JPH09310981A - 電気炉の偏心炉底出鋼口詰まり物除去装置 - Google Patents
電気炉の偏心炉底出鋼口詰まり物除去装置Info
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- JPH09310981A JPH09310981A JP12733896A JP12733896A JPH09310981A JP H09310981 A JPH09310981 A JP H09310981A JP 12733896 A JP12733896 A JP 12733896A JP 12733896 A JP12733896 A JP 12733896A JP H09310981 A JPH09310981 A JP H09310981A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電気炉の偏心炉底出鋼口の詰まり物を除去す
るに際し、長い棒状の治具を用いて詰まり物を出鋼口を
通じて落とす現状の作業をなくし、出鋼口内部に付着し
た溶鋼やスラグを溶融滴下除去させて、詰まり物除去作
業中の偏心炉底出鋼口からの溶鋼の急激な流出等の危険
性を排除し、また高温多塵という悪環境下での作業をな
くす詰まり物除去装置を提供する。 【解決手段】 偏心炉底出鋼方式の出鋼口を有する電気
炉の偏心炉底出鋼口詰まり物除去装置において、酸素吹
き込みランスをコイル状に収納するランス収納リール
と、該リールから酸素吹き込みランスを直線的に矯正し
て送り出す矯正送り装置と、前記ランス収納リール及び
矯正送り装置を支持し旋回させる旋回装置とで構成した
ことを特徴とする電気炉の偏心炉底出鋼口詰まり物除去
装置。
るに際し、長い棒状の治具を用いて詰まり物を出鋼口を
通じて落とす現状の作業をなくし、出鋼口内部に付着し
た溶鋼やスラグを溶融滴下除去させて、詰まり物除去作
業中の偏心炉底出鋼口からの溶鋼の急激な流出等の危険
性を排除し、また高温多塵という悪環境下での作業をな
くす詰まり物除去装置を提供する。 【解決手段】 偏心炉底出鋼方式の出鋼口を有する電気
炉の偏心炉底出鋼口詰まり物除去装置において、酸素吹
き込みランスをコイル状に収納するランス収納リール
と、該リールから酸素吹き込みランスを直線的に矯正し
て送り出す矯正送り装置と、前記ランス収納リール及び
矯正送り装置を支持し旋回させる旋回装置とで構成した
ことを特徴とする電気炉の偏心炉底出鋼口詰まり物除去
装置。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属材料の溶解、
溶融金属の精錬等に使用される電気炉の偏心炉底出鋼口
詰まり物除去装置に関するものである。
溶融金属の精錬等に使用される電気炉の偏心炉底出鋼口
詰まり物除去装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】精錬用の電気炉は、上部に設けられた電
極間、或いは上部と炉底に設けられた電極間に電流を流
し金属を溶融し、溶融金属の精錬を行う交流及び直流電
気炉が知られている。この電気炉に於いて近年、出鋼の
方式として炉底出鋼方式が採用され、その中でも出鋼口
を炉心より偏心した位置で、炉底の最深部より一段高い
位置に設けてある偏心炉底出鋼方式が多く採用されてい
る。
極間、或いは上部と炉底に設けられた電極間に電流を流
し金属を溶融し、溶融金属の精錬を行う交流及び直流電
気炉が知られている。この電気炉に於いて近年、出鋼の
方式として炉底出鋼方式が採用され、その中でも出鋼口
を炉心より偏心した位置で、炉底の最深部より一段高い
位置に設けてある偏心炉底出鋼方式が多く採用されてい
る。
【０００３】通常この方式の場合、出鋼口からのスラグ
流出を極力防ぐため、溶鋼上面に発生するスラグを残す
残湯操業が行われ、また出鋼開始時にもスラグの巻き込
みを防ぐため、出鋼開始時に出鋼上面まで溶鋼がくるよ
う、操業中は常に出鋼口上面に溶鋼がある状態となって
いる。そのため、溶鋼が出鋼口から漏れないように出鋼
口には高温でも凝固しない砂を詰めている。
流出を極力防ぐため、溶鋼上面に発生するスラグを残す
残湯操業が行われ、また出鋼開始時にもスラグの巻き込
みを防ぐため、出鋼開始時に出鋼上面まで溶鋼がくるよ
う、操業中は常に出鋼口上面に溶鋼がある状態となって
いる。そのため、溶鋼が出鋼口から漏れないように出鋼
