JPH09311557A - 湿式現像装置 - Google Patents

湿式現像装置

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JPH09311557A
JPH09311557A JP14666496A JP14666496A JPH09311557A JP H09311557 A JPH09311557 A JP H09311557A JP 14666496 A JP14666496 A JP 14666496A JP 14666496 A JP14666496 A JP 14666496A JP H09311557 A JPH09311557 A JP H09311557A
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JP
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developing
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wet
developing device
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JP14666496A
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English (en)
Inventor
Tadahiro Suzuki
忠浩 鈴木
Tsuneo Kurotori
恒夫 黒鳥
Masaki Hiroi
正樹 廣居
Yuichi Aoyama
祐一 青山
Yuusuke Takeda
有介 武田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿式現像装置において、現像液中のトナー固
形分を有効に活用する。 【解決手段】 現像ヘッド2からの現像液を回収するパ
イプを上記廃液流路切り換え弁100の1端に接続し、
残りの2端をそれぞれ現像液タンク1、廃液タンク6に
パイプで接続する。そして、現像液タンク1内の液位が
上昇すると、上記廃液流路切り換え弁100で現像液の
廃液タンク6への回収を選択し、現像ヘッド2の流路を
通過してトナー固形分が低減した現像液を回収する。こ
れにより、上記現像液タンク1内の現像液自体を回収す
る場合に比してトナー固形分を有効に活用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは液
体キャリアにトナーが分散されてなる現像液を収容する
現像液収容部と、上記現像液を用いて潜像担持体表面に
形成された潜像を現像する現像器と、上記現像液収容部
に収容されている現像液を上記現像器に供給する現像液
供給路と、上記現像器を通過した現像液を上記現像液収
容部に回収する現像液回収路と、を備えた湿式現像装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、湿式画像形成装置としては、周知
の画像形成プロセスで潜像担持体上に静電潜像を形成
し、トナーとキャリア液とからなる現像剤液又はトナー
のみからなる現像剤液等(以下、現像液という)を供給
することで上記静電潜像を現像してトナー像化し、転写
ベルトによって搬送されてきた被転写材に転写して画像
形成を行うものが提案されている。この種の湿式画像形
成装置に用いられる現像液のトナー粒子は1μm以下で
あり、乾式画像形成装置に用いられる現像剤のトナー粒
子が約10μmであるのに比してきわめて小さくするこ
とができるため、形成画像上での解像力が優れた良好な
画像が得られる。また、カラー画像形成装置において
は、トナーの透明性に優れた高画質のカラー画像が得ら
れるという利点もある。
【0003】ところで、上記構成の湿式画像形成装置に
おける湿式現像装置において画像面積が大きい状態で多
数枚印字すると、現像液中のトナー固形分の消費量とキ
ャリア液の消費量とのバランスが崩れ、トナー固形分の
消費量が多くなってしまう。そして、一定の濃度を保つ
ために高濃度の現像液であるコンクトナーを補給する
と、コンクトナー中にもキャリア液が含まれているの
で、現像液が過剰な状態となる。このため、現像液を収
容する現像液収容部である現像液タンク内の現像液が増
加し、ついには現像液タンクの容量を超えて液溢れが生
じてしまう(以下、オーバーフローするという)という
問題点があった。
【0004】そこで、現像液タンクからオーバーフロー
する液を廃液として回収する現像装置が提案されてい
る。このような現像装置の一例(以下、公知装置1とい
う)の概略構成を図10に示す。この現像装置は、現像
剤液1aを収容する現像液タンク1、潜像担持体上の潜
像を現像する現像ヘッド2、上記現像液タンク1と現像
ヘッド2との間を現像液が循環する現像液循環流路を有
している。該現像液循環流路は、現像ヘッド2に現像液
を供給する現像液供給パイプ11、現像ヘッド2から現
像液タンク1に現像液を回収する現像液回収パイプ1
2、該現像液回収パイプの途中で流路切り換え弁5を介
してトナー補給パイプ13で接続された現像液タンク1
に補給するコンクトナー3aを収容するコンクトナーボ
トル3を有している。上記流路切り換え弁5と現像液タ
ンク1とを接続するパイプの途中には、現像液循環流路
内に負圧を発生させて現像液を矢印方向に循環させるた
めの負圧発生手段としての負圧ポンプ4が設けられてい
る。また、上記現像液タンク1内には図示しない液濃度
検知手段が設けられ、トナーが消費されて液濃度が低下
するとコンクトナーボトル3内のコンクトナー3aが補
給される。該コンクトナー3aの補給は、上記流路切り
換え弁5によって流路を切り換えることにより行われ
る。すなわち、図示の流路切り換え弁5において流路を
Aに設定すると、通常の現像動作時の流路となり、現像
液が上記現像液循環流路を循環することとなる。また、
流路をBに設定すると、トナー補給時の流路となり、コ
ンクトナーボトル3からトナー補給パイプ13を介して
コンクトナーが補給される。
【0005】そして、公知装置1においては、オーバー
フローする液を回収するオーバーフローパイプ14が現
像液タンク1内に設けられ、現像液面がオーバーフロー
パイプ14の開口部よりも上昇しようとすると現像液が
オーバーフローパイプ14を通って廃液タンク6に収容
