JPH09312116A - スイッチ構造 - Google Patents

スイッチ構造

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JPH09312116A
JPH09312116A JP10863896A JP10863896A JPH09312116A JP H09312116 A JPH09312116 A JP H09312116A JP 10863896 A JP10863896 A JP 10863896A JP 10863896 A JP10863896 A JP 10863896A JP H09312116 A JPH09312116 A JP H09312116A
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JP
Japan
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slide
circuit board
casing
slide control
cover member
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JP10863896A
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English (en)
Inventor
Takekuni Okamoto
武邦 岡本
Naoto Komine
尚登 小嶺
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 明瞭な節度感が得られ、操作感に優れ、さら
に、信頼性にも優れたスイッチ構造を提供する。 【解決手段】 固定接点11を有する回路基板10と、
ベース部31にスライド制御部32が薄肉の変形部34
を介して一体形成されたゴム様弾性材料からなるカバー
部材30と、ケーシング50にスライド可能に設けられ
たスライド操作部材53とを備えるスイッチ構造であっ
て、スライド操作部材53の下面に突起53aを突設す
るとともに、スライド制御部32の上面に突起53aが
枢動自在に嵌合する溝32eを、また、スライド制御部
32の下面に支点部分32aを、この支点部分32aの
両側に可動接点32cが設けられた凸部32bを突設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ページャ等の小
型電子機器に適したスイッチ構造、特に、スライドスイ
ッチを有するスイッチ構造であって、スライド操作に優
れた操作感が得られるスイッチ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスイッチ構造としては、例えば、
実開昭57−176030号公報に記載されたものが知
られる。この公報には、固定接点を有する回路基板上に
ゴム様弾性材からなるカバー部材を設けてケーシングに
収容し、カバー部材に固定接点と対応した位置で薄肉部
を介して制御部分を一体に連設し、また、ケーシングに
制御部分と対応した位置で摺動子をスライド操作可能に
取り付けたものが記載される。
【0003】制御部分は、回路基板側の中央に回路基板
と当接する支持部を突設し、この支持部の両側にそれぞ
れ導電性ゴム等の可動接点を設け、また、ケーシング側
に略V字凹状の摺動部を形成して構成される。摺動子
は、ケーシングの開口に露呈する操作部を有し、また、
カバー部材側に制御部分と摺動接触する逆V字凸状押圧
部が形成される。
【0004】この従来のスイッチ構造にあっては、摺動
子をいずれか一方にスライド操作すると、摺動子の逆V
字凸状押圧部の一方の傾斜面が制御部分の摺動部の一方
の傾斜面と摺接しつつ制御部分を下方に押圧する。そし
て、この摺動子の押圧力により制御部分は薄肉部を変形
させつつ支持部の一側部分が回路基板に向かって弾性変
形し、可動接点が回路基板の固定接点と当接して固定接
点を開成、あるいは閉成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のスイッチ構造にあっては、摺動子をスライド操
作した場合、摺動子の逆V字凸状押圧部の先端部分がカ
バー部材の制御部の摺動部のV字凹状の一方の傾斜面と
摩擦摺動するため、摺動子の操作に大きな操作力が必要
であるのみならず明瞭な節度感を得ることが困難で摺動
