JPH09313247A - 理美容用の人頭模型 - Google Patents

理美容用の人頭模型

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JPH09313247A
JPH09313247A JP15881596A JP15881596A JPH09313247A JP H09313247 A JPH09313247 A JP H09313247A JP 15881596 A JP15881596 A JP 15881596A JP 15881596 A JP15881596 A JP 15881596A JP H09313247 A JPH09313247 A JP H09313247A
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head model
hair
model
fixture
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Hidetama Haaku
英珠 波握
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被理髪者が頭を傾けていても正確な理髪を行
える技術を容易に取得できるための人頭模型を提供す
る。 【解決手段】 人頭を模した人頭模型本体3に毛髪4を
直接植設するか、または人頭模型本体3に毛髪4を植設
したカツラを被着させた、理美容用のカット練習、カー
ル練習等を行うための人頭模型1において、人頭模型本
体3の傾き角度を示す水平器7を設けたことを特徴とす
る。この人頭模型1を用いれば、水平器7を見ながら人
頭模型本体3の傾きを所望の角度に調節することがで
き、各角度において毛髪4がどのような状態になるかを
体験的に知ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、美容師や理髪師等
(以下、「美容師等」という)およびそれを目指す者が
カット練習、カール練習などを行うために使用する人頭
模型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、人頭を模した人頭模型本体に
毛髪を直接植設するか、または人頭模型本体に毛髪を植
設したカツラを被着させた、理美容用のカット練習、カ
ール練習等を行うための人頭模型が公知になっている。
この人頭模型は、当業者間ではウィックなどとも呼ばれ
ており、従来このウィックに関して、例えば実開昭60
−155417号、実開平4−80419号などが開示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実際に理髪
をする場合は、被理髪者が常に頭を真っ直ぐに立ててい
るとは限らず、首を曲げた状態で理髪しなければならな
いことも多い。特に被理髪者が年配の方の場合は姿勢が
前傾になりがちであり、また、若者であっても被理髪者
が本などを眺めている場合は前屈みになりやすい。ま
た、人によっては理髪中に癖で首を左右何れかに傾ける
ようなこともある。かかる場合、被理髪者の頭をその都
度真っ直ぐに立て直させるのは煩雑であり、また、被理
髪者にとって苦痛となる可能性もある。
【0004】一方、人間の頭はほぼ球面体であって、被
理髪者の頭がどの程度傾いているかを即座に正確に把握
することは非常に困難であり、熟練を要する。更に、人
間の頭は完全な球面体ではなく、人によっては頭の形状
が左右対称でない場合もある。長い経験のある美容師等
ならば被理髪者の頭の角度などをすぐに把握でき、ま
た、多少傾いたままでも支障無く理髪を行う技術を有す
るが、若い経験の浅い美容師等にとっては、頭が傾いた
状態でありながら真っ直ぐに立っているときと同様に理
髪を行うことは至極困難である。
【0005】通常、このように被理髪者の頭が傾いた状
態でも真っ直ぐに立っているときと同様に正確な理髪を
できるようになるためには、十年以上もかかるといわれ
る。このため、若い美容師等は感性が豊かでありなが
ら、経験不足のために思うような理髪を行うことができ
ず、自己のもつ感性を十分に発揮できない。一方、前述
のように被理髪者の頭が傾いた状態で正確な理髪をする
技術を取得するためには通常十年以上もかかるが、その
