JPH09312490A - 電磁波遮蔽体を貫通する電気配線構造 - Google Patents
電磁波遮蔽体を貫通する電気配線構造Info
- Publication number
- JPH09312490A JPH09312490A JP12883496A JP12883496A JPH09312490A JP H09312490 A JPH09312490 A JP H09312490A JP 12883496 A JP12883496 A JP 12883496A JP 12883496 A JP12883496 A JP 12883496A JP H09312490 A JPH09312490 A JP H09312490A
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- Japan
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- electrically
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 貫通コネクタや高性能フィルタを使用せず、
配線工事が容易で、配線本数の増設や変更に柔軟に対応
でき、局部的に多数の配線を施すことができ、かつ充分
に高い電磁遮蔽効果を得られるようにした、電磁波遮蔽
体を貫通する電気配線構造を実現する。 【解決手段】 電磁遮蔽体4の表裏を貫通するように金
属製のパイプ5を取り付けて、パイプ5と電磁遮蔽体4
とを電気的に密に接続する。同軸ケーブル6をパイプ5
を通して配線し、パイプ5内部における同軸ケーブル6
の外部導体6aを露出し、外部導体6aとパイプ5とを
電気的に密に接続する。パイプ5内部に導電性充填材8
を詰め込んでパイプ5の貫通空間を塞ぐ。
配線工事が容易で、配線本数の増設や変更に柔軟に対応
でき、局部的に多数の配線を施すことができ、かつ充分
に高い電磁遮蔽効果を得られるようにした、電磁波遮蔽
体を貫通する電気配線構造を実現する。 【解決手段】 電磁遮蔽体4の表裏を貫通するように金
属製のパイプ5を取り付けて、パイプ5と電磁遮蔽体4
とを電気的に密に接続する。同軸ケーブル6をパイプ5
を通して配線し、パイプ5内部における同軸ケーブル6
の外部導体6aを露出し、外部導体6aとパイプ5とを
電気的に密に接続する。パイプ5内部に導電性充填材8
を詰め込んでパイプ5の貫通空間を塞ぐ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁波遮蔽室に
収容した電子機器と室外の電子機器とをケーブルで配線
する際や、電磁波遮蔽室内へ電源線を配線する場合など
に適用される電磁波遮蔽体を貫通する電気配線構造に関
し、とくに、室内外の境界となる電磁波遮蔽体に配線用
コネクタや高性能フィルタを使用しない構造に関する。
収容した電子機器と室外の電子機器とをケーブルで配線
する際や、電磁波遮蔽室内へ電源線を配線する場合など
に適用される電磁波遮蔽体を貫通する電気配線構造に関
し、とくに、室内外の境界となる電磁波遮蔽体に配線用
コネクタや高性能フィルタを使用しない構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁波遮蔽室を構成する壁や床を貫通し
て室内外にケーブルを配線する場合、ケーブル自体を伝
わって有害な電磁波が室内外に伝搬することを防止する
とともに、壁や床のケーブル貫通部分の隙間から電磁波
が室内外に伝搬することを防止することが重要である。
そのために従来は、電磁波遮蔽室を区画する電磁波遮蔽
体(図示省略)に図1に示すようなツバ付き貫通コネク
タ1を取り付け、室内側の同軸ケーブル先端のBNCコ
ネクタ2と、室外側の同軸コネクタ先端のBNCコネク
タ3をそれぞれツバ付き貫通コネクタ1の表裏に結合す
ることで、電磁波遮蔽室の内外にわたる電気配線を実現
している。また、電源線などの場合には、高性能フィル
タを挿入して遮蔽性能を確保している。
て室内外にケーブルを配線する場合、ケーブル自体を伝
わって有害な電磁波が室内外に伝搬することを防止する
とともに、壁や床のケーブル貫通部分の隙間から電磁波
が室内外に伝搬することを防止することが重要である。
そのために従来は、電磁波遮蔽室を区画する電磁波遮蔽
