離
させる技術(例えば特開平2−127669号公報参
照)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来こ
の種の履歴解消方式では現像剤担持体上の現像剤全てを
剥離させることが目的になっているが、その際、機械的
な剥離手段や、磁気的な剥離手段では小粒径現像剤や高
帯電現像剤は現像剤担持体より剥離しきれず残留する。
また、電気的な剥離手段では、電界の効果により現像剤
を剥離するため、逆極性の現像剤は剥離できない。従っ
て、これらの方式では現像剤担持体上の現像剤全てを剥
離させる目的が達成されず、画像履歴を完全に解消する
事は不可能である。
【0005】そこで、本発明では、現像剤担持体上に残
留した現像剤を現像剤担持体から剥離させるのではな
く、残留した現像剤を現像剤担持体上で電気的に攪乱移
動させることによって画像履歴を完全に解消することを
解決課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、図1に示すように、現像剤担持体1上の
現像剤Gを現像剤層厚規制部材2により均一化し、潜像
担持体3と現像剤担持体1との間に現像電界4を作用さ
せ、現像剤担持体1上の現像剤Gで潜像担持体3上の静
電潜像に現像する現像装置において、現像剤担持体1の
現像位置の下流側で現像剤層厚規制位置の上流側には現
像剤担持体1に対向して履歴解消部材5を配置し、この
履歴解消部材5には、現像剤担持体1上で残留現像剤
G’が電気的に攪乱移動せしめられる攪乱電界生成手段
6を具備させたことを特徴とするものである。
【0007】このような技術的手段において、対象とな
る現像剤Gはゴーストが顕著である一成分現像剤(主と
して磁性現像剤であるが、非磁性現像剤をも含む)は勿
論のこと、二成分現像剤をも含む。また、現像電界4と
しては、現像剤担持体1上の現像剤Gを潜像担持体3上
の静電潜像に転移させる電界であれば、直流電界、交番
電界など適宜選定して差し支えないが、現像性を高める
という観点からすれば、交番電界重畳の直流電界を用い
ることが好ましい。
【0008】また、履歴解消部材5としては、現像剤担
持体1に対向して配置されていればよく、通常現像剤担
持体1の軸方向寸法に略対応した長さの部材として構成
されるが、現像剤担持体1の軸方向に沿って進退移動自
在に設けるようにすれば、必ずしも現像剤担持体1の軸
方向寸法に略対応した長さでなくてもよい。この場合、
残留現像剤G’は次の現像までに少なくとも一回は電気
的に攪乱されていなければならない。つまり、現像位置
から履歴解消部材5の位置まで現像剤担持体1が移動す
る時間内に履歴解消部材5は最低、軸方向に1往復する
必要がある。更に、履歴解消部材5の形態としては、ロ
ール状部材、ベルト状部材等任意に選定して差し支えな
いが、現像剤担持体1の表面に対向する領域を広く確保
するという観点からすれば、ベルト状部材が好ましい。
【0009】更にまた、履歴解消部材5については攪乱
電界生成手段6の構成によっては固定設置したものでも
差し支えないが、攪乱電界生成手段6を容易に構成する
という観点からすれば、移動式(回転式、軸方向移動
式)のものを採用することが好ましい。ここで、例えば
回転式の履歴解消部材5を用いる態様において、履歴解
消部材5の回転方向については任意に選定して差し支え
ないが、攪乱電界をより多く作用させるという観点から
すれば、履歴解消部材5の回転方向が現像剤担持体1の
回転方向と同じ順方向であり、履歴解消部材5及び現像
剤担持体1の互いに対向する部位の回転方向を逆向きに
することが好ましい。
【0010】また、攪乱電界生成手段6にて生成される
攪乱電界としては、少なくとも現像剤担持体1上で残留
現像剤G’を攪乱移動させるものであれば、攪乱電界の
作用方向を任意に選定して差し支えないが、残留現像剤
G’の攪乱を効率的に行うという観点からすれば、攪乱
電界の作用方向を現像剤担持体1の軸方向に選定するこ
とが好ましい。更に、攪乱電界生成手段6にて生成され
る攪乱電界としては、現像剤担持体1と履歴解消部材5
との間に直流電界成分を作用させたものであってもよ
い。但し、履歴解消部材5側に現像剤が転移すると、転
