JPH09316914A - 油圧ショベル用の掘削バケット - Google Patents
油圧ショベル用の掘削バケットInfo
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- JPH09316914A JPH09316914A JP13196696A JP13196696A JPH09316914A JP H09316914 A JPH09316914 A JP H09316914A JP 13196696 A JP13196696 A JP 13196696A JP 13196696 A JP13196696 A JP 13196696A JP H09316914 A JPH09316914 A JP H09316914A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 地面に掘削された溝の両内壁に沿って立設さ
れ、相対する面が支保工で支えられてなる矢板の下側部
分の土砂等を掘削することを可能ならしめる油圧ショベ
ル用の掘削バケットを提供することである。 【解決手段】 油圧ショベル用の掘削バケット1を、3
条のロック用溝3aが周設されてなる固定用ロッド3お
よび直状のガイドロッド4が平行に配設されてなるバケ
ット本体2と、ブームの先端で揺動自在に支持され、固
定用ロッド3が摺動自在に嵌合されると共に、ロック用
溝3aに係合するロック機構7を有する固定用ロッド嵌
合筒6およびガイドロッド4が摺動自在に嵌合されるガ
イドロッド嵌合筒8を有する一対のバケット取付用リブ
4とから構成する。
れ、相対する面が支保工で支えられてなる矢板の下側部
分の土砂等を掘削することを可能ならしめる油圧ショベ
ル用の掘削バケットを提供することである。 【解決手段】 油圧ショベル用の掘削バケット1を、3
条のロック用溝3aが周設されてなる固定用ロッド3お
よび直状のガイドロッド4が平行に配設されてなるバケ
ット本体2と、ブームの先端で揺動自在に支持され、固
定用ロッド3が摺動自在に嵌合されると共に、ロック用
溝3aに係合するロック機構7を有する固定用ロッド嵌
合筒6およびガイドロッド4が摺動自在に嵌合されるガ
イドロッド嵌合筒8を有する一対のバケット取付用リブ
4とから構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被掘削物を掘削す
る油圧ショベル用の掘削バケットに関し、より詳しくは
バケット本体を左右方向に摺動移動させ、かつ移動させ
た位置で固定し得るようにした油圧ショベル用の掘削バ
ケットの技術分野に属する。
る油圧ショベル用の掘削バケットに関し、より詳しくは
バケット本体を左右方向に摺動移動させ、かつ移動させ
た位置で固定し得るようにした油圧ショベル用の掘削バ
ケットの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、溝造成工事を行う場合には、土
砂等を油圧ショベルを用いて地上から掘削するが、溝掘
削途中にあっては、溝造成工事中の状態を示す溝の断面
図の図4(a)に示すように、掘削された溝60の両内
壁60a,60aに沿って矢板62,62を打込むと共
に、これら矢板62,62の相対する面を支保工61の
先端面で支える。
砂等を油圧ショベルを用いて地上から掘削するが、溝掘
削途中にあっては、溝造成工事中の状態を示す溝の断面
図の図4(a)に示すように、掘削された溝60の両内
壁60a,60aに沿って矢板62,62を打込むと共
に、これら矢板62,62の相対する面を支保工61の
先端面で支える。
【0003】そして、溝60の溝幅が狭い場合には、こ
れら矢板62,62の下側部分の土砂等を油圧ショベル
で掘削除去できないので、作業者等の手作業により矢板
62,62の下側部分の土砂等を掘削した後、溝造成工
事完了状態を示す溝の断面図の図4(b)に示すよう
に、矢板62,62を溝60の底面まで打込むという原
始的な方法によっている。そのため、溝造成工事は危険
かつ重労働であるばかりでなく掘削作業能率も悪いの
で、機械化に対する強い要望があった。
れら矢板62,62の下側部分の土砂等を油圧ショベル
