JPH09310533A - 免震装置とその反力機構 - Google Patents

免震装置とその反力機構

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JPH09310533A
JPH09310533A JP30643296A JP30643296A JPH09310533A JP H09310533 A JPH09310533 A JP H09310533A JP 30643296 A JP30643296 A JP 30643296A JP 30643296 A JP30643296 A JP 30643296A JP H09310533 A JPH09310533 A JP H09310533A
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reaction
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Kazushi Ogawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 免震装置に対し、所定値以上の荷重が負荷さ
れたときに構造物の拘束を解いて構造物に所定値以上の
反力が加わることを防止し、さらに、荷重に応じて構造
物等の固有振動数を変化させて構造物の共振を防止する
作用を奏せしめること。 【解決手段】 構造物Sと基礎Fとのあいだに並列に介
装された、直列に接続された切り離し部材23と弾性部
材22とを備えた複数個の反力機構要素21から構成さ
れ、各反力機構要素21における切り離し部材23が、
それぞれ異なる荷重によって切り離されるように構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は免震装置およびその
反力機構に関する。さらに詳しくは、ビルディングや橋
梁等の構造物とその基礎とのあいだおよび/または二つ
の構造物のあいだに介装して構造物の免震・制振を図る
ための免震装置において、構造物と基礎との実質的に水
平方向の相対変位および/または二つの構造物の実質的
に水平方向の相対変位を拘束および解放するための反力
機構であって、装着対象構造物に加わる振動による荷重
が所定値を超えないようにする反力機構および、かかる
反力機構を備えた免震装置に関する。
【0002】
【従来の技術】免震装置は、免震作用の点からのみいう
と、理想的には基礎の振動が基礎の上に構築される構造
物に伝達されないように、基礎と建造物との水平方向の
力学的関係を絶つものであるのがよい。そうすることに
よって、加振力が構造物に負荷されず、何らの損傷も生
じないからである。
【0003】しかし、現実には、他の条件による制限も
あってかかる構造は不可能に近く、振動時における基礎
と建造物との水平方向の相対変位をできるだけ大きくと
れるような支承を目指しているのが現状である。
【0004】従来、建造物等の免震装置として、図16
および図17に示すように、建造物の鉛直荷重を受ける
滑り支承と建造物の水平方向移動(振動等による変位)
を弾力的に抑制する反力機構とが別体に構成されたもの
が知られている。
【0005】図16の免震装置51における滑り支承5
2は、構造物S側に固設された上側シュー52aと基礎
B側に固設された下側シュー52bとの当接面にテフロ
ンコーティング等が施されて摺動自在にされている。反
力機構53は、上下端がそれぞれ建造物S側と基礎B側
とに固定された上下の取り付け部材54a、54bと、
これら取り付け部材間に固定されたゴム部材55等から
構成されており、構造物Sの鉛直荷重はほとんど受けな
いように取り付けられている。以下、この免震装置51
を従来技術1と呼ぶ。
【0006】図17の免震装置56における滑り支承5
7は前記図16における滑り支承52とほぼ同一構造の
ものである。また、反力機構58は、一対の金属製の円
環部材58a、58bが用いられ、各円環部材それぞれ
の一端側が建造物S側に固定され、他端側が基礎B側に
固定されたものである。すなわち、ゴムの弾性に代えて
金属製の円環部材の弾性によって水平方向の変位を吸収
しようといものである。以下、この免震装置56を従来
技術2と呼ぶ。
【0007】これら免震装置51、56以外には、高減
衰性積層ゴムからなる反力機構を用い、この反力機構が
建造物の鉛直荷重をも支持することによって、滑り支承
を別途に備える必要性を無くした免震装置も知られてい
る(以下、この免震装置を従来技術3と呼ぶ)。
【0008】さらに、特開平2−107843号公報に
