JPH0931903A - 道床タンピング装置 - Google Patents
道床タンピング装置Info
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- JPH0931903A JPH0931903A JP18562395A JP18562395A JPH0931903A JP H0931903 A JPH0931903 A JP H0931903A JP 18562395 A JP18562395 A JP 18562395A JP 18562395 A JP18562395 A JP 18562395A JP H0931903 A JPH0931903 A JP H0931903A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 緩衝部材の摩耗による防振性と位置合わせ能
力の低下を防止できビータ間隔の変更を抑えタンピング
の均一な道床タンピング装置を提供する。 【解決手段】 架台4にスライド部材6を垂直方向にス
ライド移動可能に設ける。スライド部材6に、振動モー
タにより振動可能なビータ3を有する一対のタンピング
ヘッド1を互いに開閉可能に設ける。タンピングヘッド
1の架台4側の支持枠66に、弾性体の緩衝部材20を
設ける。スライド部材6におけるタンピングヘッド1側
の緩衝部材20に対向する箇所に、ローラ取付ブラケッ
ト26を設ける。ローラ取付ブラケット26に、枕木と
平行な方向のピン27を止め輪28によって固定する。
ローラ21を、ピン27を軸として回転可能に設ける。
ローラ21の軸穴におけるピン27との接触面に、円周
状の複数の溝であるオイルポケット29を形成する。
力の低下を防止できビータ間隔の変更を抑えタンピング
の均一な道床タンピング装置を提供する。 【解決手段】 架台4にスライド部材6を垂直方向にス
ライド移動可能に設ける。スライド部材6に、振動モー
タにより振動可能なビータ3を有する一対のタンピング
ヘッド1を互いに開閉可能に設ける。タンピングヘッド
1の架台4側の支持枠66に、弾性体の緩衝部材20を
設ける。スライド部材6におけるタンピングヘッド1側
の緩衝部材20に対向する箇所に、ローラ取付ブラケッ
ト26を設ける。ローラ取付ブラケット26に、枕木と
平行な方向のピン27を止め輪28によって固定する。
ローラ21を、ピン27を軸として回転可能に設ける。
ローラ21の軸穴におけるピン27との接触面に、円周
状の複数の溝であるオイルポケット29を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動するビータに
よりレールの道床バラストをつめ込んでつき固める一対
のタンピングヘッドを、架台に対して開閉可能に設けた
道床タンピング装置に関するものである。
よりレールの道床バラストをつめ込んでつき固める一対
のタンピングヘッドを、架台に対して開閉可能に設けた
道床タンピング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、レールの枕木を支持するため
に道床にはバラストが敷設されている。このバラスト
は、レール上を何度も列車が走ると列車の重量および振
動によって移動するので、枕木が押し下げられる。そし
て、枕木がレールによって吊り下げられた状態になり、
ポンピング作用により噴泥現象やツギ目落ちが発生し、
列車の乗り心地や安全性に支障を来たす。そこで、レー
ルの道床に対しては、定期的にバラストを枕木の下に押
し込んでつき固め、枕木を正常な位置に押し上げるとい
うタンピング作業を行う必要がある。このようなタンピ
ング作業を行う装置として、従来から道床タンピング装
置が使用されている。この道床タンピング装置は、基本
的には、振動モータによって振動する前後一対のビータ
と、前後のビータを開閉させ、昇降させるためのシリン
ダなどの開閉および昇降手段を備えたものである。
に道床にはバラストが敷設されている。このバラスト
は、レール上を何度も列車が走ると列車の重量および振
動によって移動するので、枕木が押し下げられる。そし