移現像剤の除去手段が必要不可欠になるため、この種の
除去手段を不要にするという観点からすれば、現像剤担
持体1側から履歴解消部材5側へ残留現像剤G’が移動
せしめられる直流電界成分を含まないものであることが
好ましい。また、攪乱電界を生成するために、専用の電
源を用いるようにしてもよいが、電源コストの低減化を
図るという観点からすれば、現像電界4としての交番電
界を利用することが好ましい。
【0011】更に、攪乱電界生成手段6の具体的構成と
しては適宜選定して差し支えないが、構成の簡略化とい
う観点からすれば、現像剤担持体1の軸方向寸法に略対
応する履歴解消部材5の表面にその軸方向に沿い且つ交
番電界が印加される螺旋状電極7を形成すると共に、履
歴解消部材5を回転させるようにすればよい。この種の
態様において、攪乱電界の攪乱度合をより高めるという
観点からすれば、螺旋状電極7を正逆2重に構成するよ
うにすればよい。また、この種の螺旋状電極7への通電
方式については公知の手法を適宜選定して差し支えない
が、交番電界を確実に印加するという観点からすれば、
例えば回転する履歴解消部材5の軸方向端部に螺旋状電
極7に導通する接点電極を設け、この接点電極に対して
電源側の接点手段を摺接させるようにすることが好まし
い。
【0012】また、履歴解消部材5としては、少なくと
も攪乱電界生成手段6を具備していればよいが、更に、
履歴解消作用をより高めるという観点からすれば、現像
剤担持体1上の残留現像剤G’が機械的に攪乱移動せし
められる機械的攪乱手段8を具備させるようにしてもよ
い。ここで、機械的攪乱手段8としては、履歴解消部材
5に導電性若しくは絶縁性繊維部材を植毛し、現像剤担
持体1表面を摺接するようにしたり、または、発泡ウレ
タンなどの絶縁性弾性部材を履歴解消部材5の表面に設
け、現像剤担持体1表面を摺接するようにする等適宜選
定して差し支えない。但し、導電性繊維部材を植毛する
態様にあっては、攪乱電界生成手段6の例えば螺旋状電
極7に対して絶縁することが必要である。
【0013】次に、上述した技術的手段の作用について
説明する。先ず、履歴解消部材5の攪乱電界生成手段6
は、現像剤担持体1表面に沿う攪乱電界を生成し、現像
剤担持体1上で残留現像剤G’をその表面に沿って電気
的に攪乱移動せしめる。ここで、攪乱電界生成手段6と
して、例えば履歴解消部材5の表面に軸方向に沿って延
びる螺旋状電極7を形成すると共に、この螺旋状電極7
に交番電界を作用させ、履歴解消部材5を回転させたも
のを用いれば、現像剤担持体1から見ると、履歴解消部
材5の螺旋状電極7は軸方向に移動し、これにより、現
像剤担持体1と螺旋状電極7との間の交番電界も軸方向
に移動し、現像剤担持体1上の残留現像剤Gに対し現像
剤担持体1の軸方向に攪乱移動する力を与える。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図2は本発明が適用された一成分現像装置の実施の形態
1であって、磁性現像剤を用いるものを示す概略断面図
である。図3は実施の形態1に使用している履歴解消部
材の概略図である。図2において、潜像担持体31は表
面に負帯電系の有機感光体からなる表面層を有する光導
電性ドラムであり、帯電装置(図示せず)により一様に
帯電された後、像光を照射することより静電電位の差に
よる潜像を形成することができるものである。静電潜像
が形成されたときの表面電位は例えば画像部で−100
V、背景部で−360Vとすることができる。
【0015】また、現像剤担持体36は上記潜像担持体
31と対向して設けられ、回転することによって表面に
付着した現像剤を搬送することができるものであり、潜
像担持体31との近接位置A(現像領域)で間隙が25
0μmから300μm程度となるように設定されてい
る。現像剤担持体36の内部には、複数の磁石が周面に
沿って配列され、回転しないように固定支持された磁気
シャフト35が設けられている。複数の磁石はS極とN
極とを周面に沿って配列した磁気パターンを形成してお
り、この磁気パターンに従って、磁性現像剤を現像剤担
持体36の表面に吸着することができるようになってい
る。
【0016】更に、現像剤層厚規制部材37は上記現像
