JPH09315319A - 車両用ステアリングコラムのシャフト収縮補助構造 - Google Patents

車両用ステアリングコラムのシャフト収縮補助構造

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JPH09315319A
JPH09315319A JP13732996A JP13732996A JPH09315319A JP H09315319 A JPH09315319 A JP H09315319A JP 13732996 A JP13732996 A JP 13732996A JP 13732996 A JP13732996 A JP 13732996A JP H09315319 A JPH09315319 A JP H09315319A
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JP
Japan
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shaft
steering
jacket tube
bush
lower shaft
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Pending
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JP13732996A
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English (en)
Inventor
Satoshi Kinoshita
里志 木下
Haruhide Kurita
晴英 栗田
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Jtekt Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロアーシャフトがジャケットチューブに軸受
を介し支承されていない車両用ステアリングコラムの衝
撃吸収時におけるアッパーシャフトとの芯の折れを規制
しようとするものである。 【解決手段】 車体に支持されるジャケットチューブ3
内に、軸方向へ収縮可能なアッパーシャフト9とロアー
シャフト10とからなるステアリングシャフト5を挿通
した車両用ステアリングコラム1において、前記ジャケ
ットチューブ3における車体前方側の端部に、前記ロア
ーシャフト10の回転を妨げない程度の軸孔31を有す
るブッシュ30を嵌着して構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両用ステアリン
グコラムにおけるシャフト収縮補助構造に関し、特に、
車両衝突事故時にステアリングシャフトが収縮する構造
のものにおいて、収縮時のこじりを抑制する構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両用ステアリングコラムは、車両衝突
事故に際して乗員がステアリングホイールに衝突する場
合の安全を確保するために、ステアリングコラムが軸方
向へ収縮する構造を採用している。すなわち、上端部に
ステアリングホイールを軸着したアッパーシャフトに、
下端部に自在継手を介して中間シャフトを連結したロア
ーシャフトが軸方向で嵌合し、軸方向へ収縮できるステ
アリングシャフトが構成される。
【0003】そして、ステアリングシャフトはジャケッ
トチューブに軸方向で挿通されてその両端部に軸受を介
し軸中心で回転可能に収納され、ジャケットチューブは
ブラケットを介して車体に支持され、このジャケットチ
ューブも軸方向で収縮可能なアッパーチューブとロアー
チューブの2体からなるのが通例である。
【0004】しかしながら、アッパーシャフトとロアー
シャフトからなるステアリングシャフトを軸中心で回転
可能に収納するジャケットチューブが、1体品からな
り、しかも、このジャケットチューブにはその両端部内
周面に固定した二つの軸受を介してアッパーシャフトの
みを軸中心で回転可能に支承した構造のものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の1体品からなるジャケットチューブに2体品からな
るステアリングシャフトを挿通したステアリングコラム
によれば、自在継手とロアーベアリングの位置関係、シ
ャフト支持剛性等により車両衝突事故時のステアリング
ギヤの後退や乗員のステアリングホイールへの衝突によ
って、アッパーシャフトとロアーシャフトの嵌合部に比
較的大きなモーメントが入力され、アッパーシャフトと
ロアーシャフトの嵌合部に折れ(こじり)が発生し、滑
らかな収縮ができない(ステックを起こす)場合があ
る。
【0006】そこで、この発明は車両用ステアリングコ
ラムのシャフト収縮時におけるシャフト嵌合部の芯の折
れを規制しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる車両用
ステアリングコラムのシャフト収縮補助構造は、ブラケ
ットで車体に支持されるジャケットチューブ内に、軸方
向へ収縮可能なアッパーシャフトとロアーシャフトとか
らなるステアリングシャフトを挿通した車両用ステアリ
ングコラムにおいて、前記ジャケットチューブにおける
車体前方側の端部に、前記ロアーシャフトの回転を妨げ
ない程度の軸孔を有するブッシュを嵌着したことを特徴
とする。
【0008】したがって、車両衝突事故時にシャフトが
収縮するとき、両シャフトの嵌合部が折れようとする
と、ロアーシャフトがブッシュの軸孔内周面に摺接して
倒れが阻止され、こじりが生じなくなり、ステアリング
シャフトの滑らかな収縮が行われるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施例を図1〜3
に基づき説明する。ステアリングコラム1は、下端部を
ロアーブラケット2に支持した一本のジャケットチュー
ブ3の略中間部をアッパーブラケット4に支持するとと
