JPH09311172A - 車載用衛星信号受信装置 - Google Patents

車載用衛星信号受信装置

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JPH09311172A
JPH09311172A JP12983696A JP12983696A JPH09311172A JP H09311172 A JPH09311172 A JP H09311172A JP 12983696 A JP12983696 A JP 12983696A JP 12983696 A JP12983696 A JP 12983696A JP H09311172 A JPH09311172 A JP H09311172A
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滋樹 青島
Tomoyasu Harada
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Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
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Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車載用衛星信号受信装置において、ジャイロ
センサの出力に含まれるオフセット誤差を短時間に補正
する。 【解決手段】 車載アンテナ10で受信した信号はBS
チューナ14を経て制御装置26に入力する。制御装置
26は、受信レベルが所定値以上ではジャイロ追尾を行
い、受信レベルが所定値以下ではジャイロとステップト
ラック追尾を併用するハイブリッド追尾を行い、ハイブ
リッド追尾からジャイロ追尾に移行する時にジャイロの
オフセット誤差を補正する。オフセット誤差補正が数回
行われ、補正周期が増大した場合には、しきい値を変更
し、あるいはオフセット誤差補正後の角速度を一時的増
大させて補正周期の増大を抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車載用衛星信号受信
装置、特にジャイロセンサの出力に含まれるオフセット
誤差補正に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より自動車等の移動体に搭載し、常
に放送衛星(以下BSという)あるいは通信衛星(以下
CSという)の方角へ車載アンテナの指向方向を向ける
べくBSあるいはCSを追尾して電波を受信するための
装置が開発されており、移動体の旋回状態を検出するジ
ャイロセンサを設け、このジャイロセンサからの出力に
基づいて車載衛星受信アンテナを回転駆動させる技術が
知られている。
【0003】例えば、特開平4−336821号公報に
は、衛星からの電波の受信レベルが所定値以上の場合に
は受信レベルが増大するようにアンテナの向きを制御す
るステップトラック追尾を行い、トンネルの内部や木陰
のように受信レベルが所定値以下となった場合にはジャ
イロセンサからの出力に基づいてアンテナの向きを制御
するジャイロ追尾を行うことが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ジャイロセン
サの出力にはオフセット誤差が含まれている場合が多
く、このオフセット誤差をいかに補正するかが衛星追尾
において極めて重要となる。オフセット補正の方法とし
てはいくつか考えられるが、ジャイロ追尾とステップト
ラック追尾を併用する追尾方式においては、これらの追
尾モードの切替タイミングを利用してオフセット誤差補
正を行うのが好適である。例えば、受信レベルが所定値
以上で十分なレベルにある時にはジャイロ追尾を行い、
ジャイロのオフセット誤差のため正確に衛星を追尾でき
ずに受信レベルが所定値以下となった場合にステップト
ラック追尾に移行する方式を採用した場合、ステップト
ラック追尾で受信レベルが回復し再び所定値以上となっ
た時に、オフセット誤差を所定量ずつ補正するのであ
る。この方法によれば、ステップトラックのステップ方
向からオフセットの生じている方向が分かるので確実に