剤担持体36の表面に圧接される軟弾性体37aとこの
軟弾性体37aを一端付近で支持する板バネ37bとか
らなり、板バネ37bの他端が後述するホッパー33に
固定支持されている。この軟弾性体37aの現像剤担持
体36に対する当接位置は、現像剤担持体36が潜像担
持体31と最も近接する位置と磁気シャフト35の中心
を結ぶ基準線に対して現像剤担持体36の回転方向上流
側に80°の位置であり、板バネ37bの自由端が現像
剤担持体36の回転方向の下流側に向くように設置され
ている。本実施の形態において、軟弾性体37aは幅1
5mm,厚さ1.00mm,ゴム硬度50°のシリコー
ンゴムであり、板バネ37bは厚さ0.1mmのステン
レススチール板(SUS 304 CSP3/4材、引
張強さ930N/mm2,耐力 670N/mm2)を用
いている。
【0017】更にまた、ホッパー33は現像剤担持体3
6に供給する一成分磁性現像剤34を貯留するものであ
り、前記現像剤担持体36をほぼ収容するとともに、潜
像担持体31に向かって開口する部分で現像剤担持体3
6表面を露出して現像剤担持体36と潜像担持体31と
が近接するように配置される。そして、ホッパー33内
には現像剤担持体36側へ現像剤34を供給する現像剤
供給部材40が設けられている。この現像剤担持体36
には高圧交流電源38及び直流電源39によって現像電
界形成用のバイアス電圧である直流重畳交流電圧が印加
され、現像剤担持体36と潜像担持体31とが近接する
現像領域Aで、潜像担持体31表面の感光体層下にあっ
て接地された電極との間に交番電界が生じるようになっ
ている。このバイアス電圧は、例えば交流成分の周波数
が2.4kHz,ピークツーピーク電圧が2000V、
直流成分が−250Vとすることができる。尚、バイア
ス電圧として直流成分のみを印加してもよい。
【0018】特に、本実施の形態においては、現像領域
Aの下流側であって現像剤層厚規制領域の上流側には、
現像剤担持体36と250μm〜300μmの間隔をお
いて履歴解消部材50が設けられている。この履歴解消
部材50はアクリル樹脂、フェノール樹脂などの絶縁性
樹脂からなるロール状部材51の外周部に螺旋状電極5
2を設けたものであり、この螺旋状電極52には現像電
界としての直流電源39による直流成分がバイアス電圧
として印加されると共に、螺旋状電極52と現像剤担持
体36の間に例えば現像電界としての交流電源38によ
る周波数2.4kHz、ピークツーピーク電圧2000
Vの交流成分のみが印加されている。本実施の形態にお
いて、螺旋状電極52への通電方式としては、例えばロ
ール状部材51の回転軸以外の端面部に螺旋状電極52
に導通するリング状の接点電極53を設け、この接点電
極53に図示外の電源側接点プレートを摺接させる方式
が採用されている。更に、履歴解消部材50は現像剤担
持体36の回転方向と順方向で、現像剤担持体36との
対向部において現像剤担持体36と逆方向に回転移動す
るようになっている。
【0019】次に、本実施の形態に係る現像装置の作動
について説明する。このような現像装置によって潜像担
持体31上の静電潜像を現像するときには、ホッパー3
3内の現像剤が回転する現像剤担持体36の表面に吸着
され、現像剤層厚規制部材37の軟弾性体37aによっ
て現像剤担持体36表面に摺擦される。これにより現像
剤34が薄層化されるともに、現像剤34に電荷が付与
される。薄層化された現像剤34は現像剤担持体36の
回転により現像領域Aに搬送され、現像剤担持体36と
潜像担持体31との間隙に生じている交番電界内で適度
な電荷を有する多くの現像剤34粒子が飛翔し往復運動
をする。また、この往復運動によって現像剤34の粒子
同士が衝突し現像剤34全体がクラウド状となる。この
現像剤34のクラウドは、バイアス電圧の直流成分によ
って潜像担持体31上の潜像部分に引き寄せられて現像
が終了する。現像が終了した後の現像剤担持体36に
は、画像部に対応して現像剤34が消費された部分と、
非画像部に対応して現像剤34が残存した部分(非消費
部)との履歴の差が生じる。
【0020】この後、現像剤担持体36が回転していく
と、現像剤担持体36上の履歴の差が履歴解消部材50
