JPH09315406A - 花類の輸送箱装置及びそれを用いた花類の輸送方法 - Google Patents

花類の輸送箱装置及びそれを用いた花類の輸送方法

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JPH09315406A
JPH09315406A JP15603196A JP15603196A JPH09315406A JP H09315406 A JPH09315406 A JP H09315406A JP 15603196 A JP15603196 A JP 15603196A JP 15603196 A JP15603196 A JP 15603196A JP H09315406 A JPH09315406 A JP H09315406A
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Kunihiro Imodaka
國弘 芋高
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で、簡単な手順で組み立てること
ができ、花類を立てた状態で収納し、かつ輸送すること
で収納した花類が傷むことを防止する花類の輸送箱装置
及びそれを用いた花類の輸送方法を提供する。 【構成】 花類の輸送箱装置10は、上面に花類の開閉
可能な挿入口12を備えた縦長直方体状の箱本体14を
備え、該箱本体14内に花類を挿入させた状態でそれら
の略根元部16に対応する高さ位置の側壁には確認用窓
18が開口されてな利、前記確認用窓18に近接した高
さ位置には挿入させた花類の茎部分を挟持状に保持し、
該箱本体14の水平断面よりも小さな面積を備えた保持
孔24を有する保持棚30を備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、花類の輸送箱装置及び
それを用いた花類の輸送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、農家やその他の農園で栽培される
花類を市場へ出荷したり、市場から花類の小売店へ出荷
する際に、図8、図9に示すように出荷する花類を10
本ぐらいに束ねてその根本を寒天状補水剤で被せる。前
記寒天状補水剤は、袋の中に水を入れると寒天状に固形
化させるものが含まれており、その中に水を入れたもの
を花束の根本へ被せてその花束を横倒しにした状態でお
いても水が漏れないことから花束の保水を行うために多
く使用されてきた。そして、内側に保湿フィルムを敷き
つめた1つの箱に寒天状補水剤を被せた5束程の花束を
根本側と花の頭側を互い違いに横向きに寝かせて収納
し、それを3箱ほど梱包用合成樹脂製バンド(P.P.
バンド)でまとめて任意の交通機関を使用して市場や小
売店へ出荷していた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、寒天
状補水剤はその袋の中に水を入れることである程度の保
水を行うことができるがその内容物が寒天状であること
から花類は液体としての水ほどには水分を吸い上げるこ
とができず、いわゆる水揚げが悪い状態となり、生き生
きとした状態は1、2日程度で終わってしまうといった
問題があった。また、輸送を行う花束に寒天状補水剤を
用いたり箱の中に保湿フィルムを敷いたりして非常にコ
ストがかかるといった問題点があった。また、結束した
花束を箱の中に横向きに寝かせることによって花の頭が
輸送トラック等の振動等によって傷んでしまうといった
欠点があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、構造が簡単で、簡単な手
順で組み立てることができ、花類を立てた状態で収納
し、かつ輸送することで収納した花類が傷むことを防止
する花類の輸送箱装置を提供することにある。また、他
の目的は、しおれやすい花類の輸送においても、その根
本を水の入った袋をかぶせることにより花類の鮮度を長
