JPH0931280A - 塩化ビニル樹脂フィルム - Google Patents

塩化ビニル樹脂フィルム

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Publication number
JPH0931280A
JPH0931280A JP17751295A JP17751295A JPH0931280A JP H0931280 A JPH0931280 A JP H0931280A JP 17751295 A JP17751295 A JP 17751295A JP 17751295 A JP17751295 A JP 17751295A JP H0931280 A JPH0931280 A JP H0931280A
Authority
JP
Japan
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pts
film
weight
parts
iron oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17751295A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Iida
明 飯田
Tomohiro Miki
朝博 三木
Kazuo Tanaka
一雄 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0931280A publication Critical patent/JPH0931280A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価で且つ人体に対して安全な酸化鉄系の顔
料で着色された耐候性に優れた塩化ビニル樹脂フィルム
を提供する。 【構成】 重合度が600〜2000である塩化ビニル
樹脂100重量部に対して、オキシラン酸素が0.3〜
0.8重量部となるようにエポキシ化合物を配合し、さ
らに、3〜35重量部の可塑剤を配合し、酸化鉄を含む
顔料で着色された厚さ30〜250μmの塩化ビニル樹
脂フィルムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】この発明は塩化ビニル樹脂
フィルムに関し、さらに詳しくは建築物の外装材や太陽
の当たる内装材に貼り合わせて用いられる化粧用のフィ
ルム、合板・石膏ボード・鉄板・アルミ板などに貼り合
わせて用いられるフィルムに適した塩化ビニル樹脂フィ
ルム(以下「PVCフィルム」ともいう)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より化粧用フィルムとして用いられ
ているPVCフィルムは、有害な6価クロムおよび鉛を
含む黄鉛(PbCrO4)、クロムバーミリオン(PbC
rO4・PbMoO4 ・PbSO4 )、赤口黄鉛(Pb
CrO4 ・PbO)などの顔料で着色されているものが
多かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、有害物
に対する法的規制が厳しくなり、上記顔料の使用が制限
されつつある。そこで、これに代わるものとして、有機
物の顔料が提案されているが、非常に高価であり、その
用途も制限される。また、安価な顔料として酸化鉄系の
ものが提供されているが、耐候性が不足しているので、
建材用としては今まで使用されていなかった。
【0004】本発明は従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、安価
で且つ人体に対して安全な酸化鉄系の顔料で着色された
耐候性に優れた塩化ビニル樹脂フィルムを提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、重合度が600〜2000である塩化ビニ
ル樹脂100重量部に対して、オキシラン酸素が0.3
〜0.8重量部となるようにエポキシ化合物を配合し、
さらに、3〜35重量部の可塑剤を配合し、酸化鉄を含
む顔料で着色された厚さ30〜250μmの塩化ビニル
樹脂フィルムを特徴としている。
【0006】エポキシ化合物としては、エポキシ化動植
物油、エポキシ化脂肪酸エステル、エポキシ化脂環化合
物等を挙げることができ、特にエポキシ化アマニ油、エ
ポキシ化オレイン酸オクチル、エポキシ化脂肪酸イソブ
チル、エポキシ化大豆油等を用いることができる。
【0007】可塑剤としては、フタル酸エステル、トリ
メリット酸エステル、脂肪酸エステル、ポリエステルな
ど、エポキシ系以外の一般的に使用される可塑剤はすべ
て使用できる。
【0008】酸化鉄を含む顔料としては、弁柄(Fe2
3)、鉄黄(FeO(OH)nH2O)、黄土(Fe2
3 ・SiO2 ・Al2 3)、鉄黒(Fe3 4)などを
用いることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】鉄化合物がPVC中に存在する
と、光や温度などの影響によりPVCの劣化が促進す
る。特に、鉄化合物がPVCとの反応によって生成する
FeCl3 はPVCの劣化を一層促進する。これに対し
てエポキシ化合物はClと反応して安定なクロルヒドリ
ンを生成するため、FeCl3 の生成が抑制されるので
ある。本発明において、PVCの重合度、オキシラン酸
素量および可塑剤量を限定する理由は以下のとおりであ
る。
【0010】PVCの重合度が600未満ではPVCフ
ィルムの強度が低く、その重合度が2000を超えると
加工が困難になる。そこで、PVCの重合度は600〜
2000が好ましく、650〜1800がより好まし
い。オキシラン酸素が0.3重量部未満では耐候性が不
足し、一方、0.8重量部を超えると使用中に吹き出す
ことがある。そこで、オキシラン酸素の量は、0.3〜
0.8重量部が好ましく、0.35〜0.7重量部がよ
り好ましい。可塑剤が3重量部未満では、PVCフィル
ムが硬くなりすぎ、一方、35重量部を超えると軟らか
くなりすぎる。そこで、可塑剤の量は3〜35重量部が
好ましく、5〜30重量部がより好ましい。また、酸化
鉄を含む顔料の添加量は0.0005〜60重量部が好
ましく、0.001〜50重量部がより好ましい。顔料
が0.0005重量部未満では着色せず、一方、60重
量部超添加しても着色力が変化しないからである。ま
た、他の配合成分として、安定剤を0.5〜10重量部
添加することができる。安定剤としては、Cd、Pbを
含まないものが好ましく、例えば、Ba−Zn系、Ca