体(図示省略)に図1に示すようなツバ付き貫通コネク
タ1を取り付け、室内側の同軸ケーブル先端のBNCコ
ネクタ2と、室外側の同軸コネクタ先端のBNCコネク
タ3をそれぞれツバ付き貫通コネクタ1の表裏に結合す
ることで、電磁波遮蔽室の内外にわたる電気配線を実現
している。また、電源線などの場合には、高性能フィル
タを挿入して遮蔽性能を確保している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の構造で
は、電磁波遮蔽室を設計・製作する段階で、あらかじめ
予定した配線のためのツバ付き貫通コネクタ1を壁など
の所定部位に設置することになる。そのため、電磁波遮
蔽室の用途に応じて内外配線をたびたび変更したり、配
線数を増やしたりするような場合は、その変更に伴う貫
通コネクタの取り付け工事が大掛かりになり、融通性に
乏しいという問題があった。また、ツバ付き貫通コネク
タ1を壁面に取り付けるには相当大きな設置面積を必要
とするので、室内外にわたる多数系統の配線を局部的に
集中して設けることができず、この面でも配線設計の自
由度・融通性に乏しいという問題があった。また電源線
等の場合には、高性能フィルタを挿入するようにしてい
るのでそのためのスペースやコスト、さらには漏れ電流
が増加し、ビル内配電設備として絶縁トランス等の対策
なしには使用することができないという問題があった。
は、電磁波遮蔽室を設計・製作する段階で、あらかじめ
予定した配線のためのツバ付き貫通コネクタ1を壁など
の所定部位に設置することになる。そのため、電磁波遮
蔽室の用途に応じて内外配線をたびたび変更したり、配
線数を増やしたりするような場合は、その変更に伴う貫
通コネクタの取り付け工事が大掛かりになり、融通性に
乏しいという問題があった。また、ツバ付き貫通コネク
タ1を壁面に取り付けるには相当大きな設置面積を必要
とするので、室内外にわたる多数系統の配線を局部的に
集中して設けることができず、この面でも配線設計の自
由度・融通性に乏しいという問題があった。また電源線
等の場合には、高性能フィルタを挿入するようにしてい
るのでそのためのスペースやコスト、さらには漏れ電流
が増加し、ビル内配電設備として絶縁トランス等の対策
なしには使用することができないという問題があった。
【0004】この発明は前述した従来の問題点に鑑みな
されたもので、その目的は、配線工事が容易で、配線本
数の増設や変更に柔軟に対応でき、局部的に多数の配線
を施すことができ、かつ充分に高い電磁遮蔽効果を得ら
れるようにした、電磁波遮蔽体を貫通する電気配線構造
を提供することにある。
されたもので、その目的は、配線工事が容易で、配線本
数の増設や変更に柔軟に対応でき、局部的に多数の配線
を施すことができ、かつ充分に高い電磁遮蔽効果を得ら
れるようにした、電磁波遮蔽体を貫通する電気配線構造
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明の配線構造で
は、電磁遮蔽体の表裏を貫通するように金属製のパイプ
を取り付けて、このパイプと前記電磁遮蔽体とを電気的
に密に接続する。また、内部導体の外側に外部導体を有
するケーブルを前記パイプを通して配線し、前記パイプ
内部における前記ケーブルの外部導体を露出し、その外
部導体と前記パイプとを電気的に密に接続する。さら
に、前記パイプ内部に導電性充填材を詰め込んで前記パ
イプの貫通空間を塞ぐ(請求項1)。この第1発明の構
造において、前記ケーブルの露出した前記外部導体と前
記パイプ内面とを、銅テープで押えつけるようにして接
合することで、両者を電気的に密に接続することができ
る(請求項2)。また望ましくは、前記パイプ内部に詰
め込まれた前記導電性充填材と、前記パイプ内面および
前記ケーブルの露出した前記外部導体とを電気的に密に
接続する(請求項3)。
は、電磁遮蔽体の表裏を貫通するように金属製のパイプ
を取り付けて、このパイプと前記電磁遮蔽体とを電気的
に密に接続する。また、内部導体の外側に外部導体を有
するケーブルを前記パイプを通して配線し、前記パイプ
内部における前記ケーブルの外部導体を露出し、その外
部導体と前記パイプとを電気的に密に接続する。さら
に、前記パイプ内部に導電性充填材を詰め込んで前記パ
