JPH09313835A - 工業用スパイラルベルト及びその製造方法 - Google Patents

工業用スパイラルベルト及びその製造方法

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JPH09313835A
JPH09313835A JP13692496A JP13692496A JPH09313835A JP H09313835 A JPH09313835 A JP H09313835A JP 13692496 A JP13692496 A JP 13692496A JP 13692496 A JP13692496 A JP 13692496A JP H09313835 A JPH09313835 A JP H09313835A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屈曲性が良好で通気度の調整範囲が広い工業
用スパイラルベルトを提供することにある。 【解決手段】 スパイラル状コイル21を並列して噛み
合わせ、その噛み合わせにより形成された共通孔22に
芯線23を挿通し、スパイラル状コイル21の中空部2
4に通気度調整用モノフィラメント25を挿入した工業
用スパイラルベルトにおいて、モノフィラメント25
は、ベルト厚み方向でスパイラル状コイル21とほぼ平
行に対向する二辺を持ち、そのいずれか一方の辺をスパ
イラル状コイル21と平行にベルト長さ方向へ延在させ
た断面形状を有し、一辺の延在端部に中空部24の内側
隅部に位置する楔状隙間に入り込む薄肉部28を突設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工業用スパイラルベ
ルト及びその製造方法に関し、特に抄紙用ドライヤーカ
ンバスやベルトプレス脱水機のフィルターベルトに好適
な工業用スパイラルベルト及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、合成樹脂製のスパイラル状コイ
ルを並列に配置して噛み合わせ、その噛み合わせにより
形成された共通孔に芯線を挿入したスパイラルベルトを
工業用途に使用することは公知であり、例えば、抄紙機
のドライパートで使用する抄紙用スパイラルカンバスに
使用することは、西独国特許公開2419751号に示
されている。
【0003】このようにスパイラルカンバスが抄紙機の
ドライパートで使用されるのは、構造的に高強力、高通
気性を有し、表面平滑性が良く、継手部を特に必要とし
ないためである。具体的に、スパイラルカンバス1は、
図10及び図11に示すようにスパイラルコイル2を右
巻きと左巻きで交互に並列に配置して噛み合わせ、その
噛み合わせにより形成された共通孔に芯線3を挿入し、
カンバス走行方向に所要長さの無端状としたものであ
る。抄紙用ドライヤーカンバスとしての主な機能は、ド
ライヤーシリンダの加熱表面に対して湿紙を接触させな
がら保持することであり、これにより熱伝達効率が増大
し、かつ、紙の平坦性も向上する。
【0004】ここで、ドライヤーカンバスの通気度は湿
紙の乾燥効率や走行安定性に大きく影響し、湿紙の乾燥
工程に対応して紙の品種に最適の通気度が要求される。
そのため、ドライヤーカンバスは紙の品種に応じて最適
の通気度となるようにその通気度を調整可能とする必要
がある。一般に、スパイラルカンバスは、その構造上か
ら高い通気度を有するが、その通気度調整にも、以下の
ような種々の手法が提案されている。 (1) スパイラルコイルの中空部にテープ状帯片や糸等を
挿入したもの。
【0005】 スパイラルコイルの中空部に、例え
ば、約3mm幅の金属被覆された樹脂フィルム等のテープ
状帯片を1本又は複数本配置したもの〔特開昭57−1
16950号〕。 スパイラルコイルの中空部に金属
線を芯材とする通気度調整部材、例えば、複数の金属線
を撚り合せ、その撚り合せ部に繊維状物をブラシ状に撚
り込んだ通気度調整部材を挿入したもの〔実開昭58−
65399号〕。 スパイラルコイルの中空部にクリ
ンプ状又は波状のフィラメントを挿入したもの〔米国特