期に保つことができ、輸送時のトラック等の振動などで
万が一花類の輸送箱装置が倒れた場合でも水がこぼれな
いような花類の輸送方法を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明では、上面に花類の開閉可能
な挿入口12を備えた縦長直方体状の箱本体14を備
え、該箱本体14内に花類を挿入させた状態でそれらの
略根元部16に対応する高さ位置の側壁17には確認用
窓18が開口されてなる花類の輸送箱装置10から構成
される。
【0006】請求項2に係る発明では、前記確認用窓1
8に近接した高さ位置には挿入させた花類の茎部分を挟
持状に保持し、該箱本体14の水平断面よりも小さな面
積を備えた保持孔24を有する保持棚30を備えてなる
こととしてもよい。
【0007】請求項3に係る発明では、前記確認用窓1
8は、前記箱本体14の側壁17を折り込み部22を残
し、略中央部に前記保持孔24を開口させた切欠部26
を形成し、この切欠部26を同箱本体内部28側に押し
込んで押し込み跡の開口を該確認窓18となし、同時に
押し込んだ切欠部26を箱本体内部28に水平状に取り
付けて前記保持棚30を形成してなることとしてもよ
い。
【0008】請求項4に係る発明では、前記折り込み部
22の対向側壁17部分には受け孔32が形成されると
ともに、前記切欠部26は該受け孔32に貫挿される突
出片34を備えてなることとしてもよい。
【0009】請求項5に係る発明では、前記箱本体14
は厚紙製からなることとしてもよい。
【0010】請求項6に係る発明では、側壁17に確認
用窓18を開口させ、上面に花類の挿入口12を備えた
縦長直方体状の箱本体14を有し、該確認用窓18に近
接した高さ位置に、挿入させた花類の茎部分を挟持状に
保持し、該箱本体14の水平断面よりも小さな面積を備
えた保持孔24を有する保持棚30を取り付けた輸送箱
装置10を形成させ、該箱本体14内に花類を挿入させ
る際にそれらの根元部16を水分を収容させた非透水性
シート35で包み込んで茎部36を結束部材38により
結束させ、かつ、該結束部分を前記保持棚30の上面側
に位置させた状態で輸送してなる花類の輸送方法から構
成される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明では、上面に花類の開閉可
能な挿入口を備えた縦長直方体状の箱本体を備え、該箱
本体内に花類を挿入させた状態でそれらの略根元部に対
応する高さ位置の側壁には確認用窓が開口されてなる花
類の輸送箱装置である。箱本体はその表面に一様にごく
小さな孔を明けてなしてもよく、箱本体に収納する花類
に対して常に新鮮な空気より効率よく通気させたり、時
には光合成に必要な光を差し込ませることとなる。ま
た、確認用窓の大きさは任意の大きさでよいが、箱本体
の断面幅より矢や短い幅の縦、横の寸法を有するのが好
適で、箱本体の側壁の任意の位置へ複数個設けてもよ
い。また、確認用窓の形状は三角形、五角形、六角形等
の多角形や円形にして設けてもよい。
【0012】また、請求項2では、前記確認用窓に近接
した高さ位置には挿入させた花類の茎部分を挟持状に保
持し、該箱本体の水平断面よりも小さな面積を備えた保
持孔を有する保持棚を備えている。保持孔の形状は、三
角形、四角形、五角形、六角形等の多角形や円形にして
設けてもよい。
【0013】また、請求項3では、前記確認用窓は、前
記箱本体の側壁を折り込み部を残し、略中央部に前記保
持孔を開口させた切欠部を形成し、この切欠部を同箱本
体内部側に押し込んで押し込み跡の開口を該確認窓とな
し、押し込んだ切欠部を箱本体内部に水平状に取り付け
て前記保持棚を形成してなる。
【0014】また、請求項4では、前記折り込み部の対
向側壁部分には受け孔が形成されるとともに、前記切欠
部は該受け孔に貫挿される突出片を備えてなる。受け口
及び突出片は、一組だけではなく二組、三組と複数組設
けてもよい。
【0015】また、請求項5では、前記箱本体は厚紙製
