JPH09318465A - 応力測定システム - Google Patents

応力測定システム

Info

Publication number
JPH09318465A
JPH09318465A JP13233096A JP13233096A JPH09318465A JP H09318465 A JPH09318465 A JP H09318465A JP 13233096 A JP13233096 A JP 13233096A JP 13233096 A JP13233096 A JP 13233096A JP H09318465 A JPH09318465 A JP H09318465A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stress
signal
measuring device
transmission signal
electromagnetic field
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13233096A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimiatsu Satou
公厚 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP13233096A priority Critical patent/JPH09318465A/ja
Publication of JPH09318465A publication Critical patent/JPH09318465A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の信頼性を向上することができる応力測
定システムを提供する。 【解決手段】 応力が建築物に発生すると、応力が測定
装置2に加わる。測定装置2は、応力に応じて測定信号
を発生する。測定装置2は、測定信号のエネルギで動作
し、測定信号に基づいて応力の情報を保持する。応力の
情報を読み出すときに、読取り装置1は、所定周波数の
電磁界Aを送信する。測定装置2は、電磁界Aを受信す
ると、電磁界Aのエネルギで動作する。動作を開始する
と、測定装置2は、保持している応力の情報を読み出
し、この情報を含む、所定周波数の電磁界Bを送信す
る。読取り装置1は、所定周波数の電磁界Bを受信する
と、受信結果に基づいて、測定装置2が保持する情報を
読み出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、物体内の応力を
測定する応力測定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】物体内として、例えば、建築物の応力を
測定する場合、測定者が、応力を感知するセンサを建築
物内に入れる。このセンサには、リード線が接続されて
いる。測定者は、このリード線を計測器に接続し、測定
器を操作して、センサが検出する応力を測定する。
【0003】このようなセンサと計測器を用いることに
より、建築物に発生する応力を測定することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、リード線を
用いてセンサと計測器を接続し、応力を測定する場合、
装置の信頼性が低下するという問題がある。つまり、測
定者は、応力を測定するとき、リード線付きのセンサを
建築物の壁などに入れる。センサが建築物の内部に入っ
ている状態の場合、他の者が誤ってリード線に接触し、
リード線がセンサから外れるときがある。このようなと
き、センサとリード線の接続部分が壁などの内部にある
ので、測定者がセンサとリード線の接続不良を発見する
ことができない。この結果、応力の測定ができなくな
り、装置の信頼性が低下する。
【0005】この発明の目的は、このような問題点を解
決し、装置の信頼性を向上することができる応力測定シ
ステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、請求項1の発明は、電磁界を用いて読取り装置が測
定装置と通信する応力測定システムであって、読取り装
置は、情報を測定装置から読み出すときに、所定周波数
の送信信号を発生する送信部と、送信部からの送信信号
を電磁界に変換し、所定周波数の電磁界を測定装置から
受信すると、受信信号を発生する第1アンテナ部と、第
1アンテナ部からの受信信号に基づいて、測定装置が保
持する情報を読み出す受信部とを備え、測定装置は、所
定周波数の電磁界を読取り装置から受信すると、受信信
号を発生し、送信信号を受け取ると、この送信信号を電
磁界に変換する第2アンテナ部と、物体内で応力が加わ
ると、この応力に応じた測定信号を発生する応力測定部
と、応力測定部からの測定信号のエネルギで動作し、か
つ、この測定信号に基づいて応力の情報を保持し、第2
アンテナ部からの受信信号のエネルギで動作し、保持し
ている応力の情報を読み出し、この情報を含む、所定周
波数の送信信号を第2アンテナ部に送る通信部とを備え
ることを特徴とする。
【0007】請求項1の発明により、次のようにして、
応力が測定される。測定装置は、例えば建築物内に埋め
込まれて使用される。この状態のとき、応力が建築物に
発生すると、この応力が測定装置に加わる。この結果、
測定装置の応力測定部がこの応力に応じた測定信号を発
生する。通信部は、応力測定部からの測定信号のエネル
ギで動作する。そして、通信部は、この測定信号に基づ
いて応力の情報を保持する。
【0008】測定装置の情報を読み出すときに、読取り
装置の送信部が所定周波数の送信信号を発生する。第1
アンテナ部は、送信部からの送信信号を電磁界に変換す
る。
【0009】測定装置の第2アンテナ部は、所定周波数
の電磁界を読取り装置から受信すると、受信信号を発生
する。通信部は、第2アンテナ部からの受信信号のエネ
ルギで動作する。そして、通信部は、保持している応力
の情報を読み出し、この情報を含む、所定周波数の送信
信号を第2アンテナ部に送る。第2アンテナ部は、送信
信号を受け取ると、この送信信号を電磁界に変換する。
【0010】読取り装置の第1アンテナ部は、所定周波
数の電磁界を測定装置から受信すると、受信信号を発生
する。受信部は、第1アンテナ部からの受信信号に基づ
いて、測定装置が保持する情報を読み出す。
【0011】このようにして、請求項1の発明により、
建築物に発生する応力を調べる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載の応力測
定システムにおいて、測定装置の通信部は、測定信号が
発生する時間を調べ、この時間の長さを積算して保持す
ることを特徴とする。
【0013】請求項2の発明により、建築物に発生する
応力の長さを調べる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1記載の応力測
定システムにおいて、測定装置の通信部は、測定信号の
大きさを調べ、この大きさを保持することを特徴とす
る。
【0015】請求項3の発明により、建築物に発生する
応力の大きさを調べる。
【0016】請求項4の発明は、電磁界を用いて読取り
装置が測定装置と通信する応力測定システムであって、
読取り装置は、情報を測定装置から読み出すときに、所
定周波数の送信信号を発生する送信部と、送信部からの
送信信号を電磁界に変換し、所定周波数の電磁界を測定
装置から受信すると、受信信号を発生する第1アンテナ
部と、第1アンテナ部からの受信信号に基づいて、応力
発生の有無を調べる受信部とを備え、測定装置は、所定
周波数の電磁界を読取り装置から受信すると、受信信号
を発生し、送信信号を受け取ると、この送信信号を電磁
界に変換する第2および第3アンテナ部と、物体内で応
力が加わると、この応力の有無を検出する応力検出部
と、第2アンテナ部からの受信信号のエネルギで動作
し、応力検出部の検出結果に基づいて、所定周波数の送
信信号の生成を決定し、送信信号を生成すると、この送
信信号を第2アンテナ部に送る第1通信部と、第3アン
テナ部からの受信信号のエネルギで動作し、第1通信部
が送信信号を送る前および送る後のどちらか一方で、所
定周波数の送信信号を生成し、この送信信号を第3アン
テナ部に送る第2通信部とを備える。
【0017】請求項4の発明により、次のようにして、
応力が測定される。測定装置は、例えば建築物内に埋め
込まれて使用される。この状態のとき、応力が建築物に
発生すると、この応力が測定装置に加わる。測定装置の
応力検出部は、物体内で応力が加わると、この応力の有
無を検出する。
【0018】測定装置の情報を読み出すときに、読取り
装置の送信部が所定周波数の送信信号を発生する。第1
アンテナ部は、送信部からの送信信号を電磁界に変換す
る。
【0019】測定装置の第2アンテナ部および第3アン
テナ部は、所定周波数の電磁界を読取り装置から受信す
ると、受信信号を発生する。
【0020】測定装置の第1通信部は、第2アンテナ部
からの受信信号のエネルギで動作し、応力検出部の検出
結果に基づいて、所定周波数の送信信号の生成を決定す
る。そして、第1通信部は、送信信号を生成すると、こ
の送信信号を第2アンテナ部に送る。また、第2通信部
は、第3アンテナ部からの受信信号のエネルギで動作
し、第1通信部が送信信号を送る前および送る後のどち
らか一方で、所定周波数の送信信号を生成する。そし
て、第2通信部は、この送信信号を第3アンテナ部に送
る。
【0021】第2アンテナ部および第3アンテナ部は、
送信信号を受け取ると、この送信信号を電磁界に変換す
る。
【0022】読取り装置の第1アンテナ部は、所定周波
数の電磁界を測定装置から受信すると、受信信号を発生
する。受信部は、第1アンテナ部からの受信信号に基づ
いて、応力発生の有無を調べる。
【0023】このようにして、請求項4の発明により、
建築物に発生する応力の有無を検出する。
【0024】請求項5の発明は、電磁界を用いて読取り
装置が測定装置と通信する応力測定システムであって、
読取り装置は、情報を測定装置から読み出すときに、所
定周波数の送信信号を発生する送信部と、送信部からの
送信信号を電磁界に変換し、所定周波数の電磁界を測定
装置から受信すると、受信信号を発生する第1アンテナ
部と、第1アンテナ部からの受信信号に基づいて、応力
発生の有無を調べる受信部とを備え、測定装置は、所定
周波数の電磁界を読取り装置から受信すると、受信信号
を発生し、送信信号を受け取ると、この送信信号を電磁
界に変換する第2および第3アンテナ部と、物体内で応
力が加わると、この応力の有無を検出する応力検出部
と、第2アンテナ部からの受信信号のエネルギで動作
し、応力検出部の検出結果に基づいて、あらかじめ設定
されている第1識別情報を含む、所定周波数の送信信号
を生成し、この送信信号を第2アンテナ部に送る第1通
信部と、第3アンテナ部からの受信信号のエネルギで動
作し、あらかじめ設定されている第2識別情報を含む、
所定周波数の送信信号の生成を決定し、送信信号を生成
すると、この送信信号を第3アンテナ部に送る第2通信
部とを備えることを特徴とする。
【0025】請求項5の発明により、次のようにして、
応力が測定される。測定装置は、例えば建築物内に埋め
込まれて使用される。この状態のとき、応力が建築物に
発生すると、この応力が測定装置に加わる。測定装置の
