JP2561930Y2 - 練習用かつらの支持具 - Google Patents

練習用かつらの支持具

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JP2561930Y2 JP8428492U JP8428492U JP2561930Y2 JP 2561930 Y2 JP2561930 Y2 JP 2561930Y2 JP 8428492 U JP8428492 U JP 8428492U JP 8428492 U JP8428492 U JP 8428492U JP 2561930 Y2 JP2561930 Y2 JP 2561930Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、理容、美容師が散髪、
整髪、顔すり、顔面仕上げ、シャンプー、パーマ、アイ
ロン等の理美容施術の練習を行う際に使用する練習用か
つらを理美容椅子に支持するための練習用かつらの支持
具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、理容師、美容師は技術の向上及
び新しい技術の習得のために練習用かつらを用いて理美
容施術の練習を行っている。この際、練習用かつらを台
等に固定する必要があり、従来は図6に示す練習用かつ
らの支持具を用いている。
【0003】図において、51はテーブル等の支持台に
着脱自在に取着するためのクランプ、52は該クランプ
51上に固着された球関継手部で、該球関継手部52
52Aにはかつら挿着部53が蝶ねじ54を介して回
動自在に取着してある。
【0004】上述の構成からなる支持具を用いて理美容
施術の練習を行う場合は、テーブル等に固定し、かつら
挿着部53を図に示す練習用かつらAの截頭円錐状の
挿入穴に挿着する。そして、練習の目的に応じて球関継
手部52及び蝶ねじ54を調節することにより、練習用
かつらAを前、後、左、右方向に傾けて所望の状態に位
置決めするようになっている。
【0005】ところで、上述した従来技術の支持具は、
その殆どがかつら挿着部53を水平方向に70度ぐらい
しか傾斜させることが出来ないし、理美容椅子とは異な
るテーブル等に取着して使用するものである。このた
め、練習用かつらAの高さ、理容、美容師の移動可能な
方向や範囲等の条件が実際の理美容施術時と異なる結
果、特に顔すり、顔面仕上げ、アイロン等のように頭を
寝かせて行う理美容施術の実戦的な練習が出来ないとい
う根本的欠点がある。
【0006】また、球関継手部52及び蝶ねじ54を調
節することによって、練習用かつらAを所望の状態に位
置決めすることは出来るが、操作が面倒であるし、特に
角度の調節を簡単に行うことが出来ないという欠点、及
び実際には連続して行う理美容施術を練習の内容毎に中
断して練習用かつらAの位置決めを行わなければならな
いため、理美容施術通りの技術を正確に、無駄なく習得
することができないという欠点がある。
【0007】更に、構造が複雑で重量もあるため、取り
扱いが不便であるし製造費も高くなるという欠点があ
る。
【0008】本考案は上述した従来技術の諸欠点に鑑み
なされたもので、取り扱いが簡単で故障もなく、しかも
実際の理美容施術と同じ状況に練習用かつらAを設定す
ることができる結果、理美容施術の全般についての練習
を実戦的に出来る練習用かつらの支持具を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために構成された本考案は、理美容椅子の背もたれに設
けられた枕挿着部に挿脱可能に挿装される練習用かつら
の支持具であって、棒状基体の長手方向一側を椅子側挿
入部とし、該棒状基体の長手方向他側を伸長部とし、該
伸長部の先端にかつら挿着部を設け、かつ、前記椅子側
挿入部が前記伸長部に対して前側斜め方向に所定角度立
ち上がるように前記棒状基体の長手方向途中にく字状屈
曲部を形成したものからなる。
【0010】
【作用】枕に代えて支持具の椅子側挿入部を枕挿着部に
挿入し、練習用かつらAを支持具に挿着する。背もたれ
を実際の理美容施術時と同様に種々の角度に位置決めす
ることにより、練習用かつらAを理美容施術時の客の頭
と同じ位置に位置決めすることができる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1ないし図5を参
照しつつ詳述する。図において、1はアルミニウム等の
金属製或は合成樹脂製の棒状基体を示し、該棒状基体1
は全体が帯板状に形成してある。2は棒状基体1の長手
方向一側に形成された縦長矩形状の椅子側挿入部を示
し、該椅子側挿入部2は全体が薄肉に形成してある。そ
して、棒状基体1の表面1A側には椅子側挿入部2の上
端に位置して椅子側挿入部2から拡開する方向にテーパ
ー部3が形成されており、棒状基体1は該テーパー部3
から長手方向他側が伸長部4になっている。
【0012】5は前記伸長部4の先端に一体的に突出形
成されたかつら挿着部を示し、該かつら挿着部5は先端
側が先細りの截頭円錐柱状をなしている。
【0013】更に、6は前記テーパー部3の部位で棒状
基体1に形成したく字状屈曲部で、該く字状屈曲部6の
角度θは伸長部4に対して椅子側挿入部2が約18〜2
5度の角度で表面1A側に立ち上がるように設定してあ
る。
【0014】本実施例の支持具は上述の如く構成される
が、次にその使用方法についで説明する。なお、図3中