口には高温でも凝固しない砂を詰めている。
【０００４】この砂は出鋼する都度溶鋼と一緒に排出す
るため、毎チャージ出鋼が完了した後、出鋼口に砂を詰
める作業を行う必要がある。ところが、出鋼開始時また
は出鋼中、溶鋼またはスラグ中に浮いている切損した上
部電極の塊や剥離した耐火物、あるいは固着したスラ
グ、溶け残ったスクラップなどが出鋼口に詰まり、溶鋼
を出鋼出来なくなることがある。
るため、毎チャージ出鋼が完了した後、出鋼口に砂を詰
める作業を行う必要がある。ところが、出鋼開始時また
は出鋼中、溶鋼またはスラグ中に浮いている切損した上
部電極の塊や剥離した耐火物、あるいは固着したスラ
グ、溶け残ったスクラップなどが出鋼口に詰まり、溶鋼
を出鋼出来なくなることがある。
【０００５】この場合には、作業者が偏心炉底出鋼口の
真上にある扉を開け、長い棒状の冶具を用いて詰まり物
を出鋼口を通じて炉外に落とすか、あるいは偏心炉底出
鋼口の真上または斜め下に行き、酸素ランス等を用いて
詰まり物を落とすのが現状である。
真上にある扉を開け、長い棒状の冶具を用いて詰まり物
を出鋼口を通じて炉外に落とすか、あるいは偏心炉底出
鋼口の真上または斜め下に行き、酸素ランス等を用いて
詰まり物を落とすのが現状である。
【０００６】このような作業は、炉内溶鋼温度の低下を
防ぐため短時間で行なう必要があり、しかも炉内には溶
鋼が残っており、作業中の偏心炉底出鋼口からの溶鋼の
急激な流出等、非常に危険性が高く、また高温多塵とい
う悪環境の下での作業を強いられている。
防ぐため短時間で行なう必要があり、しかも炉内には溶
鋼が残っており、作業中の偏心炉底出鋼口からの溶鋼の
急激な流出等、非常に危険性が高く、また高温多塵とい
う悪環境の下での作業を強いられている。
【０００７】この出鋼口詰まり物除去作業の軽減化のた
め特開平２ー２１３６９２号公報の例では、偏心炉底出
鋼口上部に電極を設けてアークを飛ばし溶解させる例が
ある。この装置は本来、偏心炉底出鋼口上部の突出部に
於ける金属スクラップの溶け残りを防止することを目的
としているが、出鋼口の詰まり物除去のためにも使うこ
とが可能である。
め特開平２ー２１３６９２号公報の例では、偏心炉底出
鋼口上部に電極を設けてアークを飛ばし溶解させる例が
ある。この装置は本来、偏心炉底出鋼口上部の突出部に
於ける金属スクラップの溶け残りを防止することを目的
としているが、出鋼口の詰まり物除去のためにも使うこ
とが可能である。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような装
置では、偏心炉底出鋼口上部に過大な設備を持つことに
なり、周辺設備も合わせると多大な設備コストが掛か
る。また詰まり物が電気抵抗の大きなスラグ等の場合、
アークが発生し難くなったり、すぐにアーク切れを起こ
したり、また電極間にのみアークが飛び易くなったりす
る等の問題を抱えている。
置では、偏心炉底出鋼口上部に過大な設備を持つことに
なり、周辺設備も合わせると多大な設備コストが掛か
る。また詰まり物が電気抵抗の大きなスラグ等の場合、
アークが発生し難くなったり、すぐにアーク切れを起こ
したり、また電極間にのみアークが飛び易くなったりす
る等の問題を抱えている。
【０００９】そこで、本発明の目的は、長い棒状の冶具
を用いて詰まり物を出鋼口を通じて落とす現状の作業を
なくし、出鋼口内部に付着した溶鋼やスラグを溶融滴下
除去させて、詰まり物除去作業中の偏心炉底出鋼口から
の溶鋼の急激な流出等の危険性を排除し、また高温多塵
という悪環境の下での作業をなくす偏心炉底出鋼口詰ま
り物除去装置を提供するものである。
を用いて詰まり物を出鋼口を通じて落とす現状の作業を
なくし、出鋼口内部に付着した溶鋼やスラグを溶融滴下
除去させて、詰まり物除去作業中の偏心炉底出鋼口から
の溶鋼の急激な流出等の危険性を排除し、また高温多塵
という悪環境の下での作業をなくす偏心炉底出鋼口詰ま
り物除去装置を提供するものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の電気炉の偏心炉
底出鋼口詰まり物除去装置は、酸素吹き込みランスをコ
イル状に収納するランス収納リールと、該リールから酸
素吹き込みランスを直線的に矯正して送り出す矯正送り
装置と、前記ランス収納リール及び矯正送り装置を支持
し旋回させる旋回装置を具備したことを特徴とする。
