JPH09318472A - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

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JPH09318472A
JPH09318472A JP15902996A JP15902996A JPH09318472A JP H09318472 A JPH09318472 A JP H09318472A JP 15902996 A JP15902996 A JP 15902996A JP 15902996 A JP15902996 A JP 15902996A JP H09318472 A JPH09318472 A JP H09318472A
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JP
Japan
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diaphragm
pressure
spool
pressure sensor
pressing member
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Pending
Application number
JP15902996A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Shinohara
賢二 篠原
Hiroyuki Kajio
博行 梶尾
Junichiro Tsuji
潤一郎 辻
Toshinori Yamasue
利紀 山末
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電圧検出特性の変動をなくして流体圧を高精
度に検出し、小型コンパクトで、製造組立作業を容易か
つ安価にする。 【構成】 圧力導入ポート5を有するケース本体2と、
このケース本体2に収納されて上記圧力導入ポート5か
らの流体圧Paを一側面に受けるダイヤフラム7と、上
記ケース本体2に収納されて上記ダイヤフラム7の変位
を検出する差動トランス8とを具備し、上記差動トラン
ス8は、複数の差動コイル9を巻装したコイルスプール
10と、このスプール10の中空軸部10aに軸移動可
能に嵌合された磁性体からなるプランジャ11と、上記
スプール10の端部に突設されて上記ダイヤフラム7の
外周部7aを上記ケース本体2の内底面4aに圧接させ
る押圧部10dとを備え、上記ケース本体2とダイヤフ
ラム押圧部材10cとで上記ダイヤフラム7の外周部7
aを挟持したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば流体圧の変
化からLPガスなどの流体の漏洩を検出する圧力センサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の圧力センサとして、セン
サケースをケース本体とカバーとから構成し、上記ケー
ス本体に形成された凹所の内底面にOリングを介してダ
イヤフラムを配置し、このダイヤフラムの外周面を環状
の押圧部材で押圧して固定し、上記押圧部材の中空部に
差動トランスを嵌合し、この差動トランスのプランジャ
を上記ダイヤフラムの中央部に当接させて復帰ばねで押
圧するとともに、上記差動トランスのコイルスプールを
上記ダイヤフラム側にばね部材で押圧し、1対の圧力導
入ポートから上記ダイヤフラムの両側面に付勢された流
体圧の圧力差で上記ダイヤフラムおよびプランジャを上
記復帰ばねに抗して変位させ、上記プランジャの変位量
を上記コイルスプールに巻回された複数の差動コイルで
もって電圧の変化として検出するように構成したものが
知られている(特開平7−78537号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成において、差
動トランスのプランジャはケース本体に固定されたダイ
ヤフラムに直接に当接するのに対し、上記差動トランス
のコイルスプールはダイヤフラムの押圧部材を介してケ
ース本体に弾性的に支持されているため、上記ケース本
体に対するコイルスプールの組立誤差により、上記プラ
ンジャとコイルスプールとの相対位置が変位し、上記コ
イルスプールに巻回された差動コイルによる電圧検出特
性が変動するおそれがある。
【0004】また、上記ダイヤフラムの押圧部材はケー
ス本体に複数のピンを打ち込んで固定されているため、
熱変形などにより上記Oリングとダイヤフラムとの圧接
力が低下して封止不良となり、上記ケース本体に形成さ
