JPH09314395A - プレスのダイハイト補正装置 - Google Patents
プレスのダイハイト補正装置Info
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- B30—PRESSES
- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B15/00—Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
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Abstract
り精度の高いプレス加工ができない。 【解決手段】 プレス本体1の少なくとも一方の側面
に、下端側を上記プレス本体1に枢着し、上端側を自由
端とした補助フレーム5を設け、かつこの補助フレーム
5の自由端側にスライド位置検出手段8と温度検出手段
10を、またスライド位置検出手段8に温度検出手段1
1を設けて、上記スライド3の位置と補助フレーム5の
温度及びスライド位置検出手段8の温度をそれぞれ検出
し、かつスライド位置検出手段8が検出した検出値によ
りスライド3をNC制御すると共に、一方の温度検出手
段10が検出した補助フレーム5の温度及び他方の温度
検出手段11が検出したスライド位置検出手段8の温度
と、予め設定された基準温度の温度差より得られた温度
変化量を基に補助フレーム5の伸縮量とスライド位置検
出手段8のドリフト量を算出し、得られた値を上記NC
制御の指令値に加減算して指令値を補正するようにした
もので、フレームが熱変形しても、これに影響されるこ
となく、精度の高いプレス加工が可能になる。
Description
工を可能にするプレスのダイハイト補正装置に関する。
(またはラム)を有していて、スライドに取付けられた
上型とボルスタ(またはベッド)上に設置された下型の
間でプレス加工を行うように構成されている。上記のよ
うなプレス機械では、金型が変る毎にボルスタ上面から
スライド下面までの距離(ダイハイト)を調整してお
り、このダイハイトを精度よく調整することは、精度の
高いプレス加工を行う上で重要である。しかしプレス加
工前にダイハイト量を精度よく調整しても、プレス加工
中にプレス本体を構成するフレームがプレス荷重により
変形するとダイハイト量が変化し、例えばコイニング加
工などを行っている場合、コイニングが不足して不良品
が発生したり、コイニングが過剰となって金型が破損し
たり、早期に摩耗するなどの不具合が発生する。
ても、これに加工精度が影響されないよう種々の方法や
装置が提案されている。例えば特公昭57−44415
号公報では、加工時伸びの影響を受けない位置のフレー
ム間に門形ガータを固着し、この門形ガータに一対の下
限ストローク制御用バルブを配置し、これら制御用バル
ブの真上に、ラムが下降したとき上記制御用バルブの弁
軸を押圧して昇降シリンダを停止させる作動機構を設け
たプレスブレーキのストローク調整装置が提案されてい
る。また実公平3−41916号公報では、両サイドフ
レームに近接して設けた左右支持フレームに、ラムガイ
ドの前後方向の撓みを検出するセンサを設け、これらセ
ンサが検出した検出値に基づいて上記ラムガイドを前後
に調整することにより精度のよいプレス加工が行えるよ
うにしたプレス加工機のラムガイド調整装置が提案され
ている。
荷重によりフレームが変形することにより発生する以外
に、プレス加工中温度の影響によりプレス各部が熱膨脹
することによっても発生する。このためダイハイト量が
温度により影響されないようにする方法や装置も種々提
案されている。例えば実開平2−1599号公報では、
プレス機の温度を検出する温度センサを設けて、この温
度センサが検出した温度と、予め記憶されたプレス機の
温度に対応するスライドの下死点変化量を比較して、温
度センサよりの温度信号に対応した下死点位置補正量を
演算し、演算結果により駆動モータを制御するようにし
た下死点位置補正装置が提案されている。また特開平4
−190921号公報では、フレームと上下テーブル、
上下金型の温度変化より熱変位を検出し、得られた検出
値に基づいて上金型と下金型の刃間距離を予め設定され
た設定値に補正処理するようにした補正方法が提案され
ている。
が変形しても精度の高い加工を可能にしたストローク調
整装置や、ラムガイド調整装置では、フレームが熱変形
した場合に発生するダイハイト量の変化には対応できな