される。
【0006】また、現像液タンクからオーバーフローす
る液を廃液として回収する現像装置の他の一例(以下、
公知装置2という)の概略構成を図11に示す。図11
(a)は正面図であり、図11(b)は平面図である。
この現像装置は、現像液タンク1と、潜像担持体として
のドラム状の感光体7と間隔をおいて配設され、かつポ
ンプ41及び現像液供給パイプ11からなる現像液供給
手段により現像液タンク1から現像液が供給される現像
液担持体である現像ローラ21と、感光体7表面の余剰
現像液を除去するリバースローラ22と、現像後の液を
受けて上記現像液タンク1に戻す受け皿形状の現像液受
け部材8と、を有している。また、現像液タンク1内に
は、図示しない液濃度検知手段、及び図示しないコンク
トナー補給装置が設けられており、トナーが消費されて
液濃度が低下すると、現像液タンク1にコンクトナーが
補給される。
【0007】そして、公知装置2においては、オーバー
フローする液を廃液として収容する廃液タンク6と、上
記オーバーフローする液を上記現像液タンク1から上記
廃液タンク6に回収する廃液回収パイプ15と、該廃液
回収パイプ15の途中に廃液用ポンプ9とが設けられて
いる。また、現像液タンク1内には図示しない液位検知
装置が設けられており、現像液位が上昇すると上記廃液
用ポンプ9が動作し、現像液タンク1内の液が廃液タン
ク6に送り込まれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知装
置1あるいは公知装置2のような構成によれば現像液タ
ンクからオーバーフローする液、すなわち、現像液タン
ク内のコンクトナー及びキャリア液を適量補給して現像
に最適な条件に調製された液を廃液として回収するた
め、画像形成に用いられ得るトナー固形分をも廃棄する
こととなり、資源の無駄につながってしまうという問題
点があった。
【0009】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、トナー固形分を有効
に活用することができる湿式現像装置を提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、液体キャリアにトナーが分散さ
れてなる現像液を収容する現像液収容部と、上記現像液
を用いて潜像担持体表面に形成された潜像を現像する現
像器と、上記現像液収容部に収容されている現像液を上
記現像器に供給する現像液供給路と、上記現像器を通過
した現像液を上記現像液収容部に回収する現像液回収路
と、を備えた湿式現像装置において、上記現像器を通過
した現像液を廃液として回収する廃液回収路と、上記廃
液回収路により回収された廃液を収容する廃液収容器
と、を設けたことを特徴とするものである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の湿式現像装
置において、上記現像器を通過した現像液の流路を上記
現像液回収路又は上記廃液回収路に切り換える切り換え
手段と、上記現像液収容部に収容された現像液量に応じ
て上記切り換え手段を制御する制御手段とを設けたこと
を特徴とするものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1の湿式現像装
置において、上記現像液回収路及び上記廃液回収路の少
なくとも一方に、上記現像器を通過した現像液の流量を
調整する流量調整手段を設け、上記現像液収容部に収容
された現像液量に応じて上記流量調整手段を制御する制
御手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0013】請求項4の発明は、請求項1の湿式現像装
置において、上記現像液回収路の底部の一部に孔を設
け、該孔を上記廃液回収路として用いたことを特徴とす
るものである。
【0014】請求項5の発明は、請求項4の湿式現像装
置において、上記孔の面積を変える孔面積変更手段と、
上記現像液収容部に収容された現像液量に応じて上記孔
面積変更手段を制御する制御手段とを設けたことを特徴
とするものである。
【0015】請求項6の発明は、請求項4の湿式現像装
置において、上記孔を複数設け、上記孔を開閉する開閉
手段と、上記現像液収容部に収容された現像液量に応じ
て上記開閉手段により開放する孔の数が変わるように上
記開閉手段を制御する制御手段とを設けたことを特徴と
するものである。
【0016】請求項7の発明は、請求項6の湿式現像装
置において、上記現像液収容部における現像液面にフロ
ータを設け、上記現像液面が上昇して上記フロータが浮
上すると上記開閉手段により上記複数の孔の少なくとも
一部を開放するように上記制御手段を構成したことを特
徴とするものである。
【0017】請求項8の発明は、請求項1の湿式現像装
置において、上記現像液回収路の一部を上記廃液回収路
として用い、該廃液回収路と該廃液回収路以外の部分と
を仕切る仕切り用部材を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0018】請求項9の発明は、請求項8の湿式現像装
置において、上記現像液回収路及び上記廃液回収路にお
ける流量比が変わるように、上記仕切り用部材を移動可
能に構成し、上記現像液収容部に収容された現像液量に
応じて上記仕切り用部材を移動制御する制御手段を設け
たことを特徴とするものである。
【0019】請求項10の発明は、請求項1の湿式現像
装置において、上記現像液回収路の少なくとも一部を上
記廃液回収路として用い、該廃液回収路と該廃液回収路
以外の部分との高低差を変える高低差付与手段と、上記
現像液収容部に収容された現像液量に応じて上記高低差
付与手段を制御する制御手段とを設けたことを特徴とす
るものである。
【0020】請求項11の発明は、請求項10の湿式現
像装置において、上記現像液収容部における現像液面に
フロータを設け、上記現像液面が上昇して上記フロータ
が浮上すると上記廃液回収路と該廃液回収路以外の部分
との高低差が変わるように上記制御手段を構成したこと
を特徴とするものである。
【0021】請求項12の発明は、請求項1の湿式現像
装置において、上記現像液回収路を通過する現像液の少
なくとも一部が廃液回収路を通過する状態と、上記一部
が廃液回収路を通過しない状態とを選択的に取りうるよ
うに上記廃液回収路を移動させる移動手段と、上記現像
