JPH09318684A - 絶縁監視装置 - Google Patents

絶縁監視装置

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JPH09318684A
JPH09318684A JP8138393A JP13839396A JPH09318684A JP H09318684 A JPH09318684 A JP H09318684A JP 8138393 A JP8138393 A JP 8138393A JP 13839396 A JP13839396 A JP 13839396A JP H09318684 A JPH09318684 A JP H09318684A
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Hajime Suzuki
肇 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経年変化や温度変化に対して安定に動作する
絶縁監視装置を提供する。 【解決手段】 注入用変流器2で第2種接地線1に注入
した測定用低周波信号を零相変流器3及びフィルタ6を
介して検出し、CPU8が、上記第2種接地線1に注入
した測定用低周波信号の位相0°,位相180°及び位
相90°,位相270°のタイミングで上記フィルタ6
で抽出された測定用低周波電流信号を検出することによ
り絶縁抵抗相当成分及び浮遊容量相当成分を検出する。
そして、乗算器10,12において、絶縁抵抗相当成分
及び浮遊容量相当成分に、上記測定用低周波信号の電圧
を基準電圧として乗算処理し、この各乗算出力を抵抗
R,コンデンサCを介して加算器13で加算処理して形
成した抑圧信号電流を零相変流器3に供給して上記絶縁
抵抗成分及び浮遊容量成分を抑圧する。CPU8は、上
記絶縁抵抗相当成分を零とするのに要した抑圧量を絶縁
抵抗値として検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、活線状態で低圧電
路等の対地絶縁抵抗(及び対地浮遊容量等)を監視する
絶縁監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、低圧電路等の対地絶縁抵抗を監視
するために、図6に示すような絶縁監視装置を使用して
いる。この絶縁監視装置では、測定用低周波発生器53
により商用周波数とは異なる測定用低周波信号を形成
し、これを注入用変流器52に供給する。これにより、
絶縁抵抗R0および浮遊容量C0を有する対地インピー
ダンスZ0を有する受電変圧器Tの低圧側の第2種接地
線51に、上記測定用低周波信号が電磁的に注入され
る。
【0003】上記第2種接地線51には零相変流器ZC
Tが接続されており、この零相変流器ZCTにより、上
記対地インピーダンスZ0を介して還流する漏洩電流を
検出する。この零相変流器ZCTで検出された漏洩電流
は、増幅器AMPで増幅されフィルタ55に供給され
る。フィルタ55は、上記第2種接地線51に還流する
商用周波数の漏洩電流信号及び測定用低周波信号による
漏洩電流のうち、該測定用低周波信号成分の漏洩電流信
号のみを抽出し、これを乗算器(MULT)56に供給
する。
【0004】上記乗算器56は、上記漏洩電流信号と、
上記測定用低周波発生器53からの測定用低周波信号と
を乗算処理することにより、絶縁抵抗成分電流(有効
分)を分離するのであるが、上記測定用低周波信号は、
零相変流器ZCT,増幅器54及びフィルタ55を介し
て形成されるため、これらの回路において該測定用低周
波信号に位相ずれが発生する。
【0005】このため、この絶縁監視装置においては、
浮遊容量C0の有無による同期検波の出力差が生じない
ように固定調整された移相器(PS)57により、上記
測定用低周波発生器53からの測定用低周波信号に対し
て位相補償処理を施し、これを上記乗算器56に供給す
る。
【0006】乗算器56は、上記フィルタ55により抽
出された漏洩電流と、上記位相補償された測定用低周波
信号とを乗算処理することにより、絶縁抵抗成分電流
(有効分)を分離し、これを出力端子58を介して後段
の中央演算回路(CPU)に供給する。これにより、上
記CPUにおいて絶縁抵抗値を検出することができる。
【0007】具体的には、上記測定用低周波信号の電圧
をEsin ωtとすると、電路インピーダンスZ0を介し
て還流する測定用低周波信号による漏洩電流値Iは、 I=(V/R0)sin ωt+VC0cos ωt となる。
【0008】この式から、絶縁劣化による電流(有効
分)は、上記低周波信号電圧を乗算処理することによ
