JPH09314126A - 電子冷却方式蒸発濃縮装置、及び電子冷却方式蒸発濃縮方法 - Google Patents

電子冷却方式蒸発濃縮装置、及び電子冷却方式蒸発濃縮方法

Info

Publication number
JPH09314126A
JPH09314126A JP13676496A JP13676496A JPH09314126A JP H09314126 A JPH09314126 A JP H09314126A JP 13676496 A JP13676496 A JP 13676496A JP 13676496 A JP13676496 A JP 13676496A JP H09314126 A JPH09314126 A JP H09314126A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
liquid
temperature
section
evaporative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13676496A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Kurematsu
雅行 榑松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP13676496A priority Critical patent/JPH09314126A/ja
Publication of JPH09314126A publication Critical patent/JPH09314126A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低処理量のユーザに対し、簡単な構造で濃縮
効率が高く、静かで、メンテナンスもしやすく、しかも
低コストで小型の濃縮装置を提供すること。 【解決手段】 電流を流すことにより放熱を行う放熱面
と吸熱を行う吸熱面とを有する放熱吸熱部と、前記放熱
吸熱部の放熱面からの放熱により、液を蒸発させて濃縮
を行う蒸発濃縮部と、前記放熱吸熱部の吸熱面の吸熱に
より、前記蒸発濃縮部からの気体を冷却して凝縮を行う
冷却凝縮部と、前記蒸発濃縮部に送風する送風手段と
を、有していることを特徴とする電子冷却方式蒸発濃縮
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種液体を濃縮する
装置及び方法に関し、特に、電流を流すことにより放熱
を行う放熱面と、吸熱を行う吸熱面とを有する素子を利
用した小型の電子冷却方式蒸発濃縮装置及び方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、液を濃縮する装置としては、例え
ば、ヒーターによって廃液を加熱して蒸発を促進する装
置、ヒートポンプ等を用い減圧蒸発濃縮させる装置、又
は特開平7−209841号に記載されているように、
蒸発槽と結露槽とに左右に区分されると共に、前記各槽
の上部が連通されている濃縮タンクと、ペルチエ素子に
よって構成されており、ペルチエ素子の発熱側が蒸発槽
に、吸熱側が結露槽に接していることを特徴とする現像
廃液濃縮装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヒート
ポンプなどの減圧装置を用いた濃縮装置は処理能力は高
いが、ヒーターやコンプレッサ等を必要とする為に構造
が複雑で、価格が高く、装置サイズも大きくなってしま
う。濃縮する液量が少ない場合であっても、減圧蒸発濃
縮装置は前述の如く小さくできない。また、コンプレッ
サ等が故障したときの修理も困難かつ高コストであり、
さらに、コンプレッサ等から発生する振動音が邪魔にな
るという問題もあった。
【0004】一方、ペルチエ素子の発熱温度が低いた
め、特開平7−209841号に記載されているペルチ
エ素子を用いた濃縮装置では、蒸発量が少なく、処理能
力が非常に小さく、低処理量の濃縮も満足に行えないと
いう問題がある。
【0005】本発明は低処理量のユーザに対し、簡単な
構造で、例えば発熱温度が低いペルチエ素子を用いたと
しても、濃縮効率が高く、静かで、メンテナンスもしや
すく、しかも低コストで小型の濃縮装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は以下に示す
特許請求の範囲の各請求項により達成される。
【0007】〔請求項1〕『電流を流すことにより放熱
を行う放熱面と、吸熱を行う吸熱面を有する放熱吸熱部
と、前記放熱吸熱部の放熱面からの放熱により、液を蒸
発させて濃縮を行う蒸発濃縮部と、前記放熱吸熱部の吸
熱面の吸熱により、前記蒸発濃縮部からの気体を冷却し
て凝縮を行う冷却凝縮部と、前記蒸発濃縮部に送風する
送風手段とを、有していることを特徴とする電子冷却方
式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、放熱と送風を組み合わせた
ため、蒸発が促進され濃縮効率が高くなり、放熱と吸熱
を同一部で行っているので、簡単な構造で、しかも低コ
ストで小型の濃縮装置を提供することが可能となる。
【0008】〔請求項2〕『電流を流すことにより放熱
を行う放熱面と、吸熱を行う吸熱面とを有し、上部を放
熱面側とし、下部を吸熱面側として配置された放熱吸熱
部と、前記放熱吸熱部の放熱面からの放熱により、液を
蒸発させて濃縮を行う蒸発濃縮部と、前記放熱吸熱部の
吸熱面の吸熱により、前記蒸発濃縮部からの気体を冷却
して凝縮を行う冷却凝縮部と、前記蒸発濃縮部に送風す
る送風手段とを有し、前記蒸発濃縮部を前記放熱面側
に、前記冷却凝縮部を前記吸熱面側に配置していること
を特徴とする電子冷却方式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、簡単な構造で濃縮効率が高
く、しかも低コストで濃縮装置を提供することが可能と
なる。さらに、蒸発濃縮部と、冷却凝縮部を上下に設け
たため、本請求項に係る電子冷却方式蒸発濃縮装置と、
同一面上に蒸発濃縮部と冷却凝縮部とを設けた構造の電
子冷却方式蒸発濃縮装置とが、同じ装置設置面積である
場合に、本請求項に係る発明の方が、液面面積を大きく
取ることができ、効率よく加熱、送風を受け、濃縮効率
が高いという効果を有し、さらなる小型化が可能とな
る。
【0009】〔請求項3〕『前記蒸発濃縮部と前記冷却
凝縮部が連通していることを特徴とする請求項1又は請
求項2に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、濃縮効率をより高くするこ
とができる。
【0010】〔請求項4〕『前記蒸発濃縮部と、前記冷
却凝縮部間で、気体を循環させ、該気体が循環する気体
循環系路を擬似密閉構造とすることを特徴とする請求項
3に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、外気の環境に左右されずに
安定した運転が可能となる。また、対象液体が、例えば
写真処理廃液のように臭気成分を含有している場合は、
臭気が外部に放出されず、空気中の酸素で分解する成分
を含有している場合は、酸化による変質なく濃縮を行う
ことができる。
【0011】〔請求項5〕『前記放熱吸熱部に、前記蒸
発濃縮部もしくは、前記冷却凝縮部の少なくとも一方が
接していることを特徴とする請求項1〜請求項4のいず
れか1項に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、濃縮効率をより高くするこ
とができる。
【0012】〔請求項6〕『前記放熱吸熱部がペルチエ
素子を有することを特徴とする請求項1〜請求項5のい
ずれか1項に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、簡単な構造で、メンテナン
スもしやすく、しかも低コストで小型の濃縮装置を提供
することが可能となる。ペルチエ素子による発熱吸熱動
作だけでなく、送風を液面に行うことにより、濃縮効率
が向上する。また、稼働部分が殆ど無いので耐久性に優
