JPH09311633A - マーキングフィルム - Google Patents

マーキングフィルム

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Publication number
JPH09311633A
JPH09311633A JP12708496A JP12708496A JPH09311633A JP H09311633 A JPH09311633 A JP H09311633A JP 12708496 A JP12708496 A JP 12708496A JP 12708496 A JP12708496 A JP 12708496A JP H09311633 A JPH09311633 A JP H09311633A
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JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
marking
film
light
carbon black
Prior art date
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Pending
Application number
JP12708496A
Other languages
English (en)
Inventor
Kojiro Yanagi
宏二郎 柳
Kenji Asada
健次 麻田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP12708496A priority Critical patent/JPH09311633A/ja
Publication of JPH09311633A publication Critical patent/JPH09311633A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内照明光源式標識に使用したときに昼間と夜
間とで色が異なる標識効果の大きいマーキングフィルム
を提供すること。 【解決手段】 透光性合成樹脂100重量部に対してカ
ーボンブラック0.4〜0.7重量部含有する合成樹脂
フィルム1で、光透過率が40〜50%であるマーキン
グフィルムA。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマーキングフィルム
に関する。特に、内照明光源式標識に好適なマーキング
フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】マーキングフィルムは、適宜色に着色さ
れたフィルムであって、このマーキングフィルムを適宜
形状の文字や模様に切り抜き、これを標識板に取り付け
て標識として使用するものである。例えば、「立入禁
止」等と切り抜き、これを標識板の上に貼り付け、道路
脇等に立設して道路標識等の標識として使用するもので
ある。
【0003】こういった標識は、夜間の照射方法によっ
て次に示す2種類に大別できる。1つは外側からサーチ
ライト等の照明灯で照らして見えるようにした外照明光
源式であり、もう1つは一面に透明または半透明な標識
板を設けた箱型の標識であって、内部から蛍光灯等によ
って照らして見えるようにした内照明光源式標識であ
る。この内照明光源式標識は、夜間において標識が浮い
て良く見えるので照明効果が大きく良く利用されている
標識である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のマーキ
ングフィルムは、これを内照明光源式標識に使用したと
き、昼と夜とで同じ色に見えて、標識効果が特に良好と
はいえない。そこで、本発明の目的は、内照明光源式標
識に使用したときに昼間と夜間とで色が異なり標識効果
の大きいマーキングフィルムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、透光性合成樹脂100
重量部に対してカーボンブラック0.4〜0.7重量部
含有する合成樹脂フィルムで、光透過率が40〜50%
であるものである。
【0006】本発明に使用する透光性合成樹脂とは、光
が透過するものであって、透明な合成樹脂や半透明な合
成樹脂をいう。透明な合成樹脂や半透明な合成樹脂の例
として、アクリル樹脂(ポリメチルメタクリレート樹
脂、ポリメチルメタクリレート/アクリル酸共重合
体)、フェノール樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン
樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン
樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂等が挙げられる。本発明に使用するカーボンブ
ラックは微粒子状の炭素であって、粒径は適宜でよい
が、粒径分布が0.2〜0.01μm、平均粒径が0.
03〜0.08μmのものが好ましい。本発明では、透
光性合成樹脂100重量部に対してカーボンブラック