り、絶縁抵抗R0に逆比例するかたちの測定値として得
ることができることがわかる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の絶縁監
視装置は、上記零相変流器ZCT、増幅器54、フィル
タ55等の構成部品に、外部温度の変化や経年変化等に
よる特性の変化が生じた場合、上記移相器57の移相度
が固定調整されているため、これらに対応して上記測定
用低周波信号の位相を調整することができず、絶縁抵抗
値の正しい測定結果が得られないという問題があった。
【0010】なお、このような位相ずれを補償するため
に、従来、電路と大地との間に位相較正用静電容量を間
欠的に接続し、該較正用静電容量を接続した場合と接続
しない場合の浮遊容量性電流(無効分)の差が零になる
ように移相器の移相度を調整する方法も提案されている
が、この方法は回路構成が複雑となる上に、測定精度ま
で自動調整することができないという問題があり、結
局、個別的に調整され固定されているのが現状である。
【0011】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、部品特性の経年変化や温度変化に対して安
定に動作し、比較的簡単な構成で正確に絶縁抵抗値を監
視することができるような絶縁監視装置の提供を目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る絶縁監視装
置は、上述の課題を解決するために商用周波数信号とは
異なる測定用低周波信号を形成し、これを変圧器の第2
種接地線に注入する測定用低周波信号注入手段と、上記
変圧器からの商用周波数信号及び上記第2種接地線に注
入された測定用低周波信号が大地を介して還流する、対
地絶縁抵抗及び対地浮遊容量による漏洩電流を検出する
漏洩電流検出手段と、上記漏洩電流検出手段により検出
された漏洩電流から上記測定用低周波信号に相当する信
号である測定用低周波電流信号を検出する低周波検出手
段と、上記測定用低周波信号注入手段で形成された測定
用低周波信号の少なくとも位相0°のタイミングで上記
低周波検出手段からの測定用低周波電流信号を検出する
ことにより、上記対地絶縁抵抗に相当する絶縁抵抗相当
成分を検出すると共に、上記測定用低周波信号の少なく
とも位相90°のタイミングで上記測定用低周波電流信
号を検出することにより上記対地浮遊容量に相当する浮
遊容量相当成分を検出する成分検出手段とを有する構成
とする。また、これらの各手段と共に、上記成分検出手
段で検出された絶縁抵抗相当成分及び浮遊容量相当成分
に、上記測定用低周波信号注入手段により第2種接地線
に注入された測定用低周波信号をそれぞれ乗算処理する
乗算手段と、上記対地絶縁抵抗に相当する抵抗値を有
し、上記乗算手段からの絶縁抵抗相当成分及び測定用低
周波信号の乗算出力から抵抗分電流を形成して出力する
抵抗と、上記対地浮遊容量に相当する容量値を有し、上
記乗算手段からの浮遊容量成分及び測定用低周波信号の
乗算出力から容量性電流を形成して出力するコンデンサ
とを有する構成とする。そして、上記抵抗を介して供給
される抵抗分電流と、上記コンデンサを介して供給され
る容量性電流とを加算処理することにより、上記第2種
接地線に流れる絶縁抵抗成分及び浮遊容量成分と等価の
抑圧信号電流を形成し、これにより上記絶縁抵抗成分及
び浮遊容量成分を抑圧するように漏洩電流検出手段に供
給する加算手段と、上記成分検出手段からの絶縁抵抗相
当成分及び浮遊容量相当成分を検出すると共に、該検出
した上記絶縁抵抗相当成分に基づいて上記抑圧信号電流
による絶縁抵抗成分の抑圧量を検出し、上記絶縁抵抗成
分及び浮遊容量成分がそれぞれ零となったときにおける
該絶縁抵抗成分の抑圧量を絶縁抵抗値として検出する絶
縁抵抗検出手段とを有する構成とする。
【0013】このような構成を有する当該絶縁監視装置
は、低周波検出手段により、第2種接地線に注入された
測定用低周波信号に相当する信号である測定用低周波電
流信号が検出されると、成分検出手段が、上記測定用低
周波信号注入手段で形成された測定用低周波信号の位相
0°のタイミングで、上記測定用低周波電流信号を検出
することにより、上記対地絶縁抵抗に相当する絶縁抵抗
相当成分を検出する。また、これと共に、上記測定用低
周波信号の位相90°のタイミングで上記測定用低周波
電流信号を検出することにより、上記対地浮遊容量に相
当する浮遊容量相当成分を検出する。
【0014】乗算手段は、上記成分検出手段で検出され
た絶縁抵抗相当成分及び浮遊容量相当成分に、上記測定
用低周波信号注入手段により第2種接地線に注入された
測定用低周波信号をそれぞれ乗算処理し、該絶縁抵抗相
