JPH09311123A - 磁粉探傷方法及び装置 - Google Patents

磁粉探傷方法及び装置

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JPH09311123A
JPH09311123A JP8128645A JP12864596A JPH09311123A JP H09311123 A JPH09311123 A JP H09311123A JP 8128645 A JP8128645 A JP 8128645A JP 12864596 A JP12864596 A JP 12864596A JP H09311123 A JPH09311123 A JP H09311123A
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JP
Japan
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magnetic powder
magnetic
magnetizing
inspection
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JP8128645A
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English (en)
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Yoshioki Komiya
善興 小宮
Michio Numaguchi
満千雄 沼口
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EISHIN KAGAKU KK
JFE Engineering Corp
Original Assignee
EISHIN KAGAKU KK
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by EISHIN KAGAKU KK, NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical EISHIN KAGAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性材料の被検査材を直送するラインでの磁
粉探傷において、欠陥部位に発生した漏洩磁束を弱める
ことなく磁粉模様を撮像することができ、欠陥検出力の
低下をきたさない磁粉探傷方法及び装置を得る。 【解決手段】 探傷制御装置6は被検査材1の移送及び
停止を断続的に繰り返させ、被検査材の停止時に、磁化
・磁粉散布装置4の有効磁化長さ分毎に被検査材1への
磁化及び磁粉散布を行わせ、被検査材の移送時には、磁
化及び磁粉散布を行わせずに、磁粉模様観察装置5に磁
粉模様の観察を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁性材料の非破壊検
査法のうちの磁粉探傷方法及びその装置に関し、特に磁
性材料の全長、全表面の磁粉探傷に於ける連続自動探傷
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は例えば特開平7−225221号
公報に開示されている従来の鋼管磁粉探傷装置の構成を
示すブロック図である。図において、1は被検査材であ
る鋼管、2は管の芯ずれを抑止するピンチロール、3は
搬送ローラ、4は磁化・磁粉散布装置、5は磁粉模様観
察装置である。磁化・磁粉散布装置4と磁粉模様観察装
置5とは、被検査鋼管1を直送するラインに直列に設け
られている。
【0003】図9は磁化・磁粉散布装置4の斜視図であ
る。図において、41は被検査鋼管1の管軸に沿ってス
パイラル上に巻回された円筒コイルであり、その筒部へ
の被検査材の挿脱は自在である。42は#型ツインコイ
ルであり、42a〜42dは#型ツインコイル42を構
成する4個の角型コイルである。4個の角型コイル42
a〜42dは、鋼管1を囲んで管表面に平行に巻回され
ている。円筒コイル41は直流電源にて直流励磁され
