JPH09313528A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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JPH09313528A
JPH09313528A JP8131504A JP13150496A JPH09313528A JP H09313528 A JPH09313528 A JP H09313528A JP 8131504 A JP8131504 A JP 8131504A JP 13150496 A JP13150496 A JP 13150496A JP H09313528 A JPH09313528 A JP H09313528A
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crotch
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JP8131504A
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Shigemi Iijima
茂美 飯島
Sachiko Nakazawa
幸子 中澤
Koji Ogiso
宏治 小木曽
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便に股下部のみの立体ギャザーの堰を高く
して、股下部の漏れを防止してするとともに、全体の立
体ギャザーを立ち上がりやすくすることで、好適に使用
される吸収性物品を提供する。 【解決手段】 液体透過性の表面シートと、液体不透過
性の裏面シートと、前記両シート間に配置された吸収体
と、一対の立体ギャザーとを有する吸収性物品におい
て、前記立体ギャザーは、吸収性物品の側縁部長手方向
に沿って配置されており、かつ、前記立体ギャザーの起
立線が吸収性物品のを股下部分で前記吸収性物品の外側
に湾曲して配置されることにより実質的に股下部分の立
体ギャザーの堰を高くしたことを特徴とする吸収性物
品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡便に股下部のみ
の立体ギャザーの堰を高くして、股下部の漏れを防止す
るとともに、全体の立体ギャザーを立ち上がりやすくす
ることで、好適に使用される吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】公知の吸収性物品の一つである使いすて
おむつは、液体透過性の表面シートと液体不透過性の裏
面シートの間に、綿状パルプ、高吸水性ポリマー(以下
SAPという)、親水性シート等からなる吸収体を配置
した構成になっており、尿は表面シートを通って吸収体
に吸収される。近年、紙おむつは使い易さと物流コスト
の削減の観点から段々と薄型化、コンパクト化が進み、
その結果として吸収体に用いられている体積の大きい綿
状パルプの使用割合を減らし、体積が小さく吸収容量の
大きいSAPの割合を増やす傾向にある。しかしなが
ら、SAPは尿や体液を吸収する速度が遅いため、SA
Pの割合の高い薄型吸収体から構成される使いすておむ
つは、表面シートから尿や体液を吸収する速度(以下、
吸収速度という)が遅くなり、そのため紙おむつから尿
や体液が漏れ出すという問題が生じている。
【0003】この薄型吸収体の吸収速度の低下による漏
れという問題を解決するために、吸収性物品の側部に沿
って立体ギャザーを配設することが一般的となってきて
いる。従来の立体ギャザーは、吸収性物品の長手方向に
平行に配置された弾性体を含むフラップが平行に配置さ
れた起立線上に立ち上がるように形成されている。立体
ギャザーの長手方向両端部は、起立線の内側に固定する
(特開昭62−250201号公報)、起立線の外側に
固定する(特開昭62−223303号公報)、一方の
みを内側もしくは外側に固定する(特告平4−1931