で掘削除去できないので、作業者等の手作業により矢板
62,62の下側部分の土砂等を掘削した後、溝造成工
事完了状態を示す溝の断面図の図4(b)に示すよう
に、矢板62,62を溝60の底面まで打込むという原
始的な方法によっている。そのため、溝造成工事は危険
かつ重労働であるばかりでなく掘削作業能率も悪いの
で、機械化に対する強い要望があった。
【0004】そこで、矢板62,62の下側部分の土砂
等を油圧ショベルで掘削し得る掘削バケットが考えられ
た。先ず、従来例1に係る油圧ショベル用の掘削バケッ
トは、その斜視図の図5に示すように、掘削バケット5
1のバケット本体52の背面側に筒状のボス53が固着
されると共に、このボス53に一端側をバケット本体5
2のサイドプレート51aよりも突出させた状態でロッ
ド54が嵌合されている。従って、このロッド54の突
出端によって矢板の下端の下側部分の土砂等を掻落して
除去することができる。
等を油圧ショベルで掘削し得る掘削バケットが考えられ
た。先ず、従来例1に係る油圧ショベル用の掘削バケッ
トは、その斜視図の図5に示すように、掘削バケット5
1のバケット本体52の背面側に筒状のボス53が固着
されると共に、このボス53に一端側をバケット本体5
2のサイドプレート51aよりも突出させた状態でロッ
ド54が嵌合されている。従って、このロッド54の突
出端によって矢板の下端の下側部分の土砂等を掻落して
除去することができる。
【0005】次に、従来例2に係る油圧ショベル用の掘
削バケットは特開平1−124855号公報に開示され
てなるもので、これはその側面断面図の図6(a)と、
図6(a)のB−B線断面図の図6(b)とに示すよう
に、掘削バケット61の両側壁62の掘削側のそれぞれ
に垂直な蝶番状縦軸63,63を介して、水平な扇形底
板64aを有する回動側壁62a,62aが設けられて
いる。そして、掘削バケット61の底板64とカバー7
0との間に油圧シリンダ65が内設され、この油圧シリ
ンダ65の伸縮ロッド67の先端に一端側が枢着されて
なるリンク68,69の他端側が前記回動側壁62a,
62aに枢着されている。従って、伸縮ロッド67の伸
縮によってリンク68,69を介して回動側壁62a,
62aが回動されて掘削バケット61の掘削幅が広くな
るので、これら回動側壁62a,62aによって矢板の
下端の下側部分の土砂等を掘削することができる。
削バケットは特開平1−124855号公報に開示され
てなるもので、これはその側面断面図の図6(a)と、
図6(a)のB−B線断面図の図6(b)とに示すよう
に、掘削バケット61の両側壁62の掘削側のそれぞれ
に垂直な蝶番状縦軸63,63を介して、水平な扇形底
板64aを有する回動側壁62a,62aが設けられて
いる。そして、掘削バケット61の底板64とカバー7
0との間に油圧シリンダ65が内設され、この油圧シリ
ンダ65の伸縮ロッド67の先端に一端側が枢着されて
なるリンク68,69の他端側が前記回動側壁62a,
62aに枢着されている。従って、伸縮ロッド67の伸
縮によってリンク68,69を介して回動側壁62a,
62aが回動されて掘削バケット61の掘削幅が広くな
るので、これら回動側壁62a,62aによって矢板の
下端の下側部分の土砂等を掘削することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例1に係る掘
削バケットのバケット本体の背面側に設けたロッドによ
る矢板の下側部分の土砂等の掻落しは、一応機械化され
ているので、作業者等の手作業による掘削作業に比較し
て、作業者等の安全の点、労力の軽減の点、掘削作業能
率の点において優れている。しかしながら、掘削バケッ
トによる被掘削物の通常の掘削作業に際して、例えロッ
ドをボス内に押込んだとしても、掘削抵抗の増大を来
し、通常の掘削作業の作業能率の低下を誘因するので好
ましくない。
削バケットのバケット本体の背面側に設けたロッドによ
る矢板の下側部分の土砂等の掻落しは、一応機械化され
ているので、作業者等の手作業による掘削作業に比較し
て、作業者等の安全の点、労力の軽減の点、掘削作業能
率の点において優れている。しかしながら、掘削バケッ
