JPH0931767A - 紡績用リング - Google Patents

紡績用リング

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JPH0931767A
JPH0931767A JP17623895A JP17623895A JPH0931767A JP H0931767 A JPH0931767 A JP H0931767A JP 17623895 A JP17623895 A JP 17623895A JP 17623895 A JP17623895 A JP 17623895A JP H0931767 A JPH0931767 A JP H0931767A
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bobbin
cylinder
rotary cylinder
yarn
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JP17623895A
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Yasushi Iwama
泰志 岩間
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Nippo Ltd
Nippo Sangyo Co Ltd
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Nippo Ltd
Nippo Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボビンをさらに高速回転させることができる
ようにする。 【解決手段】 粗糸ボビンから導かれる糸Tをボビン8
2に巻き取るための紡績用リング10であって、リング
レール74の取付孔75に嵌合して取り付けられる固定
筒20と、固定筒20の内側において回転可能に設けら
れ、かつその内側にボビン82が回転可能に配設される
回転筒30と、回転筒30の周方向に回転可能に設けら
れ糸をガイドするトラベラ50とを有する。そして、固
定筒20が合成樹脂から形成されている。また、ボビン
82の回転がほぼ定常状態の際には、トラベラ50の回
転筒30に対する相対速度がほぼゼロとなるようにされ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】この発明は、糸供給部から導かれ
る糸をボビンに巻き取るための紡績用リングに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の紡績用リングとしては、
次のようなものがある。その紡績用リングは、リングレ
ール(ベース部材)の取付孔に嵌合して固定される筒状
部を有し、その筒状部にはその周方向に回転可能にトラ
ベラが設けられている。その筒状部の内側には、同心的
にかつその中心軸線を中心に回転可能にボビンが配設さ
れる。そして、糸供給部(粗糸ボビン)から、糸(粗
糸)が、ドラフト装置を経て、その紡績用リングのトラ
ベラを通して、ボビン(精紡糸ボビン)に導かれる。そ
して、精紡糸ボビンが回転することによって、トラベラ
が筒状部の周縁部を周方向に回転して糸に撚りがかけら
れつつ、その糸が精紡糸ボビンに巻き取られていく。こ
のようにして、粗糸ボビンの粗糸が、精紡されて、その
精紡糸が精紡糸ボビンに巻き取られていくのである。
【0003】ところで、ボビン(精紡糸ボビン)の回転
速度が速ければ速いほど、生産効率が向上する。しかし
ながら、ボビンの回転速度とトラベラの回転速度は対応
しており、筒状部に対するトラベラの回転速度があまり
に速くなると、トラベラと筒状部との摩擦によってトラ
ベラが損傷しやすくなり、また、糸も切れやすくなる。
このため、ボビンの回転速度には限界があった。
【0004】そこで、本発明は、ボビンをさらに高速回
転させることができて生産効率を向上させることができ
る紡績用リングを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、糸供給部から導かれる糸を
ボビンに巻き取るための紡績用リングであって、ベース
部材の取付孔に嵌合して取り付けられる固定筒と、その
固定筒の内側においてその固定筒と同心的にかつその中
心軸線を中心に回転可能に設けられ、かつその内側に前
記ボビンが同心的にかつその中心軸線を中心に回転可能
に配設される回転筒と、その回転筒に対してその回転筒
の周方向に回転可能に設けられ、前記糸供給部から導か