れかつ静かである。
【0013】〔請求項7〕『前記ペルチエ素子が着脱可
能であることを特徴とする請求項6に記載の電子冷却方
式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、ペルチエ素子の交換が容易
に行え、メンテナンスが低コストで容易に行える。
【0014】〔請求項8〕『前記送風手段により送風さ
れる風量が、0.2〜10.0m3/分であることを特
徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の電
子冷却方式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、液を飛散させずに、高効率
で液を蒸発させることができ、濃縮効率が向上する。
【0015】〔請求項9〕『前記送風手段により、前記
蒸発濃縮部内の液面に送風が行われることを特徴とする
請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の電子冷却方
式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、液を飛散させずに、高効率
で液を蒸発させることができ、濃縮効率が向上する。
【0016】〔請求項10〕『前記放熱吸熱部の前記放
熱面又は前記吸熱面の温度を一定範囲内の値に制御する
温度調整手段を有することを特徴とする請求項1〜請求
項9のいずれか1項に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装
置。』 本請求項に係る発明により、温度を制御することによ
り、連続稼働でも安定した高効率の蒸発濃縮を行うこと
ができる。
【0017】また、特にペルチエ素子を用いた気体循環
型の電子冷却方式蒸発濃縮装置の場合には、系内では、
ペルチエ素子が発生する放熱量と吸熱量のバランスを取
ることが連続稼働の条件となる。ペルチエ素子は、一般
に加熱量に対して、冷却熱量が小さいため、気体循環型
の電子冷却方式蒸発濃縮装置においては、系の温度が連
続稼働に伴い上昇し、対象液の成分が変質等を起こす可
能性を有するという問題がある。このため、温度を制御
することにより、系内の放熱量と吸熱量のバランスを取
ることで安定した連続運転が可能となる。
【0018】〔請求項11〕『前記温度調整手段が、前
記放熱吸熱部の放熱面から強制的に放熱を行う強制放熱
手段を有することを特徴とする請求項10に記載の電子
冷却方式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、放熱面の温度が高いときは
強制放熱手段により放熱面の温度を下げるという温度制
御を行うことにより、連続稼働でも安定した高効率の蒸
発濃縮を行うことができる。
【0019】〔請求項12〕『前記温度調整手段が、前
記放熱面の温度、前記吸熱面の温度、前記蒸発濃縮部の
温度、前記冷却凝縮部の温度、又は気体経路の温度の少
なくとも1か所の温度を検出する温度検出手段と、前記
放熱吸熱部の放熱面からの強制放熱手段とを有し、前記
温度検出手段で検出された温度に基づいて、強制放熱手
段の放熱を制御することを特徴とする請求項10に記載
の電子冷却方式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、温度を制御することによ
り、連続稼働でも安定した高効率の蒸発濃縮を行うこと
ができる。
【0020】〔請求項13〕『前記強制放熱手段が、前
記放熱吸熱部に対して設けられた放熱フィンと、放熱フ
ィンに対して送風する送風手段とを有し、前記放熱吸熱
部の前記放熱面から外気への強制放熱を行うことを特徴
とする請求項11又は請求項12に記載の電子冷却方式
蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、低コストで温度制御が可能
になり、温度を制御することにより、連続稼働でも安定
した高効率の蒸発濃縮を行うことができる。
【0021】〔請求項14〕『前記放熱面の温度、前記
吸熱面の温度、前記蒸発濃縮部の温度、前記冷却凝縮部
の温度、又は気体系路の温度の少なくとも1か所の温度
を検出する温度検出手段を有し、前記温度検出手段によ
り検出された温度により、前記蒸発濃縮部内の液が濃縮
完了にあると判断し、前記放熱吸熱部への通電を停止す
ると共に、アラーム又は表示により知らせることを特徴
とする請求項1〜請求項13のいずれか1項に記載の電
子冷却方式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、濃縮完了検出が低コストで
可能となり、濃縮前の対象の液の濃度に関わらず、ある
一定濃度で運転停止することができる。これにより濃縮
が終了しているにも係わらず運転を行うということがな
くなり、エネルギーの浪費を省くことができる。
【0022】〔請求項15〕『前記蒸発濃縮部への液供
給手段と、前記液供給手段により前記蒸発濃縮部へ供給
された液量を検知する供給液量積算手段と、前記放熱面
の温度、前記吸熱面の温度、前記蒸発濃縮部の温度、前
記冷却凝縮部の温度、又は気体経路の温度の少なくとも
1か所の温度を検出する温度検出手段を有し、前記供給
液量積算手段による検出結果と、前記温度検出手段によ
る検出結果とに基づいて、蒸発濃縮部内に一定濃度以上
の液濃縮物が一定量以上蓄積したと判断し、前記放熱吸
熱部への通電を停止すると共に、アラームの始動又は表
示手段による表示を行うことを特徴とする請求項1〜請
求項14のいずれか1項に記載の電子冷却方式蒸発濃縮
装置。』 本請求項に係る発明により、濃縮完了検出が低コストで
可能となり、濃縮する対象の液の濃度に関わらず、一定
容量、一定濃度の濃縮率で運転停止することができる。
これにより濃縮が終了しているにも係わらず運転を行う
ということがなくなり、エネルギーの浪費を省くことが
できる。
【0023】〔請求項16〕『前記蒸発濃縮部内の液量
を検出する液量検出手段と、前記放熱面の温度、前記吸
熱面の温度、前記蒸発濃縮部の温度、前記冷却凝縮部の
温度、又は気体経路の温度の少なくとも1か所の温度を
検出する温度検出手段を有し、前記液量検出手段による
検出結果と、前記温度検出手段による検出結果とによ
り、蒸発濃縮部内に一定濃度以上の液濃縮物が一定量以
上蓄積したと判断し、前記放熱吸熱部への通電を停止す
ると共に、アラームの始動又は表示手段による表示を行
うことを特徴とする請求項1〜請求項15のいずれか1
項に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、濃縮完了検出が低コストで
可能となり、濃縮する対象の液が薄くても濃くても、一
定容量、一定濃度の濃縮率で運転停止することができ
る。これにより蒸発物が減少しての運転ということがな
くなり、エネルギーの浪費を省くことができる。
【0024】〔請求項17〕『前記蒸発濃縮部が、設置
時において底面の縦横の少なくとも1辺の長さが高さよ
り長い横広の形状である前記蒸発濃縮部の液が貯溜され
る液貯溜部を有することを特徴とする請求項1〜請求項
16のいずれか1項に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装
置。』 本請求項に係る発明により、同じ容量で、高さが縦横の
1辺の長さよりも長い液貯溜部に比して、液面を広く取
ることができ、加熱、送風による蒸発効率をより向上す
ることができる。
【0025】〔請求項18〕『前記蒸発濃縮部が着脱可
能な液貯溜部を有することを特徴とする請求項1〜請求
項17のいずれか1項に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装
置。』 本請求項に係る発明により、濃縮物の取り出し操作、取
扱いも容易となるとともに、装置の低コスト化、小型化
が可能となり、清掃も容易になる。
【0026】〔請求項19〕『前記液貯溜部が、密閉可
能な袋状の容器であることを特徴とする請求項18に記
載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、濃縮物の取り出し操作、取