る。また対向する角型コイル42a、42c及び42
b、42d間には互いに位相が120度ずれた三相交流
電源が接続されている。従って、4個の角型コイル42
a〜42dからなる#型ツインコイル42により、回転
磁界が生起される。
【0004】45は被検査材に向かって磁粉液を散布す
る磁粉液散布ノズルであり、46は余剰の磁粉液を回収
する磁粉液回収皿である。47は架台であり、上記円筒
コイル41、#型ツインコイル42、磁粉液散布ノズル
45及び磁粉液回収皿46は、この架台47の上に設け
られている。
【0005】図10は被検査材表面の磁粉模様を観察す
ることにより欠陥抽出を行う磁粉模様観察装置5の説明
図であり、図中51は被検査材1の表面の磁粉模様を撮
像する回転型の磁粉模様撮像装置、53は回転型の磁粉
模様撮像装置51からの撮像信号を入力して欠陥信号を
抽出するための画像処理装置である。図中511は筐
体、516は筐体511に設けられた回転体であり、駆
動モーターを用いて回転駆動される。512は紫外線
灯、513は高さ位置調整可能な投光側フィルター、5
14は撮像装置としてのCCDラインセンサー、515
は受光側フィルターであり、これらはすべてこの回転体
516に取り付けられている。磁化及び磁粉散布された
被検査材1の表面に紫外線灯512により紫外線が照射
され、CCDセンサーを用いた撮像装置514が上記紫
外線を照射された被検査材1の表面の磁粉模様を撮像す
る。回転型の磁粉模様撮像装置51は、被検査材1の周
りを回転することにより、被検査材1の全表面の磁粉模
様の撮像を可能にしている。
【0006】このような従来の鋼管磁粉探傷装置は、被
検査材1が直送されるラインに設置される。被検査材1
の移送速度は、被検査材1である鋼管の外径及び肉厚や
当該装置の励磁能力等から決定される。磁化・磁粉散布
装置4により被検査材1への磁化及び磁粉散布がなされ
ると、これに続いて設けられた磁粉模様観察装置5に組
み込まれた回転型の磁粉模様撮像装置51が、被検査材
1の表面に生成した磁粉模様を被検査材1の全長、全面
にわたって撮像する。回転型の磁粉模様撮像装置51か
らの信号は計算機を用いた画像処理装置53に送られ、
欠陥の自動判定がなされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような被検査材
1を直送するラインに設けられた従来の磁粉探傷装置で
は、被検査材1の移送及び被検査材1への磁化及び磁粉
散布を停止することなく行っているので、磁化・磁粉散
布装置4の出側において磁化コイル群40が自身の外の
空間に発している磁束により、被検査材1が磁化コイル
群40内で磁化された方向とは逆の極配置となった磁場
内を通過せざるをえず、結果として欠陥部に発生した漏
洩磁束が弱まってしまい、欠陥検出力の低下をきたすと
いう問題があった。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、被検査材を直送するラインに
おいて、被検査材への磁化により欠陥部に発生した漏洩
磁束を弱めることなく、欠陥検出力の低下をきたさずに
被検査材の磁粉探傷が行えるようにした磁粉探傷方法及
び装置を得るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁粉探傷方
法においては、磁性材料からなる被検査材を直送するラ
インにおいて、前記被検査材を磁化する工程の有効磁化
長さ分だけの前記被検査材の移送及び停止を繰返す工程
と、前記被検査材の停止時に前記被検査材への磁化及び
磁粉散布を行う工程と、磁化及び磁粉散布された前記被
検査材の磁粉模様観察を行う工程とを有する。このため
被検査材の移送中に外部空間に飛散する浮遊磁束がない
ので、被検査材の欠陥部に発生した漏洩磁束が弱められ
ることがない。
【0010】本発明に係る磁粉探傷方法においては、被
検査鋼管を直送するラインにおいて、前記鋼管を磁化す
る工程の有効磁化長さ分だけの前記鋼管の移送及び停止
を繰返す工程と、前記鋼管の停止時に前記鋼管への磁化
及び磁粉散布を行う工程と、磁化及び磁粉散布された前