れた一方の圧力導入ポートからの流体が上記ケースの内
部空間に充満して外部に漏洩するおそれがあり、これを
防止するために、上記ケースの封止個所が増加して部品
点数も多く、製造組立作業が面倒で、かつ高価となるな
どの課題がある。
【0005】この発明は上記課題を解消するためになさ
れたもので、電圧検出特性の変動をなくして流体圧を高
精度に検出し、小型コンパクトで、製造組立作業が容易
かつ安価な圧力センサを提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明による請求項1の圧力センサは、圧力導入
ポートを有するケース本体と、このケース本体に収納さ
れて上記圧力導入ポートからの流体圧を一側面に受ける
ダイヤフラムと、上記ケース本体に収納されて上記ダイ
ヤフラムの変位を検出する差動トランスとを具備し、上
記差動トランスは、コイルを巻装したコイルスプール
と、このスプールの中空軸部に軸移動可能に嵌合された
磁性体からなるプランジャと、上記スプールの端部に突
設されて上記ダイヤフラムの外周部を上記ケース本体の
内面に圧接させるダイヤフラム押圧部材とを備え、上記
ケース本体とダイヤフラム押圧部材とで上記ダイヤフラ
ムの外周部を挟持して封止したことを特徴とする。
【0007】この発明による請求項2の圧力センサは、
上記ケース本体とダイヤフラム押圧部とで上記ダイヤフ
ラムの外周部を挟持する挟持部をシール材で封止したこ
とを特徴とする。この発明による請求項3の圧力センサ
は、上記ダイヤフラムが上記スプールの中空軸部を通っ
て他方の圧力導入ポートからの流体圧を他側面に受け、
1対の圧力導入ポートから導入される流体圧の圧力差で
上記ダイヤフラムを変位させて上記流体圧の変化を検出
するように構成したことを特徴とする。
【0008】この発明による請求項4の圧力センサは、
他方の圧力導入ポートとスプールの中空軸部との結合部
をシール部材で封止したことを特徴とする。この発明に
よる請求項5の圧力センサは、他方の圧力導入ポートが
スプールの中空軸部を上記ケース本体を閉塞するカバー
の外部に導出して形成されていることを特徴とする。こ
の発明による請求項6の圧力センサは、スプールの中空
軸部に復帰ばねを収納し、上記中空軸部に収納されたプ
ランジャをダイヤフラム側へ押圧するように構成されて
いることを特徴とする。この発明による請求項7の圧力
センサは、プランジャの両端部にガイドピンを突設し、
各ガイドピンをスプールの中空軸部および復帰ばねの受
け座に形成された軸受孔に摺動可能に嵌合したことを特
徴とする。
【0009】この発明による請求項8の圧力センサは、
上記ダイヤフラム押圧部材を補助押圧部材で保持したこ
とを特徴とする。この発明による請求項9の圧力センサ
は、上記ダイヤフラム押圧部材と補助押圧部材との間に
シール材を介在させて接合したことを特徴とする。この
発明による請求項10の圧力センサは、上記ダイヤフラ
ムに対向するダイヤフラム押圧部材の対向面が上記ダイ
ヤフラムの外周部から中央部に向うにしたがって接近す
る逆テーパ面に形成され、この逆テーパ面に上記ダイヤ
フラムの変位を規制する円環リブ状のストッパ部を突設
したことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1の発明によれば、ダイヤフラム押圧部
材が差動トランスのコイルスプールに一体に形成されて
ケース本体に固定されているため、上記ケース本体に対
するコイルスプールの組立誤差を極力なくして、プラン
ジャとの相対位置を常に一定に保持することができ、上
記コイルスプールに巻回された差動コイルによる電圧検
出特性の変動をなくし、流体圧を高精度に検出すること
ができる。
【0011】請求項2の発明によれば、ケース本体とダ
イヤフラム押圧部とでダイヤフラムの外周部を挟持する
挟持部をシール材で封止したから、上記ケース本体に形
成された一方の圧力導入ポートからの流体がケースの内
部空間に充満するおそれがない。請求項3の発明によれ
ば、ダイヤフラムがスプールの中空軸部を通って他方の
圧力導入ポートからの流体圧を他側面に受ける構成であ
るため、上記ケースの封止個所が低減されて部品点数が
少なく、小型コンパクトで、製造組立作業が容易かつ安
価となる。しかも、上記ダイヤフラムの他側面に形成さ
れる空間は内部容積が小さく、呼吸作用の影響を受けに
くいため、そのシール性を一層向上させることができ
る。
【0012】その場合、請求項4の発明のように、他方
の圧力導入ポートとスプールの中空軸部との結合部をシ
ール部材で封止して、そのシール性を高めることが推奨
