JPH09316865A - 側方流動防止構造 - Google Patents
側方流動防止構造Info
- Publication number
- JPH09316865A JPH09316865A JP13614796A JP13614796A JPH09316865A JP H09316865 A JPH09316865 A JP H09316865A JP 13614796 A JP13614796 A JP 13614796A JP 13614796 A JP13614796 A JP 13614796A JP H09316865 A JPH09316865 A JP H09316865A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ground
- surrounding wall
- lateral flow
- side flowing
- outer periphery
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、既存の構造物或いは新設の
構造物に対して適用可能であって、地盤の液状化に伴う
側方流動から構造物を簡便に且つ確実に保護することが
できる側方流動防止構造を提供することにある。 【解決手段】 地盤の液状化に伴う側方流動から構造物
を保護する側方流動防止構造であって、構造物外周の地
盤に、該構造物を包囲するように、側方流動の方向に沿
う流線型状に配設される包囲壁を備えてなることを特徴
とする側方流動防止構造。
構造物に対して適用可能であって、地盤の液状化に伴う
側方流動から構造物を簡便に且つ確実に保護することが
できる側方流動防止構造を提供することにある。 【解決手段】 地盤の液状化に伴う側方流動から構造物
を保護する側方流動防止構造であって、構造物外周の地
盤に、該構造物を包囲するように、側方流動の方向に沿
う流線型状に配設される包囲壁を備えてなることを特徴
とする側方流動防止構造。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は側方流動防止構造、
更に詳細には地盤の液状化に伴う側方流動から構造物を
保護する側方流動防止構造に関する。
更に詳細には地盤の液状化に伴う側方流動から構造物を
保護する側方流動防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、地震時等の地盤の液状化に伴
う側方流動から構造物(例えば、橋脚)を保護する対策
としては、地盤改良によって地盤の液状化を根本的に抑
制する工法や、アンカーによって側方流動に対する構造
物の抵抗力を確保する工法が提案されている。
う側方流動から構造物(例えば、橋脚)を保護する対策
としては、地盤改良によって地盤の液状化を根本的に抑
制する工法や、アンカーによって側方流動に対する構造
物の抵抗力を確保する工法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
工法にあっては広範囲の施工用地を要するうえ、莫大な
費用を要するといった欠点がある。また、後者の工法に
あっては側方流動に対する耐力の計算が非常に困難であ
るといった欠点がある。
工法にあっては広範囲の施工用地を要するうえ、莫大な
費用を要するといった欠点がある。また、後者の工法に
あっては側方流動に対する耐力の計算が非常に困難であ
るといった欠点がある。
【0004】本発明は上述の従来の技術の欠点に着目
し、これを解決せんとしたものであり、その目的は、既
存の構造物或いは新設の構造物に対して適用可能であっ
て、地盤の液状化に伴う側方流動から構造物を簡便に且
つ確実に保護することができる側方流動防止構造を提供
することにある。
し、これを解決せんとしたものであり、その目的は、既
存の構造物或いは新設の構造物に対して適用可能であっ
て、地盤の液状化に伴う側方流動から構造物を簡便に且
つ確実に保護することができる側方流動防止構造を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的に鑑
みてなされたものであり、その要旨とするところは、地
盤の液状化に伴う側方流動から構造物を保護する側方流
動防止構造であって、構造物外周の地盤に、該構造物を
包囲するように、側方流動の方向に沿う流線型状に配設
される包囲壁を備えてなることを特徴とする側方流動防
止構造にある。この態様によれば、構造物外周の地盤
に、側方流動の方向に沿う流線型状に包囲壁を配設し
て、該構造物を包囲したので、地盤の液状化に伴う側方
流動から構造物を簡便に且つ確実に保護することができ
る。
みてなされたものであり、その要旨とするところは、地
盤の液状化に伴う側方流動から構造物を保護する側方流
動防止構造であって、構造物外周の地盤に、該構造物を
包囲するように、側方流動の方向に沿う流線型状に配設
される包囲壁を備えてなることを特徴とする側方流動防
止構造にある。この態様によれば、構造物外周の地盤
に、側方流動の方向に沿う流線型状に包囲壁を配設し
て、該構造物を包囲したので、地盤の液状化に伴う側方
流動から構造物を簡便に且つ確実に保護することができ
る。
【0006】本発明の他の要旨は、構造物を包囲した上
記包囲壁の内方の地盤を、非液状化地盤に改良したこと
を特徴とする上述の側方流動防止構造にある。この態様
によれば、構造物を包囲した包囲壁の内方において非液
状化地盤を採用したので、包囲壁外周の側方流動の可能