許4362776号〕。 スパイラルコイルの中空部
に中空熱可塑性単繊維を挿入したもの〔特表平7−50
0152号〕。 スパイラルコイルの中空部に種々の
形状を有する糸を挿入したもの〔米国特許536469
2号〕。スパイラルコイルの中空部に種々の形状を有
する弾性糸を挿入したもの〔英国特許2216914
号〕。 (2) スパイラルコイルの中空部に樹脂を塗布するか気泡
層を形成したもの。
【0006】 合成樹脂を長手方向に多数の帯状に塗
布して隙間を閉鎖したもの〔特開昭60−94689
号〕。 スパイラルコイルの中空部に弾性を有する気
泡よりなる可撓性気泡層を形成したもの〔特開昭60−
155444号〕。(3) 芯線の形状をかえて通気度を調
整するもの。
【0007】 芯線を種々の形状とし低通気度を得る
もの〔特開昭61−186596号〕。 芯線を種々
の形状とし低通気度を得るもの〔米国特許439530
8号、4481079号〕。 芯線のコア成分をポリ
エステルとしシース成分を低融点樹脂とし、加熱により
シース成分を軟化させコイルとの隙間に埋めて通気度を
低くするもの〔米国特許4500590号〕。 芯線
の形状を非円形とし通気度を調整可能とするもの〔米国
特許5115582号〕。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した(1) の〜
、(2) の、及び(3) の〜に開示された通気度
調整の各手法では、通気度をある程度調整することがで
きるが、それぞれについて以下のような問題があった。
【0009】(1) について、では、カンバスを製織す
るときにテープ状帯片をスパイラルコイルの中空部の所
定位置に配置するのが難しく作業効率が悪く実用的でな
い。では、通気度調整部材を製作するのが困難で手間
がかかる。では、スパイラルコイルの中空部にクリン
プ状又は波形のフィラメントを挿入する作業は効率が悪
く実用的でない。では、中空熱可塑性単繊維の変形度
により通気度が決まるので所定の通気度を得るのが難し
い。では、ヒートセットにより糸の形状を変形させる
ので、その変形度が糸の素材、ヒートセット条件等によ
り変化するので一定の通気度製品を得るのは難しい。
では、所定の通気度に対応した糸形状の弾性糸を製作す
る必要があるので糸の製作が面倒である。
【0010】(2) について、では、樹脂を均一に塗布
するのが困難なのでカンバス全体に均一な通気度を得る
のは困難である。では、可撓性気泡層を形成するため
の作業工程が必要となり、また、所定の通気度を得るの
が困難である。
【0011】(3) について、〜では、芯線の形状を
かえる場合、通気度を低くするためには芯線挿入部を大
きなものとする必要があり、そうするとスパイラルベル
トがスムーズに屈曲しにくくなるので、実際上は大幅な
通気度調整が困難である。
【0012】そこで、これらの問題を解決する手段とし
て、例えば、欧州特許公開128496A2号に開示さ
れた手法がある。
【0013】スパイラルカンバス4は、図12及び図1
3に示すようにスパイラル状コイル5の中空部6(オー
プンスペース)において、芯線7により連結されて隣り
合ったスパイラル状コイル5との間に楔状隙間8(クレ
バススペース)が形成される。この欧州特許公開128
496A2号に開示された手法では、スパイラルカンバ
ス4の通気度をより低下させるために、スパイラル状コ
イル5の中空部6にモノフィラメント等フィラーを詰め
込むだけでなく、前述した楔状隙間8により効率的にフ
ィラーを詰め込ませるため、接紙面側が反接紙面側より
幅広い断面台形状の糸9を使用し、その接紙面側の両端
縁部(台形エッジ部)を楔状隙間8に入り込ませるよう
にしている。
【0014】この欧州特許公開128496A2号にお
いて、スパイラル状コイル5の中空部6に挿入される糸
9については、その断面台形状の具体的な寸法や寸法比
は開示されていないが、スパイラルカンバスの通気度を
低下させるには、接紙面側の両端縁部が楔状隙間8の深
部まで入り込ませる必要がある。しかし、欧州特許公開
128496A2号に開示された糸9では、その接紙面
