JPH09313245A - コンパクト - Google Patents

コンパクト

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JPH09313245A
JPH09313245A JP16106596A JP16106596A JPH09313245A JP H09313245 A JPH09313245 A JP H09313245A JP 16106596 A JP16106596 A JP 16106596A JP 16106596 A JP16106596 A JP 16106596A JP H09313245 A JPH09313245 A JP H09313245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blotting paper
compact
oil
paper
main body
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP16106596A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Ichihara
敏生 市原
Seizo Ichihara
誠三 市原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAIKIYOUSHIYA KK
Original Assignee
SAIKIYOUSHIYA KK
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Publication date
Application filed by SAIKIYOUSHIYA KK filed Critical SAIKIYOUSHIYA KK
Priority to JP16106596A priority Critical patent/JPH09313245A/ja
Publication of JPH09313245A publication Critical patent/JPH09313245A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 あぶらとり紙とコンパクトとを一体化するこ
とで、ミラーの汚れを防止すると共に、あぶらとり紙が
シワになるのを防止し、また、持ち運びも簡便としたコ
ンパクトを提供すること。 【解決手段】 コンパクト本体10のケーシング11に
はパウダー収納部12とパフ収納部13とが並設されて
いる。ケーシング11には開閉自在なフタ体16が軸支
され、フタ体16の裏面にはミラー18が埋設されてい
る。このミラー18の面がわのフタ体16の裏面をあぶ
らとり紙本体1を収納する収納部17とする。あぶらと
り紙本体1を収納部17に納装してフタ体16を閉める
と、あぶらとり紙本体1はミラー18とパウダーとパフ
との間に介装される。したがって、あぶらとり紙本体1
によりパウダーの飛散が防止され、ミラー18にパウダ
ーが付着せず、ミラー18を汚すことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、女性が化粧時など
に用いるコンパクトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】女性が化粧時に使用するコンパクトは、
パウダーとパフとを収納しているケーシングと、このケ
ーシングの端部に軸支されて該ケーシングの上面を覆設
する開閉自在なフタ体とからなっている。そして、コン
パクトのフタ体の裏面にはミラーが装着されていて、コ
ンパクトを使用する際にはフタ体を開けて、パフにパウ
ダーを付けて上記ミラーを見ながら化粧を行なう。
【0003】また、最近では、顔のあぶら分(皮脂)を
吸収するための、あぶらとり紙が市販されており、この
あぶらとり紙は、いわゆる「金箔打ち紙」を原料として
用いているものである。なお、上記の「金箔打ち紙」と
は、仏像等に使用する金箔を圧延して形成する際に用い
る紙を言い、柿渋などで特殊加工された極上和紙の間に
圧延した純金を挟み、この純金を挟んだ和紙を幾度も幾
度も槌打ちして金箔を形成する際に用いる上記和紙を言
う。
【0004】上記の金箔打ち紙からなるあぶらとり紙を
多数枚を製本状にしたあぶらとり紙が上述のように市販
