JPS6120050Y2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6120050Y2
JPS6120050Y2 JP19116281U JP19116281U JPS6120050Y2 JP S6120050 Y2 JPS6120050 Y2 JP S6120050Y2 JP 19116281 U JP19116281 U JP 19116281U JP 19116281 U JP19116281 U JP 19116281U JP S6120050 Y2 JPS6120050 Y2 JP S6120050Y2
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JP
Japan
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ring
rotating
rotation
fixed
yarn
Prior art date
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Expired
Application number
JP19116281U
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English (en)
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JPS5897179U (ja
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  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は紡機用回転リングの改良に関するもの
であり、回転リングにおける回転部の回転を安定
させることを目的としたものである。
従来、紡機のスピンドル回転の高速化を図るた
め、リングの周囲をベアリングで保持して回転可
能とするか、またはホルダーとリングとの間に摺
動体を設けてリングを回転可能とした回転リング
がある。しかしながら、上記回転リングはその固
定部がいずれもリングレールに直接嵌合固定され
ていた。
通常、スピンドルが数千〜数万r.p.mで回転す
るに伴つてリングフランジに懸架されたトラベラ
はその数%低い速度で滑走し、このトラベラの滑
走によつて回転リングの回転部が引きずられ、固
定部に対して回転している。上記回転部の回転に
対して、トラベラの回転による遠心力は数千サイ
クル〜数万サイクルで変化する回転振動となつて
摺動部を介して固定部に伝達される。
さらに、トラベラとリングフランジ間の摩擦状
態の変動、紡出張力の変動等が複雑な振動荷重と
なつて付加される。
このため、前記のように回転リングの固定部が
リングレールに対して直接固定されている場合、
摺動面には不規則に過大な軸受反力が振動を伴つ
て発生し、回転部の回転が不安定となつて時には
脈動したり、或は停止したり、甚しい場合にはト
ラベラの走行方向と逆の方向に回転したりしてい
た。
このように、回転リングの回転部の回転が不安
定となると、糸切れが多発し、糸継ぎも困難とな
つて操業性が大巾に低下するという欠点があつ
た。また、不安定な回転状態はトラベラの走行状
態、自在性をも不安定にし、糸毛羽の増加、糸強
力の低下、糸斑の増加等、糸品質の低下をもたら
す原因ともなつている。さらに、過大な軸受反力
の発生は、摺動部の異常摩耗を発生させ回転リン
グの寿命を大巾に低下させる原因ともなつてい
る。
本考案は上記欠点を除去するためになされたも
のであり、回転リングにおける回転部の振動を吸
収し、安定した回転が得られる回転リングを提供
するものである。
以下、本考案の一実施例を図面に基いて説明す
る。
図面は本考案の回転リングの一実施例を示す断
面図であり、1は回転リングであり、頂部にリン
グフランジ2を有する回転部3と鍔部4を有する
固定部5および回転部3の飛び出し防止用の止め
輪6から構成されている。尚、回転部3と止め輪
6は特殊鋼、固定部5は4フツ化エチレン樹脂か
ら形成されている。また、回転部3と固定部5は
所要の間隙をもつて遊嵌配置され、摺動部12,
13が形成されている。
回転リング1の固定部5は上記のように、内面
および上面が回転部3との摺動面を成しており、
鍔部4の下面9がリングレール7への載置面、胴
部外周面8がリングレール7のリング嵌合穴への
嵌合面を成している。
また、固定部5の外周下部には胴部外周面8に
連続して溝部が設けられており、溝部のセツトス
プリング14と接する面11は傾斜して形成され
ている。
上記のように構成された回転リング1の固定部
5の外周面に、鍔部4の下面9、胴部外周面8お
よびセツトスプリング14と接する面11の夫々
に密着して、環状の振動吸収部材10を嵌合配置
して紡機用回転リングを形成する。
なお、振動吸収部材10は必要に応じて上記各
面或いは少なくとも一面に、接着剤を用いて接着
固定することができる。
上記振動吸収部材10はシヨア硬度が50゜〜70
゜のウレタン、ネオプレン、クロロプレン、ブタ
ジエンまたはシリコン等の合成ゴム或いは天然ゴ
ムまたは合成ゴム発泡体から形成されており、そ
の厚さは1〜2mmを有している。
さらに、セツトスプリング14は本考案による
紡機用回転リングをリングレール7に取付ける場
合に用いられ、素線径が0.2〜0.5mm〓のリン青銅
線或いはピアノ線を外径が1.5mm〜3mm〓となる
ように密着巻きして密着コイルばねとし、その両
端を互いに結合して輪状のスプリングとなるよう
構成されており、自由長に対して約10%伸びた状
態でリングをリングレール7に固定するようなし
ている。
上記のように回転リング1とリングレール7と
の間の振動伝達は振動吸収部材10により完全に
遮断されているため、回転部3の回転に伴なつて
摺動部12,13を介して固定部5に伝達される
振動は振動吸収部材10によつて吸収され、各摺
動部における軸受反力は安定し、過大となること
はなくなる。従つて、回転部は極めて滑らかに回
転し、紡出張力の変動によつてのみゆるやかに回
転を変化させ、安定した回転を持続する。回転部
の回転が安定すれば、逆に紡出張力の変動は回転
部の回転に吸収されて小さくなり、糸切れが大巾
に減少し、糸継ぎも容易となつて操業性が大巾に
向上する。
さらに、回転部の回転が安定すれば、リングフ
ランジ2に懸架されたトラベラの走行姿勢も安定
し、糸毛羽が大巾に減少すると共に糸強力が向上
する等糸品質も大きく向上する。
回転状態の安定によつて摺動部の軸受反力が安
定し、摺動部の異常摩耗が防止でき、スピンドル
回転を大巾に増加させることができる。
以上のように、本考案による紡機用回転リング
は回転リングの回転を安定させることができるた
め、トラベラの走行姿勢を安定させ、糸切れの減
少を計れ、しかも糸毛羽を減少させ、糸強力を増
大するなど糸品質を向上させる等の効果を有する
ものである。
また、回転リングの摺動部の異常摩耗を防止で
きるため、回転リングの寿命を大巾に延長できる
と共に、紡出速度の増加が可能となる等その実用
的効果は著しいものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の紡機用回転リングの一実施例
を示す断面図である。 1……回転リング、2……リングフランジ、3
……回転部、4……鍔部、5……固定部、6……
止め輪、7……リングレール、8……胴部外周
面、9……鍔部下面、10……振動吸収部材、1
1……セツトスプリングと接する面、12,13
……摺動部、14……セツトスプリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. リングレールへ固定される固定部と、トラベラ
    を懸架するリングフランジを有する回転部とによ
    り構成された回転リングにおいて、上記固定部の
    鍔部下面、胴部外周面およびセツトスプリングと
    接する面の夫々に密着して環状の振動吸収部材を
    配置してなる紡機用回転リング。
JP19116281U 1981-12-21 1981-12-21 紡機用回転リング Granted JPS5897179U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19116281U JPS5897179U (ja) 1981-12-21 1981-12-21 紡機用回転リング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19116281U JPS5897179U (ja) 1981-12-21 1981-12-21 紡機用回転リング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5897179U JPS5897179U (ja) 1983-07-01
JPS6120050Y2 true JPS6120050Y2 (ja) 1986-06-17

Family

ID=30104638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19116281U Granted JPS5897179U (ja) 1981-12-21 1981-12-21 紡機用回転リング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5897179U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5897179U (ja) 1983-07-01

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