側の両端縁部の角度に限界があって鋭角にすることが困
難であり、楔状隙間8の占有率についても制限を受け、
そのため、通気度を低くするのにはおのずから限界があ
った。
【0015】ところで、下水汚泥、尿汚泥や産業廃水汚
泥等の脱水に使用されるものとして、図14に示すよう
なベルトプレス脱水機がある。この脱水機は構造が単純
で運転管理が容易である等から、真空脱水機や加圧脱水
機に代わって多く使用されており、その概略構成は以下
の通りである。
【0016】2枚のフィルターベルト11,12を複数
本のローラ13に張架し、所定の張力を加えた状態でフ
ィルターベルト11,12を駆動させる。フィルターベ
ルト12上に高分子凝集剤等を添加した汚泥が供給され
る重力部14で、第1段階としての重力脱水を行ない、
第2段階として、2枚のフィルターベルト11,12を
楔状に重合させてローラ13間をS字状に走行させる間
で汚泥に働く剪断力及び圧搾力により脱水を促進させ、
フィルターベルト11,12のリターン部15で脱水ケ
ーキを排出する。尚、フィルターベルト11,12に
は、一般に直径0.2〜1.0mmのポリエステルモノフ
ィラメントを経糸及び緯糸として平織、綾織、朱子織の
一重織に織成したものが使用されている。
【0017】最近では、脱水ケーキの重量及び容積を減
少すれば、運搬費や焼却に必要なエネルギーの張力を高
めたり、高圧搾ベルト部(図示せず)を設けたりするこ
とにより、脱水ケーキにおける含水率の低減がなされて
いる。しかし、フィルターベルトが高張力化されると、
それだけフィルターベルトの強力負担が増大し、汚泥の
供給にばらつきがあるとフィルターベルトにしわが発生
し易くなる。特に繊維質が多く、硬くて厚い脱水ケーキ
を排出する製紙廃水の汚泥脱水の場合、フィルターベル
トが高強力でないと処理できないため、従来から使用さ
れている一重織に織成されたフィルターベルトでは汚泥
供給のばらつきでしわが発生したり、スパイラルコイル
を無端状に接合した継手部が屈曲疲労して破損し易かっ
た。
【0018】この問題を解決するために、スパイラル状
コイルを並列に配置して噛み合わせ、その噛み合わせに
より形成された共通孔に線状の接続部材を挿通して連結
しシート状にしたベルトプレス脱水機用の加圧ベルト
(フィルターベルト)が提案されている〔例えば特公昭
61−23079号公報等〕。フィルターベルトは、ベ
ルトプレス脱水機での脱水性を考える尺度として、脱水
条件、汚泥性状に対応させて対象汚泥に最適の通気度に
調整する必要がある。
【0019】このフィルターベルトにおける通気度調整
としては、スパイラル状コイルを並列に配置して噛み合
わせ、その噛み合わせにより形成された共通孔に接合用
芯線を挿通して平面状のベルトとし、更に、通気度を調
整するためにスパイラル状コイルの中空部に1本或いは
複数本の合成樹脂モノフィラメントを挿入する手法があ
る〔実開平5−95615号公報〕。
【0020】このフィルターベルトでは、スパイラル状
コイルの中空部に1本或いは複数本のモノフィラメント
を挿入することによって任意の通気度が得られ、その範
囲は1000〜30000cc/min./cm2 まで調整でき
る旨示されている。しかし、通気度を低くするために
は、多数本のモノフィラメントを中空部に挿入する必要
があり、フィルターベルトがベルトプレス脱水機での走
行時にローラ等で屈曲を受けた場合、前述のモノフィラ
メントが柔軟ではないので、屈曲がスムーズに行われな
いことが考えられる。そのため、低い通気度を得るた
め、モノフィラメントを多数本挿入することは困難であ
るという問題があった。
【0021】そこで、本発明は上記問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、屈曲性が良好
で通気度の調整範囲が広い工業用スパイラルベルトを提
供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、合成樹脂製のスパイラ
ル状コイルを並列して噛み合わせ、その噛み合わせによ
り形成された共通孔に芯線を挿通し、前記スパイラル状