性がある地盤から自立した構造とし、地盤の液状化に伴
う側方流動から構造物を簡便に且つより確実に保護する
ことができる。
記包囲壁の内方の地盤を、非液状化地盤に改良したこと
を特徴とする上述の側方流動防止構造にある。この態様
によれば、構造物を包囲した包囲壁の内方において非液
状化地盤を採用したので、包囲壁外周の側方流動の可能
性がある地盤から自立した構造とし、地盤の液状化に伴
う側方流動から構造物を簡便に且つより確実に保護する
ことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の側方流動防止構造におい
て、包囲壁としては、複数の鋼矢板を組み合わせて流線
型状としたものや、鋼管矢板を流線型状に配置したもの
や、連続地中壁を流線型状に構築したもの等を採用する
ことができる。ここで、流線型状とは、側方流動の流動
方向において少なくともその包囲壁の上流部が流線型状
であることをいい、側方流動の流動方向においてその包
囲壁の下流部が流線型状であるか否かは問わない。ま
た、包囲壁は、側方流動の可能性がある地層を超えて、
側方流動の可能性がない下層に達するように設けられ
る。
て、包囲壁としては、複数の鋼矢板を組み合わせて流線
型状としたものや、鋼管矢板を流線型状に配置したもの
や、連続地中壁を流線型状に構築したもの等を採用する
ことができる。ここで、流線型状とは、側方流動の流動
方向において少なくともその包囲壁の上流部が流線型状
であることをいい、側方流動の流動方向においてその包
囲壁の下流部が流線型状であるか否かは問わない。ま
た、包囲壁は、側方流動の可能性がある地層を超えて、
側方流動の可能性がない下層に達するように設けられ
る。
【0008】包囲壁の内方においてなされる地盤改良
は、包囲壁を鋼管矢板や連続壁としたものについてはそ
の内方をディープバイブロ等の締固め工法等によって行
うことができ、また包囲壁を鋼矢板のように剛性が低く
て自立性のないものとした場合には、その内側に沿って
SMW(ソイルミキシングウォール)や置換型地盤改良
による地盤改良を行い、その内方の残りの部分をディー
プバイブロ等の締固め工法等によって行うことができ
る。
は、包囲壁を鋼管矢板や連続壁としたものについてはそ
の内方をディープバイブロ等の締固め工法等によって行
うことができ、また包囲壁を鋼矢板のように剛性が低く
て自立性のないものとした場合には、その内側に沿って
SMW(ソイルミキシングウォール)や置換型地盤改良
による地盤改良を行い、その内方の残りの部分をディー
プバイブロ等の締固め工法等によって行うことができ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
ここで、図1は本発明の実施例を示す概略横断面であ
る。
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
ここで、図1は本発明の実施例を示す概略横断面であ
る。
【0010】地盤の液状化に伴う側方流動から橋脚(構
造物)を保護するための本発明にかかる側方流動防止構
造は、図1に示すように、海岸沿いに立設された橋脚の
フーチング9の外周の地盤に、該フーチング9を包囲す
るように、側方流動の方向Aに沿う流線型状に配設され
る包囲壁10と、フーチング9を包囲した上記包囲壁1
0の内方において改良された非液状化地盤20とを備え
て構成されている。
造物)を保護するための本発明にかかる側方流動防止構
造は、図1に示すように、海岸沿いに立設された橋脚の
フーチング9の外周の地盤に、該フーチング9を包囲す
るように、側方流動の方向Aに沿う流線型状に配設され
る包囲壁10と、フーチング9を包囲した上記包囲壁1
0の内方において改良された非液状化地盤20とを備え
て構成されている。
【0011】包囲壁10は、複数の鋼矢板を組み合わせ
てなるものであって、フーチング9を包囲するように、
その外周の地盤に側方流動の方向Aに沿う流線型状に埋
設されている。この包囲壁10の埋設は、側方流動の可
能性がある地層を超えて、側方流動の可能性がない下層
に達するように埋設されている(図示せず)。
てなるものであって、フーチング9を包囲するように、
その外周の地盤に側方流動の方向Aに沿う流線型状に埋
設されている。この包囲壁10の埋設は、側方流動の可
能性がある地層を超えて、側方流動の可能性がない下層
に達するように埋設されている(図示せず)。
【0012】また、包囲壁10の内方において改良され
た非液状化地盤20は、その包囲壁10に沿って配設
(セメントミルク注入)されたセメントミルク柱21
と、その更に内方においてディープバイブロ等によって
締固められた他の改良地盤部分22とからなっており、
包囲壁10外周の側方流動の可能性がある地盤から自立
した構造となっている。この実施例においては、包囲壁
10の内方における地盤改良の方法として、21をセメ
ントミルク注入、及び22をディープバイブロによる地
盤改良方法を採ったが、21は任意の方法、例えばSM
W(ソイルミキシングウォール)や、連続地中壁や、鋼
管矢板等を採用し、包囲壁10によって包囲された地盤
の改良をすることができる。この時、連続地中壁や鋼管
矢板等の剛性の高いものを用いる場合には、それ自体が
10の包囲壁を兼ねることができ、その内方は22のデ
ィープバイブロ等の締固め地盤改良のみでよい。
た非液状化地盤20は、その包囲壁10に沿って配設
(セメントミルク注入)されたセメントミルク柱21
と、その更に内方においてディープバイブロ等によって