て、枕木がレールによって吊り下げられた状態になり、
ポンピング作用により噴泥現象やツギ目落ちが発生し、
列車の乗り心地や安全性に支障を来たす。そこで、レー
ルの道床に対しては、定期的にバラストを枕木の下に押
し込んでつき固め、枕木を正常な位置に押し上げるとい
うタンピング作業を行う必要がある。このようなタンピ
ング作業を行う装置として、従来から道床タンピング装
置が使用されている。この道床タンピング装置は、基本
的には、振動モータによって振動する前後一対のビータ
と、前後のビータを開閉させ、昇降させるためのシリン
ダなどの開閉および昇降手段を備えたものである。
【0003】このような道床タンピング装置の一例を図
面に従って以下に説明する。なお、図中Tは枕木、Uは
レールである。すなわち、図4に示すように、レールU
上を走行可能な車両60の前方に、取付用フレーム61
が設けられている。車両60の後方には、操作ボックス
62および操作用シート63が、支柱パイプによって固
定されている。このような車両60の左右方向(レール
Uの幅方向)に、架台4が取付用フレーム61によって
垂直に支持されている。
面に従って以下に説明する。なお、図中Tは枕木、Uは
レールである。すなわち、図4に示すように、レールU
上を走行可能な車両60の前方に、取付用フレーム61
が設けられている。車両60の後方には、操作ボックス
62および操作用シート63が、支柱パイプによって固
定されている。このような車両60の左右方向(レール
Uの幅方向)に、架台4が取付用フレーム61によって
垂直に支持されている。
【0004】架台4の前後には、振動モータ(図示せ
ず)によって振動可能なビータ3を備えた一対のタンピ
ングヘッド1が、以下のように配置されている。すなわ
ち、架台4の前後の面には、上下方向に設けられたガイ
ド部材5と、このガイド部材5に対して昇降可能に支持
されたスライド部材6とが設けられている。スライド部
材6には、リンク7を介してタンピングヘッド1の支持
部材8が取り付けられ、この支持部材8には、連結手段
9を介してタンピングヘッド1が支持されている。つま
り、スライド部材6に設けられた支軸6aにリンク7の
一端が回動自在に取り付けられ、リンク7の他端とタン
ピングヘッド1の支持部材8とは支軸8aによって回動
自在に連結されている。
ず)によって振動可能なビータ3を備えた一対のタンピ
ングヘッド1が、以下のように配置されている。すなわ
ち、架台4の前後の面には、上下方向に設けられたガイ
ド部材5と、このガイド部材5に対して昇降可能に支持
されたスライド部材6とが設けられている。スライド部
材6には、リンク7を介してタンピングヘッド1の支持
部材8が取り付けられ、この支持部材8には、連結手段
9を介してタンピングヘッド1が支持されている。つま
り、スライド部材6に設けられた支軸6aにリンク7の
一端が回動自在に取り付けられ、リンク7の他端とタン
ピングヘッド1の支持部材8とは支軸8aによって回動
自在に連結されている。
【0005】スライド部材6には、スライド部材6に対
するリンク7の回動範囲を規制する一対のストッパゴム
11が設けられている。タンピングヘッド1の支持部材
8には、タンピングヘッド1とリンク7との回動範囲を
規制する一対のストッパゴム12が設けられている。架
台4には、昇降用シリンダ13の基部が取り付けられて
いる。この昇降用シリンダ13のピストンロッドの先端
は、スライド部材6に連結されている。
するリンク7の回動範囲を規制する一対のストッパゴム
11が設けられている。タンピングヘッド1の支持部材
8には、タンピングヘッド1とリンク7との回動範囲を
規制する一対のストッパゴム12が設けられている。架
台4には、昇降用シリンダ13の基部が取り付けられて
いる。この昇降用シリンダ13のピストンロッドの先端
は、スライド部材6に連結されている。
【0006】前後のタンピングヘッド1の支持部材8に
は、コイルバネ64の一端が接続されている。このコイ
ルバネ64の他端はスライド部材6の下端に接続され、
タンピングヘッド1はコイルバネ64によって架台4側
に付勢されている。