ような技術を取得したときには若い感性を既に失ってい
るという問題がある。
【0006】本発明はこれらの課題を解決するためにな
されたもので、その目的は被理髪者が頭を傾けていても
正確な理髪を行える技術を容易に取得できるための人頭
模型を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1の発明は、人頭を模した人頭模型本体に毛
髪を直接植設するか、または人頭模型本体に毛髪を植設
したカツラを被着させた、理美容用のカット練習、カー
ル練習等を行うための人頭模型において、人頭模型本体
の傾き角度を示す水平器を設けたことを特徴とする。
【0008】本発明において、毛髪には本物の人間の毛
髪を用いることができることは言うまでもないが、場合
によっては人の毛髪に似た動物の毛や合成繊維等を使用
することもある。本発明の人頭模型を用いれば、水平器
を見ながら人頭模型本体の傾きを所望の角度に調節する
ことができる。従って、若い美容師等は各角度におい
て、毛髪がどのような状態になるかを体験的に知ること
が可能ととなる。これにより、若い美容師等は、被理髪
者が頭を傾けていた場合に理髪を行う技術を取得できる
ようになる。
【0009】そして、この本発明の人頭模型において、
前記水平器は、例えば請求項2に記載したように、バン
ドを用いて人頭模型本体の首部に巻き付けるようしても
良い。そうすれば、既存の人頭模型を何等改良する必要
なく簡単に水平器を取り付けることができるようにな
る。
【0010】また、請求項3に記載したように、人頭模
型本体にはカット練習、カール練習等のための基準線を
設けることが好ましい。そうすれば、基準線によって区
分された各部分の毛髪が、人頭模型本体の傾きに応じて
どのような状態となるかを、より把握しやすくなる。
【0011】なお、この基準線は人頭模型本体の表面に
直接基準線を記載しても良いが、請求項4に記載したよ
うに、基準線上の毛髪の色を他の部分の毛髪の色と異な
る色にすることによって構成しても良い。例えば毛髪を
全体的に黒髪とした場合であれば、基準線上の毛髪を金
髪、赤髪等の色が異なるものとすればよい。更に、純然
たる色の違いだけではなく、例えば濃い色の毛髪に対し
て薄い色の毛髪といったような濃淡の違いも含む。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面に従って説明する。図1は、本発明の実施の形
態にかかる人頭模型1と、この人頭模型1を例えば机上
や台上などに固定するための固定具2を一体的に示す斜
視図である。
【0013】この人頭模型1は、主として美容師等やそ
れを目指す者が理美容用のカット練習等を行うために使
用するものであり、人間の頭を模した人頭模型本体3に
毛髪4を直接植設した構成になっている。人頭模型本体
3は、例えば軟質の高分子エラストマなどといった人間
の皮膚と同程度の柔軟度を有する材質で構成される。毛
髪4には本物の人間の毛髪が用いられるが、場合によっ
ては人の毛髪に似た動物の毛や合成繊維等が使用され
る。なお、図示の人頭模型1では、人頭模型本体3に毛
髪4を直接植設しているが、人頭模型本体3に毛髪を植
設したカツラなどを被着させることによって毛髪4を取
り付けることもできる。
【0014】人頭模型本体3の下方には首部5が形成さ
れており、この首部5の下面中央に形成された孔6に、
後に詳しく説明する固定具2のヘッド33を差し込むこ
とにより、人頭模型1は、固定具2を介して机上や台上
などに適宜固定される。
【0015】本発明は、以上のように構成された人頭模
型1において、人頭模型本体3の傾き角度を示す水平器
7を設けたことを特徴とする。図示の形態では、水平器
7は、バンド8を人頭模型本体3の首部5に巻き付ける
ことにより固定している。
【0016】図2、3は、何れも水平器7を拡大して示
した斜視図である。図2に示す水平器7の正面には表示
部9が形成されており、ここに傾き角度が示されるよう
になっている。表示部9における傾き角度の表示は、デ
ジタル表示でも良く、アナログ表示でも良い。水平器7
の左右にはバンド8が取り付けられており、このバンド
8の一端に固定ピン10が装着され、他端に複数の小孔
11が略等間隔で穿設されている。従って、水平器7を
首部5にあてがった状態でバンド8を首部5に巻き付