扱い、回収、運搬も容易となるとともに、装置の低コス
ト化、小型化が可能となり、清掃もより容易になる。
【0027】〔請求項20〕『前記液貯溜部が、直径3
0〜100mmのスクリューキャップ方式の口部を2か
所設けた袋状の容器であり、電子冷却方式蒸発濃縮装置
への着脱が前記スクリューキャップ方式の口部において
着脱できる構造としたことを特徴とする請求項19に記
載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、濃縮物の取り出し操作、取
扱い、回収、運搬もより容易となるとともに、装置の低
コスト化、小型化が可能となり、濃縮効率も向上する。
また、清掃も容易になる。
【0028】〔請求項21〕『前記冷却凝縮部に冷却フ
ィンを有することを特徴とする請求項1〜請求項20の
いずれか1項に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、蒸気の冷却凝縮を効率よく
行うことができ、濃縮効率が向上する。
【0029】〔請求項22〕『前記冷却フィンは、前記
冷却凝縮部の前記吸熱面側の面に対して伝熱を行うもの
であることを特徴とする請求項21に記載の電子冷却方
式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、蒸気の冷却凝縮をより効率
よく行うことができ、濃縮効率がより向上する。
【0030】〔請求項23〕『前記蒸発濃縮部の液量
が、一定範囲内の液量になるように制御する液量調整手
段を有することを特徴とする請求項1〜請求項22のい
ずれか1項に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、対象液の濃縮を、蒸発分を
補いながら、連続的に濃縮することができる。また、供
給液量が過剰とならないようにすることができる。ま
た、液がない状態で運転を行うということが少なくな
り、エネルギーの浪費を省くことができる。
【0031】〔請求項24〕『前記液量調整手段が、前
記蒸発濃縮部内の液量を検出する液量検出手段と、前記
蒸発濃縮部へ液を供給する液供給手段とを有しており、
前記蒸発濃縮部の液量が一定値以下であることを前記液
量検出手段が検出すると、前記液供給手段により液が供
給されることを特徴とする請求項23に記載の電子冷却
方式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、対象液の濃縮を、蒸発分を
補いながら、連続的に濃縮することができる。また、供
給液量が過剰とならないようにすることができる。ま
た、液がない状態で運転を行うということが少なくな
り、エネルギーの浪費を省くことができる。
【0032】〔請求項25〕『前記冷却凝縮部に凝縮液
を貯溜する凝縮液貯溜手段を設け、前記凝縮液貯溜手段
は凝縮液量を検出する凝縮液量検出手段を有し、前記凝
縮液貯溜手段中の液量が一定値以上であることを前記凝
縮液量検出手段が検出すると、前記放熱吸熱部への通電
を停止することを特徴とする請求項1〜請求項24のい
ずれか1項に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、凝縮液を再利用するとき
に、凝縮液が貯溜手段から溢れることをなくすことがで
きる。
【0033】〔請求項26〕『前記凝縮液貯溜手段中の
液量が一定値以上になると、アラームの始動又は表示手
段による表示を行うことを特徴とする請求項25に記載
の電子冷却方式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、凝縮液を再利用するとき
に、凝縮液が貯溜手段から溢れることをなくすことがで
きる。
【0034】〔請求項27〕『前記放熱吸熱部が、前記
放熱面上に、放熱面の面積以上の面積の金属板を有する
ことを特徴とする請求項1〜請求項26のいずれか1項
に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、放熱面からの熱を伝達する
際の、エネルギー効率を高い状態に維持することができ
るとともに、放熱面全体を上から覆っているため、液が
こぼれても放熱吸熱部は液から保護され、簡単に拭きと
ることができる。
【0035】〔請求項28〕『対象とする液が、写真処
理廃液であることを特徴とする請求項1〜請求項27の
いずれか1項に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。』 写真の処理廃液は、その90%以上が水分であるが、法
的規制により下水等に排出することができないので、専
ら、廃液業者にその処分を委託している。そして、廃液
処理を委託した場合には、その費用は、廃液濃度に対し
てではなく、廃液量に対して請求されるので、本請求項
に係る発明により、廃液の処理の低コスト化が可能とな
る。
【0036】また、本発明の電子冷却方式蒸発濃縮装置
において、濃縮を行う対象液が写真処理廃液である場合
には、写真処理廃液、凝縮液、蒸気に接触する金属部分
はステンレス鋼から成っていることが、耐久性の点から
好ましい。また、臭気成分を外部に放出しない、外気に
接触しないため、廃液、蒸気が酸化されにくい等の点か
ら、気体循環を行う擬似密閉型の電子冷却方式蒸発濃縮
装置で写真処理廃液の濃縮処理を行うことが好ましい。
【0037】〔請求項29〕『前記写真処理廃液、凝縮
液又は蒸発蒸気に接触する金属材料がステンレス鋼であ
ることを特徴とする請求項28に記載の電子冷却方式蒸
発濃縮装置。』 本請求項に係る発明により、長期の濃縮処理おいても高
い耐久性を有する。特に、写真処理廃液の場合は、耐久
性の向上が顕著である。
【0038】〔請求項30〕『前記冷却凝縮部におい
て、冷却液を前記冷却凝縮部内の気中にスプレーするス
プレー手段を有することを特徴とする請求項1〜請求項
29のいずれか1項に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装
置。』 冷却凝縮部のフィンサイズが小さくても、又は冷却フィ
ンが無くても、効率よく冷却凝縮を行え、小型化、低コ
スト化が可能となる。
【0039】〔請求項31〕『電流を流すことにより放
熱と吸熱を行う放熱吸熱部の放熱作用、及び送風によ
り、液を蒸発させ、その蒸気を放熱吸熱部の吸熱作用に
よって凝縮させることで液の濃縮を行うことを特徴とす
る電子冷却方式蒸発濃縮方法。』 本請求項に係る発明により、低処理量のユーザに対し、
簡単な構造で濃縮効率が高く、静かで、メンテナンスも
しやすく、しかも低コストで省スペースで蒸発濃縮処理
を行うことが可能となる。
【0040】〔請求項32〕『前記放熱吸熱部がペルチ
エ素子を有することを特徴とする請求項31に記載の電
子冷却方式蒸発濃縮方法。』 本請求項に係る発明により、低処理量のユーザに対し、
簡単な構造で濃縮効率が高く、静かで、メンテナンスも
しやすく、しかも低コストで省スペースで蒸発濃縮処理
を行うことが可能となる。
【0041】〔用語の説明〕本発明における、「気体循
環経路を擬似密閉構造とする」とは、気体循環経路内の
気体が、外気と通気しない構造を意味する。
【0042】本発明における、「ペルチエ素子」とは、
異種の金属の接触面を通じて直流電流を流したとき、そ
の接触面に熱放出または熱吸収が起こるいわゆるペルチ
エ効果を利用した、熱変換現象を奏する素子を意味す
る。
【0043】本発明における「放熱面の温度を検出す
る」とは、直接放熱面の温度を検出するか、又は熱伝達
の良い部材を通して間接的に検出してもよい。
【0044】本発明における「吸熱面の温度を検出す
る」とは、直接吸熱面の温度を検出するか、又は熱伝達
の良い部材を通して間接的に検出してもよい。
【0045】本発明における「蒸発濃縮部の温度を検出
する」とは、蒸発濃縮部の外側、内側の表面の温度、内
部の気体の温度、内部の液体の温度等のいずれかを検出
することを意味する。
【0046】本発明における「冷却凝縮部の温度を検出
する」とは、冷却凝縮部の外側、内側の表面の温度、内
部の気体の温度、内部の液体の温度等のいずれかを検出
することを意味する。
