JPH09317673A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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JPH09317673A
JPH09317673A JP13523996A JP13523996A JPH09317673A JP H09317673 A JPH09317673 A JP H09317673A JP 13523996 A JP13523996 A JP 13523996A JP 13523996 A JP13523996 A JP 13523996A JP H09317673 A JPH09317673 A JP H09317673A
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JP
Japan
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temperature sensor
oil temperature
oil
closed container
compressor
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Pending
Application number
JP13523996A
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English (en)
Inventor
Shusaku Kuroda
修作 黒田
Mitsuhiro Nakamura
光宏 中村
Hiroshi Nakajima
浩史 中島
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密閉容器に油温センサを取り付けるための加
工費を節減できるとともに、油温センサの取り付け作業
を容易にでき、かつ、油温センサの小型化を図ることも
できる圧縮機を提供する。 【解決手段】 油溜め5内の潤滑油液面よりも下方の密
閉容器1に、一端が密閉容器1の外部に開口するととも
に、他端側が密閉容器1の内部に突き出した位置で閉塞
している筒状の油温センサホルダ40を設ける。油温セ
ンサホルダ40内に油溜め5内の潤滑油温度を検出する
油温センサ41を収容する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばヒートポ
ンプ式の冷凍機,空気調和機等の冷媒を圧縮する用途に
使われる圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、この種の圧縮機の一例である従
来のスクロール圧縮機を示す縦断面である。
【0003】同図において、符号1は略円筒状の密閉容
器、2は密閉容器1内部の上端寄りに設けられた固定ス
クロール、3は固定スクロール2の下方に設けられ固定
スクロール2とともに圧縮室4を形成する揺動スクロー
ル、5は密閉容器1の底部に設けられ潤滑油を収容する
油溜め、6は揺動スクロール3の下方に設けられた軸受
フレーム、7は軸受フレーム6に形成された返油孔であ
る。
【0004】8は軸受フレーム6の下方に設けられた電
動機で、この電動機8は、下端が油溜め5内に配され上
端部で揺動スクロール3を駆動する主軸9と、この主軸
9に固設されたロータ10と、このロータ10を囲む状
態に軸受フレーム6に固設されたステータ11とから構
成されている。12はステータ11のコイルである。
【0005】13は主軸9を軸方向に貫通して形成され
た給油孔、14は油溜め5の上方を覆うバッフルプレー
トで、このバッフルプレート14は、周縁部が密閉容器
1の内周面に固定され、中心部に形成された孔に主軸9
の下端部が挿通されるとともに、プレート上面の潤滑油
を油溜め5に戻すための返油孔(図示省略)が形成され
ている。
【0006】15は主軸9の下端に設けられ油溜め5内
の潤滑油に配された油ポンプ、17は密閉容器1に設け
られた冷媒吸入管、18は密閉容器1に設けられた冷媒
吐出管、19は圧縮室4の冷媒吸入口、20は圧縮室4
の冷媒吐出口、21〜23はそれぞれ揺動スクロール
3,軸受フレーム6及び主軸9上端部に形成された揺動
スクロール3に関連する摺動部である。
【0007】24はコイル12上部のコイルエンド内に
埋設されステータ11の温度を検出するステータ温度セ