応力検出部は、物体内で応力が加わると、この応力の有
無を検出する。
【0026】測定装置の情報を読み出すときに、読取り
装置の送信部が所定周波数の送信信号を発生する。第1
アンテナ部は、送信部からの送信信号を電磁界に変換す
る。
【0027】測定装置の第2アンテナ部および第3アン
テナ部は、所定周波数の電磁界を読取り装置から受信す
ると、受信信号を発生する。
【0028】測定装置の第1通信部は、第2アンテナ部
からの受信信号のエネルギで動作し、応力検出部の検出
結果に基づいて、あらかじめ設定されている第1識別情
報を含む、所定周波数の送信信号を生成する。そして、
第1通信部は、生成した送信信号を第2アンテナ部に送
る。また、第2通信部は、第3アンテナ部からの受信信
号のエネルギで動作し、あらかじめ設定されている第2
識別情報を含む、所定周波数の送信信号の生成を決定す
る。そして、第2通信部は、生成した送信信号を第3ア
ンテナ部に送る。
【0029】第2アンテナ部および第3アンテナ部は、
送信信号を受け取ると、この送信信号を電磁界に変換す
る。
【0030】読取り装置の第1アンテナ部は、所定周波
数の電磁界を測定装置から受信すると、受信信号を発生
する。受信部は、第1アンテナ部からの受信信号に含ま
れる第1識別情報と第2識別情報とに基づいて、応力発
生の有無を調べる。
【0031】請求項6の発明は、電磁界を用いて読取り
装置が測定装置と通信する応力測定システムであって、
読取り装置は、第1識別情報および第2識別情報をあら
かじめ保持し、情報を測定装置から読み出すときに、第
1識別情報および第2識別情報の中の1つを含む、所定
周波数の送信信号を発生し、第1送信信号を発生した
後、残りの識別情報を含む、所定周波数の送信信号を発
生する送信部と、送信部からの送信信号を電磁界に変換
し、所定周波数の電磁界を測定装置から受信すると、受
信信号を発生する第1アンテナ部と、第1アンテナ部か
らの受信信号に含まれる第1識別情報および第2識別情
報に基づいて、応力発生の有無を調べる受信部とを備
え、測定装置は、所定周波数の電磁界を読取り装置から
受信すると、受信信号を発生し、送信信号を受け取る
と、この送信信号を電磁界に変換する第2および第3ア
ンテナ部と、物体内で応力が加わると、この応力の有無
を検出する応力検出部と、第2アンテナ部からの受信信
号のエネルギで動作し、受信信号の中に第1識別情報を
検出すると、応力検出部の検出結果に基づいて、あらか
じめ設定されている第1識別情報を含む、所定周波数の
送信信号を生成し、この送信信号を第2アンテナ部に送
る第1通信部と、第3アンテナ部からの受信信号のエネ
ルギで動作し、受信信号の中に第2識別情報を検出する
と、あらかじめ設定されている第2識別情報を含む、所
定周波数の送信信号の生成し、この送信信号を第3アン
テナ部に送る第2通信部とを備える。
【0032】請求項6の発明により、次のようにして、
応力が測定される。測定装置は、例えば建築物内に埋め
込まれて使用される。この状態のとき、応力が建築物に
発生すると、この応力が測定装置に加わる。測定装置の
応力検出部は、物体内で応力が加わると、この応力の有
無を検出する。
【0033】測定装置の情報を読み出すときに、読取り
装置の送信部が、例えば、第1識別情報を含む、所定周
波数の送信信号を発生する。この後、送信部は、第2識
別情報を含む、所定周波数の送信信号を発生する。第1
アンテナ部は、送信部からの送信信号を電磁界に変換す
る。
【0034】測定装置の第2アンテナ部および第3アン
テナ部は、所定周波数の電磁界を読取り装置から受信す
ると、受信信号を発生する。
【0035】測定装置の第1通信部は、第2アンテナ部
からの受信信号のエネルギで動作し、受信信号の中に第
1識別情報を検出すると、応力検出部の検出結果に基づ
いて、あらかじめ設定されている第1識別情報を含む、
所定周波数の送信信号を生成する。そして、第1通信部
は、生成した送信信号を第2アンテナ部に送る。また、
第2通信部は、第3アンテナ部からの受信信号のエネル
ギで動作し、受信信号の中に第2識別情報を検出する
と、あらかじめ設定されている第2識別情報を含む、所
定周波数の送信信号の生成を決定する。そして、第2通
信部は、生成した送信信号を第3アンテナ部に送る。
【0036】第2アンテナ部および第3アンテナ部は、
送信信号を受け取ると、この送信信号を電磁界に変換す
る。
【0037】読取り装置の第1アンテナ部は、所定周波
数の電磁界を測定装置から受信すると、受信信号を発生
する。受信部は、第1アンテナ部からの受信信号に含ま
れる第1識別情報および第2識別情報に基づいて、応力
発生の有無を調べる。
【0038】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を、
図面を用いて説明する。
【0039】[発明の実施の形態1]図1がこの発明の
実施の形態1に係る応力測定システムを示す基本構成図
である。この応力測定システムは、電磁界Aを送信する
読取り装置1と、電磁界Aに応答して、電磁界Bを送信
する測定装置2とを備える。
【0040】応力測定システムの読取り装置1は、図2
に示すように、送信部1Aと、受信部1Bと、コンデン
サ1C,1Eと、アンテナ1Dとを備える。実施の形態
1では、第1アンテナ部は、アンテナ1Dと、コンデン
サ1C,1Eとを備える。
【0041】読取り装置1の送信部1Aは、測定装置2
が保持する、応力の情報を読み出すとき、所定周波数の
送信信号を発生する。送信信号は、図3に示すように、
バースト状の信号である。
【0042】読取り装置1のアンテナ1Dは、電磁界
A,Bの送受信をするためのコイルである。アンテナ1
Dは、コンデンサ1Cを経由して、送信部1Aから送信
信号を受け取ると、所定周波数の電磁界Aを送信する。
また、アンテナ1Dは、コンデンサ1Eと共に受信時の
共振回路を構成する。アンテナ1Dは、測定装置2から
の所定周波数の電磁界Bを受信すると、受信信号を発生
する。
【0043】読取り装置1の受信部1Bは、アンテナ1
Dから受信信号を受け取ると、この受信信号に含まれて
いる、応力の情報を取り出して、パネル1B1に表示す
る。
【0044】測定装置2は、円筒形状の一体構造をして
いる。このような構造の測定装置2は、例えば、建築物
の壁に埋め込まれて、この建築物の応力測定に使用され
る。このような測定装置2は、応力測定部2Aと、通信
部2Bと、アンテナ2Cとを備える。
【0045】測定装置2の応力測定部2Aは、圧電素子
(図示を省略)を備える。応力が建築物に発生すると、
応力測定部2Aに力が加わる。この力で、圧電素子が、
測定信号を発生する。この測定信号は、例えば、図4に
示す交流状の電圧である。
【0046】測定装置2のアンテナ2Cは、図5に示す
ように、コンデンサ2Dと共に共振回路を構成する。ア
ンテナ2Cは、電磁界A,Bの送受信をするためのコイ
ルである。アンテナ2Cは、読取り装置1から所定周波
数の電磁界Aを受信すると、受信信号を発生する。アン
テナ2Cは、受信信号を通信部2Bに送る。また、アン
テナ2Cは、通信部2Bから所定周波数の送信信号を受
け取ると、電磁界Bを送信する。実施の形態1では、ア
ンテナ2Cとコンデンサ2Dが第2アンテナ部を構成す
る。
【0047】測定装置2の通信部2Bは、図5に示すよ
うに、整流器21A,21Kと、コンデンサ21B,2
1Hと、抵抗21Cと、ダイオード21D,21Jと、
定電圧ダイオード21E,21Gと、集積回路21Fと
を備える。
【0048】通信部2Bの整流器21Aは、応力測定部
2Aが発生した交流状の電圧を整流する。
【0049】通信部2Bのコンデンサ21Bは、抵抗2
1Cと共に積分回路を構成する。この積分回路が整流器
21Aからの整流電圧を積分する。積分回路からの積分
電圧は、定電圧ダイオード21Eに加えられると共に、
ダイオード21Dを経由して、集積回路21FのVcc
端子に加えられる。ダイオード21Dは、逆流防止用で
ある。
【0050】通信部2Bの定電圧ダイオード21Eは、
積分回路からの積分電圧を制限して、例えば、図6に示
すような、一定の電圧を生成する。定電圧ダイオード2
1Eは、生成した一定電圧を、検出電圧として集積回路
21FのSIG端子に加える。
【0051】通信部2Bの整流器21Kは、アンテナ2
Cからの受信信号を整流する。コンデンサ21Hが、整
流器21Kが整流した電圧を平滑し、定電圧ダイオード
21Gが、コンデンサ21Hが平滑した電圧を一定の電
圧にする。この一定の電圧は、ダイオード21Jを経由
して、集積回路21FのVcc端子に加えられる。ダイ
オード21Jは、逆流防止用である。
【0052】通信部2Bの集積回路21Fは、図7に示
すように、電源回路211と、IF(インターフェー
ス)回路212と、メインメモリ213と、メモリ21
4と、タイマ215と、制御回路216と、復調回路2
17と、変調回路218とを備える。
【0053】集積回路21Fの電源回路211は、Vc
c端子から、値が一定である電圧を受け取ると、集積回
路21Fの各回路212〜218に駆動電圧を供給す
る。
【0054】集積回路21FのIF回路212は、電源
回路211から駆動電圧を受け取ると動作する。IF回
路212は、SIG端子と制御回路216との間を接続
するためのものであり、SIG端子から検出電圧を受け
取ると、この信号を制御回路216に送る。
【0055】集積回路21Fのメインメモリ213は、
電源回路211から駆動電圧を受け取ると動作する回路
である。メインメモリ213は、ROM(Read Only Me
mory)であり、制御回路216の制御手順をあらかじめ
記憶している。
【0056】集積回路21Fのメモリ214は、電源回
路211から駆動電圧を受け取ると動作する回路であ
る。メモリ214は、情報の読み書きが可能な不揮発性
メモリであり、電源回路211からの駆動電圧がオフに
なっても、記憶している情報を保持している。
【0057】集積回路21Fのタイマ215は、電源回
路211から駆動電圧を受け取ると動作して、時間を計
る回路である。タイマ215は、計った時間を時間信号
として制御回路216に送る。
【0058】集積回路21Fの復調回路217は、電源
回路211から駆動電圧を受け取ると動作する。復調回
路217は、DAT端子から所定周波数の受信信号を受
け取ると、信号受信を制御回路216に通知する。
【0059】集積回路21Fの変調回路218は、電源
回路211から駆動電圧を受け取ると動作する。変調回
路218は、制御回路216から応力に係る情報と送信
指示を受け取ると、この情報を所定周波数の信号に加え
て、送信信号を生成する。そして、変調回路218は、
生成した送信信号をDAT端子に送る。
【0060】集積回路21Fの制御回路216は、電源
回路211から駆動電圧を受け取ると、メインメモリ2
13に記憶されている制御手順に従って、制御を開始す
る。制御回路216は、測定装置2の一般的な制御と共
に、次の制御をする。制御回路216は、IF回路21
2から検出電圧を受け取ると、タイマ215からの時間
信号を用いて、メモリ214にマーキングをし、検出電
圧の終了により、マーキングを止める。
【0061】制御回路216は、復調回路217から信
号受信の通知を受け取ると、メモリ214から、最終マ
ーキングのアドレスを読み取る。このアドレスは、検出
電圧の持続時間つまり応力の積算値を表す。制御回路2