れる糸をガイドするトラベラとを有し、前記固定筒の少
なくとも前記ベース部材に接する部分が合成樹脂から形
成されていることを特徴とする。なお、固定筒全体が合
成樹脂で形成されていてもよい。
【0006】また、請求項2に係る発明は、糸供給部か
ら導かれる糸をボビンに巻き取るための紡績用リングで
あって、ベース部材に対して取り付けられる固定筒と、
その固定筒の内側においてその固定筒と同心的にかつそ
の中心軸線を中心に回転可能に設けられ、かつその内側
に前記ボビンが同心的にかつその中心軸線を中心に回転
可能に配設される回転筒と、その回転筒に対してその回
転筒の周方向に回転可能に設けられ、前記糸供給部から
導かれる糸をガイドするトラベラとを有し、前記ボビン
の回転がほぼ定常状態の際には、前記トラベラの前記回
転筒に対する相対速度がほぼゼロで前記トラベラ及び前
記回転筒がほぼ一体的に固定筒に対して回転するように
されていることを特徴とする。
【0007】また、請求項3に係る発明は、請求項2に
係る発明であって、前記回転筒には、周囲の空気との間
における摩擦力に基づくブレーキ力を当該回転筒に付与
する凹凸状のエアブレーキ部が設けられていることを特
徴とする。
【0008】
【作用・効果】請求項1に係る発明においては、ボビン
が回転することによって、糸供給部から導かれる糸が、
トラベラによってガイドされかつ撚りをかけられつつボ
ビンに巻き取られる。その際に、トラベラと回転筒との
間の摩擦抵抗によって回転筒も固定筒に対して回転し始
めるため、固定筒に対するトラベラの回転速度(絶対速
度)は、固定筒に対する回転筒の回転速度と、回転筒に
対するトラベラの回転速度(相対速度)に分散されるこ
とになる。このため、ボビンが高速回転しても、トラベ
ラの相対速度はそれに対応した高速回転にはならないた
め(ボビンの回転速度に対応するのはトラベラの絶対速
度である)、トラベラとトラベラの設けられている部材
(回転筒)との間の摩擦力が低減されて、トラベラの負
担が低減され、ボビンの回転速度を高速化することが可
能となり、生産効率を向上させることができるのであ
る。
【0009】また、以上のような作用において、固定筒
に対してトラベラのみでなく回転筒も回転するために、
その回転の際における固定筒への衝撃は大きくなる。し
かし、この発明においては、固定筒の少なくともベース
部材に接する部分が合成樹脂から形成されているため
に、金属で形成されている場合と比べて、その衝撃がベ
ース部材との間で緩和される。このため、その衝撃がベ
ース部材において反射して回転筒等に伝わる度合いが小
さくなり、ボビンに対する円滑な糸の巻取りが行われ得
る。
【0010】また、同じく、固定筒に対してトラベラの
みでなく回転筒も回転するために、その回転の際の大き
な衝撃に伴って、微視的に見ると固定筒がベース部材に
対してすりこぎ状の運動(微震動)をする。このため、
固定筒が金属からなっていると、ベース部材と接する部
分において、その微震動によってベース部材(一般的
に、金属から形成されその表面上に塗装がされている)
の塗装が剥がれ、その部分が錆びてきてしまうこともあ
るのである。そして、その錆によって、糸が汚れてしま
う場合もあるのである。しかし、この発明では、固定筒
のうちの少なくともベース部材に接する部分が合成樹脂
から形成されているために、このようなことは生じず、
ベース部材が錆びるようなことが防止される。
【0011】また、請求項2に係る発明においては、請
求項1に係る発明と同様にボビンの回転速度の高速化を
図ることができるとともに、次のような作用効果があ
る。すなわち、ボビンの回転始動時すなわち加速時に
は、トラベラは回転筒に対して回転し、回転筒はそれに
伴って徐々に固定筒に対して回転をし始める。そして、
ボビンの回転が定常状態になった際には(定常になった
直後以降とは限らない)、回転筒はボビンの回転速度に
対応する速度で回転し、トラベラの回転筒に対する相対
速度がほぼゼロで、トラベラ及び回転筒がほぼ一体的に
固定筒に対して回転するようになる。このため、トラベ
ラは、回転筒との間の摩擦力をあまり受けないことにな
り、トラベラの負担(損傷度合い)はさらに小さくな
り、トラベラの寿命が延長されるとともに、より高速で
ボビンを回転することも可能となり、生産効率の向上が
図られる。
【0012】また、請求項3に係る発明においては、請
求項2に係る発明の作用効果に加えて、次のような作用
効果がある。すなわち、回転筒の回転速度が高速である
ほど、エアブレーキ部によって回転筒には強いブレーキ