液収容部に収容された現像液量に応じて上記移動手段を
制御する制御手段とを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0022】請求項13の発明は、請求項12の湿式現
像装置において、上記現像液収容部における現像液面に
フロータを設け、上記現像液面が上昇して上記フロータ
が浮上すると上記移動手段により上記一部が廃液回収路
を通過する状態となるように上記制御手段を構成したこ
とを特徴とするものである。
【0023】請求項1乃至13の発明においては、上記
現像器を通過し、トナー濃度が低下した現像液を上記廃
液回収路により回収し、廃液収容器に収容する。
【0024】請求項2の発明においては、上記現像器を
通過した現像液の流路を現像液収容部に収容された現像
液量に応じて上記現像液回収路又は上記廃液回収路に切
り換え手段により切り換える。
【0025】請求項3の発明においては、上記現像器を
通過した現像液の流量を、現像液収容部に収容された現
像液量に応じて上記流量調整手段により調整する。
【0026】請求項5の発明においては、現像液収容部
に収容された現像液量に応じて、上記孔面積変更手段に
より上記孔の面積を変え、上記現像液回収路及び上記廃
液回収路における流量比を調製する。
【0027】請求項6の発明においては、上記現像液収
容部に収容された現像液量に応じて上記開閉手段により
開放する孔の数を変え、上記現像液回収路及び上記廃液
回収路における流量比を調製する。
【0028】請求項7の発明においては、上記現像液面
が上昇して上記フロータが浮上すると上記開閉手段によ
り上記複数の孔の少なくとも一部を開放し、廃液回収路
を通過する現像液の流量を増加させる。これにより、上
記現像液回収路及び上記廃液回収路における流量比を調
製する。
【0029】請求項9の発明においては、上記現像液収
容部に収容された現像液量に応じて上記仕切り用部材を
移動させ、上記現像液回収路及び上記廃液回収路におけ
る流量比を調製する。
【0030】請求項10の発明においては、上記現像液
回収路の少なくとも一部を上記廃液回収路として用い、
上記現像液収容部に収容された現像液量に応じて上記廃
液回収路と該廃液回収路以外の部分との高低差を上記高
低差付与手段により変える。これにより、上記廃液回収
路及び該廃液回収路以外の部分における流量比を調製す
る。
【0031】請求項11の発明においては、上記現像液
面が上昇して上記フロータが浮上すると、上記廃液回収
路と該廃液回収路以外の部分との高低差が変わり、上記
廃液回収路及び該廃液回収路以外の部分における流量比
を調製する。
【0032】請求項12の発明においては、上記現像液
収容部に収容された現像液量に応じて、上記移動手段に
より、上記現像液回収路を通過する現像液の少なくとも
一部が廃液回収路を通過する状態と、上記一部が廃液回
収路を通過しない状態とを取るように上記廃液回収路を
適宜移動させる。
【0033】請求項13の発明においては、上記現像液
面が上昇して上記フロータが浮上すると上記移動手段に
より上記一部が廃液回収路を通過する状態となる。
【0034】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]まず、本発明を湿式画像形成装置である
プリンターにおける湿式現像装置に適用した第1の実施
形態について説明する。図1は本実施形態に係る湿式現
像装置の概略構成図である。この湿式現像装置は、単一
若しくは複数本の現像液溝2aが表面部に刻まれている
現像ヘッド2と、図の上方から記録媒体を当接させるこ
とにより現像液溝2aを密閉して形成した現像液流路に
液を流すための液供給装置とを備えている。図示の例の
液供給装置は、現像に使用する二成分現像液(以下、現
像液という)を収容した現像液タンク1と、現像液タン
ク1に補給するコンクトナー3aを収容するコンクトナ
ーボトル3と、現像液タンク1内の現像液の液面が所定
の高さ以上になったときに余剰な現像液を回収するため
の廃液タンク6とを有している。
【0035】上記現像液タンク1には、現像ヘッド2側
に現像液を供給するための現像液供給パイプ11の一端
を接続しており、該パイプの他端は、上記現像ヘッド2
の図中左側の端部に接続している。上記コンクトナーボ
トル3と現像ヘッド2の図中右側の端部には、現像液タ
ンク1にコンクトナー3aを補給あるいは現像液を回収
するためのトナー補給パイプ13あるいは現像液回収パ
イプ13の一端を接続している。これら各パイプの他端
は、上記現像液タンク1にコンクトナー3aを補給する
か、それとも該現像液タンク1に現像ヘッド2からの現
像液を回収するかを切り替えるための例えば電磁三方弁
からなる流路切り換え弁5の2端に接続し、この流路切
り換え弁5の残りの1端を、現像液タンク1にパイプで
接続している。 (以下、余白)
【0036】上記流路切り換え弁5と現像液タンク1と
を接続するパイプの途中には、上記現像液流路に液流を
起こす力を発生させて、現像液流を誘起するための負圧
ポンプ4を設けている。そして、上記各弁及び負圧ポン
プ4は、図示を省略したマイクロプロセッサなどからな
る制御装置によって制御するようにしている。
【0037】そして、本実施形態においては、上記負圧
ポンプ4と上記現像液タンク1とを接続するパイプの途
中に、上記現像ヘッド2において現像を行った後の液を
現像液タンク1と廃液タンク6とのいずれに回収させる
かを選択するための、例えば電磁三方弁からなる廃液流
路切り換え弁100を設けている。すなわち、上記負圧
ポンプ4からのパイプを上記廃液流路切り換え弁100
の1端に接続し、残りの2端をそれぞれ現像液タンク
1、廃液タンク6にパイプで接続している。
【0038】次にこの湿式現像装置の動作について説明
する。この湿式現像装置において、現像を行う場合に
は、上記流路切り換え弁5で現像ヘッド2からの現像液
の回収を選択し、上記廃液流路切り換え弁100で現像
液の現像液タンク1への回収を選択し、かつ、上記負圧
ポンプ4を作動させる。この負圧ポンプ4の作動で現像
ヘッド2側に発生させる負圧により、現像液供給パイプ
11を介して現像液タンク1から現像液を吸い上げ、現
像ヘッド2の流路を通過させて記録媒体上の潜像に現像
液を供給して現像を行う。現像ヘッド2の流路を通過し
た現像液は、流路切り換え弁5、負圧ポンプ4、廃液流