【0047】本発明における「気体系路の温度を検出す
る」とは、連通管等の気体経路内の気体の温度、又は連
通管の温度を検出することを意味する。
【0048】本発明における「着脱可能な液貯溜部」と
は、切断等の機械的加工はせずに、濃縮装置に液貯溜部
を着脱しうることをいう。
【0049】本発明における「スクリューキャップ方式
の口部」とは、ネジ式に締めることによって嵌合させる
ことが可能である口部をいう。
【0050】本発明における「冷却液」とは、冷却凝縮
部内にスプレーする液を意味する。
【0051】
【発明の実施の形態】以下に本発明に関する具体例の一
例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定され
ない。また、実施形態には、用語などに対する断定的な
表現があるが、それは本発明の好ましい例を示すもの
で、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するもので
はない。
【0052】実施形態 1 図1は本発明における実施形態の一例の概略図である。
【0053】この図1に基づいて、本発明の電子冷却方
式蒸発濃縮装置の第1の形態を説明する。
【0054】この電子冷却方式蒸発濃縮装置は、ペルチ
エ素子9を有する放熱吸熱部10と、液体を蒸発させて
濃縮を行う蒸発濃縮部1と、蒸発した蒸気を冷却するこ
とで凝縮を行う冷却凝縮部2と、該蒸発濃縮部と該冷却
凝縮部とを連通する連通管6と、蒸発濃縮部内の液面に
送風を行う送風手段として設けられたシロッコファン3
などで構成されている。
【0055】ペルチエ素子9を有する放熱吸熱部10の
放熱面7を上にし、吸熱面8を下にして配置し、該放熱
吸熱部10を挟んで、蒸発濃縮部1を放熱面7に接する
ように放熱吸熱部10の上側に配置し、冷却凝縮部2を
吸熱面8に接するように放熱吸熱部10の下側に配置し
ている。蒸発濃縮部1は、載置台5に液貯溜部4が載置
された構造となっている。液貯溜部4は、その高さが横
(水平方向)の長さより短く設けられ、空気を吹き込む
接続口と、廃棄する接続口を有している。また、蒸発濃
縮部1にはシロッコファン3が取り付けられ、蒸発濃縮
部1の液貯溜部4と冷却凝縮部2は連通管6によって連
通されている。
【0056】直流電流をペルチエ素子9に通電する事に
より、放熱吸熱部10の放熱面7の温度は上昇し、吸熱
面8の温度は低下する。放熱面7に接する蒸発濃縮部1
内の液は加熱され、さらに、シロッコファン3によって
蒸発濃縮部1内の液面への送風が行われることにより、
液の蒸発が促進される。蒸発濃縮部1で生じた蒸気は、
連通管6を通り、冷却凝縮部2へと導かれる。冷却凝縮
部2は、放熱吸熱部10の吸熱面8の温度の低下に伴い
冷却される。冷却凝縮部2に導かれた蒸気は、そこで冷
却され凝縮し液体となる。図1のように、冷却凝縮部2
の底部を傾斜させることにより、凝縮により生じた液体
を凝縮液取り出し口12に容易に導くことができる。凝
縮しなかった残りの気体は、気体出口11より放出され
る。
【0057】実施形態 2 図2は本発明における実施形態の一例の概略図である。
【0058】この図2に基づいて、本発明の電子冷却方
式蒸発濃縮装置の第2の形態を説明する。
【0059】この電子冷却方式蒸発濃縮装置は、ペルチ
エ素子9を有する放熱吸熱部10と、蒸発濃縮部1と、
冷却凝縮部2と、連通管6Aと、シロッコファン3など
の実施形態1にも用いられたこれらの構成の他に、液供
給手段41と、放熱ファン23と放熱フィン24とから
なる強制放熱手段と、各種温度検出手段16、17、2
0、21、31と、凝縮液貯溜手段27、及び液量検出
手段29などにより構成されている。
【0060】放熱吸熱部10は、ペルチエ素子9を有
し、放熱面7を上に、吸熱面8を下に配置し、蒸発濃縮
部1と冷却凝縮部2の間に設置されている。放熱吸熱部
10の放熱面7の面積は、蒸発濃縮部1の載置台5の底
面積よりも広い。さらに、該放熱面7より広い面積を有
する金属板25が、該放熱吸熱部10の放熱面7と、蒸
発濃縮部1の載置台5との間に設置されている。金属板
25上の蒸発濃縮部1が設置されていない場所に、放熱
フィン24が設けられている。また、放熱面7には放熱
面7の温度を検出する放熱面温度検出手段20が、吸熱
面8には吸熱面8の温度を検出する吸熱面温度検出手段
21が設けられている。
【0061】尚、ペルチエ素子の放熱吸熱能力は100
〜500Wの範囲であることが好ましく、熱放出部の発
熱温度は30℃〜70℃であることが好ましい。ペルチ
エ素子9は1つでも、複数個のペルチエ素子を並べて使
用してもよい。また、ペルチエ素子9が水分に接触しな
いよう、放熱吸熱部10の周囲に防水手段を設けること
が好ましい。更に、放熱吸熱部10は、容易にペルチエ
素子9の交換が行える構造であることが好ましい。ま
た、金属板25は、優れた熱伝導性を有し、強度の優れ
た材料でできていることが好ましく、例えば、ステンレ
ス鋼などが挙げられる。
【0062】蒸発濃縮部1は、放熱吸熱手段10の放熱
面7上の金属板25に接するように放熱吸熱部10の上
側に配置されている。また、蒸発濃縮部1は載置台5に
液貯溜部4が載置された構造となっている。この液貯溜
部4はその高さが横(水平方向)の長さより短く設けら
れた袋状の容器であり、2か所のスクリューキャップ方
式の口部26A、26Bにおいて、本電子冷却方式蒸発
濃縮装置から容易に着脱が可能な構成となっている。一
方の口部26Bは連通管6Aを通じて冷却凝縮部2と繋
がっており、他方の口部26Aはシロッコファン3と繋
がっている。また、該液貯溜部4は本電子冷却方式蒸発
濃縮装置から外したのち、口部26A、26Bに蓋をす
ることにより、密閉が可能であり、持ち運ぶことが可能
である。更に、蒸発濃縮部1は、シロッコファン3側の
口部26Aを通して液量検出手段29を有し、連通管6
A側の口部26Bを通して蒸発濃縮部の温度を検出する
手段として液温検出手段16を有しており、更に液供給
手段41と繋がっている。
【0063】尚、液貯溜部4は折りたたみ可能の軟質プ
ラスチックを材料とすることが好ましい。軟質プラスチ
ックとしては、例えばポリエチレンとナイロンの積層シ
ート等が挙げられる。また、液面と、液貯溜部4天井面
との距離が1〜10cmにすることが蒸発効率を向上さ
せる点、運搬性を良好にする点から好ましい。液貯溜手
段4の液量は1〜20リットルの範囲が取扱性と処理能
力の面から好ましく、大きさ(底面積)は0.05〜2
2の範囲が操作性及び処理能力の面から好ましい。ま
た、十分な送風量を得る点と、液漏れを防止する点か
ら、2つの口部の直径は30〜100mmであることが
好ましく、十分な送風量を得る点から、2つの口部間の
距離はできるだけ離すことが好ましく、好ましい範囲は
40〜70cmである。更に、口部26A、26Bは2
つとも液貯溜部4の片面に設けることが好ましいが、そ
れに限定されない。
【0064】冷却凝縮部2は、放熱吸熱手段10の吸熱
面8に接するように放熱吸熱部10の下側に配置されて
いる。連通管6Aによって、蒸発濃縮部1における液貯
溜部4の一つの口部26Bと連通されており、そこから
蒸発濃縮部1で発生した蒸気が導かれる。冷却凝縮部2
の蒸気が導かれる側と反対側には、凝縮しなかった気体
を放出する気体出口11と凝縮液が集められる凝縮液貯
溜手段27が設けられている。また、冷却凝縮部2の内
部には、吸熱面8に接した側に、蒸気を効率よく冷却す
るための冷却フィン30が多数設けられ、冷却凝縮によ
り生じた凝縮液を効率よく凝縮液貯溜手段27に集める
ため底部が凝縮液貯溜手段27に向かって傾斜してい
る。また、冷却凝縮部2内の温度を検出する冷却凝縮部
温度検出手段31が設けられている。
【0065】尚、冷却凝縮部2は該冷却凝縮部2の横か
ら蒸気を導入し、反対の横から排出する構造であること
が、小型化、及び凝縮効率向上の点で好ましい。また、
冷却フィンは、薄板状のフィンを多数平行にもしくは不
規則に配置したものや、針状のもの等が挙げられる。
【0066】連通管6Aは、蒸発濃縮部1と冷却凝縮部
2とを連通し、蒸発濃縮部1で発生した蒸気を蒸発濃縮