もに、ジャケットチューブ3の内部にステアリングシャ
フト5を貫通し、ステアリングシャフト5の上端部には
ステアリングホイール(図示略)を、下端部には自在継
手を介して中間シャフト6をそれぞれ連結することによ
り構成される。
【0010】ジャケットチューブ3は上端部内周面に軸
受7が固定され、下端部が拡径されてその手前内周面に
軸受8が圧入固定されている。これらの軸受7,8にス
テアリングシャフト5が支承される。ステアリングシャ
フト5は上端部がジャケットチューブ3の上端部から突
出する一部小判型断面のアッパーシャフト9と、該シャ
フト9の下端部に相似形断面のロアーシャフト10とが
所定の長さで嵌合して形成される。
【0011】そしてこの嵌合部には、図4に示すよう
に、ロアーシャフト10に密着するインナーカラー40
とアッパーシャフト9の内周面に密着するアウターカラ
ー42とをゴム等の弾性体41で結合したダンパーが介
在している。インナーカラー40の端部には断面小判形
をしたロアーシャフト10の円弧部外周面に形成した溝
部10aに嵌合する突起部43が形成されている。な
お、44はロアーシャフト10の内端部に冠したキャッ
プである。
【0012】さらに、ジャケットチューブ3の下端部に
ブッシュ30が嵌着され、その軸孔31にロアーシャフ
ト10が貫通している。ブッシュ30は、図5に示すよ
うに、中心部にロアーシャフト10の軸径よりもやや大
きい直径を有してロアーシャフト10の回転を妨げない
程度の隙間を有する軸孔31が形成され、この軸孔31
から外周縁に向けて半径方向へ切欠部32が連通して形
成された鍔状体であり、図6に示すように、その外周縁
にはジャケットチューブ3の端部内周面に密着する筒部
33が形成され、この筒部33の外側に所定間隔でジャ
ケットチューブ3の端末部を挿入する断面コ字形の装着
部34が一体成形されている。
【0013】ブッシュ30は軸孔31に向けて放射状配
置の補強用リブ36を表裏で交互に形成した樹脂成形体
からなるが、樹脂に限定するものではなく、例えば、鉄
板等で形成してもよい。切欠部32はステアリングコラ
ム1が完成した段階でブッシュ30をロアーシャフト1
0に嵌合できるようにしたものであって、この切欠部3
2の幅Wは断面小判形としたロアーシャフト10の短径
部wよりもやや大きい寸法を有する。したがって、この
切欠部32をロアーシャフト10の横断方向で嵌合して
ロアーシャフト10に沿って移動させてジャケットチュ
ーブ3の端部に嵌着することができる。
【0014】なお、ブッシュ30をジャケットチューブ
3に装着した後、その端部から脱落するのを防止できる
ように、ジャケットチューブ3の下部側の二つの前記装
着部34の外側にフック部35を形成し、このフック部
35を、図2に示すように、ロアーブラケット2とジャ
ケットチューブ3との間に形成される窓孔12の下端部
分に挿入してロアーブラケット2の背面側に突出係合さ
せる。このフック部35は装着部34の全てに形成して
もよいが、少なくとも一つに形成するだけでも足りる。
【0015】ロアーブラケット2は、図2に示すよう
に、ジャケットチューブ3が遊嵌する窓孔12を有する
板体の上縁を斜め後方へ傾斜させてその左右両端部を直
交方向へ曲げ形成した補強フランジ13を有する車体取
付部14を形成するとともに、ジャケットチューブ3を
窓孔12の下部内周縁に直交して溶接部15にて固着
し、かつ、その下部の辺縁を直交方向へ曲げ形成した補
強フランジ16を有する。ジャケットチューブ3は板体
の中央部11を曲げ変形させることにより、ステアリン
グコラム1のチルト操作に対応できる。ステアリングコ
ラムのチルト角度は僅かなものであるから、ロアーブラ
ケット2が破壊されることはない。
【0016】したがって、ロアーブラケット2の板厚は
可撓性を有するべく、比較的薄いものが用いられる。こ
れによって、チルト式ステアリングコラムにおけるロア
ーブラケットとしてヒンジ構造を採用する場合の部品点
数や組付け工数の削減、及び、コストの低減を図ってい
る。
【0017】アッパーブラケット4は、図3に示すよう
に、車体取付部17と、この車体取付部17の左右両側
から鉛直方向へ垂下する前壁部18,18と、この前壁
部18から略直交して車体後方側へ延伸し、ジャケット
チューブ3の側面に至るコラム取付部19とを一体形成
してなるとともに、車体取付部17と前壁ブラケット1
8との間を所定の曲率で曲げて曲げ部20を形成し、そ
の曲げ部20は所定荷重以上の荷重にて曲げ変形可能で
ある。なお、20aは曲げ部20の剛性を調節するため
のリブである。そして、コラム取付部19の上部と車体
取付部17との間に所定の間隙αを形成してある。
【0018】コラム取付部19には長孔21が上下方向
へ開設され、この長孔21,21には締付ボルト22が
挿通している。締付ボルト22は長孔21に嵌合する回
り止め部材23に頭部22aを固定し、ねじ部22bに
はナット24が螺合している。ナット24にはチルトレ
バー25が固定されており、このナット24とコラム取
付部19との間には長孔21に係合して回り止めされた
締付部材26が介在している。この締付ボルト22が貫
通するディスタンスブラケット27がジャケットチュー
ブ3の下面に溶接にて固着され、ディスタンスブラケッ
ト27はコラム取付部19,19間で上下方向へ移動可
能に構成されてチルト機構を形成する。
【0019】したがって、チルトレバー25を下方へ回
動させてナット24が回動すると、このナット24と締
付ボルト22の頭部22aとでディスタンスブラケット
27を挾圧したコラム取付部19,19が弛緩してディ
スタンスブラケット27の締付を解除することにより、
ディスタンスブラケット27は上下いずれにも移動可能
となる。そこで、ステアリングホイールを介しジャケッ
トチューブ3を所望の傾斜状態にすると、ジャケットチ
ューブ3はロアーブラケット2を中心として上下方向へ
回動できる。
【0020】そして、チルトレバー25を元の状態に復
帰させれば、設定したチルトがロックされる。すなわ