路切り換え弁100を介して現像液タンク1へ流し込ん
で回収する。
【0039】このように現像動作を行って現像液中のト
ナーが消費されると、現像液タンク内に設けられた図示
しない液濃度検知手段によって液濃度の低下を検知し、
コンクトナーの補給を行う。コンクトナーを補給する場
合には、上記流路切り換え弁5でコンクトナーボトル3
からのコンクトナー3aの補給を選択し、上記廃液流路
切り換え弁で該コンクトナーの現像液タンク1への回収
を選択し、かつ、上記負圧ポンプ4を作動させる。この
負圧ポンプ4の作動で発生させるトナー補給パイプ内の
負圧により、コンクトナーボトル3からコンクトナーを
吸い上げ、流路切り換え弁5、負圧ポンプ4、廃液流路
切り換え弁100を介して現像液タンク1にコンクトナ
ー3aを補給する。
【0040】そして、本実施形態においては、このコン
クトナー3aの補給により、現像液タンク1内の液位が
所定の液位を超えると、図示しない液位検知手段により
液面の上昇を検知し、現像ヘッド2を通過した現像液を
廃液タンク6に回収する。現像ヘッド2を通過した現像
液を廃液タンク6に回収する場合には、上記流路切り換
え弁5で現像ヘッド2からの現像液の回収を選択し、上
記廃液流路切り換え弁100で現像液の廃液タンク6へ
の回収を選択し、かつ、上記負圧ポンプ4を作動させ
る。この負圧ポンプ4の作動で現像ヘッド2側に発生さ
せる負圧により、現像液供給パイプ11を介して現像液
タンク1から現像液を吸い上げ、現像ヘッド2の流路を
通過させて記録媒体上の潜像に現像液を供給して現像を
行う。現像ヘッド2の流路を通過した現像液は、流路切
り換え弁5、負圧ポンプ4、廃液流路切り換え弁100
を介して廃液タンク6へ流し込んで回収する。
【0041】ここで、上記廃液流路切り換え弁100に
代え、上記負圧ポンプ4から現像液タンク1への流路及
び上記負圧ポンプ4から廃液タンク6への流路の少なく
とも一方に、上記現像器を通過した現像液の流量を調整
する流量調整手段を設け、現像液タンク1内の液位に応
じて上記現像液の流量を調整するような構成を採用して
もよい。このような構成を採用した湿式現像装置の一例
を図2に示す。図示の例の湿式現像装置においては、図
1の例の湿式現像装置における上記負圧ポンプ4と上記
現像液タンク1とを接続するパイプの途中に設けられ
た、上記現像ヘッド2において現像を行った後の液を現
像液タンク1と廃液タンク6とのいずれに回収させるか
を選択するための廃液流路切り換え弁100に代え、廃
液流量調節弁101を設けている。具体的には、上記負
圧ポンプと上記現像液タンク1とを接続するパイプの途
中を分岐させ、廃液タンク6に接続している。そして、
該パイプの途中に上記廃液流量調節弁101を設けてい
る。
【0042】そして、この湿式現像装置においては、上
記廃液流量調節弁101により廃液タンク6に回収する
現像液量を図示しない制御手段によって制御する。以
下、この湿式現像装置の動作について説明する。この湿
式現像装置において、現像を行う場合には、上記流路切
り換え弁5で現像ヘッド2からの現像液の回収を選択
し、上記廃液流量調節弁101で現像液が廃液タンク6
に回収される量が少なくなるように、又は、回収されな
いように現像液の流量を調節し、かつ、上記負圧ポンプ
4を作動させる。この負圧ポンプ4の作動で現像ヘッド
2側に発生させる負圧により、現像液供給パイプ11を
介して現像液タンク1から現像液を吸い上げ、現像ヘッ
ド2の流路を通過させて記録媒体上の潜像に現像液を供
給して現像を行う。現像ヘッド2の流路を通過した現像
液は、流路切り換え弁5、負圧ポンプ、流量調節弁10
1を介して現像液タンク1へ流し込んで回収する。
【0043】このように現像動作を行って現像液中のト
ナーが消費されると、現像液タンク内に設けられた図示
しない液濃度検知手段によって液濃度の低下を検知し、
コンクトナーの補給を行う。コンクトナーを補給する場
合には、上記流路切り換え弁5でコンクトナーボトル3
からのコンクトナー3aの補給を選択し、上記廃液流量
調節弁101で該コンクトナーが廃液タンクに回収され
ないように流量を調節し、かつ、上記負圧ポンプ4を作
動させる。この負圧ポンプ4の作動で発生させるトナー
補給パイプ内の負圧により、コンクトナーボトル3から
コンクトナーを吸い上げ、流路切り換え弁5、負圧ポン
プ4、廃液流量調節弁101を介して現像液タンク1に
コンクトナー3aを補給する。
【0044】そして、このコンクトナー3aの補給によ
り、現像液タンク1内の液位が所定の液位を超えると、
図示しない液位検知手段により液面の上昇が検知し、現
像ヘッド2を通過した現像液を現像液タンク1に回収す
る。現像ヘッド2を通過した現像液を現像液タンク1に
回収する場合には、上記流路切り換え弁5で現像ヘッド
2からの現像液の回収を選択し、上記廃液流量調節弁1
01で現像液の廃液タンク6への回収量を増加させ、か
つ、上記負圧ポンプ4を作動させる。この負圧ポンプ4
の作動で現像ヘッド2側に発生させる負圧により、現像
液供給パイプ11を介して現像液タンク1から現像液を
吸い上げ、現像ヘッド2の流路を通過させて記録媒体上
の潜像に現像液を供給して現像を行う。現像ヘッド2の
流路を通過した現像液は、流路切り換え弁5、負圧ポン
プ、廃液流量調節弁101を介して廃液タンク6へ流し
込んで回収する。
【0045】以上、上記実施形態1によれば、現像液タ
ンク1内の液位が所定の液量を超えると、現像液タンク
1内の液を廃液として回収するのではなく、現像後のト
ナー濃度が低下した現像液を廃液として回収する。これ
により、現像液タンク1内の液自体を廃棄する場合に比
して、廃棄するトナー固形分量が少なくなり、トナー固
形分を有効に活用することができる。また、廃棄するト
ナー固形分量が少なくなることにより、現像液タンク1
中の現像液中のトナー固形分量が低減しにくく、現像液
中のトナー固形分の消費量とキャリア液の消費量とのバ
ランスが崩れにくくなる。よって、コンクトナーを補給
しても現像液が過剰な状態になりにくいので、廃液自体
を低減することができ、資源の無駄を低減することがで
きる。
【0046】[実施形態2]次に、本発明を湿式画像形
成装置であるプリンターにおける湿式現像装置に適用し
た第2の実施形態について説明する。図3は本実施形態
に係る湿式現像装置の概略構成図である。図3(a)は
正面図であり、図3(b)は平面図である。この湿式現