トによる被掘削物の通常の掘削作業に際して、例えロッ
ドをボス内に押込んだとしても、掘削抵抗の増大を来
し、通常の掘削作業の作業能率の低下を誘因するので好
ましくない。
【0007】また、上記従来例2に係る掘削バケット
は、底部が二重構成になっているので掘削抵抗が大き
く、またリンクと回動側壁との連結部あるいは蝶番状縦
軸と回動側壁との連結部等に土砂等が詰まり易いので耐
久性上の解決すべき課題があるばかりでなく、油圧シリ
ンダに作動油を供給する油圧系を別途設けなければなら
ないので製造コストが嵩むという解決すべき課題があ
る。
は、底部が二重構成になっているので掘削抵抗が大き
く、またリンクと回動側壁との連結部あるいは蝶番状縦
軸と回動側壁との連結部等に土砂等が詰まり易いので耐
久性上の解決すべき課題があるばかりでなく、油圧シリ
ンダに作動油を供給する油圧系を別途設けなければなら
ないので製造コストが嵩むという解決すべき課題があ
る。
【0008】従って、本発明の目的とするところは、支
保工で支えられている溝の両内壁に沿って配設されてな
る矢板の下側部分の土砂等を掘削することができ、しか
も通常の掘削作業において掘削抵抗の増大を来すことの
ない安価な油圧ショベル用の掘削バケットを提供するに
ある。
保工で支えられている溝の両内壁に沿って配設されてな
る矢板の下側部分の土砂等を掘削することができ、しか
も通常の掘削作業において掘削抵抗の増大を来すことの
ない安価な油圧ショベル用の掘削バケットを提供するに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記実情に鑑
みてなされたものであって、従って上記課題を解決する
ために、本発明の請求項1に係る油圧ショベル用の掘削
バケットが採用した手段の特徴とするところは、起伏か
つ屈曲自在な作業腕の先端に揺動自在に装着される一対
のバケット取付用リブ5と、この一対のバケット取付用
リブ5に取付けられるバケット本体2とからなる油圧シ
ョベル用の掘削バケットにおいて、前記一対のバケット
取付用リブ5に、前記バケット本体2を左右方向に移動
自在、かつ移動させた位置で固定し得るように装着した
ところにある。
みてなされたものであって、従って上記課題を解決する
ために、本発明の請求項1に係る油圧ショベル用の掘削
バケットが採用した手段の特徴とするところは、起伏か
つ屈曲自在な作業腕の先端に揺動自在に装着される一対
のバケット取付用リブ5と、この一対のバケット取付用
リブ5に取付けられるバケット本体2とからなる油圧シ
ョベル用の掘削バケットにおいて、前記一対のバケット
取付用リブ5に、前記バケット本体2を左右方向に移動
自在、かつ移動させた位置で固定し得るように装着した
ところにある。
【0010】また、上記課題を解決するために、本発明
の請求項2に係る油圧ショベル用の掘削バケットが採用
した手段の特徴とするところは、起伏かつ屈曲自在な作
業腕の先端に揺動自在に装着される一対のバケット取付
用リブ5と、この一対のバケット取付用リブ5に取付け
られるバケット本体2とからなる油圧ショベル用の掘削
バケットにおいて、前記バケット本体2の取付け側に、
外周面に複数の固定係止部3aが設けられてなる固定用
ロッド3および直状のガイドロッド4を平行に配設し、
前記一対のバケット取付用リブ5を、前記固定用ロッド
3が摺動自在に嵌合されると共に、この固定用ロッド3
の固定係止部3aに離合自在に係合してバケット本体2
の左右方向の移動を固定するロック機構7を有する固定
用ロッド嵌合筒6と前記ガイドロッド4が摺動自在に嵌
合されるガイドロッド嵌合筒8とにより連結したところ
にある。
の請求項2に係る油圧ショベル用の掘削バケットが採用
した手段の特徴とするところは、起伏かつ屈曲自在な作
業腕の先端に揺動自在に装着される一対のバケット取付
用リブ5と、この一対のバケット取付用リブ5に取付け
られるバケット本体2とからなる油圧ショベル用の掘削
バケットにおいて、前記バケット本体2の取付け側に、
外周面に複数の固定係止部3aが設けられてなる固定用
ロッド3および直状のガイドロッド4を平行に配設し、
前記一対のバケット取付用リブ5を、前記固定用ロッド