ンサ、25は密閉容器1の上面に設けられリード線26
によってステータ温度センサ24と接続された密封端
子、27は密閉容器1内周面とステータ11外周面との
間に形成された環状の空隙、30は密封容器1下部に溶
接によって固設された油温センサ取付座、31は油温セ
ンサ取付座30に取り付けられ油溜め5内の潤滑油温度
を検出する油温センサ、37は密封容器1下部に溶接に
よって固設された排油栓取付座、28は排油栓取付座3
7に取り付けられ油溜め5内の潤滑油を排出する際に使
用される排油栓、36は排油栓取付座37と排油栓28
との間の気密性を保つために設けられたパッキンであ
る。
【0008】なお、以上の構成要素のうち、固定スクロ
ール2,揺動スクロール3,及び軸受フレーム6から、
冷媒の圧縮機構が構成されている。また、油ポンプ15
及び給油孔13から、油溜め5内の潤滑油を上記圧縮機
構に供給する給油機構が構成されている。
【0009】図9は、上記油温センサ31を拡大して示
した側面図である。同図に示すように、従来の油温セン
サ31は検出部32と本体33とを備え、本体33に
は、雄ネジ部34と、この雄ネジ部34を用いて油温セ
ンサ取付座30に取り付ける際にスパナ等の工具で油温
センサ31を回すためのナット部35とが形成されてい
る。そして、この油温センサ31は、油温センサ取付座
30に形成された雌ネジ部(図示省略)に雄ネジ部34
がねじ込まれるとともに、上記雌ネジ部から径方向内向
きに延設された孔を通じて検出部32の先端が油溜め5
内に突き出した状態に、油温センサ取付座30に取り付
けられている。
【0010】次いで、上記スクロール圧縮機の動作を説
明する。ステータ11のコイル12に通電されて電動機
8の主軸9が回転すると、この主軸9に連結された揺動
スクロール3が揺動運動する。これにより、冷媒吸入管
17から密閉容器1内に入った低温低圧の冷媒ガスは、
冷媒吸入口19を通じて圧縮室4内に吸入され、周知の
スクロール圧縮原理によって圧縮される。そして、この
圧縮によって高温高圧となった冷媒ガスは、冷媒吐出口
20を通じて圧縮室4外へ吐出され、さらに冷媒吐出管
18を通じて、スクロール圧縮機と配管接続された熱交
換器等(図示省略)に供給される。
【0011】また、主軸9の回転による油ポンプ15の
動作により油溜め5内の潤滑油が吸引され、給油孔13
を通じて固定スクロール2,揺動スクロール3等からな
る圧縮機構に供給される。そして、圧縮機構の摺動部分
を潤滑した潤滑油は、軸受フレーム6の返油孔7,空隙
27,及びバッフルプレート14の返油孔を通じて油溜
め5に戻される。
【0012】さらに、油温センサ31は、一部が油溜め
5内に突き出している検出部32によって、圧縮機の運
転に伴って変化する油溜め5内の潤滑油温度を検出す
る。そして、油温センサ31によって検出された油温デ
ータはスクロール圧縮機の運転状態を制御する制御部
(図示省略)に伝達され、この油温データに基づき、低
油温または高油温の場合にスクロール圧縮機を保護する
制御が行なわれる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のス
クロール圧縮機においては、油温センサ取付座30と油
温センサ31との間の気密性を、油温センサ取付座30
の雌ネジ部に油温センサ31の雄ネジ部34をねじ込む
ことにより保っていたので、油温センサ31の締め付け
を高トルクで行なう必要があった。このため、ナット部
35をある程度大型にせざるを得ず、油温センサ31が
大型化するとともに、このナット部35が密閉容器1の
外面から突き出すために、圧縮機の小型化が妨げられる
ことにもなっていた。
【0014】また、油温センサ31を取り付ける際には
ナット部35をスパナ等で回さなければならず、かつ、
その際の締め付けトルクの管理が必要であるために、油
温センサ31の取り付け作業が容易であるとは言えなか
った。また、油温センサ取付座30及び油温センサ31
へのネジ加工を高精度に行なう必要があるため、その加
工費が嵩むとともに、ネジ加工に不良があって気密不良
が生じた場合の修正作業も困難であった。さらに、油温
センサ31を取り付けて密閉容器1の気密試験を行なっ
たのちに密閉容器1外面の塗装を行なうことになるの
で、塗装時に油温センサ31に塗料が付着するのを防ぐ
ためのマスキング材も大きなものが必要となっていた。
