JPH09317505A - 希薄燃焼式内燃機関 - Google Patents

希薄燃焼式内燃機関

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JPH09317505A
JPH09317505A JP13926196A JP13926196A JPH09317505A JP H09317505 A JPH09317505 A JP H09317505A JP 13926196 A JP13926196 A JP 13926196A JP 13926196 A JP13926196 A JP 13926196A JP H09317505 A JPH09317505 A JP H09317505A
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combustion
intake
valve
intake valve
air
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Mutsumi Kanda
睦美 神田
Eiji Hashimoto
英次 橋本
Akitoshi Tomota
晃利 友田
Hiroyuki Hokutou
宏之 北東
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/42Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、均一燃焼、成層燃焼を行う内燃機関
において、成層燃焼時にのみ新気よどみ部を生成し、か
つ、その際新気よどみ部に生成される混合気は均一にで
き、より確実な層状燃焼を得ることができる内燃機関と
する。 【解決手段】燃焼室へ新気を導入する吸気弁として、第
1の吸気弁と、この第1の吸気弁の両側にそれぞれ配置
された第2、第3の吸気弁とを備え、成層燃焼時に、前
記第1の吸気弁からの吸気量を、均一燃焼時より少なく
することで、成層燃焼時のみに新気よどみ部を生成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希薄燃焼を可能に
した内燃機関に係り、特に、運転状況に応じて希薄燃焼
を実現する成層燃焼と、所定の出力を得るための均一燃
焼を切替えることのできる内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の希薄燃焼式の内燃機関として、
例えば、特開平5−33650号公報では、機関のアイ
ドル時や低負荷域で希薄燃焼を可能にする筒内噴射式の
内燃機関を開示している。
【0003】この内燃機関は、シリンダヘッドに、吸気
弁及び排気弁を備え、吸気弁からの新気がシリンダ内で
掃気流(タンブル流)を形成すべく配置された吸・排気
ポートと、頂面に前記タンブル流の上向き位置を規制し
うるリフレクタを有したピストンと、前記シリンダ壁面
の上部に配置され、少なくとも前記排気弁の閉弁直前で
のピストン位置で前記リフレクタ背部の新気よどみ部に
向けて燃料を噴射し得る燃料噴射弁と、前記ピストンの
上死点近傍に位置してシリンダヘッドの燃焼室壁面に配
置された点火栓とを備えた構成である。
【0004】以上の構成により、機関のアイドル時や低
負荷域に、排気弁の閉弁直前でのピストン位置で燃料を
噴射することで、リフレクタ背部の新気よどみ部に燃料
が噴射されて可燃混合気が生成され、この可燃混合気が
点火栓回りに集められるので、当該運転域での点火性が
向上する、というものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この例では、新気よど
み部を形成することにより、この部分に可燃混合気域を
つくり、他を希薄域としたことで、濃い混合気場と薄い
混合気場との成層を形成し、いわゆる成層燃焼を実現す
るが、高負荷領域では、このような希薄燃焼ではなく、
燃料の比較的濃い均一な混合気(均一燃焼)で機関を運
転することが望まれる。
【0006】しかし、前記構成では、燃焼形態に拘わら
ず常に新気よどみ部が形成されるので、均一燃焼時にお
いては、前記構成によると、筒内全域にガス流動が均一
に行き渡らず、しかも、点火栓近傍の混合気は、新気よ
どみ部で淀んでいるので、着火後の初期燃焼が緩慢とな
り、火炎伝播も悪くなる。よって、燃焼効率が低下し、
出力の低下、燃費の悪化が生じてしまうという問題があ
