JPH09317436A - マフラ構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マフラ構造において、構成を簡単にし、ま
た、排気音を効率良く低減し、更に、耐久性を向上す
る。 【構成】 所定容量の空間を有するマフラシェルを設
け、マフラシェル内には、排気音を減衰させるとともに
排気流の抵抗を軽減し且つ気流音の発生を低減するよう
に、所定形状に湾曲した曲げパイプを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、マフラ構造に係
り、特に簡単な構成で、急激に増大する排気音を低減
し、また、排気効率を高くし、更に、耐久性を向上し得
るマフラ構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】車両の排気装置において、排気を排気管
に導いて外部に排出するが、排気音を低減するために、
排気管の途中にマフラを設けている。

【０００３】このマフラ構造には、膨張形、共鳴形、干
渉形等の種類があり、一般的に、マフラシェル内にウー
ル材、パンチング材や遮蔽板等の部品を設けている。

【０００４】

【発明が解決しょうとする課題】ところが、従来のマフ
ラ構造にあっては、マフラシェル内にウール材等の部品
を内蔵するので、アクセルワーク等で急激に増大する排
気音の低減が図られず、また、排気効率が低く、このた
め、エンジン性能が低下するという不都合がある。

【０００５】また、構造が複雑になるので、故障が多く
なり、耐久性が低下し、また、重量が増加するという不
都合があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、排気の温度と圧力とを下
げて排気音を低減させるマフラ構造において、所定容量
の空間を有するマフラシェルを設け、このマフラシェル
内には排気音を減衰させるとともに排気流の抵抗を軽減
し且つ気流音の発生を低減するように所定形状に湾曲し
た曲げパイプを設けたことを特徴とする。

【０００７】

【発明の実施の形態】この発明は、マフラシェル内には
特異形状の曲げパイプを設けるので、排気の流れが曲げ
パイプによって誘導されることから、排気には空気力学
上の空力的な力等や流体力学上の摩擦等が作用するの
で、排気音を減衰するとともに、排気流の抵抗を軽減
し、且つ、気流音の発生を低減する。これにより、排気
音を効果的に低減するとともに、排気効率を高めてエン
ジン性能を向上する。

【０００８】また、構成が簡単になるので、故障が少な
くなり、耐久性を向上し、また、軽量化を図ることがで
きる。

【０００９】

【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図１、２は、この発明の実施例
を示すものである。図１において、２はマフラである。
このマフラ２は、車両のエンジンに連結した排気管（図
示せず）の途中に設けられるものである。

【００１０】マフラ２は、マフラシェル４と、このマフ
ラシェル４内に設けられた曲げパイプ６とを有してい
る。

【００１１】マフラシェル４は、放熱板によって形成さ
れ、所定容量の空間Ｓを有するものである。

【００１２】曲げパイプ６は、ステンレス製からなり、
排気音を減衰させるとともに、排気流の抵抗を軽減し、
且つ、気流音の発生を低減するように、所定形状に湾曲
されている。

【００１３】即ち、図２に示す如く、曲げパイプ６は、
上流側の上流側曲げ部８とこの上流側曲げ部８に連結し
た中央直線部１０とこの中央直線部１０に連結した下流
側曲げ部１２とによって略Ｓ字形状に形成されている。
上流側曲げ部８は、第１曲げ長さＬ１の範囲で、半径Ｒ
１に形成されている。中央直線部１０には、第２直線長
さＬ２の直線部分で、複数の排気通過孔１４が形成され
ている。下流側曲げ部１２は、第３曲げ長さＬ３の範囲
で、上流側曲げ部８と逆方向に半径Ｒ２に形成されてい
る。

【００１４】上流側曲げ部８には、上流側接続パイプ１
６が連結されている。下流側曲げ部１２には、テールエ
ンドパイプ１８が連結されている。

【００１５】次に、この実施例の作用を説明する。

【００１６】マフラ２に流入する排気は、曲げパイプ６
の上流側曲げ部８と中央直線部１０と下流側曲げ部１２
とを経てテールエンドパイプ１８側に流去する。

【００１７】このとき、曲げパイプ６にあっては、排気
を略Ｓ字形状に誘導し、よって、排気には空気力学上の
空力的な力等や流体力学上の摩擦等が作用し、また、排
気通過孔１４の存在によって共鳴作用が働くことにな
る。これにより、排気音を減衰するとともに、排気流の
抵抗を軽減し、且つ、気流音の発生を防止するので、ア
クセルワーク等で、急激に増大する排気音を効果的に低
減するとともに、排気効率を高め、これにより、排気音
のコントロールを効果的に行い、中間トルクの確保、高
速域での排気効率の高効率化を可能とし、エンジン性能
を向上することができる。

【００１８】また、マフラシェル４内に曲げパイプ６を
設けただけなので、構成が簡単で、故障が少なく、耐久
性を向上し、また、軽量化を図ることができる。

【００１９】更に、マフラシェル４を放熱板で形成した
ので、放熱性が良くなり、熱害がない。

【００２０】更にまた、ステンレス製の曲げパイプ６を
設けたので、排気音の低減を効果的に果すとともに、排
気の排気効率の高効率化を図ることができる。

【００２１】

【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、所定容量の空間を有するマフラシェルを
設け、マフラシェル内には排気音を減衰させるとともに
排気流の抵抗を軽減し且つ気流音の発生を低減するよう
に所定形状に湾曲した曲げパイプを設けたことにより、
排気音を効果的に低減するとともに、排気効率を高めて
エンジン性能を向上し得る。

【００２２】また、構成が簡単になるので、故障が少な
くなり、耐久性を向上し、また、軽量化を図り得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】マフラの構成図である。

【図２】曲げパイプを説明する図である。

【符号の説明】

２ マフラ ４ マフラシェル ６ 曲げパイプ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 排気の温度と圧力とを下げて排気音を低
   減させるマフラ構造において、所定容量の空間を有する
   マフラシェルを設け、このマフラシェル内には排気音を
   減衰させるとともに排気流の抵抗を軽減し且つ気流音の
   発生を低減するように所定形状に湾曲した曲げパイプを
   設けたことを特徴とするマフラ構造。