オフセット誤差を補正することが可能であるが、その一
方、オフセット誤差が縮小するに従いジャイロ追尾から
ステップトラック追尾に移行する時間が長くなるのでオ
フセット誤差補正周期が増大してしまうため、最終的に
ゼロ近傍までオフセット誤差を補正するのに時間を要し
てしまう問題があった。
【0005】本発明は上記従来技術の有する課題に鑑み
なされたものであり、その目的は、オフセット誤差補正
が順次行われてオフセット誤差が縮小しても、その補正
周期の増大を抑制し短期間にオフセット誤差を十分小さ
なレベルまで補正することができる車載用衛星信号受信
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、ジャイロセンサからの出力に基づい
て車載アンテナを方位角方向に回転駆動するジャイロ追
尾とともに、受信信号レベルが増大するように車載アン
テナを方位角方向に所定角度幅で回転駆動するステップ
トラック追尾を実行することにより車載アンテナの指向
方向を常に衛星の方角に向ける車載用衛星信号受信装置
であって、前記ジャイロセンサの出力に含まれるオフセ
ット誤差を補正する補正手段と、前記オフセット誤差の
減少の度合いを評価する評価手段と、前記減少度合いに
応じて前記補正手段でのオフセット誤差補正の周期を変
更する制御手段を有することを特徴とする。なお、ステ
ップトラック追尾には、ジャイロ追尾と併用するハイブ
リッド追尾も含まれる。
【0007】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、前記制御手段は前記ジャイロ追尾とステップトラッ
ク追尾の切替を行う受信レベルしきい値を変更すること
により補正の周期を変更することを特徴とする。受信レ
ベルしきい値としては、ジャイロ追尾からステップトラ
ック追尾に移行するための受信レベルしきい値と、ステ
ップトラック追尾からジャイロ追尾に移行するための受
信レベルしきい値の2つがあるが、いずれの受信レベル
しきい値を変更する場合も含まれる。
【0008】さらに、第3の発明は、第1の発明におい
て、前記制御手段はオフセット誤差補正後の出力を一時
的に増幅してみかけ上のオフセット誤差を増大させるこ
とにより補正の周期を変更することを特徴とする。ここ
で、「一時的」とは、増幅後のあるタイミングで増幅さ
れた出力を再び元に戻すことを意味しており、N倍に増
幅した場合には、後に1/N倍することを意味する。ま
た、「みかけ上の」とは、実際にはオフセット誤差補正
は行われているが、アンテナにはオフセット誤差補正を
行わなかったものとして信号を出力することを意味して
いる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態について説明する。
【0010】<第1実施形態>図1には本実施形態の構
成ブロック図が示されている。図において、車載のアン
テナ10は、コンバータ12を介して車室内のBSチュ
ーナ14に接続されており、アンテナ10にて受信され
た衛星放送はBSチューナ14にて復調され映像出力と
して図示しないCRT等に表示される。アンテナ10に
は、これを回転駆動することによりアンテナの指向性の
向きを変化させるステッピングモータ16が取り付けら
れており、ステッピングモータ16の駆動量は車室内ユ
ニットからの制御信号により決定される。なお、アンテ
ナとしては一定の指向性を有するものであればどのよう
なものでも構わないが、例えば平面ビームチルトアンテ
ナが好適である。平面ビームチルトアンテナは平面アン
テナであって、アンテナの各エレメントの位相を調整す
ることによりアンテナのビームを垂直方向から一定角度
チルトさせたものである。このアンテナの指向性は固定
であるが、BS(あるいはCS)の高度は一定であるた
め、平面アンテナを方位角方向に回転させることによ
り、車両が移動してもアンテナのビームを衛星の方向に
向けることが可能である。このような平面アンテナは薄
型に形成することができるため、車両のルーフに設ける
ことが可能である。もちろん、サンルーフに平面アンテ
ナを内蔵することも好適である。車室内ユニットは、上
述したBSチューナの他に、車両のヨーレート(角速
度)を検出する振動ジャイロ18、モータ制御ボード2