記鋼管の磁粉模様観察を行う工程とを有し、前記鋼管へ
の磁化及び磁粉散布を行う工程においては、前記鋼管の
軸方向に沿った直流磁界を生成するとともに、前記鋼管
の周方向に回転する回転磁界を生成して前記鋼管を磁化
する。このため、前記鋼管の移送中に外部空間に飛散す
る浮遊磁束がないので、前記鋼管の欠陥部に発生した漏
洩磁束が弱められることがない。
【0011】本発明に係る磁粉探傷方法においては、被
検査鋼板を直送するラインにおいて、前記鋼板を磁化す
る工程の有効磁化長さ分だけの前記鋼板の移送及び停止
を繰返す工程と、前記鋼板の停止時に前記鋼板への磁化
及び磁粉散布を行う工程と、磁化及び磁粉散布された前
記鋼板の磁粉模様観察を行う工程とを有し、前記鋼板へ
の磁化及び磁粉散布を行う工程においては、前記鋼板の
板面に沿った磁界を生成し、前記鋼板を磁化する。この
ため、前記鋼板の移送中に外部空間に飛散する浮遊磁束
がないので、前記鋼板の欠陥部に発生した漏洩磁束が弱
められることがない。
【0012】本発明に係る磁粉探傷装置においては、磁
性材料からなる被検査材を直送するラインにおいて、前
記被検査材を磁化するとともに磁粉を散布する磁化・磁
粉散布装置と、これに続いて磁化及び磁粉散布された前
記被検査材の磁粉模様を観察する磁粉模様観察装置と、
前記被検査材を直送するライン上の特定位置において前
記被検査材の有無を検出する一つ又は複数個の被検査材
検出センサーと、前記被検査材の移送量を計測する複数
個の移送量計測センサーと、前記被検査材検出センサー
及び移送量計測センサーからの入力信号に基づいて、前
記磁化・磁粉散布装置の有効磁化長さ分だけの前記被検
査材の移送及び停止を繰り返させ、前記被検査材の停止
時に前記磁化・磁粉散布装置に前記被検査材への磁化及
び磁粉散布を行わせ、前記磁粉模様観察装置に磁粉模様
観察を行わせる探傷制御装置とを有する。このため被検
査材の移送中に外部空間に飛散する浮遊磁束がないの
で、被検査材の欠陥部に発生した漏洩磁束が弱められる
ことがない。
【0013】本発明に係る磁粉探傷装置においては、被
検査鋼管を直送するラインにおいて、前記鋼管を磁化す
るとともに磁粉を散布する磁化・磁粉散布装置と、これ
に続いて磁化及び磁粉散布された前記鋼管の磁粉模様を
観察する磁粉模様観察装置と、前記鋼管を直送するライ
ン上の特定位置において前記鋼管の有無を検出する一つ
又は複数個の被検査材検出センサーと、前記鋼管の移送
量を計測する複数個の移送量計測センサーと、前記被検
査材検出センサー及び移送量計測センサーからの入力信
号に基づいて、前記磁化・磁粉散布装置の有効磁化長さ
分だけの前記鋼管の移送及び停止を繰り返させ、前記鋼
管の停止時に前記磁化・磁粉散布装置に前記鋼管への磁
化及び磁粉散布を行わせ、前記磁粉模様観察装置に磁粉
模様観察を行わせる探傷制御装置とを有し、前記磁化・
磁粉散布装置は、前記被検査鋼管の管軸に沿ってスパイ
ラル状に巻回された円筒コイル、及び管表面に平行に巻
回された4個の角形コイルを前記鋼管を囲んで#型に配
置してなる#型ツインコイルよりなる磁化コイル群と、
前記磁化コイル群内に取り付けられた複数の磁粉液散布
装置とを有する。このため前記鋼管の移送中に外部空間
に飛散する浮遊磁束がないので、前記鋼管の欠陥部に発
生した漏洩磁束が弱められることがない。
【0014】本発明に係る磁粉探傷装置においては、被
検査鋼板を直送するラインにおいて、前記鋼板を磁化す
るとともに磁粉を散布する磁化・磁粉散布装置と、これ
に続いて磁化及び磁粉散布された前記鋼板の磁粉模様を
観察する磁粉模様観察装置と、前記鋼板を直送するライ
ン上の特定位置において前記鋼板の有無を検出する一つ
又は複数個の被検査材検出センサーと、前記鋼板の移送
量を計測する複数個の移送量計測センサーと、前記被検
査材検出センサー及び移送量計測センサーからの入力信
号に基づいて、前記磁化・磁粉散布装置の有効磁化長さ
分だけの前記鋼板の移送及び停止を繰り返させ、前記鋼
板の停止時に前記磁化・磁粉散布装置に前記鋼板への磁
化及び磁粉散布を行わせ、前記磁粉模様観察装置に磁粉
模様観察を行わせる探傷制御装置とを有し、前記磁化・