イプの貫通空間を塞ぐ(請求項1)。この第1発明の構
造において、前記ケーブルの露出した前記外部導体と前
記パイプ内面とを、銅テープで押えつけるようにして接
合することで、両者を電気的に密に接続することができ
る(請求項2)。また望ましくは、前記パイプ内部に詰
め込まれた前記導電性充填材と、前記パイプ内面および
前記ケーブルの露出した前記外部導体とを電気的に密に
接続する(請求項3)。
【0006】第2の発明の配線構造では、第1の発明と
同様に、電磁遮蔽体の表裏を貫通するように金属製のパ
イプを取り付けて、このパイプと前記電磁遮蔽体とを電
気的に密に接続する。また、ケーブルの外周を金属メッ
シュでさらに被覆した金属外被付きケーブルを前記パイ
プを通して配線し、そのケーブルの金属外被と前記パイ
プとを電気的に密に接続する。さらに、前記パイプ内部
に導電性充填材を詰め込んで前記パイプの貫通空間を塞
ぐ。加えて、前記ケーブルの端部において、当該ケーブ
ルが接続される機器の金属ケースに前記金属外被を接続
する(請求項4)。この第2発明の構造において、前記
ケーブルの前記金属外被と前記パイプ内面とを、銅テー
プで押えつけるようにして接合することで、両者を電気
的に密に接続することができる(請求項5)。
同様に、電磁遮蔽体の表裏を貫通するように金属製のパ
イプを取り付けて、このパイプと前記電磁遮蔽体とを電
気的に密に接続する。また、ケーブルの外周を金属メッ
シュでさらに被覆した金属外被付きケーブルを前記パイ
プを通して配線し、そのケーブルの金属外被と前記パイ
プとを電気的に密に接続する。さらに、前記パイプ内部
に導電性充填材を詰め込んで前記パイプの貫通空間を塞
ぐ。加えて、前記ケーブルの端部において、当該ケーブ
ルが接続される機器の金属ケースに前記金属外被を接続
する(請求項4)。この第2発明の構造において、前記
ケーブルの前記金属外被と前記パイプ内面とを、銅テー
プで押えつけるようにして接合することで、両者を電気
的に密に接続することができる(請求項5)。
【0007】第1発明および第2発明において、前記の
導電性充填材としては、カーボンフェルトを用いるのが
適当である。
導電性充填材としては、カーボンフェルトを用いるのが
適当である。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施例を図2に
示している。まず図2(a)に示すように、電磁波遮蔽
室を構成する壁の一部である電磁波遮蔽体4の所定位置
に穴を形成し、その穴部分に金属製のパイプ5を固着す
る。パイプ5は電磁波遮蔽体4の表裏(電磁波遮蔽室の
内外)を貫通する。また、パイプ5と電磁波遮蔽体4と
を電気的に密に接続する。
示している。まず図2(a)に示すように、電磁波遮蔽
室を構成する壁の一部である電磁波遮蔽体4の所定位置
に穴を形成し、その穴部分に金属製のパイプ5を固着す
る。パイプ5は電磁波遮蔽体4の表裏(電磁波遮蔽室の
内外)を貫通する。また、パイプ5と電磁波遮蔽体4と
を電気的に密に接続する。
【0009】前記のパイプ5の内部に一般的な同軸ケー
ブル6を通し、この同軸ケーブル6で電磁波遮蔽室の内
部の機器と外部の機器とを接続する。同軸ケーブル6に
おけるパイプ5の内部に収容される部分において、その
絶縁被覆を2箇所において除去して、その部分にケーブ
ルの外部導体6aを露出させる。そして、露出した外部
導体6aと金属製パイプ5の内面とを電気的に密に接続
するために、幅広の銅テープ7を介して外部導体6aを
パイプ5の内面に押しつけるようにして接合している。
ブル6を通し、この同軸ケーブル6で電磁波遮蔽室の内
部の機器と外部の機器とを接続する。同軸ケーブル6に
おけるパイプ5の内部に収容される部分において、その
絶縁被覆を2箇所において除去して、その部分にケーブ
ルの外部導体6aを露出させる。そして、露出した外部
導体6aと金属製パイプ5の内面とを電気的に密に接続
するために、幅広の銅テープ7を介して外部導体6aを
パイプ5の内面に押しつけるようにして接合している。
【0010】さらに図2(b)に示すように、前述した
導電性充填材としてのカーボンフェルト8をパイプ5の
両端開口からそれぞれ詰め込み、銅テープ7を介して外
部導体6aをパイプ5に接続している部分において、相
当の密度に圧縮したカーボンフェルト8の塊でパイプ5