11は理容椅子、12は該理容椅子11に所望の角度に
倒すことが可能に設けられた背もたれで、該背もたれ1
2の上端には枕挿着穴12Aが設けてある。13は枕
で、該枕13の挿着棒13Aは枕挿着穴12Aに挿脱可
能になっている。
【0015】さて、例えば理容師が散髪、顔すり、シャ
ンプー等の理美容施術(以下施術という)の練習を行う
場合は、まず、枕13を背もたれ12の枕挿着穴12A
から抜き取り、支持具の椅子側挿入部2を枕挿着穴12
Aに挿入して、テーパー部3を該挿着穴12Aの口縁に
密に嵌合させることにより、支持具はがたつくことなく
確実に背もたれ12に保持される。この支持具を挿入す
る場合、散髪等をする客(以下散髪者という)が若干傾
斜した背もたれ12に身体を与けた基本的姿勢の時の頭
の位置にかつらAを位置させる場合は、図4に示すよう
に支持具を右側面から見て逆く字状をなすように枕挿着
穴12Aに挿入し、かつら挿着部5にかつらA挿着す
る。これにより、かつらAは実際の施術時と同様の位置
及び姿勢にすることができる。
【0016】そして、支持具は全体をく字状に屈曲させ
てあるから、背もたれ12を全部起した状態にすると、
伸長部4が若干前方に傾斜してかつらAも若干うつ向い
た状態になるから、後頭下部の頭髪や襟足部分の施術の
練習を実際と同様の状況で行うことができる。このよう
に、背もたれ12を実際の施術時と同様に全部起した状
態から水平に倒した状態まで適宜の範囲で傾斜させるだ
けで、かつらAも施術時の頭と同様の姿勢にすることが
できる。
【0017】また、理容師毎に施術時の理容師自身の姿
勢や散髪者の頭の位置が異なるから、図5に示すように
支持具を右側面から見てく字状をなすように背もたれ1
2に挿着することにより、かつらAを理容師の所望の姿
勢に設定することができる。
【0018】更に、アイロン仕上げ、パーマ、顔すり等
の側面の施術を練習する場合は、上述の如くして所望の
位置にかつらAを位置決めした後、かつら挿着部5を中
心に左、右にかつらAを回転させるだけで、実際の施術
時の散髪者の頭と同じ状態に設定することができる。
【0019】本実施例の支持具は上述の如くであって、
棒状基体1を18〜25度の範囲内でく字状に屈曲させ
てあるから、背もたれ12の角度を施術時と同様に設定
することにより、かつらAを散髪者の頭と同じ位置に位
置決めできる。
【0020】また、椅子側挿入部2と伸長部4は両者の
方向性が18〜25度の範囲で異なっているから、シャ
ンプー等の練習時に支持具が背もたれ12から抜け出る
といった事態を防止できる。
【0021】更に、かつらAの挿入穴の穴径はかつらA
によって多少異なっているが、かつらAが合成樹脂製の
ものである場合には、金属製の支持具のかつら挿着部5
を加熱して挿入穴に圧入することにより、挿入穴をかつ
ら挿着部5に対して適切な穴径にすることができ、かつ
らAは横方向の回転を円滑に行うことができる。
【0022】
【考案の効果】本考案は以上詳述した如く構成したか
ら、下記の諸効果を奏する。 理美容椅子自体に練習用かつらを取着することができ
るから、例えば閉店後にでも理美容施術の練習を実戦的
に行うことができる。
【0023】上記と同じ理由から、理美容施術時と
同様に背もたれの角度を変えるだけで、練習用かつらを
理美容施術時と同様の位置に設定できる。従って、従来
技術の様に練習用かつらの角度を変える度毎に練習が中
断されることがないから、理美容施術時通りの技術を正
確に、無駄なく習得することができる。
【0024】棒状基体をく字状に屈曲させてあるか
ら、理美容施術時の頭の位置と同じ位置に練習用かつら
を簡単に位置決めすることができ、従来技術と比較して
取り扱い性が格段に優れている。
【0025】構造が極めて簡単であるし故障もなく、
また軽量であるから、取り扱い易いし、非使用時の収納
性にも優れており、また、低廉に提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図5は本考案の実施例に係り、図1
は練習用かつらの支持具の正面図である。
【図2】支持具の右側面図である。
【図3】理容椅子を一部を破断にして示す側面図であ
る。
【図4】支持具の使用状態説明図である。
【図5】支持具の他の使用状態の説明図である。
【図6】従来技術に係る支持具の外観斜視図である。
【符号の説明】
1 棒状基体 2 椅子側挿入部 4 伸長部 5 かつら挿着部 6 く字状屈曲部 11 理容椅子 12A 枕挿着穴 A 練習用かつら

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 理美容椅子の背もたれに設けられた枕挿
    着部に挿脱可能に挿装される練習用かつらの支持具であ
    って、棒状基体の長手方向一側を椅子側挿入部とし、該
    棒状基体の長手方向他側を伸長部とし、該伸長部の先端
    にかつら挿着部を設け、かつ、前記椅子側挿入部が前記
    伸長部に対して前側斜め方向に所定角度立ち上がるよう
    に前記棒状基体の長手方向途中にく字状屈曲部を形成し
    てなる練習用かつらの支持具。
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JPH0643661U JPH0643661U (ja) 1994-06-10
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