【0015】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたものであって、密閉容器に油温センサを
取り付けるための加工費を節減できるとともに、油温セ
ンサの取り付け作業を容易にでき、かつ、油温センサの
小型化を図ることもできる圧縮機を提供することを目的
とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、潤滑油を収容した油溜めを底部に有す
る密閉容器と、密閉容器内に設けられた圧縮機構と、油
溜め内の潤滑油を圧縮機構に供給する給油機構と、油溜
め内の潤滑油温度を検出する油温センサとを備えた圧縮
機において、油溜め内の潤滑油液面よりも下方の密閉容
器に、一端が密閉容器の外部に開口するとともに、他端
側が密閉容器の内部に突き出した位置で閉塞している筒
状の油温センサホルダを設け、油温センサを油温センサ
ホルダ内に収容した構成としたものである。
【0017】また、上記に加えて、油温センサホルダ内
に、油温センサを油温センサホルダの他端側に向かって
押圧する第1の弾性部材を設けた構成としたものであ
る。
【0018】また、上記に加えて、油温センサホルダ内
に、油温センサを油温センサホルダの内周面に向かって
押圧する第2の弾性部材を設けた構成としたものであ
る。
【0019】また、上記に加えて、油温センサを収容し
た油温センサホルダの内部と外部との間を略気密状に隔
絶する気密部材を設けた構成としたものである。
【0020】また、上記に加えて、油温センサホルダと
排油栓とを一体に形成した構成としたものである。
【0021】また、潤滑油を収容した油溜めを底部に有
する密閉容器と、密閉容器内に設けられた圧縮機構と、
油溜め内の潤滑油を圧縮機構に供給する給油機構と、油
溜め内の潤滑油温度を検出する油温センサとを備えた圧
縮機において、密閉容器に一端が密閉容器の内部に突き
出した油温センサ用密封端子を設け、油温センサを油温
センサ用密封端子の一端側に接続して油溜め内の潤滑油
に浸漬される位置に配した構成としたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0023】実施の形態1.図1は、この発明の実施の
形態1に係るスクロール圧縮機の縦断面図であり、同図
において、従来技術に係る図8と同じ構成要素には同一
符号を付して重複する説明を省略する。
【0024】このスクロール圧縮機では、密閉容器1の
下部に油温センサホルダ40が設けられ、この油温セン
サホルダ40に油温センサ41が挿入されている。油温
センサホルダ40は、一端が開口し、他端が閉塞した円
筒状に形成されている。この油温センサホルダ40は、
油溜め5内の潤滑油液面よりも下方の密閉容器1の周壁
に形成された孔に他端側から挿入され、この他端側が密
閉容器1の内部に突き出した状態で、一端開口の周縁部
が密閉容器1の外周面に例えばロウ付けなどの気密が確
保できる方法で固着されている。そして、このように油
温センサホルダ40が固設されたのち、その一端開口か
ら内部に、棒状に形成された油温センサ41が差し込ま
れている。
【0025】以上のように構成されているので、油温セ
ンサ41は、油温センサホルダ40の周壁もしくは端壁
を介して、圧縮機の運転に伴って変化する油溜め5内の
潤滑油温度を検出する。油温センサ41によって検出さ
れた油温データはスクロール圧縮機の運転状態を制御す
る制御部(図示省略)に伝達され、この油温データに基
づき、例えば潤滑油が所定の温度範囲よりも低油温また
は高油温の場合にスクロール圧縮機を保護するような制
御が行なわれる。
【0026】この実施の形態1では、密閉容器1に設け
られた油温センサホルダ40に油温センサ41を密閉容
器1外側から差し込むだけでよいので、油温センサ41
の取り付け作業が容易であり、従来のような油温センサ
への高精度なネジ加工が不要となるので加工費も節減で
きる。また、油温センサのナット部も不要となるので油
温センサ41を小型化できるとともに、ナット部が密閉
容器1の外周面から突き出すことがないので、圧縮機の
小型化も図れる。
【0027】さらに、気密試験後の密閉容器1外面の塗
装は、油温センサ41を取り付けていない状態で行なえ
るので、従来のような油温センサへのマスキングも不要
となる。さらにまた、気密不良が発見された場合は、例
えば油温センサホルダ40と密閉容器1との溶接を修正
すればよいので、従来のようにネジ加工部分を修正する