からなる。また、箱本体は薄いベニヤ板やアルミニウ
ム、鉄、銅、等の金属を薄く加工して形成してもよい。
【0016】また、請求項6では、側壁に確認用窓を開
口させ、上面に花類の挿入口を備えた縦長直方体状の箱
本体を有し、該確認用窓に近接した高さ位置に、挿入さ
せた花類の茎部分を挟持状に保持し、該箱本体の水平断
面よりも小さな面積を備えた保持孔を有する保持棚を取
り付けた輸送箱装置を形成させ、該箱本体内に花類を挿
入させる際にそれらの根元部を水分を収容させた非透水
性シートで包み込んで茎部を結束部材により結束させ、
かつ、該結束部分を前記保持棚の上面側に位置させた状
態で輸送してなる花類の輸送方法である。輸送する花類
の根元部分は保水を行う非透水性シ−トを傷つけないよ
うにキッチンタオル、水に溶けにくいティシュペ−パ
−、スポンジ等でおおい輪ゴム等で固定してもよい。非
透水性シ−トは、ポリエステルが好適であるが、その
他、防湿セロハン、サランフィルム、塩化ビニル、ポリ
エチレンフィルム等の高分子素材を使用してもよい。
【0017】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の好適な実
施例を説明する。図1ないし図7において実施例に係る
花類の輸送箱装置10を示しており、この花類の輸送箱
装置10は、農家やその他の農園で栽培された花類を市
場や小売店へ出荷する際に長距離の輸送においても花類
を傷めず鮮度を保つようにさせるものである。
【0018】図1、2に示すように輸送箱装置10は、
上面に花類の開閉可能な挿入口12を備えた中空の縦長
直方体状の箱本体14を備えている。そして、この箱本
体14内に花類を挿入させた状態でそれらの略根元部1
6に対応する高さの位置における同箱本体14の側壁1
7bには確認用窓18が開口されている。本実施例にお
いてこの箱本体14の高さは略85cm、幅は略20c
m、奥行きは略20cmで、確認用窓18は、箱本体1
4の下面より略15cmの高さの位置で略20cm四方
の広さの略矩形状で設けられている。
【0019】花類の輸送の際の箱詰め、各輸送手段での
積み込み、積み降ろし作業、保管等を行う者は、上面の
挿入口12から花等を束情にそろえた状態で挿入し、箱
本体14内の花の状態を確認用窓18から即座に確認す
るとともに、外部から手を添えて具体的に花の鮮度を保
つように維持させることとなる。また、確認用窓18か
ら通気が行え常に新鮮な空気を箱本体14内に通流する
から、箱本体14の花が確実に呼吸を行え花の鮮度を保
持することとなる。確認用窓18は箱本体14の側壁の
任意の位置に複数個設けてもよく、輸送作業者は輸送を
行う花類のより詳細な状態を即座に確認することとな
る。箱本体の周方向について対向する2つの側壁側に設
けてもよい。箱本体14の前表面には一様に小さな孔を
開けてもよく、箱本体14ないの花類に常に新鮮な空気
を供給し、輸送中の花類の鮮度を保つこととなる。
【0020】本実施例において、前記箱本体14は、図
3に示す展開図のように一枚の厚紙片を欠切加工しそれ
を折り曲げのりづけや、テープ接合等の手法により固定
し製造する。前記厚紙片は側壁17aないし17d、上
ぶた20、折り込み21aないし21g、後述する切欠
部26及び受け孔32、のりしろ23により構成され
る。
【0021】箱本体14は、厚紙製からなることによ
り、折り曲げや切り貼りなどの加工が行い易く使用後は
焼却したり再生させることができるので取扱が容易で安
く大量に生産することとなる。また、箱本体の重量も軽
く持ち運びが容易なことから輸送費を節約でき花類の出
荷コストを下げることができる。特に、厚紙製とするこ
とにより展開状態で多量に生産して組立が容易であり、
大幅に製造コストを低減させることとなる。
【0022】箱本体14に設けられる挿入口12は、上
面視略矩形で箱本体14と一体的に形成された挿入口1
2と同形状の上ぶた20によって閉口され、一方、箱本