0及びA/Dボード22を含んで構成される接続ユニッ
ト24、制御装置26及びステッピングモータ16を駆
動するステッピングモータドライバ28から構成され
る。BSチューナ14からの受信信号C/NOUT及び
振動ジャイロ18からの出力は接続ユニット24内のA
/Dボード22に供給され、デジタル信号に変換されて
制御装置26に供給される。
【0011】このような構成において、制御装置26
は、受信レベルの大小に応じてジャイロ追尾とステップ
トラック追尾を切り替えて衛星を追尾する。図2には、
アンテナ回転角度(deg)と受信レベル(C/N)と
の関係が示されている。受信レベルのピークに対して2
つのしきい値thresh1、thresh2(thr
esh1>thresh2)が設定され、受信レベルが
thresh2以下に低下した場合にはジャイロ追尾か
らステップトラック追尾に移行し、このステップトラッ
ク追尾により受信レベルが回復してthresh1以上
となった時にジャイロ追尾に移行する。なお、このよう
に追尾モードの切替にヒステリシスを持たせたのは、受
信レベルがthresh2以上となった場合に直ちにジ
ャイロ追尾に移行したのでは、ジャイロオフセットがあ
るため再びthresh2以下となってステップトラッ
ク追尾に移行する可能性があり、制御が不安定となるこ
とを防止するためである。また、ステップトラック追尾
においては、実際にはジャイロセンサからの出力にステ
ップ幅を重畳させてアンテナを制御する(ハイブリッド
追尾)。
【0012】図3には、このハイブリッド追尾の全体処
理フローチャートが示されている。まず、制御装置26
は、ジャイロ出力を読み込むとともに、所定のタイミン
グで受信レベルを読み込む(S101)。ジャイロ出力
の読み込みタイミングは例えば5ms毎、受信レベルの
読み込みタイミングは例えば100ms毎に設定され
る。読み込んだジャイロ出力は角速度ωG に換算される
(S102)。次に、制御装置26は、読み込んだ受信
レベルLR を前回読み込んだ受信レベルLR (las
t)と比較する(S103)。今回の受信レベルが前回
の受信レベルより減少している場合には、アンテナの回
転方向を反転させるべくステップ角度ωs の符号を反転
させる(S104)。一方、受信レベルが前回に比べて
増大している場合には、衛星の方角に近づいていること
を意味するから、ステップ角度の符号はそのままに維持
する。そして、次回の比較のために今回読み込んだ受信
レベルLR を新たなLR (last)として更新し(S
105)、アンテナ角速度ωをω=−(ωG −ΔωG )
+ωs とする(S106)。なお、右辺第1項のマイナ
ス符号は、車両のヨーレートと逆方向にアンテナを回転
させることを意味する。また、ΔωG はオフセット誤差
であり、ジャイロ出力から換算される角速度ωGとの差
分を演算することによりオフセット誤差補正を行う。こ
のオフセット誤差補正のタイミング及び具体的な補正方
法については後述する。そして、この角速度でアンテナ
を回転させるために必要なステップモータのパルス速度
fを算出し(S107)、モータ回転方向及びパルス速
度を設定する(S108)。
【0013】このように、本実施形態では受信レベルが
thresh2以下となった場合にはジャイロ追尾から
ハイブリッド追尾に移行して受信レベルの増大を図る
が、受信レベルが増大して再びジャイロ追尾に移行する
時、すなわち受信レベルがthresh1以上となった
時に、S106で示すオフセット誤差補正を行う。オフ
セット誤差ΔωG の正確な値は温度条件などにより常に
変動するため検出できないので、ステップトラック追尾
におけるステップ方向からオフセット誤差が生じている
方向を判断し、その方向に所定量ずつ補正していく。具
体的には、例えばアンテナを時計方向に振った場合に受
信レベルが回復した場合には、ジャイロ出力には時計方
向のオフセット誤差が生じているため反時計方向にアン
テナを回転しすぎた結果と判定できるから、ジャイロ出
力に対して反時計方向に所定量減じて時計方向のオフセ
ット誤差を補正すればよい。以上のような補正を追尾モ
ードの切替の度に実行すれば、オフセット誤差は徐々に
縮小していくため、ジャイロの精度は向上していくこと