は、コイルバネ64の一端が接続されている。このコイ
ルバネ64の他端はスライド部材6の下端に接続され、
タンピングヘッド1はコイルバネ64によって架台4側
に付勢されている。
【0007】さらに、図5に示すように、タンピングヘ
ッド1における架台4側の支持枠66には、スライド部
材6に対向する箇所にウレタンゴム製あるいは耐摩耗性
を有する弾性体の緩衝部材67が設けられている。一
方、スライド部材6におけるタンピングヘッド1に対向
する側面の下部には、タンピングヘッド1側の緩衝部材
67に接する位置に、自己潤滑性樹脂製の平滑部材69
が設けられている。自己潤滑性樹脂は一般のナイロンよ
りも耐摩耗性に優れた素材であり、これを素材とする平
滑部材69は、緩衝部材67と接する面が滑らかに加工
されている。
ッド1における架台4側の支持枠66には、スライド部
材6に対向する箇所にウレタンゴム製あるいは耐摩耗性
を有する弾性体の緩衝部材67が設けられている。一
方、スライド部材6におけるタンピングヘッド1に対向
する側面の下部には、タンピングヘッド1側の緩衝部材
67に接する位置に、自己潤滑性樹脂製の平滑部材69
が設けられている。自己潤滑性樹脂は一般のナイロンよ
りも耐摩耗性に優れた素材であり、これを素材とする平
滑部材69は、緩衝部材67と接する面が滑らかに加工
されている。
【0008】以上のような道床タンピング装置によるタ
ンピング作業は、以下のように行う。すなわち、まず、
操作員が、スライド部材6及び支持部材8に設けられた
ストッパゴム11,12の高さを調節することにより、
つき固めようとするバラストの範囲に応じてビータ3の
先端の間隔調整を行う。そして、操作員が操作シート6
3に乗り操作ボックス62を操作して、レールU上の車
両を走行させ、架台4が目的の枕木Tの上方に来るよう
に位置合わせをする。このような位置合わせの後、昇降
用シリンダ13を用いてスライド部材6を下降させ、振
動モータを利用してビータ3を振動させながら、ビータ
3を枕木Tの前後から挟むようにバラスト内に挿入す
る。これによりバラストに振動を加えると、リンク7を
中心としてタンピングヘッド1が回動することによって
前後のビータ3が枕木Tを挟んで開閉し、ビータ3の先
端が枕木Tの下方に押し込まれ、バラストが枕木Tの下
側に押し込まれてつき固められる。
ンピング作業は、以下のように行う。すなわち、まず、
操作員が、スライド部材6及び支持部材8に設けられた
ストッパゴム11,12の高さを調節することにより、
つき固めようとするバラストの範囲に応じてビータ3の
先端の間隔調整を行う。そして、操作員が操作シート6
3に乗り操作ボックス62を操作して、レールU上の車
両を走行させ、架台4が目的の枕木Tの上方に来るよう
に位置合わせをする。このような位置合わせの後、昇降
用シリンダ13を用いてスライド部材6を下降させ、振
動モータを利用してビータ3を振動させながら、ビータ
3を枕木Tの前後から挟むようにバラスト内に挿入す
る。これによりバラストに振動を加えると、リンク7を
中心としてタンピングヘッド1が回動することによって
前後のビータ3が枕木Tを挟んで開閉し、ビータ3の先
端が枕木Tの下方に押し込まれ、バラストが枕木Tの下
側に押し込まれてつき固められる。
【0009】さらに、他の枕木Tの下のタンピング作業
を行う場合には、スライド部材6を上昇させてタンピン
グヘッド1のビータ3を地面から抜く。そして、車両を
走行させて、所望の枕木Tの上方に移動させる。このと
き、支持枠66に設けられた緩衝部材67とスライド部
材6に設けられた平滑部材69とが接しているので、移
動中の振動は緩衝部材67によって吸収され、タンピン
グヘッド1の揺れが防止される。また、平滑部材65の
表面は滑らかに加工されているので、タンピング作業時
のタンピングヘッド1の回動は滑らかにおこなわれる。
を行う場合には、スライド部材6を上昇させてタンピン
グヘッド1のビータ3を地面から抜く。そして、車両を
走行させて、所望の枕木Tの上方に移動させる。このと
き、支持枠66に設けられた緩衝部材67とスライド部