子の操作感が劣るという問題、また、制御部の変形が避
けられず可動接点が位置ズレを生じやすくスイッチとし
ての信頼性に劣るという問題があった。前者の問題は摺
動子や制御部の摺動面に滑性に優れた樹脂のコーティン
グを施すことで幾分かは解消することができるが、コー
ティングにより製造工程が1工程増えるため、製造コス
トの増大という新たな問題を生じる。この発明は、上記
問題に鑑みてなされたもので、スライドスイッチの操作
に優れた操作感と高い信頼性が得られ、かつ、安価に製
造することができるスイッチ構造を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、表面に固定接点および該固
定接点と接続した回路が形成された回路基板と、該回路
基板の表面に支持されるベース部および該ベース部に薄
肉の変形部を介して一体に連続するスライド制御部をゴ
ム様弾性材料で一体に形成したカバー部材と、該カバー
部材を被蓋し、前記スライド制御部に対応した位置に開
口が形成されたケーシングと、該ケーシングの開口に直
線運動自在に設けられ、前記カバー部材のスライド制御
部に一方向駆動可能に係合するスライド操作部材と、を
備えたスイッチ構造であって、前記スライド制御部が、
前記回路基板側の面の移動方向中央位置で該回路基板側
へ向かって膨出する支点部分と、前記回路基板側の前記
支点部分の両側に前記固定接点に当接可能に設けられた
一対の可動接点とを備えるとともに、前記ケーシング側
中央に前記スライド操作部材の移動方向と略垂直な方向
に延在する一対の押圧面が形成された係合部分を備え、
前記スライド操作部材に前記スライド操作部材の移動方
向と略垂直な一対の受圧面を形成し、該一対の受圧面を
それぞれ前記スライド制御部の一対の押圧面と接触ある
いは微小の間隔を隔てて前記スライド操作部材の移動方
向に異なる方向に対面させた。
【0007】また、請求項2記載の発明は、表面に固定
接点および該固定接点と接続した回路が形成された回路
基板と、該回路基板の表面に支持されるベース部および
該ベース部に薄肉の変形部を介して一体に連続するスラ
イド制御部をゴム様弾性材料で一体に形成したカバー部
材と、該カバー部材を被蓋し、前記スライド制御部に対
応した位置に開口が形成されたケーシングと、該ケーシ
ングの開口に直線運動自在に設けられ、前記カバー部材
のスライド制御部に一方向駆動可能に係合するスライド
操作部材と、を備えたスイッチ構造であって、前記スラ
イド制御部が、前記回路基板側の面の移動方向中央位置
で該回路基板側へ向かって膨出する支点部分と、前記回
路基板側の前記支点部分の両側に前記固定接点に当接可
能に設けられた一対の可動接点とを備えるとともに、前
記ケーシング側中央に係合部分を備え、前記スライド操
作部材が前記カバー部材側に前記係合部分と枢動自在に
嵌合あるいは遊合する駆動部を備える。
【0008】そして、この発明のスイッチ構造は、前記
スライド制御部に前記支点部分の両側でコラム部を有
し、該コラム部の先端に前記可動接点を設ける態様(請
求項3)に、また、前記カバー部材に前記ベース部と薄
肉部で連続して下部に可動接点が設けられた押釦制御部
を形成するとともに、前記ケーシングに前記押釦制御部
を押圧可能な押釦部材を設ける態様(請求項4)に構成
することができる。
【0009】カバー部材は、シリコーンゴム、天然ゴ
ム、ブタジエンゴム、EPDM、熱可塑性エラストマ
(ウレタン系、不飽和ポリエステル系、スチレン系等)
等のゴム様弾性材、望ましくは、ショアA硬度30〜8
0度、特に望ましくは、40〜60度のゴム等を用い、
金型治具等を用いて成形される。このカバー部材は、ス
ライド制御部、あるいはスライド制御部に加えて押釦制
御部がそれぞれ弾性変形可能な薄肉の変形部を介して一
体に連続形成される。この押釦制御部としては、先端部
分がケーシングから突出する直接操作が可能なキートッ
プ部を形成し、このキートップ部の天面に印刷を施した
ものが知られる。
【0010】スライド制御部は、支点部分が回路基板に
当接可能に、望ましくは、線あるいは点で接触するよう
に形成され、変形部の弾性変形により支点部分を支点と
して揺動する。支点部分の先端形状は丸みをつけたも
の、例えば半円状や半球状とすればスムースに揺動可能
となり好ましい。このスライド制御部には支点部分の両
側でそれぞれ可動接点が2色成形や印刷等により形成さ
れ、これら可動接点がスライド制御部の揺動で回路基板