されていて、このあぶらとり紙は女性が化粧前に顔のあ
ぶら分を吸収するために用いる。そのため、女性は製本
状のあぶらとり紙を常にハンドバッグ内に入れて持ち歩
いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の一般のコンパク
トは、その中にパウダーを入れており、またパウダーが
付着したパフも一緒に入れているために、パウダーがミ
ラーに付着して汚れるという問題があった。つまり、コ
ンパクトは通常ハンドバッグ内に入れて持ち歩くため
に、振動によりコンパクト内のパウダーが飛散すること
で、ミラーがパウダーにより汚れるものである。したが
って、化粧時にミラーを清掃する必要が生じたり、ま
た、洗面所などで他人がいる場合には、汚れたミラーの
コンパクトを使用していると、他人に不潔感や不快感を
与えてしまうことになる。さらに、パウダーが飛散する
ことで、ミラー以外のコンパクトの内部にもパウダーが
付着し、コンパクトを早期に買い換えする人もおり、不
経済な一面もあった。
【0006】一方、あぶらとり紙側では、あぶらとり紙
自体が薄いために、あぶらとり紙をハンドバッグ内に入
れて持ち歩いているうちに、折れてしまったり、シワに
なったりして、いざ、あぶらとり紙を使用する段になる
と、非常に使いにくいという問題が生じていた。
【0007】また、通常、あぶらとり紙を使用している
女性は、該あぶらとり紙とコンパクトとを共にハンドバ
ッグ内に入れているものであり、ハンドバッグ内に2つ
の物を入れておかねばならず不便である。また、ハンド
バッグ内には多数の品物が入っているので、上述したよ
うにあぶらとり紙がシワになる上に、実際に使用する場
合には、あぶらとり紙がハンドバッグの底部に位置した
りする。そのため、小さなハンドバッグ内をかき回して
あぶらとり紙を取り出さなければならないという問題が
あった。
【0008】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、あぶらとり紙とコンパクトとを一体化すること
で、ミラーの汚れを防止すると共に、あぶらとり紙がシ
ワになるのを防止し、また、持ち運びも簡便としたコン
パクトを提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1記載のコンパクトでは、パウダー14を入れるパウダ
ー収納部12及び上記パウダー14を付けるパフ15を
収納するパフ収納部13とを備えたケーシング11と、
このケーシング11の一端に軸支されて裏面にミラー1
8を備えた開閉自在なフタ体16とからなるコンパクト
本体10を設け、顔のあぶら分を吸収するあぶらとり紙
2を複数備えたあぶらとり紙本体1を上記ミラー18と
ケーシング11との間に介装させるように該あぶらとり
紙本体1をコンパクト本体10内に出し入れ自在に納装
していることを特徴としている。
【0010】また、請求項2記載のコンパクトでは、上
記あぶらとり紙本体1の厚みと略同一の深さを有する収
納部17を、コンパクト本体10のフタ体16側に凹設
していることを特徴としている。
【0011】さらに、請求項3記載のコンパクトでは、
上記フタ体16の収納部17内にあぶらとり紙本体1を
保持するための突起21をフタ体16に設けていること
を特徴としている。
【0012】また、請求項4記載のコンパクトでは、上
記あぶらとり紙本体1の一端側が挿入されて上記フタ体
16の収納部17内に該あぶらとり紙本体1を保持する
ための保持板23を設けていることを特徴としている。
【0013】請求項5記載のコンパクトでは、上記ケー
シング11の上面にあぶらとり紙本体1を位置決めする
ための突起24,25を設けていることを特徴としてい
る。
【0014】また、請求項6記載のコンパクトでは、上
記突起24は略L型に形成され、ケーシング11の上面
の端部に一対形成されていることを特徴としている。
【0015】さらに、請求項7記載のコンパクトでは、
上記突起25は略L型に形成されると共に凹所26を形
成するように上面が閉塞され、ケーシング11の上面の
端部に一対形成され、突起25の凹所26内にあぶらと
り紙本体1の角部が挿入されて、あぶらとり紙本体1を
上記突起25にて保持するようにしていることを特徴と
している。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明のコンパクトの斜視