16は、読み出したアドレスを、応力の積算値情報とし
て、変調回路218に送る。このとき、制御回路216
は、積算値情報と共に、送信を指示する送信指示を変調
回路218に送る。
【0062】次に、実施の形態1の動作について説明す
る。
【0063】円筒形状の一体構造をしている測定装置2
は、例えば、建築物の壁に埋め込まれて、用いられる。
【0064】応力が建築物に発生すると、応力が測定装
置2の応力測定部2Aに加わり、応力測定部2Aが交流
状の電圧を発生する。この電圧が通信部2Bの整流器2
1Aに加えられる。整流器21Aが交流状の電圧を整流
し、コンデンサ21Bが、抵抗21Cと共に、整流器2
1Aからの整流電圧を積分する。発生した積分電圧は、
ダイオード21Dを経由して、集積回路21FのVcc
端子に加えられる。
【0065】集積回路21Fの電源回路211は、Vc
c端子から積分電圧を受け取ると、各回路212〜21
8に駆動電圧を供給する。これにより、集積回路21F
が動作を開始する。つまり、集積回路21Fは、応力測
定部2Aが発生する測定信号のエネルギで動作する。
【0066】一方、コンデンサ21Bと抵抗21Cで発
生した積分電圧は、定電圧ダイオード21Eに加えられ
る。定電圧ダイオード21Eは、積分電圧を一定の電圧
を変換し、この電圧を検出電圧として、集積回路21F
のSIG端子に加える。
【0067】集積回路21FのIF回路212は、SI
G端子から検出電圧を受け取ると、この信号を制御回路
216に送る。制御回路216は、検出電圧を受け取る
と、タイマ215からの時間信号を用いて、メモリ21
4にマーキングをし、検出電圧の終了でマーキングを止
める。これにより、建築物に発生する応力が集積回路2
1Fに蓄積される。
【0068】ところで、測定装置2から応力の情報を読
み出すとき、読取り装置1の送信部1Aは、所定周波数
の送信信号を発生する。アンテナ1Dは、この送信信号
で所定周波数の電磁界Aを送信する。
【0069】測定装置2では、アンテナ2Cは、読取り
装置1からの、所定周波数の電磁界Aを受信すると、受
信信号を発生する。通信部2Bの整流器21Kがアンテ
ナ2Cからの受信信号を整流し、コンデンサ21Hが整
流電圧を平滑する。さらに、定電圧ダイオード21Gが
平滑電圧を一定の電圧に変換する。この一定電圧は、集
積回路21FのVcc端子に加えられる。これにより、
集積回路21Fが動作を開始する。つまり、集積回路2
1Fは、読取り装置1が送信する電磁界Aのエネルギで
動作する。
【0070】一方、アンテナ2Cからの受信信号は、集
積回路21FのDAT端子に加えられる。集積回路21
Fの復調回路217は、DAT端子から所定周波数の受
信信号を受け取ると、信号を受信したことを制御回路2
16に通知する。制御回路216は、信号受信の通知を
受け取ると、メモリ214から、最終マーキングのアド
レスを読み取る。そして、制御回路216は、読み出し
たアドレスを応力の積算値情報とし、送信指示と共に積
算値情報を変調回路218に送る。変調回路218は、
蓄積情報を受け取ると、蓄積値情報を所定周波数の信号
に加えて、送信信号を生成する。変調回路218は、生
成した送信信号をDAT端子に送る。
【0071】アンテナ2Cは、集積回路21FのDAT
端子から送信信号を受け取ると、所定周波数の電磁界B
を送信する。
【0072】読取り装置1のアンテナ1Dは、所定周波
数の電磁界Bを測定装置2から受信すると、受信信号を
発生する。受信部1Bは、アンテナ1Dから受信信号を
受け取ると、この受信信号に含まれている、応力の情報
を取り出す。
【0073】このようにして、実施の形態1により、測
定装置2と非接触の状態で、読取り装置1が建築物内に
発生する応力を測定装置2から読み取ることができる。
【0074】また、読取り装置1と測定装置2が非接触
状態で通信するので、読取り装置1と測定装置2を接続
するリード線を不要にする。この結果、リード線による
接続不良が発生することがないので、システムの信頼性
を向上することができる。
【0075】[発明の実施の形態2]実施の形態2で
は、読取り装置の受信部と、測定装置の通信部が、実施
の形態1と相違し、その他は同様である。以下の説明で
は、この相違する点だけを説明し、重複する部分につい
ては、図面に同じ参照番号を付けて説明を省略する。
【0076】実施の形態2の通信部を図8に示す。この
通信部22は、整流器22A,22Lと、抵抗22B,
22C,22Dと、定電圧ダイオード22E,22H
と、ダイオード22F,22Kと、集積回路22Gと、
コンデンサ22Jとを備える。
【0077】通信部22の整流器22A、定電圧ダイオ
ード22H、コンデンサ22J、ダイオード22Kおよ
び整流器22Lは、実施の形態1の整流器21A、定電
圧ダイオード21G、コンデンサ21H、ダイオード2
1Jおよび整流器21Kとそれぞれ同じであるので、説
明を省略する。
【0078】通信部22の抵抗22Bは、抵抗22Cと
共に分圧回路を構成する。この分圧回路は、整流器22
Aからの整流電圧を分圧して、集積回路22GのAN端
子に加える。つまり、抵抗22B,22Cは、応力測定
部2Aが出力する電圧を整流した電圧(以下、測定電圧
と記す)を、AN端子に加える。
【0079】通信部22の抵抗22Dは、定電圧ダイオ
ード22Eと共に定電圧回路を構成する。この定電圧回
路は、整流器22Aからの整流電圧を一定の電圧に変換
する。そして、定電圧回路は、生成した一定電圧を検出
電圧として、集積回路22GのSIG端子に加える。さ
らに、検出電圧は、ダイオード22Fを経由して、集積
回路22GのVcc端子に加えられる。ダイオード22
Fは、逆流防止用である。
【0080】通信部22の集積回路22Gは、図9に示
すように、電源回路221と、IF(インターフェー
ス)回路222と、メインメモリ223と、メモリ22
4と、タイマ225と、制御回路226と、復調回路2
27と、変調回路228と、AD(アナログ・デジタ
ル)変換回路229とを備える。
【0081】集積回路22Gの電源回路221、IF回
路222、メインメモリ223、メモリ224、タイマ
225、復調回路227および変調回路228は、実施
の形態1の電源回路211、IF回路212、メインメ
モリ213、メモリ214、タイマ215、復調回路2
17および変調回路218とそれぞれ同じであるので、
説明を省略する。
【0082】集積回路22GのAD変換回路229は、
AN端子から、測定電圧を受け取ると、この電圧をデジ
タルに変換して、制御回路226に送る。
【0083】集積回路22Gの制御回路226は、実施
の形態1の制御回路216の制御に加えて、次の制御を
する。制御回路226は、AD変換回路229からデジ
タルの測定電圧を受け取ると、この測定電圧をメモリ2
24に記憶する。この後、制御回路226は、復調回路
217から信号受信の通知を受け取ると、メモリ224
から測定電圧を読み出す。そして、制御回路226は、
積算値情報と共に、測定電圧を変調部228に送る。
【0084】実施の形態2の読取り装置の受信部は、ア
ンテナ1Dから受信信号を受け取ると、この受信信号に
含まれている応力の積算値および応力の大きさの情報を
取り出す。
【0085】この実施の形態2により、測定装置と非接
触の状態で、読取り装置が、建築物内に発生する応力の
積算値および応力の大きさを、測定装置から読み取るこ
とができる。
【0086】[発明の実施の形態3]実施の形態3で
は、先に説明した実施の形態1とは、通信部だけが相違
し、その他は同様である。以下の説明では、この相違す
る点だけを説明し、重複する部分については、図面に同
一の参照番号を付けて説明を省略する。
【0087】実施の形態3の通信部を図10に示す。こ
の通信部23は、整流器23A,23Lと、コンデンサ
23B,23Jと、抵抗23Cと、定電圧ダイオード2
3D,23Hと、ダイオード23E,23Kと、電池2
3Fと、集積回路23Gとを備える。
【0088】通信部23の整流器23A,23Lと、コ
ンデンサ23B,23J、抵抗23C、定電圧ダイオー
ド23D,23Hおよびダイオード23Kは、実施の形
態1の整流器21A,21K、コンデンサ21B,21
H、抵抗21C、定電圧ダイオード21E,21Gおよ
びダイオード21Jと同じであり、説明を省略する。た
だし、ダイオード23Kは、集積回路23GのVRF端子
に接続されている。
【0089】通信部23の電池23Fは、ダイオード2
3Eを経由して、集積回路23GのVL端子に接続され
ている。ダイオード23Eは、逆流防止用である。
【0090】通信部23の集積回路23Gは、図11に
示すように、電源回路231と、IF(インターフェー
ス)回路232と、メインメモリ233と、メモリ23
4と、タイマ235と、制御回路236と、復調回路2
37と、変調回路238とを備える。
【0091】集積回路23GのIF回路232、メイン
メモリ233、メモリ234、タイマ235、復調回路
237および変調回路238は、実施の形態1のIF回
路212、メインメモリ213、メモリ214、タイマ
215、復調回路217および変調回路218とそれぞ
れ同じであるので、説明を省略する。
【0092】集積回路23Gの電源回路231は、VRF
端子から値が一定の電圧を受け取ると、集積回路23G
の各回路232〜238に駆動電圧を供給する。また、
一定の電圧がVRF端子に加わっていないとき、電源回路
231は、VL端子からの電池電圧を制御回路236に
加える。
【0093】制御回路236は、実施の形態1の制御回
路216と同じ制御に加えて、電源回路231を経由し
て、VL端子から電池電圧を受け取ると、低消費電力モ
ードで動作する。つまり、制御回路236は、クロック
の発振を止めるなどして、消費する電力を抑える。
【0094】このような実施の形態3により、測定装置
は、電磁界Bを送信するとき、受信した電磁界Aのエネ
ルギを用い、通常は、電池23Fの電力を用いて、低消
費電力モードで動作するので、応力の測定を長期間行う
ことが可能になる。
【0095】[発明の実施の形態4]実施の形態4で
は、先に説明した実施の形態2とは、通信部だけが相違
し、その他は同様である。以下の説明では、この相違す
る点だけを説明し、重複する部分については、図面に同
一の参照番号を付けて説明を省略する。
【0096】実施の形態4の通信部を図12に示す。こ
の通信部24は、整流器24A,24Mと、抵抗24
B,24C,24Dと、定電圧ダイオード24E,24
Jと、ダイオード24F,24Lと、電池24Gと、集
積回路24Hと、コンデンサ24Kとを備える。
【0097】通信部24の整流器24A,24M、抵抗
24B,24C,24D、定電圧ダイオード24E,2
4J、ダイオード24Lおよびコンデンサ24Kは、実
施の形態2の整流器22A,22L、抵抗22B,22
C,22D、定電圧ダイオード22E,22H、ダイオ
ード22Kおよびコンデンサ22Jとそれぞれ同じであ
るので、説明を省略する。ただし、ダイオード24L
は、集積回路24HのV RF端子に接続されている。
【0098】通信部24の電池24Gは、ダイオード2
4Fを経由して、集積回路24HのVL端子に接続され
ている。ダイオード24Fは、逆流防止用である。
【0099】集積回路24Hは、図13に示すように、
電源回路241と、IF(インターフェース)回路24
2と、メインメモリ243と、メモリ244と、タイマ
245と、制御回路246と、復調回路247と、変調