ち、締付ボルト22の頭部22aとナット24とでディ
スタンスブラケット27を挾圧して締付け、これにより
ディスタンスブラケット27がコラム取付部19,19
間に摩擦によって固定される。
【0021】ついで、上記構成のステアリングコラム1
において、一次衝突に際しては、車体前部部品が後退
し、これによりジャケットチューブ3に中間シャフト6
を介して車体後方へ荷重が入力された場合には、アッパ
ーブラケット4の前壁部18,18を後方へ押すので、
コラム取付部19の上端部が隙間αを移動して車体取付
部17の下面に当接し、ジャケットチューブ3が後方へ
移動することがなく、中間シャフト6に押圧されてステ
アリングシャフトのみが収縮する。
【0022】さらに、二次衝突に際しては、ステアリン
グホイールに運転乗員の荷重が付加されると、ジャケッ
トチューブ3は車体前方へ移動し、アッパーブラケット
4の曲げ部20,20が開く方向へ変形してエネルギー
吸収を行うとともに、ロアーブラケット2が変形するこ
とでジャケットチューブ3の軸方向へのストローク吸収
を行う。
【0023】ここで車両衝突事故に際してステアリング
ギヤの後退や乗員のステアリングホイールへの衝突によ
る荷重は、ほとんどの場合、ステアリングシャフト5の
軸線に対して斜めに入力され、ステアリングシャフト5
が収縮するとき、アッパーシャフト9とロアーシャフト
10の芯折れが生じようとするが、ロアーシャフト10
がブッシュ30の軸孔31を貫通しているため、ロアー
シャフト10が軸孔31の内周縁を摺接してこじりが規
制されるために、両シャフト10の芯折れを阻止するこ
ととなる。したがって、アッパーシャフト9とロアーシ
ャフト10は滑らかに収縮できるというものである。
【0024】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、ロアー
シャフトの倒れを規制してこじり現象を生じさせないよ
うに、ジャケットチューブの下端部にロアーシャフトが
回転可能に貫通する軸孔を有するブッシュを嵌着したか
ら、車両衝突時にステアリングシャフトが収縮する運動
を従来に比べ著しく滑らかにすることができる。なお、
この効果はジャケットチューブが二体品の場合でも同様
に奏することが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す断面側面図
【図2】図1のA矢視図
【図3】図1のB−B断面図
【図4】図1の要部拡大図
【図5】ブッシュの正面図(A)及び背面図(B)
【図6】ブッシュの断面側面図(A)及び図5中A−A
断面図(B)
【符号の説明】
1…ステアリングコラム 2…ロアーブラケット 3…ジャケットチューブ 4…アッパーブラケット 5…ステアリングシャフト 6…中間シャフト 7,8…軸受 9…アッパーシャフト 10…ロアーシャフト 12…窓孔 30…ブッシュ 31…軸孔 34…装着部 35…フック部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に支持されるジャケットチューブ内
    に、軸方向へ収縮可能なアッパーシャフトとロアーシャ
    フトとからなるステアリングシャフトを挿通した車両用
    ステアリングコラムにおいて、前記ジャケットチューブ
    における車体前方側の端部に、前記ロアーシャフトの回
    転を妨げない程度の軸孔を有するブッシュを嵌着したこ
    とを特徴とする車両用ステアリングコラムのシャフト収
    縮補助構造。
JP13732996A 1996-05-31 1996-05-31 車両用ステアリングコラムのシャフト収縮補助構造 Pending JPH09315319A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13732996A JPH09315319A (ja) 1996-05-31 1996-05-31 車両用ステアリングコラムのシャフト収縮補助構造

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JP13732996A JPH09315319A (ja) 1996-05-31 1996-05-31 車両用ステアリングコラムのシャフト収縮補助構造

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Publication Number Publication Date
JPH09315319A true JPH09315319A (ja) 1997-12-09

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ID=15196128

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13732996A Pending JPH09315319A (ja) 1996-05-31 1996-05-31 車両用ステアリングコラムのシャフト収縮補助構造

Country Status (1)

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JP (1) JPH09315319A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012111493A (ja) * 2006-12-15 2012-06-14 Nsk Ltd ステアリング装置
JP2018144801A (ja) * 2017-03-06 2018-09-20 株式会社山田製作所 ステアリング装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012111493A (ja) * 2006-12-15 2012-06-14 Nsk Ltd ステアリング装置
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