図を示し、図2はあぶらとり紙本体1を納装した状態の
コンパクト本体10の断面図を示している。また、図3
はあぶらとり紙本体1を開けた状態の斜視図を示してい
る。図1〜図3において、あぶらとり紙本体1は、多数
枚のあぶらとり紙2と、これらのあぶらとり紙2を内側
に保持している薄い紙製の表紙3とで構成されている。
あぶらとり紙2は、所定の大きさで図示例では長方形の
形状に断裁されて、一定枚数を一冊分として表紙3を二
つ折りした内側中央部分に糊付けなどで該表紙3に保持
されている。また、表紙3の大きさもあぶらとり紙片2
の大きさと略同じ大きさである。
【0017】このように、多数枚のあぶらとり紙2を表
紙3を用いて製本状にしてあぶらとり紙本体1を形成し
ているものであり、あぶらとり紙2の枚数は例えば、4
0枚としている。この枚数によりあぶらとり紙本体1の
厚みは、1mm前後の厚さであり、この厚みのあぶらと
り紙本体1をコンパクト本体10内に納装しても、既存
のコンパクトの厚みを変えることがなく、また、厚くす
るとしても、ほんの少しの厚みを加えるだけで、あぶら
とり紙本体1をコンパクト本体10内に納装できるもの
である。
【0018】プラスチックなどで構成されるコンパクト
本体10は、一般に市販されている形状と同じであり、
ケーシング11と、このケーシング11の一端部に軸支
部9により開閉自在に軸支されるフタ体16とで構成さ
れている。また、フタ体16の端部には係止突起8が突
設され、この係止突起8と係止する係止孔7がケーシン
グ11の端部に凹設され、両者8,7を係止すること
で、フタ体16がケーシング11に保持されるようにな
っている。なお、コンパクト本体10の軸支構造や係止
構造は周知な事柄なので、その説明は省略する。
【0019】コンパクト本体10のケーシング11の上
面の一方には、パウダー14を収納するためのパウダー
収納部12が凹設され、またケーシング11の他方には
パフ15を収納するためのパフ収納部13が凹設されて
いる。
【0020】一方、コンパクト本体10のフタ体16の
内面には、あぶらとり紙本体1の厚みをほぼ同一の深さ
を有する収納部17が形成されている。この収納部17
の深さは周囲の側壁19の高さにより決定される。そし
て、収納部17の面するようにミラー18が埋設されて
おり、このミラー18の面と収納部17の面(フタ体1
6側の面)とは面一としてある。つまり、フタ体16の
収納部17の底面(フタ体16の裏面)にミラー18が
面一になるように埋設されている。また、フタ体16側
に形成した収納部17の大きさは、あぶらとり紙本体1
の大きさと略同様であり、あぶらとり紙本体1は収納部
17内にすっぽりと入る大きさである(図2参照)。
【0021】なお、上記ケーシング11には、パウダー
収納部12及びパフ収納部13が並設されているが、あ
ぶらとり紙本体1の大きさは、並設されているパウダー
収納部12及びパフ収納部13より大きいものであり、
あぶらとり紙本体1によりパウダー収納部12及びパフ
収納部13を完全に覆設されるようになっている。
【0022】したがって、図2に示すように、あぶらと
り紙本体1をコンパクト本体10の収納部17内に納装
して、フタ体16を閉めると、あぶらとり紙本体1がフ
タ体16のミラー18とパウダー14及びパフ15との
間に介装されることになる。そのため、ハンドバッグ内
でコンパクト本体10が振動しても、あぶらとり紙本体
1によりパウダー14の飛散が防止されて、パウダー1
4がミラー18に付着するのを防止する。したがって、
ミラー18が汚れることもない。また、化粧をする場合
には、コンパクト本体10のフタ体16を開けてあぶら
とり紙本体1を取り出し、あぶらとり紙本体1から1枚
のあぶらとり紙2を抜き取り、顔の皮膚に当ててあぶら
分を吸収する。そして、パフ15で化粧くずれを押さえ
る。
【0023】さらに、あぶらとり紙本体1をコンパクト
本体10内に入れているので、従来のようにあぶらとり
紙本体1とコンパクト本体10とを別々にハンドバッグ
内に入れる必要がなく、持ち運びが簡便となる。また、
あぶらとり紙本体1をコンパクト本体10内に入れてい
るため、あぶらとり紙本体1はコンパクト本体10で保
護されて、ハンドバッグ内で振動したりしてもあぶらと
り紙本体1が折れたり、シワになったりすることもな