になるが、その反面、ジャイロ追尾からステップトラッ
ク追尾(ハイブリッド追尾)に移行する時間が長くなる
ため、オフセット誤差補正の実行周期も増大してしま
う。例えば、オフセット誤差が1deg/sec程度の
場合には、オフセット誤差補正は5sec程度の周期で
実行されるが、オフセット誤差補正が進んで0.4de
g/sec程度になると補正周期は10secあるいは
それ以上に増大してしまう。
【0014】そこで、本実施形態では、オフセット誤差
が縮小した場合に、制御装置26が追尾のモード切替を
行うしきい値を変更することにより、補正周期が増大す
ることを防止している。
【0015】図4には、制御装置26で行われるしきい
値変更処理のフローチャートが示されている。まず、見
通し追尾を開始した後(S201)、オフセット誤差補
正が行われたか否かを判定する(S202)。ここで、
見通し追尾とは、トンネル等の障害物によって衛星から
の信号が遮断されていない状態での追尾をいい、上述し
たように受信レベルがthresh2に低下するまでジ
ャイロ追尾を行い、thresh2以下ではハイブリッ
ド追尾に移行し、受信レベルがthresh1以上に回
復した場合にジャイロ追尾に移行する追尾をいう。追尾
モードがハイブリッド追尾からジャイロ追尾に移行した
時にオフセット誤差補正が行われるから、この場合に前
回のオフセット誤差補正から今回のオフセット誤差補正
までに要した時間、すなわち補正周期tを読み込む(S
203)。そして、次回の計測のためにタイマをリスタ
ートさせ(S204)、現在の差Δthresh(=t
hresh1−thresh2)と計測した補正周期t
との関係からオフセット誤差ΔωG を推定する(S20
5)。このオフセット誤差の推定は、オフセット誤差が
どの程度いままでの補正により減少したかの度合いを評
価するための処理である。具体的な推定方法としては、
補正周期tとジャイロオフセット誤差ΔωG、及びしき
い値の差Δthreshに対応するアンテナの角度差Δ
φとの間に成立する近似式
【数1】 t=Δφ/ΔωG ・・・(1) を用いればよい。すなわち、オフセット誤差と補正周期
とは反比例の関係にあり、また、同一オフセット誤差で
もしきい値差Δthreshが小さい程、補正周期が短
くなる。このことは、thresh1とthresh2
が近い程、ジャイロ追尾からステップトラック追尾に移
行する時間が短くなることを考えると明らかであろう。
そして、上記(1)式に基づいて予め図5に示すような
補正周期t1、t2、・・・としきい値差Δthres
h1、Δthresh2、・・・の2次元マップとして
オフセット誤差ΔωG をメモリに格納しておき、現在の
Δthresh及び計測した補正周期tに対応するオフ
セット誤差ΔωG を読み出せばよい。
【0016】以上のようにして、現在のΔthresh
と計測した補正周期tから一義的にオフセット誤差Δω
G を推定した後、この推定オフセット誤差ΔωG に応じ
て新たなΔthreshを決定する(S206)。この
決定も基本的に上記(1)式に基づいて行われ、推定さ
れたオフセット誤差ΔωG に対して補正周期tが所望の
値(例えば2sec)になるようにΔthreshを決
定する。補正周期を短くするためにはΔthreshを
小さくすればよく、Δthreshを小さくするために
はthresh1を小さくするか、あるいはthres
h2を大きくすればよい。但し、thresh1は、補
正周期を計測するためのトリガともなる基準レベルであ
るため、このレベルが変化するのは望ましくない。そこ
で、本実施形態ではthresh2を大きくすることに
よりΔthreshを小さく変更し、補正周期を短くし
ている。
【0017】このように、本実施形態ではモード切替を
行うしきい値thresh2を変更することにより補正
周期の短縮を図るので、オフセット誤差が縮小しても、
従来のように補正周期が10sec以上となってしまう
事態を防ぎ、短期間でオフセット誤差補正を完了するこ
とができる。
【0018】なお、本実施形態のしきい値変更は、オフ
セット誤差補正がある程度縮小してから行う必要があ
る。その理由は、オフセット誤差補正が縮小しない初期
の段階でしきい値を変更してしまうと、追尾モード切替