コイルの中空部に通気度調整用モノフィラメントを挿入
した工業用スパイラルベルトにおいて、前記モノフィラ
メントは、ベルト厚み方向で前記スパイラル状コイルと
ほぼ平行に対向する二辺を持ち、そのいずれか一方の辺
をスパイラル状コイルと平行にベルト長さ方向へ延在さ
せた断面形状を有し、前記一辺の延在両端部に前記中空
部の内側両隅部に位置する楔状隙間に入り込む薄肉部を
突設したことを特徴とする。
【0023】尚、前記通気度調整用モノフィラメント
は、高熱収縮率のモノフィラメントであり、前記スパイ
ラル状コイルの中空部への挿入後に熱加工してスパイラ
ル状コイルの少なくとも一方の面の空隙を埋められるも
のであることが望ましい。
【0024】また、本発明は、工業用スパイラルベルト
を基布として、その片面又は両面にウェブを積層しニー
ドリングしたり、スパイラル状コイルと平行にベルト長
さ方向へ延在させて薄肉部を突設した一辺を接紙面側と
した工業用スパイラルベルトを抄紙用ドライヤーカンバ
スとして用いたり、ベルトプレス脱水機用フィルターベ
ルトとして用いることが可能である。
【0025】更に、本発明方法は、合成樹脂製のスパイ
ラル状コイルを並列して噛み合わせ、その噛み合わせに
より形成された共通孔に芯線を挿通し、前記スパイラル
状コイルの中空部に通気度調整用モノフィラメントを挿
入した工業用スパイラルベルトの製造方法において、前
記モノフィラメントは、ベルト厚み方向で前記スパイラ
ル状コイルとほぼ平行に対向する二辺を持ち、そのいず
れか一方の辺をスパイラル状コイルと平行にベルト長さ
方向へ延在させた断面形状を有し、前記一辺の延在両端
部に前記中空部の内側両隅部に位置する楔状隙間に入り
込む薄肉部を突設した高熱収縮率のモノフィラメントと
し、このモノフィラメントの挿入後、160℃〜180
℃の熱風下で走行方向に1〜5kg/cmの張力をかけて熱
加工し、前記スパイラル状コイルの少なくとも一方の面
の空隙を埋めるようにしたことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】スパイラル状コイルの中空部に挿
入して通気度を調整するための糸に関して、本出願人が
その形状、性能及び材質を検討した結果、工業用スパイ
ラルベルトの用途を考慮すると、防汚性、強度及び製作
容易性の観点からモノフィラメントが最適である。本発
明の実施形態は、このモノフィラメントを使用すること
により低通気度に調整可能なスパイラルベルトを得よう
とするものである。
【0027】このモノフィラメントの形状について本出
願人は次の観点から検討を行った。 通気度は広範囲で調整できること、 スパイラル
状コイルの中空部に簡単に挿入できること、 スパイ
ラル状コイルの中空部の寸法は必ずしも均一でなく変動
があるため、その寸法変動があっても、その中空部をで
きるだけ隙間なく埋めて低通気度が得られること、
ベルトの屈曲がスムーズに行えること、モノフィラメ
ントの製作が容易であること。
【0028】その結果、モノフィラメントの形状につい
ては次の条件を満足するものであれば良いことが判明し
た。 スパイラル状コイルの中空部を埋めればよいの
で薄いものでもよい、 抄紙用ドライヤーカンバスに
使用する場合、接紙面側は、湿紙の乾燥効率を考慮して
湿紙との接触面積が大きいこと。
【0029】以上のことから、モノフィラメントの断面
形状は、通常の円形、扁平等の形状でなく、その最適な
形状として、 スパイラル状コイルの中空部に挿入す
るために、ベルト走行方向の寸法をベルト厚み方向のい
ずれかで大きくし、その大きくした側の両端部分を薄く
する、 スパイラル状コイルの中空部を埋めるために
は、ベルト走行方向の寸法をベルト厚み方向のいずれか
で大きくすれば充分である。尚、ベルト屈曲時を考慮す
ると、ベルト走行方向の寸法をベルト厚み方向の両方で
大きくすると屈曲がスムーズに行えない。従って、ベル
ト走行方向の寸法を大きくするのはベルト厚み方向のい
ずれか一方のみでよいことになる。
【0030】また、スパイラルベルトを抄紙用ドライヤ
ーカンバスとして使用する場合、湿紙の乾燥効率の観点