い不具合がある。またフレームと別体に支持ブラケット
を設けていても、支持ブラケットが熱変形した場合、ダ
イハイト量が変化するため、上述した不具合が発生す
る。
て、この検出値に基づいて下死点位置を補正したり、上
下金型間の距離を予め設定された設定値に補正するよう
にしたものでは次のような不具合がある。すなわちフレ
ームなどは単純形状ではないことから、複雑な熱変形を
する。このため上記公報のように測定点の温度が同じ場
合でも、運転履歴や加工条件などが変るとフレームなど
の熱変形量は必ずしも同一ではないため、補正誤差が発
生する不具合がある。また通常位置センサには温度ドリ
フトがあることから、使用環境温度の変化や自己発熱に
より出力値が変化するため、位置センサが検出した値を
基に制御しても、精度の高い加工ができない不具合もあ
る。この発明はかかる従来の不具合を改善するためにな
されたもので、熱による影響を最小限とすることにより
精度の高いプレス加工を可能にしたプレスのダイハイト
補正装置を提供することを目的とするものである。
達成するため請求項1記載の発明は、プレス本体の上部
に、スライド駆動手段により上下動自在なスライドを設
けたプレスにおいて、上記プレス本体の少なくとも一方
の側面に、下端側を上記プレス本体に枢着し、上端側を
自由端とした補助フレームを設け、かつこの補助フレー
ムの自由端側にスライド位置検出手段と温度検出手段
を、またスライド位置検出手段に温度検出手段を設け
て、上記スライドの位置と補助フレームの温度及びスラ
イド位置検出手段の温度をそれぞれ検出し、かつスライ
ド位置検出手段が検出した検出値によりスライドの上下
動をNC制御すると共に、一方の温度検出手段が検出し
た補助フレームの温度及び他方の温度検出手段が検出し
たスライド位置検出手段の温度と、予め設定された基準
温度の温度差より得られた温度変化量を基に補助フレー
ムの伸縮量とスライド位置検出手段のドリフト量を算出
し、得られた値を上記NC制御の指令値に加減算して指
令値を補正するようにしたものである。
出したスライド位置検出値によりスライドの上下動をN
C装置により制御すると共に、スライド位置検出手段を
支持する補助フレームの温度と、スライド位置検出手段
の温度を温度検出手段でそれぞれ検出して、補助フレー
ムの伸縮量及びスライド位置検出手段のドリフト量を算
出し、得られた値をスライドの上下動を制御するNC装
置の指令値に加算することにより指令値を補正するよう
にしたことから、プレス加工中気温やプレス本体の温度
が変化しても、これによってダイハイトが変動すること
がないため、精度の高いプレス加工が可能になる。
の自由端側とスライドの間に設けたことから、加工すべ
きワークによってプレス荷重が変化し、これによってプ
レス本体のフレームの伸びや口開き量が変化しても、こ
れらに影響されることなくスライドの位置検出が行える
ため、従来の機械プレスのようにプレス荷重が変る毎に
スライドアジャスト装置を調整するなどの煩雑な作業を
必要とせずに一定深さのプレス加工が可能となる。
をフレームの開口部近傍に設けたものである。
たスライド位置検出手段や温度検出手段がプレス作業中
プレス本体に発生する振動などの影響を受けることがな
いので、検出手段の信頼性及び寿命向上が図れると共
に、振動により出力にバラツキが発生することもない。
ムの断面形状を全長に亘ってほぼ同形状としたものであ
る。
リシスが少ない単純形状の補助フレームに温度検出手段
を設けることができるから、温度検出手段により補助フ
レームの伸縮量が正確に計算できると共に、補助フレー
ムはプレス荷重による変形などの影響を受けることがな
いため、精度の高い補正値をNC装置へフィードバック
することができ、これによって精度の高いプレス加工が
可能になる。
レスに実施した実施の形態を図1ないし図6に示す図面
を参照して詳述する。図1はダイハイト補正装置が設け
られたプレス本体の側面図、図2はダイハイト補正装置
の作用を示すフローチャート、図3ないし図6ダイハイ
ト補正装置の作用を示す線図である。
配置されたプレス本体で、上部に油圧シリンダなどのス
ライド駆動手段2が設けられており、このスライド駆動
手段2によりスライド3が上下駆動されるようになって
いる。上記スライド3の下面には上型が取付けられ、ま
たベッド1b上に設置されたボルスタ4上には下型(と
もに図示せず)が設けられていて、上記スライド3の下
降に伴い上型と下型の間でプレス加工を行うようになっ
ている。
ム1aの開口部近傍に、開口部とほぼ同様な形状の補助