締固められた他の改良地盤部分22とからなっており、
包囲壁10外周の側方流動の可能性がある地盤から自立
した構造となっている。この実施例においては、包囲壁
10の内方における地盤改良の方法として、21をセメ
ントミルク注入、及び22をディープバイブロによる地
盤改良方法を採ったが、21は任意の方法、例えばSM
W(ソイルミキシングウォール)や、連続地中壁や、鋼
管矢板等を採用し、包囲壁10によって包囲された地盤
の改良をすることができる。この時、連続地中壁や鋼管
矢板等の剛性の高いものを用いる場合には、それ自体が
10の包囲壁を兼ねることができ、その内方は22のデ
ィープバイブロ等の締固め地盤改良のみでよい。
【0013】
【発明の効果】本発明の側方流動防止構造は、構造物外
周の地盤に、側方流動の方向に沿う流線型状に包囲壁を
配設して、該構造物を包囲する態様としたことにより、
地盤の液状化に伴う側方流動から構造物を簡便に且つ確
実に保護することができるといった顕著な効果を奏す
る。
周の地盤に、側方流動の方向に沿う流線型状に包囲壁を
配設して、該構造物を包囲する態様としたことにより、
地盤の液状化に伴う側方流動から構造物を簡便に且つ確
実に保護することができるといった顕著な効果を奏す
る。
【0014】本発明の他の側方流動防止構造は、構造物
を包囲した包囲壁の内方において非液状化地盤を採用す
る態様としたことにより、包囲壁外周の側方流動の可能
性がある地盤から自立した構造とし、地盤の液状化に伴
う側方流動から構造物を簡便に且つより確実に保護する
ことができるといった顕著な効果を奏する。
を包囲した包囲壁の内方において非液状化地盤を採用す
る態様としたことにより、包囲壁外周の側方流動の可能
性がある地盤から自立した構造とし、地盤の液状化に伴
う側方流動から構造物を簡便に且つより確実に保護する
ことができるといった顕著な効果を奏する。
【図1】本発明の実施例を示す概略横断面である。
9 橋脚のフーチング(構造物) 10 包囲壁 20 非液状化地盤 21 セメントミルク柱 22 他の改良地盤部分 A 側方流動の方向
Claims (2)
- 【請求項1】 地盤の液状化に伴う側方流動から構造物
を保護する側方流動防止構造であって、 構造物外周の地盤に、該構造物を包囲するように、側方
流動の方向に沿う流線型状に配設される包囲壁を備えて
なることを特徴とする側方流動防止構造。 - 【請求項2】 構造物を包囲した上記包囲壁の内方の地
盤を、非液状化地盤に改良したことを特徴とする請求項
1に記載の側方流動防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13614796A JPH09316865A (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | 側方流動防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13614796A JPH09316865A (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | 側方流動防止構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09316865A true JPH09316865A (ja) | 1997-12-09 |
Family
ID=15168414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13614796A Pending JPH09316865A (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | 側方流動防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09316865A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007255113A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Fudo Tetra Corp | 液状化時の地盤流動対策を考慮した改良地盤構造 |
JP2010007459A (ja) * | 2009-08-26 | 2010-01-14 | Kajima Corp | 地盤の側方流動防止構造 |
JP2016003514A (ja) * | 2014-06-18 | 2016-01-12 | 大成建設株式会社 | 流動対策構造 |
-
1996
- 1996-05-30 JP JP13614796A patent/JPH09316865A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007255113A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Fudo Tetra Corp | 液状化時の地盤流動対策を考慮した改良地盤構造 |
JP2010007459A (ja) * | 2009-08-26 | 2010-01-14 | Kajima Corp | 地盤の側方流動防止構造 |
JP2016003514A (ja) * | 2014-06-18 | 2016-01-12 | 大成建設株式会社 | 流動対策構造 |
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