を考慮すると、前述したモノフィラメントの形状は、
ベルト走行方向の寸法を接紙面側で大きくする、
その接紙面側の両端部分を薄くする。
【0031】次に、モノフィラメントが具備すべき特性
を検討すると、スパイラル状コイルの中空部に寸法変動
があることや、その中空部より若干小さい寸法のモノフ
ィラメントを挿入した後に熱加工(ヒートセット)する
点から、熱加工によりスパイラル状コイルの中空部を埋
め得るように高熱収縮率のものを使用することが最適で
ある。即ち、熱加工によりモノフィラメントがその長手
方向に収縮するので、結果的にモノフィラメントの断面
積が大きくなり、スパイラル状コイルの中空部は熱加工
前に比べて減少するので、低通気度のスパイラルベルト
が得られることになる。
【0032】ここで、前述した熱加工は、一般に繊維を
加熱処理してその寸法を安定させたり、形状を固定させ
たりする加工方法で、その加工条件は、用途、使用条
件、素材などにより異なるが、通常、所定の張力下で所
定の温度及び時間で処理する。本発明のモノフィラメン
トの場合、例えば、160℃〜180℃の熱風下でベル
ト走行方向に1〜5kg/cmの張力をかけた状態で熱加工
することが望ましい。
【0033】従って、スパイラルベルトにおいて通気度
調整用として高熱収縮率のモノフィラメントを使用し、
そのモノフィラメントの断面形状を、スパイラル状コイ
ルの中空部への挿入後、熱加工により前記スパイラル状
コイルのベルト走行方向の寸法をベルト厚み方向のいず
れかで大きくし、中空部のベルト厚み方向の少なくとも
一方の面の空隙を埋められるものとする。
【0034】尚、モノフィラメントの材質は使用する用
途によって適宣選択すればよい。例えば、スパイラルベ
ルトを抄紙用ドライヤーカンバス及びベルトプレス脱水
機用フィルターベルトとして使用する場合には、特に、
ポリエステルモノフィラメントを使用するのが望まし
い。また、スパイラル状コイルの材質及び特性は特に限
定される必要はなく用途に応じて適宣選択すればよく、
その形状についても、断面形状が円形、楕円や扁平等に
限定されない。更に、芯線の材質及び特性についても特
に限定される必要はなく用途に応じて適宣選択すればよ
く、その形状についても、断面形状が円形、楕円、扁
平、六角形等に限定されない。
【0035】本発明のモノフィラメントは、欧州特許公
開128496A2号に開示された断面形状が台形のポ
リエステルモノフィラメントの場合よりも、スパイラル
状コイルの中空部の楔状隙間により一層深く入り込む断
面形状を有する。これによりスパイラルベルトの通気度
を調整し、更に、高熱収縮率のモノフィラメントを使用
することにより、低通気度のスパイラルベルトを実現す
る。本発明では、スパイラル状コイルの中空部の大きさ
とモノフィラメントの寸法を種々組み合わせることによ
り、広い範囲に亘る通気度調整が可能で、特に、従来品
では得られなかった低通気度の製品が得られる。
【0036】
【実施例】次に、具体的な実施例を図面に基づいて以下
に説明する。
【0037】本発明のスパイラルベルトを抄紙用ドライ
ヤーカンバスに適用したスパイラルカンバス20を図1
に示す。このスパイラルカンバス20は、スパイラル状
コイル21を並列して噛み合わせ、その噛み合わせによ
り形成された共通孔22に芯線23を挿通し、前記スパ
イラル状コイル21の中空部24に、以下に詳述する所
定の断面形状を有する通気度調整用モノフィラメント2
5を挿入した構造を具備する。
【0038】このスパイラルカンバスにおいて、スパイ
ラル状コイル21は、断面形状が円形で直径が0.7mm
のポリエステルモノフィラメントを使用し、図2に示す
ように幅W=7mm、高さH=4mmの形状を有する。ま
た、芯線23は、断面形状が円形で直径が1.0mmのポ
リエステルモノフィラメントを使用する。
【0039】次に、図2に示す複数個のスパイラル状コ
イル21をカンバス走行方向に並列配置して噛み合わ
せ、その噛み合わせにより形成された共通孔22に芯線
23を挿通して図3に示すスパイラルカンバス20aを
製作した。この時、芯線23の密度は、4.9本/2.