回路248と、AD(アナログ・デジタル)変換回路2
49とを備える。
【0100】集積回路24HのIF回路242、メイン
メモリ243、メモリ244、タイマ245、復調回路
247、変調回路248およびAD変換回路249は、
実施の形態2のIF回路222、メインメモリ223、
メモリ224、タイマ225、復調回路227、変調回
路228およびAD変換回路229とそれぞれ同じであ
るので、説明を省略する。
【0101】集積回路24Hの電源回路241は、値が
一定の電圧をVRF端子から受け取ると、集積回路24H
の各回路242〜249に駆動電圧を供給する。また、
一定の電圧がVRF端子に加わっていないとき、電源回路
241は、VL端子からの電池電圧を制御回路246に
加える。
【0102】制御回路246は、実施の形態2の制御回
路226と同じ制御に加えて、電源回路241を経由し
て、VL端子から電池電圧を受け取ると、低消費電力モ
ードで動作する。つまり、制御回路246は、クロック
の発振を止めるなどして、消費する電力を抑える。
【0103】このような実施の形態4により、測定装置
は、電磁界Bを送信するとき、受信した電磁界Aのエネ
ルギを用い、通常は、電池24Fの電力により、低消費
電力モードで動作するので、応力の測定を長期間行うこ
とが可能になる。
【0104】[発明の実施の形態5]図14が、この発
明の実施の形態5に係る応力測定システムを示す基本構
成図である。この応力測定システムは、電磁界Aを送信
する読取り装置3と、電磁界Aに応答して、電磁界Bを
送信する測定装置4とを備える。
【0105】応力測定システムの読取り装置3は、図1
5に示すように、送信部3Aと、受信部3Bと、コンデ
ンサ3C,3Eと、アンテナ3Dとを備える。実施の形
態1では、第1アンテナ部は、アンテナ3Dとコンデン
サ3C,3Eを備える。
【0106】読取り装置3の送信部3A、コンデンサ3
C,3Eおよびアンテナ3Dは、実施の形態1の送信部
1A、コンデンサ1C,1Eおよびアンテナ1Dとそれ
ぞれ同じであるので、説明を省略する。
【0107】読取り装置3の受信部3Bは、アンテナ3
Dから受信信号を受け取ると、この受信信号に基づいて
応力の有無を調べる。応力の有無を調べるために、受信
部3Bには、2つの異なる受信タイミングが設定されて
いる。受信部3Bは、それぞれの受信タイミングで受信
信号を受信したかどうかにより、応力の有無を判断し、
パネル3B1に表示する。
【0108】実施の形態5の測定装置4は、図16に示
すように、アンテナ4A,4Dと、コンデンサ4B,4
Eと、圧力センサ4Cと、通信部41,42とを備え
る。
【0109】測定装置4のアンテナ4A,4Dおよびコ
ンデンサ4B,4Eは、実施の形態1のアンテナ2Cお
よびコンデンサ2Dとそれぞれ同じであるので、説明を
省略する。実施の形態5では、アンテナ4Aとコンデン
サ4Bが第2アンテナ部を構成し、アンテナ4Dとコン
デンサ4Eが第3アンテナ部を構成する。
【0110】測定装置4の圧力センサ4Cは、アンテナ
4Aとコンデンサ4Bとの間に挿入されている。圧力セ
ンサ4Cは、スイッチ4C1を備える。圧力が圧力セン
サ4Cに加わると、圧力センサ4Cのスイッチ4C1
閉じる。つまり、スイッチ4C1が導通状態になる。こ
のように、圧力センサ4Cは、加えられた圧力に応じ
て、スイッチ4C1を開閉する応力検出部である。
【0111】測定装置4の通信部41は、第1通信部で
あり、集積回路41Aと、定電圧ダイオード41Bと、
コンデンサ41Cと、整流器41Dとを備える。通信部
41の定電圧ダイオード41B、コンデンサ41Cおよ
び整流器41Dは、実施の形態1の定電圧ダイオード2
1G、コンデンサ21Hおよび整流器21Kとそれぞれ
同じであるので、説明を省略する。
【0112】通信部41の集積回路41Aは、図17に
示すように、電源回路411と、メインメモリ412
と、制御回路413と、復調回路414と、変調回路4
15とを備える。集積回路41Aの電源回路411、メ
インメモリ412、復調回路414および変調回路41
5は、実施の形態1の電源回路211、メインメモリ2
13、復調回路217および変調回路218とそれぞれ
同じであるので、説明を省略する。
【0113】集積回路41Aの制御回路413は、電源
回路411から駆動電圧を受け取ると、メインメモリ4
12に記憶されている制御手順に従って、制御を開始す
る。制御回路414は、復調回路414から信号受信の
通知を受け取ると、電磁界Bの送信指示を変調回路41
5に送る。
【0114】測定装置4の通信部42は、第2通信部で
あり、集積回路42Aと、定電圧ダイオード42Bと、
コンデンサ42Cと、整流器42Dとを備える。通信部
42の定電圧ダイオード42B、コンデンサ42Cおよ
び整流器42Dは、実施の形態1の定電圧ダイオード2
1G、コンデンサ21Hおよび整流器21Kとそれぞれ
同じであるので、説明を省略する。
【0115】通信部42の集積回路42Aは、図18に
示すように、電源回路421と、メインメモリ422
と、タイマ423と、制御回路424と、復調回路42
5と、変調回路426とを備える。集積回路42Aの電
源回路421、メインメモリ422、タイマ423、復
調回路425および変調回路426は、実施の形態1の
電源回路211、メインメモリ213、タイマ215、
復調回路217および変調回路218とそれぞれ同じで
あるので、説明を省略する。
【0116】集積回路42Aの制御回路424は、電源
回路421から駆動電圧を受け取ると、メインメモリ4
22に記憶されている制御手順に従って、制御を開始す
る。制御回路424は、復調回路425から信号受信の
通知を受け取ると、タイマ423からの時間信号を監視
する。制御回路424にあらかじめ設定されている設定
時間が経過すると、制御回路424は、電磁界Bの送信
指示を変調回路426に送る。
【0117】次に、実施の形態5の動作について説明す
る。
【0118】円筒形状の一体構造をしている測定装置4
は、例えば、建築物の壁に埋め込まれて、用いられる。
応力が建築物に発生すると、測定装置4の圧力センサ4
Cは、この応力を検出して、スイッチ4C1を閉じる。
スイッチ4C1が導通状態にされるので、アンテナ4A
がコンデンサ4Bに並列に接続される。
【0119】測定装置4がこの状態になっている場合、
応力の有無を調べるとき、読取り装置3の送信部3Aが
所定周波数の送信信号を発生する。アンテナ3Dがこの
送信信号で所定周波数の電磁界Aを送信する。
【0120】測定装置4では、アンテナ4A,4Dは、
読取り装置3からの、所定周波数の電磁界Aを受信する
と、受信信号をそれぞれ発生する。整流器41D,42
Dがアンテナ4A,4Dからの受信信号をそれぞれ整流
し、コンデンサ41C,42Cが整流電圧をそれぞれ平
滑する。さらに、定電圧ダイオード41B,42Bが平
滑電圧を一定の電圧にそれぞれ変換する。この一定電圧
が集積回路41A,42AのVcc端子にそれぞれ加え
られる。これにより、集積回路41A,42Aがそれぞ
れ動作を開始する。
【0121】一方、アンテナ4A,4Dからの受信信号
が、集積回路41A,42AのDAT端子にそれぞれ加
えられる。
【0122】集積回路41Aでは、復調回路414が、
DAT端子から所定周波数の受信信号を受け取ると、信
号を受信したことを制御回路413に通知する。制御回
路413は、信号受信の通知を受け取ると、電磁界Bの
送信指示を変調回路415に送る。変調回路415は、
送信指示を受け取ると、所定周波数の送信信号をDAT
端子を経由して、アンテナ4Aに送る。アンテナ4A
は、送信信号を受け取ると、所定周波数の電磁界Bを送
信する。
【0123】また、集積回路42Aでは、復調回路42
5が、DAT端子から所定周波数の受信信号を受け取る
と、信号を受信したことを制御回路424に通知する。
制御回路424は、信号受信の通知を受け取ると、タイ
マ423からの時間信号を監視する。設定時間が経過す
ると、制御回路424が電磁界Bの送信指示を変調回路
426に送る。変調回路426は、送信指示を受け取る
と、所定周波数の送信信号をDAT端子を経由して、ア
ンテナ4Dに送る。アンテナ4Dは、送信信号を受け取
ると、所定周波数の電磁界Bを送信する。
【0124】このように、測定装置4は、応力を検出し
たときに電磁界Aを受信すると、設定時間の間隔をあけ
て、所定周波数の電磁界Bをそれぞれ送信する。
【0125】読取り装置3のアンテナ3Dは、所定周波
数の電磁界Bを測定装置4から受信すると、受信信号を
発生する。受信部3Bは、アンテナ3Dから、受信タイ
ミングで受信信号を受け取ると、つまり、設定時間の間
隔をあけて受信信号を受け取ると、応力の発生を示す情
報をパネル3B1に表示する。
【0126】ところで、応力が建築物に発生していなけ
れば、測定装置4のスイッチ4C1が開いた状態にな
る。この場合には、アンテナ4Aが接続されないので、
受信信号が集積回路41Aに送られない。この結果、測
定装置4は、設定時間後に電磁界Bを送信するだけであ
る。
【0127】読取り装置3の受信部3Bは、アンテナ3
Dから、設定時間後だけ受信信号を受け取ると、応力が
発生していないことを示す情報をパネル3B1に表示す
る。
【0128】また、読取り装置3は、電磁界Aおよび電
磁界Bの両方を受信しないとき、測定装置4との通信が
確立されていないことをパネル3B1に示す。測定者
は、パネル3B1の表示を見ると、アンテナ3Dの向き
等を変えて、測定をやり直す。
【0129】このようにして、実施の形態5により、測
定装置4と非接触の状態で、読取り装置3が建築物内に
発生する応力の有無を調べることができる。
【0130】また、読取り装置3と測定装置4が非接触
状態で通信をするので、読取り装置3と測定装置4を接
続するリード線が不要になる。この結果、リード線によ
る接続不良が発生することがないので、システムの信頼
性を向上することができる。
【0131】なお、実施の形態5では、応力の有無を検
出したが、特にこれに限定されない。例えば、圧力セン
サ4Cの代わりに、傾斜スイッチ、リミットスイッチ、
水位センサ、結露センサ、温度センサを用いて、非測定
物の傾斜、位置、水位、結露、温度を調べることが可能
である。
【0132】このとき用いられる傾斜スイッチは、水銀
などを内蔵する。被測定物が傾斜すると、電極間が水銀
の移動で導通または非導通になる。これにより、傾斜ス
イッチは、被測定物の傾斜を調べる。リミットスイッチ
は、バネを利用して、電極間を導通または非導通にし
て、被測定物の位置を調べる。水位センサは、電極間の
抵抗が液体で変化することを利用して、水位を調べる。
結露スイッチは、電極間の抵抗が電極間に付着する結露
で変化することを利用して、結露を調べる。温度スイッ
チは、温度変化によるバイメタルの変形で、電極間を導
通または非導通にすることを利用して、温度を調べる。
【0133】このような各種センサを用いることが可能
である。
【0134】[発明の実施の形態6]この実施の形態6
では、先に説明した実施の形態5とは、圧力センサ4C
の配置だけが相違し、その他は同様である。以下の説明
では、この相違する点だけを説明し、重複する部分につ
いては、図面に同一の参照番号を付けて説明を省略す
る。
【0135】実施の形態6の測定装置を図19に示す。
この測定装置では、圧力センサ4Cが、コンデンサ4B