材6に設けられた平滑部材69とが接しているので、移
動中の振動は緩衝部材67によって吸収され、タンピン
グヘッド1の揺れが防止される。また、平滑部材65の
表面は滑らかに加工されているので、タンピング作業時
のタンピングヘッド1の回動は滑らかにおこなわれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来の道床タンピング装置には、以下
のような問題点があった。すなわち、上記のように、支
持枠66に設けられた緩衝部材67とスライド部材6に
設けられた平滑部材69とによって振動が吸収される
が、長期間使用するとタンピング作業時や移動時におけ
る平滑部材65との摩擦によりその表面の滑らかさを失
い、凹凸が形成されてくる。このような凹凸が形成され
た場合には振動の吸収率が低下して、位置合わせ時にタ
ンピングヘッド1が揺れてビータ3を正確に所望の位置
のバラストに挿入することができなくなる。また、前後
のビータ3の先端位置の間隔が狭くなり、枕木Tに対す
る間隔も狭くなり、タンピング時の位置合せ及びタンピ
ングの均一性を保たせることが困難となる。これに対処
するために、緩衝部材67を頻繁に交換するとコストア
ップにつながる。
うな構成を有する従来の道床タンピング装置には、以下
のような問題点があった。すなわち、上記のように、支
持枠66に設けられた緩衝部材67とスライド部材6に
設けられた平滑部材69とによって振動が吸収される
が、長期間使用するとタンピング作業時や移動時におけ
る平滑部材65との摩擦によりその表面の滑らかさを失
い、凹凸が形成されてくる。このような凹凸が形成され
た場合には振動の吸収率が低下して、位置合わせ時にタ
ンピングヘッド1が揺れてビータ3を正確に所望の位置
のバラストに挿入することができなくなる。また、前後
のビータ3の先端位置の間隔が狭くなり、枕木Tに対す
る間隔も狭くなり、タンピング時の位置合せ及びタンピ
ングの均一性を保たせることが困難となる。これに対処
するために、緩衝部材67を頻繁に交換するとコストア
ップにつながる。
【0011】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
タンピングヘッドとスライド部材間の緩衝部材の摩耗を
抑え、防振性及び位置合わせ能力の低下を防止できる道
床タンピング装置を提供することである。
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
タンピングヘッドとスライド部材間の緩衝部材の摩耗を
抑え、防振性及び位置合わせ能力の低下を防止できる道
床タンピング装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、地面に対して垂直な方向
の架台と、前記架台に上下にスライド移動可能に設けら
れたスライド部材と、前記スライド部材に回動可能に設
けられ、レールの長手方向に開閉可能な一対のタンピン
グヘッドと、前記タンピングヘッドの各々に備えられた
振動源により振動可能に設けられ、レールの枕木下のバ
ラストに挿入可能な一対のビータと、前記タンピングヘ
ッドの一側面であって前記スライド部材と対向する位置
に設けられた緩衝部材とを備えた道床タンピング装置に
おいて、前記スライド部材における前記緩衝部材に対向
する位置に、前記緩衝部材に接して前記タンピングヘッ
ドの振動により軸を中心として回動可能なローラが設け
られていることを特徴とする。
めに、請求項1記載の発明は、地面に対して垂直な方向
の架台と、前記架台に上下にスライド移動可能に設けら
れたスライド部材と、前記スライド部材に回動可能に設
けられ、レールの長手方向に開閉可能な一対のタンピン
グヘッドと、前記タンピングヘッドの各々に備えられた
振動源により振動可能に設けられ、レールの枕木下のバ
ラストに挿入可能な一対のビータと、前記タンピングヘ
ッドの一側面であって前記スライド部材と対向する位置
に設けられた緩衝部材とを備えた道床タンピング装置に
おいて、前記スライド部材における前記緩衝部材に対向
する位置に、前記緩衝部材に接して前記タンピングヘッ