像装置は、図示しない潜像形成ユニットにより表面に潜
像が形成され、矢印C方向に回転する感光体7とそれぞ
れ対向して配設された2つの現像ローラ21及びレジス
トローラ22、及び上記感光体回転方向における上流側
の上記現像ローラ21に現像に用いる現像液を供給する
ための液供給装置とを備えている。図示の例の液供給装
置は、現像に使用する二成分現像液(以下、現像液とい
う)を収容した現像液タンク1と、現像液タンク1に補
給するコンクトナーを収容する図示しないコンクトナー
ボトルと、現像液タンク1内の現像液の液面が所定の高
さ以上になったときに余剰な現像液を回収するための廃
液タンク6とを有している。
【0047】上記現像液タンク1内には、現像液供給パ
イプ11を介して現像ローラ21とブレード21aとに
より形成された液バッファ部へ給液するためのポンプ4
1が設けられている。そして、液バッファ部へ給液され
た現像液は現像ローラ21の上記感光体7の回転とは逆
方向の回転によって該現像ローラ21と感光体7との対
向部に供給される。そして、上記2つの現像ローラ21
と上記感光体7との間で現像液中のトナーが電気泳動に
より感光体7表面に付着し、感光体7上の潜像を顕像化
する。
【0048】感光体7と2つの現像ローラ21との間を
通って余分の現像液、及び現像した後の現像液は、受け
皿形状の現像液受け部材8に回収される。また、感光体
7の表面に残留している現像液が、感光体ドラム1と同
方向に回転駆動され、感光体ドラムと微小間隔で配置さ
れるリバースローラ22により掻き落とされ、該掻き落
とされた現像後の現像液は現像液受け部材8に回収され
る。そして、該現像液受け部材8は上記現像液を現像液
タンク1に導くように勾配を持たせて設置されており、
これによって該現像液受け部材8に回収された現像剤
は、現像液タンク1へと回収される。これにより、現像
液は循環供給される。
【0049】そして、この湿式現像装置においては、上
記受け皿形状の現像液受け部材8の一部に孔102を設
け、該孔102から現像した後の現像液の一部を廃液タ
ンク6に回収するような構成を採用している。以下、こ
の構成について説明する。
【0050】図3(b)の例では、上記受け皿形状の現
像液受け部材8面内で、上記現像液が流れる方向におい
て上記2本の現像ローラ21及び上記リバースローラ2
2の直下よりも下流側の一部に、孔102を設けてい
る。また、孔102の下方には、孔102を通過した現
像液を廃液タンク6に導く廃液回収路103を設けてい
る。そして、この湿式現像装置においては、上記現像後
のトナー濃度が低下した現像液の一部を一定の比率で常
時廃液タンク6に回収する。これにより、現像液タンク
1内で液面の上昇が起こりにくくなる。また、、現像液
タンク1内の液自体を廃棄する場合に比して、廃棄する
トナー固形分量が少なくなり、トナー固形分を有効に活
用することができる。また、廃棄するトナー固形分量が
少なくなることにより、現像液タンク1中の現像液中の
トナー固形分量が低減しにくく、現像液中のトナー固形
分の消費量とキャリア液の消費量とのバランスが崩れに
くくなる。よって、コンクトナーを補給しても現像液が
過剰な状態になりにくいので、廃液自体を低減すること
ができ、資源の無駄を低減することができる。
【0051】ここで、現像後の現像液の一部を一定の比
率で常時廃液タンク6に回収するような構成の場合、廃
液の回収速度が間に合わなくなったり、回収量が多すぎ
て無駄になったりする恐れがある。そこで、前者の場合
には、公知装置2の場合と同様に、例えば図4に示すよ
うに、現像液タンク1から廃液タンク6に余剰な液を回
収する例えば廃液用ポンプ9と廃液回収パイプ15から
なる液回収装置を設け、図示しない液位検出手段により
現像液タンク1内の液面の上昇が検知されると上記液回
収装置により現像液タンク1から廃液タンク6に余剰な
液を回収するように構成してもよい。なお、図示の例で
は上記廃液回収パイプ15の廃液タンク側の一端が上記
孔102を通過して上記廃液回収路103上に現像液を
排出するような構成を採用しているが、上記廃液回収パ
イプ103が上記孔102を通過せずにそのまま廃液タ
ンク6に接続されるような構成を採用してもよい。ま
た、後者の場合には、例えば、廃液タンク6から現像液
タンクに不足分の現像液を補給する例えばポンプとパイ
プからなる液補給装置を設け、図示しない液位検出手段
により現像液タンク1内の液面の低下が検知されると上
記液補給装置により廃液タンク6から現像液タンク1に
現像液を補給するように構成してもよい。
【0052】図5に、変形例にかかる湿式現像装置の一
例の平面図を示す。この湿式現像装置においては、上記
図3(b)の例の孔102の面積をスライドにより開閉
する孔面積変更装置104を設けている。そして、現像
液タンク1の液位に応じて上記孔面積変更装置を図示し
ない制御装置により制御し、上記孔の面積を変える。
【0053】この湿式現像装置においては、通常の現像
動作を行う際には上記孔面積変更装置104により、上
記孔の面積を小さくする、あるいは、全て覆ってしま
う。そして、現像動作を行って現像液中のトナーが消費
されると、現像液タンク内に設けられた図示しない液濃
度検知手段によって液濃度の低下を検知し、コンクトナ
ーの補給を行う。そして、このコンクトナーの補給によ
り、現像液タンク1内の液位が所定の液位を超えると、
図示しない液位検知手段により液面の上昇を検知し、上
記孔面積変更装置104により孔102の面積を大きく
して廃液タンク6に回収する液量を増加させる。また、
上記液位が所定の液位以下になると、上記液位検知手段
により液面の低下を検知し、上記孔面積変更装置104
により孔102の面積を小さくする、あるいは、孔10
2を全て覆ってしまい、現像液タンク1に回収する現像
液量を増加させる。これにより、現像液タンク1内の現
像液量を一定に保つことができる。
【0054】上記構成によれば、現像液タンク1内の液
位に応じて、現像後のトナー濃度が低下した現像液を廃
液として回収する量を調製する。これにより、現像液タ
ンク1内の現像液を一定に保ち、現像液の不足や過剰を
防止し、良好に現像動作を行うことができる。
【0055】また、上記現像液受け部材8に設ける孔1
02の面積を変える代わりに、複数の孔102を設け、
現像液タンク1内の液位に応じて開放する孔の数を変え
るように構成してもよい。図6にこのような湿式現像装