場合に比べて、その作業が容易である。
【0028】実施の形態2.図2は、この発明の実施の
形態2に係るスクロール圧縮機の要部拡大縦断面図であ
る。上記実施の形態1のように油温センサホルダ40内
部に油温センサ41を密閉容器1外側から差し込んだ構
成とすると、油温センサ41に何らかの外力がかかった
場合、油温センサ41が油温センサホルダ40から抜け
落ちたり、油温センサ41と油温センサホルダ40内面
との密着性が悪くなって潤滑油温度の検出精度が低下し
たりする危険がある。
【0029】これに対し、この実施の形態2では、円筒
状の油温センサホルダ40の周壁の一部が径方向外向き
に膨らまされて膨出部42が形成されるとともに、円柱
状の油温センサ41に他の部分よりも外径の大きい拡径
部43が形成されている。そして、油温センサ41に圧
縮型のコイルバネ45(第1の弾性部材の一例)を外嵌
して、このコイルバネ45を油温センサ41とともに油
温センサホルダ40内に挿入し、次いで、膨出部42の
内側に止メ輪44を取り付けることにより、拡径部43
と止メ輪44との間でコイルバネ45を押し縮めるよう
な構成となっている。
【0030】したがって、コイルバネ45の弾性復元力
によって油温センサ41が、油温センサホルダ40の油
溜め5内に突き出している他端側に向かって押圧される
ことになる。このため、油温センサ41の油温センサホ
ルダ40からの抜けが防止されるとともに、油温センサ
41と油温センサホルダ40内面とが密着して、潤滑油
温度の変化に対する油温センサ41の応答性が良くな
り、その検出精度が向上する。
【0031】なお、図2に示したように、油温センサホ
ルダ40の他端近傍部分の内面を、油温センサ41の外
面に沿うような形状にすれば、油温センサ41と油温セ
ンサホルダ40との密着性がさらに良くなって、油温セ
ンサ41の検出精度が一層向上する。
【0032】また、図示を省略するが、例えばコイルバ
ネ45の一端側に膨出部42に係止可能な直径の大きい
部分を形成して、コイルバネ45が止メ輪44の役割を
兼ねるような構成とすれば、部品点数を少なくすること
ができる。さらに、コイルバネ45の密閉容器1半径外
側方向の端面は、寸法上止メ輪44を座として使用でき
ない場合、部品点数は増えるがスペーサ等(図示しな
い)を設けて座の代わりにしてもよい。さらにまた、第
1の弾性部材としてコイルバネ45の代わりにゴムや軟
質プラスチック等を用いて油温センサ41を押圧するよ
うに構成してもよい。
【0033】実施の形態3.図3は、この発明の実施の
形態3に係るスクロール圧縮機の要部拡大縦断面図であ
る。この実施の形態3では、油温センサホルダ40内
に、波型に折り曲げられた板バネ46(第2の弾性部材
の一例)が設けられ、この板バネ46によって油温セン
サ41が、油温センサホルダ40の内周面に向かって径
方向外向きに押圧されるように構成されている。
【0034】したがって、上記実施の形態2よりも簡単
な構成で、油温センサ41と油温センサホルダ40内周
面とを密着させ、潤滑油温度の変化に対する油温センサ
41の応答性を良くして、その検出精度を向上すること
ができる。なお、第2の弾性部材として板バネ46の代
わりにゴムや軟質プラスチック等を用いて油温センサ4
1を押圧するように構成してもよい。
【0035】実施の形態4.図4は、この発明の実施の
形態4に係るスクロール圧縮機の要部拡大縦断面図であ
り、同図において、上記実施の形態2に係る図2と同じ
構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0036】上記実施の形態1〜3のように油温センサ
ホルダ40内部に油温センサ41を密閉容器1外側から
差し込んだ構成とすると、外気が油温センサホルダ40
の一端開口から内部に入ってくるので、密閉容器1の外
気温と潤滑油温度とに大きな差がある場合、この外気温
の影響を受けて、油温センサ41に検出誤差が生じる危
険がある。
【0037】これに対し、この実施の形態4では、例え
ば熱拡散シリコンやヘリウム封入などからなる気密部材
47が油温センサホルダ40の一端開口近傍に設けられ
ており、この気密部材47によって、油温センサホルダ
40の油溜め5内に突き出している他端側の内部空間と
油温センサホルダ40の外部とが略気密状に隔絶されて
いるので、外気温と潤滑油温度とに大きな差がある場合
にも、油温センサ41の検出値が外気温の影響を受ける