ドの振動により軸を中心として回動可能なローラが設け
られていることを特徴とする。
【0013】以上のような請求項1記載の発明では、移
動時やタンピング作業時のタンピングヘッドの振動が、
緩衝部材を介してローラに伝わり、ローラの回転により
吸収される。同時に、緩衝部材の表面には、固定された
部材ではなく回動可能なローラが接するため、摩擦によ
る摩耗が少ない。
動時やタンピング作業時のタンピングヘッドの振動が、
緩衝部材を介してローラに伝わり、ローラの回転により
吸収される。同時に、緩衝部材の表面には、固定された
部材ではなく回動可能なローラが接するため、摩擦によ
る摩耗が少ない。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の道
床タンピング装置において、前記ローラの軸穴の内側面
に、前記ローラの軸に供給される潤滑剤が流入可能な円
周状の溝が形成されていることを特徴とする。
床タンピング装置において、前記ローラの軸穴の内側面
に、前記ローラの軸に供給される潤滑剤が流入可能な円
周状の溝が形成されていることを特徴とする。
【0015】以上のような請求項2記載の発明では、ロ
ーラの軸穴に、潤滑剤が流入可能な円周状の溝が形成さ
れているので、軸に潤滑剤を供給するとこの溝に潤滑剤
が供給される。すると、軸穴に何も形成していない場合
に比べて、軸と軸穴との間に対する潤滑剤の供給が適切
な量で効率よく行われるので、ローラの回転がより一層
スムーズとなる。
ーラの軸穴に、潤滑剤が流入可能な円周状の溝が形成さ
れているので、軸に潤滑剤を供給するとこの溝に潤滑剤
が供給される。すると、軸穴に何も形成していない場合
に比べて、軸と軸穴との間に対する潤滑剤の供給が適切
な量で効率よく行われるので、ローラの回転がより一層
スムーズとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】請求項1及び請求項2記載の発明
に対応する一つの実施の形態を図面に従って以下に説明
する。なお、請求項2記載の溝はオイルポケットとし、
従来例と同一の部材は同一の符号を付し、説明は省略す
る。
に対応する一つの実施の形態を図面に従って以下に説明
する。なお、請求項2記載の溝はオイルポケットとし、
従来例と同一の部材は同一の符号を付し、説明は省略す
る。
【0017】(1)実施の形態の構成 まず、本実施の形態の構成を説明する。すなわち、本実
施の形態は、図1、図2に示すように、タンピングヘッ
ド1における支持枠66に、ウレタンゴム製あるいは耐
摩耗性を有する弾性体の緩衝部材20が設けられてい
る。一方、スライド部材6におけるタンピングヘッド1
側の側面には、緩衝部材20に接するように、ナイロン
樹脂性のローラ21が設けられている。すなわち、スラ
イド部材6の下部には、ジョイント部24を介してシリ
ンダロッド13に接続されたシリンダロッド取付ブラケ
ット25が設けられている。このシリンダロッド取付ブ
ラケット25には、ローラ取付ブラケット26が設けら
れている。
施の形態は、図1、図2に示すように、タンピングヘッ
ド1における支持枠66に、ウレタンゴム製あるいは耐
摩耗性を有する弾性体の緩衝部材20が設けられてい
る。一方、スライド部材6におけるタンピングヘッド1
側の側面には、緩衝部材20に接するように、ナイロン
樹脂性のローラ21が設けられている。すなわち、スラ
イド部材6の下部には、ジョイント部24を介してシリ
ンダロッド13に接続されたシリンダロッド取付ブラケ
ット25が設けられている。このシリンダロッド取付ブ
ラケット25には、ローラ取付ブラケット26が設けら
れている。
【0018】このローラ取付ブラケット26には、図3
に示すように、スライド部材6のスライド方向に直交す
る方向(枕木に対して水平な方向)のピン27が、止め
輪28によって固定されている。ローラ21は、ピン2
7を軸として回転可能に設けられ、このローラ21の両
端とローラ取付ブラケット26との間には、ローラ21
がピン27の軸方向に若干移動可能となるように遊びが
設けられている。ピン27は、枕木と平行な方向に設け