号公報)等の方法が採択されている。これらの方法は何
れも弾性体及び起立線が吸収性物品の長手方向に沿って
平行に配設されているため、実質的に立体ギャザーの堰
の高さは一定であり、股下部の堰の高さを充分に設ける
ためには、全体の堰の高さを高くする必要がある。
【0004】立体ギャザーの各部分での立ち上がりは、
立体ギャザーの堰の幅、立体ギャザーの起立線と自由縁
の両固定部をつないだ線との距離、立体ギャザーの自由
縁の弾性体(ギャザー強度)、及び立体ギャザーの長手
方向両端部の固定域からの距離による。股下部の立体ギ
ャザーは、自由縁両端部の固定域から離れているため、
適度なギャザー強度であれば、立体ギャザーの幅や自由
縁両端部の固定の向きに関わらず起立線上に立ち上がり
やすい。しかしながら、自由縁の固定域に近い背側部及
び腹側部の立体ギャザーは、立体ギャザーの堰の幅が大
きい場合、その固定の向きに倒れた状態から立ち上がり
にくい。すなわち、従来の立体ギャザーの両端部を固定
する方法では、自由縁両端部の固定域に近い背側部と腹
側部では、股下部の堰の高さを十分にするために背腹部
分の堰の幅を大きくすると、自由縁と起立線との距離が
大きくなるために、立体ギャザー自身が起立線上より立
ち上がりにくいという問題があった。
【0005】一方、立体ギャザーの両端部を固定しない
方法では、立体ギャザーの両端部が背側部と腹側部で、
着用者の装着状況によって、よれて折れ曲がったまま装
着され、立体ギャザーが充分に立ち上がらない、また
は、立体ギャザーの折れ曲がった部分が着用者に当た
り、装着感が悪い等の問題があった。
【0006】立体ギャザーの起立線と自由縁の弾性体の
両固定部をつないだ線との距離を短くして立体ギャザー
を起立線上に立ち上がりやすくする方法として、立体ギ
ャザーの堰の幅を一定にして、立体ギャザーの長手方向
両端部をC字型に折り曲げて固定する(特開平6−20
9967号公報)、立体ギャザーの起立線を変化させる
方法(特開平4−200543号公報、特開平5−92
023号公報)が知られている。
【0007】前者の方法では、吸収性物品の長手方向に
沿って配設された立体ギャザーの起立線に対し、立体ギ
ャザーを形成する堰を長手方向両端部でC字型に折り、
立体ギャザー自由縁を固定している。立体ギャザーの両
端部をC字型に折り曲げて固定するために、股下部の立
体ギャザーの堰を高くした場合でも、立体ギャザーの起
立線と自由縁の位置が単なる内倒しや外倒しによる固定
よりも近いために、立体ギャザーが起立線上に立ち上が
りやすい。後者の方法も、股下部では、立体ギャザーの
起立線と自由縁の固定域をつないだ線との距離が、吸収
性物品の長手方向に平行に配設された単なる内倒しや外
倒しによる固定に比べて近いため、立体ギャザーが起立
線上に立ち上がりやすい。
【0008】しかしながら、立体ギャザーの自由縁の固
定域となる両端部すなわち、背側部と腹側部では、立体
ギャザーを形成する堰が固定域に近いため広がりにく
く、先に述べた例と同様に、十分な立ち上がりによる堰
の形成ができないという問題があった。また、後者の方
法は、立体ギャザーの堰の幅が一定であり、その堰の縁
端部に弾性体を固定しているために、弾性体を起立線と
同様に湾曲した形で立体ギャザーに配置しなければなら
ず、吸収性物品を製造する上で、高速生産の面から満足
すべきものではなく、トラブルが発生することが多かっ
た。さらに、何れの場合も、横方向の漏れに重要な股下
部分の立体ギャザーのみならず、全体の堰の高さを一定
にした立体ギャザーとするために、使用する素材が多く
なり、製造コストが高くなるという問題もあった。
【0009】一方、立体ギャザーの堰の高さを変化させ
る方法も知られている(特開平3−286760号公
報)。この方法では、吸収性物品の長手方向に沿って弾
性体を接合させたシートを配置し、前記シートの両端部
は平面部によって吸収性物品の表面シートに接合固定さ
れ、前記シートの中央領域は、弾性体を挟んでシート同