置の一例を示す。図6(a)は正面図であり、図6
(b)は平面図であり、図6(c)は図6(b)のX−
X’方向から見た断面図である。この湿式現像装置にお
いては、図6(b)に示すように、現像ローラ21の長
手方向に5つの孔105a〜105eを並設し、上記孔
105a〜105eを開閉するために該孔105a〜1
05eのそれぞれの下部に蓋106a〜106eを設け
ている。上記蓋106a〜106eは図6(c)に示す
ように上下動により上記孔105a〜105eを開閉す
るものであり、それぞれの蓋106a〜106eを独立
に開閉することができ、例えば、図6(b)、(c)に
示すように孔105a,b,cのみ開放し、蓋106
d,eにより、孔105d,eのみ覆うことも可能であ
る。そして、これにより、開放する孔の数を変え、該孔
を通過させて廃液タンクに収容する現像液の流量を変え
ることができる。
【0056】また、図示の例においては、上記蓋106
a〜106eを固定軸Oを中心にして揺動可能なアーム
107a〜107eの一端に固定し、該アーム107a
〜107eのそれぞれの他端を現像液タンク1内の現像
液面に浮設したフロータ108a〜108eに固定す
る。これにより、現像液タンク1内の現像液が増加して
現像液面が上昇するとフロータ108a〜108eが上
昇し、上記アーム107a〜107eの矢印D方向への
揺動により蓋106a〜106eが上記孔105a〜1
05eを開放することとなる。ここで、例えば、フロー
タ108a〜108eとして互いに比重が異なるフロー
タを用いれば、現像液面の上昇に従い、比重の小さいフ
ロータから浮上し、該フロータに接続された蓋から孔を
開放することとなる。よって、現像液面の高さによって
開放する孔の数を変えることができる。この構成によれ
ば、例えば図5における液位検知手段及び制御手段を別
に設ける場合に比べて構造が簡単である。
【0057】この湿式現像装置においては、通常の現像
動作を行う際には上記蓋105a〜105eにより、上
記孔を全て覆う、あるいは、開放する孔の数を少なくす
る。そして、現像動作を行って現像液中のトナーが消費
されると、現像液タンク内に設けられた図示しない液濃
度検知手段によって液濃度の低下を検知し、コンクトナ
ーの補給を行う。そして、このコンクトナーの補給によ
り、現像液タンク1内の液位が所定の液位を超えると、
液面の上昇に伴って上記フロータ108a〜108eが
上昇し、上記蓋106a〜106eにより開放する孔の
数を増やし、廃液タンク6に回収する液量を増加させ
る。また、上記液位が所定の液位以下になると、上記液
位検知手段により液面の低下を検知し、上記蓋106a
〜106eにより上記孔105a〜105eを全て覆
う、あるいは、開放する孔の数を少なくし、現像液タン
クに回収する現像液量を増加させる。これにより、現像
液タンク1内の現像液量を一定に保つことができる。な
お、上記構成においてはフロータ108a〜108eを
用いて上記蓋106a〜106eの開閉を制御する場合
についてのみ説明を行ったが、他の方法を用いてもよ
い。例えば、現像液タンク1内の液位を検知する液位検
知手段及び該液位検知手段の検知結果に基づいて上記蓋
106a〜106eを独立に開閉させる制御を行う制御
手段を別に設けて制御を行ってもよい。
【0058】図7に、他の変形例にかかる湿式現像装置
の一例を示す。図7(a)は正面図であり、図7(b)
は平面図である。この湿式現像装置においては、上記現
像液受け部材8の現像液排出部を2つに仕切る仕切り部
材としての仕切り板109を設け、上記2つに仕切られ
た現像液排出部の一方を、現像液を廃液タンクに回収す
る廃液回収路8a、他方を現像液を現像液タンク1に回
収する現像液回収路8bとして使用する。上記仕切り板
109は固定して上記廃液回収路8aを流れる現像液の
流量と上記現像液回収路8bを流れる現像液の流量との
比率が常時一定となるように構成し、現像液タンク1内
で液面の上昇が起こりにくくなるようにしてもよい。こ
れにより、また、現像液タンク1内の液自体を廃棄する
場合に比して、廃棄するトナー固形分量が少なくなり、
トナー固形分を有効に活用することができる。また、廃
棄するトナー固形分量が少なくなることにより、現像液
タンク1中の現像液中のトナー固形分量が低減しにく
く、現像液中のトナー固形分の消費量とキャリア液の消
費量とのバランスが崩れにくくなる。よって、コンクト
ナーを補給しても現像液が過剰な状態になりにくいの
で、廃液自体を低減することができ、資源の無駄を低減
することができる。また、仕切り板を固定した場合に
は、図3の例の場合と同様に、廃液の回収速度が間に合
わなくなったり、回収量が多すぎて無駄になったりする
恐れがある。このときには図3の例の場合と同様に、現
像液タンク1から廃液タンク6、または、廃液タンク6
から現像液タンクに液を回収又は補給する液回収装置を
設け、現像液タンク1内の液面の検知結果に基づいて液
を回収又は補給するように構成してもよい。 (以下、余白)
【0059】図7の例においては、上記仕切り板109
を固定点Pを中心にして揺動可能に設け、上記廃液回収
路8a及び上記現像液回収路8bに流れる現像液の流量
比が変えられるように構成している。そして、現像動作
を行って現像液中のトナーが消費され、コンクトナーの
補給により現像液タンク1内の液位が所定の液位を超え
ると、図示しない液位検知手段により液面の上昇を検知
し、上記仕切り板109を矢印E方向に揺動させて廃液
回収路8aに流れ込む現像液量を増加させる。また、上
記液位が所定の液位以下になると、上記液位検知手段に
より液面の低下を検知し、上記仕切り板109を矢印E
と逆方向に揺動させて現像液回収路8bに流れ込む現像
液量を増加させる。これにより、現像液タンク1内の現
像液量を一定に保つことができる。
【0060】また、上記仕切り板109を設ける構成に
おいて、仕切り板109を固定し、上記廃液回収路8a
と現像液回収路8bとに高低差を付与する高低差付与装
置を設け、該高低差付与装置により上記高低差を変化さ
せて廃液回収路8aと現像液回収路8bとの流量比を変
えるような構成を採用してもよい。図8に、このような
湿式現像装置の一例を示す。図8(a)は正面図であ
り、図8(b)は平面図であり、図8(c)は右側面図
である。図示の例においては、図8(b)に示すように
固定点Qを中心として、上記現像液受け部材が揺動可能