当成分に係る乗算出力を抵抗に供給し、該浮遊容量相当
成分に係る乗算出力をコンデンサに供給する。
【0015】上記抵抗は、上記対地絶縁抵抗に相当する
抵抗値を有しており、上記絶縁抵抗相当成分に係る乗算
出力から抵抗分電流を形成して出力する。また、上記コ
ンデンサは、上記対地浮遊容量に相当する容量値を有し
ており、上記浮遊容量成分に係る乗算出力から容量性電
流を形成して出力する。
【0016】コンデンサとを有する構成とする。加算手
段は、上記抵抗分電流と容量性電流とを加算処理するこ
とにより、上記第2種接地線に流れる絶縁抵抗成分及び
浮遊容量成分と等価の抑圧信号電流を形成し、これによ
り上記絶縁抵抗成分及び浮遊容量成分が抑圧されるよう
に、該抑圧信号を上記電流漏洩電流検出手段に供給す
る。
【0017】ここで、上記抑圧信号電流により絶縁抵抗
成分及び浮遊容量成分がそれぞれ零に抑圧されたという
ことは、そのときの抑圧量は絶縁抵抗値そのものに相当
することとなる。このため、絶縁抵抗検出手段は、上記
成分検出手段からの絶縁抵抗相当成分及び浮遊容量相当
成分を検出すると共に、該検出した上記絶縁抵抗相当成
分に基づいて上記抑圧信号電流による絶縁抵抗成分の抑
圧量を検出し、上記絶縁抵抗成分及び浮遊容量成分がそ
れぞれ零となったときにおける該絶縁抵抗成分の抑圧量
を絶縁抵抗値として検出することで該絶縁抵抗値の監視
を行う。
【0018】このように当該絶縁監視装置は、絶縁抵抗
値そのものを検出するのではなく、上記第2種接地線に
還流する漏洩電流の絶縁抵抗成分及び浮遊容量成分と等
価な抑圧信号電流を形成し、これにより、上記成分検出
手段において所定のタイミングで検出される絶縁抵抗相
当成分及び浮遊容量相当成分がそれぞれ零となるように
抑圧を行い、該絶縁抵抗相当成分及び浮遊容量相当成分
がそれぞれ零となったときにおける、絶縁抵抗成分の抑
圧量を絶縁抵抗値として、いわば間接的に検出するよう
になっている。
【0019】このため、上記抑圧により絶縁抵抗相当成
分及び浮遊容量相当成分をそれぞれ零としたタイミング
で絶縁抵抗値を検出することができることから、構成部
品の経年変化や温度変化等の影響で上記低周波検出手段
で検出される測定用低周波電流信号に位相ずれが生じた
場合でも、これに拘らず、正確に絶縁抵抗値を検出する
ことができる。従って、上記測定用低周波電流信号の位
相合わせのための各部の調整等を不要とすることがで
き、メンテナンスや製品出荷の際の調整工程を省略する
ことができる。
【0020】また、上記抑圧により絶縁抵抗相当成分及
び浮遊容量相当成分をそれぞれ零としたタイミングで絶
縁抵抗値を検出することができることから、上記測定用
低周波信号注入手段や漏洩電流検出手段を変流器で構成
する場合に、該各変流器の巻き数のみ合っていれば各電
磁特性に差異があっても、これに拘らず絶縁抵抗値を正
確に検出することができる。このため、当該絶縁監視装
置の設計等の際に、必要以上に上記変流器の精度を考慮
する必要がなく、設計の自由度を大幅に増すことができ
る。
【0021】また、絶縁抵抗値の検出に必要な絶縁抵抗
相当成分及び浮遊容量相当成分の検出は、上記測定用低
周波信号注入手段で形成された測定用低周波信号の少な
くとも位相0°及び位相90°の固定されたタイミング
で上記測定用低周波電流信号から検出するようになって
いるため、これまで必要とされていた、絶縁抵抗成分
(有効分)及び浮遊容量成分(無効分)を分離するため
の同期検波回路や乗算回路等を不要とすることができ、
構成簡単かつ安価に当該絶縁監視装置を製造可能とする
ことができる。
【0022】なお、上記測定用低周波電流信号の検出タ
イミングは、測定用低周波信号の位相0°及び位相90
°に固定されていることとしたが、これは、90°ぶん
だけずれたタイミングで測定用低周波電流信号を検出す
ることにより、絶縁抵抗相当成分及び浮遊容量相当成分
がそれぞれ検出されるものと理解されるべきである。こ
のため、上記測定用低周波電流信号の検出タイミング
を、測定用低周波信号の位相90°及び位相180°の
タイミングとすることは勿論のこと、測定用低周波信号
の位相0°,位相180°及び位相90°,位相270
°とすることも可能である。上記位相0°,位相180
°及び位相90°,位相270°とすれば、上記測定用
低周波信号の1周期の間に計4ポイントで上記測定用低
周波電流信号を検出することとなるため、位相0°及び
位相90°或いは位相90°及び位相180°の計2ポ
イントで該検出を行うよりも、上記絶縁抵抗相当成分及
び浮遊容量相当成分を零に抑圧するまでに要する時間を
短縮化することができる利点がある。