磁粉散布装置は、コの字状のヨークと該ヨークの両端部
にそれぞれ設けられたロールとを有し、前記ロールを磁
極として、被検査鋼板の板面に沿って前記鋼板を磁化す
る。このため前記鋼板の移送中に外部空間に飛散する浮
遊磁束がないので、前記鋼板の欠陥部に発生した漏洩磁
束が弱められることがない。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の第1の実施の形態に係る
鋼管磁粉探傷装置の構成を示すブロック図であり、図8
に示された符号と同一符号のものは同一又は相当部を示
すものとし、1は被検査材である鋼管、2は被検査材1
の移送中の踊りを防止するためのピンチロール、3は被
検査材1を移送するため搬送ローラ、4は被検査材1を
磁化するとともに被検査材1に磁粉を散布する磁化・磁
粉散布装置(詳細は図9参照)、5は被検査材1の表面
の磁粉模様を観察し、欠陥抽出を行うための磁粉模様観
察装置である(詳細は図10参照)。6は被検査材1の
移送を制御するとともに、磁化・磁粉散布装置4及び磁
粉模様観察装置5を制御する探傷制御装置、7は磁化・
磁粉散布装置4の上流側に設置され、被検査材の有無を
検出する被検査材検出センサー、8は磁化・磁粉散布装
置4と磁粉模様観察装置5の間に設置され、被検査材の
有無を検出する被検査材検出センサー、9は被検査材の
移送量を計測する移送量計測センサーである。磁粉模様
撮像装置51での信号及び電源の授受は、スリップリン
グ、電磁カップリング等を用いて行う。回転型の磁粉模
様撮像装置51からの撮像信号は、欠陥信号を抽出する
ため、計算機を用いた画像処理装置53に入力される。
なお回転型の磁粉模様撮像装置51からの撮像信号をモ
ニター画面に写し出して、人間に欠陥の有無を判定させ
てもよい。
【0016】図2は磁化・磁粉散布装置4内の磁化コイ
ル群40の有効磁化長さを示す図である。有効磁化長さ
はコイルの寸法、形状、構造等により決定されるが、コ
イルの製作の容易さ、コスト、及び磁化能力等を考慮し
て、500〜1,000mmの有効磁化長さのものが適
当である。
【0017】被検査材検出センサー7及び8には、投受
光型または反射型の光学方式、あるいは電磁気方式の近
接スイッチ等を使用する。移送量計測センサー9として
は被検査材1に接触させたローラの回転軸にエンコーダ
ーを結合した接触式のもの、あるいはドップラー原理に
基づいた非接触の光学方式のもの等を使用する。
【0018】次に探傷制御装置6の制御動作を説明す
る。図3及び図4は探傷制御装置6の制御動作を示すフ
ローチャートである。また図5は探傷制御装置6の制御
動作の一例を示すタイミング図である。被検査材1の先
端が被検査材検出センサー7の設置位置に到達すると
(図5のt1 )、被検査材検出センサー7からのオン信
号が、探傷制御装置6に入力される(S301)。探傷
制御装置6は上記被検査材検出センサー7からのオン信
号の入力を起点として、移送量計測センサー9からの信
号の入力を開始し(S302)、移送量計測センサー9
から入力した移送量信号により被検査材検出センサー7
の設置位置から磁化・磁粉散布装置4内の有効磁化領域
の下流側境界位置までの距離を被検査材1の先端が移送
されたかどうかを判断する(S303)。被検査材の先
端が磁化・磁粉散布装置4内の有効磁化領域の下流側境
界位置まで到達したことを確認後(図5のt2 )、被検
査材の移送を停止するとともに移送量計測センサーから
の入力信号をリセットする(S304)。次に磁化・磁
粉散布装置4に被検査材1への磁化及び磁粉散布を行わ
せる(S305)。磁化及び磁粉散布を完了後(S30
6)、磁化及び磁粉散布を停止し(S307)、被検査
材全長の磁化及び磁粉散布が完了したかどうかを判断す
る(S308)。被検査材全長の磁化及び磁粉散布が完
了していない場合は、被検査材1の移送を再開するとと
もに、移送量計測センサーからの信号の入力を再開する
(S309)。移送量計測センサー9から入力した移送
量信号により、被検査材1が磁化・磁粉散布装置4の有
効磁化長さ分だけ移送されたかどうかを判断する(S3
10)。被検査材1が磁化・磁粉散布装置の有効磁化長