士が向き合って接合される形で堰を形成して直立し、こ
の直立部の基部を成す平面部で吸収性物品の表面シート
に接合固定されることで、立体ギャザーが吸収性物品の
長手方向に平行に配設され、前記立体ギャザーの堰の高
さが中央領域で高くなるように変化して、起立線上に直
立する。
【0010】この方法では、股下部の堰の高さのみを高
くすることは可能であるが、立体ギャザーは2層のシー
トで形成されるために、立体ギャザーのシートが厚くな
り剛性が上がるし、また、立体ギャザーの弾性体が堰の
自由端部のみにしか配置できないために、ギャザー強度
の調節が十分にできず、脚周りに対する追従性が低いと
の問題があり、着用者の股下部分とおむつの間に隙間を
形成する恐れがあり、漏れを十分に防止することができ
なかった。
【0011】また、立体ギャザーの起立線を形成する基
端を平行に複数本配置することで実質的に立体ギャザー
の堰の高さを変化させ、起立線を変化させる方法も知ら
れている(特公平7−67476号公報)。この方法で
は、立体ギャザーの起立線は、吸収性物品の長手方向中
心線に平行に形成される、互いに接続しない2本の立体
ギャザーシートのシール線により形成される。立体ギャ
ザーの起立線をを形成するシール線は非接続の2本以上
の線で形成されているために、立体ギャザーの着用者へ
の追随性が低下する。また、シール線の非連続部分とな
る隙間へ、着用者の排泄物が流れ込み、吸収されること
なくサイド部分より滲み出して漏れるという問題があっ
た。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、かかる
現状に鑑み、液体透過性の表面シートと液体不透過性の
裏面シートの間に吸収体を有する吸収性物品において、
立体ギャザーの自由縁は吸収性物品の長手方向に設けな
がら、立体ギャザーの起立線を連続的に股下部分で吸収
体の外側に湾曲させることで、簡便に、かつ実質的に股
下部の堰を高くして、股下部のみならず吸収性物品全体
の立体ギャザーを立ちやすくすることが可能であるとの
結論に至った。
【0013】また、立体ギャザーの起立線を股下部分で
吸収体の外側に湾曲させ、長手方向両端部を起立線の外
側に折り返して固定することで、少なくとも股下部にお
いて、立体ギャザーの起立線と自由縁の両固定部をつな
いだ線との距離が、立体ギャザーの堰の幅よりも小さい
ために、立体ギャザーが起立線上に立ち上がりやすくな
り、股下部での漏れに対して有効であるとの結論に至っ
た。さらに、立体ギャザーの堰を単層、多層と自由に選
択し、自由縁に弾性体を設けて、弾性体の位置及び本数
を選択することで、着用者の脚周りに対する追従性の高
い立体ギャザーを形成することができることを見い出し
た。
【0014】本発明の目的は、簡便に股下部のみの立体
ギャザーの堰を高くして、股下部の漏れを防止してする
とともに、全体の立体ギャザーを立ち上がりやすくする
ことで、好適に使用される吸収性物品を提供することで
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、液体透過性の
表面シートと、液体不透過性の裏面シートと、前記両シ
ート間に配置された吸収体と、一対の立体ギャザーとを
有する吸収性物品において、前記立体ギャザーは、吸収
性物品の側縁部長手方向に沿って配置されており、か
つ、前記立体ギャザーの起立線が吸収性物品の股下部分
で前記吸収性物品の外側に湾曲して配置されることによ
り実質的に股下部分の立体ギャザーの堰が高くなってい
る吸収性物品に存する。さらに、本発明の前記立体ギャ
ザーは、その長手方向両端部において、起立線の外側に
折り返されて固定されていることを特徴とする吸収性物
品に存する。
【0016】前記構成を有するこの発明に係る吸収性物
品は、簡便に股下部のみの立体ギャザーの堰を高くする
ことで、股下部の漏れを防止するとともに、全体の立体
ギャザーも立ち上がりやすくして、使用素材が少ない安
価な吸収性物品を提供し得るものである。また、立体ギ
