JPH09314617A - 回動可能な連結部を有するプラスチック射出成形品の製造方法 - Google Patents

回動可能な連結部を有するプラスチック射出成形品の製造方法

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JPH09314617A
JPH09314617A JP13602796A JP13602796A JPH09314617A JP H09314617 A JPH09314617 A JP H09314617A JP 13602796 A JP13602796 A JP 13602796A JP 13602796 A JP13602796 A JP 13602796A JP H09314617 A JPH09314617 A JP H09314617A
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清隆 筒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブやソケット部品のヒンジ連結機構その
他回動可能な連結部を有するプラスチック射出成形品を
効率的に生産できる製造方法を提供する。 【解決手段】 予め成形した回動部材の連結用ヒンジピ
ンの外周に水溶性プラスチックからなる筒体を被せ、こ
れを本体側成形型内の所定位置にセットして射出成形し
て前記筒体が一体化された状態でヒンジピンの支持孔部
が形成された射出成形品を成形し、前記水溶性プラスチ
ックからなる筒体を溶解除去するか、予め本体を成形し
てヒンジピンの支持孔部の内周に水溶性プラスチックか
らなる筒体を嵌め、これを回動部材側成形型内の所定位
置にセットして射出成形を行ったうえ筒体を溶解除去し
てヒンジピンが支持孔部内で回動可能な連結部を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種バルブやソケッ
ト部品等のヒンジ連結機構のような回動可能な連結部を
有するプラスチック射出成形品の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば各種バルブやソケット
部品等のヒンジ連結機構のような回動可能な連結部を有
するプラスチック射出成形品は、回動部材と本体とを別
々に射出成形した後、両者を位置合わせしたうえで回動
部材のピン設置部に金属製のヒンジピンを打ち込んで連
結部としたのが普通である。
【0003】ところが、このような従来のものにおいて
は回動可能な連結部を後加工によって成形するものであ
るため、設備的にも作業的にも煩雑となり生産性に劣る
とともに、コスト的にも高くなるという問題点があっ
た。また、金属製のヒンジピンを打ち込んだ際に割れや
欠けを生じて不良品の発生率が高くなるうえに、該割れ
等により耐久性にも劣るという問題点があった。更に
は、前記金属製のヒンジピンが錆付いて回動が円滑でな
くなったり化学的に劣化して突然破損したりするという
問題点もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
するところは上記のような従来の問題点を解決して、各
種バルブやソケット部品等のヒンジ連結機構のような回
動可能な連結部を有するプラスチック射出成形品を後加
工することなくプラスチック射出成形法により一体的に
効率よく、しかも低コストで生産することができるとと
もに、割れや欠け、更には錆も発生することがなく機械
的および化学的耐久性にも優れた高品質の製品を生産す
ることができる回動可能な連結部を有するプラスチック
射出成形品の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、予め成形した回動部材の連結用
ヒンジピンの外周に水溶性プラスチックを主材とする筒
体を被せ、これを本体側成形型内の所定位置にセットし
て射出成形を行って前記筒体が一体化された状態でヒン
ジピンの支持孔部が形成された射出成形品を成形し、次
いで、前記筒体を溶解除去してヒンジピンが支持孔部内
で回動可能な連結部を形成することを特徴とする回動可
能な連結部を有するプラスチック射出成形品の製造方法
を第1の発明とし、予め成形した本体のヒンジピンの支
持孔部の内周に水溶性プラスチックを主材とする筒体を
嵌め、これを回動部材側成形型内の所定位置にセットし
て射出成形を行って前記筒体が一体化された状態で連結
用ヒンジピンが形成された射出成形品を成形し、次い
で、前記筒体を溶解除去してヒンジピンが支持孔部内で
回動可能な連結部を形成することを特徴とする回動可能
な連結部を有するプラスチック射出成形品の製造方法を
第2の発明とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ井戸用
フートバルブを射出成形する場合の本発明の好ましい実
施の形態を示す。図3に示される合成樹脂製の井戸用フ
ートバルブは、中央に連通孔1aが形成された本体1
と、該連通孔1aを開閉する回動自在な回動部材2とが
ヒンジ連結機構からなる連結部3で連結されたものであ
り、前記の回動部材2は図2に示されるように、通常の
プラスチック射出成形法に従い連結用ヒンジピン2a付
きのものとして予め成形されている。
【0007】そして本発明では、前記回動部材2のヒン
ジピン2aの外周に水溶性プラスチックを主材とする所
定寸法の筒体4を被せたものとして、これを図1に示さ
れるような一対の本体側成形型10、11内の所定位置
にセットして非水溶性のプラスチック材料により本体の
射出成形を行う点に特徴的構成を有するものである。即
ち、前記の水溶性プラスチックを主材とする筒体4は、
成形型10、11内にセットされて型内に所定形状のヒ
ンジピンの支持孔部形成用キャビティを形成し、このキ
ャビティにポリアミド系、ポリオレフィン系、その他任
意の非水溶性のプラスチック材料が射出成形され前記筒
体4に一体化した状態でヒンジピンの支持孔部1bが形
成された後において、最終的に脱型後の成形体から水洗
により除去されるものであり、比較的低温の温水や水で
溶融除去される熱可塑性の水溶性ポリビニルアルコール
のような水溶性プラスチック(例えば、日本合成化学工
業株式会社製の商品名「エコマティAX」)を主材とす
るものである。
【0008】また、前記した水溶性プラスチックを主材
とする筒体4は、射出成形時において十分な強度を保持
し更には成形後において比較的低温の温水や水により溶
解され、しかも、安価で加工容易なものが好ましいの
で、水溶性ポリビニルアルコールを単味で使用する外、
水溶性ポリビニルアルコールにセラミック、プラスチッ
ク、金属、木材の粉末の1種または2種以上を混合した
ものが用いられる。
【0009】しかして、このような筒体4を使用して回
動可能な連結部を有するプラスチック射出成形品を製造
しようとするときは、図2に示されるように、予めヒン
ジピン2a付きの回動部材2を射出成形し該ヒンジピン
2aに筒体4を被せたうえで成形型10、11内にセッ
トし、常法に従いキャビティ内にプラスチック成形材料
を射出成形して前記筒体4に一体化した状態でヒンジピ
ンの支持孔部1bが形成された本体1を成形する。次
に、成形型10、11を開いて筒体4が一体化された本
体1と回動部材2からなる成形体を脱型し、これを水温
が25℃以上とした水槽10内へ入れると、本体1に一
体化されている筒体4のみが溶融除去されることとな
る。この結果、ヒンジピン2aと支持孔部1bとの間に
筒体4がなくなった分だけの隙間ができるので、両者の
回動が極めて円滑に可能な所定寸法とおりで高品質の回
動可能な連結部を有するプラスチック射出成形品がプラ
スチック射出成形法により容易且つ一体的に成形される
こととなる。
【0010】なお、以上の説明においては予め回動部材
2を射出成形し、これに筒体4を被せたものとして本体
1を射出成形した場合について説明したが、逆に予め成
形した本体のヒンジピンの支持孔部の内周に水溶性プラ
スチックを主材とする筒体を嵌め、これを回動部材側成
形型内の所定位置にセットして射出成形を行って前記筒
体に一体化した状態で連結用ヒンジピンが形成された射
出成形品を成形し、次いで、前記水溶性プラスチックを
主材とする筒体を溶解除去してヒンジピンが支持孔部内
で回動自在なものとする製法としてもよいことは勿論で
ある。
【0011】また、本発明は上述した井戸用フートバル
ブのヒンジ連結機構の他、各種バルブのヒンジ連結機構
やボール・ソケット連結機構、クレビス・アイ連結機
構、ユニバーサルジョイント連結機構などのあらゆる連
結部の射出成形に適用することができるものである。
【0012】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明
は、各種バルブやソケット部品等のヒンジ連結機構のよ
うな回動可能な連結部を有するプラスチック射出成形品
を後加工することなくプラスチック射出成形法により一
体的に効率よく、しかも低コストで生産することができ
るとともに、割れや欠け、更には錆も発生することがな
く機械的および化学的耐久性にも優れた高品質の製品を
生産することができるものである。よって本発明は従来
の問題点を一掃した回動可能な連結部を有するプラスチ
ック射出成形品の製造方法として、産業の発展に寄与す
るところは極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における射出成形工程を
示す断面図である。
【図2】回動部材を示す要部の斜視図である。
【図3】井戸用フートバルブの斜視図である。
【符号の説明】
1 本体 1b 支持孔部 2 回動部材 2a ヒンジピン 4 水溶性プラスチックからなる筒体 10 成形型 11 成形型