底出鋼口詰まり物除去装置は、酸素吹き込みランスをコ
イル状に収納するランス収納リールと、該リールから酸
素吹き込みランスを直線的に矯正して送り出す矯正送り
装置と、前記ランス収納リール及び矯正送り装置を支持
し旋回させる旋回装置を具備したことを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】本装置の酸素吹き込みランスは、
２０〜５０ｍの長尺の鋼製パイプをコイル状にしてラン
ス収納リールに収納し、これを直線的に矯正しながら供
給することにより、装置全体がコンパクトになると共
に、酸素吹き込みランスをコイル状にすることにより、
ランス長さが通常の酸素ランスの約４〜１０倍となり、
酸素ランスの先端消耗によるランス交換作業等のランス
取扱い頻度が少なくなる。
２０〜５０ｍの長尺の鋼製パイプをコイル状にしてラン
ス収納リールに収納し、これを直線的に矯正しながら供
給することにより、装置全体がコンパクトになると共
に、酸素吹き込みランスをコイル状にすることにより、
ランス長さが通常の酸素ランスの約４〜１０倍となり、
酸素ランスの先端消耗によるランス交換作業等のランス
取扱い頻度が少なくなる。
【００１２】また、作業者による長尺の酸素吹き込みラ
ンスを使った炉上での作業が無くなり、危険性がなくな
ることにもなる。更に出鋼口に詰まった溶鋼、スラグ等
の付着物を短時間で高温酸化、溶融滴下し除去すること
が出来、再出鋼することが容易に可能となる。
ンスを使った炉上での作業が無くなり、危険性がなくな
ることにもなる。更に出鋼口に詰まった溶鋼、スラグ等
の付着物を短時間で高温酸化、溶融滴下し除去すること
が出来、再出鋼することが容易に可能となる。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付の図面をもとに
説明する。図１は、本発明の偏心炉底出鋼口詰まり物除
去装置の側面図であり、図２は図１の正面図である。電
気炉は、電気炉炉殻１と下部の円錐形炉底鉄皮２７、内
側に炉床耐火物２８を備えており、溶鋼３１を炉内に保
持するように構成されている。
説明する。図１は、本発明の偏心炉底出鋼口詰まり物除
去装置の側面図であり、図２は図１の正面図である。電
気炉は、電気炉炉殻１と下部の円錐形炉底鉄皮２７、内
側に炉床耐火物２８を備えており、溶鋼３１を炉内に保
持するように構成されている。
【００１４】この溶鋼３１を出鋼するための出鋼口４を
電気炉炉殻１より張り出した位置に設けており、出鋼時
の溶鋼による摩耗防止のため、出鋼口４内側にはスリー
ブレンガ２６が取り付けられている。また出鋼口４部に
は溶鋼３１を炉内に保持するための出鋼口開閉装置３２
を下部に、上部には出鋼口４への砂詰め用、点検用に出
鋼口上部扉２９を設けている。
電気炉炉殻１より張り出した位置に設けており、出鋼時
の溶鋼による摩耗防止のため、出鋼口４内側にはスリー
ブレンガ２６が取り付けられている。また出鋼口４部に
は溶鋼３１を炉内に保持するための出鋼口開閉装置３２
を下部に、上部には出鋼口４への砂詰め用、点検用に出
鋼口上部扉２９を設けている。
【００１５】旋回装置２は電気炉炉殻１の上部と下部に
取り付けたサポート３７で支持し、上部軸受３５と下部
軸受３６により回転自由に保持された旋回軸３８の上部
には、旋回軸３８と固定された旋回フレーム３、該旋回
フレーム３に支持されたランス収納リール６と酸素吹き
込みランス１２を送り出す矯正送り装置１１を旋回させ
るための旋回モーター３９が設けられている。
取り付けたサポート３７で支持し、上部軸受３５と下部
軸受３６により回転自由に保持された旋回軸３８の上部
には、旋回軸３８と固定された旋回フレーム３、該旋回
フレーム３に支持されたランス収納リール６と酸素吹き
込みランス１２を送り出す矯正送り装置１１を旋回させ
るための旋回モーター３９が設けられている。
【００１６】出鋼開始時または出鋼中、溶鋼を出鋼出来
なくなった場合、まず出鋼口４の真上にある出鋼口扉２
９を開け、電気炉炉殻１に取り付けられた旋回装置２に
より電気炉操業中退避していた旋回フレーム３を出鋼口
４上に旋回させる。元管（図示せず）から供給される酸
素は、送気ホース５を介してランス収納リール６のコイ
ル状パイプ７に供給される。
なくなった場合、まず出鋼口４の真上にある出鋼口扉２
９を開け、電気炉炉殻１に取り付けられた旋回装置２に
より電気炉操業中退避していた旋回フレーム３を出鋼口