け、固定ピン10を小孔11に通すことにより、水平器
7を取り付けることができる。これにより水平器7は人
頭模型本体3と一体的に固定された状態となり、人頭模
型本体3の傾き角度に応じた表示が水平器7の表示部9
になされる。なお、リセット機構などを利用することに
より、人頭模型本体3が真っ直ぐに立っているときは、
水平器7の表示部9には傾き角度が0゜であることが表
示され、人頭模型本体3が例えばθ゜傾いている場合
は、水平器7の表示部9に傾き角度がθ゜であることが
表示されるようになっている。
【0017】一方、図3に示す水平器7の上面は中央部
が高くなっている曲面形状に形成されており、水平器7
の内部には水などの液体が充填され、その中に微少な泡
12が入れられている。この図3に示す水平器7は、水
平状態では泡12が水平器7の上面中央部に位置してお
り、水平器7が水平状態から前後左右に傾くと、それに
伴ってて泡12が水平器7の上面中央部からずれた位置
に移動して傾き角度を示すようになっている。図2に示
した水平器7と同様に、この図3に示す水平器7も水平
器7を首部5にあてがった状態でバンド8を首部5に巻
き付け、固定ピン10を小孔11に通すことにより、水
平器7を取り付けることができる。これにより水平器7
は人頭模型本体3と一体的に固定された状態となり、人
頭模型本体3の傾き角度に応じて泡12の位置が移動す
ることになるので、その泡12の位置によって人頭模型
本体3の前後左右の傾き角度を知ることができる。
【0018】従って、本発明の人頭模型1は、図2、3
に示したような水平器7を見ながら人頭模型本体3の傾
きを所望の角度に調節することができる。例えば、人頭
模型本体3を真っ直ぐに立った状態にしたければ、図2
に示した水平器7の場合であれば、水平器7の表示部9
に0゜が表示されるように人頭模型本体3の傾きを調節
すれば良く、また、θ゜傾いた状態にしたければ、表示
部9にθ゜が表示されるように人頭模型本体3の傾きを
調節すれば良い。また、図3に示した水平器7の場合で
あれば、人頭模型本体3を真っ直ぐに立った状態にした
ければ、水平器7の上面中央に泡12が位置するように
人頭模型本体3の傾きを調節すれば良く、また、泡12
の位置を見ながら人頭模型本体3の傾きを調節すること
によって、前後左右の所望の角度に人頭模型本体3の傾
き角度を調節することが可能となる。このように、特に
美容師等にとっては、被理髪者が頭を傾けた場合に毛髪
がどのような状態になるかを、人頭模型1によって体験
的に知ることが可能ととなる。この人頭模型1を用いて
カット、カール等の練習を行えば、美容師等は、被理髪
者が頭を傾けていた場合での理髪を行う技術を取得でき
る。
【0019】また、図2、3で説明したように、バンド
8には固定ピン10を通す小孔11が複数箇所に設けら
れているので、例えば首部5が太い場合はバンド8の先
端側の小孔11に固定ピン10を通して固定すれば良
く、逆に、首部5が細い場合は手前側の小孔11に固定
ピン10を通して固定すれば良い。更に、後に図13に
おいて説明するように、バンド8を固定具2のヘッド3
3に巻き付けることにより、水平器7をヘッド33に固
定しても良い。このように、複数の小孔11を利用して
径の異なる首部5や固定具2のヘッド33に水平器7を
装着することが可能である。
【0020】なお、図2、3では、首部5に巻き付けた
バンド8の固定ピン10を小孔11に通すことによって
固定する例を示したが、その他、例えば面ファスナを利
用して首部5に巻き付けたバンド8を固定するようなこ
とも可能である。何れにしても、バンド8を人頭模型本
体3の首部5や固定具2のヘッド33に巻き付けて水平
器7を固定する場合は、水平器7を取り付けるための特
別の工夫を人頭模型1側に加える必要がないので、既存
の人頭模型1が何等改良無くそのまま利用できるといっ
た利点がある。
【0021】但し、必ずしもバンド8を用いて水平器7
を取り付けなくても良く、例えば、差し込み式に水平器
7を首部5や固定具2のヘッド33に取り付けるような
ことも可能である。図4は、その具体例を示すものであ
り、首部5の正面側に孔15を穿設し、水平器7に一体
的に形成した突起16をこの孔15に挿入させて水平器
7を固定するように構成している。なお、この図4に示
す例においても、例えばリセット機構などを利用するこ