に直列に接続されている。さらに、この直列回路が、ア
ンテナ4Aに並列に接続されている。
【0136】この構成により、応力が圧力センサ4Cに
加わると、スイッチ4C1が閉じる。スイッチ4C1が閉
じると、圧力センサ4Cがアンテナ4Aに接続される。
この結果、実施の形態5と同じように、測定装置は、応
力を検出したときに電磁界Aを受信すると、設定時間の
間隔をあけて、所定周波数の電磁界Bをそれぞれ送信す
る。
【0137】このようにして、実施の形態6により、測
定装置と非接触の状態で、読取り装置が建築物内に発生
する応力の有無を調べることができる。
【0138】また、読取り装置と測定装置が非接触状態
で通信をするので、読取り装置と測定装置を接続するリ
ード線が不要になる。この結果、リード線による接続不
良が発生することがないので、システムの信頼性を向上
することができる。
【0139】[発明の実施の形態7]この実施の形態7
では、先に説明した実施の形態5とは、圧力センサ4C
の配置だけが相違し、その他は同様である。以下の説明
では、この相違する点だけを説明し、重複する部分につ
いては、図面に同一の参照番号を付けて説明を省略す
る。
【0140】実施の形態7の測定装置を図20に示す。
この測定装置では、圧力センサ4Cがアンテナ4Aに並
列に接続されている。
【0141】この構成により、応力が圧力センサ4Cに
加わると、スイッチ4C1が閉じる。スイッチ4C1が閉
じると、アンテナ4Aが短絡状態になる。この状態のと
きに、電磁界Aを受信すると、アンテナ4Aが短絡され
ているので、受信信号が集積回路41Aに送られない。
この結果、測定装置は、設定時間後に電磁界Bを送信す
るだけである。
【0142】このようにして、実施の形態7により、測
定装置と非接触の状態で、読取り装置が建築物内に発生
する応力の有無を調べることができる。
【0143】また、読取り装置と測定装置が非接触状態
で通信をするので、読取り装置と測定装置を接続するリ
ード線が不要になる。この結果、リード線による接続不
良が発生することがないので、システムの信頼性を向上
することができる。
【0144】[発明の実施の形態8]図21が、この発
明の実施の形態8に係る応力測定システムを示す基本構
成図である。この応力測定システムは、電磁界Aを送信
する読取り装置5と、電磁界Aに応答して、電磁界Bを
送信する測定装置6とを備える。
【0145】応力測定システムの読取り装置5は、図2
2に示すように、送信部5Aと、受信部5Bと、コンデ
ンサ5C,5Eと、アンテナ5Dとを備える。実施の形
態8では、第1アンテナ部は、アンテナ5Dと、コンデ
ンサ5C,5Eを備える。
【0146】読取り装置5の送信部5A、コンデンサ5
C,5Eおよびアンテナ5Dは、実施の形態5の送信部
3A、コンデンサ3C,3Eおよびアンテナ3Dとそれ
ぞれ同じであるので、説明を省略する。
【0147】読取り装置5の受信部5Bは、アンテナ5
Dから受信信号を受け取ると、この受信信号に含まれる
ID(Identification)に基づいて、応力の有無を調べ
る。つまり、受信部5Bは、第1識別情報である1番目
のID(以下、第1IDと記す)と、第2識別情報であ
る2番目のID(以下、第2IDと記す)の両方を受け
取ると、応力が発生したと判断し、第2IDだけを受け
取ると、応力が発生していないと判断する。また、受信
部5Bは、両方のIDを受け取らなければ、測定装置6
との通信が確立されていないと判断する。受信部5B
は、これらの判断結果をパネル5B1に表示する。
【0148】実施の形態8の測定装置6は、図23に示
すように、アンテナ6A,6Dと、コンデンサ6B,6
Eと、圧力センサ6Cと、通信部61,62とを備え
る。
【0149】測定装置6のアンテナ6A,6D、コンデ
ンサ6B,6Eおよび圧力センサ6Cは、実施の形態5
のアンテナ4A,4D、コンデンサ4B,4Eおよび圧
力センサ4Cとそれぞれ同じであるので、説明を省略す
る。
【0150】測定装置6の通信部61は、集積回路61
Aと、定電圧ダイオード61Bと、コンデンサ61C
と、整流器61Dとを備える。通信部61の定電圧ダイ
オード61B、コンデンサ61Cおよび整流器61D
は、実施の形態5の定電圧ダイオード41B、コンデン
サ41Cおよび整流器41Dとそれぞれ同じであるの
で、説明を省略する。
【0151】通信部61の集積回路61Aは、図24に
示すように、電源回路611と、メインメモリ612
と、メモリ613と、制御回路614と、復調回路61
5と、変調回路616とを備える。集積回路61Aの電
源回路611、メインメモリ612、復調回路615お
よび変調回路616は、実施の形態5の電源回路41
1、メインメモリ412、復調回路414および変調回
路415とそれぞれ同じであるので、説明を省略する。
【0152】集積回路61Aのメモリ613は、電源回
路611から駆動電圧を受け取ると動作する回路であ
る。メモリ613は、情報の読み書きが可能な不揮発性
メモリであり、電源回路611からの駆動電圧がオフに
なっても、あらかじめ記憶している第1IDを保持して
いる。
【0153】集積回路61Aの制御回路614は、電源
回路611から駆動電圧を受け取ると、メインメモリ6
12に記憶されている制御手順に従って、制御を開始す
る。制御回路614は、復調回路615から信号受信の
通知を受け取ると、メモリ613から第1IDを読み出
す。そして、制御回路614は、読み出した第1IDと
共に電磁界Bの送信指示を変調回路616に送る。
【0154】測定装置6の通信部62は、集積回路62
Aと、定電圧ダイオード62Bと、コンデンサ62C
と、整流器62Dとを備える。通信部62の定電圧ダイ
オード62B、コンデンサ62Cおよび整流器62D
は、実施の形態5の定電圧ダイオード42B、コンデン
サ42Cおよび整流器42Dとそれぞれ同じであるの
で、説明を省略する。
【0155】通信部62の集積回路62Aは、図25に
示すように、電源回路621と、メインメモリ622
と、メモリ623と、タイマ624と、制御回路625
と、復調回路626と、変調回路627とを備える。集
積回路62Aの電源回路621、メインメモリ622、
タイマ624、復調回路626および変調回路627
は、実施の形態5の電源回路421、メインメモリ42
2、タイマ423、復調回路425および変調回路42
6とそれぞれ同じであるので、説明を省略する。
【0156】集積回路62Aのメモリ623は、電源回
路621から駆動電圧を受け取ると動作する回路であ
る。メモリ623は、情報の読み書きが可能な不揮発性
メモリであり、電源回路621からの駆動電圧がオフに
なっても、あらかじめ記憶している第2IDを保持して
いる。
【0157】集積回路62Aの制御回路625は、電源
回路621から駆動電圧を受け取ると、メインメモリ6
22に記憶されている制御手順に従って、制御を開始す
る。制御回路625は、復調回路626から信号受信の
通知を受け取ると、タイマ624からの時間信号を監視
する。制御回路625にあらかじめ設定されている設定
時間が経過すると、制御回路625は、メモリ623か
ら第2IDを読み出す。そして、制御回路625は、読
み出した第2IDと共に電磁界Bの送信指示を変調回路
627に送る。
【0158】次に、実施の形態8の動作について説明す
る。
【0159】円筒形状の一体構造をしている測定装置6
は、例えば、建築物の壁に埋め込まれて、用いられる。
【0160】応力が建築物に発生すると、測定装置6の
圧力センサ6Cは、この応力を検出して、スイッチ6C
1を閉じる。スイッチ6C1が導通状態にされるので、ア
ンテナ6Aがコンデンサ6Bに並列に接続される。
【0161】測定装置6がこの状態になっている場合、
応力の有無を調べるとき、読取り装置5の送信部5Aが
所定周波数の送信信号を発生する。アンテナ5Dがこの
送信信号で所定周波数の電磁界Aを送信する。
【0162】測定装置6では、アンテナ6A,6Dは、
読取り装置5からの、所定周波数の電磁界Aを受信する
と、受信信号をそれぞれ発生する。整流器61D,62
Dがアンテナ6A,6Dからの受信信号をそれぞれ整流
し、コンデンサ61C,62Cが整流電圧をそれぞれ平
滑する。さらに、定電圧ダイオード61B,62Bが平
滑電圧を一定の電圧にそれぞれ変換する。この一定電圧
が集積回路61A,62AのVcc端子にそれぞれ加え
られる。これにより、集積回路61A,62Aがそれぞ
れ動作を開始する。
【0163】一方、アンテナ6A,6Dからの受信信号
が、集積回路61A,62AのDAT端子にそれぞれ加
えられる。
【0164】集積回路61Aでは、復調回路615が、
DAT端子から所定周波数の受信信号を受け取ると、信
号を受信したことを制御回路614に通知する。制御回
路614は、復調回路615から信号受信の通知を受け
取ると、メモリ613から第1IDを読み出す。そし
て、制御回路614は、読み出した第1IDと共に電磁
界Bの送信指示を変調回路616に送る。変調回路61
6は、第1IDと送信指示を受け取ると、所定周波数の
信号に第1IDを加えて送信信号を生成する。変調回路
616は、生成した送信信号をDAT端子を経由して、
アンテナ6Aに送る。アンテナ6Aは、送信信号を受け
取ると、所定周波数の電磁界Bを送信する。
【0165】また、集積回路62Aでは、復調回路62
6が、DAT端子から所定周波数の受信信号を受け取る
と、信号を受信したことを制御回路625に通知する。
制御回路625は、信号受信の通知を受け取ると、タイ
マ624からの時間信号を監視する。設定時間が経過す
ると、制御回路625がメモリ623から第2IDを読
み出す。そして、制御回路625は、読み出した第2I
Dと共に電磁界Bの送信指示を変調回路627に送る。
変調回路627は、第2IDと送信指示を受け取ると、
所定周波数の信号に第2IDを加えて送信信号を生成す
る。変調回路627は、生成した送信信号をDAT端子
を経由して、アンテナ6Dに送る。アンテナ6Dは、送
信信号を受け取ると、所定周波数の電磁界Bを送信す
る。
【0166】このように、測定装置6は、応力を検出し
たときに電磁界Aを受信すると、設定時間の間隔をあけ
て、所定周波数の第1IDを含む電磁界Bと、第2ID
を含む電磁界Bとを送信する。
【0167】読取り装置5の受信部5Bは、アンテナ5
Dから受信信号を受け取る。このとき、受信部5Bは、
第1IDと第2IDの両方を受け取るので、応力が発生
したと判断する。そして、受信部5Bは、判断結果をパ
ネル5B1に表示する。
【0168】ところで、応力が建築物に発生していなけ
れば、測定装置6のスイッチ6C1が開いた状態にな
る。この場合には、アンテナ6Aが接続されないので、
受信信号が集積回路61Aに送られない。この結果、測
定装置6は、設定時間後に第2IDを含む電磁界Bを送
信する。
【0169】読取り装置5の受信部5Bは、アンテナ5
Dから、設定時間後に第2IDを含む受信信号を受け取
ると、応力が発生していないことを示す情報をパネル5
1に表示する。
【0170】また、読取り装置5は、電磁界Bを受信し
ないとき、測定装置6との通信が確立されていないこと
をパネル5B1に示す。測定者は、パネル5B1の表示を
見ると、アンテナ5Dの向き等を変えて、測定をやり直
す。
【0171】このようにして、実施の形態8により、測
定装置6と非接触の状態で、読取り装置5が建築物内に
発生する応力の有無を調べることができる。このとき、