い。また、コンパクト本体10のフタ体16の凹部を利
用して収納部17を形成した場合でも、あぶらとり紙本
体1の厚みは薄いので、コンパクト本体10自体の厚み
を厚くすることもなく、また、収納部17の構造も簡単
なので、コンパクト本体10のコストをアップさせるこ
ともない。さらに、既存のコンパクト本体10のミラー
18側の凹部を利用してあぶらとり紙本体1を収納させ
ることもでき、かかる場合には、特にあぶらとり紙本体
1を納装させるための特別の構造も不要となる。
【0024】(第2の実施の形態)図4及び図5に第2
の実施の形態を示す。この実施の形態では、フタ体16
の両側の側壁19の略中央部分から突起21を互いに対
向させるように一体にそれぞれ突設し、この突起21に
より収納部17に納装したあぶらとり紙本体1を位置決
めないし保持を行なっているものである。この突起21
の高さ方向の位置は、図5(b)に示すように、ミラー
18面からあぶらとり紙本体1の厚み分を加えた寸法で
あり、両側の突起21によりあぶらとり紙本体1の保持
が確実且つ容易に行なえる。また、突起21の内側への
突出寸法も、あぶらとり紙本体1の縁部を少し押さえる
程度としているので、収納部17へのあぶらとり紙本体
1の出し入れも容易となる。
【0025】なお、突起21の位置は図示するものに限
定されず、フタ体16の端部側に形成したり、対角線状
に形成するようにしても良い。また、突起21の数も、
2つに限らず、フタ体16の四方に4個突設するように
しても良い。
【0026】(第3の実施の形態)第3の実施の形態を
図6及び図7に示す。この実施の形態では、フタ体16
の基部側にあぶらとり紙本体1の端部を挿入する穴部2
2を形成すべく、フタ体16の側壁19間に架橋する保
持板23をフタ体16に一体に形成したものである。こ
れにより、あぶらとり紙本体1のフタ体16への位置決
めないし保持が確実且つ容易となる。
【0027】なお、上記保持板23をフタ体16の基部
に形成して穴部22を設けるようにしたが、保持板23
の位置を基部ではなく、フタ体16の任意の位置に設け
るようにしても良い。また、保持板23をフタ体16と
一体に形成する必要もなく、帯状のゴムをフタ体16の
側壁19間の任意の位置で架橋して、該ゴムとミラー1
8との間の収納部17にあぶらとり紙本体1を納装する
ようにしても良い。この場合、あぶらとり紙本体1を保
持するのはゴムなので、あぶらとり紙本体1の出し入れ
が特に容易となる。
【0028】(第4の実施の形態)図8及び図9は第4
の実施の形態を示すものであり、この実施の形態におい
ては、あぶらとり紙本体1を位置決めないし保持する部
材をケーシング11側に一体に設けたものである。すな
わち、ケーシング11の上面の基部側の両側に略L型の
突起24を内側を互いに対向させているものであり、あ
ぶらとり紙本体1の端部の両側の角部を突起24の内側
に位置決めして、あぶらとり紙本体1を保持しているも
のである。フタ体16を閉めると、あぶらとり紙本体1
が突起24にて位置決めされているので、あぶらとり紙
本体1はフタ体16側の収納部17内に入ることにな
る。特に、この実施の形態では、ケーシング11側にあ
ぶらとり紙本体1を位置させているので、あぶらとり紙
本体1のケーシング11への出し入れが容易となる。つ
まり、コンパクト本体10を使用する場合には、ケーシ
ング11側を手で持ってフタ体16を開閉するため、フ
タ体16を開けるとあぶらとり紙本体1がケーシング1
1上に乗っており、あぶらとり紙本体1の取り出しが容
易である。また、使用後も、あぶらとり紙本体1をケー
シング11の上面に置いて、あぶらとり紙本体1をスラ
イドさせることで、突起24への位置決めが容易となっ
てあぶらとり紙本体1をケーシング11の上面に位置決
めが容易に行なえる。したがって、そのままフタ体16
を閉めると、あぶらとり紙本体1をコンパクト本体10
に容易に納装できる。
【0029】なお、突起24をケーシング11の基部側
の両側に形成しているが、1個でも良く、また、突起2
4をケーシング11の四隅に形成したり、あるいは対角
線状に形成しても良い。
【0030】(第5の実施の形態)第5の実施の形態を
図10及び図11に示す。この実施の形態は、第4の実
施の形態の突起24を改良したものであり、凹所26を
形成すべく突起24の内側の上面を覆うようにして突起