の貫通開口を塞いでいる。
導電性充填材としてのカーボンフェルト8をパイプ5の
両端開口からそれぞれ詰め込み、銅テープ7を介して外
部導体6aをパイプ5に接続している部分において、相
当の密度に圧縮したカーボンフェルト8の塊でパイプ5
の貫通開口を塞いでいる。
【0011】以上のように構成された配線構造では、同
軸ケーブル6の外部導体6aが銅テープ7およびカーボ
ンフェルト8を介してパイプ5そして電磁波遮蔽体4に
電気的に密に接続されているのでインダクタンスを持た
ない電気的に閉じた構成とすることができ、同軸ケーブ
ル6の内部導体はきわめて良好にシールドされ、ケーブ
ル自体の漏話特性および雑音特性が良好となる。また、
パイプ5の貫通空間がカーボンフェルト8の塊で塞がれ
ているので、この部分を通して電磁波遮蔽室の内外を伝
搬する電磁波を強力に抑制できる。
軸ケーブル6の外部導体6aが銅テープ7およびカーボ
ンフェルト8を介してパイプ5そして電磁波遮蔽体4に
電気的に密に接続されているのでインダクタンスを持た
ない電気的に閉じた構成とすることができ、同軸ケーブ
ル6の内部導体はきわめて良好にシールドされ、ケーブ
ル自体の漏話特性および雑音特性が良好となる。また、
パイプ5の貫通空間がカーボンフェルト8の塊で塞がれ
ているので、この部分を通して電磁波遮蔽室の内外を伝
搬する電磁波を強力に抑制できる。
【0012】このように電磁波シールド特性がきわめて
良好であるにもかかわらず、カーボンフェルト8の塊を
パイプ5から取り除き、新たな配線を追加してパイプ5
に通し、再びカーボンフェルト8でパイプ5を塞ぐとい
うように、配線本数の増設や変更に柔軟に対応できる
し、配線工事自体も簡単である。また、ある程度太いパ
イプを使用すれば、局部的に多数の配線を集中的に通す
ことができる。
良好であるにもかかわらず、カーボンフェルト8の塊を
パイプ5から取り除き、新たな配線を追加してパイプ5
に通し、再びカーボンフェルト8でパイプ5を塞ぐとい
うように、配線本数の増設や変更に柔軟に対応できる
し、配線工事自体も簡単である。また、ある程度太いパ
イプを使用すれば、局部的に多数の配線を集中的に通す
ことができる。
【0013】この発明の第2の実施例を図3(a)
(b)に示している。電磁波遮蔽室4の表裏を貫通する
ようにパイプ5を取り付ける点は第1実施例と同じであ
る。このパイプ5に通す配線の構造が第1実施例と異な
る。つまり、通常の同軸ケーブル6のほぼ全長にわたっ
て、その外周を金属メッシュからなる金属外被9で被覆
したものを使用する。これを金属外被付き同軸ケーブル
と呼ぶことにする。これをパイプ5を通して配線し、そ
の同軸ケーブル6の金属外被9とパイプ5の内面とを、
第1実施例と同様に銅テープ7を介して電気的に密に接
続する。
(b)に示している。電磁波遮蔽室4の表裏を貫通する
ようにパイプ5を取り付ける点は第1実施例と同じであ
る。このパイプ5に通す配線の構造が第1実施例と異な
る。つまり、通常の同軸ケーブル6のほぼ全長にわたっ
て、その外周を金属メッシュからなる金属外被9で被覆
したものを使用する。これを金属外被付き同軸ケーブル
と呼ぶことにする。これをパイプ5を通して配線し、そ
の同軸ケーブル6の金属外被9とパイプ5の内面とを、
第1実施例と同様に銅テープ7を介して電気的に密に接
続する。
【0014】さらに図3(b)に示すように、導電性充
填材としてのカーボンフェルト8をパイプ5の両端開口
からそれぞれ詰め込み、銅テープ7を介して金属外被9
をパイプ5に接続している部分において、相当の密度に
圧縮したカーボンフェルト8の塊でパイプ5の貫通開口
を塞いでいる。
填材としてのカーボンフェルト8をパイプ5の両端開口
からそれぞれ詰め込み、銅テープ7を介して金属外被9
をパイプ5に接続している部分において、相当の密度に
圧縮したカーボンフェルト8の塊でパイプ5の貫通開口
を塞いでいる。
【0015】加えて、同軸ケーブル6の端部において、
当該同軸ケーブル6が接続される電子機器の金属ケース
10および11に前記金属外被9をそれぞれ接続する。
これによって、同軸ケーブル6の漏話特性および雑音特
性が良好となる。なお第1実施例と同様に、パイプ5の
貫通空間がカーボンフェルト8の塊で塞がれているの