は、滑り支承を別に設けたうえで、反力機構として基礎
と建造物との間に圧縮コイルバネを介装した免震装置が
開示されている(以下、この免震装置を従来技術4と呼
ぶ)。
【0009】また、特開平1−83744号公報には、
滑り支承を設けずに、水平方向の反力機構と鉛直方向の
反力機構とをまかなうことを期待して、建造物と基礎と
のあいだに水平方向と鉛直方向とに磁力が作用する複数
の磁石を介装した免震装置が開示されている(以下、こ
の免震装置を従来技術5と呼ぶ)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、叙上の
従来技術1〜5のいずれも、一定のバネ定数を有する一
つの弾性部材(ゴム、金属環または磁石の磁力)によっ
て構造物を基礎にいわば固定するものである。一方、構
造物には加振力にほぼ比例した荷重が負荷されるため、
たとえば大地震等によっては建造物にその許容値以上の
応力が発生して損傷、損壊するという事態が生じるおそ
れがある。
【0011】また、前述のように一定のバネ定数を有す
る一つの弾性部材によって固定された構造物と基礎とか
らなる一つの振動系は一定の固有振動数を有している。
したがって、たとえば発生する地震波の特性によっては
前記振動系が共振し、構造物の振動が増幅されて構造物
に許容値を超える応力が発生することがあり、前述のよ
うに構造物の損傷、損壊を招くおそれがある。
【0012】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたものであり、免震装置における反力機構に所定値以
上の荷重によって切り離される切り離し部材を設けるこ
とにより、振動によって基礎と構造物とからおよび/ま
たは二つの構造物から所定値以上の相互反力が負荷され
たときに構造物の拘束を解いて構造物に所定値以上の反
力が加わることを防止したものである。かかる構成によ
り、地震等による構造物の損傷、損壊を効果的に防止し
ようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の反力機構は、構
造物と基礎とのあいだおよび/または二つの構造物のあ
いだに介装される、構造物と基礎との実質的に水平方向
の相対変位および/または二つの構造物の実質的に水平
方向の相対変位を拘束および解放するための反力機構で
あって、前記相対変位に伴う所定値以上の荷重によって
切り離される切り離し部材と、前記相対変位に応じて自
ら変位しつつ反力を生じる弾性部材とを備えてなること
を特徴としている。
【0014】したがって、構造物に加えられた振動のエ
ネルギを弾性部材が吸収することはもとより、実質的に
水平方向の相対変位に起因して構造物に加わる荷重(基
礎または下側構造物からの反力)が所定値に達すると、
切り離し部材が切り離されるため、理論的に構造物には
振動による荷重が加わらなくなる。前記所定値の荷重を
切り離し部材の設定荷重と呼ぶと、かかる所定荷重を構
造物にとっての許容荷重に設定することによって構造物
の損傷を防止しうる。また、反力機構全体のうち、破断
する部位が定まるため、メインテナンスが容易となり、
反力機構の再使用も容易となる。
【0015】また、実質的に水平方向の前記相対変位を
弾力的に拘束し、また該弾力的拘束を解放しうるよう
に、前記切り離し部材と前記弾性部材とが、前記相対変
位に伴う相互反力を直列状で伝達するように構成された
反力機構にあっては、構造物に加えられた振動のエネル
ギを先ずは弾性部材が吸収することによって構造物の振
動応答倍率を低下せしめるが、さらに、振動荷重が設定
荷重に達すると切り離し部材が切り離されるため、構造
物に振動荷重が加わることを防止する。かかる設定荷重
を、構造物にとっての許容荷重に設定することによって
構造物の損傷を防止しうる。
【0016】また、実質的に水平方向の前記相対変位を
剛に拘束、また該拘束を解放して弾力的に拘束しうるよ
うに、前記切り離し部材と前記弾性部材とが、前記相対
変位に伴う相互反力を並列状で伝達するように構成され
た反力機構にあっては、構造物に加えられた振動を先ず
は剛体の切り離し部材が受けるので、たとえば、切り離
し部材の設定荷重を適切に選ぶことにより、平常時の風
荷重や交通機関等に起因する振動を、通常の免震装置を
有さない構造物と同程度に防止することができる。一
方、地震等による大きな振動が加わって前記設定荷重を
超えたときに切り離し部材が切り離され、剛体の切り離
し部材に代わって弾性部材が荷重を受けることにより当
該荷重を緩和する。また、反力機構を含めた構造物の固