る。
【0007】本発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、均一燃焼時に新気よどみ部を生成せずに好ましい燃
焼状態を確保でき、成層燃焼時にのみ新気よどみ部を生
成し得る内燃機関とすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、内燃機関において、以下の構成とした。す
なわち、本発明の内燃機関は、運転状態に応じて、燃焼
室内での混合気の空燃比に希・濃の分布をもたせた成層
燃焼と、混合気の空燃比を均一にした均一燃焼とのいず
れかを選択する燃焼方式選択手段を備えるとともに、燃
焼室へ新気を導入する吸気弁として、第1の吸気弁と、
この第1の吸気弁の両側にそれぞれ配置された第2、第
3の吸気弁とを備え、さらに、前記燃焼方式選択手段で
「成層燃焼」が選択された時、「均一燃焼」時と比較し
て前記第1の吸気弁からの吸気量を少なくする吸気量制
御手段を備えている。
【0009】そして、「均一燃焼」時、前記第1、第
2、第3の吸気弁からの吸気によるタンブル流によどみ
部を生成じない状態とし、「成層燃焼」時に、第1の吸
気弁からの吸気量を、「均一燃焼」時より少なくするこ
とで、第2及び第3の吸気弁からの新気で生成される2
つのタンブル流間に、新気のよどみ部が形成される。
【0010】また、吸気量制御の具体的手法として、開
弁動作の可変機構を第1の吸気弁に備え、「成層燃焼」
時に前記吸気量制御手段により開弁動作の可変制御で、
第1の吸気弁のリフト量を「均一燃焼」時のリフト量に
比較して少なくすることを例示できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しつつ説明する。図1、図2、図4において、
1は4サイクルエンジンのシリンダヘッドであり、この
シリンダヘッド1に、シリンダ内の燃焼室2へ新気を導
入する吸気弁3と、前記燃焼室2内のガスを排気する排
気弁4と、燃焼室2内に燃料を噴射する燃料噴射弁6
と、燃焼室2内の混合気に点火する点火栓7を備えてい
る。
【0012】前記吸気弁3は、開弁動作を可変にするバ
ルブ可変機構18を備えた第1の吸気弁3aと、この吸
気弁3aの両側にそれぞれ配置された第2及び第3の吸
気弁3b、3cとからなる。これら吸気弁3a、3b、
3cはバルブスプリング21で、常閉状態に付勢されて
いる。
【0013】これら第1、第2、第3の吸気弁3a、3
b、3cから燃焼室2内へ導入されて吸気は、図2に示
したように、それぞれ、シリンダの縦方向に向いた旋回
流(タンブル流)を形成する。すなわち、第1の吸気弁
3aから、第1のタンブル流F1が生成され、第2及び
第3の吸気弁3b、3cから、前記第1のタンブル流F
1を両側から挟む形で、第2、第3のタンブル流F2、
F3が生成される。
【0014】前記第1の吸気弁3aの開弁動作を可変す
るバルブ可変機構18は、図6〜図8に示したように、
カムシャフト5に第1の吸気弁3aを大きく開く高速用
カム8と、第1の吸気弁3aを小さく開く低速用カム1
4とを隣接して備えている。前記カムシャフト5は、図
示しないが、シリンダブロック上の軸受け部に回転可能
に支持され、クランクシャフトの回転に伴い、プーリ等
を介して回転駆動される。
【0015】高速用カム8は、カムシャフト5の径方向
に進退自在に取り付けられている。すなわち、カムシャ
フト5に一対の平行な案内面55が形成されており、こ
の部分が高速用カム8に設けた実質的に4角形をなすガ
イド孔71内を貫通し、案内面55の作用により、高速
用カム8のカムシャフト5に対する相対回転が阻止され
るとともに、高速用カム8のカムシャフト5の径方向へ
の移動が案内されるようになっている。この高速用カム
8の最大突出幅は、第2、第3の吸気弁3b、3cの開
弁動作用カム(図示せず)の突出幅と同一である。
【0016】カムシャフト5と高速用カム8との間に
は、付勢手段としてスプリング56が介在され、高速用
カム8が常時突出方向に付勢されている。このスプリン
グ56の付勢力は吸気弁用のバルブスプリング21に抗
して吸気弁3をリフトさせるには至らない程度のもので
ある。
【0017】また、高速用カム8には、その側面間を貫
通する収容孔57が形成され、その内部にはスプリング
58及び受け板59が収容されている。高速用カム8と
隣接して、カムシャフト5には支持ブロック60が固定