部1から冷却凝縮部2へと導いている。また、連通管6
Aの内部には、連通管6A内の気体の温度を検出する気
体温度検出手段17が設けられている。
【0067】送風手段としてのシロッコファン3は、蒸
発濃縮部1における液貯溜部4の連通管6Aが繋がって
いる口部26Bとは、別の口部26Aを通じて接続され
ており、該口部26Aを通じて蒸発濃縮部1内の液面へ
の送風を行っている。
【0068】尚、送風量は0.2〜10.0m3/分が
好ましく、0.5〜3.0m3/分であることがより好
ましい。また、送風手段はシロッコファンに限定されな
い。
【0069】液供給手段41は、液タンク13、パイプ
14、液供給ポンプ15とからなっている。液タンク1
3に貯溜してある液を、液供給ポンプ15によって、連
通管6A側の口部26Bを通して、蒸発濃縮部1の液貯
溜部4に液を供給する。
【0070】尚、液供給手段41は連通管6A側と反対
の口部26Aを通して設けてもよいし、口部を通さずに
液貯溜部に直接設けてもよい。
【0071】強制放熱手段は、放熱フィン24と放熱フ
ァン23からなっている。放熱吸熱部10の放熱面7上
の金属板25上の蒸発濃縮部1が設置されていない場所
に、放熱フィン24が設けられている。放熱ファン23
は、該放熱フィン24に送風による冷却を行える位置に
設置されている。
【0072】尚、強制放熱手段は、放熱フィン23と放
熱ファン24との構成に限定されず、冷却水を流したパ
イプなどを放熱面7に強制放熱手段として設けてもよ
い。
【0073】温度検出手段は、5か所に設置されてい
る。第1の温度検出手段、蒸発濃縮部1の温度を検出す
るための液温検出手段16は、蒸発濃縮部1の液貯溜部
4において連通管6A側の口部26Bを通じて設けら
れ、蒸発濃縮部1の液貯溜部4内の液温を検出する。第
2の温度検出手段、気体経路の温度を検出するための気
体温度検出手段17は、連通管6A内に設けられ、連通
管6Aを通る蒸気の温度を測定する。第3の温度検出手
段、放熱面7の温度を検出するための放熱面温度検出手
段20は、放熱面7に設けられ、放熱面7の温度を検出
する。第4の温度検出手段、吸熱面8の温度を検出する
ための吸熱面温度検出手段21は、吸熱面7に設けら
れ、吸熱面7の温度を検出する。第5の温度検出手段、
冷却凝縮部2の温度を検出するための冷却凝縮部温度検
出手段31は、冷却凝縮部2内に設けられ、冷却凝縮部
2内の温度を検出する。
【0074】尚、放熱面温度検出手段20を設ける場所
は、放熱面7と金属板25の間、または金属板25と載
置台5の間でもよく、ペルチエ素子9を複数設ける場合
には、それぞれに放熱面温度検出手段20を設けても、
代表して1か所のみでもよい。吸熱面温度検出手段21
を設ける場所は、吸熱面8表面でも、冷却凝縮部2の吸
熱面8側でも、冷却フィン30の吸熱面8近傍に設けて
もよい。また、液温検出手段16は連通管6A側と反対
の口部26Aを通して設けてもよいし、口部を通さずに
液貯溜部に直接設けてもよい。また、温度検出手段とし
ては、例えばサーモスタットやサーミスタなどで構成さ
れる。
【0075】また、各温度検出手段は、前期5か所のう
ち1か所のみに設けてもよい。
【0076】凝縮液貯溜手段27は、冷却凝縮部2の連
通管6A側と反対側に、冷却凝縮部2と連通して設けら
れており、冷却凝縮部2で蒸気が冷却され、生じた凝縮
液を集めて貯溜する。また、凝縮液量の検出を行う凝縮
液量検出手段28を有している。
【0077】液量検出手段29は、シロッコファン3側
の口部26Aを通して蒸発濃縮部1に設けられ、蒸発濃
縮部1の液貯溜部4内の液量を検出する。
【0078】尚、液量検出手段29は、シロッコファン
側の口部26Aを通して設けなくてもよく、他方の冷却
凝縮部2への連通管6A側の口部26Bに設けてもよい
し、口部26A、26Bを通さずに、液貯溜手段4に直
接設けてもよい。
【0079】濃縮処理の一連の動作について以下に説明
する。
【0080】直流電流をペルチエ素子9に通電する事に
より、放熱吸熱部10の放熱面7の温度は上昇し、吸熱
面8の温度は低下する。放熱面7に接している蒸発濃縮
部1の液貯溜部4内の液は加熱され、さらに、シロッコ
ファン3によって液貯溜部1内の液面への送風が行われ
ることにより、液の蒸発が促進される。
【0081】蒸発濃縮部1で生じた蒸気は、連通管6A
を通り、冷却凝縮部2へと導かれる。冷却凝縮部2は、
放熱吸熱部10の吸熱面8の温度の低下に伴い、冷却さ
れており、冷却凝縮部2に導かれた蒸気は、そこで冷却
され凝縮し液体となる。冷却フィン30の存在により、
蒸気の接触面積が増加し、冷却凝縮の効率が向上する。
凝縮により生じた液体は凝縮液貯溜手段に貯溜される。
凝縮しなかった残りの気体は、気体出口11より放出さ
れる。
【0082】蒸発が進行し、液貯溜部4の液量が減少し
てくると、液が不足していることを液量検出手段29が
検出し、それに伴い液供給手段41から、液貯溜部4に
液が供給される。供給により液貯溜部の液量がある量を
越えると、それも液量検出手段29によって検出され、
それに伴い液供給手段41からの液の供給がストップさ
れる。
【0083】尚、連続的に液を供給することが好まし
く、その場合の液供給速度は蒸発能力に見合う速度とす
ることが好ましい。
【0084】また、蒸発の進行に伴い、凝縮液貯溜部2
7の凝縮液量は増加してくる。凝縮液量は、凝縮液貯溜
部27の凝縮液量検出手段28により検出され、凝縮液
貯溜部27の凝縮液量がある量を越えると、放熱吸熱部
10への通電を停止し、アラーム(図示せず)や表示手
段(図示せず)によって、凝縮液貯溜部27の凝縮液量
が一杯であることを操作者に知らせる。
【0085】濃縮操作の最中も、装置や液の適切な温度
を保つため、装置や液の温度を各種温度検出手段16、
17、20、21、31により、温度の検出を行い、温
度が上がりすぎた場合には、放熱ファン23によって、
放熱吸熱部10の金属板25上に設けられた放熱フィン
24に送風を行うことによって、放熱面7の温度を下げ
ることにより温度の調節を行う。
【0086】尚、ペルチエ素子9による加熱は、放熱面
7の温度において60℃以下で用いられることが好まし
い。
【0087】また、液量検出手段29による検出結果
と、各種温度検出手段16、17、20、21、31に
よる温度の検出結果により、例えば、蒸発濃縮部1の液
貯溜部内の液温が規定温度以上で、規定量以上だった場
合には、放熱吸熱部10への通電を停止し、アラーム
(図示せず)や表示手段(図示せず)によって、蒸発濃
縮部1の液貯溜部4内に一定濃度以上の液濃縮物が一定
量以上蓄積したいうことを操作者に知らせる。また、液
量検出手段29によって液量を検出する代わりに、液供
給手段41に供給液量積算手段(図示せず)を設け、該
供給液量積算手段の供給液量に基づいて、液濃縮物の蓄
積を検出させるようにしてもよい。
【0088】制御例として、幾つか以下に示す。
【0089】第1例としては、吸熱面温度検出手段21
が20℃を検出すると、放熱ファンが運転を開始し、吸
熱面8の温度が下がり、吸熱面温度検出手段21が15
℃を検出すると、放熱ファンの運転を停止する。
【0090】第2例として、金属板25と載置台5の間
に設けられた放熱面温度検出手段20が48℃以上を検
出すると、放熱吸熱部10への通電を停止し、濃縮操作
を停止する。
【0091】第3例として、液量検出手段29が液の存
在を確認し、さらに液温検出手段16が48℃以上を検
出すると、放熱吸熱部10への通電を停止し、濃縮操作
を停止し、濃縮液の排出を表示する。
【0092】これらの一連の動作を連続して行うことに
より、蒸発濃縮部1の液の蒸発濃縮が行われる。蒸発濃
縮後は、濃縮液を貯溜している液貯溜手段4を電子冷却
方式蒸発濃縮装置から取り外し、回収、運搬、廃棄等を
容易に行うことができる。
【0093】また、濃縮を行う対象の液体が臭気成分を
有するときは、蒸気を活性炭等の脱臭剤を接触通過させ
ることが好ましい。また、対象とする液が、写真処理廃
液である場合は、写真処理廃液、凝縮液又は蒸発蒸気に
接触する金属材料がステンレス鋼であることが好まし
い。
【0094】本発明の電子冷却方式蒸発濃縮装置におけ