される。また、請求項5の発明のように、他方の圧力導
入ポートはスプールの中空軸部が上記ケース本体を閉塞
するカバーの外部に導出して形成されることにより、上
記ケースの封止個所を低減し、かつ部品点数を一層少な
くすることができる。さらに、請求項6の発明のよう
に、スプールの中空軸部にコイルばねからなる復帰ばね
を収納し、上記中空軸部に収納されたプランジャをダイ
ヤフラム側へ押圧することにより、製造組立作業が容易
で、かつ、上記中空軸部をガイドとしてプランジャを軸
方向へ押圧することができ、ヒステリシス特性に優れた
電圧検出特性を得ることができる。
【0013】請求項7の発明によれば、プランジャの両
端部にガイドピンを突設し、各ガイドピンをスプールの
中空軸部および復帰ばねの受け座に形成された軸受孔に
摺動可能に嵌合したから、上記プランジャがガイドピン
と一体に形成されて部品点数が少なく、製造組立作業が
容易となり、上記プランジャの軸移動が円滑で、ヒステ
リシス特性に優れた電圧検出特性を得ることができる。
請求項8の発明によれば、ダイヤフラム押圧部材をたと
えば金属製の補助押圧部材で補強したから、温度や湿度
による変形を防止することができる。その場合、請求項
9の発明のように、上記ダイヤフラム押圧部材と補助押
圧部材との間に接着材などの流動性を有するシール材を
介在させて接合すれば、その変形を一層有効に防止する
ことができる。請求項10の発明によれば、上記ダイヤ
フラムに対向するダイヤフラム押圧部材の対向面を上記
ダイヤフラムの外周部から中央部に向うにしたがって接
近する逆テーパ面に形成し、この逆テーパ面に上記ダイ
ヤフラムの変位を規制する円環リブ状のストッパ部を突
設したから、上記ダイヤフラム押圧部材が熱変形や吸湿
で変位しても中央側のストッパ部の設定位置の変位量が
小さく、上記ダイヤフラムが流体圧を受けて変位する量
を軽減し、その損傷を防止することができる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面にもとづいて
説明する。図1はこの発明による圧力センサの一例を示
す断面図である。同図において、センサケース1はケー
ス本体2と、このケース本体2に嵌合されたカバー3と
から構成され、上記ケース本体2には凹所4の内底面4
aに連通する圧力導入ポート5が形成されるとともに、
上記カバー3には内外を連通する圧力導入ポート6が形
成されている。上記凹所4の内底面4aには上記圧力導
入ポート5からの流体圧Paを一側面に受けるダイヤフ
ラム7が収納されるとともに、上記凹所4には上記ダイ
ヤフラム7の変位を検出する差動トランス8が収納され
ている。
【0015】上記差動トランス8は、複数の差動コイル
9を巻装したコイルスプール10と、このスプール10
の中空軸部10aの中心軸aに沿って軸移動可能に嵌合
された磁性体からなるプランジャ11と、上記スプール
10の一端部10bに突設されたダイヤフラム押圧部材
10cとを備えている。上記ダイヤフラム押圧部材10
cには、上記凹所4の内底面4aに上記ダイヤフラム7
の外周部7aを圧接させる押圧部10dが形成され、上
記内底面4aと押圧部10dとで上記ダイヤフラム7の
外周部7aを挟持する挟持部12が形成されるととも
に、上記挟持部12はシール材13で封止されている。
【0016】すなわち、上記ダイヤフラム押圧部材10
cの外周縁部に所定間隔を存して突設された係止片10
eを上記凹所4の内周面に形成された係止溝4bに係合
させて係合部14を形成し、この係合部14に接着材な
どの流動性のシール材13を注入し、上記ケース本体2
との間に形成される環状溝15にシール材13を充填し
て硬化させ、上記ダイヤフラム7の挟持部12を封止し
て上記圧力導入ポート5がケース本体2の凹所4に連通
するのを防止している。上記ダイヤフラム7の挟持部1
2における内周面側には膨出された空間部16が形成さ
れ、上記環状溝15に充填された流動性のシール材13
が上記挟持部12の微細な間隙を通って毛細管現象によ
り上記挟持部12の内周面側に流入しようとするのを上
記膨出空間部16で遮断し、上記ダイヤフラム7がその
中央部両側面に形成される空隙17,18を上記シール
材13で充填されて不動作となるのを防止している。
【0017】また、上記ダイヤフラム7の中央部他側面
に形成される空隙18は、上記スプール10の中空軸部
10aにおける中心孔10hを通って上記カバー3の圧
力導入ポート6に連通されている。すなわち、上記カバ
ー3の内面中央部には中心軸aと同心状の嵌合溝3aが
形成され、この嵌合溝3aに上記スプール10における