されている。その支持ブロック60には、シリンダ室6
1が形成され、その内部には、前記収容孔57内に出没
可能な固定部としての固定用ピストン62が収容されて
いる。
【0018】カムシャフト5内には、オイル通路63が
形成されており、そのオイル通路63は、連通路64を
介して前記シリンダ室61に接続されている。オイル通
路63には2方向の電磁式切替えバルブ72を介してオ
イルポンプ52とリザーバ73とが選択的に接続されて
いる。なお、リザーバ73はオイルポンプ52にチェッ
クバルブ74を介して接続されている。 チェックバル
ブ74は、リザーバ73からオイルポンプ52方向を順
方向とする。
【0019】また、前記排気弁4は、前記第2及び第3
の吸気弁3b、3cに隣接し、かつ、互いに並んで配置
された第1、第2の排気弁4a、4bからなる。これら
排気弁4a、4bはバルブスプリング41で、常閉状態
に付勢されている。
【0020】そして、これら第1〜第3の吸気弁3a、
3b、3c及び第1、第2の排気弁4a、4bは、シリ
ンダ15の円周に沿って、図2のようにあたかも五角形
をなすよう配置されている。これら、第1〜第3の吸気
弁3a、3b、3c、により開閉される3つの吸気ポー
トの径は同一で、また、第1、第2の排気弁4a、4b
により開閉される2つの排気ポートの径も同一である。
そして、排気ポートは吸気ポートより小さい。
【0021】これら第1〜第3の吸気弁3a、3b、3
c及び第1、第2の排気弁4a、4bに囲まれたシリン
ダヘッド頂部中央に、前記点火栓7が設けられている。
この点火栓7は、その配置位置故、前記第1の吸気弁3
aからの第1タンブル流F1に臨むとともに、第1〜第
3の吸気弁3a、3b、3cからの吸気と、第1、第2
の排気弁4a、4bによる排気との間にあって、常に流
動する吸気・排気にさらされる。
【0022】また、前記第1の吸気弁3a側のシリンダ
ヘッド側部に前記燃料噴射弁6が設けられている。この
燃料噴射弁6もまた、その配置位置故、前記第1の吸気
弁3aからの第1タンブル流F1に臨む。
【0023】そして、シリンダ内にピストン15が往復
動可能に内装され、このピストン15の頂面に、前記燃
料噴射弁6に対向して凹部22が設けられている。この
凹部22は、ピストンによる圧縮行程の際、燃料噴射弁
6から噴射された燃料を反射し、第1のタンブル流F1
に混合させる。
【0024】次に、エンジンの運転を制御するために、
エンジン制御用コンピュータ25が設けられている。こ
のコンピュータ25は、図1に示したように、エアーフ
ローメータ31から入力した吸入空気量信号にもとづき
エンジン負荷を算出するエンジン負荷算出部32と、ク
ランク角センサ33から入力したクランク角信号からエ
ンジン回転数を算出するエンジン回転数算出部34と、
エンジン負荷とエンジン回転数とをパラメータとして燃
焼方式を選択する燃焼方式選択部(燃焼方式選択手段)
35と、燃焼方式選択部35で選択された燃焼方式に従
って、前記第1の吸気弁3aのバルブ可変機構18を駆
動制御するバルブ制御部36と、燃焼方式選択部35で
選択された燃焼方式に応じた燃料噴射量、燃料噴射タイ
ミングを決定し、決定された燃料噴射量及び燃料噴射タ
イミングに従って前記燃料噴射弁6を制御する燃料噴射
制御部37を備えている。
【0025】前記燃焼方式選択部35は、図9に示した
ように、エンジン負荷及びエンジン回転数をパラメータ
とした燃焼方式決定用マップから、エンジン負荷及びエ
ンジン回転数が設定値以上のとき、「均一燃焼」を選択
し、エンジン負荷及びエンジン回転数が設定値未満のと
き、「成層燃焼」を選択する。
【0026】なお、燃焼方式選択のためのパラメータと
しては、スロットルポジションセンサ、冷却水の水温セ
ンサ等からの情報を利用することも可能である。バルブ
制御部36は、前記切替えバルブ72に接続され、「均
一燃焼」のとき、オイルポンプ52とシリンダ室61と
を連通させ、「成層燃焼」のとき、シリンダ室61とリ
ザーバ73とを連通させるよう、切替えバルブ72を制
御する。この結果、バルブ可変機構18により、第1の
吸気弁のリフト量が制御され、その結果、第1の吸気弁
3aからの吸気量が制御される。この意味で、バルブ制
御部36とバルブ可変機構18は本発明の吸気量制御手
段である。
【0027】以下、本内燃機関の運転制御例を図10を
参照して説明する。まず、エンジン運転中において、エ