で、この部分を通して電磁波遮蔽室の内外を伝搬する電
磁波を強力に抑制できる。
当該同軸ケーブル6が接続される電子機器の金属ケース
10および11に前記金属外被9をそれぞれ接続する。
これによって、同軸ケーブル6の漏話特性および雑音特
性が良好となる。なお第1実施例と同様に、パイプ5の
貫通空間がカーボンフェルト8の塊で塞がれているの
で、この部分を通して電磁波遮蔽室の内外を伝搬する電
磁波を強力に抑制できる。
【0016】以上の各実施例にあっては同軸ケーブル6
を例にとって説明したが、上記外部導体や金属外被を備
える電源線等に対しても同様な作用・効果を得ることが
でき、高性能フィルタを排除して電源線等を電磁波遮蔽
室内へ配線することができる。
を例にとって説明したが、上記外部導体や金属外被を備
える電源線等に対しても同様な作用・効果を得ることが
でき、高性能フィルタを排除して電源線等を電磁波遮蔽
室内へ配線することができる。
【0017】上記実施例にあっては、導電性充填材とし
てカーボンフェルト8を例示したが、この他にスチール
ウール、ステンレスウール等の導電性不織布や良導体の
極細繊維また導電性シリコンゴムなども使用することが
できる。
てカーボンフェルト8を例示したが、この他にスチール
ウール、ステンレスウール等の導電性不織布や良導体の
極細繊維また導電性シリコンゴムなども使用することが
できる。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明で
は、電磁波遮蔽室の内外の境界となる電磁波遮蔽体に配
線用の貫通コネクタや高性能フィルタを使用せず、電磁
波遮蔽体を貫通するように取り付けたパイプを通してケ
ーブルを配線するので配線工事がきわめて簡単であり、
配線本数の増設や変更に柔軟に対応でき、局部的に多数
の配線を施すことができる。また、ケーブルのシールド
部材がパイプおよび電磁波遮蔽体に電気的に密に接続さ
れるので、ケーブルの漏話特性および雑音特性が高くな
る。さらに、パイプの貫通空間がカーボンフェルトのよ
うな導電性充填材で塞がれるので、貫通部分を通しての
電磁波の漏洩がきわめて少ない。
は、電磁波遮蔽室の内外の境界となる電磁波遮蔽体に配
線用の貫通コネクタや高性能フィルタを使用せず、電磁
波遮蔽体を貫通するように取り付けたパイプを通してケ
ーブルを配線するので配線工事がきわめて簡単であり、
配線本数の増設や変更に柔軟に対応でき、局部的に多数
の配線を施すことができる。また、ケーブルのシールド
部材がパイプおよび電磁波遮蔽体に電気的に密に接続さ
れるので、ケーブルの漏話特性および雑音特性が高くな
る。さらに、パイプの貫通空間がカーボンフェルトのよ
うな導電性充填材で塞がれるので、貫通部分を通しての
電磁波の漏洩がきわめて少ない。
【図1】従来技術の要点であるツバ付き貫通コネクタの
概要図である。
概要図である。
【図2】この発明の一実施例による配線構造の概要図で
ある。
ある。
【図3】この発明の他の実施例による配線構造の概要図
である。
である。
1 ツバ付き貫通コネクタ 2、3 BNCコネクタ 4 電磁波遮蔽体 5 パイプ 6 同軸ケーブル 6a 外部導体 7 銅テープ 8 カーボンフェルト 9 金属外被 10、11 電子機器の金属ケース
Claims (6)
- 【請求項1】 以下の要件(1)〜(3)を備えたこと
を特徴とする電磁遮蔽体を貫通する電気配線構造。 (1)電磁遮蔽体の表裏を貫通するように金属製のパイ
プを取り付けて、このパイプと前記電磁遮蔽体とを電気
的に密に接続する。 (2)内部導体の外側に外部導体を有するケーブルを前
記パイプを通して配線し、前記パイプ内部における前記
ケーブルの外部導体を露出し、その外部導体と前記パイ
プとを電気的に密に接続する。 (3)前記パイプ内部に導電性充填材を詰め込んで前記
パイプの貫通空間を塞ぐ。 - 【請求項2】 請求項1において、前記ケーブルの露出
した前記外部導体と前記パイプ内面とを、銅テープで押
えつけるようにして接合したことを特徴とする電磁波遮
蔽体を貫通する電気配線構造。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
パイプ内部に詰め込まれた前記導電性充填材と、前記パ
イプ内面および前記ケーブルの露出した前記外部導体と