54cmであった。このスパイラルカンバス20aをカン
バス走行方向に8kg/cmの張力で安定させてから1kg/
cmの張力にして120℃の熱風下で熱加工(ヒートセッ
ト)を行った。その結果、図4に示すようにヒートセッ
ト後のスパイラル状コイル20bの中空部24の幅W1
は3.42mmであり、このときの通気度は37000cc
/min./cm2 であった。
【0040】そして、図5に示すようにスパイラル状コ
イル21の中空部24に通気度調整用のモノフィラメン
ト25を挿通する。この通気度調整用モノフィラメント
25としては、図6に示す寸法を有する断面形状、即
ち、接紙側の面26の寸法を反接紙側の面27よりも大
きくしてその接紙側の面26のカンバス走行方向の両端
部に薄くした薄肉部28を突設した形状のポリエステル
モノフィラメントを使用した。この時の通気度は130
00cc/min./cm2 であった。
【0041】このスパイラルカンバス20bをカンバス
走行方向に2kg/cmの張力で安定させてから0.8kg/
cmの張力にして20kg/cmの線圧でプレスしながら18
0℃の熱風下で熱加工(ヒートセット)を行った。この
結果、図7に示すようにヒートセット後のスパイラル状
コイル21の中空部24の幅W2 は2.8mmであり、こ
の時の通気度は4000cc/min./cm2 となる図1に示
すスパイラルカンバス20を最終的に製作した。このモ
ノフィラメント挿通後のヒートセット加工は、温度が1
20℃〜180℃、好ましくは160℃〜180℃で、
張力が1kg/cm〜5kg/cmで行なえばよい。
【0042】この実施例で使用したモノフィラメント2
5の乾熱収縮率は180℃で10%、200℃で14%
のものを使用した。この乾熱収縮率は、前述した数値に
限定されず、180℃における乾熱収縮率は8〜18%
程度が好ましい。通常、一般的なポリエステルモノフィ
ラメントの乾熱収縮率は180℃で4〜7%、200℃
で9〜12%であるのに対して、本発明で使用するモノ
フィラメント25の場合には、一般的なポリエステルモ
ノフィラメントよりも高い乾熱収縮率のものを使用する
のが望ましい。
【0043】以上説明したようにこの実施例では、通気
度調整用モノフィラメント25を挿通した後の通気度が
13000cc/min./cm2 であるのに対して、モノフィ
ラメント挿通前の通気度は37000cc/min./cm2
あった。この結果から、本実施例のモノフィラメント2
5を挿通するだけで通気度が約35%に低下し、低通気
度のスパイラルカンバスが得られる。更に、モノフィラ
メント25を挿通してヒートセット加工した後の通気度
は4000cc/min./cm2 であり、通気度が約11%ま
でより一層低下し、さらに低通気度のスパイラルカンバ
スが得られる。このように、モノフィラメント25に高
熱収縮率のものを使用することにより、モノフィラメン
ト挿通後のヒートセット加工でもって、通気度が130
00cc/min./cm2 から4000cc/min./cm2 まで約
30%と大幅に低下する。 [比較例1]前述した実施例に対して図8に示すスパイ
ラルカンバス30を表1の仕様で製作した。このスパイ
ラルカンバス30は通気度調整用モノフィラメントを挿
通しないもので、その通気度は35000cc/min./cm
2 であった。尚、このスパイラルカンバス30の製作工
程は実施例と同じである。 [比較例2]前述した実施例に対して図9に示すスパイ
ラルカンバス40を表1の仕様で製作した。このスパイ
ラルカンバス40は通気度調整用モノフィラメント45
を挿通したものである。通気度調整用モノフィラメント
45には、幅2.4mm、高さ0.75mmの扁平な断面形
状を有するポリエステルモノフィラメントを使用し、そ
の通気度は12000cc/min./cm2 であった。尚、こ
のスパイラルカンバス40の製作工程は実施例と同じで
ある。
【0044】
【表1】 実施例と比較例1及び2におけるスパイラルカンバスの
通気度を比較してみると、実施例が4000cc/min./
cm2 であるのに対して、比較例1が35000cc/min.