られているので、ローラ21はその表面に上下方向の摩
擦力が加わると回動する構成となっている。そして、ロ
ーラ21の軸穴におけるピン27との接触面には、複数
の溝が円周状に形成され、オイルポケット29となって
いる。
に示すように、スライド部材6のスライド方向に直交す
る方向(枕木に対して水平な方向)のピン27が、止め
輪28によって固定されている。ローラ21は、ピン2
7を軸として回転可能に設けられ、このローラ21の両
端とローラ取付ブラケット26との間には、ローラ21
がピン27の軸方向に若干移動可能となるように遊びが
設けられている。ピン27は、枕木と平行な方向に設け
られているので、ローラ21はその表面に上下方向の摩
擦力が加わると回動する構成となっている。そして、ロ
ーラ21の軸穴におけるピン27との接触面には、複数
の溝が円周状に形成され、オイルポケット29となって
いる。
【0019】(2)実施の形態の作用 以上のような構成を有する本実施の形態の作用は以下の
通りである。まず、ビータ3が枕木Tの前後に位置する
ように車両を移動して位置を合わせる。このような位置
合わせ後、昇降用シリンダ13を用いてタンピングヘッ
ド1を下降させ、振動モータを利用してビータ3を振動
させながら、ビータ3を枕木Tの前後から挟むようにバ
ラスト内に挿入する。すると、ビータ3によってバラス
トが枕木Tの下側に押し込まれ、つき固められる。
通りである。まず、ビータ3が枕木Tの前後に位置する
ように車両を移動して位置を合わせる。このような位置
合わせ後、昇降用シリンダ13を用いてタンピングヘッ
ド1を下降させ、振動モータを利用してビータ3を振動
させながら、ビータ3を枕木Tの前後から挟むようにバ
ラスト内に挿入する。すると、ビータ3によってバラス
トが枕木Tの下側に押し込まれ、つき固められる。
【0020】さらに、他の枕木Tの下のタンピング作業
を行う場合には、スライド部材6を上昇させてタンピン
グヘッド1のビータ3を地面から抜く。そして、車両を
走行させて、所望の枕木Tの上方に移動させる。このと
き、タンピングヘッド1に設けられた緩衝部材20には
ローラ21が接しているので、タンピングヘッド1の垂
直方向の動きがローラ21の回動により吸収され、タン
ピングヘッド1の揺れが防止される。そして、緩衝部材
20に接しているのはローラ21のみであるため、ロー
ラ21の回転によりタンピング作業時のタンピングヘッ
ド1の回動は滑らかに行われる。さらに、回動可能なロ
ーラ21が接しているため、緩衝部材20に対する摩擦
抵抗が少なく、摩擦による緩衝部材20の摩耗が抑制さ
れる。
を行う場合には、スライド部材6を上昇させてタンピン
グヘッド1のビータ3を地面から抜く。そして、車両を
走行させて、所望の枕木Tの上方に移動させる。このと
き、タンピングヘッド1に設けられた緩衝部材20には
ローラ21が接しているので、タンピングヘッド1の垂
直方向の動きがローラ21の回動により吸収され、タン
ピングヘッド1の揺れが防止される。そして、緩衝部材
20に接しているのはローラ21のみであるため、ロー
ラ21の回転によりタンピング作業時のタンピングヘッ
ド1の回動は滑らかに行われる。さらに、回動可能なロ
ーラ21が接しているため、緩衝部材20に対する摩擦
抵抗が少なく、摩擦による緩衝部材20の摩耗が抑制さ
れる。
【0021】また、ローラ21の軸穴にはオイルポケッ
ト29が設けられているので、ピン27に潤滑オイルを
供給すると、このオイルポケット29に潤滑オイルが溜
まり、ピン27と軸穴との間に常に適量の潤滑オイルが
供給される。
ト29が設けられているので、ピン27に潤滑オイルを
供給すると、このオイルポケット29に潤滑オイルが溜
まり、ピン27と軸穴との間に常に適量の潤滑オイルが
供給される。
【0022】(3)実施の形態の効果 以上のような本実施の形態の効果は、以下のとおりであ
る。すなわち、本実施の形態においては、タンピングヘ
ッド1の位置合せ時やタンピング作業時における振動が
緩衝部材20及びローラ21によって吸収される。特
に、ローラ21はその表面に上下方向の摩擦力が加わる