とにより、人頭模型本体3が真っ直ぐに立っているとき
は水平器7の表示部9には傾き角度が0゜であることが
表示され、人頭模型本体3がθ゜傾いている場合は表示
部9に傾き角度がθ゜であることが表示されるようにな
っていることは、先に図1、2で説明した場合と同様で
ある。
【0022】図5は、先に図3で説明した泡12の移動
位置によって前後左右への傾きを表示するように構成し
た水平器7に突起16を形成し、図4と同様に、首部5
の正面側に穿設された孔15にこの突起16を挿入して
水平器7を固定するように構成した例を示している。こ
の図5に示す例においても、水平器7を見ながら泡12
の位置によって人頭模型本体3の前後左右の傾き角度を
知ることができるようになる。
【0023】このように、水平器7の取付方法には特に
は限定がなく、更に、必ずしも人頭模型本体3の首部5
の正面に水平器7を取り付る必要はない。例えば、人頭
模型本体3の額の近傍に水平器7を取り付けても良い
し、首部5の左右側方などに水平器7を取り付けること
も可能である。しかし、何れの場合も、水平器7の取付
位置は人頭模型本体3の後頭部側以外の箇所であるのが
好ましい。人頭模型本体3の後頭部側に水平器7を取り
付けた場合は、毛髪4によって水平器7の表示が見えに
くくなる心配があるからである。
【0024】次に、本発明の人頭模型1にあっては、カ
ット練習、カール練習等のための基準線を設けることが
好ましい。図6に示す人頭模型1は、人頭模型本体3の
表面に、人頭模型本体3を左右に二等分する基準線20
を設けた例であり、同図において(a)は右側面図、
(b)は後面図、(c)は平面図をそれぞれ示す。この
ような基準線20を設けることにより、基準線20によ
って区分された左右の毛髪4が、人頭模型本体3の傾き
に応じてどのような状態となるかを容易に把握できるよ
うになる。
【0025】但し、基準線の配置は種々採ることができ
る。図7に示す人頭模型1は、人頭模型本体3を左右に
二等分する基準線20に加えて、等高線を示す基準線2
1を設けた例であり、同図において(a)は右側面図、
(b)は後面図、(c)は平面図をそれぞれ示してい
る。この例における基準線21は何れも、人頭模型本体
3における顎部22と、顎部22の対角線上に位置する
頭頂部23とを結んだ中心軸24に直交する平面上に配
置されている。なお、頭頂部23は美容師等の間ではゴ
ールデンポイント(GP)と呼ばれる場合もある。図8
に示す人頭模型1は、人頭模型本体3を前後に二等分す
る基準線25と等高線を示す基準線21を設けた例であ
り、同図において(a)は右側面図、(b)は後面図、
(c)は平面図をそれぞれ示している。基準線25は、
頭頂部23を通るようにして左右の耳26を結んだ線で
あり、美容師等の間ではイヤートゥーイヤーと呼ばれる
こともある。図9に示す人頭模型1は、人頭模型本体3
の表面に、人頭模型本体3を左右に二等分する基準線2
0と、人頭模型本体3を前後に二等分する基準線25
と、更に、これら基準線20と基準線25との間を二等
分する基準線27を設けた例であり、同図において
(a)は右側面図、(b)は後面図、(c)は平面図を
それぞれ示している。
【0026】そして、これら各基準線20、21、2
5、27の太さは任意であり、例えば0.1mm〜数c
m程度の幅とすることができる。また、各基準線20、
21、25、27は人頭模型本体3の表面に直接記載し
ても良いが、各基準線20、21、25、27上の毛髪
4の色を他の部分の毛髪4の色と異なる色にすることに
よって構成しても良い。例えば全体の毛髪4を黒髪とし
た場合であれば、基準線20、21、25、27上の毛
髪4は金髪、赤髪等の色が異なるものとすればよい。ま
た、純然たる色の違いのみではなく、例えば全体が濃い
色の毛髪4に対して、基準線20、21、25、27上
は薄い色の毛髪4といったような濃淡の違いであっても
良い。何れにしても、人頭模型本体3の表面に種々の基
準線を設けることによって、人頭模型本体3の各部分の
毛髪4が、人頭模型本体3の傾きに応じてどのような状
態となるかを容易に把握できるようになる。
【0027】次に、図10を参照して固定具2を説明す
る。この固定具2は、「コ」字型をしたクランプ部30
の上方に玉継手部31を一体的に形成した固定具本体3
2と、この固定具本体32の上端に支持されたヘッド3