【0023】ここで、外乱等により上記成分検出手段に
供給される測定用低周波信号に位相ずれが発生すると、
上記抑圧信号により上記位相0°及び位相90°の値を
それぞれ零とするまでに(収束するまでに)多少の時間
を要し、絶縁抵抗値の検出を行うまでに時間を要するこ
ととなる。
【0024】このため、本発明に係る絶縁監視装置は、
上述の構成に加え、上記低周波検出手段として設けら
れ、抽出する信号周波数が可変可能な可変フィルタと、
直列接続されたスイッチ及び校正用抵抗で構成され、上
記第2種接地線に対して並列接続された抵抗接続手段
と、上記抵抗接続手段のスイッチをオンオフ駆動すると
共に、該スイッチをオン駆動して上記第2種接地線に上
記校正用抵抗が接続されたときにおける上記成分検出手
段で検出される絶縁抵抗相当成分と、該スイッチをオフ
駆動して第2種接地線に校正用抵抗が接続されていない
ときにおける上記成分検出手段で検出される絶縁抵抗相
当成分との差が、上記校正用抵抗と等価となるように上
記可変フィルタの通過周波数を可変制御することによ
り、上記成分検出手段に供給される上記測定用低周波電
流信号の位相を、上記測定用低周波信号の位相に合わせ
込む位相制御手段とを有する構成とする。
【0025】そして、例えば定期的に、或いは監視者に
より校正の指令がなされた場合等に、上記位相制御手段
が、上記スイッチをオンオフ駆動して校正用抵抗を間欠
的に第2種接地線に接続し、上記校正用抵抗を接続した
場合と、該校正用抵抗を接続しない場合における、絶縁
抵抗相当成分(有効分)の差が、上記校正用抵抗と等価
になるように上記可変フィルタの通過周波数を可変制御
する。
【0026】これにより、例えば外乱等により、上記測
定用低周波電流信号に位相ずれが発生しても、上記可変
フィルタの遮断周波数を変化させることに伴い、上記測
定用低周波電流信号が可変フィルタを通過するときの位
相を回転制御することができ、上記成分検出手段に供給
される上記測定用低周波電流信号の位相を、上記測定用
低周波信号の位相に合わせ込み、各成分抑圧による該測
定用低周波電流信号の位相0°及び位相90°の値をそ
れぞれ零とするまでに要する時間(収束に要する時間)
を短縮化することができる。従って、絶縁抵抗値を検出
するまでに要する時間も短縮化することができ、当該絶
縁監視装置の信頼性の向上を図ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る絶縁監視装置
の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら詳
細に説明する。まず、本発明の第1の実施の形態に係る
絶縁監視装置は、図1に示すように絶縁抵抗R0及び浮
遊容量C0の対地インピーダンスZ0を有する受電変圧
器の低圧側の第2種接地線1に設けられ、漏洩電流を検
出するための測定用低周波信号を2次巻線2aを介して
第2種接地線1に注入すると共に、該第2種接地線1に
注入された上記測定用低周波信号の電圧を基準電圧とし
て3次巻線2bを介して検出する注入用変流器2と、上
記受電変圧器からの商用周波数信号及び上記第2種接地
線1に注入された測定用低周波信号が大地を介して還流
する、対地絶縁抵抗及び対地浮遊容量による漏洩電流を
検出するための零相変流器3とを有している。
【0028】また、上記絶縁監視装置は、上記零相変流
器3により検出された漏洩電流を所定の利得で増幅する
増幅回路5と、上記増幅回路5からの漏洩電流から上記
測定用低周波信号に相当する信号である測定用低周波電
流信号を抽出するフィルタ6と、アナログ信号として供
給される上記フィルタ6からの測定用低周波電流信号を
デジタル化して出力するアナログ/デジタル変換器(A
/D変換器)7とを有している。
【0029】また、上記絶縁監視装置は、上記A/D変
換器7からの測定用低周波電流信号に基づいて、上記絶
縁抵抗に相当する絶縁抵抗相当成分及び上記浮遊容量に
相当する浮遊容量相当成分を検出すると共に、上記注入
用変流器2の2次巻線2aを介して第2種接地線1に注
入するための測定用低周波信号を形成する所定周波数の
クロックを出力する中央処理回路(CPU)8と、上記
CPU8からデジタルデータとして供給される絶縁抵抗
相当成分の検出出力及び浮遊容量相当成分の検出出力を
それぞれアナログ化して出力するデジタル/アナログ変
換器9,11と、上記アナログ化された各相当成分の検
出出力に、上記注入用変流器2の3次巻線2bにより検
出された上記測定用低周波信号の電圧を基準電圧として
それぞれ乗算処理する乗算器10,12とを有してい
る。
【0030】また、上記絶縁監視装置は、上記対地絶縁