４上に旋回させる。元管（図示せず）から供給される酸
素は、送気ホース５を介してランス収納リール６のコイ
ル状パイプ７に供給される。
【００１７】図３は矯正送り装置１１のローラー配置を
示す図であり、ピンチローラー８と固定ローラー９、矯
正ローラー１０で構成される。ピンチローラー８と固定
ローラー９はコイル状パイプ７を上下から挟み込み、ラ
ンス収納リール６からコイル状パイプ７を矯正ローラー
１０に送り込む働きをする。矯正ローラー１０はコイル
状パイプ７を送り出しながら、上下の矯正ローラー１０
で圧下力を加え、塑性変形させることでコイル状パイプ
７を直線状に矯正するものである。
示す図であり、ピンチローラー８と固定ローラー９、矯
正ローラー１０で構成される。ピンチローラー８と固定
ローラー９はコイル状パイプ７を上下から挟み込み、ラ
ンス収納リール６からコイル状パイプ７を矯正ローラー
１０に送り込む働きをする。矯正ローラー１０はコイル
状パイプ７を送り出しながら、上下の矯正ローラー１０
で圧下力を加え、塑性変形させることでコイル状パイプ
７を直線状に矯正するものである。
【００１８】図４は矯正送り装置１１の断面構造図であ
り、固定ローラー９は旋回フレーム３上に設けた軸受１
３に支持され回転する軸１４に固定され、一方ピンチロ
ーラー８は旋回フレーム３からのサポート１５の先端の
ピン１６を回転軸として、シリンダー１７の調節により
調整可能なようになっている。
り、固定ローラー９は旋回フレーム３上に設けた軸受１
３に支持され回転する軸１４に固定され、一方ピンチロ
ーラー８は旋回フレーム３からのサポート１５の先端の
ピン１６を回転軸として、シリンダー１７の調節により
調整可能なようになっている。
【００１９】コイル状パイプ７は、図１に示すように、
矯正送り装置１１を通過することにより直管となって酸
素吹き込みランス１２となり、この酸素吹き込みランス
１２は出鋼口４に連続的に供給される。更に元管（図示
せず）に取り付けられた止弁（図示せず）を同時に開に
することにより、送気ホース５を介しコイル状パイプ７
に酸素が供給され、よって出鋼口４に送り込まれた酸素
吹き込みランス１２の先端から酸素が噴出し、出鋼口４
内部に付着した溶鋼やスラグ等の詰まり物を溶融滴下さ
せて除去することが可能となる。
矯正送り装置１１を通過することにより直管となって酸
素吹き込みランス１２となり、この酸素吹き込みランス
１２は出鋼口４に連続的に供給される。更に元管（図示
せず）に取り付けられた止弁（図示せず）を同時に開に
することにより、送気ホース５を介しコイル状パイプ７
に酸素が供給され、よって出鋼口４に送り込まれた酸素
吹き込みランス１２の先端から酸素が噴出し、出鋼口４
内部に付着した溶鋼やスラグ等の詰まり物を溶融滴下さ
せて除去することが可能となる。
【００２０】尚、送酸作業中コイル状パイプ７は、先端
の消耗の度合いによってピンチローラー８の回転数によ
り送り速度が調整され、連続して酸素吹き込みランス１
２が供給されることになる。詰まり物が取り除かれ出鋼
が開始されると、直ちにピンチローラー８及びランス状
収納リール６を逆回転させ、酸素吹き込みランス１２を
ランス収納リール６に巻戻して収納した後、電気炉炉殻
１に取り付けられた旋回装置２により、出鋼口詰まり物
除去装置３０が所定の位置に退避する。
の消耗の度合いによってピンチローラー８の回転数によ
り送り速度が調整され、連続して酸素吹き込みランス１
２が供給されることになる。詰まり物が取り除かれ出鋼
が開始されると、直ちにピンチローラー８及びランス状
収納リール６を逆回転させ、酸素吹き込みランス１２を
ランス収納リール６に巻戻して収納した後、電気炉炉殻
１に取り付けられた旋回装置２により、出鋼口詰まり物
除去装置３０が所定の位置に退避する。
【００２１】また図５はランス収納リール６部の正面図
であり、コイル状パイプ７を巻いたランス収納リール６
は、旋回フレーム３上の架台１８上の軸受１９に支持さ
れる。軸受１９を貫通した軸２０には、送気ホース５か
らの酸素がコイル状パイプ７に送られるような加工（図
示せず）をしている。またコイル状パイプ７を巻いたラ
ンス収納リール６は、軸２０の中間に設けたジョイント
３３により簡単に取り付け、取り外しが出来るようにな
っている。
であり、コイル状パイプ７を巻いたランス収納リール６
は、旋回フレーム３上の架台１８上の軸受１９に支持さ