に対向する部位を通過する。このとき、現像剤担持体3
6からみた履歴解消部材50の螺旋状電極52の動きに
伴い、現像剤担持体36と履歴解消部材50との間に生
じる電界が移動するため、現像剤担持体36上の現像剤
34は電界の動きに従って現像剤担持体36上を軸方向
(横方向)に攪乱移動する。現像剤担持体36上の現像
剤34には小粒径、高帯電、逆極帯電のものが含まれて
いるが、それらの現像剤も電界の動きに従って攪乱移動
する。この結果、現像によって生じた画像部と非画像部
の履歴の差が解消されることから、再度現像剤担持体3
6上に現像剤34が吸着し、現像剤層厚規制部材37に
より薄層化され、潜像担持体31に現像しても前回の現
像によって生じた履歴の差の影響を受けない画像を得る
ことができる。
【0021】また、本実施の形態においては、現像剤担
持体36と履歴解消部材50の螺旋状電極52との間に
は交流成分のみが印加され、現像剤担持体36と履歴解
消部材50との間に直流のバイアス電圧差が生じないよ
うに設定されているため、現像剤担持体36上の残留現
像剤34が電界によって履歴解消部材50側へ積極的に
移行することはなく、履歴解消部材50に移行した現像
剤34を除去する手段を別個に設ける必要性は全くな
い。
【0022】◎実施の形態2 図4は本発明が適用された一成分現像装置の実施の形態
2であって、磁性現像剤を用いるものを示す概略断面図
である。図5は実施の形態2に使用している履歴解消部
材の概略図である。本実施の形態に係る現像装置の基本
的構成は実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1
と異なる履歴解消部材60を備えている。尚、実施の形
態1と同様の構成要素については実施の形態1と同様な
符号を付してここではその詳細な説明を省略する。この
履歴解消部材60は、現像剤担持体36と250μm〜
300μmの間隔をおいて配設され、アクリル樹脂、フ
ェノール樹脂などの絶縁性樹脂からなるロール状部材6
1の外周部に螺旋状電極62を設け、さらに履歴解消補
助部材63として、螺旋状電極62以外の部分にカーボ
ンが含有された比抵抗が10-5Ω・cmのレーヨン繊維
を4000本/cm2程度植毛したものである。そし
て、この螺旋状電極62には現像電界としての直流電源
39による直流成分がバイアス電圧として印加されると
共に、螺旋状電極62と現像剤担持体36の間に例えば
現像電界としての交流電源38による周波数2.4kH
z、ピークツーピーク電圧2000Vの交流成分のみが
印加されており、更に、履歴解消部材60は現像剤担持
体36の回転方向と順方向で、現像剤担持体36との対
向部において現像剤担持体36と逆方向に回転移動する
ようになっている。尚、螺旋状電極62への通電方式と
しては、実施の形態1と同様に、ロール状部材61の端
面部に設けられた接点電極64を通じて行なう方式が採
用される。
【0023】また、上述の実施の形態では履歴解消補助
部材63として、カーボンが含有されたレーヨン繊維を
用いたが、他にアクリル系繊維、カイノール系繊維、ビ
ニロン繊維を炭化、賦活して得られる活性炭繊維やアク
リル繊維、ピッチ繊維を焼成炭素化することによって製
造される炭素繊維も適用できる。
【0024】次に、本実施の形態に係る現像装置の作動
について述べると、実施の形態1と同様に、現像剤担持
体36からみた螺旋状電極62の動きに伴い、現像剤担
持体36と履歴解消部材60との間に生じる電界が移動
するため、現像剤担持体36上の現像剤34は電界の動
きに従って現像剤担持体36上を軸方向(横方向)に攪
乱移動する。現像剤担持体36上の現像剤には小粒径、
高帯電、逆極帯電のものが含まれているが、それらの現
像剤も電界の動きに従って攪乱移動する。特に、本実施
と形態では、さらに履歴解消補助部材63が現像剤34
を機械的に攪乱移動させるため、現像剤34の移動効率
は向上する。この結果、現像によって生じた画像部と非
画像部の履歴の差が実施の形態1よりも確実に解消され
ることから、再度現像剤担持体36上に現像剤が吸着
し、現像剤層厚規制部材37により薄層化され、潜像担
持体31に現像しても前回の現像によって生じた履歴の