中空軸部10aの他端部10eが嵌合されるとともに、
その外周に形成された筒状の受け座3bと上記スプール
10の他端部に突設されたつば部10fとの間にOリン
グからなるシール部材19が介装され、上記カバー3の
外周壁に形成された係合孔3cにケース本体2の外周壁
に突設された係合突起2aを係止させて、上記シール部
材19により上記中空軸部10aの中心孔10hがケー
ス本体2の凹所4に連通するのを防止するとともに、上
記カバー3の圧力導入ポート6に連通している。これに
よって、他方の圧力導入ポート6とスプール10の中空
軸部10aとの結合部22を上記シール部材19で封止
することができる。
【0018】上記プランジャ11の両端部にはガイドピ
ン11a,11bがスプール10の中心軸aと同軸状に
突設され、一方のガイドピン11aはダイヤフラム押圧
部材10cの中央部に形成された軸受孔10gに摺動自
在に挿通されて、上記ダイヤフラム7の中央部に突設さ
れた押圧突起7bに当接し、他方のガイドピン11bは
カバー3の中央部に形成された軸受孔3dに摺動自在に
挿通されている。上記ガイドピン11a,11bは、た
とえば図2で示すような円柱状に形成され、同図(A) で
示す角形の軸受孔10g,3dに嵌合されて流通路20
を形成することにより、摺動面21の接触面積を少なく
し、上記中空軸部10aの中心孔10hに嵌合されたプ
ランジャ11の摺動を円滑にするとともに、上記ダイヤ
フラム7の中央部他側面に形成される空隙18が上記流
通路20および中空軸部10aの中心孔10hを通り上
記カバー3の圧力導入ポート6に連通している。
【0019】上記スプール10の中心孔10hには復帰
ばね23が収納されてプランジャ11をダイヤフラム7
側へ押圧するように構成されている。なお、上記ガイド
ピン11a,11bと軸受孔10g,3dとの摺動面2
1は図3(B),(C) で示するように非円形に形成されて、
上記流通路20を他の各種形状とすることができる。ま
た、上記凹所4に収納されたプリント配線基板23には
電子部品を実装して圧力検出回路部(図示せず)が形成
され、複数の端子片24を介して圧力検出信号が出力さ
れるように構成されている。
【0020】つぎに、上記構成の動作について説明す
る。いま、一方の圧力導入ポート5をたとえばLPガス
メータにおける配管(図示せず)に接続するとともに、
他方の圧力導入ポート6を大気に開放し状態で上記配管
にLPガスを供給すると、その流体圧Paが圧力導入ポ
ート5からダイヤフラム7の一側面に付勢され、他方の
圧力導入ポート6からスプール10の中心孔10hを通
って大気圧Pbが上記ダイヤフラム7の他側面に付勢さ
れ、各流体圧Pa,Pbの圧力差ΔPで上記ダイヤフラ
ム7およびプランジャ11を上記復帰ばね23に抗して
変位させ、上記プランジャ11の変位量を差動コイル9
でもって上記流体圧Paの変化として検出し、流体の漏
洩を検知することができる。
【0021】上記構成によれば、差動トランス8のコイ
ルスプール10がダイヤフラム押圧部材10cに一体形
成されてケース本体2に固定されているため、上記ケー
ス本体2に対するコイルスプール10の組立誤差を極力
なくし、プランジャ11との相対位置を常に一定に保持
することができ、上記コイルスプール10に巻回された
差動コイル9による電圧検出特性の変動をなくし、流体
圧Paの変化を高精度に検出することができる。
【0022】また、ケース本体2とダイヤフラム押圧部
材10cとで上記ダイヤフラム7の外周部7aを挟持す
る挟持部12をシール材13で封止し、他方の圧力導入
ポート6を上記スプール10の中心孔10hを通って上
記ダイヤフラム7の他側面に連通させる構成であるか
ら、ケース本体2に形成された一方の圧力導入ポート5
からの流体がケース本体2の凹部4に充満するおそれが
なく、上記ケース1の封止個所が低減されて部品点数が
少なく、小型コンパクトで、製造組立作業が容易かつ安
価となる。
【0023】しかも、上記ダイヤフラム7の他側面に形
成される空間18は上記凹所4に連通しないため、その
内部容積が小さくなって呼吸作用の影響を受けにくく、
そのシール性を一層向上させることができる。また、上
記スプール10の中空軸部10aにはコイルばねからな
る復帰ばね23が収納されて、上記中空軸部10aに収
納されたプランジャ11をダイヤフラム7側へ押圧する
構成としたから、製造組立作業が容易で、かつ、上記中
空軸部10aをガイドとしてプランジャ11を軸方向へ
押圧することができ、ヒステリシス特性に優れた電圧検
出特性を得ることができる。
【0024】さらに、上記プランジャ11の両端部にガ