有振動数が低下し、構造物の応答倍率の上昇や共振が防
止される。
【0017】さらに、前記相対変位に伴う相互反力を直
列状で伝達する前記切り離し部材と前記弾性部材とが反
力機構要素を構成しており、複数個の該反力機構要素
が、構造物と基礎とのあいだおよび/または二つの構造
物間に並列状に介装されており、各反力機構要素におけ
る切り離し部材がそれぞれ異なる荷重によって切り離さ
れるように構成されてなる反力機構にあっては、振動が
大きくなった場合、最小の切り離し荷重に設定された切
り離し部材が先ず切り離される。その結果、複数個の該
反力機構要素のうちの一個が作用しなくなって反力機構
のバネ定数が低下する。すなわち、振動による構造物と
基礎との相対変位が大きくなるほどバネ定数が低下して
いくといえる。つまり、前記一個の切り離し部材が先ず
切り離されることによって反力機構と構造物とからなる
振動系の固有振動数が低下するため、万が一構造物が共
振して構造物の応答倍率が増加しようとしても固有振動
数の変化によって共振が解消される。したがって、複数
個の該反力機構要素の各設定荷重のうちの最大値を、構
造物の許容荷重に設定しておけば、前述の作用を奏しう
るとともに、許容荷重以下に相当する振動に対しても好
適に損傷を防止することができる。また、反力機構要素
の個数を増加させれば多数段階に固有振動数が変化しう
るので、どのような振動数特性の加振力にも対応するこ
とができる。
【0018】かかる反力機構に対して、一個の前記切り
離し部材が、構造物と基礎とのあいだおよび/または二
つの構造物間に並列状に介装された前記複数個の反力機
構要素に対し、並列状に介装されたものにあっては、反
力機構要素の個数を増加させることによって多数段階に
固有振動数を変化させうることはもとより、前記一個の
前記切り離し部材が平常時の風荷重や交通機関等に起因
する振動を防止するという作用も奏する。
【0019】また、前記相対変位に伴う相互反力を直列
状で伝達する前記反力機構が、装着対象構造物における
平面視の少なくとも直交二方向に取り付けられており、
各反力機構要素における、構造物との連結部および基礎
との連結部のうち少なくとも一方の連結部が、構造物と
反力機構要素との当接方向に垂直な方向への相対変位に
対して拘束されない連結となるように構成された反力機
構にあっては、各反力機構にはほぼ圧縮力と引っ張り力
だけが作用することとなるため、装置の計画が容易とな
る。かかる構成は、たとえば、反力機構の連結部を基礎
または構造物の平坦面に当接させておくだけでもよく、
また、T字断面の臍と溝とからなる、いわばスプライン
結合に似た連結によっても達成される。
【0020】加えて、前記相対変位に伴う相互反力を並
列状で伝達する前記切り離し部材と前記弾性部材とが反
力機構要素を構成しており、複数個の該反力機構要素が
構造物と基礎とのあいだおよび/または二つの構造物間
に直列状に介装されており、各反力機構要素における切
り離し部材がそれぞれ異なる荷重によって切り離される
ように構成された反力機構にあっては、反力機構要素の
個数を増加させることによって多数段階に固有振動数を
変化させうることはもとより、平常時の風荷重や交通機
関等に起因する振動を防止するという作用も奏する。
【0021】本発明の免震装置は、叙上のうちのいずれ
かの反力機構と、構造物と基礎とのあいだおよび/また
は二つの構造物のあいだに介装されて構造物を水平方向
に滑動可能にその荷重を支持するための滑り支承とを備
えている。
【0022】かかる免震装置によれば、基礎上および/
または下側構造物上の構造物に過大な水平荷重が負荷さ
れることが効果的に防止される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に記載の実施形態
を参照しつつ本発明の免震装置の反力機構を説明する。
【0024】図1は本発明の免震装置が適用される橋梁
の概略図であり、(a)は免震装置が橋脚と基礎構造物
とのあいだに介装された状態を示し、(b)は免震装置
が橋桁と橋脚とのあいだに介装された状態を示す、図2
は本発明の反力機構の一実施形態を示す概略正面図、図
3は図2の反力機構における切り離し部材の一例を示す
正面図、図4は図2の反力機構における切り離し部材の
他の例を示す正面図、図5は本発明の反力機構の他の実
施形態を示す概略正面図、図6は本発明の反力機構のさ
らに他の実施形態を示す概略正面図、図7は本発明の実
施形態に係る反力機構の配置例を示す概略平面図、図8
は本発明の反力機構のさらに他の実施形態を示す概略正