ャザーの起立線を連続的に股下部分で外側に湾曲させ、
長手方向両端部を起立線の外側に折り返して固定するこ
とで、さらに立体ギャザーが起立線上に立ち上がりやす
くして、さらに防漏性の高くすることができる。さら
に、立体ギャザーの堰を単層、多層と自由に選択し、自
由縁に弾性体を設けて、弾性体の位置及び本数を選択す
ることで、着用者の脚周りに対する追従性の高い立体ギ
ャザーを形成して、防漏性の高い快適な吸収性物品を提
供するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明において使用される表面シ
ートは、親水性あるいは疎水性の不織布、織布、多孔性
プラスチッフィルム等であり、その構成繊維は、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロンまた
は、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナ
イロン等の2成分以上からなる複合繊維等でも良く、特
には、ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ポ
リエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレンの複合繊維
が強度の面から好ましいが、特に制限をうけるものでは
ない。
【0018】表面シートは、単一のシートで構成される
必要はなく、吸収体上面と側部フラップでシートを替え
るなど複数枚のシートで構成しても良い。また、複数枚
のシートで表面シートを構成する際、各シートは別の素
材を使っても良いが、同一の素材でも良い。
【0019】本発明において使用される裏面シートは、
ポリエチレン等の液体不透過性フィルム、液体不透過性
フィルムと不織布、織布を貼り合わせている素材等から
なる。
【0020】本発明において使用される吸収体は、綿状
パルプ、SAP、親水性シート等からなり、特に制限を
受けるものではない。本発明において使用される吸収体
は、従来の使いすておむつその他の吸収性物品の通常使
用される公知の吸収性材料から作られている。すなわ
ち、綿状パルプ、レーヨン等の吸収性繊維からなる単層
もしくは多層のマットから形成され、さらに親水性シー
トによりくるまれており、そして、SAPが各マット中
に均一に混合もしくは各マット間に層状に配設されてい
る。また、SAPを均一混合された吸収体は、綿状パル
プに対して3〜60重量%の熱融着性物質を混合した
後、熱圧着してもよいし、もしくは、SAPのみが親水
性シートによりくるまれているものであっても良い。
【0021】綿状パルプとしては、化学パルプシート、
古紙パルプシート、機械パルプシートを粉砕機で解繊す
ることにより得られる繊維長5mm以下のものである。
パルプ原料としては、針葉樹に限らず、広葉樹、わら、
竹およびケフナも適用される。このパルプの使用量は、
目的とする吸収体により、例えば、単独で用いるか、複
数積層して用いるか、他の吸収材を併用するかなどによ
り異なるが、一般的には、50〜400g/m2にされ
る。
【0022】SAPとしては、デンプン系、セルロース
系、合成ポリマー系が挙げられる。すなわち、デンプン
ーアクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプンーアク
リル酸エチルグラフト共重合体のケン化物、デンプンー
メタクル酸メチルグラフト共重合体のケン化物、デンプ
ンーアクリロニトリルグラフト共重合体のケン化物、デ
ンプンーアクリルアミドグラフト共重合体のケン化物、
デンプンーアクリロニトリルー2ーアクリルアミドー2
ーメチルプロパンスルホン酸グラフト共重合体のケン化
物、アクリル酸(塩)重合体、アクリル酸で架橋された
ポリエチレンオキシド、ナトリウムカルボキシメチルセ
ルローズの架橋物、ポリビニールアルコールー無水マレ
イン酸反応物の架橋物などである。
【0023】自重の20倍以上の尿、体液及び水を吸収