力が与えられる。その際、トラベラもほぼ同速度の高速
回転をしているために、トラベラには強い遠心力が働
き、それによってもトラベラと回転筒とは一体的となっ
ていることから、上述のエアブレーキ部によってトラベ
ラにもブレーキ力が働いている状態となる(なお、この
ブレーキ力はトラベラの絶対速度に対するブレーキ力で
あり、回転筒に対する相対速度に対するブレーキ力では
ない)。
【0013】一方、ボビンの高速回転によって回転筒及
びトラベラとともに糸が高速で回転する際に、その糸は
大きな遠心力によって側方へ広がる。そのバルーニング
が側方へ広がる現象が顕著であると、それに隣接してい
る部材等にその糸が大きく接触して糸が切れてしまうこ
とがある(バルーニング崩壊現象)。しかしながら、こ
の発明では、上述のように回転筒及びトラベラにブレー
キ力が働き、それによって糸が常に所定の引張力で引っ
張られている状態となるために、バルーニング崩壊が抑
えられ、隣接する部材等との大きな接触が防止され、糸
切れが防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。まず、この発明の一実施形態であ
る紡績用リング10が用いられる精紡装置全体について
説明する。
【0015】図1に示すように、この精紡装置の上方に
は、粗糸ボビン70(糸供給部)が、紙面に直角の方向
に多数配設されている。これに対応して、高さ方向のほ
ぼ中央の左右両側にはドラフト装置72が設けられてお
り、下方の左右両側には、紙面に直角の方向に伸びるリ
ングレール74(ベース部材)が設けられている(図2
参照)。リングレール74は、鉛直方向に伸びるガイド
ロッド78にガイドされつつ、モータ(図示省略)の駆
動力によって、上下方向に移動可能である。図2,図3
に示すように、リングレール74(ベース部材)には、
図1の紙面と直角の方向に多数の取付孔75が形成され
ている。この取付孔75に、紡績用リング10が嵌合し
て取り付けられる。リングレール74は、鉄製であり、
その表面には塗装がされている。
【0016】また、リングレール74の上方には、各紡
績用リング10に対応してガイド部材76が設けられて
おり、ガイド部材76には貫通孔77が形成されてい
る。また、各紡績用リング10間には、仕切部材である
セパレータ95が設けられている(図6参照)。
【0017】図1,図3,図4に示すように、各紡績用
リング10の中心軸線部分には、スピンドル80が、モ
ータ(図示省略)によって回転可能に配設されている。
スピンドル80には、ボビン(精紡糸ボビン)82(図
1中は図示省略)が相対回転不可能状態で嵌合される。
そして、粗糸ボビン70に巻き取られている糸T(粗糸
T1)は、ドラフト装置72を経て、ガイド部材76の
貫通孔77を通り、紡績用リング10のトラベラ50を
通して、ボビン82に導かれる。そして、リングレール
74が上下動しつつ、スピンドル80及びボビン82が
回転することによって、ボビン82に糸T(精紡糸T
2)が巻き取られていくのである。
【0018】次に、紡績用リング10について説明す
る。図2〜図4に示すように、この紡績用リング10
は、固定筒20,回転筒30,トラベラ50を有してい
る。
【0019】固定筒20は合成樹脂から形成されてお
り、図4に示すように、その外周側部分には、円筒面状
の嵌合部22と、円環面状の載置部24が形成されてい
る。また、嵌合部22の下部には、ストップリング取付
溝26が形成されている。
【0020】回転筒30は、固定筒20の内側におい
て、固定筒20と同心的に、かつその中心軸線を中心に
回転可能に設けられている。固定筒20と回転筒30と
の間には、摺接リング40が介装されており、回転筒3
0が固定筒20に対して円滑に回転するようにされてい
る。なお、固定筒20にはライナーカバー42が嵌合固
定されており、摺接リング40の抜け止めがなされてい
る。回転筒30のやや上部には防塵カバー44が取り付
けられており、固定筒20と回転筒30との隙間部分の
防塵がなされている。回転筒30の上部には円環状のフ
ランジ部32が形成されている。また、回転リング10
の下部には、ブレーキリング46が取り付けられてい
る。図5に示すように、ブレーキリング46は多数の羽
根部47(エアブレーキ部)を有しており、回転筒30
の回転速度に適応するエアブレーキ力を与えている。
【0021】図4に示すように、トラベラ50は、90
°倒れたほぼC字状をなし、回転筒30のフランジ部3
2に対して、そのフランジ部32の周方向に回転可能に
設けられている。
【0022】そして、図2に示すように、この紡績用リ