差の影響を受けない画像を得ることができる。
【0025】◎実施の形態3 図6は本発明が適用された一成分現像装置の実施の形態
3であって、磁性現像剤を用いるものを示す概略断面図
である。図7は実施の形態3に使用している履歴解消部
材の概略図である。本実施の形態に係る現像装置の基本
的構成は実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1
と異なる履歴解消部材70を備えている。尚、実施の形
態1と同様の構成要素については実施の形態1と同様な
符号を付してここではその詳細な説明を省略する。この
履歴解消部材70は、現像剤担持体36と250μm〜
300μmの間隔をおいて配設され、アクリル樹脂、フ
ェノール樹脂などの絶縁性樹脂からなるロール状部材7
1の外周部に螺旋状電極72を正逆2重に設けたもので
ある。そして、この螺旋状電極72には、実施の形態1
と同様に、現像電界としての直流電源39による直流成
分がバイアス電圧として印加されると共に、螺旋状電極
72と現像剤担持体36の間に例えば現像電界としての
交流電源38による周波数2.4kHz、ピークツーピ
ーク電圧2000Vの交流成分のみが印加されており、
更に、履歴解消部材70は現像剤担持体36の回転方向
と順方向で、現像剤担持体36との対向部において現像
剤担持体36と逆方向に回転移動するようになってい
る。尚、螺旋状電極72への通電方式としては、実施の
形態1と同様に、ロール状部材71の端面部に形成され
た接点電極73を通じて行なう方式が採用される。
【0026】次に、本実施の形態に係る現像装置の作動
について述べると、実施の形態1と同様に、現像剤担持
体36からみた螺旋状電極72の動きに伴い、現像剤担
持体36と履歴解消部材70との間に生じる電界が移動
するため、現像剤担持体36上の現像剤34は電界の動
きに従って現像剤担持体36上を軸方向(横方向)に攪
乱移動する。現像剤担持体36上の現像剤には小粒径、
高帯電、逆極帯電のものが含まれているが、それらの現
像剤も電界の動きに従って攪乱移動する。特に、本実施
の形態では、螺旋状電極72が正逆2重に設けられてい
るため、電界の移動がより促進され、現像剤34の移動
効率は向上する。この結果、現像によって生じた画像部
と非画像部の履歴の差が実施の形態1よりも確実に解消
されることから、再度現像剤担持体36上に現像剤が吸
着し、現像剤層厚規制部材37により薄層化され、潜像
担持体31に現像しても前回の現像によって生じた履歴
の差の影響を受けない画像を得ることができる。
【0027】◎実施の形態4 図8は本発明が適用された一成分現像装置の実施の形態
4であって、磁性現像剤を用いるものを示す概略断面図
である。図9は実施の形態4に使用している履歴解消部
材の概略図である。本実施の形態に係る現像装置の基本
的構成は実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1
と異なる履歴解消部材80を備えている。尚、実施の形
態1と同様の構成要素については実施の形態1と同様な
符号を付してここではその詳細な説明を省略する。この
履歴解消部材80は、現像剤担持体36と250μm〜
300μmの間隔をおいて配設され、2本のベルト支持
ロール83と絶縁性のベルト状部材82とからなり、ベ
ルト状部材82の外周部に螺旋状電極84を設けたもの
である。そして、螺旋状電極84には、実施の形態1と
同様に、現像電界としての直流電源39による直流成分
がバイアス電圧として印加されると共に、螺旋状電極8
4と現像剤担持体36の間に例えば現像電界としての交
流電源38による周波数2.4kHz、ピークツーピー
ク電圧2000Vの交流成分のみが印加されており、更
に、履歴解消部材80は現像剤担持体36の回転方向と
順方向で、現像剤担持体36との対向部において現像剤
担持体36と逆方向に回転移動するようになっている。
尚、螺旋状電極84への通電方式としては、ベルト支持
ロール83の端面部に形成された接点電極85を通じて
行なう方式が採用される。
【0028】次に、本実施の形態に係る現像装置の作動
について述べると、実施の形態1と同様に、現像剤担持