3と、固定具本体32の下端に支持されたネジ34で構
成される。ネジ34の上端にはプッシャ35が取り付け
られ、ネジ34の下端にはハンドル36が取り付けられ
ている。このハンドル36を回してネジ34を回転させ
ると、プッシャ35が上下動する。クランプ部30の内
側にはプッシャ35と対向するようにしてゴム37が装
着してある。従って、例えば机38の端部上面にこのゴ
ム37をあてがい、ハンドル36でネジ34を回転させ
てプッシャ35を机38の端部下面に向かって上昇させ
ることにより、ゴム37とプッシャ35とで机38の端
部を上下からしっかりと挟持することができる。これに
より、固定具2は机38の端部に固定される。
【0028】また、玉継手部31の上端内部には球40
が回転自在に設けられており、この球40に一体的に設
けられた支柱41にヘッド33が支持されている。従っ
て、ヘッド33の角度は、球40の回転に伴って所望の
傾きに変更できる。球40の下方には、玉継手部31の
中央に螺入されたネジ42が配置されており、このネジ
42の下端に取り付けられたハンドル43を回してネジ
42の上端を球40の下方に押し付けること、球40の
回転が押さえられてヘッド33の角度が固定される。
【0029】先に説明した人頭模型1を、この固定具2
を用いて例えば机38などに固定する場合は、先ず、机
38の端部をゴム37とプッシャ35とでしっかりと挟
持し、固定具2を固定する。そして、ヘッド33を人頭
模型1の首部5下面の孔6に差し込む。次に、人頭模型
本体3の傾き角度を所望のものに調整する。この場合、
美容師等は水平器7を見ながら、人頭模型本体3の傾き
を容易に調節できる。例えば人頭模型本体3を真っ直ぐ
に立てるのであれば、水平器7の表示部9に0゜が表示
されるように調節すれば良く、また、θ゜傾けるのであ
れば、表示部9にθ゜が表示されるように調節すれば良
い。こうして角度の調整をした後、固定具2のハンドル
43を回して球40の回転を押さえることにより人頭模
型1の角度を固定することができる。
【0030】なお、以上の如き人頭模型1を、例えば美
容室でよく使用されるワゴンに固定してカット練習等を
行う場合もある。図11は、美容室で使用されるワゴン
50の斜視図であり、このワゴン50は、長方形状のテ
ーブル51の四隅を脚52で支持した構成を備えてい
る。脚52の下端には無指向キャスタ53が装着してあ
るので、ワゴン50を自由に走行移動させることができ
る。また、テーブル51の上面縁部にはパイプ54が取
り付けてある。テーブル51上には、パーマ用のカーラ
ー、容器の蓋、ドライヤーブラシなど、転がりやすい形
状の物が良く置かれるが、このパイプ54によってそれ
らの物がテーブル51上から転落することを防いでい
る。
【0031】しかし、テーブル51上にこのパイプ54
が取り付けられている場合は、先に図10で説明した固
定具2では、パイプ54が邪魔となるので、人頭模型1
を固定することは困難である。そこで、このようなワゴ
ン50に人頭模型1を固定してカット練習等を行う場合
は、図12に示すようなクランプ部30に逃げ部55を
形成した固定具2を用いると便利である。なお、クラン
プ部30に逃げ部55を形成した点を除けば、この図1
2に示した固定具2は、先に図10で説明した固定具2
と同様の構成を備えているので、その他の構成について
は、図12において図10で説明した同じ構成要素につ
いて同一の符号を付することにより、詳細な説明は省略
する。この図12に示した固定具2を用いれば、テーブ
ル51上のパイプ54をクランプ部30の逃げ部55に
収納した格好で固定具2を取り付けることができ、テー
ブル51をゴム37とプッシャ35とで挟持することに
より、固定具2をワゴン50にしっかりと固定できるよ
うになる。
【0032】その他、図13に示すような、吸盤60に
よって固定具2をテーブル51上に固定する固定具2を
構成しても良い。なお、クランプ部30に代えて吸盤6
0を用いている点を除けば、この図13に示した固定具
2は、先に図10で説明した固定具2と同様の構成を備
えているので、その他の構成については、図13におい
て図10で説明した同じ構成要素について同一の符号を
付することにより、詳細な説明は省略する。この図13
に示した固定具2を用いれば、テーブル51上に吸盤6