抵抗に相当する抵抗値を有し、上記乗算器10からの乗
算出力から抵抗分電流を形成して出力する抵抗Rと、上
記対地浮遊容量に相当する容量値を有し、上記乗算器1
2からの乗算出力から容量性電流を形成して出力するコ
ンデンサCと、上記抵抗R及びコンデンサCからの抵抗
分電流及び容量性電流を加算処理することにより、上記
第2種接地線1に流れる絶縁抵抗成分及び浮遊容量成分
と等価の抑圧信号電流を形成し、これにより上記絶縁抵
抗成分及び浮遊容量成分を抑圧するように上記零相変流
器3の一次側に供給する加算器13とを有している。
【0031】また、上記絶縁監視装置は、上記CPU8
からの所定周波数のクロックを分周して上記測定用低周
波信号を形成する分周器14と、上記分周器14により
形成された測定用低周波信号を所定の利得で増幅して上
記注入用変流器2の2次巻線2aに供給する増幅回路1
5とを有している。
【0032】次に、このような構成を有する当該第1の
実施の形態に係る絶縁監視装置の動作説明をする。当該
絶縁監視装置は、メイン電源がオン操作されると上記C
PU8が所定周波数のクロックを形成し、これを分周器
14に供給する。分周器14は、上記クロックを分周す
ることにより、商用周波数とは異なる低周波の測定用低
周波信号を形成し、これを増幅回路15を介して注入用
変流器2に供給する。これにより、上記第2種接地線1
に上記測定用低周波信号が注入される。
【0033】次に、上記零相変流器3は、上記第2種接
地線1に注入された測定用低周波信号及び受電変圧器か
らの商用周波数信号が対地インピーダンスZ0及び大地
を通って還流する漏洩電流を検出し、これを増幅回路5
を介してフィルタ6に供給する。フィルタ6は、上記漏
洩電流から上記測定用低周波信号の相当する信号成分を
抽出し、これを測定用低周波電流信号としてA/D変換
器7を介してCPU8に供給する。
【0034】CPU8は、上記分周器14において形成
される測定用低周波信号の位相0°,位相180°のタ
イミングで、上記フィルタ6からの測定用低周波電流信
号を検出することにより絶縁抵抗に相当する絶縁抵抗相
当成分を検出すると共に、上記測定用低周波信号の位相
90°,位相270°のタイミングで、上記測定用低周
波電流信号を検出することにより浮遊容量に相当する浮
遊容量成分を検出する。そして、この絶縁抵抗相当成分
及び浮遊容量相当成分をそれぞれD/A変換器9,11
を介して乗算器10,12に供給する。
【0035】一方、上記第2種接地線1に注入された測
定用低周波信号の電圧は、上記注入用変流器2の3次巻
線2bを介して検出され、上記各乗算器10,12にそ
れぞれ供給される。
【0036】上記乗算器10,11は、それぞれ上記絶
縁抵抗相当成分及び浮遊容量相当成分に対して、上記注
入用変流器2の3次巻線2bからの基準電圧を乗算処理
することにより、上記第2種接地線1に流れる絶縁抵抗
成分及び浮遊容量成分と同レベルの絶縁抵抗相当成分及
び浮遊容量相当成分を形成し、これを抵抗R及びコンデ
ンサCに供給する。
【0037】上記抵抗Rは、上記絶縁抵抗相当成分を図
3(c)に示すような抵抗分電流(IR1)に変換しこ
れを加算器13に供給する。また、コンデンサCは、上
記浮遊容量相当成分を図3(d)に示すような容量性電
流(IC1)に変換し、これを加算器13に供給する。
【0038】加算器13は、上記抵抗分電流及び容量性
電流を加算処理することにより、図2中実線で示す上記
第2種接地線1に流れる絶縁抵抗成分(IR)及び浮遊
容量成分(IC)に対して、同図中点線で示すような該
絶縁抵抗成分及び浮遊容量成分と等価の抑圧信号電流
(IR1+IC1)を形成し、これを上記零相変流器3
の一次側に、該絶縁抵抗成分及び浮遊容量成分をそれぞ
れ抑圧(−IR1−IC1)するように供給する。
【0039】これにより、図2中一点鎖線で示すよう
に、上記抑圧信号電流により、第2種接地線1に流れる
絶縁抵抗成分及び浮遊容量成分を徐々に零に抑圧するこ
とができる。このため、図3(a)に示すようにCPU
8において上記測定用低周波信号の位相0°,位相18
0°のタイミングで検出する上記測定用低周波電流信号
の値である絶縁抵抗相当成分、及び、図3(b)に示す
ようにCPU8において上記測定用低周波信号の位相9
0°,270°のタイミングで検出する上記測定用低周
波電流信号の値である浮遊容量相当成分をそれぞれ徐々
に零に抑圧することができる。
【0040】当該絶縁監視装置は、このように絶縁抵抗
相当成分及び浮遊容量成分を零に抑圧するように動作す
るのであるが、この絶縁抵抗相当成分を零とするのに要
した抑圧量は、絶縁抵抗値そのものに相当することとな
る。このため、上記CPU8は、絶縁抵抗成分及び浮遊