3が摺動自在に嵌合されると共に、この固定用ロッド3
の固定係止部3aに離合自在に係合してバケット本体2
の左右方向の移動を固定するロック機構7を有する固定
用ロッド嵌合筒6と前記ガイドロッド4が摺動自在に嵌
合されるガイドロッド嵌合筒8とにより連結したところ
にある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
油圧ショベル用の掘削バケットを、その側面図の図1
(a)と、図1(a)のA矢視図の図1(b)と、バケ
ット本体の取付け面側を示す図の図2と、バケット取付
用リブの斜視図の図3とを順次参照しながら説明する。
油圧ショベル用の掘削バケットを、その側面図の図1
(a)と、図1(a)のA矢視図の図1(b)と、バケ
ット本体の取付け面側を示す図の図2と、バケット取付
用リブの斜視図の図3とを順次参照しながら説明する。
【0012】即ち、図1に示す符号1は、図示しない油
圧ショベルにより旋回かつ起伏自在に支持されるブーム
と、このブームの先端で水平軸心を支点として揺動自在
に支持さるアームとからなる作業腕の前記アームの先端
に装着される油圧ショベル用の掘削バケットであって、
この掘削バケット1は、被掘削物である土砂等を掘削す
るバケット本体2を備えている。このバケット本体2
は、湾曲形成されてなる湾曲プレート2aと、この湾曲
プレート2aの両サイドに設けられるサイドプレート2
b,2bとから形成されている。
圧ショベルにより旋回かつ起伏自在に支持されるブーム
と、このブームの先端で水平軸心を支点として揺動自在
に支持さるアームとからなる作業腕の前記アームの先端
に装着される油圧ショベル用の掘削バケットであって、
この掘削バケット1は、被掘削物である土砂等を掘削す
るバケット本体2を備えている。このバケット本体2
は、湾曲形成されてなる湾曲プレート2aと、この湾曲
プレート2aの両サイドに設けられるサイドプレート2
b,2bとから形成されている。
【0013】そして、前記湾曲プレート2aの反掘削側
の取付け側のサイドプレート2b,2bの突出部分に跨
がって、固定係止部である複数条(この例では3条)の
ロック用溝3a,3a,3aが周設されてなる固定用ロ
ッド3が配設されると共に、この固定用ロッド3の下側
位置には、直状のガイドロッド4が前記固定用ロッド3
と平行に配設されている。なお、前記ロック用溝3a,
3a,3aの間隔は図示しない矢板の厚さ寸法によって
決定されるものであり、またこれらロック用溝3a,3
a,3aは凹み状に形成されていても良い。
の取付け側のサイドプレート2b,2bの突出部分に跨
がって、固定係止部である複数条(この例では3条)の
ロック用溝3a,3a,3aが周設されてなる固定用ロ
ッド3が配設されると共に、この固定用ロッド3の下側
位置には、直状のガイドロッド4が前記固定用ロッド3
と平行に配設されている。なお、前記ロック用溝3a,
3a,3aの間隔は図示しない矢板の厚さ寸法によって
決定されるものであり、またこれらロック用溝3a,3
a,3aは凹み状に形成されていても良い。
【0014】これら固定用ロッド3とガイドロッド4と
には、後述する構成になる一対のバケット取付用リブ
5,5が取付けられている。即ち、この一対のバケット
取付用リブ5,5に跨がって、前記固定用ロッド3が摺
動自在に嵌合され、後述する構成になるロック機構7を
有する円筒状の固定用ロッド嵌合筒6が配設されると共
に、この固定用ロッド嵌合筒6の下側には前記ガイドロ
ッド4が摺動自在に嵌合され、前記固定用ロッド嵌合筒
6と平行に円筒状のガイドロッド嵌合筒8が配設されて
いる。つまり、固定用ロッド嵌合筒6に固定用ロッド3
が嵌合され、ガイドロッド嵌合筒8にガイドロッド4が
嵌合されることにより、バケット本体2と一対のバケッ
ト取付用リブ5,5とが連結されている。
には、後述する構成になる一対のバケット取付用リブ
5,5が取付けられている。即ち、この一対のバケット
取付用リブ5,5に跨がって、前記固定用ロッド3が摺
動自在に嵌合され、後述する構成になるロック機構7を
有する円筒状の固定用ロッド嵌合筒6が配設されると共
に、この固定用ロッド嵌合筒6の下側には前記ガイドロ