る好ましい処理能力としては、50〜2000ml/h
ourの範囲であり、特に、150〜350ml/ho
urの範囲であることが好ましい。
【0095】実施形態 3 実施形態3は、実施形態2の変形例である。その概略図
を図3として示す。
【0096】本実施形態の装置は、冷却凝縮手段2から
排出される気体を、外部に放出させずに連通管6B、シ
ロッコファン3、連通管6Cを通じて、再び蒸発濃縮部
1の液貯溜部4に気体を吹き込むという電子冷却方式蒸
発濃縮装置である。すなわち、この装置は、内部が擬似
密閉構造になっており、内部の気体を循環させる構造で
ある点が、実施形態2と異なる。また、温度検出手段1
8が連通管6C内にも設けてある。
【0097】尚、送風量及び循環風量は0.2〜10.
0m3/分が好ましく、0.5〜3.0m3/分であるこ
とがより好ましい。
【0098】また、循環型の電子冷却方式蒸発濃縮装置
の場合には、シロッコファン3の位置は、図3に示され
るように、冷却凝縮部2への連通管6Aと逆側の口部2
6A側に限定されず、気体の循環系路内であれば何処に
設けてもよい。
【0099】また、気体を循環型にした場合は、放熱吸
熱部の放熱量と吸熱量のバランスを取ることが連続稼働
にとって重要な条件となるため、各温度検出手段16、
17、18、20、21、31と、強制放熱手段である
放熱ファン23と放熱フィン24による温度調整がより
重要となる。
【0100】他の構成要件及び動作は、実施形態2と同
様である。
【0101】実施形態 4 実施形態4は、実施形態3の変形例である。その概略図
を図4として示す。
【0102】本実施形態の装置は、冷却凝縮部2に冷却
フィン30を設ける代わりに、凝縮液供給スプレー32
を設けている。凝縮液貯溜部27から、パイプ33を経
由して、ポンプ34によって冷却液として凝縮液を凝縮
液供給スプレー32から霧状に放出する。放出された、
微小な各液滴が冷却フィンの役割をし、蒸気濃縮部1か
ら導かれた蒸気の冷却凝縮を効率的に行うことができ
る。また、スプレーされた凝縮液が、再び蒸発濃縮部1
に入らないように、ミスト分離器40を設ける。循環気
体がミスト分離器40内部の物に当たりながら通過する
ことにより、循環気体内の霧状の凝縮液が回収される。
ミスト分離器内部に設ける物としては、小さい球の集ま
り、ロック材、ハニカム構造、スポンジ、太い繊維の集
合体等が挙げられる。
【0103】尚、スプレーする冷却液は、凝縮液貯溜手
段27から導いた凝縮液を用いる代わりに、水道水など
他の液体を用いてもよい。
【0104】また、この実施形態も他の構成要件及び動
作は、実施形態2と同様である。
【0105】実施形態 5 実施形態5として、本電子冷却方式蒸発濃縮装置の他の
形態を示す。
【0106】図5に、その概略図を示す。
【0107】本実施形態の装置は、蒸発濃縮部1と、冷
却凝縮部2とが、放熱吸熱部10を挟んで上下に配置さ
れた構成にはなっておらず、放熱吸熱部10が放熱面7
上にペルチエ素子9及びヒートパイプ22を有し、放熱
吸熱部10の吸熱面8は冷却凝縮部2の底部に接した構
成になっている。該ヒートパイプ22は延長され、他方
が蒸発濃縮部1の載置台5に接しており、放熱面7で発
生した熱はヒートパイプ22により蒸発濃縮部1へと伝
達される構成となっている。ヒートパイプにより伝達さ
れた熱により、蒸発濃縮部1が加熱され、液の蒸発濃縮
が行われる。
【0108】放熱面の温度を検出する放熱面温度検出手
段を設ける代わりに、積載台5とヒートパイプ22の間
に、放熱部温度検出手段19を設けている。
【0109】また、冷却凝縮部2へと気体を送る側の口
部26Cに液量検出手段29を設け、冷却凝縮部2から
気体が送られてくる側の口部26Dに液温度検出手段1
6及び、液供給手段41を設けているが、その位置に限
定されず、それぞれ逆の口部に設けてもよいし、口部以
外に設けてもよい。
【0110】他の構成要件及び動作は、実施形態2と同
様である。
【0111】図6には、ペルチエ素子9の原理的構成を
示す。該ペルチエ素子9は、発熱吸熱部10において中
心的に作用する部分であり、N型半導体20Nと、P型
半導体20Pとが、電気伝導部36を介して、直流電源
38と直列接続された構成になっている。なお、N型半
導体20NやP型半導体20Pは、例えばビスマス・テ
ルル化物の半導体であって、それぞれ、不純物ドーピン
グによる過剰電子と不足電子のエレメントとして構成さ
れる。また、電気伝導部36は、電気絶縁部39を介し
て、熱吸収部37Bと熱放出部37Aとに接続されてお
り、これらは、それぞれ発熱吸熱部10の吸熱面8と放
熱面7に接続されている。
【0112】直流電源38からの電流は、N型半導体2
0N→P型半導体20P→N型半導体20N・・・→P
型半導体20Pのように流れ、図6の上側では熱吸収さ
れ、下側では熱放出されることになり、この吸熱と放熱
によって熱吸収部37Bと熱放出部37Aには、所定の
温度差が形成されることになる。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により、低
処理量のユーザに対し、簡単な構造で濃縮効率が高く、
静かで、メンテナンスもしやすく、しかも低コストで小
型の濃縮装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子冷却方式蒸発濃縮装置の実施の形
態の一例を示す概略図。
【図2】本発明の電子冷却方式蒸発濃縮装置の実施の形
態の一例を示す概略図。
【図3】本発明の電子冷却方式蒸発濃縮装置の実施の形
態の一例を示す概略図。
【図4】本発明の電子冷却方式蒸発濃縮装置の実施の形
態の一例を示す概略図。
【図5】本発明の電子冷却方式蒸発濃縮装置の実施の形
態の一例を示す概略図。
【図6】ペルチエ素子の構成を示す図。
【符号の説明】
1 蒸発濃縮部 2 冷却凝縮部 3 シロッコファン 4 液貯溜部 5 載置台 6,6A,6B,6C,6D 連通管 7 放熱面 8 吸熱面 9 ペルチエ素子 10 放熱吸熱部 16 液温度検出手段 17 気体温度検出手段 18 気体温度検出手段 19 放熱部温度検出手段 20 放熱面温度検出手段 21 吸熱面温度検出手段 22 ヒートパイプ 23 放熱ファン 24 放熱フィン 25 金属板 30 冷却フィン 32 凝縮液供給スプレー 40 ミスト分離器 41 液供給手段

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流を流すことにより放熱を行う放熱面
    と吸熱を行う吸熱面とを有する放熱吸熱部と、前記放熱
    吸熱部の放熱面からの放熱により、液を蒸発させて濃縮
    を行う蒸発濃縮部と、前記放熱吸熱部の吸熱面の吸熱に
    より、前記蒸発濃縮部からの気体を冷却して凝縮を行う
    冷却凝縮部と、前記蒸発濃縮部に送風する送風手段と
    を、有していることを特徴とする電子冷却方式蒸発濃縮
    装置。
  2. 【請求項2】 電流を流すことにより放熱を行う放熱面
    と吸熱を行う吸熱面とを有し、上部を放熱面側とし、下
    部を吸熱面側として配置された放熱吸熱部と、前記放熱
    吸熱部の放熱面からの放熱により、液を蒸発させて濃縮
    を行う蒸発濃縮部と、前記放熱吸熱部の吸熱面の吸熱に
    より、前記蒸発濃縮部からの気体を冷却して凝縮を行う
    冷却凝縮部と、前記蒸発濃縮部に送風する送風手段とを
    有し、前記蒸発濃縮部を前記放熱面側に、前記冷却凝縮
    部を前記吸熱面側に配置していることを特徴とする電子
    冷却方式蒸発濃縮装置。
  3. 【請求項3】 前記蒸発濃縮部と前記冷却凝縮部が連通
    していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の電子冷却方式蒸発濃縮装置。
  4. 【請求項4】 前記蒸発濃縮部と、前記冷却凝縮部間
    で、気体を循環させ、該気体が循環する気体循環系路を
    擬似密閉構造とすることを特徴とする請求項3に記載の
    電子冷却方式蒸発濃縮装置。
  5. 【請求項5】 前記放熱吸熱部に、前記蒸発濃縮部もし