れる。軸受１９を貫通した軸２０には、送気ホース５か
らの酸素がコイル状パイプ７に送られるような加工（図
示せず）をしている。またコイル状パイプ７を巻いたラ
ンス収納リール６は、軸２０の中間に設けたジョイント
３３により簡単に取り付け、取り外しが出来るようにな
っている。
【００２２】図６（Ａ）はジョイント３３の拡大図を示
し、図６（Ｂ）は図６（Ａ）のＸ−Ｘ線縦断面図を示
す。軸２０の端面に凹部２１を設けた支持部２４と、も
う片面の軸２０′の端面に凸部２２を設けている。支持
部２４に取り付けられたピン２３を回転中心に回転する
止め板３４を、支持部２４の上部に設けた固定ボルト２
５により、凹部２１と凸部２２を固定するように構成し
ている。
し、図６（Ｂ）は図６（Ａ）のＸ−Ｘ線縦断面図を示
す。軸２０の端面に凹部２１を設けた支持部２４と、も
う片面の軸２０′の端面に凸部２２を設けている。支持
部２４に取り付けられたピン２３を回転中心に回転する
止め板３４を、支持部２４の上部に設けた固定ボルト２
５により、凹部２１と凸部２２を固定するように構成し
ている。
【００２３】固定ボルト２５を外すことにより、支持部
２４はピン２３を回転中心に回転下方に開放されて、ラ
ンス収納リール６を簡単に取り外せることになる。ま
た、本発明においては出鋼中の詰まり物の除去のみでな
く、出鋼口４内部に付着した異物除去等にも使用するこ
とが可能である。
２４はピン２３を回転中心に回転下方に開放されて、ラ
ンス収納リール６を簡単に取り外せることになる。ま
た、本発明においては出鋼中の詰まり物の除去のみでな
く、出鋼口４内部に付着した異物除去等にも使用するこ
とが可能である。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による電気
炉の偏心炉底出鋼口詰まり物除去装置により、出鋼口内
部にある詰まり物を酸素吹き込みランスによって溶融滴
下させることができ、これにより、過大な設備費を掛け
ること無く迅速に、しかも悪環境のもとでの作業者によ
る危険な作業を行うこと無く、偏心炉底出鋼口の詰まり
物を容易に除去し、円滑な操業を行うことができる。
炉の偏心炉底出鋼口詰まり物除去装置により、出鋼口内
部にある詰まり物を酸素吹き込みランスによって溶融滴
下させることができ、これにより、過大な設備費を掛け
ること無く迅速に、しかも悪環境のもとでの作業者によ
る危険な作業を行うこと無く、偏心炉底出鋼口の詰まり
物を容易に除去し、円滑な操業を行うことができる。
【００２５】また、次のような効果を奏する。 1)従来、酸素吹き込み作業時の長尺の直管パイプの運搬
や取付のための人手作業が不要になり、作業能率が大幅
に向上する。2)酸素吹き込みランスの人手による保持が
不要になるので、炉内高温の溶鋼噴出による危険を解消
できる。3)長尺のコイル状のパイプを使用することによ
り、酸素吹き込みランスを連続的に供給できると共に、
コイル状パイプのため収納場所が小さくて良い。
や取付のための人手作業が不要になり、作業能率が大幅
に向上する。2)酸素吹き込みランスの人手による保持が
不要になるので、炉内高温の溶鋼噴出による危険を解消
できる。3)長尺のコイル状のパイプを使用することによ
り、酸素吹き込みランスを連続的に供給できると共に、
コイル状パイプのため収納場所が小さくて良い。
【図１】本発明の偏心炉底出鋼口詰まり物除去装置の側
面図。
面図。
【図２】図１の正面図。
【図３】ランス収納リールから酸素吹き込みランスを送
り出す矯正送り装置のローラーの配置を示す図。
り出す矯正送り装置のローラーの配置を示す図。
【図４】矯正送り装置の断面構造図。
【図５】ランス収納リール部の固定方法を示す図。
【図６】（Ａ）は図５のジョイント部の拡大説明図、
（Ｂ）は（Ａ）のＸ−Ｘ線縦断面図。
（Ｂ）は（Ａ）のＸ−Ｘ線縦断面図。
１：電気炉炉殻 ２：旋回装置 ３：旋
回フレーム ４：出鋼口 ５：送気ホース ６：ラ
ンス収納リール ７：コイル状パイプ ８：ピンチローラー ９：固
定ローラー １０：矯正ローラー １１：矯正送り装置 １２：
酸素吹き込みランス １３：軸受 １４：回転軸 １５：
サポート １６：先端ピン １７：シリンダー １８：
架台 １９：軸受 ２０，２０′：貫通軸 ２
１：凹部 ２２：凸部 ２３：回転ピン ２
４：支持部 ２５：固定ボルト ２６：スリーブレンガ ２
７：炉底鉄皮 ２８：炉床耐火物 ２９：出鋼口上部扉 ３０：