測定装置6が第1IDと第2IDを用いるので、読取り
装置5が測定装置6からの受信信号であることを確実に
認識することができる。これにより、測定装置6の誤動
作を防ぐことができる。
【0172】また、読取り装置5と測定装置6が非接触
状態で通信をするので、読取り装置5と測定装置6を接
続するリード線が不要になる。この結果、リード線によ
る接続不良が発生することがないので、システムの信頼
性を向上することができる。
【0173】[発明の実施の形態9]この実施の形態9
では、先に説明した実施の形態8とは、圧力センサ6C
の配置だけが相違し、その他は同様である。以下の説明
では、この相違する点だけを説明し、重複する部分につ
いては、図面に同一の参照番号を付けて説明を省略す
る。
【0174】実施の形態9の測定装置を図26に示す。
この測定装置では、圧力センサ6Cが、コンデンサ6B
に直列に接続されている。さらに、この直列回路が、ア
ンテナ6Aに並列に接続されている。
【0175】この構成により、応力が圧力センサ6Cに
加わると、スイッチ6C1が閉じる。スイッチ6C1が閉
じると、圧力センサ6Cがアンテナ6Aに接続される。
この結果、実施の形態5と同じように、測定装置は、応
力を検出したときに電磁界Aを受信すると、設定時間の
間隔をあけて、第1IDや第2IDを含む、所定周波数
の電磁界Bをそれぞれ送信する。
【0176】このようにして、実施の形態9により、測
定装置と非接触の状態で、読取り装置が建築物内に発生
する応力の有無を調べることができる。
【0177】また、読取り装置と測定装置が非接触状態
で通信をするので、読取り装置と測定装置を接続するリ
ード線が不要になる。この結果、リード線による接続不
良が発生することがないので、システムの信頼性を向上
することができる。
【0178】[発明の実施の形態10]この実施の形態
10では、先に説明した実施の形態8とは、圧力センサ
6Cの配置だけが相違し、その他は同様である。以下の
説明では、この相違する点だけを説明し、重複する部分
については、図面に同一の参照番号を付けて説明を省略
する。
【0179】実施の形態10の測定装置を図27に示
す。この測定装置では、圧力センサ6Cがアンテナ6A
に並列に接続されている。
【0180】この構成により、応力が圧力センサ6Cに
加わると、スイッチ6C1が閉じる。スイッチ6C1が閉
じると、アンテナ6Aが短絡状態になる。この状態のと
きに、電磁界Aを受信すると、アンテナ6Aが短絡され
ているので、受信信号が集積回路61Aに送られない。
この結果、測定装置は、設定時間後に、第2IDを含む
電磁界Bを送信するだけである。
【0181】このようにして、実施の形態10により、
測定装置と非接触の状態で、読取り装置が建築物内に発
生する応力の有無を調べることができる。
【0182】また、読取り装置と測定装置が非接触状態
で通信をするので、読取り装置と測定装置を接続するリ
ード線が不要になる。この結果、リード線による接続不
良が発生することがないので、システムの信頼性を向上
することができる。
【0183】[発明の実施の形態11]図28が、この
発明の実施の形態11に係る応力測定システムを示す基
本構成図である。この応力測定システムは、電磁界Aを
送信する読取り装置7と、電磁界Aに応答して、電磁界
Bを送信する測定装置8とを備える。
【0184】応力測定システムの読取り装置7は、図2
9に示すように、送信部7Aと、受信部7Bと、コンデ
ンサ7C,7Eと、アンテナ7Dとを備える。実施の形
態11では、第1アンテナ部は、アンテナ7Dとコンデ
ンサ7C,7Eを備える。
【0185】読取り装置7のコンデンサ7C,7Eおよ
びアンテナ7Dは、実施の形態5のコンデンサ3C,3
Eおよびアンテナ3Dとそれぞれ同じであるので、説明
を省略する。
【0186】送信部7Aは、あらかじめ第1IDと第2
IDを記憶している。そして、送信部7Aは、測定装置
8が保持する、応力の情報を読み出すとき、所定周波数
のバースト状の送信信号を発生する。このとき、送信部
7Aは、第1IDを含む送信信号を送信した後、第2I
Dを含む送信信号を発生する。
【0187】読取り装置7の受信部7Bは、アンテナ7
Dから受信信号を受け取ると、この受信信号に含まれる
第1IDおよび第2IDに基づいて、応力の有無を調べ
る。つまり、受信部7Bは、第1IDと第2IDの両方
を受け取ると、応力が発生したと判断し、第2IDだけ
を受け取ると、応力が発生していないと判断する。ま
た、受信部7Bは、両方のIDを受け取らなければ、測
定装置8との通信が確立されていないと判断する。受信
部7Bは、これらの判断結果をパネル7B1に表示す
る。
【0188】実施の形態11の測定装置8は、図28に
示すように、アンテナ8A,8Dと、コンデンサ8B,
8Eと、圧力センサ8Cと、通信部81,82とを備え
る。
【0189】測定装置8のアンテナ8A,8D、コンデ
ンサ8B,8Eおよび圧力センサ8Cは、実施の形態5
のアンテナ4A,4D、コンデンサ4B,4Eおよび圧
力センサ4Cとそれぞれ同じであるので、説明を省略す
る。
【0190】測定装置8の通信部81は、集積回路81
Aと、定電圧ダイオード81Bと、コンデンサ81C
と、整流器81Dとを備える。通信部81の定電圧ダイ
オード81B、コンデンサ81Cおよび整流器81D
は、実施の形態5の定電圧ダイオード41B、コンデン
サ41Cおよび整流器41Dとそれぞれ同じであるの
で、説明を省略する。
【0191】通信部81の集積回路81Aは、図31に
示すように、電源回路811と、メインメモリ812
と、メモリ813と、制御回路814と、復調回路81
5と、変調回路816とを備える。集積回路81Aの電
源回路811、メインメモリ812および変調回路81
6は、実施の形態5の電源回路411、メインメモリ4
12および変調回路415とそれぞれ同じであるので、
説明を省略する。
【0192】集積回路81Aのメモリ813は、電源回
路811から駆動電圧を受け取ると動作する回路であ
る。メモリ813は、情報の読み書きが可能な不揮発性
メモリであり、電源回路811からの駆動電圧がオフに
なっても、あらかじめ記憶している第1IDを保持して
いる。
【0193】集積回路81Aの復調回路815は、電源
回路811から駆動電圧を受け取ると動作する。復調回
路815は、DAT端子から所定周波数の受信信号を受
け取ると、この受信信号を制御回路814に送る。
【0194】集積回路81Aの制御回路814は、電源
回路811から駆動電圧を受け取ると、メインメモリ8
12に記憶されている制御手順に従って、制御を開始す
る。制御回路814は、復調回路815から受信信号を
受け取ると、受信信号に含まれているIDとメモリ81
3に記憶されている第1IDとを比較する。比較の結
果、2つのIDが一致すると、制御回路814は、メモ
リ813の第1IDと共に送信指示を変調回路816に
送る。
【0195】測定装置8の通信部82は、集積回路82
Aと、定電圧ダイオード82Bと、コンデンサ82C
と、整流器82Dとを備える。通信部82の定電圧ダイ
オード82B、コンデンサ82Cおよび整流器82D
は、実施の形態5の定電圧ダイオード42B、コンデン
サ42Cおよび整流器42Dとそれぞれ同じであるの
で、説明を省略する。
【0196】通信部82の集積回路82Aは、図32に
示すように、電源回路821と、メインメモリ822
と、メモリ823と、制御回路824と、復調回路82
5と、変調回路826とを備える。集積回路82Aの電
源回路821、メインメモリ822および変調回路82
6は、実施の形態5の電源回路421、メインメモリ4
22および変調回路426とそれぞれ同じであるので、
説明を省略する。
【0197】集積回路82Aのメモリ823は、電源回
路821から駆動電圧を受け取ると動作する回路であ
る。メモリ823は、情報の読み書きが可能な不揮発性
メモリであり、電源回路821からの駆動電圧がオフに
なっても、あらかじめ記憶している第2IDを保持して
いる。
【0198】集積回路82Aの復調回路825は、電源
回路821から駆動電圧を受け取ると動作する。復調回
路825は、DAT端子から所定周波数の受信信号を受
け取ると、この受信信号を制御回路824に送る。
【0199】集積回路82Aの制御回路824は、電源
回路821から駆動電圧を受け取ると、メインメモリ8
22に記憶されている制御手順に従って、制御を開始す
る。制御回路824は、復調回路825から受信信号を
受け取ると、受信信号に含まれているIDとメモリ82
3に記憶されている第2IDとを比較する。比較の結
果、2つのIDが一致すると、制御回路824は、メモ
リ823の第2IDと共に送信指示を変調回路826に
送る。
【0200】次に、実施の形態11の動作について説明
する。
【0201】円筒形状の一体構造をしている測定装置8
は、例えば、建築物の壁に埋め込まれて、用いられる。
【0202】応力が建築物に発生すると、測定装置8の
圧力センサ8Cは、この応力を検出して、スイッチ8C
1を閉じる。スイッチ8C1が導通状態にされるので、ア
ンテナ8Aがコンデンサ8Bに並列に接続される。
【0203】測定装置8がこの状態になっている場合、
応力の有無を調べるとき、読取り装置7の送信部7A
は、第1IDを含む送信信号を発生した後、第2IDを
含む送信信号を発生する。アンテナ7Dがこれらの送信
信号で所定周波数の電磁界Aをそれぞれ送信する。
【0204】測定装置8では、アンテナ8A,8Dは、
読取り装置7からの、所定周波数の電磁界Aを受信する
と、受信信号をそれぞれ発生する。整流器81D,82
Dがアンテナ8A,8Dからの受信信号をそれぞれ整流
し、コンデンサ81C,82Cが整流電圧をそれぞれ平
滑する。さらに、定電圧ダイオード81B,82Bが平
滑電圧を一定の電圧にそれぞれ変換する。この一定電圧
が集積回路81A,82AのVcc端子にそれぞれ加え
られる。これにより、集積回路81A,82Aがそれぞ
れ動作を開始する。
【0205】一方、アンテナ8A,8Dからの受信信号
が、集積回路81A,82AのDAT端子にそれぞれ加
えられる。
【0206】集積回路81Aでは、復調回路815が、
DAT端子から所定周波数の受信信号を受け取ると、こ
の受信信号を制御回路814に送る。制御回路814
は、受信信号に含まれているIDとメモリ813の第1
IDとを比較する。比較の結果、2つのIDが一致する
と、制御回路814は、メモリ813の第1IDと共に
送信指示を変調回路816に送る。変調回路816は、
生成した送信信号をDAT端子を経由して、アンテナ8
Aに送る。アンテナ8Aは、送信信号を受け取ると、第
1IDを含む、所定周波数の電磁界Bを送信する。
【0207】このとき、集積回路82Aの制御回路82
4は、同じように2つのIDを比較する。しかし、2つ
のIDが一致しないので、制御回路824は、送信の指
示を変調回路826に送らない。
【0208】この後、測定装置8が第2IDを含む所定
周波数の電磁界Aを受信する。集積回路81Aの制御回
路814が2つのIDを比較する。しかし、2つのID
が一致しないので、制御回路814は、送信の指示を変
調回路816に送らない。
【0209】また、集積回路82Aの制御回路824が
2つのIDを比較する。この結果、2つのIDが一致す
るので、制御回路824は、メモリ823の第2IDと
共に送信指示を変調回路826に送る。変調回路826