体36からみた螺旋状電極84の動きに伴い、現像剤担
持体36と履歴解消部材80との間に生じる電界が移動
するため、現像剤担持体36上の現像剤34は電界の動
きに従って現像剤担持体36上を軸方向(横方向)に攪
乱移動する。現像剤担持体36上の現像剤には小粒径、
高帯電、逆極帯電のものが含まれているが、それらの現
像剤も電界の動きに従って攪乱移動する。特に、本実施
の形態では、履歴解消部材80がベルト状部材82を備
えているため、ロール状部材の履歴解消部材に比べて、
現像剤担持体36の表面に対向する領域を広く確保する
ことが可能になり、その分、現像剤34の攪乱移動領域
が実質的に広がり、現像剤34の移動効率が向上する。
この結果、現像によって生じた画像部と非画像部の履歴
の差が解消されることから、再度現像剤担持体36に現
像剤が吸着し、現像剤層厚規制部材37により薄層化さ
れ、潜像担持体31に現像しても前回の現像によって生
じた履歴の差の影響を受けない画像を得ることができ
る。
【0029】
【実施例】次に、実施の形態1〜4に示した履歴解消部
材が設けられた現像装置を実施例1〜4とし、更に、履
歴解消部材の有/無、履歴解消部材の種類(ロール又は
ベルト)、螺旋状電極の形態(1重又は正逆2重)、履
歴解消補助部材の有/無、履歴解消部材の回転方向(現
像剤担持体の回転方向に対して正又は逆)について実施
例1〜4以外の組み合わせで構成した現像装置を実施例
5〜16とし、これらの実施例1〜16を市販の富士ゼ
ロックス製4105プリンタに搭載し、画像性能を調べ
たところ、以下の表1の結果が得られた。尚、実施例の
性能を評価する上で、履歴解消部材が取付けられていな
い態様を比較例とした。
【0030】
【表1】
【0031】表1において、画像評価の方法としては、
50%ハーフトーンの現像剤消費/非消費での濃度差を
測定し、現像ゴースト評価(濃度差が許容値(本実施例
では0.1)以下で○、それを超えた場合に×)を行っ
た。表1によれば、実施例1〜16のような履歴解消部
材を用いることにより、画像履歴が有効に解消されてい
ることが確認された。ここで、画像履歴に関し、履歴解
消部材の種類としては、ロールよりもベルトの方が有利
であり、また、螺旋状電極についても1重よりも正逆2
重の方が有利であり、更に、履歴解消部材の回転方向に
ついても順方向(正)の方が逆方向よりも有利であり、
更にまた、履歴解消補助部材についてもある方が有利で
あることが把握される。
【0032】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、現像剤担持体上に残留した現像剤を現像剤担持体か
ら剥離させるのではなく、履歴解消部材により残留した
現像剤を現像剤担持体上で電気的に攪乱移動させるよう
にしたので、現像剤担持体上の小粒径、高帯電、逆極帯
電などの各種現像剤が残留したとしても、それらの現像
剤を現像剤担持体上で均一化することが可能になり、画
像履歴を完全に解消することができ、現像ゴーストを確
実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る現像装置の構成を示す説明図で
ある。
【図2】 実施の形態1に係る現像装置を示す説明図で
ある。
【図3】 実施の形態1に係る現像装置に使用している
履歴解消部材を示す説明図である。
【図4】 実施の形態2に係る現像装置を示す説明図で
ある。
【図5】 実施の形態2に係る現像装置に使用している
履歴解消部材を示す説明図である。
【図6】 実施の形態3に係る現像装置を示す説明図で
ある。
【図7】 実施の形態3に係る現像装置に使用している
履歴解消部材を示す説明図である。
【図8】 実施の形態4に係る現像装置を示す説明図で
ある。
【図9】 実施の形態4に係る現像装置に使用している
履歴解消部材を示す説明図である。
【符号の説明】
1…現像剤担持体,2…現像剤層厚規制部材,3…潜像
担持体,4…現像電界,5…履歴解消部材,6…攪乱電
界生成手段,7…螺旋状電極,8…機械的攪乱手段,3
1…潜像担持体,33…ホッパー,34…一成分磁性現
像剤,36…現像剤担持体,37…現像剤層厚規制部
材,38…高圧交流電源,39…直流電源,50,6