が頻繁に生じて制御が不安定となるからである。従っ
て、図4に示されたしきい値変更処理は、例えば推定し
たオフセット誤差が0.8deg/sec以下となった
時、あるいは計測した補正周期が10sec以上となっ
た場合に実行するのが望ましい。これを実現するために
は、図4において例えばS204とS205の間に計測
した補正周期tがt>10を満たすか否かを判定する処
理を加え、YESと判定された場合のみS205以降の
処理に移ればよい。
【0019】<第2実施形態>上述した第1実施形態で
は、オフセット誤差が減少して補正周期が増大した場合
に、しきい値を変更することにより補正周期を短縮する
場合を示したが、本実施形態では他の方法により補正周
期を短縮する場合を示す。
【0020】本実施形態の基本構成は図1と同様である
が、制御装置26で行われる処理が相違する。すなわ
ち、追尾モード切替時にオフセット誤差補正が実行さ
れ、オフセット誤差が縮小して補正周期が増大した場合
に、補正後の出力を一時的に増幅し、見かけ上のオフセ
ット誤差を増大させてしまう。つまり、実際にはオフセ
ット誤差を補正したのだが、アンテナ10にはオフセッ
ト誤差補正を行わなかったものとして駆動信号を出力す
る。すると、アンテナ10は補正前とほとんど変わらな
い動きをするので、ジャイロ追尾からハイブリッド追尾
に移行し易くなり、結局、オフセット補正後においても
短期間で追尾モード切替が生じてオフセット誤差補正が
実行されることになる。
【0021】図6には、本実施形態の詳細な処理フロー
チャートが示されている。まず、見通し追尾状態におい
て受信レベル及びジャイロ出力を読み込む(S30
1)。そして、図4のS202と同様にオフセット誤差
補正が行われたか否かを判定し(S302)、S203
及びS204と同様に時間Tを読み込んだ後(S30
3)、次回の計測のためにタイマをリスタートする(S
304)。補正周期Tを検出した後、オフセット誤差の
減少の度合いを評価すべく補正周期Tと所定のしきい時
間threshTとの大小比較を行う(S305)。し
きい時間threshTは任意に設定できるが、本実施
形態では5secに設定している。検出した補正周期T
がこのしきい時間threshTを超える程度に増大し
た場合には、補正周期を短縮する必要があると判定し、
制御装置26は、次に前回角速度ωを増幅したか否かを
判定する(S306)。そして、前回増幅していない場
合には、上述したように角速度ωを所定量増幅する(S
307)。なお、このωはジャイロ追尾時に用いられる
角速度で、オフセット誤差補正後の角速度ω=ωG −ω
0である。ここで、ω0 は追尾モード切替時に実行され
るオフセット誤差補正の誤差補正量の総和であり、一回
のオフセット誤差補正値をωofst、モード切替回数をn
とするとω0 =ωofst・nである。また、増幅率Nも適
宜設定することができ、本実施形態では2倍に設定して
いる。そして、角速度ωを増幅した後は、次回のオフセ
ット誤差補正に備えてオフセット誤差補正値ωofstをN
倍する(S308)。これは、角速度ωをN倍に増幅し
たことと整合をとるためである。
【0022】以上のようにしてオフセット誤差補正後の
角速度ωを増幅すると、見かけ上のオフセット誤差が増
大してオフセット誤差補正を行わなかったことと等価と
なるため、本来は補正周期がより増大するにもかかわら
ず、補正前の周期とほぼ同じ周期でモード切替が起こ
り、オフセット誤差補正がN・ωofstを用いて行われる
ことになる。そして、増幅後の角速度ωでS301〜S
305の各処理を実行し再びS306の判定処理に移行
した際には、前回角速度ωを増幅しているためS306
ではYESと判定され、再び通常の角速度に戻すべく補
正後の角速度を1/N倍するとともに(S309)、オ
フセット誤差補正値も1/N倍してωofstに戻す(S3
10)。
【0023】具体的には、例えばジャイロセンサの出力
に含まれるオフセット誤差が0.4deg/sec程度
に減少した時に補正周期が5secを超えたとすると、
S307にてオフセット誤差を0.4deg/secか
ら0.8deg/secに増幅するので、もし増幅しな
ければ次回の補正周期は10sec程度に増大してしま
うところを5sec程度の時間でオフセット誤差補正を