イドピン11a,11bを一体に突設し、各ガイドピン
11a,11bをダイヤフラム押圧部材10cおよび復
帰ばね23の受け座3eに形成された軸受孔10g,3
dに摺動可能に嵌合したから、少ない部品点数でもって
製造組立作業が容易となり、上記プランジャ11の軸移
動を円滑にし、かつヒステリシス特性に優れた電圧検出
特性を得ることができる。
【0025】上記実施例において、他方の圧力導入ポー
ト6はスプール10の中空軸部10aと別体に形成され
て結合部22で結合したけれども、図3で示すように、
スプール10の中空軸部10aを上記カバー3の外部に
導出させることにより一体に形成されて、部品点数およ
び封止個所を一層低減させることができる。
【0026】上記スプール10のダイヤフラム押圧部1
0cは、図4で示すように、金属製の補助押圧部材25
で補強することにより温度や湿度で変形するのを防止す
ることができる。その場合、上記ダイヤフラム押圧部材
10cと補助押圧部材25との間に接着材などの流動性
を有するシール材13を塗布して硬化すれば、その変形
を一層有効に防止することができる。また、上記金属製
の補助押圧部材25にはばね片25aが突設されて、ケ
ース本体2の係止溝4cに係止させることにより、その
補強効果を高めることができる。
【0027】図5はダイヤフラム支持構造の要部を示す
断面図である。同図において、ダイヤフラム押圧部材1
0cは、ダイヤフラム7に対向する面10mが外周部か
ら中央部に向うにしたがって上記ダイヤフラム7に接近
する逆テーパ面に形成され、かつ、この逆テーパ面10
mに上記ダイヤフラム7の変位を規制する円環リブ状の
ストッパ部10kが突設されている。
【0028】ところで、図6(A) で示すように、上記ダ
イヤフラム押圧部材10cにおけるダイヤフラム7に対
向する面10jを外周部から中央部に向うにしたがって
上記ダイヤフラム7との間隔が順次増大するテーパ面に
形成した場合、上記ダイヤフラム押圧部材10cが熱変
形や吸湿で矢印c方向へ変位して中央側のストッパ部1
0kの設定位置の変位量が大きくなり、上記ダイヤフラ
ム7が流体圧Paを受けて実線から仮想線で示すように
大きく変位して損傷するおそれがある。
【0029】これに対し、図5で示す逆テーパ面10m
に形成することにより、図6(B) で示すように、上記ダ
イヤフラム押圧部材10cにおけるダイヤフラム7に対
向する面10mを外周部から中央部に向うにしたがって
上記ダイヤフラム7に接近する逆テーパ面に形成するこ
とにより、上記ダイヤフラム押圧部材10cが熱変形や
吸湿で矢印c方向へ変位しても中央側のストッパ部10
kの設定位置の変位量が小さく、上記ダイヤフラム7が
流体圧Paを受けて実線から仮想線で示す変位を軽減し
てその損傷を有効に防止することができる。
【0030】上記各実施例において、ダイヤフラム7の
外周部7aを挟持する挟持部12はシール材13で封止
した例について説明したけれども、図7で示すように、
上記ダイヤフラム7の外周部7aを両側面に配設された
Oリングからなる1対のシール部材27で封止して、上
記圧力導入ポート5がケース本体2の凹所4に連通する
のを防止するように構成してもよい。なお、上記各実施
例において、図1と同一もしくは相当部分には同一の符
号を付してその詳しい説明を省略する。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、電圧検出特性の変動をなくし、正確な流体圧の検出
が可能であるとともに、ケースの封止個所を低減して部
品点数が少なく、小型コンパクトで、製造組立作業が容
易かつ安価な圧力センサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による圧力センサの一例を示す縦断面
図である。
【図2】同圧力センサの要部の横断面図である。
【図3】この発明による圧力センサの他の例を示す縦断
面図である。
【図4】この発明による圧力センサの異なる他の例を示
す縦断面図である。
【図5】同圧力センサの要部の縦断面図である。
【図6】同圧力センサの要部の動作を説明する概略的な
縦断面図である。
【図7】この発明による圧力センサのさらに異なる他の