さ分だけ移送されたことを確認後、再び被検査材1を停
止する(S304)。停止後、再び磁化及び磁粉散布を
行う(S305)。以降、以上の動作を繰返し、被検査
材の全長にわたり磁化及び磁粉散布を行う。被検査材の
後端が被検査材検出センサー7の設置位置に到達すると
(図5のt5 )、被検査材検出センサー7からのオフ信
号が、探傷制御装置6に入力される。探傷制御装置6
は、上記被検査材検出センサー7からのオフ信号の入力
を起点として、被検査材検出センサー7の設置位置から
磁化・磁粉散布装置4内の有効磁化領域の上流側位置ま
での距離以上に被検査材が移送されたかどうかを移送量
計測センサー9から入力される移送量信号により判断
し、移送されたことが確認されたときに被検査材全長の
磁化及び磁粉散布が完了したと判断する(S308及び
図5のt6 )。磁化及び磁粉散布を全長完了した被検査
材1はその後停止することなく直送される(S31
1)。なお、被検査材1の停止位置の制御精度、被検査
材検出センサー7、8及び移送量計測センサー9の計測
誤差を考慮して、実際は磁化・磁粉散布装置の有効磁化
長分さより短い長さ分だけ被検査材1を移送、停止させ
て、被検査材1への磁化及び磁粉散布を被検査材1の軸
方向にある程度ラップさせて行い、磁化及び磁粉散布の
被検査材1の軸方向途中での抜けがないようにする。
【0019】被検査材1の先端が被検査材検出センサー
8の設置位置に到達すると(図5のt3 )、被検査材検
出センサー8からのオン信号が探傷制御装置6に入力さ
れる(S401)。探傷制御装置6は上記被検査材検出
センサー8からのオン信号の入力を起点として、移送量
計測センサー9からの信号の入力を開始し(S40
2)、移送量計測センサー9から入力した移送量信号に
より被検査材検出センサー8の設置位置から磁粉模様観
察装置5までの距離を被検査材1の先端が移送されたか
どうかを判断する(S403)。被検査材1の先端が磁
粉模様観察装置5まで到達したことを確認後(図5のt
4 )、被検査材1の表面の磁粉模様の観察を開始し、以
降被検査材1の全長にわたり被検査材1の表面の磁粉模
様を観察する(S404)。被検査材1の後端が被検査
材検出センサー8の設置位置に到達すると(図5の
7 )、被検査材検出センサー8からのオフ信号が探傷
制御装置6に入力される。探傷制御装置6は、上記被検
査材検出センサー8からのオフ信号の入力を起点とし
て、被検査材検出センサー8の設置位置から磁粉模様観
察装置5までの距離以上に被検査材1が移送されたかど
うかを移送量計測センサー9から入力される移送量信号
により判断し、移送されたことが確認されたときに被検
査材1の全長の磁粉模様観察が完了したと判断し(S4
05及び図5のt8 )、磁粉模様の観察を終了する(S
406)。
【0020】本実施の形態1では被検査材検出センサー
は2個使用しているが、被検査材検出センサー7の1個
のみでも同様の制御が可能である。移送量計測センサー
9については、被検査材1の全長にわたって探傷制御装
置6の制御動作をを可能ならしめるため、探傷中の被検
査材1の位置にかかわらず移送量が計測できるよう必要
数設置する。
【0021】ところで、上記説明では本発明を鋼管に利
用する場合について述べたが、丸棒あるいは、丸ビレッ
トの形状を有する磁性材料及び鋼以外の磁性材料の管に
も利用できることはいうまでもない。
【0022】実施の形態2.図6は本発明の第2の実施
の形態に係る鋼管磁粉探傷装置の構成を示すブロック図
である。図中、61は被検査材の移送を制御する移送制
御装置、62は磁化・磁粉散布装置4を制御する磁化・
磁粉散布制御装置、63は磁粉模様観察装置を制御する
磁粉模様観察制御装置である。上述の実施の形態1にお
いては、探傷制御装置6が被検査材1の移送、磁化・磁
粉散布装置4及び磁粉模様観察装置5を全て制御してい
るが、本実施の形態2に示すように、それぞれ個別の制
御装置を用いてもよい。
【0023】実施の形態3.図7は本発明を鋼板に利用
する場合の磁化・磁粉散布装置4及び磁粉模様観察装置
5の説明図である。図中、43は被検査材である鋼板1
を磁化するためのロール磁極方式の磁化装置である。4