ング10は、固定筒20の嵌合部22においてリングレ
ール74の取付孔75に対して嵌合され、かつ載置部2
4において取付孔75の周囲部分に載置され、かつ、セ
ットリング取付溝26にゴム製のセットリング90が嵌
められることによって、リングレール74に取り付けら
れる。また、前述したように、図3,図4に示すよう
に、回転筒30の内側(中心軸線部分)に、スピンドル
80及びボビン82が貫挿される。
【0023】また、この紡績用リング10の固定筒2
0,回転筒30,トラベラ50の相互の関係は、ボビン
82の回転が10000〜15000回転/分等の定常
状態となった際には(定常状態になった直後以降である
必要はない)、トラベラ50の回転筒30に対する相対
速度がほぼゼロで、トラベラ50及び回転筒30がほぼ
一体的に(同速度で)固定筒20に対して回転するよう
にされている。すなわち、トラベラ50及び回転筒30
が固定筒20に対してほぼ同速度で一体的に回転するよ
うに、回転筒30の摺接リング40に対する摩擦抵抗
と、ブレーキリング46の周囲の空気に対する回転抵抗
の合力が設定されている。
【0024】次に、この紡績用リング10の作用効果を
説明する。前述したように、図1,図3,図4に示すよ
うに、スピンドル80及びボビン82の回転に伴って、
粗糸ボビン70(糸供給部)に巻き取られている糸T
(粗糸T1)は、ドラフト装置72によってドラフトさ
れ、ガイド部材76の貫通孔77を通り、紡績用リング
10のトラベラ50によってガイドされかつ撚りをかけ
られつつ、ボビン82に対して巻き取られていく。
【0025】その際、ボビン82の回転開始によってト
ラベラ50が回転し始め、トラベラ50と回転筒30と
の間の摩擦抵抗によって回転筒30も固定筒20に対し
て回転し始めるため、固定筒20に対するトラベラ50
の回転速度(絶対速度)は、固定筒20に対する回転筒
30の回転速度と、回転筒30に対するトラベラ50の
回転速度(相対速度)に分散されることになる。このた
め、ボビン82が高速回転しても、トラベラ50の相対
速度はそれに対応した高速回転にはならないため、ボビ
ン82の回転速度を高速化して生産効率を向上させると
ができる。
【0026】また、ボビン82の回転が10000〜1
5000回転/分等の高速で定常状態となった際には、
トラベラ50の回転筒30に対する相対速度がほぼゼロ
で、トラベラ50及び回転筒30がほぼ同速度でほぼ一
体的に固定筒20に対して回転するようになる。このた
め、トラベラ50は、回転筒30との間の摩擦力をあま
り受けないことになり、トラベラ50の負担(損傷度合
い)は小さくなり、トラベラ50の寿命が延長される。
なお、トラベラ50の回転開始時(加速時)においては
回転筒30はトラベラ50と同速度では回転しない場合
もあるが、トラベラ50の回転がほぼ定常になった際に
は、回転筒30の回転速度はそれに追いついて、トラベ
ラ50とほぼ同速度で回転するのである。
【0027】また、上述のように、ボビン82が高速で
回転している際には、それに伴ってトラベラ50も高速
回転しているため、ブレーキリング46によって回転筒
30には強いブレーキ力が与えられる。また、トラベラ
50もほぼ同速度の高速回転をしているために、トラベ
ラ50には強い遠心力が働き、それによってもトラベラ
50と回転筒30とは一体的となっていることから、ブ
レーキリング46によってトラベラ50にも強いブレー
キ力が働いている状態となる。
【0028】一方、このように、ボビン82が高速で回
転し、回転筒30及びトラベラ50とともに糸Tが高速
で回転するときには、図6に示すように、糸Tは、大き
な遠心力によって、ガイド部材76の貫通孔77とトラ
ベラ50の間において、側方へ広がる。そして、図6中
2点鎖線で示すようにセパレータ95への接触が顕著で
あると、その接触抵抗で糸Tが切れてしまうことがあ
る。しかしながら、この装置では、上述のように回転筒
30及びトラベラ50にブレーキ力が働き、それによっ
て糸Tが常に所定の引張力で引っ張られている状態とな
るために、図6中1点鎖線で示すように、バルーニング
が小さく抑えられる。このため、セパレータ95に対す
る糸Tの過大な接触が防止され、糸切れが防止されるの
である。
【0029】また、トラベラ50のみでなく回転筒30
も回転するため、その回転の際の固定筒20に対する衝
撃は大きなものとなる。しかし、この紡績用リング10
では、固定筒20が合成樹脂から形成されているため、
回転筒30から固定筒20が受ける衝撃は、リングレー
