JPH09318034A - 灰溶融炉 - Google Patents
灰溶融炉Info
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- JPH09318034A JPH09318034A JP8134604A JP13460496A JPH09318034A JP H09318034 A JPH09318034 A JP H09318034A JP 8134604 A JP8134604 A JP 8134604A JP 13460496 A JP13460496 A JP 13460496A JP H09318034 A JPH09318034 A JP H09318034A
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- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
Abstract
ら連続出滓するとともに、出滓量を制御し、かつ、溶融
スラグに未溶融灰の混入を無くすようにした灰溶融炉を
提供する。 【解決手段】 焼却灰を溶融処理する灰溶融炉であっ
て、該灰溶融炉を、頂部に灰投入口を有する灰溶融室と
底部に出滓口を有するスラグ性状調整室の2室で構成す
るとともに、これら灰溶融室とスラグ性状調整室を連通
路で連接し、かつ、灰溶融室とスラグ性状調整室に上部
電極と炉底電極を上下に対峙するようにそれぞれ各別に
配設するとともに、これら電極の電流値を各別に調整し
得るように電源を接続し、スラグ性状調整室で溶融スラ
グの性状を調整してから出滓するようにする。
Description
各種焼却装置等から排出される焼却灰などを溶融処理す
る灰溶融炉に関するものである。
却施設で焼却処理され、生じた焼却灰やばいじんは、従
来埋め立て処分されていた。しかし、埋立処分地枯渇の
問題や有害重金属類の溶出による地下水汚染の問題があ
るため、溶融による減量・減容化と無害化の必要性が高
まっている。
コークス、灯油および電力を熱源とした、焼却炉等から
排出される焼却灰などを溶融処理する灰溶融炉が提案さ
れ、一部で実処理が行われている。
は、プラズマアーク加熱方式と抵抗加熱方式とがある。
炉蓋を貫通する中空黒鉛電極を設け、その電極の先端を
溶融スラグ上面近くに位置させ、電極の中空部分にAr
ガスあるいはN2 ガスを上から流し、上部の黒鉛電極と
炉底電極との間に直流通電してプラズマ化ガス流により
アークを維持し、焼却灰を加熱溶融するものである。こ
の溶融炉は、電極が長寿命で溶融速度が大きく、溶融炉
をコンパクトにできるという特徴がある反面、溶融に至
る前に、焼却灰やばいじんがガス流により飛散し、集塵
機に大きな負担がかかるという問題がある。
に対抗電極を配置し、直流または交流通電による電気抵
抗熱(ジュール熱)により焼却灰を加熱溶融するもので
あり、熱効率が高い、発生ガスが少ない、アーク
を生成しないためフリッカが発生しない、溶融スラグ
と溶融メタルとを分離した分割出滓ができる、という特
徴がある。
面図である。図において、aは灰溶融炉で、図示しない
灰投入口から投入された焼却灰eを灰溶融炉a内に配設
した上部電極bおよび炉底電極gにより加熱させて溶融
スラグcにするようにしている。そして、灰溶融炉a内
に溶融スラグcが所要量溜まると、溶融スラグcを自重
によって加わるヘッド圧により灰溶融炉aの炉壁下部に
設けた出滓口dを通して外部に出滓するようになってい
る。fは灰溶融炉a内底部に溜まった溶融メタルで、溶
融スラグcと同様に所要量溜まると、図示しない排出口
を通して外部に排出するようになっている。なお、この
従来例の他に、出滓口dを灰溶融炉aの炉壁の高さ方向
の中央部に設けて溶融スラグcを随時オーバーフローさ
せて出滓させるものもある。
示すような出滓方法では、出滓量の制御が不可能なの
で、間欠的な出滓にならざるを得ず、操業に手間がかか
る。また、オーバーフローにより出滓する場合には、未
溶融灰が溶融スラグに混入する。また、出滓口を水冷す
ることができないので、その部分の耐火材の損耗が激し
い。出滓口では、スラグが冷却されて粘度が高くなり、
出滓が困難になるので灰溶融炉内での溶融スラグ温度を
必要以上に高めなければならずエネルギーが無駄になる
などの問題がある。
ために創案されたもので、出滓量を制御しながら連続出
滓するようにするとともに、未溶融灰の混入を無くし、
出滓口の耐火材の寿命を長くするような灰溶融炉を提供
することを目的とするものである。
め、本発明によれば、焼却灰を溶融処理する灰溶融炉で
あって、該灰溶融炉を、頂部に灰投入口を有する灰溶融
室と底部に出滓口を有するスラグ性状調整室の2室で構
成するとともに、これら灰溶融室とスラグ性状調整室を
連通路で連接し、かつ、灰溶融室とスラグ性状調整室に
上部電極と炉底電極を上下に対峙するようにそれぞれ各
別に配設するとともに、これら電極の電流値を各別に調
整し得るように電源を接続し、スラグ性状調整室で溶融
スラグの性状を調整してから出滓するようにしたことを
特徴とする灰溶融炉が提供される。
入された焼却灰を、まず灰溶融室で灰溶融室内に配設し
た電極により加熱して溶融スラグにし、次に、この溶融
スラグをスラグ性状調整室へ導入し、スラグ性状調整室
内に配設した電極により再び加熱するようにしたので、
溶融スラグの粘土を調節することにより、出滓量を制御
しながら連続出滓が可能になり、オーバーフローによる
出滓としても、未溶融灰の混入を防止することができ
る。また、出滓口近傍でスラグの温度を上昇させること
ができるので、出滓口を水冷することができ、耐火材の
長寿命化が図れる。さらに、灰溶融炉内の溶融スラグの
温度を、最適温度の1,100°〜1,200°Cに保
てるので、エネルギーの無駄がない。
態を図面に基づいて説明する。図1および図2は、本発
明の一実施形態を示すものであり、図1は本発明による
灰溶融炉の縦断面図、図2は平断面図である。図1およ
び図2において、1は焼却灰を溶融処理する灰溶融炉