25を形成したものである。この突起25に凹所26を
形成し、該凹所26内にあぶらとり紙本体1の両側の角
部を挿入することで、あぶらとり紙本体1の位置決めな
いし保持を確実且つ容易にしているものである。
【0031】ここで、突起25をケーシング11の基部
側の両側に形成しているが、先の実施の形態の場合と同
様に、1個でも良く、また、突起25をケーシング11
の四隅に形成したり、あるいは対角線状に形成しても良
い。
【0032】なお、上記の各実施の形態においては、あ
ぶらとり紙本体1やコンパクト本体10の形状を長方形
の場合について説明したが、長方形に限定されるもので
はない。例えば、コンパクト本体10が正方形の場合
や、円形の場合にも本発明を適用することができるもの
であり、かかる場合には、あぶらとり紙本体1の形状
も、コンパクト本体10の形状に合わせて正方形や、円
形に形成する。あぶらとり紙本体1が円形の場合でも、
パウダー収納部とパフ収納部の大きさよりも大きな形状
とする。
【0033】ところで、上記あぶらとり紙本体1のあぶ
らとり紙2は以下に示すような構成であり、また、以下
に示す方法で製造されるものである。すなわち、図12
に示すように、あぶらとり紙2の材料となる原紙31
は、軸33により回動自在に軸支されている巻き出しロ
ーラー32により幾層にも連続して巻装されている。こ
の原紙31は、20g/m2 前後の重さで、柔らかく比
較的吸収性のある巻取和紙やレーヨン混抄紙、あるいは
ある程度平滑性があり厚さが均一の巻取洋紙を用いてい
る。なお、原紙31の重さとしては18〜30g/m2
の範囲のものが適用されるが、上記の20g/m2 の原
紙31が好適例である。
【0034】巻き出しローラー32からの送り出し側に
は、受けローラー34と加圧ローラー36とで構成され
る無地エンボス加工装置40が設けられている。受けロ
ーラー34は固定された軸35により回動自在に軸支さ
れており、また、加圧ローラー36は軸37により回動
自在に軸支されていると共に上下方向に移動自在となっ
ている。更に加圧ローラー36はエアー等の加圧手段
(図示せず)により白抜きの矢印の方向に付勢されて受
けローラー34側を加圧するようになっている。なお、
加圧ローラー36には該加圧ローラー36を加熱するた
めの加熱手段(図示せず)が設けられている。また、ロ
ーラー45には後述するコーティングフィルム44が巻
装されている。
【0035】無地エンボス加工装置40の送り出し側に
は、加工により形成されたあぶらとり紙素材43を巻き
取る巻き取りローラー41が軸42により回動自在に配
設されている。また、上記コーティングフィルム44の
熱可塑性樹脂47(図13参照)を原紙31に熱転写し
て剥離したフィルム46を巻き取るローラー50が配設
されている。なお、51,52はガイドローラーであ
る。
【0036】なお、無地エンボス加工装置40における
無地ロールエンボス加工と表現しているが、受けローラ
ー34及び加圧ローラー36の表面は滑らかになってお
り、原紙31の表面には、表面に凹凸模様を施す、いわ
ゆる「エンボス加工」はされない。
【0037】上記コーティングフィルム44は、図13
に示すように極く薄いフィルム46の片面に主として水
溶性の熱可塑性樹脂47をウエットコートして形成され
ており、このコーティングフィルム44の樹脂47面を
原紙31の一面に無地ロールエンボス加工により熱転写
するようにしたものである。上記水溶性の熱可塑性樹脂
47としては、塩化ビニル、アクリル等を用い、またフ
ィルム46としては、厚さ12μm〜15μmのポリエ
ステルフィルムやポリプロピレンフィルム等を用いてい
る。また、水溶性の熱可塑性樹脂47をフィルム46に
コーティングする場合には、5〜10g/m2 の範囲で
ウエットコートしている。
【0038】次に、フィルム46、熱可塑性樹脂47、
原紙31、無地ロールエンボス加工における温度、圧
力、速度、加工回数等を具体的に説明する。 コーティングフィルム44を形成するための材質 フィルム46 :東洋紡社製ポリエステルフィルム
厚さ12μm 熱可塑性樹脂47:呉羽化学社製クレハロンDOA(登
録商標) グラビアコーターにより熱可塑性樹脂47のクレハロン
DOA(45%)を、フィルム46のポリエステルフィ
ルム(12μm)の片面にウエット(8g/m2 )コー