−Zn系、Sn系のものを用いることができる。さら
に、耐候性向上のために、紫外線吸収剤を添加すること
もできる。以上のような成分からなるPVC組成物は、
ヘンシェルミキサー、リボンブレンダーなどで混合し、
カレンダーロール法または押出法でPVCフィルムに加
工することができる。PVCフィルムの厚さは30〜2
50μmが好ましく、40〜200μmがより好まし
い。フィルム厚さが30μm未満では強度が低すぎ、一
方、フィルム厚さが250μmを超えると硬くなりす
ぎ、建材用フィルムとして基材に貼り合わせるのが困難
となるからである。
【0011】
【実施例】PVC100重量部に、以下の表1に示すよ
うに、可塑剤、顔料およびエポキシ化合物を配合し、な
らびに安定剤としてBa/Zn系粉状安定剤を0.7重
量部、Ba/Zn系液状安定剤を2重量部、紫外線吸収
剤(チバガイギー社製の『チヌビン326』)を0.5
重量部添加し、これらをミキサーで十分に混合し、ロー
ル温度180℃の2本ロールで圧延し、PVCフィルム
を得た。表1中の配合物の詳細は表2に示す。そして、
このPVCフィルムについて、以下に示す方法で、耐候
性、吹き出し、10%モジュラスおよび引張り強さを測
定した。その測定結果を表1に示す。
【0012】耐候性=JISK6732に準じてサンシ
ャイン・ウェザーオーメーターで500時間、1000
時間後の色の変化(色差、ΔE)を色差計で測定し、同
時に外観も観察した。表1に示す記号の意味は以下の通
りである。 ◎:ΔE<5 外観劣化はほとんどない。 ○:5≦ΔE≦10 〃 △:ΔE>10 端がカールする。 ×:測定不可能 端に割れが認められる。
【0013】吹き出し=耐候性試験と同様に、サンシャ
イン・ウェザーオーメーターによる500時間後の表面
の状態を観察した。表1に示す記号の意味は以下の通り
である。 ○=吹き出しは認められない。 △=吹き出しが部分的に認められる。 ×=吹き出しが全面的に認められる。
【0014】10%モジュラス=JISK6732に準
じてJIS1号ダンベルを打ち抜いて引張試験を行い、
10%モジュラスを測定した。10%モジュラスが、
0.5kg/cm以下または5.5kg/cm以上は好ましくな
い。
【0015】引張り強さ=JISK6732に準じてJ
IS1号ダンベルを打ち抜いて引張試験を行い、引張り
強さを測定した。引張り強さが2.5kg/cm以下は好ま
しくない。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】表1に明らかなように、本実施例1〜6
は、耐候性、吹き出し、10%モジュラスおよび引張り
強さのすべてにおいて優れている。しかし、比較例1
は、可塑剤の配合量が多すぎるので、10%モジュラス
および引張り強さがともに低い。また、比較例2は、オ
キシラン酸素が少ないので、耐候性が良くない。また、
比較例3は、オキシラン酸素が多すぎるので、吹き出し
が見られた。さらに、比較例4は、フィルム厚が厚すぎ
るので、10%モジュラス値が高すぎ、建材用フィルム
として用いた場合、基材に貼り合わせるのが困難にな
る。そして、比較例5は、フィルム厚が薄すぎるので、
引張り強さが低い。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、安価で且つ人体に対し
て安全で、外観が良好で、適切な強度を有し、耐候性に
優れた塩化ビニル樹脂フィルムを提供することができ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合度が600〜2000である塩化ビ
    ニル樹脂100重量部に対して、オキシラン酸素が0.
    3〜0.8重量部となるようにエポキシ化合物を配合
    し、さらに、3〜35重量部の可塑剤を配合し、酸化鉄
    を含む顔料で着色された厚さ30〜250μmの塩化ビ
    ニル樹脂フィルム。
JP17751295A 1995-07-13 1995-07-13 塩化ビニル樹脂フィルム Pending JPH0931280A (ja)

Priority Applications (1)

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JP17751295A JPH0931280A (ja) 1995-07-13 1995-07-13 塩化ビニル樹脂フィルム

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JP17751295A JPH0931280A (ja) 1995-07-13 1995-07-13 塩化ビニル樹脂フィルム

Publications (1)

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JPH0931280A true JPH0931280A (ja) 1997-02-04

Family

ID=16032208

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JP17751295A Pending JPH0931280A (ja) 1995-07-13 1995-07-13 塩化ビニル樹脂フィルム

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JP (1) JPH0931280A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014006297A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Nagoya Oil Chem Co Ltd 遮音吸着材料
JPWO2019181379A1 (ja) * 2018-03-20 2021-03-18 日本ゼオン株式会社 塩化ビニル樹脂組成物、塩化ビニル樹脂成形体および積層体

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JP2014006297A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Nagoya Oil Chem Co Ltd 遮音吸着材料
JPWO2019181379A1 (ja) * 2018-03-20 2021-03-18 日本ゼオン株式会社 塩化ビニル樹脂組成物、塩化ビニル樹脂成形体および積層体

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