フレーム5が設けられている。上記補助フレーム5の下
端側はピン6によりCフレーム1aの側面に枢着され、
かつ倒れ止め手段7によりほぼ直立状態に保持されてい
ると共に、上端側は伸縮が拘束されない自由端となって
いて、この自由端側と上記スライド3の後部間にリニア
センサよりなるスライド位置検出手段8が設けられてい
る。
の移動方向に支持されたセンサロッド8aと、このセン
サロッド8aに嵌挿され、かつ上記補助フレーム5側に
固着されたセンサヘッド8bより構成されていて、スラ
イド3とともにセンサロッド8aが上下動することによ
り、上記センサヘッド8bによりスライド3の位置が検
出できるように構成されている。そして上記スライド位
置検出手段8により検出された位置信号は図示しないN
C装置に取込まれ、この位置信号を基にスライド駆動手
段2をNC制御するようになっている。なお、このスラ
イド駆動手段2は、油圧シリンダとサーボ弁を組合せた
油圧サーボ式駆動手段や、電気サーボモータによりねじ
軸を回転してスライド3を上下駆動するねじ式駆動手段
などを採用してもよい。
部には、補助フレーム5の温度を検出する温度検出手段
10が、また上記センサヘッド8bには、センサヘッド
8bの温度を検出する温度検出手段11が設けられてい
る。そしてこれら温度検出手段10,11により検出さ
れた補助フレーム5の自由端側の温度及びセンサヘッド
8bの温度は上記NC装置に取込まれて、予め検出し設
定された基準温度が上記NC装置により比較されてこれ
らの差が求められ、得られた温度変化量を基にスライド
位置検出手段8の温度によるドリフト量及び上記補助フ
レーム5の伸縮量が演算されて、演算結果がNC制御に
フィードバックされ、NC制御が演算結果により補正さ
れるようになっている。
説明すると、ボルスタ4上面からスライド3下面までの
距離、すなわちダイハイトDHの変化量△DHはボルス
タ4上面よりスライド位置検出手段8のセンサヘッド8
bまでの距離SHの変化量△SHと等しいが、スライド
位置検出手段8の温度によるドリフト量が誤差としてで
てくる。またダイハイトDHの変化量△DHは金型など
の取合から直接検出することは困難である。そこでセン
サヘッド8bまでの距離SHの変化量△SHは熱膨脹に
より決まるので、補助フレーム5の温度を測定して△S
Hに換算し、またセンサヘッド8bの温度ドリフト△H
Hを△tから換算して、合計ドリフト(△DD=△SH
+△HH)をNC制御へフィードバックして、△DD分
をオフセット(補正)する。
トで説明すると、まずステップS1でセンサヘッド8b
が原点復帰完了したら、ステップS2 で温度検出手段1
0,11により補助フレーム5の温度(To)及びセン
サヘッド8bの温度(to)を読込み、続いてステップ
S3 まで例えば10分間隔で温度(Tn),(tn)を
読込む。そしてステップS4 へ進んで|Tn−(Tn−
1)|または|tn−(tn−1)|≧2℃の判定を行
い、「Y」の場合は急激な温度上昇や低下があったとし
てこれを異常と判断し、ステップS5 へ進んでプレスを
非常停止させる。また「N」の場合は異常がないものと
してステップS6 へ進んで、Tn−To及びtn−to
を計算し、さらにステップS7 とステップS8 で△SH
n,△HHn及び△DDnを計算する。
(mm) (2)スライド位置検出手段8のドリフト △HHn=[−0.0034+16×10-6×ST]×
(tn−to) なおSTはセンサヘッド8bのストローク (3)△DDnは上記(1),(2)から、 △DDn=[−0.0034+16×10-6×ST]×
(tn−to)+11×10-6×L×(Tn−To)
△DDnと許容誤差がステップS9で比較され、△DD
n≧0.003mmの場合はステップS10へ、でない
場合はそのまま運転を継続する。
ックしてNC制御の下死点指令値に加算することにより
ステップS10でNC制御を補正するものである。なお上
記計算はセンサヘッド8bの検出データが上向きに増加
する場合であるが、下向きで増加するように取付けた場
合は符号が逆になる。すなわち△HHnは−△HHnと
なる。また上記計算は温度2点計測でのアルゴリズムを
示すが、予備テストによりtnとTnがほぼ同一である
と確認できればtn=Tnとして温度入力を1点とする
ことも可能である。
度変化と、補助フレーム5の寸法変化によるスライド位
置検出手段8の出力値変化を示す。また比較のため図5
と図6にCフレーム1aに直接温度検出手段10を取付
けて温度を検出した場合のCフレーム1aの温度変化と