ッド4が摺動自在に嵌合され、前記固定用ロッド嵌合筒
6と平行に円筒状のガイドロッド嵌合筒8が配設されて
いる。つまり、固定用ロッド嵌合筒6に固定用ロッド3
が嵌合され、ガイドロッド嵌合筒8にガイドロッド4が
嵌合されることにより、バケット本体2と一対のバケッ
ト取付用リブ5,5とが連結されている。
【0015】さらに、前記一対のバケット取付用リブ
5,5の長手方向の中央付近における相反する側の側面
には、図示しないリンクに連結するためのリンク連結ピ
ンが嵌合されるリンク連結ボス9,9′が固着され、ま
たこの一対のバケット取付用リブ5,5の下端部におけ
る相反する側の側面には、図示しないアームに連結する
ためのアタッチメント連結ピンが嵌合されるアーム連結
ボス10,10′が固着されている。つまり、この掘削
バケット1は、前記リンク連結ボス9,9′にリンク連
結ピンを介してリンクが連結されると共に、アーム連結
ボス10,10′にアタッチメント連結ピンを介してア
ームが連結され、一対のバケット取付用リブ5,5に連
結されてなるバケット本体2により土砂等の被掘削物を
掘削することができるように構成されている。
5,5の長手方向の中央付近における相反する側の側面
には、図示しないリンクに連結するためのリンク連結ピ
ンが嵌合されるリンク連結ボス9,9′が固着され、ま
たこの一対のバケット取付用リブ5,5の下端部におけ
る相反する側の側面には、図示しないアームに連結する
ためのアタッチメント連結ピンが嵌合されるアーム連結
ボス10,10′が固着されている。つまり、この掘削
バケット1は、前記リンク連結ボス9,9′にリンク連
結ピンを介してリンクが連結されると共に、アーム連結
ボス10,10′にアタッチメント連結ピンを介してア
ームが連結され、一対のバケット取付用リブ5,5に連
結されてなるバケット本体2により土砂等の被掘削物を
掘削することができるように構成されている。
【0016】上記ロック機構7は、固定用ロッド嵌合筒
6の外周に突設されるばね収容ボス7aと、このばね収
容ボス7aの基端側に収容され、先端が前記固定用ロッ
ド3のロック用溝3a,3a,3aに係合する係合部材
7bと、ばね収容ボス7aに収容され、前記係合部材7
bをロック用溝3a,3a,3aの方向に付勢するコイ
ルばね7cと、ばね収容ボス7aの先端側に螺刻されて
なる雌ねじに螺着され、ねじ込量の調整により前記コイ
ルばね7cの付勢力を調整するボルト7dと、このボル
ト7dに螺着されてこのボルト7dの弛みを防止するロ
ックナット7eとから構成されている。
6の外周に突設されるばね収容ボス7aと、このばね収
容ボス7aの基端側に収容され、先端が前記固定用ロッ
ド3のロック用溝3a,3a,3aに係合する係合部材
7bと、ばね収容ボス7aに収容され、前記係合部材7
bをロック用溝3a,3a,3aの方向に付勢するコイ
ルばね7cと、ばね収容ボス7aの先端側に螺刻されて
なる雌ねじに螺着され、ねじ込量の調整により前記コイ
ルばね7cの付勢力を調整するボルト7dと、このボル
ト7dに螺着されてこのボルト7dの弛みを防止するロ
ックナット7eとから構成されている。
【0017】つまり、前記ロック用溝3a,3a,3a
と係合部材7bとの係合の組合わせにより、バケット本
体2をアームの幅方向のセンターに一致する位置と、こ
のセンターを中心とする左右方向に自由自在に摺動移動
させると共に、それぞれの移動位置においてバケット本
体2を固定することができるように構成されている。な
お、図1(a)において、バケット本体2の湾曲プレー
ト2aの先端に取付けられてなるものは周知のツース1
1であり、またサイドプレート2bの前記ツース11に
取付けられてなるものは周知のサイドカッタ12であ
る。
と係合部材7bとの係合の組合わせにより、バケット本
体2をアームの幅方向のセンターに一致する位置と、こ
のセンターを中心とする左右方向に自由自在に摺動移動
させると共に、それぞれの移動位置においてバケット本
体2を固定することができるように構成されている。な
お、図1(a)において、バケット本体2の湾曲プレー
ト2aの先端に取付けられてなるものは周知のツース1
1であり、またサイドプレート2bの前記ツース11に