するもので、ポリアクリル酸ナトリウム系のものが吸収
性能の点から最も適当である。SAPの分布量は、乾燥
した綿状パルプ100重量部に対して10〜500重量
部、好ましくは15〜300重量部であり、かかる量の
SAPが綿状パルプに実質的に均一に分布している。S
APが吸収し膨潤したとき、その粒子は相互の干渉が最
小にとどめられ、連続的に接触して透過障壁を形成する
ことが少なく、尿や体液を3次元方向に透過、吸収す
る。
【0024】親水性シートは、例えば、ティシュ、吸収
紙、親水性不織布等、親水性のシートであれば良い。吸
収体の圧縮方法として、周面が平滑なロールなどによ
り、吸収体の密度がその全体にわたり実質的に均等にな
るように連続する面状であってもよいし、周面が凹凸状
であるロールなどにより、吸収体の密度が部分的に異な
り、尿や体液を縦方向及び斜め方向に導く模様配列のエ
ンボスであってもよい。エンボスの場合、圧縮部、非圧
縮部は、連続、非連続のいずれであってもよい。吸収体
の形状は、矩形、砂時計型、T字型と自由に選択でき、
従来の使いすておむつその他の吸収性物品の通常使用さ
れる公知の形状のいずれでも良く、特に限定するもので
はない。
【0025】また、吸収体上の少なくとも一部に拡散層
を設けても良い。拡散層を設けることで、装着者の姿勢
等により表面シート下の空間が十分に設けられない場合
でも、尿、体液等の吸収速度を低下させることなく、
尿、体液等の漏れを防ぐことが可能となる。拡散層は、
親水性液透過性の不織布、織布、多孔性プラスチック、
綿状パルプ等であり、その構成成分はポリプロピレン、
ポリエチレン、ポリエステル、レーヨン、パルプまたは
これらの複合繊維等でも良く、特に制限を受けるもので
はない。拡散層は、表面シートと吸収体の間に配設さ
れ、接着剤等で吸収体に接着固定される。
【0026】立体ギャザーは、各種のシートにより形成
することができる。表面シートや側方フラップシート、
あるいはこれらシートとは別体の立体ギャザーシートに
より形成することができる。立体ギャザー形成用シート
の素材は、親水性あるいは疎水性の不織布、織布、多孔
性プラスチッフィルム等もしくは、液不透過性のフィル
ムや、これらの貼り合わせであり、織布及び不織布の構
成繊維は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステ
ル、ナイロンまたは、ポリエステル、ポリプロピレン、
ポリエチレン、ナイロン等の2成分以上からなる複合繊
維等でも良く、特には、ポリエステル/ポリエステル、
ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエ
チレンの複合繊維が強度の面から好ましいが、特に制限
をうけるものではない。通気性や通液性はなくても良い
が、好ましくは、通気性を有するものである。
【0027】さらに、使用目的に応じて立体ギャザーの
シートに弾性部材を設置してよい。弾性部材を設置する
と、着用者のフィット性も高くなり、着用者の動きへの
追従性も高まる。弾性部材は、天然ゴム、合成ゴム、ウ
レタンなどの糸状、ひも状、平型形状のものを設置位置
に応じて用いられる。弾性部材の配設はシートに接着剤
により固定される。接着方法としては、ホットメルト、
澱粉系またはCMC(カルボキシメチルセルロース)な
どの水溶性の糊又は、流動性の高い接着剤、もしくは熱
や超音波等による溶着でも良い。
【0028】
【実施例】以下、図面により、使いすておむつを例にし
て、本発明の吸収性物品を詳細に説明するが、本発明は
これらに限定されるものではない。図1に示すものは、
使いすておむつの一部切欠け展開平面図である。図1に
おいて、使いすておむつは、液体透過性の表面シート1
と液体不透過性の裏面シート2の間に吸収体3が配置さ
れている。さらに、前記吸収体3の両側部に立体ギャザ
ー4が配設されている。立体ギャザー4は弾性体5が伸
長状態でその自由縁6に配置されている。立体ギャザー