は、生成した送信信号をDAT端子を経由して、アンテ
ナ8Dに送る。アンテナ8Dは、送信信号を受け取る
と、第2IDを含む、所定周波数の電磁界Bを送信す
る。
【0210】このように、測定装置8は、応力を検出し
たときに電磁界Aをそれぞれ受信すると、第1IDを含
む電磁界Bと、第2IDを含む電磁界Bとを送信する。
【0211】読取り装置7の受信部7Bは、アンテナ7
Dから受信信号を受け取る。このとき、受信部7Bは、
第1IDと第2IDの両方を受け取るので、応力が発生
したと判断する。そして、受信部7Bは、判断結果をパ
ネル7B1に表示する。
【0212】ところで、応力が建築物に発生していなけ
れば、測定装置8のスイッチ8C1が開いた状態にな
る。この場合には、アンテナ8Aが接続されないので、
受信信号が集積回路81Aに送られない。この結果、測
定装置8は、第2IDを含む電磁界Bだけを送信する。
【0213】読取り装置7の受信部7Bは、アンテナ7
Dから、設定時間後に第2IDを含む受信信号だけを受
け取ると、応力が発生していないことを示す情報をパネ
ル7B1に表示する。
【0214】また、読取り装置7は、電磁界Bを受信し
ないとき、測定装置8との通信が確立されていないこと
をパネル7B1に示す。測定者は、パネル7B1の表示を
見ると、アンテナ7Dの向き等を変えて、測定をやり直
す。
【0215】このようにして、実施の形態11により、
測定装置8と非接触の状態で、読取り装置7が建築物内
に発生する応力の有無を調べることができる。このと
き、測定装置8が第1IDと第2IDを用いるので、読
取り装置7が測定装置8からの受信信号であることを確
実に認識することができる。これにより、測定装置8の
誤動作を防ぐことができる。
【0216】また、読取り装置7が、複数組のIDを記
憶しておけば、同じ通信エリア内に複数の測定装置8を
取り付けることができる。このとき、読取り装置7およ
び測定装置8に異なるIDを使用すればよいので、読取
り装置7および測定装置8の回路等の変更を不要にし
て、複数の測定装置8を用いることができる。
【0217】さらに、読取り装置7と測定装置8が非接
触状態で通信をするので、読取り装置7と測定装置8を
接続するリード線が不要になる。この結果、リード線に
よる接続不良が発生することがないので、システムの信
頼性を向上することができる。特に、複数の測定装置8
を同じ通信エリア内に設置する場合に有効である。
【0218】[発明の実施の形態12]この実施の形態
12では、先に説明した実施の形態11とは、圧力セン
サ8Cの配置だけが相違し、その他は同様である。以下
の説明では、この相違する点だけを説明し、重複する部
分については、図面に同一の参照番号を付けて説明を省
略する。
【0219】実施の形態12の測定装置を図33に示
す。この測定装置では、圧力センサ8Cが、コンデンサ
8Bに直列に接続されている。さらに、この直列回路
が、アンテナ8Aに並列に接続されている。
【0220】この構成により、応力が圧力センサ8Cに
加わると、スイッチ8C1が閉じる。スイッチ8C1が閉
じると、圧力センサ8Cがアンテナ8Aに接続される。
この結果、実施の形態11と同じように、測定装置は、
応力を検出したときに電磁界Aを受信すると、第1ID
や第2IDを含む、所定周波数の電磁界Bをそれぞれ送
信する。
【0221】このようにして、実施の形態12により、
測定装置8と非接触の状態で、読取り装置7が建築物内
に発生する応力の有無を調べることができる。このと
き、測定装置8が第1IDと第2IDを用いるので、読
取り装置7が測定装置8からの受信信号であることを確
実に認識することができる。これにより、測定装置8の
誤動作を防ぐことができる。
【0222】また、読取り装置7が、複数組のIDを記
憶しておけば、同じ通信エリア内に複数の測定装置8を
取り付けることができる。このとき、読取り装置7およ
び測定装置8に異なるIDを使用すればよいので、読取
り装置7および測定装置8の回路等の変更を不要にし
て、複数の測定装置8を用いることができる。
【0223】さらに、読取り装置7と測定装置8が非接
触状態で通信をするので、読取り装置7と測定装置8を
接続するリード線が不要になる。この結果、リード線に
よる接続不良が発生することがないので、システムの信
頼性を向上することができる。特に、複数の測定装置8
を同じ通信エリア内に設置する場合に有効である。
【0224】[発明の実施の形態13]この実施の形態
13では、先に説明した実施の形態11とは、圧力セン
サ8Cの配置だけが相違し、その他は同様である。以下
の説明では、この相違する点だけを説明し、重複する部
分については、図面に同一の参照番号を付けて説明を省
略する。
【0225】実施の形態13の測定装置を図34に示
す。この測定装置では、圧力センサ8Cがアンテナ8A
に並列に接続されている。
【0226】この構成により、応力が圧力センサ8Cに
加わると、スイッチ8C1が閉じる。スイッチ8C1が閉
じると、アンテナ8Aが短絡状態になる。この状態のと
きに、電磁界Aを受信すると、アンテナ8Aが短絡され
ているので、受信信号が集積回路81Aに送られない。
この結果、測定装置は、設定時間後に、第2IDを含む
電磁界Bを送信するだけである。
【0227】このようにして、実施の形態13により、
測定装置8と非接触の状態で、読取り装置7が建築物内
に発生する応力の有無を調べることができる。このと
き、測定装置8が第1IDと第2IDを用いるので、読
取り装置7が測定装置8からの受信信号であることを確
実に認識することができる。これにより、測定装置8の
誤動作を防ぐことができる。
【0228】また、読取り装置7が、複数組のIDを記
憶しておけば、同じ通信エリア内に複数の測定装置8を
取り付けることができる。このとき、読取り装置7およ
び測定装置8に異なるIDを使用すればよいので、読取
り装置7および測定装置8の回路等の変更を不要にし
て、複数の測定装置8を用いることができる。
【0229】さらに、読取り装置7と測定装置8が非接
触状態で通信をするので、読取り装置7と測定装置8を
接続するリード線が不要になる。この結果、リード線に
よる接続不良が発生することがないので、システムの信
頼性を向上することができる。特に、複数の測定装置8
を同じ通信エリア内に設置する場合に有効である。
【0230】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の発明
により、測定装置が読取り装置からの電磁界で動作し、
保持している応力の情報を読取り装置に送るので、従来
のように、リード線による接続不良が発生することがな
い。この結果、応力の測定を確実に行うことができ、シ
ステムの信頼性の低下を防ぐことができる。
【0231】請求項2の発明により、応力の発生時間を
調べることができる。
【0232】請求項3の発明により、応力の大きさを調
べることができる。
【0233】請求項4の発明により、応力の有無を調べ
るとき場合に、受信信号の有無により応力の有無を調べ
るので、従来のように、リード線による接続不良が発生
することがない。この結果、応力の有無の検出を確実に
行うことができ、システムの信頼性の低下を防ぐことが
できる。
【0234】請求項5,6の発明により、応力の有無を
調べる場合に、読取り装置と測定装置が識別情報を用い
るので、読取り装置が測定装置を確実に認識することが
でき、読み取りの際の誤動作を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る応力測定システムを示す基
本構成図である。
【図2】実施の形態1に用いられる読取り装置の一例を
示すブロック図である。
【図3】実施の形態1の送信部が発生する送信信号の一
例を示す波形図である。
【図4】応力測定部が発生する電圧の一例を示す図であ
る。
【図5】実施の形態1に用いられる通信部の一例を示す
ブロック図である。
【図6】実施の形態1の集積回路に加えられる電圧の一
例を示す波形図である。
【図7】実施の形態1に用いられる集積回路の一例を示
すブロック図である。
【図8】実施の形態2に用いられる通信部の一例を示す
ブロック図である。
【図9】実施の形態2に用いられる集積回路の一例を示
すブロック図である。
【図10】実施の形態3に用いられる通信部の一例を示
すブロック図である。
【図11】実施の形態3に用いられる集積回路の一例を
示すブロック図である。
【図12】実施の形態4に用いられる通信部の一例を示
すブロック図である。
【図13】実施の形態4に用いられる集積回路の一例を
示すブロック図である。
【図14】実施の形態5に係る応力測定システムを示す
基本構成図である。
【図15】実施の形態5に用いられる読取り装置の一例
を示すブロック図である。
【図16】実施の形態5に用いられる測定装置の一例を
示すブロック図である。
【図17】実施の形態5に用いられる集積回路の一例を
示すブロック図である。
【図18】実施の形態5に用いられる集積回路の一例を
示すブロック図である。
【図19】実施の形態6に用いられる測定装置の一例を
示すブロック図である。
【図20】実施の形態7に用いられる測定装置の一例を
示すブロック図である。
【図21】実施の形態8に係る応力測定システムを示す
基本構成図である。
【図22】実施の形態8に用いられる読取り装置の一例
を示すブロック図である。
【図23】実施の形態8に用いられる測定装置の一例を
示すブロック図である。
【図24】実施の形態8に用いられる集積回路の一例を
示すブロック図である。
【図25】実施の形態8に用いられる集積回路の一例を
示すブロック図である。
【図26】実施の形態9に用いられる測定装置の一例を
示すブロック図である。
【図27】実施の形態10に用いられる測定装置の一例
を示すブロック図である。
【図28】実施の形態11に係る応力測定システムを示
す基本構成図である。
【図29】実施の形態11に用いられる読取り装置の一
例を示すブロック図である。
【図30】実施の形態11に用いられる測定装置の一例
を示すブロック図である。
【図31】実施の形態11に用いられる集積回路の一例
を示すブロック図である。
【図32】実施の形態11に用いられる集積回路の一例
を示すブロック図である。
【図33】実施の形態12に用いられる測定装置の一例
を示すブロック図である。
【図34】実施の形態13に用いられる測定装置の一例
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 読取り装置 1A 送信部 1B 受信部 1C,1E コンデンサ 1D アンテナ 2 測定装置 2A 応力測定部 2B 通信部 21A,21K 整流器 21B,21H コンデンサ 21C 抵抗 21D,21J ダイオード 21E,21G 定電圧ダイオード 21F 集積回路 2Cアンテナ2C 2Dコンデンサ2D

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁界を用いて読取り装置が測定装置と
    通信する応力測定システムであって、 読取り装置は、 情報を測定装置から読み出すときに、所定周波数の送信
    信号を発生する送信部と、 送信部からの送信信号を電磁界に変換し、所定周波数の
    電磁界を測定装置から受信すると、受信信号を発生する
    第1アンテナ部と、 第1アンテナ部からの受信信号に基づいて、測定装置が