取付けられてなるものは周知のサイドカッタ12であ
る。
【0018】以下、上記構成になる油圧ショベル用の掘
削バケット1の作用態様を説明すると、先ずバケット本
体2を、その幅方向のセンターとブームの幅方向のセン
ターとが一致する位置でロック機構7によりロックして
おく。そして、この掘削バケット1を前記リンク連結ボ
ス9,9′にリンク連結ピンを介して連結されるリンク
の作動と、アーム連結ボス10,10′にアタッチメン
ト連結ピンを介して連結されるアームの揺動作動とブー
ムの起伏・旋回作動とで操作することにより土砂等の被
掘削物を通常掘削、つまり抵抗の増大を来すことなく溝
掘削作業を行うことができる。
削バケット1の作用態様を説明すると、先ずバケット本
体2を、その幅方向のセンターとブームの幅方向のセン
ターとが一致する位置でロック機構7によりロックして
おく。そして、この掘削バケット1を前記リンク連結ボ
ス9,9′にリンク連結ピンを介して連結されるリンク
の作動と、アーム連結ボス10,10′にアタッチメン
ト連結ピンを介して連結されるアームの揺動作動とブー
ムの起伏・旋回作動とで操作することにより土砂等の被
掘削物を通常掘削、つまり抵抗の増大を来すことなく溝
掘削作業を行うことができる。
【0019】一方、ロック機構7のボルト7dをねじ戻
すことにより係合部材7bと固定用ロッド3の中央部の
ロック溝3aとの係合を解除した後、バケット本体2を
固定用ロッド3とガイドロッド4とに沿って横方向に摺
動移動させると共に、ボルト7dをねじ込んで係合部材
7bを固定用ロッド3の端部のロック溝3aに係合させ
てロックすることにより、このバケット本体2をアーム
の幅方向のセンターに対して一方側または他方側に自由
自在に偏らせることができる。
すことにより係合部材7bと固定用ロッド3の中央部の
ロック溝3aとの係合を解除した後、バケット本体2を
固定用ロッド3とガイドロッド4とに沿って横方向に摺
動移動させると共に、ボルト7dをねじ込んで係合部材
7bを固定用ロッド3の端部のロック溝3aに係合させ
てロックすることにより、このバケット本体2をアーム
の幅方向のセンターに対して一方側または他方側に自由
自在に偏らせることができる。
【0020】従って、本実施の形態に係る掘削バケット
1によれば、バケット本体2をアームの幅方向のセンタ
ーに対して偏らせることにより、作業者等の手作業によ
るまでもなく、地上から支保工で支えられている溝の両
内壁に沿って配設される矢板の下側部分の土砂等を高能
率で掘削することができる。また、従来例1に係る掘削
バケットのように、バケット本体2の背面に掘削抵抗を
増大させるボス等が配設されておらず掘削抵抗が増大す
ることがなく、従来例2に係る掘削バケットのように、
底部が二重構造でなく掘削抵抗が増大するようなことが
ないので、通常の掘削作業の作業能率が低下するような
ことがない。さらに、従来例2に係る掘削バケットのよ
うに、土砂等が入り易い連結部がないので耐久性に優れ
ると共に、油圧シリンダやこの油圧シリンダに作動油を
供給する油圧系を別途設ける必要がないので、掘削バケ
ットの製造コストに関しても有利になる。
1によれば、バケット本体2をアームの幅方向のセンタ
ーに対して偏らせることにより、作業者等の手作業によ
るまでもなく、地上から支保工で支えられている溝の両
内壁に沿って配設される矢板の下側部分の土砂等を高能
率で掘削することができる。また、従来例1に係る掘削
バケットのように、バケット本体2の背面に掘削抵抗を
増大させるボス等が配設されておらず掘削抵抗が増大す
ることがなく、従来例2に係る掘削バケットのように、
底部が二重構造でなく掘削抵抗が増大するようなことが
ないので、通常の掘削作業の作業能率が低下するような
ことがない。さらに、従来例2に係る掘削バケットのよ
うに、土砂等が入り易い連結部がないので耐久性に優れ
ると共に、油圧シリンダやこの油圧シリンダに作動油を
供給する油圧系を別途設ける必要がないので、掘削バケ
ットの製造コストに関しても有利になる。
【0021】なお、以上では、上記のとおり、支保工で
支えられている溝の両内壁に沿って配設される矢板の下
側部分の土砂等を掘削する場合を例として説明したが、