31及び432は磁極を構成するロールであり、被検査
材1の搬送にも利用される。433はこの両磁極を構成
するロール431及び432を結合したコの字状のヨー
ク、434はコの字状のヨーク433に巻回されたコイ
ル、435はコイル434に電流を供給する直流電源で
ある。45は磁粉液散布装置であり、被検査材1の上面
側及び下面側の両方に設置され、それぞれ被検査材1の
上面及び下面に磁粉を散布する。52は被検査材1の上
下面の磁粉模様を撮像する上下面磁粉模様撮像装置であ
る。521a及び521bは紫外線灯、522a及び5
22bはCCDセンサーを用いた撮像装置であり、上下
面磁粉模様撮像装置52の構成要素である。紫外線灯5
21a及び磁粉模様撮像装置522aは、被検査材1の
上面側に、また紫外線灯521b及び磁粉模様撮像装置
522bは、被検査材1の下面側にそれぞれ設置され、
鋼板の上面及び下面の磁粉模様を撮像する。53は計算
機を用いた画像処理装置であり、上下面磁粉模様撮像装
置52からの撮像信号を入力して画像処理することによ
り、欠陥信号を抽出する。
【0024】上記ロール磁極方式の磁化装置43、磁粉
液散布装置45及び上下面磁粉用撮像装置52を使用す
ることにより、鋼板のみならず、板状及びスラブ状の磁
性材料への本発明の利用が可能である。
【0025】実施の形態4.なお、上述の実施の形態に
おいては、鋼管等の断面形状が丸い磁性材料及び鋼板等
の断面形状が長方形の磁性材料を被検査材としたときを
例示したが、本発明ではそれらに限定されるものでな
く、直送可能な磁性材料の磁粉探傷であれば、その断面
形状にとらわれずに利用できる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。
【0027】直送ラインにおける磁性材料の磁粉探傷に
おいて、被検査材の移送時は磁化及び磁粉散布を停止し
ているので、欠陥部に生じた漏洩磁束が弱められること
なく磁粉模様の観察が可能であり、欠陥検出力の低下を
きたさない。
【0028】直送ラインにおける鋼管の磁粉探傷におい
て、被検査鋼管の移送時は磁化及び磁粉散布を停止して
いるので、欠陥部に生じた漏洩磁束が弱められることな
く磁粉模様の観察が可能であり、欠陥検出力の低下をき
たさない。
【0029】直送ラインにおける鋼板の磁粉探傷におい
て、被検査鋼板の移送時は磁化及び磁粉散布を停止して
いるので、欠陥部に生じた漏洩磁束が弱められることな
く磁粉模様の観察が可能であり、欠陥検出力の低下をき
たさない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る磁粉探傷装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る磁化・磁粉散
布装置内の磁化コイル群の有効磁化長さを示す図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る探傷制御装置
の制御動作を示す第1のフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る探傷制御装置
の制御動作を示す第2のフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る探傷制御装置
の制御動作を示すタイミング図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る磁粉探傷装置
の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る磁粉探傷装置
の磁粉・磁化散布装置及び磁粉模様観察装置の説明図で
ある。
【図8】従来の鋼管磁粉探傷装置の構成を示すブロック
図である。
【図9】従来の鋼管磁粉探傷装置の構成要素の1つであ
る磁化・磁粉散布装置の斜視図である。
【図10】従来の鋼管磁粉探傷装置の構成要素の1つで
ある磁粉模様観察装置の説明図である。
【符号の説明】