の固定接点と択一的に当接する。これら可動接点は、請
求項3に特定されるように、膨出成形された凸部等のコ
ラム部の先端面に形成することが望ましい。
【0011】また、スライド制御部の係合部はスライド
操作部材の駆動部と対応させて凹部や凸部から構成され
る。すなわち、係合部が凹であれば駆動部が凸に、逆
に、係合部が凸であれば駆動部が凹に形成される。そし
て、請求項1記載の発明においては、上記駆動部がスラ
イド操作部材の移動方向と略垂直な一対の押圧面を、係
合部がスライド操作部材の移動方向と略垂直な一対の受
圧面を備え、スライド操作部材の移動時にいずれか一方
の押圧面が一方の受圧面を押圧する。また、請求項2記
載の発明においては、駆動部と係合部が所定のクリアラ
ンスをもって枢動自在に嵌合あるいは遊合、すなわち、
ボールジョイント的に連結し、スライド操作部材に作用
する操作力をスライド制御部に伝達する。
【0012】ケーシングは、スイッチ装置自体のケーシ
ング、また、本発明が適用されるページャ等の電子機器
のケーシングであり、ショアD硬度40度以上の樹脂、
例えば、ABS、PC、不飽和ポリエステル樹脂やアク
リル樹脂、または、ショアA硬度60度以上(好ましく
は、80度以上)のゴム様弾性体を用い、射出成形等に
より成形される。ゴム様弾性体を用いる場合は、押圧面
に粘着防止を目的としたコロナ放電や樹脂コート処理を
施しておくとより好ましい。このケーシングにはスライ
ド制御部や押釦制御部に対応した位置に開口が形成さ
れ、この開口にスライド操作部材や押釦部材がそれぞれ
スライドあるいは上下動可能に配置される。押釦部材は
周知のキーボタン、あるいは、カバー部材に一体形成さ
れたキートップ部等からなる。
【0013】
【作用】この発明のスイッチ構造は、ケーシングから臨
むスライド操作部材をスライド操作すると、スライド操
作部材の駆動部がカバー部材のスライド制御部の係合部
分を一方向に押圧する。すなわち、請求項1記載の発明
にあっては押圧面と受圧面の当接により、また、請求項
2記載の発明にあっては駆動部と係合部のボールジョイ
ント的な連結により、押圧力がスライド制御部に伝達さ
れ、この押圧力でスライド制御部が支点部分を支点とし
て揺動し、一方の可動接点が対応する固定接点と当接す
る。このため、スライド操作部材の操作から可動接点が
固定接点と当接するまでの力の伝達経路において摩擦力
の発生が少なく、良好な操作感が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1から図6は請求項1記載の
発明の一の実施の形態にかかるスイッチ構造を示し、図
1が正断面図、図2が作動状態を示す一部拡大正断面
図、図3が側断面図、図4が図1のスライド制御部の平
面図、図5が図4の裏面図、図6がケーシングの裏面側
の一部分を拡大した図である。
【0015】図1、図2および図3において、10は回
路基板、30はカバー部材、50はケーシングを示す。
回路基板10は、エポキシ等の樹脂からなる周知のもの
であって、表面にスライドスイッチ用の固定接点11、
押釦スイッチ用の固定接点12、これら固定接点11,
12と接続した印刷回路(図示せず)およびIC等の種
々の電子素子を有する。
【0016】カバー部材30は、シリコーンゴム等のゴ
ム様弾性材から成形され、回路基板10に支持されるベ
ース部31に少なくとも1か所でスライド制御部32
を、また、少なくとも1か所(図1では2つを示す)で
押釦制御部33を一体に有する。スライド制御部32
は、平面視略矩形状をなし、その周縁が変形部34を介
してベース部31に連続する。変形部34は、薄肉のド
ーム形状に形成され、容易に変形する。なお、この変形
部34は必ずしもスライド制御部32の全周縁に形成す
る必要はなく一部を欠如させることも可能であり、ま
た、一部をより薄肉化することも可能である。
【0017】スライド制御部32には、回路基板10側
(以下、下方と称する)の面に平面視長手方向中央位置
で支点部分32aが所定の高さに膨出成形され、また、
下面の支点部分32aの長手方向両側にそれぞれ凸部
(コラム部)32bが支点部分32aよりも低い高さに
膨出形成される。図5に示すように、支点部分32a
は、スライド制御部32の短手方向に略全幅にわたって
延在し、先端が断面略半円状に面取りされて回路基板1
0表面と当接する。凸部32bは、先端が平坦面をなす
柱状に突出し、先端面に可動接点32cが層状に設けら