4の弾性体5は使い捨ておむつの長手方向中心線7に平
行に配置されているが、立体ギャザー4の起立線8は、
股下部分で外側に湾曲しており、実質的に股下部分の立
体ギャザー4の堰9(図2参照)が高くなっている。
【0029】前記吸収体3の幅方向両側部の外側には、
前記表裏両面シートを延出して両側に側方フラップ10
が形成されている。前記使い捨ておむつは背側部A、股
下部B及び腹側部Cによって構成されている。前記側方
フラップ部10が形成する表面シート1と裏面シート2
の間に、着用中の脚周りからの滲出物の漏れを防止する
ために、脚周り弾性体11を伸張状態で配設する。さら
に、背側部のフラップ部には、着用者のウエストへのフ
ィット感の向上と腰周りからの滲出物の漏れを防止する
ために、腰周り弾性体12を伸長状態で配設する。ま
た、使いすておむつを着用者に簡便に脱装着させるため
に、背側部の側方フラップ部10にファスニングテープ
13を配設する。
【0030】図1では、立体ギャザー4は、吸収体3側
縁部に沿って長手方向全面に亙って一対配設されている
が、必ずしも一対である必要はなく、複数組配設されて
も良い。また、立体ギャザー4の起立線8は、図1で
は、股下部Bにおいて吸収体3の外側にあるが、必ずし
も背側部A及び腹側部Cは吸収体3の外側になくても良
く、吸収体3上部にあっても良く、外側に湾曲して配置
されていれば良い。股下部Bでの立体ギャザー4の起立
線8を吸収体3の外側に設ける場合、起立線8の最も外
側に湾曲している部分の吸収体3の側縁(吸収体が砂時
計型の場合には、幅の最も狭い部分の側縁)からの距離
が1〜250mmの位置で、吸収体上の表面シート上に
設けることが好ましい。起立線の吸収体の側縁からの距
離が1mmより内側になると、股下部の立体ギャザーの
堰が高くなりにくくなることと、吸収体の吸収領域が狭
くなり、吸収性能が低下するため好ましくない。また、
パット構造の吸収性物品では、吸収体3の側部から外側
に延出したシートに弾性体5を配設した立体ギャザー4
であっても良い。さらに、図1では、立体ギャザー4の
起立線8の変化は前半部(腹側)と後半部(背側)で、
対称となっているが、必ずしも対称である必要はない。
【0031】図1では、立体ギャザー4の自由縁6はそ
の長手方向両端部が固定されていないが、一部固定され
ていても良く、特に限定されない。また、固定される際
も、起立線8よりも内側でも外側でも良く、起立線8上
でも良い。また、一方のみを固定する方法や、一方を内
側に他方を外側に固定する方法でも良い。
【0032】立体ギャザー4の堰9の高さは、股下部B
において、10mm以上100mm以下でり、好ましく
は20mm以上60mm以下である。一方、背側部Aお
よび腹側部Cにおいての立体ギャザー4の堰9の高さ
は、0mm以上80mm以下であり、好ましくは、0以
上50mm以下である。ただし、背側部Aおよび腹側部
Cの堰9の高さは股下部Bの堰9よりも低く形成されて
おり、その差は5mm以上100mm以下であり、好ま
しくは、10mm以上50mm以下である。
【0033】図1では、立体ギャザー4の弾性体5は、
立体ギャザー4の自由縁6の側部に一本配設されている
が、自由縁6の側部もしくはその近縁に配設されておれ
ば良く、弾性体5は、各立体ギャザー4に1本のみを配
設しても良いが、複数本配設しても良く、特に制限され
るものではない。
【0034】図2は、図1の使いすておむつの斜視図で
ある。図2において、使いすておむつの吸収体3の側部
に立体ギャザー4が配設されおり、立体ギャザー4の起
立線8は、股下部で外側に湾曲しており、実質的に股下
部分の立体ギャザー4の堰9が高くなっている。
【0035】図3は、立体ギャザー4の自由縁6の側部
を外側に倒してその長手方向両端部を起立線8の外側で
固定した、図1とは別の実施例を示す展開平面図であ
る。図3において、股下部Bにおいて、立体ギャザー4
の起立線8と自由縁6の弾性体5の両固定部をつないだ