ことがなく、その検出精度が向上する。
【0038】実施の形態5.図5は、この発明の実施の
形態5に係るスクロール圧縮機の要部拡大縦断面図であ
る。この実施の形態5では、排油栓28の中心を軸方向
に貫通して形成された孔に円筒状の油温センサホルダ4
0が挿入され、この油温センサホルダ40の一端開口周
縁部が排油栓28の外面に例えばロウ付けなどの気密が
確保できる方法で固着されている。そして、このように
油温センサホルダ40が固設された排油栓28が密閉容
器1に設けられた排油栓取付座37にネジ止めされたの
ち、油温センサホルダ40の一端開口から内部に、棒状
に形成された油温センサ41が差し込まれている。
【0039】このように油温センサホルダ40と排油栓
28とが一体に形成されているので、圧縮機を従来の仕
様から油温センサホルダ40を備えた仕様に変更する場
合、価格の安い排油栓28の仕様変更で対応できること
になって、仕様変更に係るコストを低減することができ
る。
【0040】なお、このように油温センサホルダ40と
排油栓28とが一体に形成されている場合であっても、
油温センサホルダ40に、上記実施の形態2のような第
1の弾性部材、もしくは上記実施の形態3のような第2
の弾性部材を設けて、油温センサ41の検出精度が向上
するようにできるのは言うまでもない。
【0041】実施の形態6.図6は、この発明の実施の
形態6に係るスクロール圧縮機の縦断面図、図7は図6
のスクロール圧縮機の要部拡大縦断面図であり、これら
の図において、従来技術に係る図8と同じ構成要素には
同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0042】図中、符号48は密閉容器1の周壁に形成
された孔に気密が確保できる例えば溶接などの方法で固
定された油温センサ用密封端子であり、この油温センサ
用密封端子48は、一端側が密閉容器1の内部に突き出
し、他端側が密閉容器1の外部に突き出した状態に設け
られている。そして、油温センサ用密封端子48の一端
側に、油温センサ41がリード線49を介して接続され
ている。なお、油温センサ41は、油溜め5内の潤滑油
に浸漬される位置に配されている。
【0043】したがって、従来の圧縮機のような油温セ
ンサへのネジ加工が必要なくなるので、その加工費を節
減できる。また、油温センサ41が潤滑油に直接的に接
触しているので、潤滑油温度の変化に対する油温センサ
41の応答性を良くすることができる。さらに、油温セ
ンサ41全体が密閉容器1の内部に収容されており、従
来のようなナット部の突き出しを無くせて、圧縮機の小
型化が図れる。
【0044】なお、以上の実施の形態ではスクロール圧
縮機について説明したが、この発明がスクロール型以外
の、例えばレシプロ式の圧縮機にも適用できるのはもち
ろんのことである。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る圧縮
機にあっては、従来の圧縮機のような油温センサへのネ
ジ加工が必要なくなるので加工費を節減できるととも
に、油温センサホルダの一端開口から内部へ挿入するこ
とで油温センサの取り付けができるので、その取り付け
作業も容易となる。また、ナット部を無くすことができ
るので油温センサを小型化でき、ひいては圧縮機の小型
化が図れるのに加えて、気密試験後の塗装工程における
油温センサへのマスキングも不要となる。
【0046】また、第1の弾性部材によって油温センサ
が油温センサホルダの他端側に向かって押圧されるの
で、油温センサホルダからの油温センサの抜けを防止で
きるとともに、油温センサが油温センサホルダ内面に密
着するので、潤滑油温度の変化に対する油温センサの応
答性が良くなって、油温センサの検出精度が向上する。
【0047】また、第2の弾性部材によって油温センサ
が油温センサホルダの内周面に向かって押圧されるの
で、油温センサが油温センサホルダ内周面に密着し、潤
滑油温度の変化に対する油温センサの応答性が良くなっ
て、油温センサの検出精度が向上する。また、上記第1
の弾性部材を備えた場合に比べて構成を簡単にできる。
【0048】また、油温センサを収容した油温センサホ
ルダの内部と外部との間が気密部材によって略気密状に
隔絶されるので、油温センサの検出値が外気温の影響を
受けることがなくなり、検出精度が向上する。
【0049】また、油温センサホルダと排油栓とを一体