れる。可動接点32cは、導電性インク、若しくは導電
性ゴム等を用いて印刷や二色成形等により形成される。
【0018】また、スライド制御部32には、上面に長
手方向に離間して一対の突起32dが山状に一体に突設
され、これら突起32d間に溝(係合部分)32eが区
画される。溝32eは、底面が略半円状の円弧面をなし
て開口端に向かって拡幅する断面形状でスライド制御部
32の短手方向全幅にわたって延在し、その両側面(ス
ライド操作部材の移動方向側の面、以下、受圧面32
g)がスライド操作部材の移動方向に対して略垂直に延
在する。後に述べるように、この溝32eにはスライド
操作部材の駆動部が枢動自在に遊合する。なお、スライ
ド制御部32は図7に示すように突起32dの外側を切
り欠いて薄肉化することも可能である。
【0019】押釦制御部33については、種々の形状に
構成できるが、例えば図1に示すように、略円柱形状を
有し、前述したスライド制御部32と同様に薄肉ドーム
状の変形部35を介してベース部31と連続する。この
押釦制御部33には、回路基板10側の下面に可動接点
33aが層状に固設され、上部に後述するボタン部材が
係合する。可動接点33aは、前述した可動接点32c
と同様に導電性インクによる印刷や導電性ゴムの二色成
形等により形成される。
【0020】ケーシング50は、電子機器の筐体を構成
し、複数のケースハーフを組み付けて構成される。ケー
シング50には、表面側を凹とする矩形状の凹部55の
底面に矩形状のスライドスイッチ用開口51が形成さ
れ、また、凹部55の回りに円形あるいは正方形状の複
数の押釦用開口52が形成される。このケーシング50
には、スライドスイッチ用開口51にスライド操作部材
53が直線操作可能に配置され、また、押釦用開口52
にそれぞれボタン部材54が配置される。ボタン部材5
4は、例えば図1に示すように大径部54aと小径部5
4bを一体に有し、大径部54aをケーシング50内で
押釦制御部33上に載せ、小径部54bを開口52から
突出させて設けられる。
【0021】スライド操作部材53は、摺動溝53jが
側部全周にわたって形成された平面視略矩形のブロック
状をなし、摺動溝53jにケーシング50の開口51縁
部が摺動自在に嵌合する。このスライド操作部材53に
は、表面にローレット53e等の滑り止め加工が施さ
れ、裏面に長手方向中央位置で突起(駆動部)53aが
形成され、摺動溝53gより裏面側の長辺側の側部にク
リック感発生用の3つの凹部53hが形成される(図6
参照)。
【0022】突起53aは、前記溝32eの断面形状と
略同一形状、すなわち、先端が半円状で基端側が拡幅す
る断面形状でスライド操作部材53の略全幅にわたって
延在し、その移動方向の両側面(押圧面53g)が移動
方向に対して略垂直に延在する。この突起53aは、ス
ライド制御部材32の溝32eに枢動自在に遊合し、ス
ライド操作部材53に作用する操作力をスライド制御部
32に伝達する。凹部53hは、長辺方向(スライド操
作部材53のスライド方向)に離間し、スライド操作部
材53の操作位置に応じたいずれか1つにスライド操作
部材53のスライドでケーシング50の裏面の開口51
縁部に形成されたクリック感発生用のピン(クリックピ
ン)59が係止する。
【0023】クリックピン59は、ケーシング50と一
体に樹脂等で成形、あるいは、ケーシング50裏面に植
設された金属ピン等から構成される。このクリックピン
59は前述した3つの凹部53hとともにクリック感発
生機構を構成する。なお、述べるまでもないと解する
が、クリックピン59は弾性的に凹部53hに係止する
ように構成することも可能であり、また、凹部53hの
数はスライド鵜操作部材53の操作位置に対応して決定
される。
【0024】この実施の形態にあっては、スライド操作
部材53を一方向(例えば、図1中のA方向)にスライ
ド操作すると、その突起53aがスライド制御部32の
溝32e内で枢動的な相対変位を生じつつ移動方向に対
応して突起53aの一方の押圧面53gがスライド制御
部32の溝32eの一方の受圧面32gを押圧する。。
そして、スライド制御部32は、突起32dに作用する
押圧力で支点部分32aを支点として図中反時計方向に
揺動し、図2に示すように、一方の凸部32bの可動接
点32cが回路基板10の固定接点11と当接して回路
を開成、あるいは閉成し、また、クリックピン59が1
つの凹部53hと係止してクリック感を発生する。