ンジン制御用コンピュータ25に、エアーフローメータ
31から吸入空気量信号が常時入力されるとともに、ク
ランク角センサからクランク角信号が入力(ステップ1
01)され、これら入力信号に基づいてエンジン負荷算
出部32でエンジン負荷が算出されるとともに、エンジ
ン回転数算出部34でエンジン回転数が算出される(ス
テップ102)。
【0028】次いで、求めたエンジン負荷とエンジン回
転数とをパラメータとして、燃焼方式選択部35によっ
て、燃焼方式決定用マップから、運転状況に応じた燃焼
方式が選択される(ステップ103)。
【0029】燃焼方式選択部35では、高負荷、高回転
のとき、「均一燃焼」を選択する。この場合は高出力を
得るため、混合気の空燃比を燃焼室2内で均一にして、
適切な出力を得られるようにする。
【0030】また、低負荷、低回転のとき、「成層燃
焼」を選択する。この場合は燃費を稼ぐため、混合気を
希薄化するとともに、確実な点火を得るため、一部燃料
の濃い混合気の部分を成層化する。
【0031】そして、高負荷、高速回転時には、「均一
燃焼」が選択されるが、この場合、バルブ制御部36か
らの制御信号により、バルブ可変機構18で高速用カム
8を選択することで、第1の吸気弁3aのリフト量を第
2及び第3の吸気弁3b、3cのリフト量と同一とする
(ステップ104)。
【0032】すなわち、まず、切替えバルブ72により
オイルポンプ52とオイル通路63とが接続される。よ
って、オイルポンプ52からの圧油がオイル通路63及
び連通路64を介してシリンダ室61に供給され、固定
用ピストン62に対して突出方向の力が作用する。この
時、高速用カム8にはスプリング56により径方向に突
出する力が作用しているが、スプリングの付勢力は、バ
ルブリフト反力より弱い。このため、吸気弁3aをリフ
トさせているときにはカム8は径方向に後退し、固定用
ピストン62は収容孔57内に嵌合できないため没入状
態を維持する。
【0033】そして、低速用カム14が吸気弁をリフト
しない位置まで回動されると、高速用カム8がスプリン
グ56により突出位置に切り替えられ、固定用ピストン
62と収容孔57とが合致する。従って、油圧によりス
プリング58を圧縮変形させながら、固定用ピストン6
2が収容孔57内に挿入されて、支持ブロック60と高
速用カム8との間に介在され、高速用カム8が突出位置
で保持される。その後、第1の吸気弁3aは、高速用カ
ム8のカムプロフィールに従って大きなリフト量で開閉
動作される。このリフト量は第2及び第3の吸気弁3
b、3cのリフト量と同一であり、第1の吸気弁3aか
らの吸気が第2、第3の吸気弁3b、3cからの吸気よ
りも強くなっており、燃焼室内に3つのタンブル流F
1、F2、F3からなる、強いタンブル流を生成するの
で、新気よどみ部は生成されない。
【0034】吸気行程時、この強いタンブル流に向かっ
て、燃料噴射弁6から「均一燃焼」に応じた燃料が、燃
料噴射制御部37からの指令で、最適な量でかつ最適な
タイミングで噴射されると(ステップ105)、強いタ
ンブル流によって均一な混合気が生成され、次いで、ピ
ストンによる混合気の圧縮行程後に点火栓7により混合
気に点火される(ステップ106)。
【0035】エンジンが低負荷、低速回転状態になる
と、燃焼方式選択部35で「成層燃焼」が選択される。
この場合、バルブ制御部36からの制御信号により、バ
ルブ可変機構18で低速用カム14を選択することで、
第1の吸気弁3aのリフト量を「均一燃焼」時より少な
くし、その結果第1の吸気弁3aのリフト量を第2及び
第3の吸気弁3b、3cのリフト量より少なくする(ス
テップ111)。
【0036】すなわち、まず、切替えバルブ72により
オイルポンプ52とシリンダ室61との接続が遮断され
るとともに、シリンダ室61とリザーバ73が接続され
る。すると、シリンダ室61内の圧液がリザーバ側へと
退避する。これによりシリンダ室61の油圧が低下す
る。このため、固定用ピストン62には、スプリング5
8の付勢力により収容孔57内から退く方向への力が作
用する。しかし、高速用カム8には、それがバルブリフ
トを行わない位置に至るまではバルブリフト反力が作用
している。このため固定用ピストン62と収容孔57と
の間には大きな摩擦力が作用し、固定用ピストン62の
移動が阻止される。そして、高速用カム8がバルブリフ
トを行わない位置に回転して、バルブリフト反力が低下