に形成したので、価格の安い排油栓の仕様変更によって
油温センサホルダを備えた仕様にできることになって、
従来の圧縮機からの仕様変更に係るコストを低減するこ
とが可能となる。
【0050】また、密閉容器に一端が密閉容器の内部に
突き出した油温センサ用密封端子を設け、油温センサを
油温センサ用密封端子の一端側に接続して油溜め内の潤
滑油に浸漬される位置に配したので、従来の圧縮機のよ
うな油温センサへのネジ加工を省略できて加工費を節減
できるとともに、圧縮機外部への油温センサの突き出し
を無くすことができて、圧縮機の小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るスクロール圧
縮機の縦断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係るスクロール圧
縮機の要部拡大縦断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3に係るスクロール圧
縮機の要部拡大縦断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態4に係るスクロール圧
縮機の要部拡大縦断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態5に係るスクロール圧
縮機の要部拡大縦断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態6に係るスクロール圧
縮機の縦断面図である。
【図7】 図6のスクロール圧縮機の要部拡大縦断面図
である。
【図8】 従来のスクロール圧縮機の縦断面図である。
【図9】 図8のスクロール圧縮機における油温センサ
の拡大側面図である。
【符号の説明】
1 密閉容器 5 油溜め 40 油温センサホルダ 41 油温センサ 45 コイルバネ(第1の弾性部材) 46 板バネ(第2の弾性部材) 47 気密部材 48 油温センサ用密封端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油を収容した油溜めを底部に有する
    密閉容器と、上記密閉容器内に設けられた圧縮機構と、
    上記油溜め内の潤滑油を上記圧縮機構に供給する給油機
    構と、上記油溜め内の潤滑油温度を検出する油温センサ
    とを備えた圧縮機において、 上記油溜め内の潤滑油液面よりも下方の上記密閉容器
    に、一端が上記密閉容器の外部に開口するとともに、他
    端側が上記密閉容器の内部に突き出した位置で閉塞して
    いる筒状の油温センサホルダを設け、上記油温センサを
    上記油温センサホルダ内に収容したことを特徴とする圧
    縮機。
  2. 【請求項2】 油温センサホルダ内に、油温センサを上
    記油温センサホルダの他端側に向かって押圧する第1の
    弾性部材を設けた請求項第1項に記載の圧縮機。
  3. 【請求項3】 油温センサホルダ内に、油温センサを上
    記油温センサホルダの内周面に向かって押圧する第2の
    弾性部材を設けた請求項第1項に記載の圧縮機。
  4. 【請求項4】 油温センサを収容した油温センサホルダ
    の内部と外部との間を略気密状に隔絶する気密部材を設
    けた請求項第1項ないし第3項のいずれかに記載の圧縮
    機。
  5. 【請求項5】 請求項第1項ないし第4項のいずれかに
    記載の圧縮機であって、油溜め内の潤滑油液面よりも下
    方の密閉容器に潤滑油を排出するための排油栓を備えた
    ものにおいて、 油温センサホルダと上記排油栓とを一体に形成したこと
    を特徴とする圧縮機。
  6. 【請求項6】 潤滑油を収容した油溜めを底部に有する
    密閉容器と、上記密閉容器内に設けられた圧縮機構と、
    上記油溜め内の潤滑油を上記圧縮機構に供給する給油機
    構と、上記油溜め内の潤滑油温度を検出する油温センサ
    とを備えた圧縮機において、 上記密閉容器に一端が上記密閉容器の内部に突き出した
    油温センサ用密封端子を設け、上記油温センサを上記油
    温センサ用密封端子の一端側に接続して上記油溜め内の
    潤滑油に浸漬される位置に配したことを特徴とする圧縮
    機。
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