1 被検査材 2 ピンチロール 3 搬送ローラ 4 磁化・磁粉散布装置 5 磁粉模様観察装置 6 探傷制御装置 7 被検査材検出センサー 8 被検査材検出センサー 9 移送量計測センサー 40 磁化コイル群 41 円筒コイル 42 #型ツインコイル 43 ロール磁極方式の磁化装置 45 磁粉液散布装置 46 磁粉液回収皿 47 架台 51 回転型の磁粉模様撮像装置 52 上下面磁粉模様撮像装置 53 画像処理装置 61 移送制御装置 62 磁化・磁粉散布制御装置 63 磁粉模様観察制御装置 431 ロール 432 ロール 433 コの字状のヨーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料からなる被検査材を直送するラ
    インにおいて、前記被検査材を磁化する工程の有効磁化
    長さ分だけの前記被検査材の移送及び停止を繰返す工程
    と、前記被検査材の停止時に前記被検査材への磁化及び
    磁粉散布を行う工程と、磁化及び磁粉散布された前記被
    検査材の磁粉模様観察を行う工程とを有することを特徴
    とする磁粉探傷方法。
  2. 【請求項2】 前記被検査材への磁化及び磁粉散布を行
    う工程においては、被検査鋼管の軸方向に沿った直流磁
    界を生成するとともに、前記鋼管の周方向に回転する回
    転磁界を生成して、前記鋼管を磁化することを特徴とす
    る請求項1記載の磁粉探傷方法。
  3. 【請求項3】 前記被検査材への磁化及び磁粉散布を行
    う工程においては、被検査鋼板の板面に沿った磁界を生
    成し、前記鋼板を磁化することを特徴とする請求項1記
    載の磁粉探傷方法。
  4. 【請求項4】 磁性材料からなる被検査材を直送するラ
    インにおいて、前記被検査材を磁化するとともに磁粉を
    散布する磁化・磁粉散布装置と、これに続いて磁化及び
    磁粉散布された前記被検査材の磁粉模様を観察する磁粉
    模様観察装置と、前記被検査材を直送するライン上の特
    定位置において前記被検査材の有無を検出する一つ又は
    複数個の被検査材検出センサーと、前記被検査材の移送
    量を計測する複数個の移送量計測センサーと、前記被検
    査材検出センサー及び移送量計測センサーからの入力信
    号に基づいて、前記磁化・磁粉散布装置の有効磁化長さ
    分だけの被検査材の移送及び停止を繰り返させ、被検査
    材の停止時に前記磁化・磁粉散布装置に前記被検査材へ
    の磁化及び磁粉散布を行わせ、前記磁粉模様観察装置に
    磁粉模様観察を行わせる探傷制御装置とを有することを
    特徴とする磁粉探傷装置。
  5. 【請求項5】 前記磁化・磁粉散布装置は、被検査鋼管
    の管軸に沿ってスパイラル状に巻回された円筒コイル、
    及び管表面に平行に巻回された4個の角形コイルを前記
    鋼管を囲んで#型に配置してなる#型ツインコイルより
    なる磁化コイル群と、前記磁化コイル群内に取り付けら
    れた複数の磁粉液散布装置とを有することを特徴とする
    請求項4記載の磁粉探傷装置。
  6. 【請求項6】 前記磁化・磁粉散布装置は、コの字状の
    ヨークと、該ヨークの両端部にそれぞれ設けられたロー
    ルとを有し、前記ロールを磁極として、被検査鋼板の板
    面に沿って前記鋼板を磁化することを特徴とする請求項
    4記載の磁粉探傷装置。
JP8128645A 1996-05-23 1996-05-23 磁粉探傷方法及び装置 Withdrawn JPH09311123A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101504918B1 (ko) * 2013-06-27 2015-03-23 현대제철 주식회사 소재 결함 탐상장치
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KR102287304B1 (ko) * 2021-02-09 2021-08-09 나우 주식회사 맞춤형 자분탐상 장치 및 이를 이용한 자분탐상 방법

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