本実施の形態に係る掘削バケット1を、例えば樹木移設
の際の根切り工事、ベルトコンベヤ下側の零れ土砂等の
浚え工事、壁際の溝堀り工事等にも用いることができる
ので、上記溝掘削工事の用途に限定されるものではな
い。
支えられている溝の両内壁に沿って配設される矢板の下
側部分の土砂等を掘削する場合を例として説明したが、
本実施の形態に係る掘削バケット1を、例えば樹木移設
の際の根切り工事、ベルトコンベヤ下側の零れ土砂等の
浚え工事、壁際の溝堀り工事等にも用いることができる
ので、上記溝掘削工事の用途に限定されるものではな
い。
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
または2に係る油圧ショベル用の掘削バケットによれ
ば、バケット本体を横方向に摺動移動させることにより
支保工で支えられている溝の両内壁に沿って配設される
矢板の下端の下側部分の土砂等を高能率で掘削すること
ができるので、作業者等の労力の軽減と、溝造成工期の
短縮が可能になる。また、従来例1に係る掘削バケット
のように、バケット本体の背面に掘削抵抗を増大させる
ボス等が配設されておらず掘削抵抗が増大することがな
く、従来例2に係る掘削バケットのように、底部が二重
構造でなく掘削抵抗が増大することがないので、通常の
掘削作業の作業能率が低下するようなことがない。さら
に、従来例2に係る掘削バケットのように、土砂等が入
り易い連結部がないので耐久性に優れると共に、油圧シ
リンダやこの油圧シリンダに作動油を供給する油圧系を
設ける必要がないので製造コストに関しても有利になる
という極めて優れた効果がある。
または2に係る油圧ショベル用の掘削バケットによれ
ば、バケット本体を横方向に摺動移動させることにより
支保工で支えられている溝の両内壁に沿って配設される
矢板の下端の下側部分の土砂等を高能率で掘削すること
ができるので、作業者等の労力の軽減と、溝造成工期の
短縮が可能になる。また、従来例1に係る掘削バケット
のように、バケット本体の背面に掘削抵抗を増大させる
ボス等が配設されておらず掘削抵抗が増大することがな
く、従来例2に係る掘削バケットのように、底部が二重
構造でなく掘削抵抗が増大することがないので、通常の
掘削作業の作業能率が低下するようなことがない。さら
に、従来例2に係る掘削バケットのように、土砂等が入
り易い連結部がないので耐久性に優れると共に、油圧シ
リンダやこの油圧シリンダに作動油を供給する油圧系を
設ける必要がないので製造コストに関しても有利になる
という極めて優れた効果がある。
【図1】図1(a)は本発明の実施の形態に係る油圧シ
ョベル用の掘削バケットの側面図であり、また図1
(b)は図1(a)のA矢視図である。
ョベル用の掘削バケットの側面図であり、また図1
(b)は図1(a)のA矢視図である。
【図2】バケット本体の取付け面側を示す図である。
【図3】バケット取付用リブの斜視図である。
【図4】図4(a)は溝造成工事中の状態を示す溝の断
面図であり、また図4(b)は溝造成工事完了状態を示
す溝の断面図である。
面図であり、また図4(b)は溝造成工事完了状態を示
す溝の断面図である。
【図5】従来例に係る掘削バケットの斜視図である。
【図6】図6(a)は従来例に係る掘削バケットの側面
断面図であり、図6(b)は図6(a)のB−B線断面
図である。
断面図であり、図6(b)は図6(a)のB−B線断面
図である。
1…掘削バケット2…バケット本体,2a…湾曲プレー
ト,2b…サイドプレート,3…固定用ロッド,3a…
ロック用溝,4…ガイドロッド,5…バケット取付用リ
ブ,6…固定用ロッド嵌合筒,7…ロック機構,7a…
ばね収容ボス,7b…係合部材,7c…コイルばね,7
d…ボルト,7e…ロックナット,8…ガイドロッド嵌
合筒,9,9′…リンク連結ボス,10,10′…アー
ム連結ボス,11…ツース,12…サイドカッタ。
ト,2b…サイドプレート,3…固定用ロッド,3a…
ロック用溝,4…ガイドロッド,5…バケット取付用リ
ブ,6…固定用ロッド嵌合筒,7…ロック機構,7a…
ばね収容ボス,7b…係合部材,7c…コイルばね,7
d…ボルト,7e…ロックナット,8…ガイドロッド嵌