行うことができる。そして、再び0.4deg/sec
に縮小した後に、これを1/2倍に戻すので、オフセッ
ト誤差としては短時間に0.2deg/sec程度まで
補正することができる。
【0024】なお、本実施形態では、一時的にせよオフ
セット誤差補正後の角速度を増幅するので、ジャイロ出
力があまり大きくない条件下で実行する必要がある。ジ
ャイロ出力が大きいと、増幅後の出力もそれに応じて大
きくなるため、アンテナ10が衛星の方角から大きく逸
脱して追尾自体が不能となるおそれがあるからである。
従って、本実施形態を実行するに当たっては、別途ジャ
イロ出力ωG の大きさを評価し、それが所定の範囲内に
ある場合(例えば2deg/sec未満)に限って実行
するのが好適である。
【0025】また、増幅率をジャイロ出力ωG の値に応
じて変化させる、つまりジャイロ出力が大きい程増幅率
を小さく設定することも可能である。但し、増幅した後
はS309及びS310にて再び戻さなければならない
ので、頻繁に増幅率を変化させるのは構成の簡易化の観
点からは望ましくなく、1〜3段階程度に変化させるの
が望ましい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
車載用衛星信号受信装置において、短期間でジャイロセ
ンサの出力に含まれるオフセット誤差を十分小さなレベ
ルまで補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の構成ブロック図である。
【図2】 アンテナ角度と受信レべルの関係を示すグラ
フ図である。
【図3】 本実施形態のハイブリッド追尾の処理フロー
チャートである。
【図4】 第1実施形態のしきい値変更処理フローチャ
ートである。
【図5】 第1実施形態のしきい値差と補正周期及びオ
フセット誤差の関係を示す図である。
【図6】 第2実施形態の増幅処理フローチャートであ
る。
【符号の説明】 10 アンテナ、12 コンバータ、14 BSチュー
ナ、16 ステッピングモータ、18 振動ジャイロ、
24 接続ユニット、26 制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青島 滋樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 原田 知育 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジャイロセンサからの出力に基づいて車
    載アンテナを方位角方向に回転駆動するジャイロ追尾と
    ともに、受信信号レベルが増大するように車載アンテナ
    を方位角方向に所定角度幅で回転駆動するステップトラ
    ック追尾を実行することにより車載アンテナの指向方向
    を常に衛星の方角に向ける車載用衛星信号受信装置であ
    って、 前記ジャイロセンサの出力に含まれるオフセット誤差を
    補正する補正手段と、 前記オフセット誤差の減少の度合いを評価する評価手段
    と、 前記減少度合いに応じて前記補正手段でのオフセット誤
    差補正の周期を変更する制御手段を有することを特徴と
    する車載用衛星信号受信装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記ジャイロ追尾とス
    テップトラック追尾の切替を行う受信レベルしきい値を
    変更することにより補正の周期を変更することを特徴と
    する請求項1記載の車載用衛星信号受信装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、オフセット誤差補正後
    の出力を一時的に増幅してみかけ上のオフセット誤差を
    一時的に増大させることにより補正の周期を変更するこ
    とを特徴とする請求項1記載の車載用衛星信号受信装
    置。
JP12983696A 1996-05-24 1996-05-24 車載用衛星信号受信装置 Expired - Lifetime JP3572803B2 (ja)

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