0を吸着させるだけで固定具2を取り付けることができ
るので、固定具2の固定位置が自由に設定でき、例え
ば、テーブル51の中央部に固定具2を取り付けること
もできる。また、吸盤60を用いているので、テーブル
51の上面を傷つける心配もない。
【0033】更に、この図13に示すように、水平器7
のバンド8をヘッド33に巻き付けることにより、水平
器7をヘッド33に固定しても良い。このようにして
も、例えば泡12の位置を見ながら人頭模型本体3の傾
きを調節することによって、前後左右の所望の角度に人
頭模型本体3の傾き角度を調節することが可能となる。
【0034】
【発明の効果】本発明の人頭模型は、水平器を見ながら
傾きを所望の角度に容易に調節でき、美容師等は頭が傾
いた状態で毛髪がどのような状態になるかを体験的に知
ることができる。特に、若い美容師等は頭が傾いた場合
での理髪技術を取得し易くなり、自己のもつ感性を十分
に発揮できるようになる。なお、人頭模型本体を、例え
ば軟質の高分子エラストマなどといった人間の皮膚と同
程度の柔軟性を有する材質で構成すれば、化粧の練習、
ひげそりの練習などもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる人頭模型と固定具
を一体的に示す斜視図である。
【図2】水平器を拡大して示した斜視図である。
【図3】泡の位置によって前後左右の傾きを示すように
構成された水平器を拡大して示した斜視図である。
【図4】差し込み式に水平器を首部に取り付けるように
構成した具体例を示す説明図である。
【図5】泡の位置で前後左右の傾きを示すように構成さ
れた水平器を差し込み式に首部に取り付けるように構成
した具体例を示す説明図である。
【図6】人頭模型本体を左右に二等分する基準線を設け
た例を示す説明図であり、(a)は右側面図、(b)は
後面図、(c)は平面図である。
【図7】人頭模型本体を左右に二等分する基準線に加え
て、等高線を示す基準線を設けた例を示す説明図であ
り、(a)は右側面図、(b)は後面図、(c)は平面
図である。
【図8】人頭模型本体を前後に二等分する基準線と等高
線を示す基準線を設けた例を示す説明図であり、(a)
は右側面図、(b)は後面図、(c)は平面図である。
【図9】人頭模型本体を左右に二等分する基準線と、前
後に二等分する基準線と、更に、これら基準線の間を二
等分する基準線を設けた例を示す説明図であり、(a)
は右側面図、(b)は後面図、(c)は平面図である。
【図10】固定具の正面図である。
【図11】美容室で使用されるワゴンの斜視図である。
【図12】クランプ部に逃げ部を形成した固定具の正面
図である。
【図13】吸盤によってテーブル上に固定する固定具の
正面図である。
【符号の説明】
1 人頭模型 2 固定具 3 人頭模型本体 4 毛髪 5 首部 7 水平器 8 バンド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人頭を模した人頭模型本体に毛髪を直接
    植設するか、または人頭模型本体に毛髪を植設したカツ
    ラを被着させた、理美容用のカット練習、カール練習等
    を行うための人頭模型において、 人頭模型本体の傾き角度を示す水平器を設けたことを特
    徴とする人頭模型。
  2. 【請求項2】 前記水平器をバンドを用いて人頭模型本
    体の首部に巻き付けた請求項1に記載の人頭模型。
  3. 【請求項3】 カット練習、カール練習等のための基準
    線を設けた請求項1または2に記載の人頭模型。
  4. 【請求項4】 前記基準線上の毛髪の色を他の部分の毛
    髪の色と異なる色にした請求項3に記載の人頭模型。
JP15881596A 1996-05-29 1996-05-29 理美容用の人頭模型 Withdrawn JPH09313247A (ja)

Priority Applications (1)

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JP15881596A JPH09313247A (ja) 1996-05-29 1996-05-29 理美容用の人頭模型

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