合筒,9,9′…リンク連結ボス,10,10′…アー
ム連結ボス,11…ツース,12…サイドカッタ。
Claims (2)
- 【請求項1】 起伏かつ屈曲自在な作業腕の先端に揺動
自在に装着される一対のバケット取付用リブ5と、この
一対のバケット取付用リブ5に取付けられるバケット本
体2とからなる油圧ショベル用の掘削バケットにおい
て、前記一対のバケット取付用リブ5に、前記バケット
本体2を左右方向に移動自在、かつ移動させた位置で固
定し得るように装着したことを特徴とする油圧ショベル
用の掘削バケット。 - 【請求項2】 起伏かつ屈曲自在な作業腕の先端に揺動
自在に装着される一対のバケット取付用リブ5と、この
一対のバケット取付用リブ5に取付けられるバケット本
体2とからなる油圧ショベル用の掘削バケットにおい
て、前記バケット本体2の取付け側に、外周面に複数の
固定係止部3aが設けられてなる固定用ロッド3および
直状のガイドロッド4を平行に配設し、前記一対のバケ
ット取付用リブ5を、前記固定用ロッド3が摺動自在に
嵌合されると共に、この固定用ロッド3の固定係止部3
aに離合自在に係合してバケット本体2の左右方向の移
動を固定するロック機構7を有する固定用ロッド嵌合筒
6と前記ガイドロッド4が摺動自在に嵌合されるガイド
ロッド嵌合筒8とにより連結したことを特徴とする油圧
ショベル用の掘削バケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13196696A JPH09316914A (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 油圧ショベル用の掘削バケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13196696A JPH09316914A (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 油圧ショベル用の掘削バケット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09316914A true JPH09316914A (ja) | 1997-12-09 |
Family
ID=15070394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13196696A Withdrawn JPH09316914A (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 油圧ショベル用の掘削バケット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09316914A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012506509A (ja) * | 2008-10-21 | 2012-03-15 | ラマン,ジョン,アール | 建設機械への接続アタッチメントのためのモジュラーシステム |
JP2014163220A (ja) * | 2013-02-25 | 2014-09-08 | Liebherr-Mining Equipment Colmar Sas | 掘削バケット及び土木機械 |
-
1996
- 1996-05-27 JP JP13196696A patent/JPH09316914A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012506509A (ja) * | 2008-10-21 | 2012-03-15 | ラマン,ジョン,アール | 建設機械への接続アタッチメントのためのモジュラーシステム |
JP2014163220A (ja) * | 2013-02-25 | 2014-09-08 | Liebherr-Mining Equipment Colmar Sas | 掘削バケット及び土木機械 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030805 |