/cm2 で通気度が約11%まで低下し、また、比較例2
が12000cc/min./cm2 で通気度が約33%まで低
下しており、実施例のスパイラルカンバスの通気度が大
幅に低下していることが明らかである。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、スパイラル状コイルの
中空部の大きさと、通気度調整用モノフィラメントの断
面形状の寸法を種々組み合わせることにより、広い範囲
で通気度調整が可能であり、従来品と比べて非常に低通
気度で屈曲性の良好な製品が得られる。また、本発明の
スパイラルベルトは抄紙用ドライヤーカンバスとベルト
プレス脱水機用フィルターベルトに最適であるが、これ
らに限らず広く工業用スパイラルベルトとして利用する
こともできて実用的価値は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスパイラルベルトの実施形態を示す断
面図
【図2】図1のスパイラルベルトを構成する一つのスパ
イラル状コイルを示す図
【図3】複数個のスパイラル状コイルを並列に配置して
噛み合わせ、その噛み合わせにより形成された共通孔に
芯線を挿入した状態を示す断面図
【図4】図3のスパイラルカンバスをヒートセットした
後の状態を示す断面図
【図5】図4のスパイラルカンバスに通気度調整用モノ
フィラメントを挿入した状態を示す断面図
【図6】図5の通気度調整用モノフィラメントの断面形
状を示す拡大断面図
【図7】図5のスパイラルカンバスをヒートセットした
後の状態を示す断面図
【図8】本発明の実施例に対する比較例1のスパイラル
カンバスを示す断面図
【図9】本発明の実施例に対する比較例2のスパイラル
カンバスを示す断面図
【図10】スパイラル状コイルを並列に配置して噛み合
わせ、その噛み合わせにより形成された共通孔に芯線を
挿入したスパイラルベルトの一例を示す部分平面図
【図11】図10の断面図
【図12】欧州特許公開128496A2号に開示され
たスパイラルベルトの斜視図
【図13】図12のスパイラルベルトの断面図
【図14】フィルターベルトが使用されるベルトプレス
脱水機を示す概略構成図
【符号の説明】
21 スパイラル状コイル 22 共通孔 23 芯線 24 中空部 25 通気度調整用モノフィラメント 28 薄肉部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製のスパイラル状コイルを並列
    して噛み合わせ、その噛み合わせにより形成された共通
    孔に芯線を挿通し、前記スパイラル状コイルの中空部に
    通気度調整用モノフィラメントを挿入した工業用スパイ
    ラルベルトにおいて、前記モノフィラメントは、ベルト
    厚み方向で前記スパイラル状コイルとほぼ平行に対向す
    る二辺を持ち、そのいずれか一方の辺をスパイラル状コ
    イルと平行にベルト長さ方向へ延在させた断面形状を有
    し、前記一辺の延在両端部に前記中空部の内側両隅部に
    位置する楔状隙間に入り込む薄肉部を突設したことを特
    徴とする工業用スパイラルベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の通気度調整用モノフィラ
    メントは、高熱収縮率のモノフィラメントであることを
    特徴とする工業用スパイラルベルト。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の通気度調整用モノフィラ
    メントは、前記スパイラル状コイルの少なくとも一方の
    面の空隙を埋められるものとしたことを特徴とする工業
    用スパイラルベルト。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の通気度調整用モノフィラ
    メントは、高熱収縮率のモノフィラメントで、前記スパ
    イラル状コイルの中空部への挿入後に熱加工して前記ス
    パイラル状コイルの少なくとも一方の面の空隙を埋めら
    れるものとしたことを特徴とする工業用スパイラルベル
    ト。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載の工業用スパイラルベ
    ルトを基布として、その片面又は両面にウェブを積層し
    ニードリングしたことを特徴とする工業用スパイラルベ
    ルト。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5記載の工業用スパイラルベ
    ルトを抄紙用ドライヤーカンバスとして用いることを特
    徴とする工業用スパイラルベルト。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の工業用スパイラルベルト
    において、スパイラル状コイルと平行にベルト長さ方向
    へ延在させて薄肉部を突設した一辺を抄紙用ドライヤー
    カンバスの接紙面側としたことを特徴とする工業用スパ
    イラルベルト。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5記載の工業用スパイラルベ
    ルトをベルトプレス脱水機用フィルターベルトとして用
    いることを特徴とする工業用スパイラルベルト。
  9. 【請求項9】 合成樹脂製のスパイラル状コイルを並列
    して噛み合わせ、その噛み合わせにより形成された共通
    孔に芯線を挿通し、前記スパイラル状コイルの中空部に
    通気度調整用モノフィラメントを挿入した工業用スパイ
    ラルベルトの製造方法において、前記モノフィラメント
    は、ベルト厚み方向で前記スパイラル状コイルとほぼ平
    行に対向する二辺を持ち、そのいずれか一方の辺をスパ
    イラル状コイルと平行にベルト長さ方向へ延在させた断
    面形状を有し、前記一辺の延在両端部に前記中空部の内
    側両隅部に位置する楔状隙間に入り込む薄肉部を突設し
    た高熱収縮率のモノフィラメントとし、このモノフィラ
    メントの挿入後、160℃〜180℃の熱風下で走行方
    向に1〜5kg/cmの張力をかけて熱加工し、前記スパイ
    ラル状コイルの少なくとも一方の面の空隙を埋めるよう
    にしたことを特徴とする工業用スパイラルベルトの製造
    方法。
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