容量成分が零となったタイミングで検出された該絶縁抵
抗成分の抑圧量を絶縁抵抗値として間接的に検出し監視
する。
【0041】このように当該絶縁監視装置は、絶縁抵抗
成分及び浮遊容量成分を抑圧し、上記CPU8で検出さ
れる絶縁抵抗相当成分及び浮遊容量相当成分が零となっ
たときの該絶縁抵抗成分の抑圧量を絶縁抵抗値として検
出するようにしているため、構成部品の経年変化や温度
変化等の影響で、上記フィルタ6で検出される測定用低
周波電流信号に位相ずれが生じていた場合でも、これに
拘らず、上記各相当成分を零に抑圧したタイミングで正
確に絶縁抵抗値を検出することができる。従って、上記
測定用低周波電流信号の位相合わせのための各部の調整
等を不要とすることができ、メンテナンスや製品出荷の
際の調整工程を省略することができる。
【0042】また、上記CPU8は、上記測定用低周波
信号の位相0°,位相180°及び位相90°,位相2
70°のタイミングで測定用低周波電流信号を形成する
等のように、固定されたタイミングで絶縁抵抗相当成分
及び浮遊容量相当成分を検出することができるため、こ
れまで必要とされていた、絶縁抵抗成分(有効分)及び
浮遊容量成分(無効分)を分離するための同期検波回路
や乗算回路等を不要とすることができ、構成簡単かつ安
価に当該絶縁監視装置を製造可能とすることができる。
【0043】また、当該絶縁監視装置は、固定されたタ
イミングで絶縁抵抗相当成分及び浮遊容量相当成分を検
出することができるため、上記フィルタ6で検出される
測定用低周波電流信号の位相合わせのための各部の調整
等を不要とすることができ、メンテナンスや製品出荷の
際の調整工程を省略することができる。
【0044】さらに、上記抑圧により絶縁抵抗相当成分
及び浮遊容量相当成分が零となったときの絶縁抵抗成分
の抑圧量を絶縁抵抗値として検出するようにしているた
め、注入用変流器2及び零相変流器3の電磁特性に差異
があってもこれに影響されることがなく、絶縁抵抗値を
正確に検出することができる。このため、当該絶縁監視
装置の設計等の際に、必要以上に上記変流器の精度を考
慮する必要がなく、設計の自由度を大幅に増すことがで
きる。
【0045】ここで、外乱等が原因で上記フィルタ6か
らの測定用低周波電流信号に位相ずれが発生すると、図
4中点線で示す上記測定用低周波信号の座標軸に対し
て、同図中実線で示す上記測定用低周波電流信号の座標
軸にずれを生ずることとなる。当該絶縁監視装置は、上
述のように測定用低周波信号の位相0°,位相180°
及び位相90°,位相270°のタイミングで測定用低
周波電流信号を検出し、このタイミングでの測定用低周
波電流信号の値が零となったときの抑圧量で絶縁抵抗値
を検出するようにしているため、上記各座標軸が重なる
まで、すなわち、上記絶縁抵抗成分及び浮遊容量成分の
抑圧により、測定用低周波信号の位相0°,位相180
°及び位相90°,位相270°のときの測定用低周波
電流信号の値が零となるまでに(収束するまでに)、図
5(a)〜(d)に示すように多少の時間を要し、それ
までは絶縁抵抗値の検出が遅れることとなる。
【0046】このため、本発明の第2の実施の形態に係
る絶縁監視装置は、上記フィルタ6として、抽出する信
号周波数が可変可能な可変フィルタを設け、図1中点線
で示すように直列接続されたスイッチ16及び校正用抵
抗17を、上記第2種接地線1に対して並列に設ける構
成とした。
【0047】そして、定期的に或いは監視者により校正
の指定がなされると、上記CPU8が、上記スイッチ1
6をオンオフ駆動すると共に、該スイッチ16をオン駆
動して上記第2種接地線1に校正用抵抗17が接続され
たときに検出された絶縁抵抗相当成分と、該スイッチ1
6をオフ駆動して第2種接地線1に校正用抵抗17が接
続されていないときに検出された絶縁抵抗相当成分との
差が、校正用抵抗17と等価となるように上記フィルタ
6の通過周波数を可変制御する。
【0048】すなわち、上記スイッチ16をオン制御し
て校正用抵抗17を第2種接地線1に接続した場合と、
上記スイッチ16をオフ制御して校正用抵抗17を第2
種接地線1から切り離した場合とで、上記測定用低周波
信号の位相に対する測定用低周波電流信号の位相にずれ
がないときには、各場合の絶縁抵抗成分の差分「△Ig
r」は、上記乗算器10の後段の抵抗Rの抵抗値を「R
0」,上記乗算器12の後段のコンデンサCの容量値を
「C0」,上記校正用抵抗17の抵抗値を「R17」とす
ると以下の式(1)に示すようになり、その差は校正用
抵抗17と等しくなる。
【0049】
【数1】 これに対して、上記測定用低周波信号の位相に対する測