体14の底部25は、折り込み21dないし21gでほ
ぼ完全に密閉固定され容易には開口できない。
【0023】図1、ないし図4において確認用窓18
は、縦と横の長さが箱本体14の横の長さと同じ長さの
略方形の形状で箱本体14の側壁17bを折り込み部2
2を残し略中央部に保持孔24を開口させた切欠部26
を形成して構成される。すなわち、破線で示すミシン目
状の折り込み予定線をつけた折り込み部22を横方向に
形成し、この折り込み部22を開口側とするように略コ
字状の切断線が側壁に設けられて切り込み部26が形成
される。そして、この切欠部26を同箱本体内部28側
に押し込んで押し込み跡の開口を該確認用窓18とす
る。また、押し込んだ切欠部26は、箱本体内部28に
水平状に固定され、そのまま保持棚30を形成する。こ
れによって、確認用窓18に近接した高さ位置には挿入
させた花類の茎部分を狭持状に保持し、箱本体14の水
平断面よりも小さな面積を備えた保持孔24を有する保
持棚30が形成される。
【0024】図からも明らかなように確認用窓18を開
口させると共に、それがそのまま保持棚30となる切欠
部26は、これら確認用窓18の大きさと保持棚30の
大きさがほぼ同形状で同サイズの略20cm四方の略矩
形状に設けられている。保持孔24は、保持棚30とな
る切欠部26に設けられていて同切欠部26の略中央部
分に略円形状に形成されている。したがって、保持棚3
0に設けられた保持孔24が箱本体14の中に収納され
た花類を狭持状に保持するので花類の輸送時にトラック
等の振動によって箱本体14内の花類が揺さぶられ箱本
体14内でばらけたり、箱本体14内壁に接触して傷む
ことを防止することとなる。
【0025】また、箱本体14と保持棚30が一体的に
形成されることで余分な部材を使用することなく極めて
簡単な操作で保持棚30を形成することができ、同時に
箱本体14と保持棚30の強度を確保することとなり、
製造コストも非常に低廉に保持し得ることとなる。
【0026】本実施例の箱本体14において、折り込み
部22の対向側壁17d部分には受け孔32が形成され
るとともに、切欠部26は受け孔32に貫挿される突出
片34を備えている。受け孔32は、箱本体14の下面
より略15cmの高さの位置に設けられていて同箱本体
14の水平断面の幅の長さより短い横長の略矩形の孔と
して形成されている。突出片34は、切欠部26を箱本
体内部28に折り込んだ時にちょうど前記受け孔32に
貫挿する位置の同切欠部26の端縁に受け孔32の横幅
より短く形成され設けられている。
【0027】したがって、切欠部26を箱本体14内に
押し込んで保持棚30を形成した時、受け孔32に突出
片34が貫挿されて固定されるので保持棚30を極めて
簡単に形成することとなり、箱本体14とは別体にこの
保持棚30を設けて同本体内部28に固定させる必要が
無く製造が簡単で製造時間も短く、製造コストも低廉に
保持することとなる。
【0028】次に、本発明に係る花類の輸送箱装置10
を用いた花類の輸送方法を説明する。図5、6に示すよ
うに輸送箱装置10を用いて輸送を行う花類は、この箱
本体14内に花類を挿入させる際にそれらの根元部16
を水分を収容させた非透水性シ−ト35で包み込んで茎
部36を結束部材38により結束させ、かつ、結束部分
を保持棚30の上面側に位置させた状態で輸送を行う。
【0029】本実施例では、前記花類は、50本ないし
150本ほどの束の茎部36を結束部材38となるゴム
紐でいったん結束させ同花類の根元部16に非透水性シ
−ト35となるポリ袋をかぶせ、それに水39を入れ前
記ゴム紐で入口を閉じる。この時前記花類の束の根元部
16を根包み40となるキッチンタオル等で包み輪ゴム
等で固定させる。非透水性シ−ト35は、ポリエチレン
フィルム、塩化ビニル、ポリエステル、防湿セロハン、
サランフィルム等の高分子素材で作られた袋が好適であ
る。また、根元部16をキッチンタオル等で包むことに
より根元部16にかぶされる非透水性シ−ト35を根元