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め成形した回動部材の連結用ヒンジピ
    ンの外周に水溶性プラスチックを主材とする筒体を被
    せ、これを本体側成形型内の所定位置にセットして射出
    成形を行って前記筒体が一体化された状態でヒンジピン
    の支持孔部が形成された射出成形品を成形し、次いで、
    前記筒体を溶解除去してヒンジピンが支持孔部内で回動
    可能な連結部を形成することを特徴とする回動可能な連
    結部を有するプラスチック射出成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 予め成形した本体のヒンジピンの支持孔
    部の内周に水溶性プラスチックを主材とする筒体を嵌
    め、これを回動部材側成形型内の所定位置にセットして
    射出成形を行って前記筒体が一体化された状態で連結用
    ヒンジピンが形成された射出成形品を成形し、次いで、
    前記筒体を溶解除去してヒンジピンが支持孔部内で回動
    可能な連結部を形成することを特徴とする回動可能な連
    結部を有するプラスチック射出成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 連結部が、井戸用フートバルブのヒンジ
    連結機構、各種バルブのヒンジ連結機構、ボール・ソケ
    ット連結機構、クレビス・アイ連結機構、ユニバーサル
    ジョイント連結機構のいずれかである請求項1または2
    に記載の回動可能な連結部を有するプラスチック射出成
    形品の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012153060A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Tokyo Chikuma Kasei Co Ltd 可動結合体の製造方法
JP2014528373A (ja) * 2011-10-14 2014-10-27 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh 自動車のエンジン冷却ブロワ用の枠体を製造する方法
CN113954292A (zh) * 2021-10-26 2022-01-21 广东东亚电器有限公司 一种用于双色铰接汽车部件的注塑模具

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