面図、図9は本発明の反力機構のさらに他の実施形態を
示す概略正面図、図10は本発明の反力機構のさらに他
の実施形態を示す概略正面図、図11は本発明の反力機
構のさらに他の実施形態を示す概略正面図、図12は図
11の反力機構における切り離し部材の他の例を示す断
面図、図13は図11の反力機構における切り離し部材
のさらに他の例を示す断面図、図14は本発明の反力機
構のさらに他の実施形態を示す概略正面図、図15は地
震に対する構造物の応答加速度を示すグラフであり、
(a)は入力たる地震の時間に対する加速度変化を示
し、(b)は本発明の実施形態に係る反力機構を適用し
た橋梁の免震特性シミュレーション結果を示し、(c)
は従来の反力機構を適用した橋梁の免震特性シミュレー
ション結果を示す。
【0025】図1(a)に示す橋梁Bには橋脚Pと基礎
Fとのあいだに免震装置1が装着されており、図1
(b)に示す橋梁Bには橋桁Rと橋脚Pとのあいだに免
震装置1が装着されている。
【0026】図2には前記図1(a)に示す免震装置1
が示されている。この免震装置1は、橋梁Bを水平方向
に滑動可能にその荷重を支持する滑り支承2と、地震等
の振動による基礎Fとの相対変位を弾力的に拘束する反
力機構3とから構成されている。
【0027】滑り支承2は、橋脚Pに固定される上部材
4と基礎Fに固定される下部材5とから構成され、上部
材4および下部材5のあいだには滑り面4aが形成され
ている。両滑り面4aはともに公知のテフロン加工され
た面4bや滑らかな面に仕上げられたステンレス鋼5a
等から形成されている。
【0028】反力機構3は、基礎F側に形成された反力
壁6と橋脚P側に形成された第一弾性部材7とを備えて
おり、反力壁6には第二弾性部材8が形成されている。
第一弾性部材7は橋脚Pと基礎Fとの相対変位によって
伸縮しうる公知の免震ゴムまたは積層免震ゴム7aおよ
び反力壁6との連結金具7bとを備えている。反力壁6
と第一弾性部材7との連結は切り離し部材9によってな
されている。一方、第二弾性部材8は公知の免震ゴムま
たは積層免震ゴム8aおよび橋梁との当接部8bを備え
ている。
【0029】図3に示すように、切り離し部材9はいわ
ばシェアーピンの機能を奏するように、その一部に断面
積が縮小された剪断部9aを有するボルトから構成され
ている。この剪断部9aの断面積によって剪断荷重を設
定する。図中、10はナットであり、11はナット10
をロックするため、また、切断されて二分割されたボル
トを相互に離間させるためのリングバネである。
【0030】図4にも同様の切り離し部材12が示され
ている。この切り離し部材12には、相対変位による剪
断力のみがその剪断部12aに作用するように滑りやす
いスペーサ13が配設されている。
【0031】図2において、基礎F側から地震等の振動
が橋梁Bに伝われば、反力壁6と第一弾性部材7とが従
来の反力機構と同様に防振作用する。しかし、地震強度
が大きいか、または、免震装置1と橋梁とからなる振動
系が地震に共振したときに、基礎Fと橋脚Pとの相対変
位が増大して切り離し部材9、12(以下、9で代表す
る)に加わる過大な荷重によって剪断部9aが剪断す
る。そうすると、第一弾性部材7は作用しなくなって第
二弾性部材8が前記相対変位を弾力的に拘束することと
なり、橋梁の振動を引き続き減衰させる。さらに、かか
る場合のために、第二弾性部材8の免震ゴムまたは積層
免震ゴム8aの弾性率を第一弾性部材7の免震ゴムまた
は積層免震ゴム7aのそれと相違させておけば、前記振
動系の固有振動数が変化するので橋梁の共振が解消され
る。
【0032】図2において、第二弾性部材8における当
接部8bと橋脚Pとのあいだに所定寸法の空間Hを設け
ることもできる。そうすることにより、破断後、空間H
部分では橋梁には摩擦力のみが作用することとなり、橋
梁への作用力が大幅に緩和される。
【0033】もちろん、本発明ではとくにかかる空間H
を設けることに限定されることはなく、最初から当接部
8bと橋脚Pとを当接させておいてもよい。その場合、
剪断部9aの破断前では、第一弾性部材7と第二弾性部
材8とが一体で作用するため、反力機構のバネ定数はそ
れら7、8の合計値となり、剪断部9aの破断後は第二
弾性部材8のみのバネ定数となる。したがって、前記空
間Hの有無に応じて各弾性部材7、8のバネ定数を設定
すればよい。
【0034】図5に示す反力機構21は、弾性部材22
と切り離し部材23とから構成される反力機構要素21
1、212、213、214、215、216、217
が並列に七個装備されたものである。本発明では、もち