部16の鋭利な部分等で破損することを防ぐこととな
る。上記保水が行われた花束は、輸送箱装置10の箱本
体14内に収容されることとなるが非透水性シ−ト35
をかぶせた根元部16は保持孔24に差し込まれ保持棚
30より下面側に位置し、結束部材38は保持棚30よ
り上面側に位置する。
【0030】図6に示すように水39の入った袋の部分
は、ちょうど保持棚30より下に納まり、保持棚30と
箱本体14がコップ状になるので箱本体14が横倒しに
なった場合でも袋内の水39がこぼれるのを防ぐことと
なる。また、特に、結束部分が保持孔24から保持棚3
0の下方側に離脱するのを防止するのでビニ−ルシ−ト
等の非透水性シ−ト35内の水は安定して内側に収容さ
れ、流出することなく保水機能を保持することとなる。
【0031】次に、本実施例に係る10の作用を説明す
る。花類の輸送箱装置10は、前記したように厚紙性か
らなることにより図3の展開図に示すような切欠加工を
行った厚紙片より作成が行われる。箱本体14は、図に
示す折り目(イ)ないし(オ)及び折り込み部22を折
り曲げることによって形成する。
【0032】前記折り目(イ)ないし(オ)は、全て展
開図の正面視山折りに折り込み、のりしろ23の上面に
接着部材を塗布し側壁17aの裏面へ接着し、底部25
をなす折り込み21dないし21gの裏面へ接着部材を
塗布し上記のように山折りして接着し底部25を形成す
る。
【0033】そして側壁17bに設けられた切欠部26
は、折り込み部22で箱本体内部28へ略直角に折り込
み、切欠部26に備えられた突出片34を側壁17dに
設けられた受け孔32に貫挿し、保持孔24を有する保
持棚30を構成する。同時に、確認用窓18が、切欠部
26を箱本体内部28に折り込むことにより形成され
る。保持棚30は、側壁17bに切欠部26を設けるこ
とにより箱本体14と一体的に構成することとなるので
保持棚30を別の部材を用いて作成する必要がなく箱本
体14と保持棚30との強度を保つこととなる。
【0034】輸送を行おうとする花類は、50本ないし
150本ほどの束を結束部材38で茎部36を結束し、
その根元部16をキッチンタオル等で包み輪ゴム等で固
定する。そして前記根元部16に水を入れた非透水性シ
−ト35をかぶせ、前記結束部材38で同非透水性シ−
ト35の開口部を縛って固定し結束させる。この花類の
束を前記箱本体14に根元部16側から収納してゆき保
持孔24に同根元部16を挿入し保持孔24で狭持状に
固定させる。この時、非透水性シ−ト35の水だまりの
部分は、保持棚30の下面側に位置し、同非透水性シ−
ト35を結束している結束部材38は、同保持棚30の
上面側に位置させる。このことによって縦置きに置いた
箱本体14が、倒れた場合でも箱本体14と保持棚30
が略コップ状になることにより非透水性シ−ト35から
水が漏れて外部をぬらしたり非透水性シ−ト35より水
がなくなって輸送する花類をしおれさせたりといったこ
とを防止することとなる。
【0035】前記花類の束を収納した箱本体14は、同
箱本体14の挿入口12に設けられた折り込み21a、
21bを箱本体内部28に折り込みさらに上ぶた20を
箱本体内部28に折り込み、折り込み部21cを差し込
んで挿入口12を閉口させる。これで一本の花類の輸送
箱装置10の完成となり図7に示すように輸送箱装置1
0、4本を箱本体14の確認用窓18を互いに合わせる
ようにして梱包用合成樹脂製バンド(P.P.バンド)
等で結束固定し、縦置きにしてトラック等の任意の輸送
機関によって目的地まで輸送を行う。
【0036】このように、本発明は、側壁17bに確認
用窓18を開口させ、上面に花類の挿入口12を備えた
縦長直方体状の箱本体14を有し、該確認用窓18に近
接した高さ位置に、挿入させた花類の茎部分を挟持状に
保持し、該箱本体14の水平断面よりも小さな面積を備
えた保持孔24を有する保持棚30を取り付けた輸送箱
装置10である。そして、該箱本体14内に花類を挿入