するとスプリング58の付勢力により固定用ピストン6
2がシリンダ室61内に没入する。これにより、高速用
カム8と支持ブロック60との固定関係が解除され、高
速用カム8はスプリング56の付勢力のみを受けるフリ
ーな状態となる。従って、高速用カム8の作用が無効化
され、第1の吸気弁3aは低速用カム14のカムプロフ
ィールに従って少ないリフト量で開閉動作される。
【0037】この結果、第1の吸気弁3aからの吸気
は、第2及び第3の吸気弁3b、3cからの吸気による
タンブル流間において、よどんだ状態となって、よどみ
部Pが形成される。
【0038】このよどみ部Pに向け、ピストン15によ
る圧縮行程中に、燃料噴射弁6から「成層燃焼」に応じ
た燃料が、燃料噴射制御部37からの指令で、最適な量
でかつ最適なタイミングで噴射される(ステップ11
2)。
【0039】噴射された燃料は、ピストン頂面の凹部2
2内で反射し、よどみ部Pにおいて周囲より燃料の比率
の濃い混合気層を形成する。次いで、ピストンによる混
合気の圧縮行程後に点火栓7によって、よどみ部の混合
気に点火される(ステップ113)。
【0040】なお、この例では、「成層燃焼」のとき、
第1の吸気弁3aのリフト量を第2及び第3の吸気弁3
b、3cのリフト量より小さくするよう設定したが、第
1の吸気弁3aのリフト量をゼロにして、第1の吸気弁
3aからの吸気を停止すると、よどみ部の形成により効
果的である。
【0041】以上説明したように、この実施例では、運
転状態に応じて、前記燃焼室2内での混合気の空燃比に
希・濃の分布をもたせた成層燃焼と、混合気の空燃比を
均一にした均一燃焼とを切替える燃焼方式選択手段9を
備えるとともに、燃焼室2へ新気を導入する吸気弁とし
て、開弁動作の可変機構を備えた第1の吸気弁3aと、
この吸気弁の両側にそれぞれ配置された第2、第3の吸
気弁3b、3cとを備え、さらに、前記燃焼方式選択手
段9で「成層燃焼」を選択した時、前記第1の吸気弁3
aからの吸気量を、「均一燃焼」を選択した時に比較し
て少なくする吸気量制御手段(36、18)を備えたの
で、次のような顕著な効果を奏する。
【0042】すなわち、「均一燃焼」時において、3つ
の吸気弁3a、3b、3cからのタンブル流により新気
を燃焼室2内に導入するので、燃焼室2内に混合気が均
一に行き渡り、点火栓7による着火後の初期燃焼、火炎
伝播が円滑で、燃焼効率を高くでき、出力の低下、燃費
の悪化を防止できる。
【0043】また、「成層燃焼」時にあっても、新気よ
どみ部Pが、第2及び第3の吸気弁3b、3cからのタ
ンブル流に挟まれた形で、明確に規制されるので、この
よどみ部への燃料噴射により生成された濃い混合気域
は、均一に保たれ、点火栓7による確実な着火を確保で
きる。そして、点火栓7は、前記第1の吸気弁3aから
の第1タンブル流に臨む位置に配置されているので、着
火はより確実である。また、燃料噴射弁6が、前記第1
の吸気弁3aからの第1タンブル流F1に臨む位置に配
置されているので、よどみ部Pへの燃料噴射を確実に行
える。特に、ピストン頂面に燃料反射用の凹部22を設
けたことは、よどみ部Pへの燃料噴射をより確実なもの
とする。
【0044】さらに、前記例で、点火栓7は、第1〜第
3の吸気弁3a、3b、3c及び第1、第2の排気弁に
囲まれたシリンダヘッド頂部中央に設けられている。こ
の点火栓7の位置は、吸気弁から排気弁へと新気・排気
が通過する経路上であるため、点火栓7は冷却されやす
い。
【0045】この点、先に示した特開平5−33650
号公報の構成では、点火栓を、リフレクタ背部の新気よ
どみ部に臨ませて配置する必要上、点火栓は、必然的に
燃焼室内の高温部である排気弁の背後側に配置されるこ
ととなるので、点火栓の冷却性が悪くなり、結果として
点火栓が高温となり、本来点火すべきでない時に、混合
気が点火されるという異常燃焼が誘発されるおそれがあ
る。
【0046】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
本発明では、第1、第2、第3の吸気弁に接続される吸
気管内に、第1の吸気弁に至る吸気量を調整するスロッ
トルバルブのような吸気量調整手段を設け、前記吸気量
制御手段により、成層燃焼時にこの吸気量調整手段を制
御して、第1の吸気弁からの吸気量を均一燃焼時に比較
して少なくすることが可能である。
【0047】混合気生成のための燃料噴射弁として、前