で、灰溶融室2とスラグ性状調整室3の2室から構成さ
れている。4はこの灰溶融室2とスラグ性状調整室3の
下部を連通させるように設けた連通路で、灰溶融室2内
で溶融処理された溶融スラグ12は、この連通路4を通
ってスラグ性状調整室3に導入される。12aはスラグ
性状調整室3に導入された溶融スラグである。5はこの
スラグ性状調整室3の底部に設けられた出滓口で、溶融
スラグ12aは、この出滓口5から出滓される。また、
この出滓口5の周りには、内部に水冷管6aを埋設した
レンガなどで構成された水冷式ジャケット6が配設され
ており、出滓口5の長寿命化を図るようにしている。7
は灰溶融室2頂部の炉蓋を貫通するように設けた上部電
極であり、7aは灰溶融室2底部に、上部電極7と対峙
するように埋設した炉底電極である。14はこれら上部
電極7と底部電極7aに直流通電する電源であり、15
および15aはその電線である。8はスラグ性状調整室
3頂部の炉蓋を貫通するように設けた上部電極であり、
8aはスラグ性状調整室3底部に、上部電極8と対峙す
るように埋設した炉底電極である。16はこれら上部電
極8と炉底電極8aに直流通電する電源であり、17お
よび17aはその電線である。なお、電源14,16
は、必ずしも2つ設ける必要はなく、1つの電源で各電
極の電流値を各別に調整し得るようにしてもよい。9は
灰溶融室2頂部に設けた灰投入管であり、9aはこの灰
投入管9の灰投入口である。10は灰投入管9と同様に
灰溶融室2頂部に設けた排気管であり、10aはこの排
気管10の排気口である。11は灰溶融室2内に投入さ
れた焼却灰であり、未溶融の状態では溶融スラグの上に
浮いた状態となっている。13は溶融スラグ12と分離
して灰溶融室2底部に溜まった溶融メタルである。溶融
メタル層13内では溶融スラグ層12に比べて電気抵抗
が極端に少ないので、この部分ではジュール熱が発生せ
ず、メタルは大部分が固体で、上面だけがわずかに溶融
している。溶融メタル層13は、溶融スラグ層12aを
出滓させた後、電極7との間でアークを発生させてメタ
ルを溶融してから排出口18を通して外部に排出する。
する。灰溶融炉1の灰溶融室2内に投入された焼却灰1
1を、電源14から上部電極7および炉底電極7aに直
流通電して溶融スラグ12を生成し、その溶融スラグ1
2をスラグ性状調整室3に導入する。スラグ性状調整室
3に導入された溶融スラグ12aは、そこで再び電源1
6から上部電極8および炉底電極8aに直流通電して加
熱し、出滓しやすい溶融スラグ12aに調整される。そ
して、溶融スラグ12aは、出滓量を制御されながら溶
融スラグ12aのヘッド圧により出滓口5から外部に出
滓される。なお、出滓口5を、図1に示すものより上方
に設けてオーバーフローにより出滓してもよい。
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更
し得ることは勿論である。
溶融炉を灰溶融室とスラグ性状調整室の2室に機能を分
離し、焼却灰を灰溶融室で溶融スラグに生成した後、そ
の溶融スラグをスラグ性状調整室に導入し、スラグ性状
調整室で再び溶融するようにしたので、溶融スラグを
出滓しやすい性状に調整し、出滓量を制御しながら連続
出滓することができる。オーバーフローにより出滓し
ても未溶融灰の混入を無くすことができる。出滓口を
水冷することができるので、耐火材の長寿命化が図れ
る。灰溶融室内の溶融スラグの温度を最適に保つこと
ができるので、エネルギーの無駄がない。などの優れた
効果を奏する。
Claims (1)
- 【請求項1】 焼却灰を溶融処理する灰溶融炉であっ
て、該灰溶融炉を、頂部に灰投入口を有する灰溶融室と
底部に出滓口を有するスラグ性状調整室の2室で構成す
るとともに、これら灰溶融室とスラグ性状調整室を連通
路で連接し、かつ、灰溶融室とスラグ性状調整室に上部
電極と炉底電極を上下に対峙するようにそれぞれ各別に
配設するとともに、これら電極の電流値を各別に調整し
得るように電源を接続し、スラグ性状調整室で溶融スラ
グの性状を調整してから出滓するようにしたことを特徴
とする灰溶融炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13460496A JP3799582B2 (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 灰溶融炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13460496A JP3799582B2 (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 灰溶融炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09318034A true JPH09318034A (ja) | 1997-12-12 |
JP3799582B2 JP3799582B2 (ja) | 2006-07-19 |
Family
ID=15132293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13460496A Expired - Fee Related JP3799582B2 (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 灰溶融炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3799582B2 (ja) |
-
1996
- 1996-05-29 JP JP13460496A patent/JP3799582B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3799582B2 (ja) | 2006-07-19 |
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