0.4〜0.7重量部含む合成樹脂フィルムであって、
光透過率が40〜50%のものを使用する。このカーボ
ンブラックの量と光透過率との関係は合成樹脂自体の光
透過率やフィルムの厚みによって異なる。即ち、合成樹
脂の光透過率が大きいとカーボンブラックの量を多くし
ないと光透過率が40〜50%にならないし、又、フィ
ルムの厚みが大きいと少量のカーボンブラックで光透過
率が40〜50%になる。
【0007】そして、本発明で、透光性合成樹脂100
重量部に対してカーボンブラック0.4〜0.7重量部
含有させ、光透過率を40〜50%にする理由は、カー
ボンブラックが0.4未満で、光透過率が40%未満で
はカーボンブラックの色が薄くなり黒色の色が褪せて見
え難くなるし、カーボンフラックが0.7を超え、光透
過率が50%を超えると背後の照明灯の光の通過が悪く
なるからである。合成樹脂フィルムの中にはカーボンフ
ラックの他に赤、青等の有彩顔料を含んでいてもよい。
上記透光性合成樹脂へのカーボンブラックの混合方法と
しては、例えば、溶剤中に上記透光性合成樹脂を溶解
後、カーボンブラックを分散させ、ゾルキャステングに
より成形する方法や、上記透光性合成樹脂を加熱溶融
し、カーボンブラックを分散させ溶融押出する押出成形
する方法等が挙げられるが、これらに限られるものでな
い。本発明に使用する合成樹脂フィルムの厚みは適宜で
よいが40〜80μmが好ましい。
【0008】又、本発明に使用する合成樹脂フィルムの
表面は平面でよいし、小さい凹凸を多数設けたものでも
よいし、長い凹凸条が多数設けたものでもよいが、小さ
い凹凸や長い凹凸条を設けたものが光の分散がよくな
り、種々な方向から見えるようになるので好ましい。小
さい凹凸を設けたマットフィルムの場合には、グロス値
が5〜50%が好ましい。又、マットの表面粗さはRa
=0.25〜0.5、Rt=2.5〜4.0が好まし
い。又、本発明マーキングフィルムは、合成樹脂フィル
ムを標識板に取り付け易いように、合成樹脂フィルムの
裏面に透明な粘着剤層を設けてもよい。上記粘着剤とし
ては、例えば、アクリル系、天然ゴム系、合成ゴム系、
シリコーン系等様々な粘着剤が使用可能であるが、耐候
性が良好であるという点でアクリル系粘着剤が好まし
い。
【0009】(作用)本発明マーキングフィルムを文字
や模様等適宜模様に切断し、内照明光源式標識の標識板
に取り付ける。すると、昼間は、マーキングフィルムの
適宜模様の部分は合成樹脂フィルムの中に含有されてい
るカーボンブラックのために黒く見える。そして、夜、
標識板の背後にある照明灯が点灯されると、合成樹脂フ
ィルムの光透過率が40〜50%であるから、この合成
樹脂フィルムを光が透過して、カーボンブラックの黒色
を打ち消しマーキングフィルムの適宜模様が照明灯の
色、例えば、白色や黄色のように明るく見える。このよ
うに、マーキングフィルムの適宜模様が昼の色と夜の色
とで異なった色に見えるので、標識効果が大きい。ま
た、マーキングシート表面にエンボス加工を施しておく
ことによって、反射光のみならず夜間の透過光も散乱
し、標識自体が高級感を持ったものになっている。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を説明す
る。図1および図2は本発明マーキングフィルムの一実
施例を示すもので、図1はマーキングフィルムの断面
図、図2は図1のマーキングフィルムの使用状態を示す
もので、(イ)は昼間の状態を示す正面図、(ロ)は夜
間の状態を示す正面図である。
【0011】Aはマーキングフィルムであり、このマー
キングフィルムAは合成樹脂フィルム1と粘着剤層2と
からなる。そして、この粘着剤層2を保護するために、
粘着剤層2の裏面に離型紙層3が設けられている。合成
樹脂フィルム1は厚み50μmのポリ塩化ビニル樹脂フ
ィルムであり、この合成樹脂フィルム1は、ポリ塩化ビ
ニル樹脂100重量部に対してカーボンブラック0.4
7重量部含んでいる。そして、この合成樹脂フィルム1
の表面には多数の微細な凹凸11が設けられている。
【0012】粘着剤層2はアクリル系の透明な粘着剤が
合成樹脂フィルム1の裏面に厚み40μm設けられたも
のである。合成樹脂フィルム1と粘着剤層2とからなる
マーキングフィルムAの光透過率は42%である。4は
標識板である。
【0013】次に、このマーキングフィルムAの製造方
法および使用方法について説明する。ポリ塩化ビニル樹
脂(三菱化成ビニル(株)製,商品名「P−540」)
100重量部、安定剤(勝田加工(株)製,商品名「B
Z−100J」)2重量部、紫外線吸収剤(チバガイギ
ー(株)製,商品名「Tinuvin326」)0.5
重量部、可塑剤(大日本インキ(株)製,商品名「ポリ
サイダーW−2600」)30重量部、カーボンブラッ
ク0.47重量部、希釈剤(シェル化学(株)製、「ソ
ルベッソ#150」)60重量部をディゾルバーで30
分攪拌して、オルガノゾルを製造する。
【0014】このオルガノゾルを工程紙(SD.War
ren社製)の上に塗工した後、オーブンにて80℃、
1分間加熱した後、更に、200℃、1分間加熱してゲ
ル硬化させて厚み50μmの合成樹脂フィルムを製造し