線15との距離L1が、立体ギャザー4の堰の幅L2より
も短く、自由縁6の弾性体5の両固定部をつないだ線1
5が起立線8に近くなっているため、立体ギャザー4が
起立線8上に立ち上がりやすい。立体ギャザー4の自由
縁6を外側に折り返して固定する場合、折り返す自由縁
6の幅は、3mm以上80mm以下、好ましくは、5m
m以上50mm以下である。
【0036】図4は、立体ギャザー4の自由縁6の側部
をさらに外側に倒してその長手方向両端部を起立線8の
外側で固定した、図1、図3とは別の実施例を示す展開
平面図である。図4において、立体ギャザー4の起立線
8と自由縁6の弾性体5の両固定部をつないだ線15は
一部交差している。立体ギャザー4の起立線8が自由縁
6の弾性体5の両固定部をつないだ線15よりも内側に
ある部分では、立体ギャザー4が起立線8よりも外側に
倒れやすくなり、立体ギャザー4の起立線8が自由縁6
の弾性体5の両固定部をつないだ線15上にある部分で
は、立体ギャザー4は起立線8上に立ち上がりやすくな
り、立体ギャザー4の起立線8が自由縁6の弾性体5の
両固定部をつないだ線15よりも外側にある部分では、
立体ギャザー4は起立線8よりも内側に倒れやすくな
る。
【0037】立体ギャザー4の自由縁6を起立線8より
も外側に倒して固定する場合、自由縁6の弾性体5の両
固定部をつないだ線15を全て起立線8よりも内側にな
るように固定しても良いが、一部起立線8上になるよう
に、もしくは、一部は外側になるように固定しても良
く、また、全てが外側になるように固定しても良い。起
立線8と自由縁6端部の固定部14との距離は、自由縁
6の端部の堰9の幅と同じである必要はなく、自由縁6
の端部の堰9の幅よりも狭くても良い。
【0038】立体ギャザー4の起立線8の変化が前半部
(腹側)と後半部(背側)で、非対称になっており、背
側部Aと腹側部Cの立体ギャザー4の堰の幅が異なる場
合は、それぞれ起立線8と自由縁6の端部の固定部14
との距離が異なっても良い。ただし、好ましくは、股下
部分において、自由縁6の弾性体5の両固定部をつない
だ線15と起立線8の間隔L1が、0mm以上15mm
以下であり、立体ギャザー4が起立線8上に立ち上がる
ことが股下部分の漏れを防止する上で好ましい。この様
に、立体ギャザー4の起立線8の変化の度合いや、立体
ギャザー4の自由縁6の端部の固定の位置14を調節す
ることで、簡便に、立体ギャザー4の堰9の高さおよ
び、立ち上がりの方向性を吸収性物品の位置によって異
なるように調整することが可能である。
【0039】図5は、図4の使いすておむつの線断面図
である。図5において、(A)は図4のI−I’線断面
図、(B)はII−II’線断面図、(C)はIII−III’線
断面図である。(A)において、I−I’線部は、立体
ギャザー4の長手方向端部の自由縁6固定域14に近い
ために、立体ギャザー4の堰は広がり難い位置である
が、堰の幅は股下部に比べて狭いために、多少の広がり
を示して、堰9を形成している。また、立体ギャザー4
の起立線8は、自由縁6の立体ギャザー弾性体5の両固
定部をつないだ線15よりも内側にあるために、立体ギ
ャザー4は外側に倒れている。
【0040】(B)において、II−II’線部は、立体ギ
ャザー4の起立線8が、自由縁6の立体ギャザー弾性体
5の両固定部をつないだ線15上にあるために、立体ギ
ャザー4は起立線8上に立ち上がっている。また、II−
II’線部はI−I’線部よりも起立線8が外側に変化し
て、立体ギャザー4の堰9が高くなっている。さらに、
I−I’線部よりも立体ギャザー4の長手方向端部の自
由縁固定部14から遠くなっているために、立体ギャザ
ー4が立ち上がりやすくなっている。
【0041】(C)において、III−III’線部は、立体
ギャザー4の起立線8が、自由縁6の立体ギャザー弾性
体5の両固定部をつないだ線15上よりも外側にあるた
めに、立体ギャザー4は起立線8よりも内側に少し傾い
ている。また、III−III’線部は股下部分であり、起立