出鋼口詰まり物除去装置 ３１：溶鋼 ３２：出鋼口開閉装置 ３３：
ジョイント ３４：止め板 ３５：上部軸受 ３６：
下部軸受 ３７：サポート ３８：旋回軸 ３９：
旋回モーター
回フレーム ４：出鋼口 ５：送気ホース ６：ラ
ンス収納リール ７：コイル状パイプ ８：ピンチローラー ９：固
定ローラー １０：矯正ローラー １１：矯正送り装置 １２：
酸素吹き込みランス １３：軸受 １４：回転軸 １５：
サポート １６：先端ピン １７：シリンダー １８：
架台 １９：軸受 ２０，２０′：貫通軸 ２
１：凹部 ２２：凸部 ２３：回転ピン ２
４：支持部 ２５：固定ボルト ２６：スリーブレンガ ２
７：炉底鉄皮 ２８：炉床耐火物 ２９：出鋼口上部扉 ３０：
出鋼口詰まり物除去装置 ３１：溶鋼 ３２：出鋼口開閉装置 ３３：
ジョイント ３４：止め板 ３５：上部軸受 ３６：
下部軸受 ３７：サポート ３８：旋回軸 ３９：
旋回モーター
Claims (1)
- 【請求項１】 偏心炉底出鋼方式の出鋼口を有する電気
炉の偏心炉底出鋼口詰まり物除去装置において、酸素吹
き込みランスをコイル状に収納するランス収納リール
と、該リールから酸素吹き込みランスを直線的に矯正し
て送り出す矯正送り装置と、前記ランス収納リール及び
矯正送り装置を支持し旋回させる旋回装置とで構成した
ことを特徴とする電気炉の偏心炉底出鋼口詰まり物除去
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12733896A JPH09310981A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 電気炉の偏心炉底出鋼口詰まり物除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12733896A JPH09310981A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 電気炉の偏心炉底出鋼口詰まり物除去装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09310981A true JPH09310981A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=14957457
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12733896A Withdrawn JPH09310981A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 電気炉の偏心炉底出鋼口詰まり物除去装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09310981A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100908381B1 (ko) * | 2008-12-12 | 2009-07-20 | 전갑성 | 산소취입장치의 매니풀레이터 |
| US20120139171A1 (en) * | 2010-10-29 | 2012-06-07 | Lewis Australia Pty Ltd. | Oxygen Lance with Coil |
| US9759490B2 (en) | 2010-10-29 | 2017-09-12 | Lewis Australia Pty Ltd | Oxygen lance with at least one coil |
| CN114350888A (zh) * | 2021-12-03 | 2022-04-15 | 中冶赛迪工程技术股份有限公司 | 一种出钢口紧急处理装置及方法 |
-
1996
- 1996-05-22 JP JP12733896A patent/JPH09310981A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
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|---|---|---|---|---|
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