【0025】ここで、スライド操作部材53の操作時に
おいては、スライド操作部材53の突起53aの押圧面
53gがスライド制御部32の溝32eの受圧面32g
と当接して操作力が伝達され、この伝達される力でスラ
イド制御部材32が変形部34を変形させつつ支点部分
32aを支点として揺動して可動接点32cを固定接点
11と接触させる。このため、発生する摩擦が少なく、
クリックピン59の凹部53hへの係止によるクリック
感が損なわれることがなく、良好な操作感が得られる。
【0026】一方、ボタン部材54を押し下げ操作する
と、押釦制御部33が変形部35を変形させて回路基板
10側に変位し、押釦制御部33の下面の可動接点33
aが回路基板10の固定接点12と当接して回路を開成
または閉成する。なお、この押釦スイッチとしての作動
は周知であり、その説明は省略する。
【0027】図8は請求項2記載の発明の実施の形態に
かかるスイッチ構造を示す一部拡大断面図である。な
お、前述した図1の実施の形態と同一の部分には同一の
番号を付して説明を省略する。
【0028】この実施の形態は、スライド制御部32の
上部中央に断面略半円形状の突起(係合部分)32fを
形成するとともに、スライド操作部材53の下部に2つ
の突起(駆動部)53dを形成して突起53d間に上記
突起32fが嵌合可能な断面半円形状の溝53fを形成
する。その他の構成は図1と同様である。
【0029】この実施の形態にあっては、突起32fと
溝53fがボールジョイント的に連結して操作力をスラ
イド制御部32に伝達し、スライド操作部材53をスラ
イド操作すると、スライド制御部32は突起32fが突
起53dにより押圧され、変形部34を変形させつつ支
点部分32aを支点として回動する。そして、スライド
制御部32の突起32fはスライド操作部材53の溝5
3f内で枢動するため、摩擦が少なく、良好な操作感が
得られる。
【0030】なお、上述した各実施の形態にかかるスイ
ッチ構造は、図9から図11に示すような構造を採用す
ることも可能である。すなわち、ケーシング50は、2
つのケースハーフ50a,50bが組み付けられた直方
体形状を有する。このケーシング50には、ケースハー
フ50a,50bの分割部(接合部)が位置する側部に
凹部55を有し、この凹部55の底面にケースハーフ5
0a,50bの切欠により開口51が形成される。この
ケーシング50には、一方のケースハーフ50aの内底
面に回路基板10が取り付けられ、開口51にスライド
操作部材90がスライド操作可能に取り付けられる。
【0031】図11に示すように、スライド操作部材9
0は、矩形平板状の表側操作部91と裏面側スライド部
92が摺動溝93により区画される断面略H字形状を有
し、裏面側スライド部93に柱部94が一体に突設され
る。柱部94には、スライド部93の一方の長辺側の面
に駆動部となる突起94aが形成される。この突起94
aは、前述した突起53aと同様に断面略半円形状を有
し、スライド制御部32の溝32eに遊合する。図9,
10において、59はケーシング50に一体形成された
クリックピン、97はクリックピン59が係止する凹部
であり、クリック感発生機構を構成する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
スイッチ構造によれば、ケーシングの開口に臨むスライ
ド操作部材をスライド操作すると、この操作力がスライ
ド操作部材の押圧面とスライド制御部の受圧面との接触
で(請求項1)、あるいは、スライド操作部材の駆動部
とカバー部材のスライド制御部の係合部分のボールジョ
イント的な結合によりスライド制御部に伝達され、スラ
イド制御部が変形部を支点として揺動して可動接点を回
路基板の固定接点と当接させるため、摩擦が少なく、明
瞭節度が得られ、優れた操作感が得られる。さらに電気
接続の信頼性も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一の実施の形態に係るス
イッチ構造の正断面図である。
【図2】同スイッチ構造の作動状態を示す一部拡大正断
面図である。
【図3】同スイッチ構造の側断面図である。
【図4】図1のスライド制御部の平面図である。
【図5】図4の裏面図である。
【図6】ケーシングの裏面側の一部分を拡大した図であ
る。
【図7】同スイッチ構造の他の態様を示す一部拡大断面
図である。
【図8】請求項2記載の発明の一の実施の形態にかかる