線8が最も外側に湾曲している部分であるために、I−
I’線部やII−II’線部に比べて、立体ギャザー4の堰
9が高くなっている。さらに、I−I’線部やII−II’
線部に比べて、立体ギャザー4の長手方向両端部の自由
縁固定域14から最も遠くなっているために、立体ギャ
ザー4が立ち上がりやすくなっている。また、III−II
I’線部は股下部分であり、起立線8が吸収体より外側
に湾曲しているために、より立体ギャザー4が立ち上が
りやすくなっている。
【0042】図5では、立体ギャザー4のシートは表面
シートあるいは裏面シートとは別部材で成形されてお
り、立体ギャザー弾性体5も自由縁6の側部を折り曲げ
て包まれているが、立体ギャザー4のシートは、吸収体
3上面の表面シート1、側部フラップ部上面のサイドシ
ートや裏面シート2で形成しても良い。さらに、立体ギ
ャザー4のシートは、単一のシートで構成される必要は
なく、これら各シートの貼り合わせでも良い。また、複
数のシートの貼合せの際は、立体ギャザー4内に空間を
形成しても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の吸収性物
品は、液体透過性の表面シートと、液体不透過性の裏面
シートと、前記両シート間に配置された吸収体と、一対
の立体ギャザーとを有する吸収性物品において、前記立
体ギャザーは、吸収性物品の側縁部長手方向に沿って配
置されており、かつ、前記立体ギャザーの起立線が吸収
性物品の股下部分で前記吸収性物品の外側に湾曲して配
置されることにより、簡便に、実質的に股下部分の立体
ギャザーの堰が高くなり、股下部の漏れを防止するとと
もに、全体の立体ギャザーも立ち上がりやすくなり、使
用素材を少なくして、安価に作成することが可能であ
る。また、本発明の吸収性物品は、立体ギャザーの長手
方向両端部を起立線の外側に折り返して固定すること
で、さらに立体ギャザーが起立線上に立ち上がりやすく
なり、さらに防漏性の高くする効果を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使いすておむつの一部切欠け平面図。
【図2】図1の使い捨ておむつの斜視図。
【図3】本発明の使い捨ておむつの図1とは別の実施例
を示す平面図。
【図4】本発明の使い捨ておむつの図1、図3とは別の
実施例を示す平面図。
【図5】図4の使い捨ておむつの線断面図。
【符号の説明】
1.液体透過性の表面シート 2.液不透過性の裏面シート 3.吸収体 4.立体ギャザー 5.立体ギャザー弾性体 6.自由縁 7.長手方向中心線 8.起立線 9.堰 10.側方フラップ 11.脚周り弾性体 12.腰周り弾性体 13.ファスニングテープ 14.自由縁固定部 15.自由縁の弾性体の両固定部をつないだ線 L1.立体ギャザーの起立線と自由縁の弾性体の両固定
部をつないだ線との距離 L2.立体ギャザーの襞の幅 A.背側部 B.股下部 C.腹側部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体透過性の表面シートと、液体不透過
    性の裏面シートと、前記両シート間に配置された吸収体
    と、一対の立体ギャザーとを有する吸収性物品におい
    て、前記立体ギャザーは、吸収性物品の側縁部長手方向
    に沿って配置されており、かつ、前記立体ギャザーの起
    立線が吸収性物品の股下部分で前記吸収性物品の外側に
    湾曲して配置されることにより実質的に股下部分の立体
    ギャザーの堰が高くなっていることを特徴とする吸収性
    物品。
  2. 【請求項2】 前記立体ギャザーは、その長手方向両端
    部において、起立線の外側に折り返されて固定されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の吸収性物品。
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