ろん七個に限定されず、七個未満であっても七個を超え
る個数であってもよい。
【0035】本反力機構21の利点は、必要に応じて各
反力機構21における切り離し部材23の設定荷重を互
いに異なる値に設定できることである。たとえば、全反
力機構要素の弾性部材221、222、223、22
4、225、226、227ののバネ定数を同一にし、
最下段の反力機構要素217における切り離し部材23
7の設定荷重を橋梁の許容荷重Waに設定し、順次上方
へ切り離し部材236、235・・232、231の設
定荷重の値をWa/2、Wa/3・・・Wa/6、Wa
/7と減じるよう設定すれば、発生する地震の強度に応
じて好適に反力機構のバネ定数、引いては振動系の固有
振動数を変化させうるため、共振を効果的に防止しう
る。また最終的に、最下段の反力機構要素217によっ
て橋梁の許容荷重を超える力が橋梁に加わることを防止
することができる。
【0036】本発明においては、とくに設定荷重の大き
さの順に反力機構要素を配列する必要はない。また、必
ずしも全反力機構要素の弾性部材のバネ定数を同一にす
る必要はない。たとえば、橋梁と基礎とのあいだで大き
な相対振動が許容できる場合は、反力機構要素間で適宜
そのバネ定数を大きく相違させて共振点から大きくずら
すことにより免震効果を向上させることもできる。
【0037】図6に示す反力機構25は、それ自体図5
の反力機構21と同様の構成であるが、橋脚Pと橋桁R
とのあいだに設置されているものである。すなわち、高
架高速道路や高架鉄道等の路床の免震等に好適なもので
ある。図5の反力機構21との相違は、その反力壁26
が上部側たる橋桁Rに固設されており、弾性部材27が
下部側たる橋脚Pに固設されている点である。主要な構
成およびその作用は図5の反力機構21と同じであるの
で説明を省略する。
【0038】叙上の各反力機構3、21、25は通常、
図7(a)に示すように装着対象構造物Sの平面視直交
二方向X、Yの二箇所に形成する。しかし、図2に示す
反力機構3のように、第二弾性部材8が構造物に固定さ
れていない場合、また、図7(b)に示すように、各弾
性部材8が構造物Sに固定されておらず、弾性部材8が
構造物Sの当接面に沿って滑動または摺動するように構
成されている場合は平面視直交二方向X、Yの四箇所に
形成するのが望ましい。この場合、各弾性部材にはほぼ
純粋な圧縮力が加わることになる。
【0039】つぎに、図8に示す免震装置28は、その
滑り支承29の周囲に反力機構30が配設されたもので
あり、また、各弾性部材31は橋梁Rと橋脚Pとのあい
だに鉛直方向に延設されている。本免震装置28におい
ても、各切り離し部材32に異なる設定荷重を設定すれ
ば前述の反力機構21(図3)、25(図4)と同様の
優れた作用を奏する。図中、滑り支承29の円柱部29
aの下端が下部材33に固設され、円柱部29aの上端
面がテフロンコート29bされて上部材34の滑り面3
4aとのあいだで相対滑動するように構成されている。
もちろん、滑動面は円柱部29aの上端面部に限定され
ることはなく、下端面であっても、円柱部29aの中間
に設けてもよい。
【0040】つぎに、図9〜14を参照しつつ、平常時
の風荷重や交通機関等に起因する振動を防止する作用を
も奏しうる構造を有する反力機構を説明する。
【0041】図9に示す反力機構35は、図2の反力機
構3における第一弾性部7に代えて剛体の支持部材36
を採用したものである。この支持部材36と反力壁6と
のあいだには図2におけると同じく切り離し部材9が装
着されている。かかる反力機構35では、加わる振動は
先ず剛体である支持部材36と切り離し部材9と反力壁
6とが受けるため、前記風荷重や交通機関等に起因する
振動を、免震装置を有さない従来の構造物と同程度に防
止することができる。また、地震等による大きな振動が
加わった場合には、第二弾性部8が作用して前述の反力
機構3(図2)と同様に免震作用が奏される。
【0042】図10に示す反力機構37は、図5の反力
機構21における最上段の第一弾性部221に代えて剛
体の支持部材38を採用したものである。この支持部材
38と反力壁6とのあいだには図5におけると同じく切
り離し部材231が装着されている。かかる反力機構3
7でも、加わる振動は先ず剛体である支持部材38と切
り離し部材231と反力壁6とが受けるため、前記風荷
重や交通機関等に起因する振動を、免震装置を有さない
従来の構造物と同程度に防止することができる。また、
地震等による大きな振動が加わった場合には、前述の反
力機構21(図5)と同様に免震作用が奏される。