させる際にそれらの根元部16を水分を収容させた非透
水性シート37で包み込んで茎部36を結束部材38に
より結束させ、かつ、該結束部分を前記保持棚30の上
面側に位置させた状態で輸送してなる花類の輸送方法で
ある。
【0037】したがって、花類の輸送を行う際の箱詰
め、各輸送手段での積み込み、積み降ろし作業、保管等
を行う作業者は、輸送を行う花類の状態を容易に確認で
き常に水を与え続けることで輸送中に花類がしおれてし
まうことを防止し、常に新鮮な状態の花類を市場や小売
店へ提供することとなる。
【0038】本発明は上記した実施例構成にのみ限定さ
れるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の本
質を逸脱しないかぎりにおいて任意の改変を加えても良
い。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る花類の輸送箱装置によれば、上面に花類の開閉可
能な挿入口を備えた縦長直方体状の箱本体を備え、該箱
本体内に花類を挿入させた状態でそれらの略根元部に対
応する高さ位置の側壁には確認用窓が開口されてなるこ
とにより、花類が枯れるのを防止するために施す保水材
やロックウール等の保水部材の取り付け状態、あるい
は、非透水性シート内へ水を保水させた状態の保持等に
ついて、花類の輸送の際の箱詰め、各輸送手段での積み
込み、積み卸し作業、保管等を行なう者は箱本体内の花
の状態を確認用窓から即座に確認できるとともに、外部
から手等を添えて具体的に花の鮮度を常に新鮮に保つよ
うに維持させることができる。また、確認用窓から通気
が行え常に新鮮な空気が箱本体内に通流するから、箱本
体内の花が確実に呼吸を行え、花の鮮度を保持すること
ができる。
【0040】また、請求項2に係る花類の輸送箱装置に
よれば、前記確認用窓に近接した高さ位置には挿入させ
た花類の茎部分を挟持状に保持し、該箱本体の水平断面
よりも小さな面積を備えた保持孔を有する保持棚を備え
てなることにより、花の輸送時等に輸送トラック等の振
動によって箱本体内で花が揺さぶられ箱本体内でばらけ
たり、箱本体内壁に接触して傷んだりすることを防ぐこ
とができる。
【0041】また、請求項3に係る花類の輸送箱装置に
よれば、前記確認用窓は、前記箱本体の側壁を折り込み
部を残し、略中央部に前記保持孔を開口させた切欠部を
形成し、この切欠部を同箱本体内部側に押し込んで押し
込み跡の開口を該確認窓となし、同時に押し込んだ切欠
部を箱本体内部に水平状に取り付けて前記保持棚を形成
してなることにより、箱本体と保持棚が一体的に形成す
ることで余分な部材を使用することなく極めて簡単な操
作で保持棚を形成することができ、同時に箱本体と保持
棚の強度も確保することができる。また、製造コストも
非常に低廉に保持し得る。
【0042】また、請求項4に係る花類の輸送箱装置に
よれば、前記折り込み部の対向側壁部分には受け孔が形
成されるとともに、前記切欠部は該受け孔に貫挿される
突出片を備えてなることにより、切欠部を箱本体内に押
し込んで保持棚を形成した時受け孔に突出片が貫挿され
て固定されるので保持棚を極めて簡単に形成することが
できるとともに、箱本体とは別体にこの保持棚を設けて
同本体内部に固定させる必要がなく、製造が簡単で製造
時間も短く、製造コストも低廉に保持し得る。
【0043】また、請求項5に係る花類の輸送箱装置に
よれば、前記箱本体は厚紙製からなることにより、折り
曲げや切り貼りなどの加工が行い易く使用後は焼却した
り再生させることができるので取扱が容易で安く大量に
生産することができる。また、箱本体の重量も軽く持ち
運びが容易なことから輸送費を節約でき花類の出荷コス
トを下げることができる。特に、厚紙製とすることによ
り展開状態で多量に生産して組立が容易であり、大幅に
製造コストを低減させることが可能である。
【0044】また、請求項6に係る花類の輸送方法によ
れば、側壁に確認用窓を開口させ、上面に花類の挿入口