    くは、前記冷却凝縮部の少なくとも一方が接しているこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記
    載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。
  6. 【請求項6】 前記放熱吸熱部がペルチエ素子を有する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に
    記載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。
  7. 【請求項7】 前記ペルチエ素子が着脱可能であること
    を特徴とする請求項6に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装
    置。
  8. 【請求項8】 前記送風手段により送風される風量が、
    0.2〜10.0m3/分であることを特徴とする請求
    項1〜請求項7のいずれか1項に記載の電子冷却方式蒸
    発濃縮装置。
  9. 【請求項9】 前記送風手段により、前記蒸発濃縮部内
    の液面に送風が行われることを特徴とする請求項1〜請
    求項8のいずれか1項に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装
    置。
  10. 【請求項10】 前記放熱吸熱部の前記放熱面又は前記
    吸熱面の温度を一定範囲内の値に制御する温度調整手段
    を有することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれ
    か1項に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。
  11. 【請求項11】 前記温度調整手段が、前記放熱吸熱部
    の放熱面から強制的に放熱を行う強制放熱手段を有する
    ことを特徴とする請求項10に記載の電子冷却方式蒸発
    濃縮装置。
  12. 【請求項12】 前記温度調整手段が、前記放熱面の温
    度、前記吸熱面の温度、前記蒸発濃縮部の温度、前記冷
    却凝縮部の温度、又は気体経路の温度の少なくとも1か
    所の温度を検出する温度検出手段と、前記放熱吸熱部の
    放熱面から強制的に放熱を行う強制放熱手段とを有し、
    前記温度検出手段で検出された温度に基づいて、強制放
    熱手段の放熱を制御することを特徴とする請求項10に
    記載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。
  13. 【請求項13】 前記強制放熱手段が、前記放熱吸熱部
    に対して設けられた放熱フィンと、放熱フィンに対して
    送風する送風手段とを有し、前記放熱吸熱部の前記放熱
    面から外気への強制放熱を行うことを特徴とする請求項
    11又は請求項12に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装
    置。
  14. 【請求項14】 前記放熱面の温度、前記吸熱面の温
    度、前記蒸発濃縮部の温度、前記冷却凝縮部の温度、又
    は気体系路の温度の少なくとも1か所の温度を検出する
    温度検出手段を有し、前記温度検出手段により検出され
    た温度により、前記蒸発濃縮部内の液が濃縮完了にある
    と判断し、前記放熱吸熱部への通電を停止すると共に、
    アラーム又は表示により知らせることを特徴とする請求
    項1〜請求項13のいずれか1項に記載の電子冷却方式
    蒸発濃縮装置。
  15. 【請求項15】 前記蒸発濃縮部への液供給手段と、前
    記液供給手段により前記蒸発濃縮部へ供給された液量を
    検知する供給液量積算手段と、前記放熱面の温度、前記
    吸熱面の温度、前記蒸発濃縮部の温度、前記冷却凝縮部
    の温度、又は気体経路の温度の少なくとも1か所の温度
    を検出する温度検出手段を有し、前記供給液量積算手段
    による検出結果と、前記温度検出手段による検出結果と
    に基づいて、蒸発濃縮部内に一定濃度以上の液濃縮物が
    一定量以上蓄積したと判断し、前記放熱吸熱部への通電
    を停止すると共に、アラームの始動又は表示手段による
    表示を行うことを特徴とする請求項1〜請求項14のい
    ずれか1項に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。
  16. 【請求項16】 前記蒸発濃縮部内の液量を検出する液
    量検出手段と、前記放熱面の温度、前記吸熱面の温度、
    前記蒸発濃縮部の温度、前記冷却凝縮部の温度、又は気
    体経路の温度の少なくとも1か所の温度を検出する温度
    検出手段を有し、前記液量検出手段による検出結果と、
    前記温度検出手段による検出結果とにより、蒸発濃縮部
    内に一定濃度以上の液濃縮物が一定量以上蓄積したと判
    断し、前記放熱吸熱部への通電を停止すると共に、アラ
    ームの始動又は表示手段による表示を行うことを特徴と
    する請求項1〜請求項15のいずれか1項に記載の電子
    冷却方式蒸発濃縮装置。
  17. 【請求項17】 前記蒸発濃縮部が、設置時において底
    面の縦横の少なくとも1辺の長さが高さより長い横広の
    形状である、前記蒸発濃縮部の液が貯溜される液貯溜部
    を有することを特徴とする請求項1〜請求項16のいず
    れか1項に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。
  18. 【請求項18】 前記蒸発濃縮部が着脱可能な液貯溜部
    を有することを特徴とする請求項1〜請求項17のいず
    れか1項に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。
  19. 【請求項19】 前記液貯溜部が、密閉可能な袋状の容
    器であることを特徴とする請求項18に記載の電子冷却
    方式蒸発濃縮装置。
  20. 【請求項20】 前記液貯溜部が、直径30〜100m
    mのスクリューキャップ方式の口部を2か所設けた袋状
    の容器であり、電子冷却方式蒸発濃縮装置への着脱が前
    記スクリューキャップ方式の口部において着脱できる構
    造としたことを特徴とする請求項19に記載の電子冷却
    方式蒸発濃縮装置。
  21. 【請求項21】 前記冷却凝縮部に冷却フィンを有する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項20のいずれか1項
    に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。
  22. 【請求項22】 前記冷却フィンは、前記冷却凝縮部の
    前記吸熱面側の面に対して伝熱を行うものであることを
    特徴とする請求項21に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装
    置。
  23. 【請求項23】 前記蒸発濃縮部の液量が、一定範囲内
    の液量になるように制御する液量調整手段を有すること
    を特徴とする請求項1〜請求項22のいずれか1項に記
    載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。
  24. 【請求項24】 前記液量調整手段が、前記蒸発濃縮部
    内の液量を検出する液量検出手段と、前記蒸発濃縮部へ
    液を供給する液供給手段とを有しており、前記蒸発濃縮
    部の液量が一定値以下であることを前記液量検出手段が
    検出すると、前記液供給手段により液が供給されること
    を特徴とする請求項23に記載の電子冷却方式蒸発濃縮
    装置。
  25. 【請求項25】 前記冷却凝縮部に凝縮液を貯溜する凝