【0043】図11に示す反力機構39は前記反力機構
35(図9)と同等の作用を奏するものである。この反
力機構39は免震ゴム部材40と切り離し部材41とか
ら構成されており、これら40、41が橋桁Rと橋脚P
とのあいだに並列に介装されるものである。この免震ゴ
ム部材40は橋桁Rと橋脚P物とのあいだにボルト42
によって固定されており、橋桁Rの荷重は図2に示され
るような滑り支承2(図11には示さず)を併設するこ
とによって支持している。しかし、前記滑り支承2を設
けずに、免震ゴム部材40の上下の一方の面を滑り状態
に配設し、この免震ゴム部材40によって上方の構造物
の荷重を支持してもよい。また、前記切り離し部材41
は鉛直方向の荷重を受けないように、橋桁Rの下面に固
定されたガイド部材41aと、橋脚Pの上面に固定され
たシェアピン41bとから構成されている。シェアピン
41bは橋桁Rと橋脚Pとの間隔の変動に応じてガイド
部材41aの空洞41c内を摺動しうるようにされてい
る。ガイド部材41aとシェアピン41bとは、上下逆
側に固定してもよい。
【0044】本反力機構39によれば、平常時の風荷重
や交通機関等に起因する振動は剛体である切り離し部材
41が拘束して防止し、地震等による大きな荷重によっ
てシェアピン41bが剪断した後は免震ゴム部材40が
構造物全体の固有振動数を低下せしめて振動を減衰させ
る。
【0045】前記切り離し部材41に代わる他の構造の
切り離し部材が図12および図13に示されている。
【0046】図12の切り離し部材42はそのシェアピ
ン42aが固定部材42bを介して基礎Fに固定されて
いる。シェアピン42aは固定部材42bの凹所42c
内に嵌合されているだけであるため、シェアピン42a
の取り替えが容易である。
【0047】図13の切り離し部材43はそのシェアピ
ン43aが管状を呈したものであるため、シェアピンが
軽くなるため搬送が容易になり、また、メンテナンスも
容易となる。
【0048】図14に示される反力機構44は、図11
に示す反力機構39を反力機構要素とし、これを橋脚P
と基礎Fとのあいだに直列状に複数段配設するものであ
る。かかる反力機構44によれば、平常時の風荷重や交
通機関等に起因する振動は剛体である複数段の切り離し
部材41が一体で防止する。地震などによって少なくと
もいずれか一の切り離し部材41が切り離されれば、そ
の切り離し部材41と対になった免震ゴム部材40が構
造物全体の固有振動数を低下せしめて振動を減衰させ
る。
【0049】また、各反力機構要素39における切り離
し部材41の設定荷重を互いに異なる値に設定すれば、
たとえば、前述の図5の反力機構21と同様に全反力機
構要素39の免震ゴム部材40のバネ定数を同一にし、
最下段の反力機構要素39における切り離し部材の設定
荷重を橋梁の許容荷重に設定し、上方の切り離し部材の
設定荷重の値を順次減じるよう設定すれば、発生する地
震の強度に応じて好適に反力機構のバネ定数、引いては
振動系の固有振動数を変化させうるため、共振を効果的
に防止しうる。また最終的に、最下段の反力機構要素に
よって橋梁の許容荷重を超える力が橋梁に加わることを
防止することができる。
【0050】かかる作用効果は図5の反力機構21や図
10の反力機構37と同様のものである。
【0051】また、本発明では、反力機構における切り
離し部材と弾性部材とを、基礎側および構造物側のいず
れに固設してもよい。
【0052】
【実施例】叙上の免震装置1を図1(a)に示す橋梁B
に適用したものをモデルとし(以下、実施例という)、
これに過去に実績のある地震を基礎側から加えた場合の
応答加速度を算出した。さらに、従来の免震装置(一個
の弾性部材のみを有し、切り離し部材を備えないもので
あり、以下、比較例という)を図1(a)に示す橋梁B
に適用したものについても、前記と同一地震を加えた場
合の応答加速度を算出した。その結果を図15に示す。
【0053】図15(a)は入力となる前記地震波を示
し、図15(b)は本実施例の免震装置1を装備した橋
梁の応答波を示し、図15(c)は比較例の免震装置を
装備した橋梁の応答波を示している。
【0054】ここで、本実施例に係る反力機構3の、第
一弾性部材7のバネ定数k1を2.62×107 N/m
とし、第二弾性部材8のバネ定数k2を104 N/mと
し、損失係数(ゴム等の部材の内部摩擦の大きさを表す
値)ηを0.3とし、切り離し部材9の剪断部9aの設
定荷重を5.9×105 Nとした。
【0055】また、比較例の弾性部材は、バネ定数k1
のみで2.62×107 N/mとし、損失係数ηは0.