を備えた縦長直方体状の箱本体を有し、該確認用窓に近
接した高さ位置に、挿入させた花類の茎部分を挟持状に
保持し、該箱本体の水平断面よりも小さな面積を備えた
保持孔を有する保持棚を取り付けた輸送箱装置を形成さ
せ、該箱本体内に花類を挿入させる際にそれらの根元部
を水分を収容させた非透水性シ−トで包み込んで茎部を
結束部材により結束させ、かつ、該結束部分を前記保持
棚の上面側に位置させた状態で輸送してなることによ
り、この水の入った袋の部分はちょうど保持棚より下に
納まり、保持棚と箱本体がコップ状になるので箱本体が
横倒しになった場合でも水がこぼれるのを防ぐことがで
きる。また、特に、結束部分が保持穴から保持棚の下方
側に離脱するのを防止するのでビニールフィルム等の非
透水性シート内の水は安定して内側に収容され、流出す
ることなく保水機能を保持し得るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る花類の輸送箱装置の斜視説明図
である。
【図2】銅花類の輸送箱装置の正面図である。
【図4】同花類の輸送箱装置のA−A線断面図である。
【図3】同花類の輸送箱装置の展開図である。
【図5】同花類の輸送箱装置を用いた輸送方法における
花類の輸送箱装置の要部断面説明図である。
【図6】上記花類の輸送箱装置の横倒し状態説明図であ
る。
【図7】同花類の輸送箱装置の使用状態説明図である。
【図8】従来技術における花類の輸送箱装置の説明図で
ある。
【図9】従来技術における花類の輸送箱装置の使用説明
図である。
【符号の説明】
10 花類の輸送箱装置 12 挿入口 14 箱本体 16 根元部 22 折り込み部 24 保持孔 26 切欠部 30 保持棚 32 受け孔 34 突出片 35 非透水性シ−ト 38 結束部材 P 梱包用合成樹脂製バンド(P.P.バンド)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に花類の開閉可能な挿入口を備えた
    縦長直方体状の箱本体を備え、 該箱本体内に花類を挿入させた状態でそれらの略根元部
    に対応する高さ位置の側壁には確認用窓が開口されてな
    る花類の輸送箱装置。
  2. 【請求項2】 前記確認用窓に近接した高さ位置には挿
    入させた花類の茎部分を挟持状に保持し、該箱本体の水
    平断面よりも小さな面積を備えた保持孔を有する保持棚
    を備えてなる請求項1記載の花類の輸送箱装置。
  3. 【請求項3】 前記確認用窓は、前記箱本体の側壁を折
    り込み部を残し、略中央部に前記保持孔を開口させた切
    欠部を形成し、この切欠部を同箱本体内部側に押し込ん
    で押し込み跡の開口を該確認窓となし、押し込んだ切欠
    部を箱本体内部に水平状に取り付けて前記保持棚を形成
    してなる請求項1または2記載の花類の輸送箱装置。
  4. 【請求項4】 前記折り込み部の対向側壁部分には受け
    孔が形成されるとともに、前記切欠部は該受け孔に貫挿
    される突出片を備えてなる請求項3記載の花類の輸送箱
    装置。
  5. 【請求項5】 前記箱本体は厚紙製からなる請求項1な
    いし4のいずれかに記載の花類の輸送箱装置。
  6. 【請求項6】 側壁に確認用窓を開口させ、上面に花類
    の挿入口を備えた縦長直方体状の箱本体を有し、該確認
    用窓に近接した高さ位置に、挿入させた花類の茎部分を
    挟持状に保持し、該箱本体の水平断面よりも小さな面積
    を備えた保持孔を有する保持棚を取り付けた輸送箱装置
    を形成させ、 該箱本体内に花類を挿入させる際にそれらの根元部を水
    分を収容させた非透水性シートで包み込んで茎部を結束
    部材により結束させ、かつ、該結束部分を前記保持棚の
    上面側に位置させた状態で輸送してなる花類の輸送方
    法。
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