    保持する情報を読み出す受信部とを備え、 測定装置は、 所定周波数の電磁界を読取り装置から受信すると、受信
    信号を発生し、送信信号を受け取ると、この送信信号を
    電磁界に変換する第2アンテナ部と、 物体内で応力が加わると、この応力に応じた測定信号を
    発生する応力測定部と、 応力測定部からの測定信号のエネルギで動作し、かつ、
    この測定信号に基づいて応力の情報を保持し、第2アン
    テナ部からの受信信号のエネルギで動作し、保持してい
    る応力の情報を読み出し、この情報を含む、所定周波数
    の送信信号を第2アンテナ部に送る通信部とを備えるこ
    とを特徴とする応力測定システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の応力測定システムにおい
    て、 測定装置の通信部は、測定信号が発生する時間を調べ、
    この時間の長さを積算して保持することを特徴とする応
    力測定システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の応力測定システムにおい
    て、 測定装置の通信部は、測定信号の大きさを調べ、この大
    きさを保持することを特徴とする応力測定システム。
  4. 【請求項4】 電磁界を用いて読取り装置が測定装置と
    通信する応力測定システムであって、 読取り装置は、 情報を測定装置から読み出すときに、所定周波数の送信
    信号を発生する送信部と、 送信部からの送信信号を電磁界に変換し、所定周波数の
    電磁界を測定装置から受信すると、受信信号を発生する
    第1アンテナ部と、 第1アンテナ部からの受信信号に基づいて、応力発生の
    有無を調べる受信部とを備え、 測定装置は、 所定周波数の電磁界を読取り装置から受信すると、受信
    信号を発生し、送信信号を受け取ると、この送信信号を
    電磁界に変換する第2および第3アンテナ部と、 物体内で応力が加わると、この応力の有無を検出する応
    力検出部と、 第2アンテナ部からの受信信号のエネルギで動作し、応
    力検出部の検出結果に基づいて、所定周波数の送信信号
    の生成を決定し、送信信号を生成すると、この送信信号
    を第2アンテナ部に送る第1通信部と、 第3アンテナ部からの受信信号のエネルギで動作し、第
    1通信部が送信信号を送る前および送る後のどちらか一
    方で、所定周波数の送信信号を生成し、この送信信号を
    第3アンテナ部に送る第2通信部とを備えることを特徴
    とする応力測定システム。
  5. 【請求項5】 電磁界を用いて読取り装置が測定装置と
    通信する応力測定システムであって、 読取り装置は、 情報を測定装置から読み出すときに、所定周波数の送信
    信号を発生する送信部と、 送信部からの送信信号を電磁界に変換し、所定周波数の
    電磁界を測定装置から受信すると、受信信号を発生する
    第1アンテナ部と、 第1アンテナ部からの受信信号に基づいて、応力発生の
    有無を調べる受信部とを備え、 測定装置は、 所定周波数の電磁界を読取り装置から受信すると、受信
    信号を発生し、送信信号を受け取ると、この送信信号を
    電磁界に変換する第2および第3アンテナ部と、 物体内で応力が加わると、この応力の有無を検出する応
    力検出部と、 第2アンテナ部からの受信信号のエネルギで動作し、応
    力検出部の検出結果に基づいて、あらかじめ設定されて
    いる第1識別情報を含む、所定周波数の送信信号を生成
    し、この送信信号を第2アンテナ部に送る第1通信部
    と、 第3アンテナ部からの受信信号のエネルギで動作し、あ
    らかじめ設定されている第2識別情報を含む、所定周波
    数の送信信号の生成を決定し、送信信号を生成すると、
    この送信信号を第3アンテナ部に送る第2通信部とを備
    えることを特徴とする応力測定システム。
  6. 【請求項6】 電磁界を用いて読取り装置が測定装置と
    通信する応力測定システムであって、 読取り装置は、 第1識別情報および第2識別情報をあらかじめ保持し、
    情報を測定装置から読み出すときに、第1識別情報およ
    び第2識別情報の中の1つを含む、所定周波数の送信信
    号を発生し、第1送信信号を発生した後、残りの識別情
    報を含む、所定周波数の送信信号を発生する送信部と、 送信部からの送信信号を電磁界に変換し、所定周波数の
    電磁界を測定装置から受信すると、受信信号を発生する
    第1アンテナ部と、 第1アンテナ部からの受信信号に含まれる第1識別情報
    および第2識別情報に基づいて、応力発生の有無を調べ
    る受信部とを備え、 測定装置は、 所定周波数の電磁界を読取り装置から受信すると、受信
    信号を発生し、送信信号を受け取ると、この送信信号を
    電磁界に変換する第2および第3アンテナ部と、 物体内で応力が加わると、この応力の有無を検出する応
    力検出部と、 第2アンテナ部からの受信信号のエネルギで動作し、受
    信信号の中に第1識別情報を検出すると、応力検出部の
    検出結果に基づいて、あらかじめ設定されている第1識
    別情報を含む、所定周波数の送信信号を生成し、この送
    信信号を第2アンテナ部に送る第1通信部と、 第3アンテナ部からの受信信号のエネルギで動作し、受
    信信号の中に第2識別情報を検出すると、あらかじめ設
    定されている第2識別情報を含む、所定周波数の送信信
    号の生成し、この送信信号を第3アンテナ部に送る第2
    通信部とを備えることを特徴とする応力測定システム。
JP13233096A 1996-05-27 1996-05-27 応力測定システム Pending JPH09318465A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13233096A JPH09318465A (ja) 1996-05-27 1996-05-27 応力測定システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13233096A JPH09318465A (ja) 1996-05-27 1996-05-27 応力測定システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09318465A true JPH09318465A (ja) 1997-12-12

Family

ID=15078808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13233096A Pending JPH09318465A (ja) 1996-05-27 1996-05-27 応力測定システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09318465A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002538519A (ja) * 1999-02-26 2002-11-12 エスアールアイ インターナショナル 識別コードを有するイベント記録装置
JP2002357487A (ja) * 2001-06-04 2002-12-13 Nkk Corp 応力測定装置および応力情報の受信装置
JP6083723B1 (ja) * 2016-09-15 2017-02-22 株式会社三重木型製作所 接触検出装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002538519A (ja) * 1999-02-26 2002-11-12 エスアールアイ インターナショナル 識別コードを有するイベント記録装置
JP2002357487A (ja) * 2001-06-04 2002-12-13 Nkk Corp 応力測定装置および応力情報の受信装置
JP6083723B1 (ja) * 2016-09-15 2017-02-22 株式会社三重木型製作所 接触検出装置
JP2018044866A (ja) * 2016-09-15 2018-03-22 株式会社三重ロボット外装技術研究所 接触検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2081039B1 (en) Detachable battery status alarm and battery detector thereof
JPS63240451A (ja) スマート制御及びセンサデバイス付シングルワイヤバスの多重化装置
FI88972C (fi) Traodloes koppling foer en telemetrisk mottagare
US6472986B1 (en) Device for signalling spatial separation or closeness beyond or within a predetermined limit
US20160327611A1 (en) Circuit breaker sensor
US11022624B2 (en) Environmental sensor
JPH09318465A (ja) 応力測定システム
EP3279674A1 (en) Metering system tamper detection
CN100476674C (zh) 调节器保护电路及包括该电路的电源设备
US20120032690A1 (en) Proximity switch
JP2004299536A (ja) タイヤ用センサシステム
US9792469B1 (en) Wireless physical property sensor with digital communications
US20050088300A1 (en) Device for exchanging environmental information between a master unit and a slave unit
EP0706158B1 (en) Disaster monitoring system
CN110021094B (zh) 检测门状态的门控制器和服务器及方法
CN103354095A (zh) 音乐楼梯及其乐音播放实现方法
JP4368313B2 (ja) 磁気検知式センサ
JP2006270462A (ja) 無線センサ装置及びこれを用いた無線センサシステム
CA2344840A1 (en) Device with built-in signal discrimination and output synchronization circuits
JP4512920B2 (ja) 接点出力装置
KR200294711Y1 (ko) 도전방지 장치를 구비한 전자식 전력량계
JP7486070B2 (ja) 情報処理システム、及び、情報処理方法
CN110021095B (zh) 检测门状态的系统、门控制器、服务器及方法
JP3313461B2 (ja) 計量器用無線送受信装置
Demori et al. RFID powered system for contactless measurement of a resistive sensor array