3とした。
【0056】図示のとおり、比較例(図15(c))で
は橋梁の応答加速度は、入力たる地震波にほぼ応じた波
形であり、応答加速度も最大10m/s2 に達した。
【0057】一方、本実施例(図15(b))では、地
震荷重によって前記剪断部9aが破断した後は加速度の
ピークが抑えられるために上部構造物によっては最大加
速度が5m/s2 に満たない。本実施例では、破断力を
相当加速度2.5m/s2 に設定した。そして、破断時
に弾性部材に保存されたエネルギのため、破断時は設定
荷重より大きくなるが、破断以降はそれ以下の加速度し
か生じていない。
【0058】なお、前記比較例では橋梁の共振は起こっ
ていないが、万が一、比較例において共振が起こるよう
な条件であっても、本実施例では剪断部9aの破断によ
って橋梁Bと免震装置1とからなる振動系の固有振動数
が変化する(本例の場合は低下する)ため、共振は免れ
ることとなる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、反力機構に所定値以上
の荷重によって切り離される切り離し部材を設けたの
で、振動によって構造物から所定値以上の荷重が負荷さ
れたときに構造物の拘束を解いて構造物に所定値以上の
反力が加わることが防止され、地震等による構造物の損
傷、損壊が効果的に防止される。
【0060】また、弾性部材と切り離し部材とを並列に
配備することによって平常時の小さな振動を防止するこ
とができる。
【0061】また、複数個の反力機構要素を装備すれ
ば、振動荷重に応じて切り離し部材が先ず切り離される
ので、その都度、反力機構のバネ定数が低下するととも
に、反力機構と構造物とからなる振動系の固有振動数が
低下する。したがって、どのような振動数特性の加振力
にも共振時の大きな振動を構造物に生じさせることなく
対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の免震装置が適用される橋梁の概略図で
あり、図1(a)は免震装置が橋脚と基礎構造物とのあ
いだに介装された状態を示し、図1(b)は免震装置が
橋桁と橋脚とのあいだに介装された状態を示す。
【図2】本発明の反力機構の一実施形態を示す概略正面
図である。
【図3】図2の反力機構における切り離し部材の一例を
示す正面図である。
【図4】図2の反力機構における切り離し部材の他の例
を示す正面図である。
【図5】本発明の反力機構の他の実施形態を示す概略正
面図である。
【図6】本発明の反力機構のさらに他の実施形態を示す
概略正面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る反力機構の配置例を示
す概略平面図である。
【図8】本発明の反力機構のさらに他の実施形態を示す
概略正面図である。
【図9】本発明の反力機構のさらに他の実施形態を示す
概略正面図である。
【図10】本発明の反力機構のさらに他の実施形態を示
す概略正面図である。
【図11】本発明の反力機構のさらに他の実施形態を示
す概略正面図である。
【図12】図11の反力機構における切り離し部材の他
の例を示す断面図である。
【図13】図11の反力機構における切り離し部材のさ
らに他の例を示す断面図である。
【図14】本発明の反力機構のさらに他の実施形態を示
す概略正面図である。
【図15】地震に対する構造物の応答加速度を示すグラ
フであり、(a)は入力たる地震の時間に対する加速度
変化を示し、(b)は本発明の実施例に係る反力機構を
適用した橋梁の免震特性シミュレーション結果を示し、
(c)は従来の反力機構を適用した橋梁の免震特性シミ
ュレーション結果を示す。
【図16】従来の免震装置の一例を示しており、図16
(a)はその平面図であって図16(b)はその正面図
である。
【図17】従来の免震装置の他の例を示しており、図1
7(a)はその平面図であって図17(b)はその正面
図である。
【符号の説明】
1、28・・・免震装置 2、29・・・滑り支承体 3、21、25、30、35、37、39、44・・・
反力機構 7・・・第一弾性部材 8・・・第二弾性部材 9、12、23、32、41、42、43・・・切り離