    縮液貯溜手段を設け、前記凝縮液貯溜手段は凝縮液量を
    検出する凝縮液量検出手段を有し、前記凝縮液貯溜手段
    中の液量が一定値以上であることを前記凝縮液量検出手
    段が検出すると、前記放熱吸熱部への通電を停止するこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項24のいずれか1項に
    記載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。
  26. 【請求項26】 前記凝縮液貯溜手段中の液量が一定値
    以上になると、アラームの始動又は表示手段による表示
    を行うことを特徴とする請求項25に記載の電子冷却方
    式蒸発濃縮装置。
  27. 【請求項27】 前記放熱吸熱部が、前記放熱面上に放
    熱面の面積以上の面積の金属板を有することを特徴とす
    る請求項1〜請求項26のいずれか1項に記載の電子冷
    却方式蒸発濃縮装置。
  28. 【請求項28】 対象とする液が、写真処理廃液である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項27のいずれか1項
    に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。
  29. 【請求項29】 前記写真処理廃液、凝縮液又は蒸発蒸
    気に接触する金属材料がステンレス鋼であることを特徴
    とする請求項28に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。
  30. 【請求項30】 前記冷却凝縮部において、冷却液を前
    記冷却凝縮部内の気中にスプレーするスプレー手段を有
    することを特徴とする請求項1〜請求項29のいずれか
    1項に記載の電子冷却方式蒸発濃縮装置。
  31. 【請求項31】 電流を流すことにより放熱と吸熱を行
    う放熱吸熱部の放熱作用、及び送風により、液を蒸発さ
    せ、その蒸気を放熱吸熱部の吸熱作用によって凝縮させ
    ることで液の濃縮を行うことを特徴とする電子冷却方式
    蒸発濃縮方法。
  32. 【請求項32】 前記放熱吸熱部がペルチエ素子を有す
    ることを特徴とする請求項31に記載の電子冷却方式蒸
    発濃縮方法。
JP13676496A 1996-05-30 1996-05-30 電子冷却方式蒸発濃縮装置、及び電子冷却方式蒸発濃縮方法 Pending JPH09314126A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13676496A JPH09314126A (ja) 1996-05-30 1996-05-30 電子冷却方式蒸発濃縮装置、及び電子冷却方式蒸発濃縮方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13676496A JPH09314126A (ja) 1996-05-30 1996-05-30 電子冷却方式蒸発濃縮装置、及び電子冷却方式蒸発濃縮方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09314126A true JPH09314126A (ja) 1997-12-09

Family

ID=15182970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13676496A Pending JPH09314126A (ja) 1996-05-30 1996-05-30 電子冷却方式蒸発濃縮装置、及び電子冷却方式蒸発濃縮方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09314126A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2779972A1 (fr) * 1998-06-22 1999-12-24 Aleksandr Damianov Dispositif constituant un piege frigorifique a effet peltier ameliore ou un humidificateur
JP2009131748A (ja) * 2007-11-29 2009-06-18 Sozo Kagaku Kenkyusho:Kk 液状媒体気化装置
KR101354693B1 (ko) * 2013-04-25 2014-01-27 박주철 폐수와 공기가 혼합된 증발기 히트펌프 시스템
JP2014121658A (ja) * 2012-12-20 2014-07-03 Yamato Scient Co Ltd 還流装置
KR20200108641A (ko) * 2019-03-11 2020-09-21 김도영 초음파식 가습기

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2779972A1 (fr) * 1998-06-22 1999-12-24 Aleksandr Damianov Dispositif constituant un piege frigorifique a effet peltier ameliore ou un humidificateur
JP2009131748A (ja) * 2007-11-29 2009-06-18 Sozo Kagaku Kenkyusho:Kk 液状媒体気化装置
JP2014121658A (ja) * 2012-12-20 2014-07-03 Yamato Scient Co Ltd 還流装置
KR101354693B1 (ko) * 2013-04-25 2014-01-27 박주철 폐수와 공기가 혼합된 증발기 히트펌프 시스템
KR20200108641A (ko) * 2019-03-11 2020-09-21 김도영 초음파식 가습기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6349760B1 (en) Method and apparatus for improving the thermal performance of heat sinks
EP2301588B1 (en) Electrical equipment having air cleaning function
JPH09314126A (ja) 電子冷却方式蒸発濃縮装置、及び電子冷却方式蒸発濃縮方法
KR20150069873A (ko) 열전소자를 이용한 제습기
KR100789945B1 (ko) 열전소자를 이용한 응축수 자동 제거형 제습장치
JP2005102923A (ja) 空気清浄機
JPH09262401A (ja) ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置
JP2006075697A (ja) 除湿器及びその制御方法
US20040196959A1 (en) Cooling system for cooling an X-ray tube
JPH043618Y2 (ja)
KR101532514B1 (ko) 열전소자를 이용한 콤팩트 제습기
JPH05288358A (ja) 熱交換器
JP2010210172A (ja) 調温調湿装置
JPH07209841A (ja) 現像廃液濃縮装置
JPH0718943Y2 (ja) 除湿冷却装置
KR200222092Y1 (ko) 수냉식 이동형 에어콘의 결합구조
JP3180640B2 (ja) ポット
JP4323894B2 (ja) ペット用冷房装置
KR100482688B1 (ko) 냉각탑용 살균장치
JPH043619Y2 (ja)
CN218635617U (zh) 释放装置及储物柜
JP2978451B2 (ja) 冷蔵装置
JP2005155983A (ja) 盤用冷却装置
JPH11351619A (ja) 加湿器
JP3477794B2 (ja) 除湿装置