と回動する構成となっているため、このような方向の振
動を最も良く吸収して防振効果を高めることができる。
る。すなわち、本実施の形態においては、タンピングヘ
ッド1の位置合せ時やタンピング作業時における振動が
緩衝部材20及びローラ21によって吸収される。特
に、ローラ21はその表面に上下方向の摩擦力が加わる
と回動する構成となっているため、このような方向の振
動を最も良く吸収して防振効果を高めることができる。
【0023】そして、緩衝部材21に接する部材が回転
可能なローラ21であるため、移動時やタンピング作業
時における摺動抵抗はローラ21の回転により減少し、
緩衝部材21が摩擦により摩耗することを抑制すること
ができる。したがって、緩衝部材21の摩耗変形による
防振性及び位置合わせ能力の低下を防止できる。また、
ビータ間隔の変化が少なくなり、サイクル毎のタンピン
グの均一性が保たれる。
可能なローラ21であるため、移動時やタンピング作業
時における摺動抵抗はローラ21の回転により減少し、
緩衝部材21が摩擦により摩耗することを抑制すること
ができる。したがって、緩衝部材21の摩耗変形による
防振性及び位置合わせ能力の低下を防止できる。また、
ビータ間隔の変化が少なくなり、サイクル毎のタンピン
グの均一性が保たれる。
【0024】さらに、ローラ21の軸穴に設けられたオ
イルポケット29により、潤滑オイルの供給量が適量に
保たれるので、軸穴に何も形成していない場合に比べて
ローラ21の回転はよりスムーズに行われ、潤滑オイル
の節約にもつながる。
イルポケット29により、潤滑オイルの供給量が適量に
保たれるので、軸穴に何も形成していない場合に比べて
ローラ21の回転はよりスムーズに行われ、潤滑オイル
の節約にもつながる。
【0025】(4)他の実施の形態 本発明は以上のような実施の形態に限定されるものでは
なく、各部材の材質、形状および大きさ等は、適宜変更
可能である。すなわち、ローラ21の回転軸であるピン
27の方向は上記のような方向に限定されるものではな
い。たとえば、ピン27を地面に対して垂直な方向に設
ければ、ローラ21はその表面に左右方向(枕木と平行
な方向)の摩擦力が加わると回動する構成となるため、
かかる方向に対する振動を良く吸収することができる。
また、潤滑剤として用いるものは、オイルには限定され
ない。
なく、各部材の材質、形状および大きさ等は、適宜変更
可能である。すなわち、ローラ21の回転軸であるピン
27の方向は上記のような方向に限定されるものではな
い。たとえば、ピン27を地面に対して垂直な方向に設
ければ、ローラ21はその表面に左右方向(枕木と平行
な方向)の摩擦力が加わると回動する構成となるため、
かかる方向に対する振動を良く吸収することができる。
また、潤滑剤として用いるものは、オイルには限定され
ない。
【0026】そして、タンピングヘッド1自体の種類
は、本実施の形態に用いたものには限定されず、他の周
知のタンピングヘッド1であればどのようなものでも適
用可能である。さらに、架台4を装備するものは、車両
の前後に限らず、パワーショベル等のアームの先端であ
ってもよい。
は、本実施の形態に用いたものには限定されず、他の周
知のタンピングヘッド1であればどのようなものでも適
用可能である。さらに、架台4を装備するものは、車両
の前後に限らず、パワーショベル等のアームの先端であ
ってもよい。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、タンピ
ングヘッドの緩衝部材に当接するローラを設けるという
簡単な構成によって、タンピングヘッドとスライド部材
間の緩衝部材の摩耗を抑え、防振性及び位置合わせ能力
の低下を防止可能な道床タンピング装置を提供すること
ができる。
ングヘッドの緩衝部材に当接するローラを設けるという
簡単な構成によって、タンピングヘッドとスライド部材
間の緩衝部材の摩耗を抑え、防振性及び位置合わせ能力
の低下を防止可能な道床タンピング装置を提供すること
ができる。
【図1】本発明の一つの実施の形態である道床タンピン
グ装置におけるの緩衝部材とローラとを示す部分拡大側
面図である。