し部材 9a・・・剪断部 22、27、31・・・弾性部材 40・・・免震ゴム部材 F・・・基礎 P・・・橋脚 R・・・橋桁
フロントページの続き (72)発明者 兼田 哲男 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 坂井 藤一 東京都江東区南砂2丁目11番1号 川崎重 工業株式会社東京設計事務所内 (72)発明者 小川 一志 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物と基礎とのあいだおよび/または
    二つの構造物のあいだに介装される、構造物と基礎との
    実質的に水平方向の相対変位および/または二つの構造
    物の実質的に水平方向の相対変位を拘束および解放する
    ための反力機構であって、前記相対変位に伴う所定値以
    上の荷重によって切り離される切り離し部材と、前記相
    対変位に応じて自ら変位しつつ反力を生じる弾性部材と
    を備えてなることを特徴とする免震装置の反力機構。
  2. 【請求項2】 実質的に水平方向の前記相対変位を弾力
    的に拘束し、また該弾力的拘束を解放しうるように、前
    記切り離し部材と前記弾性部材とが、前記相対変位に伴
    う相互反力を直列状で伝達するように構成されてなる請
    求項1記載の反力機構。
  3. 【請求項3】 実質的に水平方向の前記相対変位を剛に
    拘束し、また該拘束を解放して弾力的に拘束しうるよう
    に、前記切り離し部材と前記弾性部材とが、前記相対変
    位に伴う相互反力を並列状で伝達するように構成されて
    なる請求項1記載の反力機構。
  4. 【請求項4】 前記相対変位に伴う相互反力を直列状で
    伝達する前記切り離し部材と前記弾性部材とが反力機構
    要素を構成しており、複数個の該反力機構要素が、構造
    物と基礎とのあいだおよび/または二つの構造物間に並
    列状に介装されており、各反力機構要素における切り離
    し部材がそれぞれ異なる荷重によって切り離されるよう
    に構成されてなる請求項2記載の反力機構。
  5. 【請求項5】 一個の前記切り離し部材が、構造物と基
    礎とのあいだおよび/または二つの構造物間に並列状に
    介装された前記複数個の反力機構要素に対し、並列状に
    介装されてなる請求項4記載の反力機構。
  6. 【請求項6】 前記相対変位に伴う相互反力を直列状で
    伝達する前記反力機構が、装着対象構造物における平面
    視の少なくとも直交二方向に取り付けられており、各反
    力機構における、構造物との連結部および基礎との連結
    部のうち少なくとも一方の連結部が、構造物と反力機構
    との当接方向に垂直な方向への相対変位に対して拘束さ
    れない連結である請求項2、4または5記載の反力機
    構。
  7. 【請求項7】 前記相対変位に伴う相互反力を並列状で
    伝達する前記切り離し部材と前記弾性部材とが反力機構
    要素を構成しており、複数個の該反力機構要素が構造物
    と基礎とのあいだおよび/または二つの構造物間に直列
    状に介装されており、各反力機構要素における切り離し
    部材がそれぞれ異なる荷重によって切り離されるように
    構成されてなる請求項3記載の反力機構。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のうちいずれか一項に記載
    の反力機構と、構造物と基礎とのあいだおよび/または
    二つの構造物のあいだに介装されて構造物を水平方向に
    滑動可能にその荷重を支持するための滑り支承とを備え
    てなる免震装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013036215A (ja) * 2011-08-08 2013-02-21 Takada Kiko Co Ltd ノックオフ型ボルト

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