例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 ケース本体 3 カバー 3d 軸受孔 3e 受け座 4a 内面(内底面) 5 圧力導入ポート 6 圧力導入ポート 7 ダイヤフラム 7a 外周部 8 差動トランス 9 コイル 10 コイルスプール 10a 中空軸部 10b スプールの端部 10d 押圧部 10m 逆テーパ面 10k ストッパ部 11 プランジャ 11a ガイドピン 11b ガイドピン 12 挟持部 13 シール材 19 シール部材 22 結合部 23 復帰ばね 25 補助押圧部材 Pa 流体圧 Pb 流体圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山末 利紀 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力導入ポートを有するケース本体と、
    このケース本体に収納されて上記圧力導入ポートからの
    流体圧を一側面に受けるダイヤフラムと、上記ケース本
    体に収納されて上記ダイヤフラムの変位を検出する差動
    トランスとを具備し、上記差動トランスは、コイルを巻
    装したコイルスプールと、このスプールの中空軸部に軸
    移動可能に嵌合された磁性体からなるプランジャと、上
    記スプールの端部に突設されて上記ダイヤフラムの外周
    部を上記ケース本体の内面に圧接させるダイヤフラム押
    圧部材とを備え、上記ケース本体とダイヤフラム押圧部
    材とで上記ダイヤフラムの外周部を挟持して封止したこ
    とを特徴とする圧力センサ。
  2. 【請求項2】 上記ケース本体とダイヤフラム押圧部と
    で上記ダイヤフラムの外周部を挟持する挟持部をシール
    材で封止したことを特徴とする請求項1に記載の圧力セ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 上記ダイヤフラムは上記スプールの中空
    軸部を通って他方の圧力導入ポートからの流体圧を他側
    面に受け、1対の圧力導入ポートから導入される流体圧
    の圧力差で上記ダイヤフラムを変位させて上記流体圧の
    変化を検出するように構成したことを特徴とする請求項
    1または2に記載の圧力センサ。
  4. 【請求項4】 他方の圧力導入ポートとスプールの中空
    軸部との結合部をシール部材で封止したことを特徴とす
    る請求項3に記載の圧力センサ。
  5. 【請求項5】 他方の圧力導入ポートはスプールの中空
    軸部を上記ケース本体を閉塞するカバーの外部に導出し
    て形成されていることを特徴とする請求項3に記載の圧
    力センサ。
  6. 【請求項6】 上記スプールの中空軸部に復帰ばねを収
    納し、上記中空軸部に収納されたプランジャをダイヤフ
    ラム側へ押圧するように構成されていることを特徴とす
    る請求項1ないし5のいずれかに記載の圧力センサ。
  7. 【請求項7】 上記プランジャの両端部にガイドピンを
    一体に突設し、各ガイドピンを上記スプールの中空軸部
    および復帰ばねの受け座に形成された軸受孔に摺動可能
    に嵌合したことを特徴とする請求項6に記載の圧力セン
    サ。
  8. 【請求項8】 上記ダイヤフラム押圧部材を補助押圧部
    材で保持したことを特徴とする請求項1ないし7のいず
    れかに記載の圧力センサ。
  9. 【請求項9】 上記ダイヤフラム押圧部材と補助押圧部
    材との間にシール材を介在させて接合したことを特徴と
    する請求項8に記載の圧力センサ。
  10. 【請求項10】上記ダイヤフラム押圧部材は、ダイヤフ
    ラムに対向する面が上記ダイヤフラムの外周部から中央
    部に向うにしたがって接近する逆テーパ面に形成され、
    この逆テーパ面に上記ダイヤフラムの変位を規制する円
    環リブ状のストッパ部を突設したことを特徴とする請求
    項1ないし9のいずれかに記載の圧力センサ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010008421A (ja) * 1998-03-13 2010-01-14 Marposs Spa 機械部品の長さ寸法の検査用のヘッド、装置および方法
JP2011047699A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Panasonic Electric Works Co Ltd 圧力センサ
KR20110104483A (ko) * 2008-12-05 2011-09-22 일리노이즈 툴 워크스 인코포레이티드 상대적으로 이동가능한 구성요소의 특징을 이루는 가전 기기의 동작 파라미터를 검출하기 위한 변형된 압력 센서

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