グ装置におけるの緩衝部材とローラとを示す部分拡大側
面図である。
【図2】図1の実施の形態のローラを示す斜視図であ
る。
る。
【図3】図1の実施の形態のローラを示す一部断面底面
図である。
図である。
【図4】通常の道床タンピング装置を示す側面図であ
る。
る。
【図5】図4の道床タンピング装置におけるタンピング
ヘッドを示す側面図である。
ヘッドを示す側面図である。
1…タンピングヘッド 3…ビータ 5…ガイド部材 6…スライド部材 6a,8a…支軸 7…リンク 8…支持部材 9…連結手段 11,12…ストッパゴム 20,67…緩衝部材 21…ローラ 24…ジョイント部 25…シリンダロッド取付ブラケット 26…ローラ取付ブラケット 27…ピン 28…止め輪 29…オイルポケット 60…車両 61…取付用フレーム 62…操作用ボックス 63…操作用シート 64…コイルスプリング 69…平滑部材
Claims (2)
- 【請求項1】 地面に対して垂直な方向の架台と、前記
架台に上下にスライド移動可能に設けられたスライド部
材と、前記スライド部材に回動可能に設けられ、レール
の長手方向に開閉可能な一対のタンピングヘッドと、前
記タンピングヘッドの各々に備えられた振動源により振
動可能に設けられ、レールの枕木下のバラストに挿入可
能な一対のビータと、前記タンピングヘッドの一側面で
あって前記スライド部材と対向する位置に設けられた緩
衝部材とを備えた道床タンピング装置において、 前記スライド部材における前記緩衝部材に対向する位置
に、前記緩衝部材に接して前記タンピングヘッドの振動
により軸を中心として回動可能なローラが設けられてい
ることを特徴とする道床タンピング装置。 - 【請求項2】 前記ローラの軸穴の内側面に、前記ロー
ラの軸に供給される潤滑剤が流入可能な円周状の溝が形
成されていることを特徴とする請求項1記載の道床タン
ピング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18562395A JPH0931903A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 道床タンピング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18562395A JPH0931903A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 道床タンピング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0931903A true JPH0931903A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16174037
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18562395A Pending JPH0931903A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 道床タンピング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0931903A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111566285A (zh) * | 2018-01-22 | 2020-08-21 | Hp3真实有限责任公司 | 用于轨道捣固机的捣固机组 |
-
1995
- 1995-07-21 JP JP18562395A patent/JPH0931903A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111566285A (zh) * | 2018-01-22 | 2020-08-21 | Hp3真实有限责任公司 | 用于轨道捣固机的捣固机组 |
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