トして、巻き取る。このようにして形成されたのがコー
ティングフィルム44であり、コーティングフィルム4
4の拡大断面図を図13に示す。なお、この図13は図
12のA部の拡大断面図である。また、図12において
上述のようにして巻き取ったコーティングフィルム44
をローラー45から無地エンボス加工装置40へ送り出
すようにしている。
【0039】 原紙31としては以下のものが好適例
である。 白川製紙社、大王製紙社製20g/m2 巻取色原紙 三和製紙社製20g/m2 細雪巻取原紙
【0040】 無地エンボス加工装置40での条件 温度:90℃〜150℃ 圧力:略15トン 速度:毎分4M〜6M(Mはメートル) 無地ロールエンボス加工:1回
【0041】次に製造方法について説明する。巻き出し
ローラー32及びローラー45から連続して原紙31及
びコーティングフィルム44を無地エンボス加工装置4
0へ送り出す。この時、ローラー45からのコーティン
グフィルム44は熱可塑性樹脂47を下面にして送り出
し、原紙31の上面にコーティングフィルム44を沿わ
せながら無地エンボス加工装置40にて上記の温度、圧
力及び速度の条件下で無地ロールエンボス加工を行な
う。原紙31及びコーティングフィルム44は無地エン
ボス加工装置40の受けローラー34と加圧ローラー3
6により熱加圧されて、原紙31の上面にコーティング
フィルム44の熱可塑性樹脂47が熱転写される。
【0042】この加圧ローラー36によるコーティング
フィルム44の熱可塑性樹脂47の熱転写の際にコーテ
ィングフィルム44のフィルム46が剥離され、この剥
離されたフィルム46はガイドローラー52を介してロ
ーラー50に巻き取られる。なお、フィルム46にコー
ティングする水溶性の熱可塑性樹脂47は、該フィルム
46へはコートが可能で、且つ加圧ローラー36による
熱転写の際には簡単に剥離できる材質を用いている。こ
のように、無地エンボス加工装置40にて原紙31にコ
ーティングフィルム44の熱可塑性樹脂47を熱転写
し、剥離したフィルム46をローラー50にて巻き取っ
ていき、フィルム46を剥離した原紙31はあぶらとり
紙素材43として形成され、巻き取りローラー41にあ
ぶらとり紙素材43が連続して巻き取られていく。
【0043】図14は原紙31に熱可塑性樹脂47を熱
転写した場合のあぶらとり紙素材43(あぶらとり紙
2)の拡大断面図(図12のB部の拡大断面図)を示し
ており、熱可塑性樹脂47の分子が原紙31の繊維の間
に浸透し、従来の「金箔打ち紙」を用いていたあぶらと
り紙と同様、あるいはそれ以上の平滑性、吸収力を得る
ことができた。
【0044】また、実際の製品としてのあぶらとり紙2
を形成するために、巻き取りローラー41にて巻き取っ
たあぶらとり紙素材43を所定の寸法(例えば、正方形
や長方形、あるいは円形などの手のひらと同じくらいの
大きさ)に断裁されることになる。
【0045】なお、上記では、無地エンボス加工装置4
0による無地ロールエンボス加工における圧力値を略1
5トンとしているが、原紙31の種類等によって圧力値
を12トン〜18トンの範囲で無地ロールエンボス加工
を行なうようにしても従来の金箔打ち紙と同等の平滑
性、吸収力を備えたあぶらとり紙素材43を形成するこ
とができる。上記略15トンの圧力値が好適例である。
また、上記において、無地エンボス加工装置40におけ
る無地ロールエンボス加工において、温度条件を90℃
〜150℃にそれぞれ設定してあぶらとり紙を形成した
場合について説明したが、温度条件の範囲を130℃〜
150℃とした場合には、より品質の良いあぶらとり紙
を形成することができる。更に、原紙の一面に熱転写す
る樹脂として上記では熱可塑性樹脂としたが、熱可塑性
樹脂に限定されるものではない。例えば、カゼイン、柿
渋などの天然樹脂を原紙の一面に熱転写してあぶらとり
紙を形成しても良い。
【0046】このように、フィルム46にコーティング
した熱可塑性樹脂47を原紙31に無地ロールエンボス
加工による熱転写してあぶらとり紙素材43を形成した
ものであり、無地ロールエンボス加工による熱加圧効果
により金箔打ち紙と同等の優れた平滑性、吸収力を得る
ことができたものである。また、無地ロールエンボス加
工の回数も1回で済み、特にこの加工回数の大幅な減少
により製造コストを大幅に下げることができる。
【0047】更には、原紙31の一面に熱可塑性樹脂4