スイッチ構造の一部拡大断面図である。
【図9】この発明にかかるスイッチ構造の他の態様を示
す正断面図である。
【図10】同スイッチ構造の側断面図である。
【図11】同スイッチ構造に用いるスライド操作部材の
斜視図である。
【符号の説明】
10 回路基板 11 固定接点 30 カバー部材 31 ベース部 32 スライド制御部 32a 支点部分 32b 凸部(コラム部) 32c 可動接点 32d 突起 32e 溝(係合部分) 32f 突起(係合部分) 32g 受圧面 33 押釦制御部 33a 可動接点 34 変形部 50 ケーシング 51 開口 53 スライド操作部材 53a 突起(駆動部) 53d 突起(駆動部) 53g 押圧面 94 突起(駆動部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に固定接点および該固定接点と接続
    した回路が形成された回路基板と、 該回路基板の表面に支持されるベース部および該ベース
    部に薄肉の変形部を介して一体に連続するスライド制御
    部をゴム様弾性材料で一体に形成したカバー部材と、 該カバー部材を被蓋し、前記スライド制御部に対応した
    位置に開口が形成されたケーシングと、 該ケーシングの開口に直線運動自在に設けられ、前記カ
    バー部材のスライド制御部に一方向駆動可能に係合する
    スライド操作部材と、を備えたスイッチ構造であって、 前記スライド制御部が、前記回路基板側の面の移動方向
    中央位置で該回路基板側へ向かって膨出する支点部分
    と、前記回路基板側の前記支点部分の両側に前記固定接
    点に当接可能に設けられた一対の可動接点とを備えると
    ともに、前記ケーシング側中央に前記スライド操作部材
    の移動方向と略垂直な方向に延在する一対の押圧面が形
    成された係合部分を備え、 前記スライド操作部材に前記スライド操作部材の移動方
    向と略垂直な一対の受圧面を形成し、該一対の受圧面を
    それぞれ前記スライド制御部の一対の押圧面と接触ある
    いは微小の間隔を隔てて前記スライド操作部材の移動方
    向に異なる方向に対面させたことを特徴とするスイッチ
    構造。
  2. 【請求項2】 表面に固定接点および該固定接点と接続
    した回路が形成された回路基板と、 該回路基板の表面に支持されるベース部および該ベース
    部に薄肉の変形部を介して一体に連続するスライド制御
    部をゴム様弾性材料で一体に形成したカバー部材と、 該カバー部材を被蓋し、前記スライド制御部に対応した
    位置に開口が形成されたケーシングと、 該ケーシングの開口に直線運動自在に設けられ、前記カ
    バー部材のスライド制御部に一方向駆動可能に係合する
    スライド操作部材と、を備えたスイッチ構造であって、 前記スライド制御部が、前記回路基板側の面の移動方向
    中央位置で該回路基板側へ向かって膨出する支点部分
    と、前記回路基板側の前記支点部分の両側に前記固定接
    点に当接可能に設けられた一対の可動接点とを備えると
    ともに、前記ケーシング側中央に係合部分を備え、 前記スライド操作部材が前記カバー部材側に前記係合部
    分と枢動自在に嵌合あるいは遊合する駆動部を備えるこ
    とを特徴とするスイッチ構造。
  3. 【請求項3】 前記スライド制御部に前記支点部分の両
    側でコラム部を有し、該コラム部の先端に前記可動接点
    を設けた請求項1または請求項2記載のスイッチ構造。
  4. 【請求項4】 前記カバー部材は前記ベース部に薄肉部
    で連続し下部に可動接点が設けられた押釦制御部を有
    し、前記ケーシングが前記押釦制御部を押圧可能な押釦
    部材を備える請求項1、請求項2または請求項3記載の
    スイッチ構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10602826B2 (en) 2015-05-22 2020-03-31 Dyson Technology Limited Hand held appliance
CN113690087A (zh) * 2021-08-02 2021-11-23 维沃移动通信有限公司 电子设备

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