0,70,80…履歴解消部材,51,61,71…ロ
ール状部材,52,62,72,84…螺旋状電極,6
3…履歴解消補助部材,82…ベルト状部材,83…ベ
ルト支持ロール

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤担持体(1)上の現像剤(G)を
    現像剤層厚規制部材(2)により均一化し、潜像担持体
    (3)と現像剤担持体(1)との間に現像電界(4)を
    作用させ、現像剤担持体(1)上の現像剤(G)で潜像
    担持体(3)上の静電潜像に現像する現像装置におい
    て、 現像剤担持体(1)の現像位置の下流側で現像剤層厚規
    制位置の上流側には現像剤担持体(1)に対向して履歴
    解消部材(5)を配置し、この履歴解消部材(5)に
    は、現像剤担持体(1)上で残留現像剤(G')が電気
    的に攪乱移動せしめられる攪乱電界生成手段(6)を具
    備させたことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、攪乱電界
    生成手段(6)にて生成される攪乱電界は、現像剤担持
    体(1)側から履歴解消部材(5)側へ残留現像剤
    (G’)が移動せしめられる直流電界成分を含まないも
    のであることを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のものにおいて、攪乱電界
    生成手段(6)にて生成される攪乱電界は現像電界
    (4)としての交番電界を利用するものであることを特
    徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のものにおいて、攪乱電界
    生成手段(6)は、現像剤担持体(1)の軸方向寸法に
    略対応する履歴解消部材(5)の表面にその軸方向に沿
    い且つ交番電界が印加される螺旋状電極(7)を形成す
    ると共に、履歴解消部材(5)を回転させるものである
    ことを特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のものにおいて、螺旋状電
    極(7)が正逆2重に構成されていることを特徴とする
    現像装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のもののうち、履歴解消部
    材(5)が回転するものにおいて、履歴解消部材(5)
    の回転方向が現像剤担持体(1)の回転方向と同じ順方
    向であり、履歴解消部材(5)及び現像剤担持体(1)
    の互いに対向する部位の回転方向を逆向きにしたことを
    特徴とする現像装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のものにおいて、履歴解消
    部材(5)がベルト状部材からなり、現像剤担持体
    (1)の表面に対向する領域を広く確保することを特徴
    とする現像装置。
  8. 【請求項8】 現像剤担持体(1)上の現像剤(G)を
    現像剤層厚規制部材(2)により均一化し、潜像担持体
    (3)と現像剤担持体(1)との間に現像電界(4)を
    作用させ、現像剤担持体(1)上の現像剤(G)で潜像
    担持体(3)上の静電潜像に現像する現像装置におい
    て、 現像剤担持体(1)の現像位置の下流側で現像剤層厚規
    制位置の上流側には現像剤担持体(1)に対向して履歴
    解消部材(5)を配置し、この履歴解消部材(5)に
    は、現像剤担持体(1)上で残留現像剤(G')が電気
    的に攪乱移動せしめられる攪乱電界生成手段(6)と、
    現像剤担持体(1)上の残留現像剤(G’)が機械的に
    攪乱移動せしめられる機械的攪乱手段(8)とを具備さ
    せたことを特徴とする現像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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