7を熱転写しているので、あぶらとり紙素材43、つま
りあぶらとり紙2の一面は熱可塑性樹脂47面となり、
この熱可塑性樹脂47の面が光沢を放ち、あぶらとり紙
2の吸収面と非吸収面とが肉眼的且つ感触的にハッキリ
区別でき、使用者には非常に使い勝手が良いものであ
る。またこの熱可塑性樹脂47面があぶらとり紙2の一
面に全体にわたって形成されているので、あぶら分を吸
収した場合には吸収面とは反対側への浸透が熱可塑性樹
脂47により阻止されてあぶらが滲み出ることもない。
そのため、手が汚れることもなく非常に使い勝手が良い
ものである。
【0048】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のコンパクトによ
れば、あぶらとり紙本体を上記ミラーとケーシングとの
間に介装させるように該あぶらとり紙本体をコンパクト
本体内に出し入れ自在に納装しているので、フタ体を閉
めると、あぶらとり紙本体がフタ体のミラーとパウダー
及びパフとの間に介装されることになり、そのため、ハ
ンドバッグ内でコンパクト本体が振動しても、あぶらと
り紙本体によりパウダーの飛散が防止されて、パウダー
がミラーに付着するのを防止することができる。したが
って、ミラーが汚れることもない。さらに、あぶらとり
紙本体をコンパクト本体内に入れているので、従来のよ
うにあぶらとり紙本体とコンパクト本体とを別々にハン
ドバッグ内に入れる必要がなく、持ち運びが簡便とな
る。また、あぶらとり紙本体をコンパクト本体内に入れ
ているため、あぶらとり紙本体はコンパクト本体で保護
されて、ハンドバッグ内で振動したりしてもあぶらとり
紙本体が折れたり、シワになったりすることもない。ま
た、コンパクト本体のフタ体の凹部を利用してあぶらと
り紙本体を収納する場合でも、あぶらとり紙本体の厚み
は薄いので、コンパクト本体自体の厚みを厚くすること
もなく、また、フタ体の構造を変える必要もないので、
コンパクト本体のコストをアップさせることもない。
【0049】請求項2記載のコンパクトによれば、上記
請求項1の場合と同様の効果を奏するものである。
【0050】また、請求項3記載のコンパクトによれ
ば、フタ体の収納部内にあぶらとり紙本体を保持するた
めの突起をフタ体に設けているため、突起によりあぶら
とり紙本体の保持が確実且つ容易に行なえる。
【0051】さらに、請求項4記載のコンパクトによれ
ば、保持板により、あぶらとり紙本体の保持が確実且つ
容易に行なえる。
【0052】請求項5記載のコンパクトによれば、突起
によりあぶらとり紙本体の保持が確実且つ容易に行なえ
るものである。
【0053】また、請求項6記載のコンパクトによれ
ば、一対の突起を略L型としているので、あぶらとり紙
本体の位置決めないし保持が特に容易に行なえる。
【0054】さらに、請求項7記載のコンパクトによれ
ば、一対の突起の凹所に、あぶらとり紙本体の角部を挿
入することで、突起によるあぶらとり紙本体の位置決め
が容易にできる上に、あぶらとり紙本体の位置決め後は
保持が確実に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のコンパクト本体の分解斜
視図である。
【図2】本発明の実施の形態のあぶらとり紙を納装した
状態のコンパクト本体の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態のあぶらとり紙本体の斜視
図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態のコンパクト本体の
分解斜視図である。
【図5】(a)は本発明の第2の実施の形態のあぶらと
り紙本体を収納部に納装している状態を示すフタ体の平
面図である。(b)は本発明の第2の実施の形態のあぶ
らとり紙本体を収納部に納装している状態を示すフタ体
の断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態のコンパクト本体の
分解斜視図である。
【図7】(a)は本発明の第3の実施の形態のあぶらと
り紙本体を収納部に納装している状態を示すフタ体の平
面図である。(b)は本発明の第3の実施の形態のあぶ
らとり紙本体を収納部に納装している状態を示すフタ体
の断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態のコンパクト本体の