ダイハイトの変化を示す。
出手段8の温度を温度検出手段11で検出してドリフト
補正を行っているが、温度ドリフトがない、またはきわ
めて少ない位置検出手段の場合この補正は必要なく、ま
たヒートシンクなどを設けてスライド位置検出手段8を
一定の温度に保つことができれば、この補正は不要であ
る。また補助フレーム5を板状としたが、温度の昇降サ
イクルにおいて、温度対伸縮量にヒステリシスがない比
較的単純な形状であればパイプや丸棒、角棒などであっ
てもよい。さらに補助フレーム5を一方のCフレーム1
aの側面に設けたが、スライド3が大型の場合、左右一
対設けるか、スライド3の中心部に1個所設けるように
してもよいと共に、スライド3やボルスタ4などの温度
も検出して補正するようにすれば、精度はさらに向上す
る。
1に実施した実施の形態について説明したが、図7に示
すストレートサイドプレスに同様に実施することも可能
である。すなわちストレートサイドプレスのプレス本体
1のベッド1bとクラウン1cの間に設けられたフレー
ム1a′に、Cフレーム1aの場合と同様に補助フレー
ム5を設けて、この補助フレーム5の自由端側にスライ
ド位置検出手段8と、温度検出手段10を、そしてスラ
イド位置検出手段8のセンサヘッド8bに温度検出手段
11を設ければよく、ダイハイト補正の作用について
は、上記Cフレーム1aを有するプレスの場合と同様な
ので、その説明は省略する。
置が設けられたプレスの側面図である。
置の作用を示すフローチャートである。
ト補正装置に設けられた補助フレームの温度変化を示す
線図である。
ト補正装置に設けられた補助フレームの寸法変化と温度
検出手段の出力変化を示す線図である。
示す線図である。
示す線図である。
イドプレスに実施した実施の形態を示す説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 プレス本体1の上部に、スライド駆動手
段2により上下動自在なスライド3を設けたプレスにお
いて、上記プレス本体1の少なくとも一方の側面に、下
端側を上記プレス本体1に枢着し、上端側を自由端とし
た補助フレーム5を設け、かつこの補助フレーム5の自
由端側にスライド位置検出手段8と温度検出手段10
を、またスライド位置検出手段8に温度検出手段11を
設けて、上記スライド3の位置と補助フレーム5の温度
及びスライド位置検出手段8の温度をそれぞれ検出し、
かつスライド位置検出手段8が検出した検出値によりス
ライド3の上下動をNC制御すると共に、一方の温度検
出手段10が検出した補助フレーム5の温度及び他方の
温度検出手段11が検出したスライド位置検出手段8の
温度と、予め設定された基準温度の温度差より得られた
温度変化量を基に補助フレーム5の伸縮量とスライド位
置検出手段8のドリフト量を算出し、得られた値を上記
NC制御の指令値に加減算して指令値を補正することを
特徴とするプレスのダイハイト補正装置。 - 【請求項2】 補助フレーム5をフレーム1aの開口部
近傍に設けてなる請求項1記載のプレスのダイハイト補
正装置。 - 【請求項3】 補助フレーム5の断面形状を全長に亘っ
てほぼ同形状としてなる請求項1または請求項2記載の
プレスのダイハイト補正装置。
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JP8136140A JP2860935B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | プレスのダイハイト補正装置 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09314395A true JPH09314395A (ja) | 1997-12-09 |
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ID=15168250
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Cited By (5)
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-
1996
- 1996-05-30 JP JP8136140A patent/JP2860935B2/ja not_active Expired - Fee Related
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