に設けてある。そして、上記現像液受け部材8における
現像液回収路8bの下部にアーム110を介して現像液
タンク1内の現像液面にフロータ111を浮設してい
る。そして、コンクトナーの補給により現像液タンク1
内の液位が所定の液位を超えると、上記フロータ111
が上昇し、上記現像液回収路8bを押し上げ、上記現像
液受け部材8が矢印F方向に揺動することにより上記廃
液回収路8aが下降する。よって、上記廃液回収路8a
が上記現像液回収路8bよりも低い位置となることによ
り、廃液回収路8aに流れる現像液の量が増し、その結
果、廃液タンク6に回収する現像液の量が増加する。ま
た、現像液タンク1内の液位が所定の液位以下になる
と、上記フロータ111が下降し、上記現像液回収路8
bを引っ張り、上記廃液回収路8aが下降し、現像液回
収路8bに流れる現像液の量が増す。その結果、現像液
タンク1に回収する現像液の量が増加する。これによ
り、現像液タンク1内の現像液量を一定に保つことがで
きる。また、フロータ111を用いて上記廃液回収路8
aと上記現像液回収路8bとの流量比を調節するので、
構造が簡単である。なお、上記構成においてはフロータ
111を用いて上記現像液受け部材を移動させ、上記廃
液回収路8aと上記現像液回収路8bとの高低差を変え
るように制御する場合についてのみ説明を行ったが、現
像液タンク1内の液位を検知する液位検知手段及び該液
位検知手段の検知結果に基づいて上記現像液受け部材を
移動させ、上記廃液回収路8aと上記現像液回収路8b
との高低差を変えるように制御を行う制御手段を別に設
けて制御を行ってもよい。
【0061】図9に、更に他の変形例にかかる湿式現像
装置を示す。図9(a)は正面図であり、図9(b)は
平面図である。この湿式現像装置においては、廃液回収
路としての樋112を固定点Rを中心として揺動可能に
設け、該樋112の一端を廃液排出口として廃液タンク
6側に設け、他端を現像液受け部材8表面に近接あるい
は当接する状態と、離間する状態とを取り得るように構
成している。そして、該樋112の上記固定点Rよりも
上記廃液排出口に近い部分の下部にアーム113を介し
て上記現像液タンク1の現像液面にフロータ114を浮
設している。そして、コンクトナーの補給により現像液
タンク1内の液位が所定の液位を超えると、上記フロー
タ114が上昇し、上記樋112の上記固定点Rよりも
上記廃液排出口に近い部分をアーム113が押し上げ、
上記樋112が矢印G方向に揺動し、該樋112の現像
液受け部材8側に近い一端が下降して該現像液受け部材
8表面に近接あるいは当接する。このとき上記樋112
は、該樋112の廃液タンク6側の一端が他端に比べて
低くなるような勾配をもつように配置する。これによ
り、上記廃液回収路に現像液が流れて廃液タンク6に回
収される。また、現像液タンク1内の液位が所定の液位
以下になると、上記フロータ114が下降し、上記樋1
12の上記固定点Rよりも上記廃液排出口に近い部分を
アーム113が引っ張り、該樋112の現像液受け部材
8側に近い一端が上昇して該現像液受け部材8表面から
離間する。よって、上記廃液回収路には現像液が流れな
くなり、現像液受け部材8上の現像液は全て現像液タン
ク1に回収される。以上の動作により、現像液タンク1
内の現像液量を一定に保つことができる。また、フロー
タ114を用いて上記廃液回収路8aと上記現像液回収
路8bとの流量比を調節するので、構造が簡単である。
なお、上記構成においてはフロータ114を用いて上記
樋112の移動を制御する場合についてのみ説明を行っ
たが、現像液タンク1内の液位を検知する液位検知手段
及び該液位検知手段の検知結果に基づいて上記樋112
の移動を独立に開閉させる制御を行う制御手段を別に設
けて制御を行ってもよい。また、樋112の代わりに管
状の部材を用いてもよい。
【0062】
【発明の効果】請求項1乃至13の発明によれば、上記
現像器を通過し、トナー濃度が低下した現像液を、上記
廃液回収路により回収し、廃液収容器に収容するので、
現像液収容部内の液の上昇が起きにくく、該現像液収容
部からのオーバーフローを防止することができるという
優れた効果がある。また、現像液収容部内の液自体を回
収する場合に比して、廃棄するトナー固形分量が少なく
なり、トナー固形分を有効に活用することができるとい
う優れた効果がある。また、廃棄するトナー固形分量が
少なくなることにより、現像液収容部内のトナー固形分
量が低減しにくく、現像液中のトナー固形分の消費量と
キャリア液の消費量とのバランスが崩れにくくなる。よ
って、コンクトナーを補給しても現像液が過剰な状態に
なりにくいので、廃液自体を低減ずることができ、資源
の無駄を低減することができるという優れた効果があ
る。
【0063】特に、請求項2、3、5、6、7、9、1
0、11、12及び13の発明によれば、現像液収容部
に収容された現像液量に応じて廃液回収路により廃液収
容器に回収する現像液の流量と現像液回収路により現像
液収容部に回収する現像液の流量比を調製するので、現
像液収容部において所定の現像液量を保ち、現像液の不
足や過剰を防止し、良好に現像動作を行うことができる
という優れた効果がある。
【0064】また、特に請求項7、11及び13の発明
によれば、フロータを用いて現像液収容部に収容された
現像液量に応じて廃液回収路により廃液収容器に回収す
る現像液の流量と現像液回収路により現像液収容部に回
収する現像液の流量比の調製の制御を行うので、構造が
簡単であるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る湿式現像装置の概略構成を示す
正面図。
【図2】変形例にかかる湿式現像装置の概略構成を示す
正面図。
【図3】(a)は、他の実施形態にかかる湿式現像装置
の概略構成を示す正面図。(b)は、同湿式現像装置の
平面図。
【図4】変形例にかかる湿式現像装置の概略構成を示す
正面図。
【図5】変形例にかかる湿式現像装置の一例の平面図。
【図6】(a)は、他の変形例にかかる湿式現像装置の
概略構成を示す正面図。(b)は、同湿式現像装置の平
面図。(c)は、図6(b)のX−X’方向から見た断
面図。
【図7】(a)は、他の変形例にかかる湿式現像装置の
概略構成を示す正面図。(b)は、同湿式現像装置の平
面図。
【図8】(a)は、他の変形例にかかる湿式現像装置の
概略構成を示す正面図。(b)は、同湿式現像装置の平