記例では、燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射弁を備
え、よどみ部に燃料を噴射したが、吸気管内に燃料を噴
射する燃料噴射弁を備え、吸気管内での燃料噴射で予め
混合気を生成し、この混合気を、均一燃焼時には、第1
〜第3の吸気弁から吸気し、成層燃焼時には、第1の吸
気弁からのみ吸気するとともに第2及び第3の吸気弁か
らは新気を吸気するようにすることも可能である。
【0048】これら各構成は、可能な限り相互に組み合
わせることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明は、前記構成とし、「成層燃焼」
時のみ新気よどみ部が形成されるので、「均一燃焼」時
においては、燃焼室内に混合気が均一に行き渡り、点火
栓による着火後の初期燃焼、火炎伝播を円滑にすること
ができ、燃焼効率を高め、出力の低下、燃費の悪化を防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示した構成概略図である。
【図2】均一燃焼時を示したシリンダヘッドの横断面図
である。
【図3】均一燃焼時を示したシリンダヘッドの縦断面図
である。
【図4】成層燃焼時を示したシリンダヘッドの横断面図
である。
【図5】成層燃焼時を示したシリンダヘッドの縦断面図
である。
【図6】バルブ可変機構を示した断面図である。
【図7】バルブ可変機構により高速用カムを突出させた
状態を示す図である。
【図8】バルブ可変機構により高速用カムを退行させた
状態を示す図である。
【図9】燃焼方式決定用マップを示した図である。
【図10】内燃機関の制御手順を示したフローチャート
図である。
【符号の説明】
1…シリンダヘッド 2…燃焼室 3…吸気弁 3a…第1の吸気弁 3b…第2の吸気弁 3c…第3の吸気弁 4…排気弁 4a…第1の排気弁 4b…第2の排気弁 5…カムシャフト 6…燃料噴射弁 7…点火栓 8…高速用カム F1…第1のタンブル流 F2…第2のタンブル流 F3…第3のタンブル流 14…低速用カム 15…ピストン 18…バルブ可変機構 21…バルブスプリング 22…凹部 25…エンジン制御用コンピュータ 31…エアーフローメータ 32…エンジン負荷算出部 33…クランク角センサ 34…エンジン回転数算出部 35…燃焼方式選択部 36…バルブ制御部 37…燃料噴射制御部 41…バルブスプリング 52…オイルポンプ 55…案内面 56…スプリング 57…収容孔 58…スプリング 59…受け板 60…支持ブロック 61…シリンダ室 62…固定用ピストン 63…オイル通路 64…連通路 71…ガイド孔 72…電磁式切替えバルブ 73…リザーバ 74…チェックバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01L 13/00 301 F01L 13/00 301A F02B 17/00 F02B 17/00 D 23/10 23/10 D F02D 41/02 301 F02D 41/02 301F 41/04 305 41/04 305B 320 320 45/00 301 45/00 301G (72)発明者 北東 宏之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転状態に応じて、燃焼室内での混合気
    の空燃比に希・濃の分布をもたせた成層燃焼と、混合気
    の空燃比を均一にした均一燃焼とのいずれかを選択する
    燃焼方式選択手段を備えるとともに、 燃焼室へ新気を導入する吸気弁として、第1の吸気弁
    と、この第1の吸気弁の両側にそれぞれ配置された第
    2、第3の吸気弁とを備え、 さらに、前記燃焼方式選択手段で「成層燃焼」が選択さ
    れた時、「均一燃焼」時と比較して前記第1の吸気弁か
    らの吸気量を少なくする吸気量制御手段を備えたことを
    特徴とする希薄燃焼式内燃機関。
  2. 【請求項2】 開弁動作の可変機構を第1の吸気弁に備
    え、「成層燃焼」時に前記吸気量制御手段により、第1
    の吸気弁のリフト量を「均一燃焼」時のリフト量に比較
    して少なくすることを特徴とする請求項1記載の希薄燃
    焼式内燃機関。
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