ル74に対して直接伝わるのではなくかなり緩和されて
伝わり、かつその衝撃が反射して回転筒30等に伝わる
度合いも小さくなるため、ボビン82に対する円滑な糸
T(精紡糸T2)の巻取りが行われ得る。
【0030】また、同じく、固定筒20に対してトラベ
ラ50のみでなく回転筒30も回転するために、その回
転の際の大きな衝撃に伴って、微視的に見ると固定筒2
0がベース部材に対してすりこぎ状の運動をする。この
ため、固定筒20がすべて金属からなっているとする
と、その固定筒20の載置部24(特にその外周縁部)
によってリングレール74の塗装が剥がれ、その部分が
錆びてきてしまうこともあるが、この紡績用リング10
では、固定筒20が合成樹脂から形成されており、リン
グレール74への衝撃が緩やかであるため、リングレー
ル74の塗装が剥がれてリングレール74が錆びるよう
なことが防止されるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である紡績用リングが用い
られる精紡装置全体を示す図である。
【図2】図1中の紡績用リング及びリングレールを示す
斜視図(一部分解斜視図)である。
【図3】図1中の紡績用リング及びその周辺部分を拡大
して示す断面図である。
【図4】図1中の紡績用リングをさらに拡大して示す断
面図である。
【図5】図4中の紡績用リング中のブレーキリングを取
り出し、かつ上下反転させた状態の斜視図である。
【図6】図1の装置が作動している際における紡績用リ
ングの近傍の状態を示す作用説明図である。
【符号の説明】
10 紡績用リング 20 固定筒 30 回転筒 47 羽根部(エアブレーキ部) 50 トラベラ 70 粗糸ボビン(糸供給部) 74 リングレール(ベース部材) 82 ボビン T 糸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸供給部から導かれる糸をボビンに巻き
    取るための紡績用リングであって、 ベース部材の取付孔に嵌合して取り付けられる固定筒
    と、 その固定筒の内側においてその固定筒と同心的にかつそ
    の中心軸線を中心に回転可能に設けられ、かつその内側
    に前記ボビンが同心的にかつその中心軸線を中心に回転
    可能に配設される回転筒と、 その回転筒に対してその回転筒の周方向に回転可能に設
    けられ、前記糸供給部から導かれる糸をガイドするトラ
    ベラとを有し、 前記固定筒の少なくとも前記ベース部材に接する部分が
    合成樹脂から形成されていることを特徴とする紡績用リ
    ング。
  2. 【請求項2】 糸供給部から導かれる糸をボビンに巻き
    取るための紡績用リングであって、 ベース部材に対して取り付けられる固定筒と、 その固定筒の内側においてその固定筒と同心的にかつそ
    の中心軸線を中心に回転可能に設けられ、かつその内側
    に前記ボビンが同心的にかつその中心軸線を中心に回転
    可能に配設される回転筒と、 その回転筒に対してその回転筒の周方向に回転可能に設
    けられ、前記糸供給部から導かれる糸をガイドするトラ
    ベラとを有し、 前記ボビンの回転がほぼ定常状態の際には、前記トラベ
    ラの前記回転筒に対する相対速度がほぼゼロで前記トラ
    ベラ及び前記回転筒がほぼ一体的に固定筒に対して回転
    するようにされていることを特徴とする紡績用リング。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の紡績用リングであっ
    て、 前記回転筒には、周囲の空気との間における摩擦力に基
    づくブレーキ力を当該回転筒に付与する凹凸状のエアブ
    レーキ部が設けられていることを特徴とする紡績用リン
    グ。
JP17623895A 1994-09-16 1995-07-12 紡績用リング Pending JPH0931767A (ja)

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JP17623895A JPH0931767A (ja) 1995-07-12 1995-07-12 紡績用リング
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US08/920,615 US5819519A (en) 1994-09-16 1997-08-27 Spinning ring
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