分解斜視図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態のあぶらとり紙本体
をケーシングの上面に位置決めした状態を示す平面図で
ある。
【図10】本発明の第5の実施の形態のコンパクト本体
の分解斜視図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態のあぶらとり紙本
体を突起に位置決めを行なう場合の破断斜視図である。
【図12】本発明の実施の形態のあぶらとり紙の素材で
あるあぶらとり紙素材を製造する場合の製造方法を示す
図である。
【図13】本発明の実施の形態の図12のA部のコーテ
ィングフィルムの要部拡大断面図である。
【図14】本発明の実施の形態の図12のB部のあぶら
とり紙素材(あぶらとり紙)の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 あぶらとり紙本体 2 あぶらとり紙 10 コンパクト本体 11 ケーシング 12 パウダー収納部 13 パフ収納部 14 パウダー 15 パフ 16 フタ体 17 収納部 18 ミラー 21 突起 23 保持板 24 突起 25 突起 26 凹所

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パウダー(14)を入れるパウダー収納
    部(12)及び上記パウダー(14)を付けるパフ(1
    5)を収納するパフ収納部(13)とを備えたケーシン
    グ(11)と、このケーシング(11)の一端に軸支さ
    れて裏面にミラー(18)を備えた開閉自在なフタ体
    (16)とからなるコンパクト本体(10)を設け、顔
    のあぶら分を吸収するあぶらとり紙(2)を複数備えた
    あぶらとり紙本体(1)を上記ミラー(18)とケーシ
    ング(11)との間に介装させるように該あぶらとり紙
    本体(1)をコンパクト本体(10)内に出し入れ自在
    に納装していることを特徴とするコンパクト。
  2. 【請求項2】 上記あぶらとり紙本体(1)の厚みと略
    同一の深さを有する収納部(17)を、コンパクト本体
    (10)のフタ体(16)側に凹設していることを特徴
    とする請求項1記載のコンパクト。
  3. 【請求項3】 上記フタ体(16)の収納部(17)内
    にあぶらとり紙本体(1)を保持するための突起(2
    1)をフタ体(16)に設けていることを特徴とする請
    求項2記載のコンパクト。
  4. 【請求項4】 上記あぶらとり紙本体(1)の一端側が
    挿入されて上記フタ体(16)の収納部(17)内に該
    あぶらとり紙本体(1)を保持するための保持板(2
    3)を設けていることを特徴とする請求項2記載のコン
    パクト。
  5. 【請求項5】 上記ケーシング(11)の上面にあぶら
    とり紙本体(1)を位置決めするための突起(24)
    (25)を設けていることを特徴とする請求項2記載の
    コンパクト。
  6. 【請求項6】 上記突起(24)は略L型に形成され、
    ケーシング(11)の上面の端部に一対形成されている
    ことを特徴とする請求項5記載のコンパクト。
  7. 【請求項7】 上記突起(25)は略L型に形成される
    と共に凹所(26)を形成するように上面が閉塞され、
    ケーシング(11)の上面の端部に一対形成され、突起
    (25)の凹所(26)内にあぶらとり紙本体(1)の
    角部が挿入されて、あぶらとり紙本体(1)を上記突起
    (25)にて保持するようにしていることを特徴とする
    請求項5記載のコンパクト。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100485036B1 (ko) * 2002-09-19 2005-04-27 홍기영 보호테이프가 부착된 콤팩트용 거울의 제조방법
KR100663272B1 (ko) * 2006-02-14 2007-01-02 (주)씨엠아이태가코리아 오일페이퍼 수용부를 구비한 화장품 용기

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