定用低周波電流信号の位相にずれθが生じていると、上
記各場合の絶縁抵抗成分の差分「△Igr」は、以下の
式(2)に示すようになる。
【0050】
【数2】 この式(2)から、上記絶縁抵抗成分の差分が−2V/
R17と等しくなるように上記測定用低周波電流信号の位
相を調整すれば上記位相ずれの是正が可能であることが
わかる。
【0051】このため、当該第2の実施の形態に係る絶
縁監視装置は、上述のように位相ずれが発生した場合、
上記CPU8が、上記スイッチ16をオンオフ駆動する
と共に、該スイッチ16をオン駆動して上記第2種接地
線1に校正用抵抗17が接続されたときに検出される絶
縁抵抗相当成分と、該スイッチ16をオフ駆動して第2
種接地線1に校正用抵抗17が接続されていないときに
検出される絶縁抵抗相当成分との差が、校正用抵抗17
と等価となるように上記フィルタ6の通過周波数を可変
制御する。
【0052】これにより、例えば外乱等により、上記測
定用低周波電流信号に位相ずれが発生しても、上記フィ
ルタ6の遮断周波数を変化させることに伴い、上記測定
用低周波電流信号がフィルタ6を通過するときの位相を
回転制御することができ、上記測定用低周波信号の位相
に合わせ込むことができる。このため、上記測定用低周
波信号の位相0°,位相180°及び位相90°,位相
270°のタイミングにおける測定用低周波電流信号の
値をそれぞれ零とするまでに要する時間(収束に要する
時間)を短縮化することができ、絶縁抵抗値の検出まで
に要する時間を短縮化することができる。
【0053】なお、上述の実施の形態の説明では、上記
絶縁抵抗相当成分及び浮遊容量相当成分はそれぞれ90
°分の位相ずれがあるため、上記測定用低周波信号の位
相0°,位相180°及び位相90°,位相270°の
タイミングの計4ポイントで測定用低周波電流信号を検
出することとしたが、これは、90°分の位相差をもっ
て検出するという条件さえ満足させれば、例えば位相0
°及び位相90°の計2ポイント、或いは上記位相18
0°及び位相270°の計2ポイントで検出するように
してもよい。
【0054】上記4ポイント検出の場合は、上記測定用
低周波信号の1周期の間に4つの検出出力が得られるた
め、上記絶縁抵抗相当成分及び浮遊容量相当成分を短時
間で零の収束させることができたが、上記2ポイント検
出の場合は、上記測定用低周波信号の1周期の間に得ら
れる検出出力が2つに減るため、上記4ポイント検出の
場合と比較して上記各相当成分の収束に多少時間を要す
る。しかし、この反面、上記検出出力が2つに減ること
から、CPU8の負担が軽減される利点がある。
【0055】最後に、上述の実施の形態の説明は、本発
明に係る絶縁監視装置のほんの一例である。このため、
本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、上
述の実施の形態に限定されることはなく、設計等に応じ
て種々の変更が可能であることは勿論である。
【0056】
【発明の効果】本発明に係る絶縁監視装置は、部品特性
の経年変化や温度変化に対して安定に動作し、簡単かつ
安価な構成で絶縁抵抗値を正確に監視することができ
る。
【0057】また、絶縁抵抗の監視を行うための測定用
低周波信号に位相ずれが生じた場合でも、これを正確な
位相状態に制御して、該絶縁抵抗の正確な監視が可能と
なるまでに要する時間を短縮化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る絶縁監視装置
のブロック図である。
【図2】上記第1の実施の形態に係る絶縁監視装置で形
成された抑圧信号電流により、絶縁抵抗相当成分及び浮
遊容量相当成分の値がそれぞれ零に収束される原理を説
明するための図である。
【図3】上記第1の実施の形態に係る絶縁監視装置で形
成された抑圧信号電流及びこれにより抑圧される絶縁抵
抗成分及び浮遊容量成分を示す図である。
【図4】外乱等により位相ずれが生じた場合の測定用低
周波電流信号の座標軸のずれを説明するための図であ
る。
【図5】上記外乱による位相ずれが生じた場合に、上記
絶縁抵抗成分及び浮遊容量成分をそれぞれ零に収束する
までに時間を要する様子を説明するための図である。
【図6】従来の絶縁監視装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 第2種接地線 2 注入用変流器 3 零相変
流器 6 フィルタ 8 CPU 10,12 乗算器 13 加算器 16 スイッチ 17 抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用周波数信号とは異なる測定用低周波