が電気的に密に接続していることを特徴とする電磁波遮
蔽体を貫通する電気配線構造。 - 【請求項4】 以下の要件(1)〜(4)を備えたこと
を特徴とする電磁遮蔽体を貫通する電気配線構造。 (1)電磁遮蔽体の表裏を貫通するように金属製のパイ
プを取り付けて、このパイプと前記電磁遮蔽体とを電気
的に密に接続する。 (2)ケーブルの外周を金属メッシュでさらに被覆した
金属外被付きケーブルを前記パイプを通して配線し、そ
のケーブルの金属外被と前記パイプとを電気的に密に接
続する。 (3)前記パイプ内部に導電性充填材を詰め込んで前記
パイプの貫通空間を塞ぐ。 (4)前記ケーブルの端部において、当該ケーブルが接
続される機器の金属ケースに前記金属外被を接続する。 - 【請求項5】 請求項4において、前記ケーブルの前記
金属外被と前記パイプ内面とを、銅テープで押えつける
ようにして接合したことを特徴とする電磁波遮蔽体を貫
通する電気配線構造。 - 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかにおい
て、前記導電性充填材としてカーボンフェルトを用いた
ことを特徴とする電磁波遮蔽体を貫通する電気配線構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12883496A JPH09312490A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 電磁波遮蔽体を貫通する電気配線構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12883496A JPH09312490A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 電磁波遮蔽体を貫通する電気配線構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09312490A true JPH09312490A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=14994562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12883496A Pending JPH09312490A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 電磁波遮蔽体を貫通する電気配線構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09312490A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006310126A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | シールド導電路 |
KR101323749B1 (ko) * | 2012-09-04 | 2013-10-31 | 극동일렉콤주식회사 | 전자파 차폐용 케이블 밀봉 시스템 |
-
1996
- 1996-05-23 JP JP12883496A patent/JPH09312490A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006310126A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | シールド導電路 |
JP4493092B2 (ja) * | 2005-04-28 | 2010-06-30 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | シールド導電路 |
KR101323749B1 (ko) * | 2012-09-04 | 2013-10-31 | 극동일렉콤주식회사 | 전자파 차폐용 케이블 밀봉 시스템 |
WO2014038833A1 (ko) * | 2012-09-04 | 2014-03-13 | 극동일렉콤(주) | 전자파 차폐용 케이블 밀봉 시스템 |
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