た。次に、この合成樹脂フィルムを多数の微細な凹凸が
設けられたマット形状の厚み50μmのPETフィルム
(東レ(株)製,商品名「X42」)の上に置き、加熱
プレス(200℃)し、表面に多数の凹凸11のある合
成樹脂フィルム1を製造した。尚、このマット加工を施
す方法としては、オルガノゾルを工程紙の上に塗工する
際に、この工程紙に微細な凹凸のあるマット状の工程紙
を使用してマット加工を施してもよい。
【0015】一方、ブチルアクリレートとアクリル酸と
からなるモノマーに光重合開始剤を添加し、これを離型
紙層3の表面に塗布し、これに光を照射して厚み40μ
mの粘着剤層2を設ける。そして、この離型紙層3と粘
着剤層2とからなるものを、粘着剤層2を合成樹脂フィ
ルム1の裏面に当接させ貼り付けてマーキングフィルム
Aを製造した。このマーキングフィルムAを図2に示す
ように「SEKISUI」と切り抜き、これを内照明光
源式標識の標識板4の表面に、離型紙層3を剥がして貼
り付ける。この標識板4の「SEKISUI」以外の場
所41に黄色の塗料を塗布して標識を完成させる。
【0016】すると、昼間、(イ)に示すように、黄色
のバックに黒色の「SEKISUI」が見える。そし
て、夜間、内照明光源式標識の箱の中の照明を点灯する
と、(ロ)に示すように、黄色のバックに白色の「SE
KISUI」の文字が見える。このように、昼間と夜間
とで色が変わるので標識効果が極めて大きい。
【0017】
【発明の効果】本発明マーキングフィルムは透光性合成
樹脂100重量部に対してカーボンブラック0.4〜
0.7重量部含有するから、これを標識に取り付ける
と、昼間は反射光のより、マーキングフィルムの適宜模
様の部分は合成樹脂フィルムの中に含有されているカー
ボンブラックのために黒く見える。そして、夜、標識板
の背後にある照明灯が点灯されると、合成樹脂フィルム
の光透過率が40〜50%であるから、この合成樹脂フ
ィルムを光が透過して、マーキングフィルムの適宜模様
が照明灯の色、例えば、白色や黄色に見える。このよう
に、マーキングフィルムの適宜模様が昼の色と夜の色と
が異なった色に見えるので、標識効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明マーキングフィルムの一実施例を示すも
ので、マーキングフィルムの断面図である。
【図2】図1のマーキングフィルムの使用状態を示すも
ので、(イ)は昼間の状態を示す正面図、(ロ)は夜間
の状態を示す正面図である。
【符号の説明】
A マーキングフィルム 1 合成樹脂フィルム 2 粘着剤層 3 離型紙層 4 標識板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性合成樹脂100重量部に対してカ
    ーボンブラック0.4〜0.7重量部含有する合成樹脂
    フィルムで、光透過率が40〜50%であることを特徴
    とするマーキングフィルム。
JP12708496A 1996-05-22 1996-05-22 マーキングフィルム Pending JPH09311633A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12708496A JPH09311633A (ja) 1996-05-22 1996-05-22 マーキングフィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12708496A JPH09311633A (ja) 1996-05-22 1996-05-22 マーキングフィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09311633A true JPH09311633A (ja) 1997-12-02

Family

ID=14951191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12708496A Pending JPH09311633A (ja) 1996-05-22 1996-05-22 マーキングフィルム

Country Status (1)

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JP (1) JPH09311633A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008230172A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Dainippon Printing Co Ltd 耐候性フィルム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008230172A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Dainippon Printing Co Ltd 耐候性フィルム

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