    信号を形成し、これを変圧器の第2種接地線に注入する
    測定用低周波信号注入手段と、 上記変圧器からの商用周波数信号及び上記第2種接地線
    に注入された測定用低周波信号が大地を介して還流す
    る、対地絶縁抵抗及び対地浮遊容量による漏洩電流を検
    出する漏洩電流検出手段と、 上記漏洩電流検出手段により検出された漏洩電流から上
    記測定用低周波信号に相当する信号である測定用低周波
    電流信号を検出する低周波検出手段と、 上記測定用低周波信号注入手段で形成された測定用低周
    波信号の少なくとも位相0°のタイミングで上記低周波
    検出手段からの測定用低周波電流信号を検出することに
    より、上記対地絶縁抵抗に相当する絶縁抵抗相当成分を
    検出すると共に、上記測定用低周波信号の少なくとも位
    相90°のタイミングで上記測定用低周波電流信号を検
    出することにより上記対地浮遊容量に相当する浮遊容量
    相当成分を検出する成分検出手段と、 上記成分検出手段で検出された絶縁抵抗相当成分及び浮
    遊容量相当成分に、上記測定用低周波信号注入手段によ
    り第2種接地線に注入された測定用低周波信号をそれぞ
    れ乗算処理する乗算手段と、 上記対地絶縁抵抗に相当する抵抗値を有し、上記乗算手
    段からの絶縁抵抗相当成分及び測定用低周波信号の乗算
    出力から抵抗分電流を形成して出力する抵抗と、 上記対地浮遊容量に相当する容量値を有し、上記乗算手
    段からの浮遊容量成分及び測定用低周波信号の乗算出力
    から容量性電流を形成して出力するコンデンサと、 上記抵抗を介して供給される抵抗分電流と、上記コンデ
    ンサを介して供給される容量性電流とを加算処理するこ
    とにより、上記第2種接地線に流れる絶縁抵抗成分及び
    浮遊容量成分と等価の抑圧信号電流を形成し、これによ
    り上記絶縁抵抗成分及び浮遊容量成分を抑圧するように
    漏洩電流検出手段に供給する加算手段と、 上記成分検出手段からの絶縁抵抗相当成分及び浮遊容量
    相当成分を検出すると共に、該検出した上記絶縁抵抗相
    当成分に基づいて上記抑圧信号電流による絶縁抵抗成分
    の抑圧量を検出し、上記絶縁抵抗成分及び浮遊容量成分
    がそれぞれ零となったときにおける該絶縁抵抗成分の抑
    圧量を絶縁抵抗値として検出する絶縁抵抗検出手段とを
    有する絶縁監視装置。
  2. 【請求項2】 上記低周波検出手段として設けられ、抽
    出する信号周波数が可変可能な可変フィルタと、 直列接続されたスイッチ及び校正用抵抗で構成され、上
    記第2種接地線に対して並列接続された抵抗接続手段
    と、 上記抵抗接続手段のスイッチをオンオフ駆動すると共
    に、該スイッチをオン駆動して上記第2種接地線に上記
    校正用抵抗が接続されたときにおける上記成分検出手段
    で検出される絶縁抵抗相当成分と、該スイッチをオフ駆
    動して第2種接地線に校正用抵抗が接続されていないと
    きにおける上記成分検出手段で検出される絶縁抵抗相当
    成分との差が、上記校正用抵抗と等価となるように上記
    可変フィルタの通過周波数を可変制御することにより、
    上記成分検出手段に供給される上記測定用低周波電流信
    号の位相を、上記測定用低周波信号の位相に合わせ込む
    位相制御手段とを有することを特徴とする請求項1記載
    の絶縁監視装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006138691A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Netindex Inc 漏洩電流検出方法及び漏洩電流検出装置
JP2007285929A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Midori Denshi Kk 絶縁監視装置
JP2007285790A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Kansai Denki Hoan Kyokai 試験電流発生装置及び絶縁監視装置用の試験装置
JP2010066162A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Midori Anzen Co Ltd 絶縁監視装置

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