面図。(c)は、同湿式現像装置の右側面図。
【図9】(a)は、更に他の変形例にかかる湿式現像装
置の概略構成を示す正面図。(b)は、同湿式現像装置
の平面図。
【図10】公知装置1の概略構成を示す正面図。
【図11】(a)は、公知装置2の概略構成を示す正面
図。(b)は、同公知装置2の平面図。
【符号の説明】
1 現像液タンク 2 現像ヘッド 3 コンクトナーボトル 4 負圧ポンプ 5 流路切り換え弁 6 廃液タンク 7 感光体 8 現像液受け部材 9 廃液用ポンプ 11 現像液供給パイプ 12 現像液回収パイプ 13 トナー補給パイプ 14 オーバーフローパイプ 15 廃液回収パイプ 21 現像ローラ 22 リバースローラ 100 廃液流路切り換え弁 101 廃液流量調節弁 102 孔 103 廃液回収路 104 孔面積変更装置 105a〜e 孔 106a〜e 蓋 107a〜e アーム 108 フロータ 109 仕切り板 110 アーム 111 フロータ 112 樋 113 アーム 114 フロータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青山 祐一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 武田 有介 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体キャリアにトナーが分散されてなる現
    像液を収容する現像液収容部と、上記現像液を用いて潜
    像担持体表面に形成された潜像を現像する現像器と、上
    記現像液収容部に収容されている現像液を上記現像器に
    供給する現像液供給路と、上記現像器を通過した現像液
    を上記現像液収容部に回収する現像液回収路と、を備え
    た湿式現像装置において、上記現像器を通過した現像液
    を廃液として回収する廃液回収路と、上記廃液回収路に
    より回収された廃液を収容する廃液収容器と、を設けた
    ことを特徴とする湿式現像装置。
  2. 【請求項2】請求項1の湿式現像装置において、上記現
    像器を通過した現像液の流路を上記現像液回収路又は上
    記廃液回収路に切り換える切り換え手段と、上記現像液
    収容部に収容された現像液量に応じて上記切り換え手段
    を制御する制御手段とを設けた。ことを特徴とする湿式
    現像装置。
  3. 【請求項3】請求項1の湿式現像装置において、上記現
    像液回収路及び上記廃液回収路の少なくとも一方に、上
    記現像器を通過した現像液の流量を調整する流量調整手
    段を設け、上記現像液収容部に収容された現像液量に応
    じて上記流量調整手段を制御する制御手段とを設けたこ
    とを特徴とする湿式現像装置。
  4. 【請求項4】請求項1の湿式現像装置において、上記現
    像液回収路の底部の一部に孔を設け、該孔を上記廃液回
    収路として用いたことを特徴とする湿式現像装置。
  5. 【請求項5】請求項4の湿式現像装置において、上記孔
    の面積を変える孔面積変更手段と、上記現像液収容部に
    収容された現像液量に応じて上記孔面積変更手段を制御
    する制御手段とを設けたことを特徴とする湿式現像装
    置。
  6. 【請求項6】請求項4の湿式現像装置において、上記孔
    を複数設け、上記孔を開閉する開閉手段と、上記現像液
    収容部に収容された現像液量に応じて上記開閉手段によ
    り開放する孔の数が変わるように上記開閉手段を制御す
    る制御手段とを設けたことを特徴とする湿式現像装置。
  7. 【請求項7】請求項6の湿式現像装置において、上記現
    像液収容部における現像液面にフロータを設け、上記現
    像液面が上昇して上記フロータが浮上すると上記開閉手
    段により上記複数の孔の少なくとも一部を開放するよう
    に上記制御手段を構成したことを特徴とする湿式現像装
    置。
  8. 【請求項8】請求項1の湿式現像装置において、上記現
    像液回収路の一部を上記廃液回収路として用い、該廃液
    回収路と該廃液回収路以外の部分とを仕切る仕切り用部
    材を設けたことを特徴とする湿式現像装置。
  9. 【請求項9】請求項8の湿式現像装置において、上記現
    像液回収路及び上記廃液回収路における流量比が変わる
    ように、上記仕切り用部材を移動可能に構成し、上記現
    像液収容部に収容された現像液量に応じて上記仕切り用
    部材を移動制御する制御手段を設けたことを特徴とする
    湿式現像装置。
  10. 【請求項10】請求項1の湿式現像装置において、上記
    現像液回収路の少なくとも一部を上記廃液回収路として
    用い、該廃液回収路と該廃液回収路以外の部分との高低
    差を変える高低差付与手段と、上記現像液収容部に収容
    された現像液量に応じて上記高低差付与手段を制御する
    制御手段とを設けたことを特徴とする湿式現像装置。
  11. 【請求項11】請求項10の湿式現像装置において、上
    記現像液収容部における現像液面にフロータを設け、上
    記現像液面が上昇して上記フロータが浮上すると上記廃
    液回収路と該廃液回収路以外の部分との高低差が変わる
    ように上記制御手段を構成したことを特徴とする湿式現
    像装置。
  12. 【請求項12】請求項1の湿式現像装置において、上記
    現像液回収路を通過する現像液の少なくとも一部が廃液
    回収路を通過する状態と、上記一部が廃液回収路を通過
    しない状態とを選択的に取りうるように上記廃液回収路
    を移動させる移動手段と、上記現像液収容部に収容され
    た現像液量に応じて上記移動手段を制御する制御手段と
    を設けたことを特徴とする湿式現像装置。
  13. 【請求項13】請求項12の湿式現像装置において、上
    記現像液収容部における現像液面にフロータを設け、上
    記現像液面が上昇して上記フロータが浮上すると上記移
    動手段により上記一部が廃液回収路を通過する状態とな
    るように上記制御手段を構成したことを特徴とする湿式
    現像装置。
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